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1947/09/25 第1回国会 参議院 参議院会議録情報 第001回国会 議院運営委員会国会調査機関拡充等に関する小委員会 第2号
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1947/09/25 第1回国会 参議院

参議院会議録情報 第001回国会 議院運営委員会国会調査機関拡充等に関する小委員会 第2号

#1
第001回国会 議院運営委員会国会調査機関拡充等に関する小委員会 第2号
  付託事件
○國会調査機関拡充に関する件
――――――――――――――――
昭和二十二年九月二十五日(木曜日)
   午前十時四十五分開会
  ―――――――――――――
  本日の会議に付した事件
○國会調査機関拡充に関する件
  ―――――――――――――
#2
○委員長(佐佐弘雄君) それでは開会いたします。議院運営委員会の國会調査機関拡充に関する小委員会、こういうのでありますが、問題は現実に國会にいろいろな問題がかかつて來る法律案その他、それを國会として何らか調査して、これに対処する應急的必要があるわけであります。それをどうするかという問題と、それから第二は図書館運営委員会という組織があつて、図書館の拡充、創設を考えておりますが、この中にもそういつた種類の調査機関が設置される方向に將來進むであろうと思われるのです。ですからその図書館運営委員会との関係を考慮しなければならない。更に第三に法制部というようなものを國会が十分充実して將來に備えるというような要請もあるのでありまして、この案との関係も考えて行かなければならないわけです。一案としては、法制部を國会が持つて、そうして権威ある調査部長が事務総長と並立して、並んだ形で議長に直属して、議会のそういう調査機能を完璧ならしむるという一つの案もあるのであります。ともかくも、國会として應急的に調査機能を持たなければならんという要求と、第二は、図書館運営の委員会の恒久的な計画がある。第三には法制部設置の課題があるわけでありまして、この三老の関係を、大まかでも大体檢討して行くのが第一の糸口かと思います。忌憚なく論じて頂きます。若し具体的な御提案をお持ちでございましたらば、三者の関係についての睨み合せての思いつきでも、或いは具体的成案でも、どちらでも結構でありますから、それをむしろ各派の方から出して頂いた方が、個々の問題にいきなり入るよりも早く捗るかと思います。その関係が急に決まらない場合には、應急策として、取敢えずそれらの関係は後で考えることとして、國会として今持ち得る程度の調査機構を小規模に考えるということに落着かざるを得ない。その辺のことの御意見なり案なりおありになりましたらお述べを願います。
#3
○佐々木良作君 これはまだ十分に成案もしておりませんけれども、一つの思いつき的な提案として申上げてみたいと思います。
 國会図書館の機構が、本来理想的に発揮できるような態勢になつた場合には、私当然図書館というものは、決して本だけの陳列場でなくて、その國会図書館の内部に行政官聽並びに國会が持つておるあらゆる資料、意見、そういつたものが國会図書館の中に入つており、同時に民間が民間側で持つておる、民間のあらゆる團体、労働組合、その他一般的の民間で持つておる同じようなデーターだの意見書だの、そういうものが包括的に、理想的に國合図書館の中に集約されておつて、そうしてそれが國会と一般民衆、並びに政府との機能のつながりの役目を果して行く、そうしてそれがためには資料が集まつているだけでなくして、國会図書館内部の調査機能的なものが当然に入つて來なければならん、こういうふうに思います。
 併しながら現在の段階で理想的にそういう國会図書館ができるまで、調査並びに法制機構の問題を、今のようにして行くというわけにはちよつと行かんのじやないか、それは今委員長からいわれたように、実質的に現在差し迫つての調査及び法制機構の必要が要請されておりますから、そういつた國会図書館の理想形態ができるまで、全然待つておるというわけには行かんだろうと思います。差当つて、だから今のように、理想的な國会図書館ができた場合はそういうふうに吸収されることを前提として、実質的な調査並びに法政部の機能を拡充するということは考えられると思います。そのためにはそのような発展的な意味を持つておりますから、第一には、やはり現在の事務局の一部をなしておる調査部、並びに法制部を事務局から一應独立させて、そうして議長に直属する機関とすること、それから第二番目に、人的な内容を強化すること、そうして三番目にはその調査部並びに法制部の運営について、特にこれが官僚化しないためには現在の常任委員会が行いつつある機能とこれを密接に関聯せしめること、こういうことが必要になつて来るのじやないかと思います。その場合に第三番目の常任委員会との関聯の問題については、例えば調査部、法制部の人間にある程度この常任委員会の仕事を分担させる、調査的の機能、及び法制的の機能を分担させて行く、そうしてそれが又、法制部、調査部として集約されて一つの仕事を持つというような恰仰で関聯させ、それを例えば委員長会議であるとか、あるいはこの運営委員会でもいいですが、そういつた國会内の最も民主的な委員会がその運営を監視し、或いは方針を立てて行くというような機能を持つていたらいいのじやないかと思います。大体そういつたような方針を以て現在のところ対処したらどうかと思います。
 要するに結論を申上げますと、理想的な國会図書館ができた場合にはそれに当然吸牧されるということを前提しまして、その間現在の事務局から独立させた調査、並びに法制部機構を確立するということ、それに人的な整備を加えて、それを現在の常任委員会にすぐ間に合うような恰好で運営を今のように民主的にする、こういう方針である程度やつたらば方向がつくのじやないかと考えます。大体この程度ですが。
#4
○委員長(佐佐弘雄君) 天田さん如何ですか、思いつきで結構ですから………。
#5
○天田勝正君 私は自分の意見を申し上げまする前に、丁度事務の方から見えておられますので、一遍伺つて置きたいことがあるのですが、それは調査部というものがあつても、恐らく各議員の諸君とも、調査部へどういう調査を頼んだというようなことも、私もないので、多分ないだろうと思います。所管事項は、項目は誰でも御存じではありますけれども、例え具体的に今度の水害の問題等にはどういう調査をしておるのか、或いは政府の各機関から聽取したのをただ纏めて分類しておるという程度の役割を果しておるのか、それを先ず伺つて見たいと思うのです。
#6
○参事(川上和吉君) 便宜上私から御答えいたします。現在の調査部は御承知のように極めて貧弱な機構でありますために、一方國政の調査、又議員各位からの調査の御要望という項目は非常に多いものでございまして、貧弱な機構を以て非常に大きな仕事を引受けて行くということは到底できないような状況にありますので、今御話のように、例えば水害が起つたら、その水害に全部機能を挙げますと、他は何にもできんというようなことになりまして、ありていに申して、本格的な調査も満足にできん、さればといつて議員各位の補助的の機能とても十分できんという可なり中途半端なようになつておることは事実であります。ただ議員各位の方でもまあ十分利用されんじやないかという点でありますが、これは議員によりましては、相当よく調査部にもお見えになつており、或は又その御依頼によつていろいろ資料も提供いたしますので、現在の人員及び機構の許す範囲においては、できるだけの議員各位に対するサービスはいたしておるつもりであります。相当よく利用される方もありますし、まだ十分、この程度でも利用しようという御認識のない方もあります。そこらによつてまるで遊んでおるのではなしに、現在の機構の範囲でできるだけのことをやつておる、こういう状況であります。
 尚又先程佐々木委員からお話になつたこととも関聯するのですが、佐々木委員のお述べになりましたように、実際議院の活動が常任委員会を中心にして行くという点から申して、調査部においても各常任委員会に分担と申しますか、今の陣容を分けまして、分担をさせております。ただこれとて必ずしも委員会によつて割合に適当な人がおりまして……我々の方で委員会のお手傳いをするのに適当な人がおりまして、常任委員会のお手傳いをするのに役立つておるところもあります。二十一の委員会全部に役立つておるとは申しませんが、現在でも委員会を分担さしております。分担しておるといつても、今の人数ではせいぜい一人が分担するか、或いは一人の人間が二つ又は三つを兼務するというような恰好で、ほんの或る程度の仕事というようなことになつております。
 尚又專門調査員の方が段々揃つて参りまして、この問も專門調査員の方に全部お集まりを願つて、私からも申上げたのですが、先程佐々木委員からお述べになりましたような趣旨からいうて、我々調査部としては、專門調査員のところで、專門調査員が立派な人がおられても、專門調査員自身のスタツフというものはないのです。專門調査員自身のスタツフを、調査部の今の能力の許す範囲において引受けるという意味において、委員会を分担して、調査部の者が專門調査員の方も手傳うということにいたしております。これも專門調査員とのコンビによりまして丁度うまく補助ができるものもありますし、そこまで参らんものもありますから、現在の機構では十分には参りませんが、意図としては、さような氣持でやつております。不十分ながら現在の人的の機構の許す範囲においてのサービス、こういうように御了解願いたいと思います。
#7
○天田勝正君 もう一つ伺います。調査部には技術的な方面、例えば電氣だとか、土木だとか、そういつた方面のスタツフは現在おありになるのかならないのか、それから常任委員会の例えば國土委員会とか、通信委員会とかいうようなものに配属しております調査部の方々は、そうした技術的な人達を配属させておるのか、二つお聴きします。
#8
○参事(川上和吉君) この技術的な面のいわゆる專門知識というものは、殆ど十分じやないと申してよいかと思います。ただ例えば今の人の経歴から見て、比較的文化方面のことについては或る程度技術的の御援助なり補助もできるという者もおりますが、例えば電氣とか土木とか、そういつた自然科学方面の技術的な方は現在極めて手薄と申しますか、殆どないと申してもよろしい現状であります。從つて常任委員会を御援助します場合でも、例えば一例を申せば、文化委員会あたりは可なり調査部の方で御手傳いができる分野が現在でも多い、併し委員会によつては、ほんの事務的の御援助をするという程度にしか過ぎないというのが現状であります。
#9
○天田勝正君 分りました。
#10
○委員長(佐佐弘雄君) 稻垣さん如何でございますか。
#11
○稻垣平太郎君 私は先程佐々木委員のお話になりましたところと大体同じような考えを持つておりますので、大体佐々木さんがお話になつた線で取敢えずやつて行くという形がいいのじやないかと、かように考えておりますが、殊に各常任委員会の專門委員と調査部の連絡の問題、その辺をどういうようにうまく調節して行くかということが、実際の運営の上においては大きな問題になつて來るのではないかと思うのであります。建前としては、佐々木委員がさつきお話になつたような建前でやつて行けば、差当つて我々が考えておる目的を達するのじやないかと、かように思つておる次第であります。
#12
○佐々木良作君 今の内容じやないのですが、先程の話に関聯してちよつと実例を申上げますが、例えば今電氣委員会でやらなければいかんことに、現在の電氣関係の法規、これを徹底的に見直さなければならんということがある。これは関係方面から役所に対しても指示されておる問題もありますから、その問題に対して一應電氣委員会でやろうとしても不可能なんであります。調査部に仮りに頼みましても、調査部の方で法律的な考え方ができた場合でも、電氣事業の実体内容というものが全然分りませんし、從つてそういうことをやろうと思えば、何としても我々では残念至極ではあるけれども、結局役所の電力局が一番よく知つておるから、そこで以て事業の内容、法律等、ここで組合せて適当な結論を持つて來るまで待つておる外処置ないというわけであります。やろうとしましても、例えば私外一二名であるとか、本物は殆どできないということになるわけであります。そういう意味からも、今の調査といいますか、調査と法制の機能とはこの場合くつつくと思いますから、常任委員会の関聯において長い目でやれるような体制を整えて貰いたい、こういうように考えております。
#13
○委員長(佐佐弘雄君) ちよつと脱線しますが、小林さんがお見えになつておりますからお伺いしたいのでありますが、今事務局の法制部と調査部とがありますね、そういうことは本当のスタツフが揃つておられる、それと丸で違つたものが新らしく出て來るということは、実際問題として金ばかりかかつて能率が上らない、佐々木さんもそういう意味だつたと理解しますが、そういう事務局関係の調査部なり法制部なりをそういう調査機構の中に織り込んで行くというか、何かそこらの辺について……。
#14
○事務総長(小林次郎君) 佐々木さんの言われたようなことをやられると、今のを吸収して大きなものにするわけでしよう。
#15
○佐々木良作君 結局独立して内容を、殖やして行くという考え方です。
#16
○事務総長(小林次郎君) この間そのことについて……。
#17
○委員長(佐佐弘雄君) 速記中止……
   〔速記中止〕
#18
○事務総長(小林次郎君) 木内委員長の言われたことで、附加えますけれども、最後に衆議院の浅沼運営委員長が、今いろいろ大きなものを拵えたつて受け入れ体制ができていない。結局議員がまだ慣れておられないから、非常に大きなものを拵えるならむしろこの際は今でなくてもいいぢやないかというようなことを言つておられました。これは併し唯そういうような意見があつたということだけ附加えて置きます。段々委員が慣れて來られると変なものでも御利用になりますし、又お慣れになりません中は立派なものを拵えになつても御利用にならん、こういうようなことも言つておられました。
#19
○委員長(佐佐弘雄君) どうでございましようか、私差出がましうございますけれども、先程からいろいろな案が出ておりますが、それを当面こういうふうに要約したらどうかと思いますが、御承知のように各常任委員長が今デスクもないし、唯うろうろ歩いてものの相談をやつておるというような状態では、腰を落着けて研究調査もできないというので、どこか部屋を決めて貰つてこういうことが可能なようにして欲しい、專門調査員、書記、それから委員長、理事といつたような人々が集まつてそういう設備をして欲しいという強い要求がある。眞面目に眞劍に活動しておる委員会ほどそういう意向、が強いわけであります。そこでここでは佐々木さんのお話の中にもありましたので、関聯いたしまして、取敢えず常任委員長、理事、專門調査員、書記、これの研究の溜りの問題と、現在の調査機構拡充に関する問題を、いわゆる段階的に実行的に考えて結付けまして、何等か取敢えず小規模でもいいから形を整えたらどうか、図書館との関係は佐々木ざんの言われた通りでありまして、理想的に考えて行かなければならん。併しこれは何年先の話か分からんのでその図書館の完成を待つておるわけには参りません、國会の方は日日の調査をやつて行かなければならないから……。それから法制部というものは私非常に結構だと思いますが、そういう機構が先にできて國会の調査研究の活動の方が不十分な場合には、枠たけ先にできて内容が盛られないという虞がありますので、私は機構いじりの殆んど総てがそうぢやないかと思うのですが、そういう虞がありますから、取敢えずさつきの常任委員長、理事、專門調査員、書記それに今の問題を結びつけて何か案を考えたらどうかと思います。私の御提案申上げたいと思う考は各会派なり、或いは各常任委員長なりの手許で、各党の所属委員数いかんに拘わらず、その会派でこれならばどこへ出しても恥かしくないという調査研究のエキスパートを選ばれて、それで構成したらどうか、詰り常任委員長の側からも、これとこれがいい、この問題はこれ、この問題はこれということを考えて頂くと同時に、各会派の中でもそれに洩れるような人がありましようから、そういうものを考え出して頂いて、政治、文化有らゆる技術問題、各般に亙つてのエキスパートを一通り揃えて貰う。そうして常任委員長の中で強い要求があります調査の溜りのようなものを作つてくれという要求と結付けまして、何等かここにできないか、尤もそれには下部機構が貧弱でありますから、勢い事務局の方のお手間が殖えるというようなことには取敢えずなるという勘定でありますがお手傳い願うということで、そういう案で一應進んでみたらいかがでしようか、いきなり厖大な予算を取つて企画をするということは、それだけの実績が上つてからそこに成長して行くと非常にいいのですけれども……。
#20
○天田勝正君 今の委員長のお話でありますと、つまり調査部を拡充する前に、先ず議員自身の中からそうしたスタツフを一應集めて、そこで逆に調査部の仕事もその連中が一緒になつてやるこういう御意見ですか。
#21
○委員長(佐佐弘雄君) そうでございます。
#22
○佐々木良作君 議員であるのですね。
#23
○委員長(佐佐弘雄君) 議員です。
#24
○天田勝正君 そうでありますと、どうも私は話が少々おかしいのじやないかと思います。議員みずからがなかなかやりにくいので政党はどこでもそうだと思うのですが、そういう方面に働かせようというような人が党務のために忙がしくてどうにもならんという調子で、その忙がしいものを又そういうところで釘附けにするということはとても至難です。そこで私としては先程衆議院の方の淺沼委員長の言われた点、前段の点が、つまり法制局を別に設けるという前段の点が新聞に出ておつた。後段の点は実は今これを事務総長から初めてお聴きしたのですが、今のところ少々至難ではないかというような話でありますが、さて調査部、法制部の現在の機構、先程法制部長兼調査部長の話を伺つてみますると、卒直に言つてくれたので私も安心しましたが、現在議員が各省を廻つたり何かして個人的にいろいろ調査を取つております。我々もそうですが、ところがその連中でも調査部にお願いした場合には、今の人員ではこれは調査部の酷使になつてしまうわけで、とてもこれ以上仕事をしてもろう、ということはこれは無理じやないかと思う。そういうことから考えましても、先ず私はたとえ過渡的なもので、急に法制局というようなものができない、或いは調査局というものができないまでも、一つ今の少くとも三倍ぐらいの予算を取つて、その過渡期の陣容を整備するということは決して不当な要求じやあるまいと思つております。現在個人、各人が取つておる資料をお願いしても、これは今の人員では酷使である。こういうことではならないので、これは確かにもう一つの事務局に委員長の方からこちらの意向を反映せしめで、次の予算編成には直ちにそうした調査部と申しますか、法制部、部長は兼務になつておる。その方面の拡充、特に人員、特に私は附加えて申上げて置きたいと思うのは技術的方面の人も一つないがしろにせずして一つ入れて貰うように、これは調査部の方でも勘案して頂きたい。取敢えず予算は、過旦示されました細かい数字のことは忘れましたが、あの数字の三倍ぐらいの予算を獲得してこういうことでやつてはどうかというように考えているのです。
#25
○稻垣平太郎君 只今天田委員のお話になりましたように、それぞれ議員を出して調査の問題に当らせるということは今天田委員の仰つしやつたように、実際問題としてできなくなりはしないかと思うのでありますが、実際に常任委員會で委員の方々がいろいろ御勉強なさつておいでになるのですが、それでお一人の委員がいくつものものを受持つておいでになる。それだけでも既に忙殺されている現状ではないかと思うのであります。おまけに党に関係している方なんかは党のいろいろな研究事項があつたりして、実際問題として調査ということに当たられるということは困難ではないか、かように考えますので、やはり先程佐々木委員の言われた御説のように、調査部なり法制部なりを一つのものに纏めました機構、これは無論器だけで内容が充実しないという委員長の御説も同様に懸念するのでありますが、そこのところは適当に調節をとると言いますか、そんなに厖大なものでなくても私はいいのではないかと考えるので、適当に調節をとつて、器ができませんと実際に調査の事務が進行していないのではないかと考えるのであります。
 それから委員長が先程言われました、常任委員長並びに調査員なんかが集まる室を設けるということはこの問題に関聯して考えることは至極結構だと思います。これが先ず法制部なり調査部を独立さす第一歩に連繋しておると考えます。この点はぜひこの問題に関聯して取上げて頂きたいと、こう思うのであります。
 それから先程の木内委員長のお話の中に、衆議院と一緒になつた法制部云云のお話がありましたが、これは私は兩院別々にある方が各々の機能を発揮する上においていいのではないかと考えておりますので、そのことを申上げておきます。
#26
○参事(河野義克君) 先程委員長の仰つしやいましたことの、一部の部屋のことに関しましてちよつと御報告申上げておきます。
 常任委員長、專門調査員、常任委員会書記、こういつた人たちが成るべくは一室に一緒におるというようなことを考えて貰いたいということが庶務運営委員会に付託されまして、庶務委員会で或る程度の部屋割当の案ができまして、議院運営委員会でその案が採択されましたことは御承知の通りであります。それによつて結局そういつた用途に当てるために、委員室から現在の專門調査員及びその附属室を含めて六室をそれに当てるということが議院運営委員会で決まつておりまして、残る問題はそのどの部屋にどの委員会とどの委員会が入るかという具体的な問題をお決め願うことになる。その点が残つておりますが、議院運営委員会としては、一應その枠を決定されましたから、あとのどの部屋にどの委員会が入るかということにつきましては、今日及び明日に常任委員長懇談会がありますから、その際に時間の余裕がございますれば、諮つて決めて頂きたいと事務局の方では存じております。一應原案は作つておるのでございますけれども、常任委員長の懇談会でその具体的な割当を決めて頂けば非常に結構だと存じております。
#27
○委員長(佐佐弘雄君) 私の言つたのは、議員を選んで、その下に手傳つて貰う人を当然予想して、調査の大局、大方針、考え方等を授けて調査する。そういう意味で常任委員長、理事、專門調査員の外に尚漏れたエキスパートとか、どうしても調査的な機能の中に入れたい人を各派から出して、その陣容を強化したらどうが、その部類分けは常任委員会別に所属するように議員の人をやつたらどうか、例えば文化委員会のうちの理事と委員長だけだと随分手薄でありますけれども、それに普通の委員会の中にも適当な専門家がおればその人もそういう調査機能の中に入れて指導に当るという意味であります。
#28
○佐々木良作君 それも結構だと思いますが、先程言つたように私の考えておるのをもう少し具体的にはつきりと現実的に示しますと、天田委員の言われるように、一應とにかく、例えば調査局というような恰好のものを作ること、そうして今どれぐらいおるか分らないが、人間を殖やす。その殖やされた人間、つまり調査局員が各常任委員会の仕事を或る程度分担できるような恰好にして運営していけばよいと思う。そのときに今委員長が言われたような恰好の調査局の運営自身を先程私が言つたように民主的ならしめるだめに調査局長に一任するのじやなくて、調査局長に方針を授け、或いはその運用を批判する立場から先程のようなお話、例えば各派からその関係の人を一名とか入れて運営委員会というようなものを作つてもよかろうし、或いは図書館運営委員会でやつてもよろしいし、そういう機能で集約したらよいと思う。その外に常任委員会に附属せしめる人間の外、議員でもそこに入り込み得るようにさえしておけば両方がいけるのじやないかと思う。
 それから調査部の問題と法制部の問題と別々になつておるように考えられて、法制部の問題が残つておるように考えておりますが、私の考えでは、先程言つたような調査局の機構の中に当然法制部を入れたものを考えております。
#29
○天田勝正君 私もそう思つておる。
#30
○佐々木良作君 全然法制、立案だけやるというのがあると駄目です。
#31
○稻垣平太郎君 私もそういう積りであなたの説に賛成しておるのです。
#32
○委員長(佐佐弘雄君) 速記を止めて……。
   〔速記中止〕
#33
○委員長(佐佐弘雄君) 速記を始めて……。私の懸念しますのは、國会の中の調査機構が余り大きなものに整つて來まして、図書館がどのくらいの年月でできるか、その見通しがはつきりできませんが、それがだんだん整い始めるとき、どうせそういうものの機構の整備に着手するでしようが、そのときにフリクシヨンと言うか、二重組織になつて工合が惡いのじやないかという氣がするものですから、さつきのような、單に各常任委員長の溜りのようなところに調査部、法制部的な機能を加味したらどうかといつたような、いかにも微弱な案を考えて見たわけなんですが、そこはどうでございましようか。
#34
○参事(川上和吉君) 図書館の完成と申しましても、我々は図書館というとすぐ建物を考えるのですが、實は御承知のように、國会図書館法はもう出ておるわけですから、而も今年度から図書館の予算は一應あるのです。それですから、ここに館長が任命されて、図書館員が置かれれば、それで國会図書館はでき上るという恰好になるわけです。建物を建てたり、中の書物を整備したりするのは、又おいおいでいいのであつて、これはさつき佐々木委員がお話になりましたように、完成した形になるのはずつと先になるかも知れないが、併し又図書館は、今までのいわゆる図書館の観念ではなしに、本のある所が図書館だという観念ではなくて、むしろ議院のリフアレンス・サービスをする所が図書館だということから申しますと、今法律があるので、立派な館長ができて、館員が置かれて、もつと拡充された調査部の機能がそこへ移るということになれば、実は今年度からでもできる恰好になるのです。ですからその点はお考え願つて、ただ実際問題として、図書館の館長の選定ということはなかなか問題ですから、そこのところが甚だ問題なので、その点をお考えになつて、図書館運営委員会が現在御苦心になつておるところを進めて、両院の議長が同意して、立派な図書館長ができれば、それで図書館はできるのですから、今の問題は、今年の追加予算なり來年度の予算なり出すというときには、かれこれ並行して図書館の予算もできるのですから、そこの点はどうお考えになりますか、ただ私共としては、これはまあ事務総長とも別に御相談をしておりませんし、ただここでの御審議の御参考に申上げますが、調査機能を包括して行くといふ立派な図書館長ができれば、むしろすぐにそれに行つた方が、小委員長のお話のような、將來二段構えの煩わしさがなくなつて、むしろその方がよろしいと、併しそれは理想は結構なんだが、具体的の問題としてはちよつとむずかしいと、ですから、図書館長ができて、本は揃わんでも、図書館長の下に機能が発揮されるようになればなんどきでもその調査機能は移すことができるという前提の下に、取敢えずこういうような恰好でやつて頂くのが一つの恰好じやないか。ただその際にはつきり將來の図書館の関係とも睨み合わせて考えて行つたらどうか、こういうような感じがするのであります。
 それからもう一つ、さつきから出ておりまする御意見について我々の見方を御参考に申上げて置きますが、そういう調査機能が充実されますると、これは今のいわゆる事務局とは性質の違うものでありますから、事務局と別個の問題として行くべきだということ、これはもうその通りだと思うのであります。ただ実際問題として、今すぐに離れるようなことになりまするというと、実際の仕事の上にいろいろ不便が出て参るので、先程來御意見が出ておりますように、現状の機能を拡充、拡張するようなことにして、それが多少充実されたときに、これを離して行くなり、或いは又両院一緒にした充実した機能を置いて行くなり、というようなことにお進め願つた方が実際に即するのではなかろうかというような感じがするのであります。
 それからもう一つ、調査部と法制部との関係の問題でありますが、これは御指摘の通りに、密接な関聯を持つて行かなければならん。これも理窟は一つのものであるべきだということも考えられるのですが、これは將來は図書館長の下に、アメリカなんかは立法の資料を提供するのも図書館長の下での一部の部局になつておるのですが、これは又図書館長の人選の問題とも関聯をいたしまするので、その図書館長の人選いかん、又その人の配置によつては、この調査部の仕事と法制部の仕事は、私は全体の調査機構の中の法制技術も担当すべき分野だと思うのでありますが、そういう点から図書館長の中にうまく入り込むかどうだろうかという点もお考え願つて、密接に関聯を持つて行かなければなりませんが、端的に一つやつてよいかどうかという点は、これは余程まだ御研究の余地があるのではないかという感じがいたしますが、これも御参考に申上げて置きます。
#35
○天田勝正君 ちよつと今の調査部長のお話の前段にあつたことについてお聽きしたいのですが、初めの方で、図書館が現在でもすぐ整備しようとすればできると、そうすると、その調査機能はそこにいつでも吸収されてよいのだと、こういうふうにお聽きしたのですが、そういうふうに取つてよいですか。
#36
○参事(川上和吉君) それはい形はそうなんでございます。もう図書館の予算というのはあるのですから、館長の俸給も図書館費の中に入つておるのですから、それですから館長が任命されれば、それは入つてよいという形になつておるのですが、ただそこで又問題は、さつきからもお話のありましたように、実際問題として今すぐ事務局から離れたのでは、その日の仕事に実際不便を來すという点がありますから、その辺の実際問題を考えなさらにやならん。理窟は図書館長ができれば一体その下に属すべきだということは、理窟としては考えられる。
#37
○天田勝正君 同時に法制部もやはり図書館長の下に包括さるべきだ。そして調査機能の中の法制技術を扱うという方に働くというふうにした方がいいというお考えですか。
#38
○参事(川上和吉君) これは現在の法制でも御承知のように國会法では、國会図書館と、それから法制部というのは、二本建になつております、御承知のように、國会図書館の外に、両議院に法制部を置くということになつておりまして、これはまあ或はお考えによつて、將來は法律を改正するということが出來るかも知れませんが、今でも國会図書館と法制部とが二本建になつているという理由から付度いたしますると、今の密接な関聯は持つて行かなければならぬが、今の調査部のやつている機能は、國会図書館に行く、法制部は一種別個の、つまり議員から直接いろいろ案が出て、それを法制技術的に御相談を受けるということ、又國会図書館のいろいろの調査を元にして、最後の法制的な仕上げだけをやるという部局として、國会図書館とは離れた意味の、併し密接な連絡を保つて行く意味の法制部、こういうようなのが今の法律の形で、法制部は今の國会法の下では、國会図書館とは別になる。こういうことになります。
#39
○委員長(佐佐弘雄君) それでは如何でございましよう。今日一回で以て決まる問題ではなし、あと二回ぐらいで、この問題を片附けたいと思いますが、この次は各々会派の中でいろいろ御意見もありましようから、各委員で今のお互いにデイスカツスしたことを材料として、具体案をもう一遍皆で持ち寄つてみるということで、この次かその次に一つの案を作るということで如何でございますか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#40
○委員長(佐佐弘雄君) ではそういうことに、では本日はこれにて散会いたします。
   午前十一時四十三分散会
 出席者は左の通り。
   委員長     佐佐 弘雄君
   委員
           天田 勝正君
           稻垣平太郎君
           佐々木良作君
  小委員外委員
   議院運営委員長 木内 四郎君
  事務局側
   事 務 総 長 小林 次郎君
   参     事
   (事務次長)  近藤 英明君
   参     事
   (法制部長)  川上 和吉君
   参     事
   (委員部長)  河野 義克君
ソース: 国立国会図書館
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