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1986/04/14 第108回国会 衆議院 衆議院会議録情報 第108回国会 本会議 第11号
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1986/04/14 第108回国会 衆議院

衆議院会議録情報 第108回国会 本会議 第11号

#1
第108回国会 本会議 第11号
昭和六十二年四月十四日(火曜日)
    ―――――――――――――
 議事日程 第十一号
  昭和六十二年四月十四日
    午後一時開議
    昭和五十九年度一般会計予
    備費使用総調書及び各省各
    庁所管使用調書
    昭和五十九年度特別会計予
    備費使用総調書及び各省各
    庁所管使用調書
    昭和五十九年度特別会計予
    算総則第十一条に基づく経
    費増額総調書及び各省各庁 (承諾を求
    所管経費増額調書     めるの件)
 第一 昭和六十年度一般会計予備 (第百七回
    費使用総調書及び各省各庁 国会、内閣
    所管使用調書(その1)  提出)
    昭和六十年度特別会計予備
    費使用総調書及び各省各庁
    所管使用調書(その1)
    昭和六十年度特別会計予算
    総則第十二条に基づく経費
    増額総調書及び各省各庁所
    管経費増額調書(その1)
    昭和六十年度一般会計予備
    費使用総調書及び各省各庁
    所管使用調書(その2)
    昭和六十年度特別会計予備
    費使用総調書及び各省各庁 (承諾を求
 第二 所管使用調書(その2)  めるの件)
    昭和六十年度特別会計予算
    総則第十二条に基づく経費
    増額総調書及び各省各庁所
    管経費増額調書(その2)
    昭和五十八年度一般会計歳入歳出決算
    昭和五十八年度特別会計歳入歳出決算
 第三 昭和五十八年度国税収納金整理資金受払
    計算書
    昭和五十八年度政府関係機関決算書
    昭和五十九年度一般会計歳入歳出決算
    昭和五十九年度特別会計歳入歳出決算
 第四 昭和五十九年度国税収納金整理資金受払
    計算書
    昭和五十九年度政府関係機関決算書
 第五 昭和五十八年度国有財産増減及び現在額
    総計算書
 第六 昭和五十八年度国有財産無償貸付状況総
    計算書
 第七 昭和五十九年度国有財産増減及び現在額
    総計算書
 第八 昭和五十九年度国有財産無償貸付状況総
    計算書
    ―――――――――――――
○本日の会議に付した案件
 本院議員として在職五十年に達せられた三木氏
  夫君に対し、特に院議をもって重ねて功労を
  表彰することとし、表彰文は議長に一任する
  の件(議長発議)
 憲政功労年金法の一部を改正する法律案(議院
  運営委員長提出)
    昭和五十九年度一般会計予
    備費使用総調書及び各省各
    庁所管使用調書
    昭和五十九年度特別会計予
    備費使用総調書及び各省各
    庁所管使用調書
    昭和五十九年度特別会計予
    算総則第十一条に基づく経 (承諾を求
    費増額総調書及び各省各庁 めるの件)
 日程 所官経費増額調書     (第百七回
 第一 昭和六十年度一般会計予備 国会、内閣
    費使用総調書及び各省各庁 提出)
    所管使用調書(その1)
    昭和六十年度特別会計予備
    費使用総調書及び各省各庁
    所管使用調書(その1)
    昭和六十年度特別会計予算
    総則第十二条に基づく経費
    増額総調書及び各省各庁所
    管経費増額調書(その1)
    昭和六十年度一般会計予備
    費使用総調書及び各省各庁
    所管使用調書(その2)
    昭和六十年度特別会計予備
 日程 費使用総調書及び各省各庁 (承諾を求
 第二 所管使用調書(その2)  めるの件)
    昭和六十年度特別会計予算
    総則第十二条に基づく経費
    増額総調書及び各省各庁所
    管経費増額調書(その2)
    昭和五十八年度一般会計歳入歳出決算
    昭和五十八年度特別会計歳入歳出決算
 日程 昭和五十八年度国税収納金整理資金受払
 第三 計算書
    昭和五十八年度政府関係機関決算書
    昭和五十九年度一般会計歳入歳出決算
 日程 昭和五十九年度特別会計歳入歳出決算
 第四 昭和五十九年度国税収納金整理資金受払
    計算書
    昭和五十九年度政府関係機関決算書
 日程第五 昭和五十八年度国有財産増減及び現
  在額総計算書
 日程第六 昭和五十八年度国有財産無償貸付状
  況総計算書
 日程第七 昭和五十九年度国有財産増減及び現
  在額総計算書
 日程第八 昭和五十九年度国有財産無償貸付状
  況総計算書
    午後一時三分開議
#2
○議長(原健三郎君) これより会議を開きます。
     ――――◇―――――
 永年在職議員の特別表彰の件
#3
○議長(原健三郎君) お諮りいたします。
 本院議員として在職五十年に達せられました三木武夫君に対し、先例により、特に院議をもって重ねてその功労を表彰いたしたいと存じます。表彰文は議長に一任されたいと存じます。これに御異議はございませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#4
○議長(原健三郎君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決しました。
 表彰文を朗読いたします。
 議員三木武夫君は帝国議会以来衆議院議員に当遇すること十九回在職五十年の永きにわたり常に憲政のために尽くし民意の伸張に努めるとともに 内閣総理大臣をはじめしばしば国政の枢要な重職を担い 我が国議会政治の発展に真に大きな貢献をされた
 よって衆議院は君が積年の功労を多とし 特に院議をもって重ねてこれを表彰する
    〔拍手〕
 この贈呈方は議長において取り計らいます。
 なお、同君のあいさつにつきましては、これを会議録に掲載することといたします。
    ―――――――――――――
    三木武夫君のあいさつ
  私の衆議院議員在職五十年に及びましたことに対し、本院から御丁重なる表彰の御決議をいただきました。身に過ぐる光栄であります。
  半世紀にわたり、私が議会人としての道を一筋に歩むことができましたのは、ひとえに先輩、同僚議員、郷里の皆さんを初め、国民各位の御支援と御好意があったればこそと、深く感謝するものであります。
 顧みますれば、多事多難、激動の五十年で参りました。私が本院に初の議席を得ましたのは昭和十二年四月でありますが、その三カ月後には日華事変が勃発し、続いて太平洋戦争、そして敗戦というまことに不幸な、忌まわしい時代でありました。
  昭和十七年の翼賛選挙では、私は非推薦議員として、幾多の迫害に抗して私の良心を貫いたことは、せめてもの慰めではありますが、政治家として戦争回避の責を全うすることができなかった悔やしさと慙愧の思いは、今もなお私の胸中に重くのしかかるものであります。
  以来、私は平和主義と健全な議会政治の発展を原点に据えて、ひたすら微力を尽くしてまいりました。
  しかるに、現在の国際情勢を見るとき、軍縮への道はなお遠く、核を背景にした東西間の緊張は世界の平和を脅かしつつあります。かかるときこそ、平和主義を国是とする我が国が軍縮促進への先頭に立たねばならないと固く信ずるものであります。
  我が国は、敗戦以来、国民のすぐれた英知とたゆまざる努力によって、混乱と廃墟の中から立ち上がり、今日、世界に例を見ない繁栄を遂げました。同時に、戦後の議会政治が多くの困難を克服して、我が国政治の進路を過たしめなかった功績は大きく、まことに御同慶にたえないところであります。
  ただ、私が率直に現在の政治を思うとき、深い憂いを抱かざるを得ないのであります。
  昨今の選挙や政治に要する莫大な金は遠く庶民の想像を絶するものがあり、国民の政治不信の温床となっております。国民の信を失った政党がやがて衰弱の一途をたどり、我が国の運命に大きな不幸をもたらした事実は、歴史が教えるところであります。
  政治の倫理性を軽視する風潮が未だ払拭されないことは残念であります。
  私は、「政治家にとって最も大切な資質は、一億国民の倫理観に耐え得るものでなければならない」との信念のもと、政治倫理の確立に一層挺身する所存であります。
  私の人生は政治で始まりました。
  任重くして力の至らざることばかりでありますが、私にお与え下さいました栄誉に応えるべく、人類永遠の平和と日本の民主政治発展のため、渾身の努力を続ける決意であります。
  皆様方の御理解と御指導を願って謝辞といたします。
     ――――◇―――――
#5
○谷垣禎一君 議事日程追加の緊急動議を提出いたします。
 議院運営委員長提出、憲政功労年金法の一部を改正する法律案は、委員会の審査を省略してこれを上程し、その審議を進められることを望みます。
#6
○議員(原健三郎君) 谷垣禎一君の動議に御異議はございませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#7
○議長(原健三郎君) 御異議なしと認めます。よって、日程は追加されました。
    ―――――――――――――
 憲政功労年金法の一部を改正する法律案(議院
 運営委員長提出)
#8
○議長(原健三郎君) 憲政功労年金法の一部を改正する法律案を議題といたします。
 委員長の趣旨弁明を許します。議院運営委員長越智伊平君。
    ―――――――――――――
 憲政功労年金法の一部を改正する法律案
    〔本号末尾に掲載〕
    ―――――――――――――
    〔越智伊平君登壇〕
#9
○越智伊平君 ただいま議題となりました憲政功労年金法の一部を改正する法律案につきまして、提案の趣旨を御説明申し上げます。
 この法律案は、国会議員として五十年以上在職し、憲政上特に功績顕著なものとして、衆議院または参議院において、表彰の議決があった者に対して、終身、支給する功労年金の年額を、法律制定当初の百万円からこの際五百万円に改めようとするものであります。
 本案は、本日議院運営委員会において起草し、提出したものであります。
 何とぞ御賛同くださいますようお願い申し上げます。(拍手)
    ―――――――――――――
#10
○議長(原健三郎君) 採決いたします。
 本案を可決するに御異議はございませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#11
○議長(原健三郎君) 御異議なしと認めます。よって、本案は可決いたしました。
     ――――◇―――――
    昭和五十九年度一般会計予
    備費使用総調書及び各省各
    庁所管使用調書
    昭和五十九年度特別会計予
    備費使用総調書及び各省各
    庁所管使用調書
    昭和五十九年度特別会計予
    算総則第十一条に基づく経 (承諾を
    費増額総調書及び各省各庁 求めるの
 日程 所管経費増額調書     件)
 第一 昭和六十年度一般会計予備 (第百七
    費使用総調書及び各省各庁 回国会、
    所管使用調書(その1)  内閣提
    昭和六十年度特別会計予備 出)
    費使用総調書及び各省各庁
    所管使用調書(その1)
    昭和六十年度特別会計予算
    総則第十二条に基づく経費
    増額総調書及び各省各庁所
    管経費増額調書(その1)
    昭和六十年度一般会計予備
    費使用総調書及び各省各庁
    所管使用調書(その2)
    昭和六十年度特別会計予備
 日程 費使用総調書及び各省各庁 (承諾を
 第二 所管使用調書(その2)  求めるの
    昭和六十年度特別会計予算 件)
    総則第十二条に基づく経費
    増額総調書及び各省各庁所
    管経費増額調書(その2)
    昭和五十八年度一般会計歳入歳出決算
    昭和五十八年度特別会計歳入歳出決算
 日程 昭和五十八年度国税収納金整理資金受
 第三 払計算書
    昭和五十八年度政府関係機関決算書
    昭和五十九年度一般会計歳入歳出決算
    昭和五十九年度特別会計歳入歳出決算
 日程 昭和五十九年度国税収納金整理資金受
 第四 払計算書
    昭和五十九年度政府関係機関決算書
 日程第五 昭和五十八年度国有財産増減及び
  現在額総計算書
 日程第六 昭和五十八年度国有財産策債貸付
  状況総計算書
 日程第七 昭和五十九年度国有財産増減及び
  現在額総計算書
 日程第八 昭和五十九年度国有財産痛債貸付
  状況総計算書
#12
○議長(原健三郎君) 日程第一、昭和五十九年度一般会計予備費使用総調書及び各省各庁所管使用調書外五件(承諾を求めるの件)、日程第二、昭和六十年度一般会計予備費使用総調書及び各省各庁所管使用調書(その2)外二件(承諾を求めるの件)、日程第三、昭和五十八年度一般会計歳入歳出決算、昭和五十八年度特別会計歳入歳出決算、昭和五十八年度国税収納金整理資金受払計算書、昭和五十八年度政府関係機関決算書、日程第四、昭和五十九年度一般会計歳入歳出決算、昭和五十九年度特別会計歳入歳出決算、昭和五十九年度国税収納金整理資金受払計算書、昭和五十九年度政府関係機関決算書、日程第五、昭和五十八年度国有財産増減及び現在額総計算書、日程第六、昭和五十八年度国有財産無債貸付状況総計算書、日程第七、昭和五十九年度国有財産増減及び現在額総計算書、日程第八、昭和五十九年度国有財産無償貸付状況総計算書、右各件を一括して議題といたします。
 委員長の報告を求めます。決算委員長堀之内久男君。
    ―――――――――――――
    〔報告書は本号末尾に掲載〕
    ―――――――――――――
    〔堀之内久男君登壇〕
#13
○堀之内久男君 ただいま議題となりました予備費及び決算等の各件について、決算委員会における審査の経過及び結果を御報告申し上げます。
 初めに、予備費等について申し上げます。
 これらは、財政法の規定に基づき、国会の事後承諾を求めるため提出されたものであります。
 まず、昭和五十九年度の予備費等でありますが、一般会計予備費は、国民健康保険事業に対する国庫負担金の不足を補うために必要な経費等四十六件で、使用総額は千二百八十七億二千四百万円余であります。
 特別会計予備費の使用総額は千五十一億五千八百万円余、特別会計予算総則第十一条に基づく経費増額の総額は二百二十五億五千四百万円余であります。
 次に、昭和六十年度の予備費等でありますが、一般会計予備費(その1)の使用総額は四百十九億九千三百万円余、(その2)の使用総額は千六億五千八百万円余であります。
 また、特別会計予備費でありますが、(その1)の使用総額は二百九十七億二千八百万円余、(その2)の使用総額は千六百五十三億五千二百万円余であります。
 また、特別会計予算総則第十二条に基づく経費増額でありますが、(その1)の総額は百十八億六千三百万円余、(その2)の総額は二百六十億七千八百万円余であります。
 以上の各件は、昭和六十一年十二月二十九日、それぞれ委員会に付託されました。
 委員会におきましては、去る二日各件について宮澤大蔵大臣から説明を聴取した後、質疑を行いましたが、その詳細は会議録に譲りたいと存じます。
 同日質疑を終了し、討論を行い、採決の結果、予備費等各件はいずれも多数をもって承諾を与えるべきものと議決いたしました。
 次に、決算等の各件の概要を申し上げます。
 まず、昭和五十八年度決算でありますが、一般会計の決算額は、歳入五十一兆六千五百二十九億四百万円余、歳出五十兆六千三百五十三億七百万円余、差し引き一兆百七十五億九千七百万円余の剰余を生じ、財政法第四十一条の規定により一般会計の昭和五十九年度の歳入に繰り入れております。
 特別会計の数は三十八で、その決算総額は、歳入百十九兆千九百五億三千九百万円余、歳出百六兆二千七百六十六億三千万円余となっております。
 国税収納金整理資金の収納済額は三十三兆千二百八十四億七千四百万円余、支払命令済額及び歳入への組入額は三十三兆千八十三億九千百万円余となっております。
 政府関係機関の数は十五で、その決算総額は、収入二十四兆五千八百四十三億五千四百万円余、支出二十四兆二千五百三十億五千七百万円余となっております。
 次に、昭和五十八年度国有財産増減及び現在額総計算書でありますが、増加額は三兆三千三百七十三億八千二百万円余、減少額は八千百四十九億五千百万円余で、年度末現在額は四十兆二千八百四十七億四千三百万円余となっております。
 次に、昭和五十八年度国有財産無償貸付状況総計算書でありますが、年度末の現在額は六千三百五十一億千百万円余となっております。
 なお、昭和五十八年度決算検査報告では、不当事項百五十七件、意見を表示しまたは処置を要求したもの七件、検査院の指摘に基づき改善の処置を講じたもの十五件、また、特に掲記を要すると認めたもの三件となっております。
 決算は昭和六十年六月二十四日、国有財産関係二件は六十年一月二十九日委員会に付託され、六十一年二月二十四日に竹下大蔵大臣から概要説明、また、大久保会計検査院長から検査報告の概要説明を聴取し、質疑に入りました。
 次に、昭和五十九年度決算でありますが、一般会計の決算額は、歳入五十二兆千八百三十三億八千四百万円余、歳出五十一兆四千八百六億二千二百万円余、差し引き七千二十七億六千二百万円余の剰余金を生じております。
 特別会計の数は三十九で、その決算総額は、歳入百二十八兆七千八百八十三億四百万円余、歳出百十五兆五千六百八十八億六千六百万円余となっております。
 国税収納金整理資金の収納済額は三十五兆六千五百七十六億九千四百万円余、支払命令済額及び歳入への組入額は三十五兆六千四百六億五千六百万円余となっております。
 政府関係機関の数は十五で、その決算総額は、収入二十五兆千六百九億六千五百万円余、支出二十四兆九千六百三億百万円余となっております。
 次に、昭和五十九年度国有財産増減及び現在額総計算書でありますが、増加額は三兆千八百四十二億八千七百万円余、減少額は八千九百二十五億五千二百万円余、年度末現在額は四十二兆五千七百六十四億七千八百万円余となっております。
 次に、昭和五十九年度国有財産無償貸付状況総計算書でありますが、年度末の現在額は六千五百二十二億五千百万円余となっております。
 なお、昭和五十九年度決算検査報告では、不当事項百四十八件、意見を表示しまたは処置を要求したもの十二件、検査院の指摘に基づき改善の処置を講じたもの十八件、また、特に掲記を要する
と認めたもの二件となっております。
 決算は昭和六十一年五月十三日、国有財産関係二件は六十一年一月二十八日に委員会に付託され、六十一年五月十三日熊川大蔵政務次官から概要説明を、また、大久保会計検査院長から検査報告の概要説明を聴取した後、質疑に入りました。
 審査は、各省庁別に行い、政府の予算執行と行政運営に関する重要な問題を中心に質疑が行われたのであります。その詳細につきましては会議録により御承知を願いたいと存じます。
 かくして、去る六日昭和五十八、五十九両年度決算外四件の締めくくり総括質疑を終了し、両年度決算については、委員会審査の内容をまとめて、委員長より議決案を提出いたしました。
 以下、その内容を申し上げます。
 すなわち、
  昭和五十八年度及び昭和五十九年度の一般会計歳入歳出決算、特別会計歳入歳出決算、国税収納金整理資金受払計算書及び政府関係機関決算書につき、左のごとく議決すべきものと議決する。
  本院は、毎年度決算の審議に際し、予算の効率的執行並びに不当事項の根絶について、繰り返し政府に注意を喚起してきたにもかかわらず、依然として改善の実があがっていないのは、まことに遺憾である。
 一 昭和五十八年度及び昭和五十九年度の決算審査の結果、予算の効率的使用が行われず、所期の成果が十分達成されていないと思われる事項が見受けられる。
   左の事項がその主なものであるが、政府はこれらについて、特に留意して適切な措置をとり、次の常会に本院にその結果を報告すべきである。
  1 対外貿易摩擦の解消に最大限努力を傾けるべきである。
  2 対外経済協力に当たっては、その適正かつ効果的、効率的な実施を確保するよう引き続き努めるべきである。
  3 学校教育の重要性にかんがみ、教育に対する教員の情熱、使命感及び社会的変化に対応した指導力などを養成するため、研修などの方法により、教員の資質の向上に努めるべきである。
  4 蚕糸業をめぐる諸情勢に対応し、蚕糸砂糖類価格安定事業団の生糸の過剰在庫について、その計画的処理に努めるべきである。
 二 昭和五十八年度及び昭和五十九年度の決算検査報告において、会計検査院が指摘した不当事項については、本院もこれを不当と認める。
   政府は、これらの指摘事項について、それそれ是正の措置を講ずるとともに、風紀を粛正して、今後再びこのような不当事項が発生することがないよう万全を期すべきである。
 三 決算のうち、前記以外の事項については異議がない。
  政府は、今後予算の作成並びに執行に当たっては、本院の決算審議の経過と結果を十分考慮して、財政運営の健全化を図り、もって国民の信託にこたえるべきである。
 以上が議決案の内容であります。
 次いで、昭和五十八年度決算外二件及び昭和五十九年度決算外二件を一括して討論に付しましたところ、自由民主党は、決算について議決案のとおり議決するに賛成、日本社会党・護憲共同、公明党・国民会議、民社党・民主連合及び日本共産党・革新共同は、議決案のとおり議決するに反対の意見を表明されました。
 次いで、採決の結果、両年度決算は多数をもって議決案のとおり議決すべきものと決しました。
 また、国有財産関係四件はいずれも多数をもって是認すべきものと議決いたしました。
 以上、御報告申し上げます。(拍手)
    ―――――――――――――
#14
○議長(原健三郎君) これより採決に入ります。
 まず、日程第一の六件中、昭和五十九年度一般会計予備費使用総調書及び各省各庁所管使用調書、昭和五十九年度特別会計予備費使用総調書及び各省各庁所管使用調書、昭和五十九年度特別会計予算総則第十一条に基づく経費増額総調書及び各省各庁所管経費増額調書、昭和六十年度一般会計予備費使用総調書及び各省各庁所管使用調書(その1)及び昭和六十年度特別会計予算総則第十二条に基づく経費増額総調書及び各省各庁所管経費増額調書(その1)の五件を一括して採決いたします。
 五件は委員長報告のとおり承諾を与えるに賛成の諸君の起立を求めます。
    〔賛成者起立〕
#15
○議長(原健三郎君) 起立多数。よって、五件とも委員長報告のとおり承諾を与えるに決しました。
 次に、日程第一のうち、昭和六十年度特別会計予備費使用総調書及び各省各庁所管使用調書(その1)につき採決いたします。
 本件は委員長報告のとおり承諾を与えるに賛成の諸君の起立を求めます。
    〔賛成者起立〕
#16
○議長(原健三郎君) 起立多数。よって、本件は委員長報告のとおり承諾を与えるに決しました。
 次に、日程第二の三件中、昭和六十年度一般会計予備費使用総調書及び各省各庁所管使用調書(その2)につき採決いたします。
 本件は委員長報告のとおり承諾を与えるに賛成の諸君の起立を求めます。
    〔賛成者起立〕
#17
○議長(原健三郎君) 起立多数。よって、本件は委員長報告のとおり承諾を与えるに決しました。
 次に、日程第二のうち、昭和六十年度特別会計予備費使用総調書及び各省各庁所管使用調書(その2)及び昭和六十年度特別会計予算総則第十二条に基づく経費増額総調書及び各省各庁所管経費増額調書(その2)の両件を一括して採決いたします。
 両件は委員長報告のとおり承諾を与えるに賛成の諸君の起立を求めます。
    〔賛成者起立〕
#18
○議長(原健三郎君) 起立多数。よって、両件とも委員長報告のとおり承諾を与えるに決しました。
 次に、日程第三及び第四の各件を一括して採決いたします。
 各件を委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。
    〔賛成者起立〕
#19
○議長(原健三郎君) 起立多数。よって、各件とも委員長報告のとおり決しました。
 次に、日程第五ないし第八の四件を一括して採決いたします。
 四件の委員長の報告はいずれも是認すべきものと決したものであります。四件を委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。
    〔賛成者起立〕
#20
○議長(原健三郎君) 起立多数。よって、四件とも委員長報告のとおり決しました。
     ――――◇―――――
#21
○議長(原健三郎君) 本日は、これにて散会いたします。
    午後一時二十九分散会
     ――――◇―――――
ソース: 国立国会図書館
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