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#1
第108回国会 本会議 第6号
昭和六十二年二月二十日(金曜日)
   午前九時五十六分開議
    ━━━━━━━━━━━━━
#2
○議事日程 第七号
  昭和六十二年二月二十日
   午前九時五十分開議
 第一 昭和六十一年度の水田利用再編奨励補助
  金についての所得税及び法人税の臨時特例に
  関する法律案(衆議院提出)
    ━━━━━━━━━━━━━
○本日の会議に付した案件
 一、日程第一
 一、永年在職議員表彰の件
 一、請暇の件
 一、北海道開発審議会委員の選挙
     ―――――・―――――
#3
○議長(藤田正明君) これより会議を開きます。
 日程第一 昭和六十一年度の水田利用再編奨励補助金についての所得税及び法人税の臨時特例に関する法律案(衆議院提出)を議題といたします。
 まず、委員長の報告を求めます。大蔵委員長井上裕君。
    ―――――――――――――
   〔井上裕君登壇、拍手〕
#4
○井上裕君 ただいま議題となりました昭和六十一年度の水田利用再編奨励補助金についての所得税及び法人税の臨時特例に関する法律案につきまして、委員会における審査の経過及び結果を御報告申し上げます。
 本法律案は、衆議院大蔵委員長提出によるものでありまして、昭和六十一年度に政府から交付される水田利用再編奨励補助金について、個人が交付を受けるものはこれを一時所得とみなし、農業生産法人が交付を受けるものは、交付を受けた後二年以内に固定資産の取得または改良に充てた場合には圧縮記帳の特例を認めることにより、それぞれ税負担の軽減を図ろうとするものであります。
 なお、本法律施行に伴う昭和六十一年度の租税の減収額は約八億円と見込まれております。
 委員会におきましては、従来の水田利用再編対策及び税制上の助成策の評価、六十二年度以降の水田農業確立対策の具体的内容、米国からの対日米輸出要求への対応のあり方等について質疑が行われましたが、その詳細は会議録に譲ります。
 質疑を終了し、討論なく、採決の結果、本法律案は全会一致をもって原案どおり可決すべきものと決定いたしました。
 以上、御報告申し上げます。(拍手)
    ―――――――――――――
#5
○議長(藤田正明君) これより採決をいたします。
 本案に賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
#6
○議長(藤田正明君) 過半数と認めます。
 よって、本案は可決されました。
     ―――――・―――――
#7
○議長(藤田正明君) この際、永年在職議員表彰の件についてお諮りいたします。
 議員熊谷太三郎君、瀬谷英行君は、国会議員として在職すること二十五年に達せられました。
 つきましては、院議をもって両君の永年の功労を表彰することといたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#8
○議長(藤田正明君) 御異議ないと認めます。
 両君に対する表彰文を朗読いたします。
   〔熊谷太三郎君起立〕
 議員熊谷太三郎君 君は国会議員としてその職にあること二十五年に及び常に憲政のために力を尽くされました
 参議院は君の永年の功労に対しここに院議をもつて表彰します
   〔拍手〕
   〔瀬谷英行君起立〕
 議員瀬谷英行君 君は国会議員としてその職にあること二十五年に及び常に憲政のために力を尽くされました
 参議院は君の永年の功労に対しここに院議をもつて表彰します
   〔拍手〕
    ―――――――――――――
#9
○議長(藤田正明君) 土屋義彦君から発言を求められました。発言を許します。土屋義彦君。
   〔土屋義彦君登壇、拍手〕
#10
○土屋義彦君 私は、本院を代表いたしまして、ただいま永年在職のゆえをもって表彰せられました熊谷太三郎先生並びに瀬谷英行先生に対しまして、一言お祝いの言葉を申し上げます。
 両先生は、ともに、昭和三十七年第六回参議院議員通常選挙に当選され、自来、今日まで二十五年の長きにわたり本院議員として御活躍をされてまいりました。
 この間におきまして、熊谷太三郎先生は、内閣委員長、公職選挙法改正に関する特別委員長並びに通商産業政務次官、科学技術庁長官を歴任され、現在は裁判官弾劾裁判所裁判長、自由民主党におかれましては党紀委員長の要職につかれております。
 先生には、お若いころからアララギ派の歌道に親しまれ、またエッセイをお書きになるといった文学的な一面もお持ちであります。
 また、瀬谷英行先生は、産業公害及び交通対策特別委員長、交通安全対策特別委員長、決算委員長を歴任され、また、日本社会党におかれましては、参議院国会対策委員長、参議院議員会長の要職につかれ、昨年七月には本院副議長に当選され、現在に至っております。
 先生の委員会における御発言は、まことに平易で、時には機知に富んだジョークを交えるなど、聞く者に深い感銘を与えるものがあります。
 このように、両先生はいずれも議院や会派の枢要な役職を歴任され、そのすぐれた豊かな人格と識見によりまして、議会制民主主義の確立と本院の使命達成のための指導的役割を果たし、多大の貢献をせられておられるところであります。
 ここに、我々議員一同は、両先生の二十五年間の御功績に対しまして深く敬意を表しますとともに、本日、はえある表彰を受けられましたことに対しまして、心から祝意を表する次第であります。
 現下、我が国の諸情勢はまことに多事多端であります。山積する諸問題に当面し、参議院に対する国民の期待もますます高まっております現在、両先生におかれましては、この上とも御健康に御留意され、今後とも本院の権威高揚と議会制民主政治発展のため一層の御尽力を賜りますよう切にお願いを申し上げる次第でございます。
 簡単でございますが、お祝いの言葉といたします。(拍手)
#11
○議長(藤田正明君) 熊谷太三郎君、瀬谷英行君からそれぞれ発言を求められました。発言を許します。熊谷太三郎君。
   〔熊谷太三郎君登壇、拍手〕
#12
○熊谷太三郎君 お許しを得まして、一言御礼を申し上げたいと存じます。
 ただいまは、永年在職のゆえをもちまして、院議により御表彰を賜り、また、議員一同を代表して、土屋議員より御懇篤な御祝辞をいただき、全く感激にたえません。
 今日、このような身に余る栄誉を受けましたことは、ひとえに先輩、同僚の議員各位と選挙区の皆様の御指導御支援のたまものでありまして、深く御礼を申し上げますとともに、この上とも、微力の身にむちうって、議員としての責務を遂行するために精進いたしたい考えでございますので、議員の皆様の一層の御懇誼を賜りますよう、心からお願い申し上げる次第でございます。
 大変粗辞でございますが、一言申し上げまして御礼にかえる次第でございます。
 まことにありがとうございました。(拍手)
#13
○議長(藤田正明君) 瀬谷英行君。
   〔瀬谷英行君登壇、拍手〕
#14
○瀬谷英行君 ただいまは、大先輩の熊谷太三郎先生とともに、院議による永年在職の表彰を賜りました。まことに光栄の至りと存じます。
 さらに、土屋義彦先生からは、本院の皆様を代表され、心温まるお祝いのお言葉までいただき、感激これに過ぐるものはございません。これはひとえに諸先輩、同僚各位並びに御支援をいただいた多くの皆々様の御厚情のたまものでございまして、衷心より御礼を申し上げる次第であります。
 顧みますれば、私が初めて当選、本院に議席を得ましたのが昭和三十七年、池田内閣の時代で、議員会館も狭い木造二階建てでした。
 そのころは、安保国会からまだ日が浅く、沖縄はもとより小笠原諸島すら返還されておらず、新幹線などはまだどこにも走っていませんでした。それから今日までの幾星霜、社会経済の移り変わりはまことに目覚ましいものがありました。
  わが国のたちなほり来し年々にあけぼのすぎ
 の木はのびにけり戦後の復興にさりげなく触れられたこの一首、御記憶でしょうか。ことしの宮中歌会始に天皇陛下が詠まれたものであります。
 戦後政治の数々のドラマは、この本会議場でも展開されました。二泊三日に及ぶ連続徹夜国会、息詰まる堂々めぐりの結果、可否同数となった記名投票、深夜十二時直前停止した時計の針等、もはや時効の物語であります。
 しかしまた、この間、多くの立派な先輩諸氏がこの議場で永年勤続の表彰をお受けになりました。そのときどきの私の感慨は、到底我が遠く及ばざるところと別世界のように思っておりました。それだけに、本日、はしなくもこのような晴れがましい日を迎え、省みて、果たして幾ばくのことをなし得たかと思うと、皆様の温かい祝福に対し申しわけなく思っております。
 私は、戦前から、自分に最も向いていないのは軍人と政治家だと思っておりました。それは、私が生来これといった取り柄もなく、内気で憶病、かつ口下手であることを自覚していたからであります。ところが、太平洋戦争は、向き不向きに関係なく、たちまち我々を学校から軍隊に送り込み、戦いが終わるまでの数年間、私は陸軍の軍人として過ごすことになりました。この間、多くの苦労をともにした同僚、さらに、自分が教育を担当した兵士たちを戦場で失ったことは、生涯忘れがたい痛恨事でありました。
 三年前の第百一国会で、かつて本院議長を務められた徳永正利先生が永年勤続の表彰をお受けになり、その際の謝辞の中で、戦時中、海軍の軍籍にあって多くの戦友を失われたことから、政治に志した原点は二度と戦争を起こしてはならないことだとお述べになりました。まさに同感であります。平和なければ経済大国もしょせん浮き草に等しく、繁栄もひとときの幻にすぎません。今から半世紀前、二・二六事件を契機に、議会は軍の強い影響を受け、やがては逐次空洞化して形だけとなり、シビリアンコントロールなど影もなく、結局、行き着くところ悲惨な敗戦を招いた苦い歴史を過去のこととして忘れてはならないと思います。
 今や、円高、雇用、税制等、府政、外交いずれも重要かつ深刻な段階に直面しております。議会制民主主義が十分その真価を発揮し、本院がなおその役割を存分に果たし得ますよう微力をささげたいと思います。
 我らの子孫が、核の脅威のない、心豊かで輝かしい二十一世紀を迎えられるようともども力を尽くすことが、激動の二十世紀を生きてきた私たちの責任でもあると思います。
 何とぞ、力足らざるところはよろしく今後とも御指導賜りますようにお願いをいたしまして御礼の言葉といたしたいと思います。
 ありがとうございました。(拍手)
     ―――――・―――――
#15
○議長(藤田正明君) この際、お諮りいたします。
 下田京子君から海外旅行のため十日間の請暇の申し出がございました。
 これを許可することに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#16
○議長(藤田正明君) 御異議ないと認めます。
 よって、許可することに決しました。
     ―――――・―――――
#17
○議長(藤田正明君) この際、来る二十三日に任期満了となる北海道開発審議会委員二名の選挙を行います。
#18
○倉田寛之君 北海道開発審議会委員の選挙は、その手続を省略し、議長において指名することの動議を提出いたします。
#19
○本岡昭次君 私は、ただいまの倉田君の動議に賛成いたします。
#20
○議長(藤田正明君) 倉田君の動議に御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#21
○議長(藤田正明君) 御異議ないと認めます。
 よって、議長は、北海道開発審議会委員に北修二君、古賀雷四郎君を指名いたします。
 本日は、これにて散会いたします。
   午前十時十五分散会
     ―――――・―――――
ソース: 国立国会図書館
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