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1947/09/26 第1回国会 参議院 参議院会議録情報 第001回国会 水産委員会水産関係法令整備のための小委員会 第3号
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1947/09/26 第1回国会 参議院

参議院会議録情報 第001回国会 水産委員会水産関係法令整備のための小委員会 第3号

#1
第001回国会 水産委員会水産関係法令整備のための小委員会 第3号
  付託事件
○漁業法竝びに漁業協同組合法の制定
 に關する陳情(第百六十七號)
○沿岸漁業者用加配米に關する陳情
 (第百七十一號)
○機船底曳網漁業取締に關する陳情
 (第百七十二號)
○海中沈没物速時引揚に關する陳情
 (第百七十三號)
○漁業權の漁業組合共有に關する陳情
 (第二百四號)
  ―――――――――――――
昭和二十二年九月二十六日(金曜日)
   午後一時三十二分開會
  ―――――――――――――
  本日の會議に付した事件
○漁業法竝びに漁業協同組合法の制定
 に關する陳情(第百六十七號)
○漁業權の漁業組合共有に關する陳情
 (第二百四號)
  ―――――――――――――
#2
○委員長(江熊哲翁君) それでは只今から水産關係法令整備のための小委員會を開きます。
 本日お諮りする法令關係の陳情書は、先ず第百六十七號から御衆議を願いたいと思います。漁業法竝びに漁業協同組合法の制定に關する陳情であります。和歌山縣、大阪府、兵庫、岡山、廣島、山口、福岡、大分、愛媛、香川、徳島、高知の瀬戸内海水産連合會からの提出問題であります。
#3
○青山正一君 どうですか、この第百六十七號と第二百四號と、これは同じようなものですからして、併合してやつたらどうですか。
#4
○委員長(江熊哲翁君) 漁業權關係は問題が非常に重要でありますし、尚御研究を願わなくちやならん部門もあろうかと思いますので、一應受付番號も違うのでありますから、引離して漁業法と法業協同組合法の二つの方を先にやるようにいたしたいと思います。そういうふうにお願いいたします。そうすると、どういうふうにいたしたら宜しうございましようか。
#5
○丹羽五郎君 これは過日の水産委員會の打合會の折に一應當局のこれに對する意見は聽取してあるのですか。
#6
○委員長(江熊哲翁君) 聽取いたしました。併しその後尚政府の方において何か變つたことでもあるかも知れませんが、一應お尋ねしても宜いと思いますが、この前お話しになつた後に何か變つたことでもありましたか。ちよつと速記を止めて……。
   〔速記中止〕
#7
○委員長(江熊哲翁君) 速記を始めて。百六十七號の陳情書をどういうふうにいたしますか。
#8
○三好始君 この印刷物によりますと、要旨と書いてありますが、これは陳情書の全文ではなくて、その要點を抜き書きしたという意味ですか。
#9
○委員長(江熊哲翁君) そうだと思います。
#10
○三好始君 そういたしますと、陳情書の内容について専門調査員の方から一應の御説明を聽いてから、檢討するようにしたら如何かと思います。
#11
○委員長(江熊哲翁君) 如何ですか。
#12
○青山正一君 この間大體專門調査員の方からおのおのあれについて大體の説明があつたのじやないですか。ですからただ百六十七號、それから後から出て來ますこの二百四號、つまり兩方共只今水産局長から説明になつたいわゆる漁業權の問題とか、漁業協同組合法案の問題に絡む問題なんですが、それはまだちよつと發表もできにくい立場にありますからして、他日農林省が發表する機會に、これに對する方向を決めて行つた方がよいのじやないかと、私こういうふうに考えておりますが、如何でございましようか。
#13
○委員長(江熊哲翁君) 如何ですか。今青山君の御意見は、なかなか本日ここで決定し兼ねる點もありまするので、農林省とも緊密なる連絡を取り、農林省の方で研究して頂いて、その上で、はつきり決めたいと、こういうふうな御意見でありますね。
#14
○青山正一君 詰り漁業法の問題とか、協同組合法の問題とかいうものは、これははつきり決まらん中に先走つて、そうして返事を出すということも私はどうかと思いますから、そういうものが決まるときにこの問題を處理して行つた方がどうかと、私さように考えておりますが、どうですか、丹羽さん。
#15
○丹羽五郎君 一應青山君と同じ考えを持つておりますが、ただこの場合に早くこの陳情書の處理をしなければならんという點ですが、どういう方法においてこの陳情書の處理を早くするかということは、今の青山君のお考えもあろうし、なんでしたらもう一囘次會に時間を拵えて貰つて、この陳情書のこの問題だけについて協議をして、この委員會の態度を決めて見たらどうかとも考えております。
#16
○三好始君 さつき青山さんの言われたような、いわゆる微妙な問題もあるわけですが、陳情書の本質から言つたら、政府の態度が決定して、法案の提出が内容の方においても決定してから初めてお願いするということになると、陳情書の本質としては、ちよつと順序が變なものじやないかと思います。法ができるまでの間に陳情書の考がやはり反映するところに陳情書の意味があるのじやないかと思いますが、そういう點から言つて、やはり一應本委員會としてこれを適當な處置をしてよいのじやないかというような氣もするのであります。
#17
○委員長(江熊哲翁君) 今三好君の言われるように、政府の行き方がはつきり決まつてしまう前に、民間の詰り業者たちはどういうことを考えておるか、どういうことを陳情しておるかということ、それについてはどうですか、大畠さん、どうですか。
#18
○大畠農夫雄君 そういうふうに議院としての態度を決定すべきだと思います。參議院側としての態度を、この陳情書に對する態度、あと政府との關係は折衡するといたしましてもですね。
#19
○青山正一君 ただ私の言わんと欲するところは、この漁業權の問題にいたしましても、漁業法の問題にしましても、非常な微妙な點まで言わなければ納得できん事柄じやないかと思います。この陳情者に對してそこまで言うてやらなければ納得が行かないだろうと思います。そういうことをそこへ書いてやればよいものか惡いものかという問題に歸するわけです。ただこの前の打合會の席上におきまして、局長から色々經過過程について非常に熱心にお話しになつたわけなんですが、その進み方が非常に民主的であつて、私は非常に喜んでおるわけですが、併しあの際局長から適當な機會において、今漁業法に關する法律案とか、或いは協同組合法案の、現在どこまで進んでおるかというようなふうのことをちよつと發表してみたいというような意思もあつたようなわけなんで、その發表するのもGHQの了解の下に發表したいというようなお氣持だつたように私は思つていたのですが、その前にそういつたこと質問の内部的な關係はどうしてもそういつた細かい點まで、いわゆる微妙な點まで述べなければ、恐らく私は納得の行かない問題だろうと思いますから、そういつた點から考えて見まして、それを發表していいものと惡いものとあろうと私はそういうふうに考えておるわけなんで、そうなると、やはり農林省と多少、つまり農林省の方はあちらと相當話合も進められるわけですから、發表して差支ないものもあるし、或いは發表できないものもあろうと思いますからして、そういつた點を考慮してやつぱり考えて行かないことには、相當又問題になりはせんかというふうにも私は考えるわけなんですが……。
#20
○大畠農夫君 青山さんの言うのもそれは御尤もですが、これはただあれじやないですか、こういうことを今青山さんの言われるように、逐條的、内容に亙つての囘答とか、發表とかは必要でなくして、こういうものを作ることとしての可否と言いますか、贊否と言いますか、そのことを囘答かなんかしてやはりいいのじやないですか。内容はその時における事實であつて、現在においてはまだ内容まで觸れない。勿論これまで行くかどうか分りませんが、唯委員會としてこういう氣持だということを發表すればいいのじやないか。
#21
○木下辰雄君 陳情というものは今お話のように必ずしも内容を囘答する必要はなかろうと私は思う。陳情はこういうものをやつて貰いたいという陳情であつて、これを小委員會で採擇して本委員會にかけて、その場合に本委員會では本委員會の決議によつて主務省にその意思を表する方法もあれば、重要問題は本會議に移して、本會議で可決して、政府に要望するというようなこともあるようですが、何もその内容を詳しく囘答する必要はないじやないか。採擇した、こういう處置にしたということを囘答すればいいのじやないか。
#22
○丹羽五郎君 陳情に關して結局我々の小委員會はこの陳情を採擇すべきものか、或いはすべからざるものかということを我々は檢討して、採擇すべきものは採擇して、それを小委員會で決議をして本委員會にかけて、その要望を適えるように我々は努力するということで、又その中で全然現在の憲法上から眺めて、採擇できないものは採擇を否とする、否とするものに對して或いは説明がいれば説明をしてやることは親切な行爲であるけれども、この陳情に對してこの委員會が陳情書に對してこうこうしなければならんということがこの委員會に與えられておる權能であるかどうかということを僕はちよつと疑つておるのですが、結局我々は採擇するかしないかということだけの僕等は討議をして、研究をして、そうして進んでその後は本委員會がその機關によつて事務を進行して行く、ただこの場合に今青山君が言われた漁業權の問題というのは、色々のデリケートな問題があるから、それと一應睨み合せるということも御尤もなお話でありますが、又政府の意圖ばかりを、我我が鼻息を窺つて、この陳情をそれに、よつて左右すべきものでも私はないと思う。陳情の理由が明々白々であつて、どうしてもこの順序をやらなければならん。政府はそれをまだ少し躊躇しておるということであつたならば、それによつて政府を鞭韃して行くということも私は必要なことでなかろうかと思う。ただ政府の考えを對象として、そうして考えによつて陳情を左右するということは陳情者の趣旨にも私は多少反しやしないか、かように考えております。
#23
○委員長(江熊哲翁君) 御尤もな點も多いようでありますが、尚專門調査員にこの陳情書の扱い方などに對して一つ御説明を願いたいと思います。
#24
○專門調査委員(岡尊信君) 國會法の百七十條によつて處理すべきものであるのでありますが、大體陳情は請願に準じてこれをやります。委員會はこの陳情書は審査の統果に從つてこれの區分をなして議院に報告しなければならない。これが義務であります。第一は議院の會議に付するを要するとするもの、それからもう一つは議院の會議に付するを要しないものとするもの、この二つに分けるのであります。その第一の議院の會議に付するを要するものを又二つに區分しまして、一つは内閣に送付を要するもの、これには委員會が意見書案というものをつけまして議院の會議に付して内閣に送付する。そうして内閣において行政措置に任す。そうして内閣は行政措置をして次の國會までにその措置の結果を又委員會に報告する、こういうことになつております。もう一つは内閣に送付を要しないもの、これは陳情書の内容が單に内閣の行政處分に任せないで、國會自らが措置をしなければならん。或いはこれに關して立法を必要とするような法律案を國會が作る、こういうようなことになつておるのであります。從つてこれは質問書ではありませんから、陳情者に囘答をするということは懇切丁寧にやれば別でありますが、國會法から申しますれば、先程申したような處理をしさえすれば宜いのであります。尚この百六十七號などを見ますと、多くは漁業法の改正なり、漁業協同組合法の制定が、遲れておるために漁業者が非常に困つておるから、これの促進方を陳情しておるのでありますから、それに先申したようなものによつて處置をすれば宜い。こう考えるのであります。
#25
○丹羽五郎君 議事進行について申しますが、二時には又本委員會がありますから、今これをこの場合に討議をして進行することも時間的に許されんと思います。極く最近の時間にこの問題をもう一應審議をして採擇、可否ということについて決定をすることにして頂こうかとかように考えます。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#26
○青山正一君 丹羽さんの案に異議ありません。
#27
○委員長(江熊哲翁君) そうしますと二時から本委員會がありますし、時間がもうなくなりましたのですが、これは議院の會議に付するを要するものとして、第百六十七號を一應處理して差支えないのではありませんか。これは私がそういうことを言うのも如何かと思いますが、尚引續いて第二百四號も併せてお諮りするわけですが、青山委員からも先刻百六十七號と一體として考えてもいいのじやないかという御意見もあつたくらいで、極めて密接な關係にある、陳情書でありますが、これは西日本水産協議會の方から出て、これも勿論前者と同樣な措置を講じて差支えないもののように思うのですが、いかがでありましようか。
#28
○丹羽五郎君 私は百六十七、二百四號、これは同樣に措置していいと、かように考えております。
#29
○委員長(江熊哲翁君) それでは百六十七號に、議院の會議に付するを要するものとし、又それは内閣に送付を要するものということに決定いたします。尚二百四號の陳情書も同樣に處理いたしたいと思いますが、差支えございませんですか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#30
○委員長(江熊哲翁君) それでは二百號の陳情書もさように處理いたすことに決定いたします。尚この前に話しのあつたところの、陳情者に對して大體處理の經過の概要を親切に知らしてやるどいうことついては、できるだけその目的に副うようにいたしたいと思います。そうしますと時間の關係上殘りの議案につきましては、成るべく近い機會におきまして、更に小委員會を招集いたしまして御協議することにいたします。それでは本日の委員會はこれで閉じることにいたします。
   午後二時九分散會
 出席者は左の通り。
   委員長     江熊 哲翁君
   委員
           大畠農夫雄君
           丹羽 五郎君
           遠山 丙市君
           青山 正一君
           三好  始君
  政府委員
   農林事務官
   (水産局長)  藤田  巖君
ソース: 国立国会図書館
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