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1988/04/12 第114回国会 参議院 参議院会議録情報 第114回国会 本会議 第10号
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1988/04/12 第114回国会 参議院

参議院会議録情報 第114回国会 本会議 第10号

#1
第114回国会 本会議 第10号
平成元年四月十二日(水曜日)
   午前十時一分開議
    ━━━━━━━━━━━━━
#2
○議事日程 第十号
  平成元年四月十二日
   午前十時開議
 第一 投資の奨励及び相互保護に関する日本国
  と中華人民共和国との間の協定の締結につい
  て承認を求めるの件(衆議院送付)
 第二 旅券法の一部を改正する法律案(内閣提
  出、衆議院送付)
    ━━━━━━━━━━━━━
○本日の会議に付した案件
 一、北方領土問題の解決促進に関する決議案
  (守住有信君外八名発議)(委員会審査省略要
  求事件)
 以下 議事日程のとおり
     ―――――・―――――
#3
○議長(土屋義彦君) これより会議を開きます。
 この際、お諮りいたします。
 守住有信君外八名発議に係る北方領土問題の解決促進に関する決議案は、発議者要求のとおり委員会審査を省略し、日程に追加してこれを議題とすることに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#4
○議長(土屋義彦君) 御異議ないと認めます。
 よって、本案を議題どいたします。
 まず、発議者の趣旨説明を求めます。守住有信君。
   〔守住有信君登壇、拍手〕
#5
○守住有信君 ただいま議題となりました自由民主党、日本社会党・護憲共同、公明党・国民会議、日本共産党、民社党・国民連合、二院クラブ・革新共闘及びサラリーマン新党・参議院の会の各派共同提案に係る北方領土問題の解決促進に関する決議案につきまして、発議者を代表して提案の趣旨を御説明いたします。
 まず、案文を朗読いたします。
    北方領土問題の解決促進に関する決議案
  わが国固有の領土である歯舞、色丹及び国後、択捉等の北方領土の島々が、戦後四十年余、日ソ共同宣言による国交回復から数えて三十年余を経た今日もなお返還されず、日ソ両国間に平和条約が締結されていないことは、誠に遺憾なことである。
  昨年十二月の日ソ外相間定期協議等及び今般の平和条約作業グループの討議において、北方領土問題について歴史的事実関係にさかのぼって率直かつ有益な話し合いが行われた。政府は、北方領土問題に関するわが国の基本方針に基づき、このような話し合いを今後も更に積極的に行うとともに、両国外相会談を中心として準備作業が進められることとなったゴルバチョフ書記長の訪日による両国最高首脳間の直接対話の実現を図り、日ソ間の政治対話の進展に最善を尽くすべきである。
  北方領土の返還実現は、長年にわたる日本国民すべての悲願である。かかる国民の総意と心情に応えるため、政府は、北方領土において継続されているソ連の軍事的措置の撤回を求めるとともに、北方領土問題を解決して平和条約を締結し、日ソ間に真の安定的な平和友好関係を確立するよう全力を傾注すべきである。
  右決議する。
 以上であります。
 我が国固有の領土である北方領土には、終戦当時約一万七千名の人々が住んでおられましたが、
戦後四十四年を迎えた今日では、元居住者の方々の高齢化が進み、その数も約一万名に減少しております。北方領土の一日も早い返還は、このような元居住者を初め日本の全国民が悲願として強く待ち望んでいるところでありますが、今なおその実現がなされていないばかりか、これらの地域にソ連軍の配備が続けられていることはまことに遺憾なことであります。
 昨年十二月、二年七カ月ぶりに開かれた日ソ外相間定期協議及び常設化が合意された平和条約作業グループの討議において、北方領土問題について歴史的事実関係にさかのぼった詳細な議論が初めて交わされました。また、現在ソ連ではいわゆるペレストロイカやグラスノスチ等が進行中であり、最近では北方領土に関する日本側の見解がそのままソ連の新聞、雑誌に紹介されるなど、その姿勢に変化を見せ始めておりますが、領土問題に対するソ連の基本的立場には依然として厳しいものがあります。
 本院は、最近の諸情勢にかんがみ、ここに改めて北方領土返還要求の決意を明確にするとともに、政府においては、北方領土問題を解決して平和条約を締結するとの我が国の基本方針に基づいて、ソ連政府との間でさらに積極的な話し合いを行い、また、両国最高首脳間の直接対話の実現を含め日ソ間の政治対話の進展に最善を尽くすべきであると考え、本決議案を提出した次第であります。
 昭和から平成に移り、新しい時代を迎えた今日、本決議が問題解決への前進に結びつきますことを祈念して、何とぞ議員各位の御賛同を賜りますようお願い申し上げます。(拍手)
#6
○議長(土屋義彦君) これより採決をいたします。
 本案に賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
#7
○議長(土屋義彦君) 総員起立と認めます。
 よって、本案は全会一致をもって可決されました。
 ただいまの決議に対し、外務大臣から発言を求められました。宇野外務大臣。
   〔国務大臣宇野宗佑君登壇、拍手〕
#8
○国務大臣(宇野宗佑君) ただいまの御決議に対し所信を申し述べます。
 政府といたしましては、ただいま採択されました御決議の趣旨を十二分に体しまして、近く予定される日ソ外務大臣間交渉等を通じ、北方領土問題の解決と日ソ平和条約の締結のため、全力を傾注しつつ、一層粘り強くソ連との交渉に当たる所存であります。(拍手)
     ―――――・―――――
#9
○議長(土屋義彦君) 日程第一 投資の奨励及び相互保護に関する日本国と中華人民共和国との間の協定の締結について承認を求めるの件(衆議院送付)
 日程第二 旅券法の一部を改正する法律案(内閣提出、衆議院送付)
 以上両案を一括して議題といたします。
 まず、委員長の報告を求めます。外務委員長堀江正夫君。
   〔堀江正夫君登壇、拍手〕
#10
○堀江正夫君 ただいま議題となりました協定及び法律案につきまして、外務委員会における審査の経過と結果を御報告申し上げます。
 まず、日中投資保護協定について申し上げます。
 本協定は、我が国と中華人民共和国との間の投資を促進するため、相互に投資の許可について最恵国待遇を保障するほか、投資財産、収益、事業活動に関する内国民待遇及び最恵国待遇、収用、国有化等の場合の補償措置、投資紛争解決のための手続、合同委員会の設置等について定めております。
 委員会におきましてば、協定締結が対中投資に及ぼす効果、投資財産等に与えられる内国民待遇の内容、投資リスク回避の方法等のほか、日中関係全般について質疑が行われましたが、詳細は会議録によって御承知願います。
 質疑を終え、採決の結果、本件は全会一致をもって承認すべきものと決定いたしました。
 次に、旅券法改正案について申し上げます。
 本案は、最近における旅券発給件数の急増とそれに伴う旅券事務の増大にかんがみ、一般旅券は原則として有効期間五年の数次往復用旅券とするとともに、提出書類の簡素化及び本人出頭義務の緩和を図ること、旅券手数料の一部を都道府県へ分納すること等、所要の措置を講じようとするものであります。
 委員会におきましては、旅券事務の合理化と窓口サービスの向上、手数料分納の効果、朝鮮民主主義人民共和国への渡航制限の緩和等について質疑が行われましたが、詳細は会議録によって御承知願います。
 質疑を終え、採決の結果、本案は多数をもって原案どおり可決すべきものと決定いたしました。
 以上、御報告申し上げます。(拍手)
    ―――――――――――――
#11
○議長(土屋義彦君) これより採決をいたします。
 まず、投資の奨励及び相互保護に関する日本国と中華人民共和国との間の協定の締結について承認を求めるの件の採決をいたします。
 本件を承認することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
#12
○議長(土屋義彦君) 総員起立と認めます。
 よって、本件は全会一致をもって承認することに決しました。
 次に、旅券法の一部を改正する法律案の採決をいたします。
 本案に賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
#13
○議長(土屋義彦君) 過半数と認めます。
 よって、本案は可決されました。
 本日はこれにて散会いたします。
   午前十時十五分散会
ソース: 国立国会図書館
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