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1988/04/25 第114回国会 衆議院 衆議院会議録情報 第114回国会 本会議 第11号
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1988/04/25 第114回国会 衆議院

衆議院会議録情報 第114回国会 本会議 第11号

#1
第114回国会 本会議 第11号
平成元年四月二十五日(火曜日)
    ―――――――――――――
  平成元年四月二十五日
    正午 本会議
    ―――――――――――――
○本日の会議に付した案件
 永年在職の議員塚本三郎君及び藤本孝雄君に対
  し、院議をもって功労を表彰することとし、
  表彰文は議長に一任するの件(議長発議)
 議員請暇の件
 中央社会保険医療協議会委員任命につき同意を
  求めるの件
 運輸審議会委員任命につき同意を求めるの件
    午後零時三分開議
#2
○議長(原健三郎君) これより会議を開きます。
     ――――◇―――――
 永年在職議員の表彰の件
#3
○議長(原健三郎君) お諮りいたします。
 本院議員として在職二十五年に達せられました塚本三郎君及び藤本孝雄君に対し、先例により、院議をもってその功労を表彰いたしたいと存じます。表彰文は議長に一任されたいと存じます。これに御異議はございませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#4
○議長(原健三郎君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決しました。
 これより表彰文を順次朗読いたします。
 議員塚本三郎君は衆議院議員に当選すること九回在職二十五年に及び常に憲政のために尽くし民意の伸張に努められた
 よって衆議院は君が永年の功労を多とし特に院議をもってこれを表彰する
    〔拍手〕
    …………………………………
 議員藤本孝雄君は衆議院議員に当選すること八回在職二十五年に及び常に憲政のために尽くし民意の伸張に努められた
 よって衆議院は君が永年の功労を多とし特に院議をもってこれを表彰する
    〔拍手〕
 この贈呈方は議長において取り計らいます。
    ―――――――――――――
#5
○議長(原健三郎君) この際、塚本三郎君及び藤本孝雄君から発言を求められております。順次これを許します。塚本三郎君。
    〔塚本三郎君登壇〕
#6
○塚本三郎君 ただいま、院議をもって永年在職議員として御丁重な表彰の御決議を賜りました。まことに身に余る光栄であり、感謝にたえません。
 私に賜りましたこの栄誉は、ひとえに諸先輩、同僚各議員はもとより、とりわけ郷土愛知県の皆様の御指導、御支援のたまものであり、ここに心から御礼を申し上げます。(拍手)
 私が本院に議席を得ました昭和三十三年は、自民、社会の二大政党の極端な対立の時代でありまして、警察官職務執行法の改正、教職員に対する勤務評定の実施、そして日米安全保障条約の改定等々、与野党が鋭く対立を繰り返す日々でありました。
 当時弱冠三十一歳の私には、議会の経験は全くなく、見ること聞くことすべて目をみはることばかりでありました。また、当時の日本は、経済的にも政治的にも国際的地位は極めて低く、欧米諸国に追いつけ、そして追い越せとのすさまじい努力は、今振り返って今昔の感にたえません。
 特に、日米安全保障条約改定に当たっての国会及びその周辺の騒ぎは、今も眼に焼きついて離れません。連日五万、十万という反対の人たちのすさまじい行動、そして、連日のごとく国会に乱入せんとする学生諸君とそれを防がんとする警察官との対立、ついには警察の車が焼かれて国会周辺が火の海となった夜も決して二、三回にとどまりませんでした。
 だが、その鋭く対立する中にあっても、当時ようやく車社会の到来を予見して、建設委員会で昭和三十五年七月、国土縦貫自動車道、すなわち、東名高速及び中央道の二つの高速道路を、議員立法で、しかも全会派一致で成立せしめたことは、忘れることのできない思い出であります。
 安保騒動直後に誕生した池田総理は、政治に寛容と忍耐を説かれ、所得倍増論を打ち上げられました。社会党の鈴木委員長が非武装中立を主張され、青年よ銃をとるなと叫ばれ、私が参加いたしました民社党では、西尾委員長を中心として、日本で初めて福祉国家の建設を公約し、全国民の中産階級化を目指したこと等々は、日本の今日の政治に向かって新しい一ページを開いたと信じております。
 それらの歴史を経て、日本は、産業国家としての地歩を拡大し、経済に対して大きな希望と自信を抱き、経済大国への道をひた走りに突っ走ってまいりました。だがその反面、産業公害が拡大し、交通事故が交通戦争と言わねばならなくなり、ついには農村の過疎対策が政治の中心の一つに数えられる時代を迎えてしまいました。それは日米の経済の地位の逆転を意味し、経済と通商の自由化のあらしは、すなわち市場開放であり、農村に決定的に影響を与えつつあります。
 その間、私は党の書記長、委員長という栄光の座を占めさせていただくこと十五年、ひたむきに走り続けることのできましたのも、民社党同僚議員の御指導は言うに及ばず、本院在籍の皆様の温かい御指導のたまものと重ねてお礼を申し上げる次第であります。
 今日ただいま政治は混乱の極にあり、加うるに、政治不信もまた過去に例を見ないありさまで、民主政治の危機が叫ばれております。このとき私が表彰の栄を受けることは、まことに面映ゆい気がいたし、身の縮む思いでいっぱいであります。自重と自戒を重ね、過ぎし二十五年を振り返り、初心に返って、微力ながら国政のためお役に立つよう決意を述べて、お礼のごあいさつといたします。(拍手)
#7
○議長(原健三郎君) 藤本孝雄君。
    〔藤本孝雄君登壇〕
#8
○藤本孝雄君 ただいま、永年在職議員として院議をもって表彰の御決議をいただきました。感激
の限りでありまして、一人の議会人としてこれほど誇らしいことはありません。
 先ほど、竹下内閣総理大臣が辞任する旨の報道に接しました。私自身、竹下内閣の閣僚を務めた者として、まことに感無量のものがあります。国の将来を憂えて潔い御決断をされたことに深く敬意を表する次第であります。
 きょうのこの栄誉は、長きにわたる諸先輩、同僚議員並びに郷里香川県の選挙区の皆様方の厚い御指導、御支援のたまものでありまして、心からの感謝を申し上げなければなりません。それと同時に、私ごとになって恐縮でありますが、本院の先輩でもあります父藤本捨助の墓前に喜びの報告をしたい気持ちでいっぱいであります。(拍手)父は、政治家としての私にとって、終始心の支えでありました。
 さて、我が国の現状を眺めてみますと、政治に携わる者としてまことに複雑なものを感じざるを得ません。経済的なパワーを背景に、国際社会に占める我が国の地位は飛躍的に向上いたしましたが、一方、国内に目を転じますと、政治と政治家に対する批判、不信の声があふれているのが実情であります。「経済最高、政治最低」などと識者が批判する昨今であります。我が国の議会制民主主義と政党政治は危機に遭遇していると言えると思います。
 このような多難にして緊張した時期に永年在職の表彰をいただきますことは、一層身の引き締まる思いでありまして、故三木武夫先生の「信なくば立たず」の政治信念を改めて肝に銘じるときではなかろうかと考えるのであります。
 私が本院に初めて議席を得ましたのは昭和三十八年十一月二十一日の総選挙でありましたが、翌二十二日にはケネディ米大統領が暗殺され、また、翌年秋には東京オリンピックが華々しく開催されたことなどが鮮烈な記憶として残っているのであります。以来四半世紀、我が国は、国民の絶えざる研さんによりまして、平和と繁栄の道を確実に歩み、国際国家として世界に貢献しなければならない責任ある立場に立ちました。それだけに、政治が果たすべき役割も重かつ大と言わなければなりません。
 一方で、戦後日本の再興に心を砕かれた昭和天皇が、国民の悲しみのうちに崩御され、時代は昭和から平成に移ったのであります。この変わり目の中で、我が国は、今、高齢化社会をどう築き上げるかという壮大な実験に取り組まなければならないのであります。私も、厚生大臣などの職務を通じて、新たな福祉国家づくりにささやかなお手伝いをいたしてまいったのでありますが、前途は決して平たんでもバラ色でもないのであります。
 私は、本日の表彰の感動を胸に刻みながら、今後も政治のあるべき姿を追求し、来るべき二十一世紀に向けて物心ともに豊かな社会を創造するために微力を尽くすことをお誓い申し上げ、お礼のごあいさつといたします。(拍手)
     ――――◇―――――
 議員請暇の件
#9
○議長(原健三郎君) 議員請暇の件につきお諮りいたします。
 中尾栄一君から、海外旅行のため、四月二十六日から五月十五日まで二十日間、請暇の申し出があります。これを許可するに御異議はございませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#10
○議長(原健三郎君) 御異議なしと認めます。よって、許可するに決しました。
     ――――◇―――――
 中央社会保険医療協議会委員任命につき同意を求めるの件
 運輸審議会委員任命につき同意を求めるの件
#11
○議長(原健三郎君) お諮りいたします。
 内閣から、
 中央社会保険医療協議会委員に金森久雄君を、
 運輸審議会委員に平四郎君を
任命したいので、それぞれ本院の同意を得たいとの申し出があります。
 まず、中央社会保険医療協議会委員の任命について、申し出のとおり同意を与えるに御異議はございませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#12
○議長(原健三郎君) 御異議なしと認めます。よって、同意を与えるに決しました。
 次に、運輸審議会委員の任命について、申し出のとおり同意を与えるに賛成の諸君の起立を求めます。
    〔賛成者起立〕
#13
○議長(原健三郎君) 起立多数。よって、同意を与えるに決しました。
     ――――◇―――――
#14
○議長(原健三郎君) 本日は、これにて散会いたします。
    午後零時十七分散会
     ――――◇―――――
ソース: 国立国会図書館
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