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1947/11/29 第1回国会 参議院 参議院会議録情報 第001回国会 電気・農林・鉱工業・運輸及び交通連合委員会 第2号
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1947/11/29 第1回国会 参議院

参議院会議録情報 第001回国会 電気・農林・鉱工業・運輸及び交通連合委員会 第2号

#1
第001回国会 電気・農林・鉱工業・運輸及び交通連合委員会 第2号
  付託事件
○綜合燃料、動力対策に関する件
――――――――――――――――
昭和二十二年十一月二十九日(土曜
日)
   午後一時二十九分開会
  ―――――――――――――
  本日の会議に付した事件
○綜合燃料、動力対策に関する件
  ―――――――――――――
#2
○委員長(佐々木良作君) それでは第二回の連合委員会を開催いたします。今日議題にいたしますのは、第一回目の連合委員会におきまして、大体具体的の方策その他については、小委員会に付託されることになつたのですが、小委員会をその後二回開きましてやりましたことの報告をいたしまして、事後承認を頂きたいということと、今後のこの連合委員会の運営につきまして御相談申上げたいという二点であります。
 最初簡單にひとつ小委員会の経過というよりはむしろ結果を御報告いたします。連合委員会の小委員会におきましては、この委員会が行うべき中心課題につきまして先ず檢討をいたしましてそうしてこの連合委員会で差当つてやる課題として、大体四つの課題を決めた訳です。そうしてその重点的な最も緊急的なものから処理して行くという方針に從いまして審議を願つたわけですが、その課題の四つの中の第一は、今年の冬の電燈、つまり光と、それから今年の冬の家庭用の光と熱源をどういうふうにして確保するかどいう問題であります。それから第二番目には、それと並行しまして産業用の動力をいかにして確保するかといろ課題であります。第三番目には電気、石炭、ガス、すべてそういつたエネルギー源の綜合的な使用をどういうふうにして最も合理化して行くかという課題であります。そうして四番目には、そういうふうに綜合されるエネルギーが、おそらく絶対的な不足を來たすであろう。その不足をどういうふうに捕つて行くか、つまり日本の綜合エネルギーの今後の供給増加をどのような方面から求めて行くかという点であります。もう少し附加えますと、第一の課題は、差当つての今年の冬の家庭用の光と熱とをどのようにして確保するか。そうしてその中心的なものは、現在政府で執られつつあるところの政策の批判と、これを通しての確保対策になろわけであります。それら産業用の動力の確保は、一應家庭用のものをこのようにして確保するならば、それと並行して今年の冬から始まるこの産業用の動力をどのようにして確保して行くかという、むしろ対策の檢討であります。そうして三番目には、この第一の課題を研究する途中におきましても、例えば現在熱源に使用しておるところの電力、それは又元を質せば石炭から行つてるのだ。その石炭を同じことならガス用に配給してガスを使つた方がより経済的であるのではないかというような議論、或いは家庭用の燃料として一番中心的なものが木炭であるのにも拘らず、これの大きな部分が自動車用に使われておる。自動車用のエネルギーを外のエネルギーに、例えばガソリンに轉換するためにはどういうふうにしたらよいか。こういうエネルギー源の合理的な使用とその合理化をどういうふうにして図つて行くかという課題を含んでいるわけでありでります。そうして、繰返すようでありますが、四番目にそのようなエネルギーの出るところの工業をどのようにして増加して行くかという問題であります。從つて第一の課題は殆んど緊急的な問題であり、二番目の課題、三番目の課題に移るに從いまして、長期的な或いは恒久的対策にだんだん変わつて行くというような檢討方針を執つたらどうかというわけでやつたのであります。この方針に從いまして、先ず小委員会で今の四つを大体決め、そうして第一の課題であるところの今年の冬の家庭用の光と燃料の問題檢討したわけありますが、第一の課題につきましては、大体結論を得ましたので、主として第一の課題につきまして、その後の経過を報告いたしますと、もう現在までになつておれば、根本的なことを幾ら考えたところで実施の面には役立んのじやないか。ともかくも、もつと実施し得るものをやらなければならいという方針に基きまして、政府で立案されました今年の下半期の綜合家庭用燃料確保対策というものを檢討いたしまして、それが大体御存じのように木炭に換算いたしまして一冬に九俵ということになつております。これを中心に檢討いたしまして、九俵ではあくまでも不足ではあるけれども、今急にこの政策変更を要求したところで、そうすれば尚混乱するくらいのことであつて、効果は割に出て來ないのじやないかという結論から、それならば最低のものとして政府の九俵計画をあくまでも間違いなしに実施させるということに、檢討の中心を置いたわけです。ただ問題は九俵計画の中で、御存じのように三月になつてから配給される分が非常に多くなつておりますので、三月になればもう大分暖くもなりますし、電氣の水も出て來るということになりますから、三月の分を二月以前に繰上げ実施するというふうに変更して、そうしてこれはあくまでも実施するということにしたわけであります。そうしていろいろ檢討を加えまして、政府の各関係官吏その他を呼びまして、いろいろ檢討を加えましたが、この九俵計画の実施はあくまでも可能であるという小委員会の結論を得たわけであります。可能であるならば、一日も早くこの具体的の実施をさすべきあるということに小委員会の意見が一致しまして、この連合委員会を開いて、そうして正式な意見決定をするのに先立つて、それよりも前に現在政府で輸送計画その他が立てられつつあるので、寸刻を爭うものでありますから、取敢えず連合の委員長の責任を似ちまして、連合委員長の名において、手許にお配りしましたような五項目を中心とする家庭用の燃料及び電燈の確保に関する要望をしたわけであります。日附は二十六日になつておりますが、二十六日にこの内容を宛先の大臣に対しまして、意思表示をしまして、そうして四大臣から、実施できるというものであり、そうしてそのために、万全の措置を執つて、これを実施するということを、回答といいますか、決意を聞いて來たわけであります。從つて今のところ一應非公式な形式ではありますけれども、九俵計画を中心とする家庭用の燃料及び電力の確保に関する小委員会の結論は、一應政府に通じ、政府はこれを必らず実行するという約束をしているというわけであります。
 尚この非公式な意思表示と並行しまして小委員会におきましては、何らかの参議院としての正式な意思表示によつて、一般國民に対して問題のある個所並びに緊急的な措置を執らなければならないという状況を報告し、同時に少しでもやらなければならないということと、政府に対して正式な意思表示をするという意味で、議院として正式な意思表示を決定する必要があるのではないかということを述べられました。大体以上が二回に亘る小委員会の結論でありますが、要約しますと、課題を四つ、大体緊急的のものとして考えたということ、そうして一應の課題の結論をつけましてこれを今のようなこと、先ず第一に非公式の四委員長の連名ということで、政府に対して意思表示をし、確認をしたということ、それからこれと並行して、今申上げましたような議院としての正式な意思表示をしなければならないということが險討されたこと、この三点であります。小委員会の経過を報告しますと同時に、この四委員長の責任を以ちましてやりました非公式な措置につきまして、一つこの際皆さんの御諒解を得て置きたいと思います。今の第一のこれまでの経過の報告につきまして、特に御質問がなければ、先程申上げました正式な議院の意見を決定する方針並にその措置につきまして御審議願いたいと思います。
#3
○帆足計君 私遅れて参りまして恐縮ですが、この燃料確保につきまして、農林省の方では綜合的な計画を以つて一應やろうとしておるようですが、それ以外に機動的に空いておるトラックを動員するとか、或いは荷馬車を動員するとか、それから一部の市民が旅行のとき持つて來ることを緩和するとか、そういうことによつて、輸送のために溜つておる薪炭の一部を六大都市に限るとが、或いは特定の場所だけに限つてだけなんですが、そういう機動的のこともやらして頂かなければ年が越せないのではないかと思います。若し國会の皆さんがそういうことに御賛成であれば、口頭で以つて、こういう要求をなさいますときに附加えて頂きたいのですが、どういうお調べになつておりましようか。実は復興会議の方でもこの問題がありまして、トラックの空いておるものなどを動員する態勢を作つておるのですが、御存じのように農林省とうまく行つていないのですが、その点を宜しく願います。
#4
○委員長(佐々木良作君) 今の帆足さんの御意見、御尤もと思います。小委員会におきましてはその内容を檢討いたしまして、そういう機動的な運用もすべて包括して、結論としてできるという結論を得て、やり方につきましては、一應行政部が責任を以つてやるのでありますから、尚小委員会、連合委員会で以つて尚内容をプッシュして行く。そして今のような具体的な内容を取つてやつて行く。その点につきましても政府は諒解しておるというふうに私、感じております。
#5
○飯田精太郎君 只今政府に申入れされた際の綜合燃料配給計画、安定本部で作つたあの計画の中に、燃料の一部として電熱が幾分入つておつたと思います。最近の新聞紙上に、十二月一日より家庭の電熱は全部止めるというようなことを商工省では決定されたいう記事が出ておりますが、そうなると今お話の内容は、それを実施するということと、すでに喰い違つて來るように感じておるが、その点はどうなんですか。
#6
○委員長(佐々木良作君) その点につきましては私も非常に疑問に思つております。最近特に今朝の新聞その他による緊急の電氣の状況につきまして、いずれ御質問があろうと思いますので、商工大臣に対して出席を求めております。いずれ見えると思います。包活的に後で説明して頂きたいと思います。尚この際ちよつと御諒解を得たいと思います。実は本会議が延びまして、しかもこれは四つの連合委員会でありますから、他の委員会の審議に非常に障りますので、でき得ればともかく二時までにこの委員会を切り上げて、そして鉱工業の石炭その他の問題の審議になるべく差支えないようにという委員長の話もありますから、一つ御諒解を得たいと思います。そうしますと、次にこの第一の措置について御諒解を得ましたら、次にこの内容と少し変つてもどうでもいいのですが、ともかく要するに今連合委員会でやらなければならない。そして今の電氣の需要というものと関連して、正式な参議院の意思を決定する必要があるんじやないかということが盛んに言われております。この件につきまして御意がありましたら、一つ承りたいと思います。
#7
○栗山良夫君 もう電力の問題、更に綜合燃料対策の問題は、今朝の新聞で、國民が悲痛の感じを受けましたように、最後の最も深刻な関頭に入つた訳であります。今まで行政部の方でいろいろ手を打つたと言われておりますが、その結果が効果が現われていなくして、こういう状態に陷つてしまつて参りました。國会は、只今委員長報告の中にもございましたが、緊急に國民の代表として國民の声を率直に本会議で意思表示をいたしまして、具体的に申しますならば、私は一つの案として本会議で堂々と決議をされまして、そしてこれを國民に公表するとともに、政府に送り、政府を鞭撻する。こういうような途を講じて頂きたいということを提案いたしたいのであります
#8
○委員長(佐々木良作君) 今の栗山君の御意見いかがですか。
#9
○板谷順助君 只今栗山君の御意見には賛成であります。やはり院議を以て決議をして政府に迫る。或いは一面において國民に現在の窮迫しておる状態をよく知らせるという必要があるように考えますので、これは急速に一つお取り運び願いたいと思います。
#10
○委員長(佐々木良作君) 今の動議に御異議ありませんでございますか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#11
○委員長(佐々木良作君) それではそういうように取り運ぶといたしまして、予めその草案の作製その他の準備につきましてどういう方法を取りますか。例えば各党の代表者か、或いは各委員会の代表者の方にでも臨時に起草委員というような恰好でやつて頂きまして、そうして審議をして貰うか。その辺いかがいたしましようか。
#12
○稻垣平太郎君 小委員会には大体各党の方も洩れなく出ておいでになつてゐると思いますからして、小委員会において決議案文その他について御審議、御協議を願うといたしまして、そうしてその協議の結果決議ができましたら、この頃のことでありますから、なかなか連合委員会を開くのも各委員会との衝突がありまして困難と思いますから、予め今日皆さんに御了解を得られるという措置に出られたらいかがかと存じまするが……。
#13
○委員長(佐々木良作君) 今稻垣君の御提案いかがでございましようか。この内容をすべて小委員会に移管して、そうしてその小委員会でやることを一應事前に御了解を願つて置くということですが……。つまり時間があれば連合委員会をもう一遍開いて御檢討願う訳ですけれども、若しその機会が得られなかつたならば小委員会に御一任を頂くということなんですが……。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#14
○委員長(佐々木良作君) 御異議なければ、そのように取計いたと思いますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#15
○委員長(佐々木良作君) ではそのように決定いたします。
 尚この際或いは連合委員会を次に開き得るかどうかという疑問がありますので、ちよつとお諮りいたしたいと思いますが、御存じのようにこの会期中に処理できなかつた問題はそのまま流れてしまうのであります。流れると言いますか、來議会には継続しない原則がある訳であります。調査項目自体は、電気委員会に調査の承認を承めて、そしてその方法をこの連合委員会で今協議願つておる訳でありますけれども、電氣委員会で若し調査が未了であるがために來朝も続いてこの調査を継続したいというふうに仮りに決定されました場合には、又このような連合委員会をそのまま継続してやることにつきましての御意見を承りたいと思いますが、よろしうございましようか。要するに、言い方はをかしいですが、問題は今期中にこれは済まないだろうと思う訳です。そうして來朝にずつと続いてごの調査をしなければならないと思います。その場合予め電氣委員会が調査資料を取つておる訳でありますが、電気委員会がそういう決定をした場合には、同じようにこちらもそういう方針で処理していいかどうかという訳であります。
#16
○板谷順助君 それはなんですね、法規の上ではそれはできないでしよう。法規の上では……。しかし非公式に予め了解を得て、更に又通常議会になつて御相談願うということで……。
#17
○委員長(佐々木良作君) その関係をちよつと委員部長から説明して貰いましよう。それでは速記を止めて。
   〔速記中止〕
#18
○委員長(佐々木良作君) 速記を始めて。
 それでは今の問題につきましては、法規上の疑義もありますし、とにかく実質上の調査を進めておりまして、その間に手続上の檢討もいたしまして、後の機会に御相談を願うということで行きたいと思いますが、よろしうございますか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#19
○委員長(佐々木良作君) それでは特に問題がなければ、一應今日の議題はこれで終了いたしまして、先程飯田委員から御質問のありましたことにつきまして、関係当局の説明を願いたいと思いますが、よろしうございますか。
#20
○大隅憲二君 先程の帆足委員からのお話と関連したことでありますが、この意見書の第二の輸送に関連したことでありますが、この中の綜合輸送と並んで小運送の力を確保する。こういうことがありますが、これにはトラック業者の外に自家用のトラックが相当あると思つております。この自家用のトラックは御承知の通り、名称の関係で営業用には使えない。從つて道路運送法案に反するかも知れませんが、この際これは公共の仕事ですから、この自家用のトラツクを確保して、これをこの際活用させるということも、小運送のカを確保する一つの事柄に当てはまりはしないか。かように考えておりますが。この意見書の中にでき得ればそういうことを附加えて出す必要がありはしないかこと思つております。
#21
○委員長(佐々木良作君) 如何でしようか。今の自家用のトラツクのことににつきましては、この中で今帆足委員からも申されましたように、具体的な問題としてやらなければならん。そういう具体的な方法によつて輸送を確保するという問題は、その外に沢山あるのじやないかと思います。一應こういうことで、とにかくできるからやるという承認を政府から取りまして、同時尚後程御審議願いたいと思つたのでありますが、この計画と同時に、向うから実施計画案と、それから実績の報告書を取りまして、実施状況をこの委員会なり小委会で檢討して行く。そうしてその間に自家用のトラックの動員ができるにも拘わらずやつていないのだというような具体的問題を注ぎ込んで行くという方法を取つたら如何かと思つておるわけでありますが、よろしうございましようか。
  (「賛成」と呼ぶ者あり)
#22
○委員長(佐々木良作君) そうしますと、特に外になければ、この委員会の活動のためにも、小委員会の活動のためにも、先程ちよつと附加えましたように、報告書をこの委員会の委員長或いは連合委員長、四委員長宛に政府から取ることに御異議ございませんでしようか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#23
○委員長(佐々木良作君) それでは報告書を取つて、その内容を檢討しながら、小委員会で尚内容をプツシユして行くという方法で行きたいと思います。
 この際ちよつとお諮りいたしますが、鉱工業委員会からも言われておる二時の約束の時間が参りましたのですが、今大臣が直ぐ來るということでありますが、この説明を聞くのは、委員会を閉会して聞きましてよろしうございますか。
#24
○加藤常太郎君 委員会を開いて説明を聞いた方がいいと思います。
#25
○委員長(佐々木良作君) そうすると人数が減ると思いますが、鉱工業委員を必要最小限度だけ残して頂きまして、外の委員会を運営して貰つて、このままの恰好で聞くこということでよろしうございますか。
#26
○加藤常太郎君 それは各委員の随意ですね。
#27
○板谷順助君 それはちよつと工合が惡い……。委員長(佐々木良作君)この儘で継続するということで宜しうございますね。継続いたします。それでは大臣が何れ來ると思いますが、まだ見えておりませんから、政府委員が見えておりますので、説明を聞くことに……宜しうございますね。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#28
○委員長(佐々木良作君) それでは政府委員。
#29
○政府委員(古池信三君) それでは最近の電力の事情につきまして、大臣が見えますまでの間に私から御説明申上げたいと存じます。今年は御承知のように渇水が非常に八月以後激しくございまして、殆んど前例のない渇水状況であります。只今十一月に入りましてからの渇水状況を数字によつて御説明申上げたいと存じますが、一應過去五年間の平均水量を平水といたしまして一〇〇%といたしますならば、これに対する流水量が次のような数字になります。十一月の一日は全國で九〇%になつております。便宜上全國の数字を申上げまして、後に必要に應じて地方的に数字を申し上げますが、これが二日には八九%、三日が八二%、四日が八四%、五日八八%、六日が八四%、七日が八〇%、八日が七九%、九日が七七%、十日が八二%、十一日が八〇%、かような状況でございまして、ずつと中旬は七五、六%を続けております。そうして下旬に入りますと、殆んど七〇%というようなところに参つておるのであります。極ぐ最近のところを申上げますと、二十五日が六六%、二十六日が六七%、こういうような、殆んど三割以上、全國平均渇水をしております。
 そこで私共の計画といたしましては、大体この平水に対して五%程度の渇水を一應基準としまして、これによつて、石炭も算出し、又割当の基準も一應決めて参つて来ておるのであります。そこでかような渇水が今後も依然として続くといたしまするならば、現在割当量を受けておりまする石炭、今後入手の見込の石炭だけでは、供給力として非常に不足することに相成つて参ります。
 そこで今後の対策といたしましては、でき得る限り、現在予定の下期百四十一万トンの石炭に加うるに、尚相当量の石炭の追加配当を貰つて行くということが、一つの方法であり、もう一つは、総合燃料対策の実施によりまして、電熱器の使をでき得る限り抑制して行く。こういうことが考えられると思います。その他いわゆる擅用と申しております盗用が相当ありますので、これは配電会社にも十分に話しまして、その取締を励行して参りたいと、かように考えておる次第であります。
 今朝程或る新聞に、関東は配電から、全面的に東京都以外の縣に対して、確保以外の電力について、送電停止の指令が出たという記事がありましたが、これはその後調べましたところによりますと、誤報でありまして、いまださような意味の最後的指令というものは、関東配電は出していないのであります。併しながら電力の需給の状況から申しますと、非常に窮屈なところに参つておるわけでありまして、極く概数を申上げますと、特に関東配電について申上げて見たいと思いますが、大体現在関東配電の地区の電力配分量は、これも日によつて違いますが、大体六十万キロワット程度でありますが、そこでその六十万キロワットの中で、要確保電力としては、約三十三万キロワツト程度あります。更にこれに便乘しておりまする負荷が、これは只今盛んに整理をやつておりますけれども、尚且つ二十七万キロあるのではないかとみなされております。從つてこの三十三万キロと、二十七万キロと、丁度六十万キロぐらいが、既に両者で占められてしまうわけでありまして、これ以外の一般の需用家の方には、この数字の面から行きますと、殆んどゼロになるような数字になつて來ておるのであります。どうにかこの間、時間的な調整によつて、若干今送られておるという程度であるのでありまして、この時間的な調整がうまく行かない場合には、更に更に惡い状況になつて來るのではないかと憂慮しておるような次第でありまして、石炭の入手につきましては、安定本部の担当の方面とも至急折衝を始めておるような次第であります。
 概要をちよつと申上げます。
#30
○飯田精太郎君 今のお話ですと、電力の割当を止めたというとは誤報だというお答えがあつたんですが、その前に、家庭の電熱を全部十二月一日から止めるという記事が出ておりますが、その方はどうなんですか。
#31
○政府委員(古池信三君) 実は非常に窮屈になつて参りましたので、家庭の電熱は、十二月から全部禁止して欲しいというような、関東配電の希望がありますけれども、併しこれは、非常に容易ならん問題でありますから、簡單にさような決定ができませんので……
#32
○飯田精太郎君 それでありますと先日のこの委員会で九俵の計画は確実にやるということは、まだ変つていないわけですか。どうも新聞の記事は決つて政府が発表をしたようなふうに出ておりますが、大分世間で誤解をしておるようです。
#33
○國務大臣(水谷長三郎君) 今日の毎日新聞の五段抜きの記事で「関配八縣暗黒の世界、都内除き家庭送電停止」、この問題でございますね。この問題の「電力事情は遂に最惡の段階に陥り八日から関配管下、東京都内をのぞく八縣は、一般送電を中止することとなり、各家庭には遂に暗黒の夜が訪れることになつた。関東配電は廿八日東京区部を除く管内八縣(神奈川、埼玉、千葉、茨城、群馬、栃木、静岡の一部、山梨、三多摩)の地区に対し、廿八日朝より重要諸施設への送電(要確保電力)以外の一般送電は全部遮断すとの最後的指令を発した。この事実は全然無根です。この事は全無根ですから、そのように一つ御了承願いたいと思います。実は私も今日この新聞を見まして非常にびつくりしたのですが、いろいろ調べさせましたが、これは全然事実無根ですから、この点は一つ了承して頂きたい。その次に、「これは水量が三万三千五百六〇キロ減となつたためで、関配では危機突破対策として、東京でも本省の了解を得た電熱器使用禁止のほかに、一般家庭の電燈用電力廿五キロの割当をさらに二割制限するよう本省に要望した」ということについてでありますが、これは関東配電より電熱器の全面的禁止を発令するよう要望はありました。併し現下の燃料事情に鑑みまして、政府はこれを認めておりません。專ら需要者が割当の範囲内おいて極力節約されることを希望しておるというような状態でございまして、これもこの記事は正確に傳えておりませんので、この記事に基ずく御懸念はさようでございますから、一つ御了承を願いたいと思います。
#34
○飯田精太郎君 只今の御説明でわかつたのでありますが、どうも新聞の記事が電力の制限を商工省がやつておられるのか、関東配電がやつておられるのか、何が何だかごちやごちやわからないような記事が、いかにも尤もらしく出るのであります。世間では又制限がひどくなつて、十二月一日からはもう電熱は使えなくなるのだというようなことを頻りと信じておるように思われる。今のお話によりましたら、早速新聞の方にはつきりしたことを御発表になつて誤解を解くようにして頂きたい。そうしませんと、折角この緊急対策で九俵の綜合燃料対策を強力に実施しようというときに、どうもぐらぐらするようなふうに世間では皆思つておる。折角協力してやろうという人も躊躇するようになつて來ておる。実施がなかなか困難になりやせんかと思う。はつきり一つ発表を、御訂正を願いたい。
#35
○國務大臣(水谷長三郎君) 只今十二月一日からのことも言われましたので、ちよつと附け加えて置きますが、最近の渇水状況より、割当電力に対しまして、告示による二段制限を十二月一日より実施する予定でございます。この場合には第二種、第三種需要に対しましては二割の制限がある。十二月一日からそうするように予定したいと思います。尚これを御注意ありましたので、今日早速只今の答弁を骨子といたしまして、商工大臣の談話を発表いたしまして、こういう記事によつての心配をなくして貰うように手続をしたいと思つております。
#36
○川上嘉市君 停電のために実は各家庭で以て蝋燭がなくて非常に困つておる。制限をして置きながら家庭が皆暗黒になるということが、市民の生活をどのくらい暗くしておるかわからないのです。停電をすれば蝋燭の配給というものは当然やつて頂かんというと、蝋燭だけで以て一ヶ月に千八百円も二千円も要るといよううな状況であつて、誠に不幸である。是非一つこのようにお願いしたいと思います。
#37
○國務大臣(水谷長三郎君) 只今蝋燭の問題が出たのですが、ちよつと今数字的に持合せがございませんので正確な数字は言えないのですが、大体私の今記憶にして誤りがないと、戰前の二十分の一のような状態で、蝋燭は困ておるのです。そして、その数額はわかりませんが、それを一般國民に配給いたしますと、殆んど取るに足らない分にしかならないような状態でありまして、この蝋燭の原料の確保に今大童になつておるのでありまして、これはもう各地へ参りましても、若し私らが電力の事情を申しまして一應納得された國民でも、それでは一つ別の蝋燭を與えて呉れと言われるのは、これはもう当然なことでありまして、今適当な機会におきまして、はつきりした数字で御説明申上げたいと思いますが、できるだけ今手配をしておりますが、併し昨今のこのひどい停電を補うというような蝋燭の配給はとてもできないという工合に一つ御了承願いたいと思います。
#38
○川上嘉市君 蝋燭はこれも前途の見透しでありますけれども、これを今度年間通ずるとか、或いは半年もやられるということであると、私共仕方がないから、ときどき七時に寝たり八時に寝て、仕方がないから寒い所で眞つ暗におるというような状況でありましてこれは若しこの状況が長く続いておると到底堪えちれんのです。これは大した数量でもありませんから、進駐軍の方の輸入でもして頂くような手段を取つて頂いてはどうでありましようか。
#39
○國務大臣(水谷長三郎君) 了承いたしました。
#40
○栗山良夫君 私商工大臣に簡單に要点だけ三点御質問したい。今電力局長から、いろいろ事情はあるけれども、要するに自然流量が減少したので、このままで行くならば、電力の危機は更に急迫化するということを言われたのであります。私共はこの前のずつと十月から入つた電力危機突破対策につきまして政府からいろいろ伺つおりまして、それはやはり一定の條件の下に計画が進められておつたことはよく承知するのであります。例えば平均五年間の自然流量を元にしてやられたということを承知しておるのでありますけれども、それが現在崩れたのであります。そうすると、ここに新たな対策を立てられなければならないと思うのであります。そこで次の三点について、商工省として新らしいこの対策を在計画されておるかどうか。又どのようにお考えになつておるかということを聞きたいのであります。
 その一つは、今電力局長が言われたように、関東で六十万キロの中、要確保電力は三十三万キロだ。こういう工合に言われましたけれども、この三十三万キロはこれ以上制限の余地がないかどうかということ、六十万キロの中でも三十三万キロが優先的に取られておりますが、これは絶対に余地がないかどうか。
 それからもう一つは、現在石炭のいろいろ配給がありますが、火力発電所へ十分にまだ來ていない。石炭だけ來れば、現在四十万キロを割つておるのを倍にでもなし得るわけでありますが、そうすると中小企業なども最近は週に四日とか三日とか休んでおります。そうすれば、既定の通りに石炭が配給されても企業は動かない。石炭は余つておるわけであります。そういう石炭を一時全部火力に集中して電力の発電を上げて行くという、そういうような緊急処置をお考えになつておるかどうか。
 もう一つは、現在電熱も止り、光も止つて家庭生活が困つておりますが、この間伺いますところによかますと、木炭の配給というものは十一月になつてからはまだ一遍も入つていない筈でありまして、こういう点も、これは商工省にお伺いする途ではありませんが、商工省としてもよく農林省と連絡をとつて緊急に一つ配つて頂く。先程の蝋燭と同じような考えを以て頂かなければならんと思うのであります。その点を一つ。
#41
○國務大臣(水谷長三郎君) 第一点の問題は、どうもなかなかむずかしいのじやないかと思います。それを縮小することは非常にむずかしいのじやないかと思います。
 それから第二点の点は、これは地域的には非常に工夫しておりまして、昨日も省議で廣島の商工局長が参りまして、いろいろ中國の模様を聞いて、幸い宇部炭で余つておるようなものがございまして、中國の方は或る程度の手配をするようにしておりますが、全國的にはなかなか商工省の一存で行きかねますが、大体その配炭量は、去年の倍をやつておるのですが、併しあと百万トン程増せば火力の発電がフルに動くこいうようなことも聞かされており、又我々も研究しておるのでありまして、何とかしてできるだけの石炭をば廻したい。そうでなければ折角補給してもそれに食わす石炭がないというよなことでは何にもならんのでありまして、その点は全力を盡したいと思つております。
 第三点は、最近閣議でも決定いたしましたので、関係官廳と協力いたしたいと思います。それができるまでは商工省といたしましても、なかなか電熱器の制限その他もできないのでありますから、そういう点は、そういう点は閣議の決定に基きまして全力を盡したい。このように考えておる次第であります。
#42
○委員長(佐々木良作君) それではこれで以て連合委員会を閉会したいと思いますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#43
○委員長(佐々木良作君) それでは連合委員会を、閉会いたします。
   午後二時二十三分散会
 出席者は左の通り。
  電氣委員
   委員長     佐々木良作君
   理事
           飯田精太郎君
   委員
           水橋 藤作君
           加藤常太郎君
           重宗 雄三君
           西川 昌夫君
           大山  安君
           加賀  操君
           宿谷 榮一君
           栗山 良夫君
  農林委員
   委員長     楠見 義男君
   理事
           木下 源吾君
   委員
           太田 敏兄君
           羽生 三七君
           柴田 政次君
           西山 龜七君
           平沼彌太郎君
           岩木 哲夫君
           木檜三西郎君
           小杉 繁安君
           竹中 七郎君
           石川 準吉君
           板野 勝次君
           廣瀬與兵衞君
  鉱工業委員
   委員長     稻垣平太郎君
   理事
           小林 英三君
           川上 嘉市君
   委員
           カニエ邦彦君
           濱田 寅藏君
           荒井 八郎君
           大屋 晋三君
           平岡 市三君
           堀  末治君
           入交 太藏君
           小宮山常吉君
           宿谷 榮一君
           玉置吉之丞君
           帆足  計君
           細川 嘉六君
  運輸及び交通委員
   委員長     板谷 順助君
   理事
           小野  哲君
   委員
           内村 清次君
           小泉 秀吉君
           大隅 憲二君
           水久保甚作君
           植竹 春彦君
           境野 清雄君
           小林 勝馬君
           新谷寅三郎君
           早川 愼一君
           北條 秀一君
           村上 義一君
  國務大臣
   商 工 大 臣 水谷長三郎君
  政府委員
   商工事務官
   (電力局長)  古池 信三君
ソース: 国立国会図書館
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