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1990/05/18 第118回国会 参議院 参議院会議録情報 第118回国会 本会議 第10号
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1990/05/18 第118回国会 参議院

参議院会議録情報 第118回国会 本会議 第10号

#1
第118回国会 本会議 第10号
平成二年五月十八日(金曜日)
   午後三時三十四分開議
    ━━━━━━━━━━━━━
#2
○議事日程 第十号
  平成二年五月十八日
   午後三時開議
 第一 国家公務員等の任命に関する件
    ━━━━━━━━━━━━━
○本日の会議に付した案件
 一、請暇の件
 一、日程第一
 一、平成二年度一般会計暫定補正予算(第1号)
 一、平成二年度特別会計暫定補正予算(特第1号)
 一、平成二年度政府関係機関暫定補正予算(機第1号)
 一、平成二年度一般会計暫定補正予算(第1号)外二件両院協議会の協議委員の選挙
 一、平成二年度一般会計暫定補正予算(第1号)外二件両院協議会参議院協議委員議長報告
     ─────・─────
#3
○議長(土屋義彦君) これより会議を開きます。
 この際、お諮りいたします。
 菅野久光君、深田肇君から、いずれも海外旅行のため八日間の請暇の申し出がございました。
 いずれも許可することに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#4
○議長(土屋義彦君) 御異議ないと認めます。
 よって、いずれも許可することに決しました。
     ─────・─────
#5
○議長(土屋義彦君) 日程第一 国家公務員等の任命に関する件
 内閣から、国家公安委員会委員に坂本朝一君を任命することについて、本院の同意を求めてまいりました。
 内閣申し出のとおり、これに同意することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
#6
○議長(土屋義彦君) 過半数と認めます。
 よって、これに同意することに決しました。
     ─────・─────
#7
○議長(土屋義彦君) この際、日程に追加して、
 平成二年度一般会計暫定補正予算(第1号)
 平成二年度特別会計暫定補正予算(特第1号)
 平成二年度政府関係機関暫定補正予算(機第1号)
 以上三案を一括して議題とすることに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#8
○議長(土屋義彦君) 御異議ないと認めます。
 まず、委員長の報告を求めます。予算委員長林田悠紀夫君。
   〔林田悠紀夫君登壇、拍手〕
#9
○林田悠紀夫君 ただいま議題となりました平成二年度暫定補正予算三案の予算委員会における審査の経過並びに結果を御報告申し上げます。
 今回の暫定補正予算は、既定の暫定予算に追加し、六月八日までの期間に係る暫定予算として編成されたものであります。
 一般会計につきましては、暫定予算が本予算成立までの応急的な措置であることにかんがみ、今回の暫定補正予算におきましても、既定の暫定予算に準じて、補正後暫定予算期間中における人件費、事務費等の経常的経費のほか、既定施策に係る経費については行政運営上必要最小限の計上にとどめております。
 歳入については、税収等の補正後暫定予算期間中の収入見込み額を計上しております。
 一般会計暫定補正予算の追加は歳入五千百七十億円、歳出一兆九千六百十一億円となり、既定の暫定予算に合わせた補正後暫定予算の規模は、歳入三兆四千七百七億円、歳出十二兆一千六百十一億円で、八兆六千九百四億円の歳出超過となりますが、国庫の資金繰りについては、必要に応じ大蔵省証券を発行することとしております。
 特別会計及び政府関係機関の暫定補正予算についても、一般会計に準じて編成されております。
 暫定補正予算三案は、五月十六日国会に提出され、十七日衆議院からの送付を待って、本日、大蔵大臣から趣旨説明を聴取した後、質疑を行いました。
 暫定補正予算に直接かかわる質疑として、「暫定補正という異常事態に追い込まれた海部内閣は政治責任をとるべきではないか。暫定期間を通ずる政府の税収見積もりは過小ではないか。特に、消費税収入をこの間全く計上していないのは意図的な消費税隠しではないか。自然成立を意図して十九日間の暫定補正を提出することば、参議院軽視とともに、両院協議会の協議を制約するものではないか。」との質疑があり、これに対し、海部内閣総理大臣並びに橋本大蔵大臣より「政府としては、過去最長の五十日間の暫定予算を提出したが、諸般の事情から、この間に本予算の成立が困難となったため、国民生活に支障を生じないよう十九日間の暫定の補正予算を提出した。国民生活並びに国民経済に悪影響を与えないためにも、平成二年度本予算の一日も早い成立を強く期待している。なお、今後は予算の年度内成立に努力したい。暫定補正に計上した税収見積もりは、税目別に納付期日を精査して行っており、源泉徴収所得税は各月の十日、法人税は月末納付であるため、六月八日までの暫定補正に計上することはできない。暫定予算期間の消費税収入のほとんどは平成元年度の歳入に入ることになっている。また、同期間の平成二年度分に属する消費税は、輸入品の一部にかかる収入がある一方、消費税導入二年目に入り、還付が行われ、収入を上回る状況にあるため、歳入に消費税収入を計上しなかった。暫定補正の期間を十九日間としたのは、諸般の事情を総合的に判断し、従来の国会審議を参酌し、予算の持つ重要性にかんがみ、定められた憲法六十条の規定をも考慮して決定したものである。」との答弁がありました。
 質疑はこのほか、情報公開の推進、国有林野事業問題、いわゆる在日米軍思いやり予算問題など広範多岐にわたりましたが、その詳細は会議録によって御承知願いたいと存じます。
 質疑を終局し、討論に入りましたところ、日本社会党・護憲共同を代表して穐山委員が反対、自由民主党を代表して下稲葉委員が賛成、公明党・国民会議を代表して猪熊委員が反対、日本共産党を代表して吉岡委員が反対、連合参議院を代表して池田委員が反対、民社党・スポーツ・国民連合を代表して足立委員が反対の旨、それぞれ意見が述べられました。
 討論を終局し、採決の結果、平成二年度暫定補正予算三案は賛成少数をもっていずれも否決すべきものと決定いたしました。
 以上、御報告申し上げます。(拍手)
    ─────────────
#10
○議長(土屋義彦君) これより三案を一括して採決いたします。
 三案に賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
#11
○議長(土屋義彦君) 少数と認めます。
 よって、三案は否決されました。(拍手)
 ただいまの結果、平成二年度一般会計暫定補正予算(第1号)外二案について、本院は衆議院から両院協議会を求められることになります。
 これにて休憩いたします。
   午後三時四十三分休憩
     ─────・─────
   午後四時五十二分開議
#12
○議長(土屋義彦君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
 先ほど衆議院から、平成二年度一般会計暫定補正予算(第1号)外二案について、国会法第八十五条第一項の規定により、両院協議会を求められました。
 これより、平成二年度一般会計暫定補正予算(第1号)外二案に関する両院協議会の協議委員十名の選挙を行います。
#13
○鈴木和美君 両院協議会協議委員の選挙は、その手続を省略し、議長において指名することの動議を提出いたします。
#14
○及川順郎君 私は、ただいまの鈴木君の動議に賛成いたします。
#15
○議長(土屋義彦君) 鈴木君の動議に御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#16
○議長(土屋義彦君) 御異議ないと認めます。
 よって、議長は、平成二年度一般会計暫定補正予算(第1号)外二案に関する両院協議会の協議委員に穐山篤君、鈴木和美君、本岡昭次君、矢田部理君、安恒良一君、猪熊重二君、太田淳夫君、吉岡吉典君、池田治君及び足立良平君を指名いたします。
 これより直ちに両院協議委員の正副議長を選挙されることを望みます。
 両院協議会の結果の報告を待つため、暫時休憩いたします。
   午後四時五十四分休憩
     ─────・─────
   午後六時十一分開議
#17
○議長(土屋義彦君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
 平成二年度一般会計暫定補正予算(第1号)外二件両院協議会参議院協議委員議長から報告書が提出されました。
 この際、報告を求めます。協議委員議長矢田部理君。
   〔矢田部理君登壇、拍手〕
#18
○矢田部理君 平成二年度一般会計暫定補正予算(第1号)外二件両院協議会の経過及び結果について御報告申し上げます。
 本協議委員は、先ほどの本会議におきまして議長より指名せられました後、直ちに協議委員議長及び副議長の互選を行い、その結果、協議委員議長に私、矢田部理が、副議長に太田淳夫君がそれぞれ選任されました。
 なお、衆議院側におきましては、野田毅君が協議委員議長に、近藤鉄雄君が副議長に選任されました。
 両院協議会の初会の議長はくじにより決することとなっておりますので、開会に先立ち抽せんを行いました結果、参議院側協議委員議長の私、矢田部理が議長に当選いたしました。
 協議会におきましては、まず、衆議院側佐藤信二君から、本暫定補正予算は、既定の暫定予算に準じて、補正後暫定予算期間中における人件費、事務費等の経常的経費のほか、既定施策に係る経費については行政運営上必要最小限の計上にとどめ、また、新規施策については教育及び社会政策上の配慮から特に措置することが適当と認められるもの以外は計上しておらず、国民生活にとって必要不可欠との理由で賛成、次に、本院側穐山篤君から、本暫定補正予算は、政府・自民党の協調なき国会運営の結果、既定の五十日の暫定期間中に本予算の成立が不可能となり、さらに十九日間の暫定補正を必要とせざるを得なくし、国政運営に遅滞を生じさせたこと、歳出面において、本予算で消費税引き当てに組まれた経費の暫定期間見合い相当額について計上を行っていること、歳入面において、暫定補正の追加税収入を含め、暫定期間を通ずる税収入が過小見積もりとなっており、税収入の計上に疑問があること、租税収入のうち、消費税収入があるのに既定の暫定予算に引き続き本暫定補正においても全くこれを計上せず、暫定予算に係る歳入計上を意図的にゆがめていること等の理由によって反対と、それぞれ議決の趣旨の説明が行われました。
 次に、協議に移りましたところ、参議院側から、両院協議会として、本院側が指摘した暫定補正予算三案に反対する理由として掲げた諸事項を除去することによって本暫定補正予算が成立できるよう衆議院側に協力を要請する旨の意見が、また衆議院側から、本暫定補正予算は、国民生活にとって必要不可欠でかつその成立が急がれるため、原案どおり成立することが望ましい旨の意見が、それぞれ述べられましたが、結局、意見の一致を見るに至らず、成案が得られませんでした。
 以上、御報告申し上げます。(拍手)
#19
○議長(土屋義彦君) 平成二年度一般会計暫定補正予算(第1号)外二案につきましては、両議院の意見が一致いたしませんので、憲法第六十条第二項の規定により、衆議院の議決が国会の議決となります。
 本日はこれにて散会いたします。
   午後六時十六分散会
ソース: 国立国会図書館
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