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1947/12/02 第1回国会 参議院 参議院会議録情報 第001回国会 運輸及び交通委員会 第24号
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1947/12/02 第1回国会 参議院

参議院会議録情報 第001回国会 運輸及び交通委員会 第24号

#1
第001回国会 運輸及び交通委員会 第24号
  付託事件
○海運經營方式竝びに船員管理に關す
 る陳情(第十五號)
○日本通運株式會社の營業權竝びに設
 備を舊關係業者へ還元することに關
 する陳情(第八十五號)
○海運經營方式竝びに船員管理に關す
 る陳情(第九十六號)
○海上輸送力緊急増強に關する陳情
 (第百二十三號)
○鐵道營業法の一部を改正する法律案
 (内閣提出、衆議院送付)
○舊鶴見臨港鐵道線外三鐵道線拂下に
 關する請願(第六十號)
○道路運送法案(内閣送付)
○舊小倉鐵道線拂下げに關する請願
 (第百三號)
○信越線柏崎驛附近鵜川鐵橋の徑間擴
 張工事施行に關する請願(第百七
 號)
○九州、四國間の省營連絡に關する請
 願(第百十三號)
○山陰線の電化竝びに廣島、松江兩市
 間直通列車運轉に關する請願(第百
 十九號)
○中央氣象臺牛深出張所設置に關する
 請願(第百二十七號)
○九州、四國間省營連絡に關する請願
 (第百三十七號)
○中央氣象臺牛深出張所設置に關する
 請願(第百四十四號)
○舊播丹鐵道線拂下げに關する請願
 (第百六十一號)
○四國循環線の全通促進竝びに九、四
 連絡省營航路運航に關する請願(第
 百七十號)
○豐川鐵道及び鳳來寺鐵道拂下げに關
 する請願(第百七十一號)
○四國循環線の全通促進竝びに九、四
 連絡省營航路運航に關する請願(第
 百八十六號)
○四國循環線の全通促進竝びに九、四
 連絡省營航路運航に關する請願(第
 百九十五號)
○舊南海鉄道山手線拂下げに關する請
 願(第二百三號)
○四國循環線の全通促進竝びに九、四
 連絡省營航路の運航に關する請願
 (第二百十二號)
○後藤寺、絲田兩鐵道線拂下げに關す
 る請願(第二百十五號)
○四國循環線の全通促進竝びに九、四
 連絡省營航路の運航に關する請願
 (第二百十七號)
○西彼杵半島の陸海運交通の整備に關
 する請願(第二百二十二號)
○造船技術の振興方策に關する陳情
 (第三百三十八號)
○道路交通行政に關する陳情(第三百
 五十二號)
○磐城西郷信號所、湯野上驛間に鐵道
 を敷設することに關する請願(第二
 百三十六號)
○九州、四國間の省營連絡に關する請
 願(第二百三十七號)
○羽後鐵道災害復舊に關する請願(第
 二百五十二號)
○關門港に外國貿易船の入港促進に關
 する請願(第二百五十六號)
○沿岸荷役業者の貨物自動車運營に關
 する請願(第二百七十七號)
○沿岸荷役業者の貨物自動車運營に關
 する請願(第二百八十八號)
○山陰線餘部鐵橋修理に關する陳情
 (第三百七十一號)
○横須賀線逗子、田浦間に沼間驛を設
 置することに關する陳情(第三百八
 十八號)
○油津港を第二種港灣編入竝びに貿易
 開港場指定に關する請願(第三百
 號)
○横須賀開港指定促進等に關する請願
 (第三百六號)
○中央線甲府、鹽尻兩驛間外二線路の
 電化實現に關する請願(第三百二十
 七號)
○舊有馬線復舊に關する陳情(第四百
 二十號)
○小運送業の戰時統制撤廢に關する陳
 情(第四百三十一號)
○若松港を第一種重要港灣に編入する
 ことに關する陳情(第四百三十七
 號)
○四國循環鐵道開通促進に關する請願
 (第三百五十五號)
○楯岡、寒河江間左澤、荒砥間の鐵道
 敷設及び楯岡、寒河江間外二路線に
 國營自動車の運輸を開始することに
 關する請願(第三百五十七號)
○今次の水害による足尾線復舊促進に
 關する陳情(第四百七十五號)
○桃ノ川、彼杵兩驛間に鐵道を敷設す
 ることに關する請願(第三百八十六
 號)
○四國循環線の全通竝びに九、四連絡
 民營運航強化に關する請願(第三百
 九十五號)
○都道府縣議會議員に管下鐵道無賃乘
 車券交付に關する請願(第四百十一
 號)
○四國循環線の全通促進竝びに九、四
 連絡民營運航強化に關する請願(第
 四百十六號)
○中央線甲府、鹽尻兩驛間外二線路の
 電化實現に關する陳情(第四百八十
 七號)
○九、四連絡民營事業強化に關する陳
 情(第四百九十號)
○中央線甲府、鹽尻兩驛間外二線路の
 電化實現に關する請願(第四百二十
 九號)
○姫路、播磨新宮、若櫻間に國營自動
 車の運輸を開始することに關する請
 願(第四百三十六號)
○大絲線全通促進に關する請願(第四
 百四十號)
○甲府、長野兩驛間電化實現に關する
 請願(第四百四十一號)
○上毛鐵道水害復舊に關する請願(第
 四百四十二號)
○中央線甲府、鹽尻兩驛間外二線路の
 電化實現に關する請願(第四百四十
 四號)
○大絲線全通促進に關する請願(第四
 百四十八號)
○大内驛、野村町間に國營自動車の運
 輸を開始することに關する陳情(第
 五百二十二號)
○都道府縣議會議長に國有鐵道無賃乘
 車證下附に關する陳情(第五百二十
 七號)
○大絲線全通促進に關する陳情(第五
 百三十六號)
○中央線甲府、鹽尻兩驛間外二線路の
 電化實現に關する陳情(第五百三十
 七號)
○若松港を第一種重要港灣に編入する
 ことに關する請願(第四百六十四
 號)
○山陽本線柳井、岩國兩驛間に國營自
 動車の運輸を開始することに關する
 請願(第四百七十三號)
○國鐵電氣工事獨占開放に關する請願
 (第四百七十四號)
○福浪線内の馬場、遠西間に國營自動
 車運輸開始に關する請願(第四百七
 十九號)
○大絲線全通促進に關する請願(第四
 百八十九號)
○中央線甲府、鹽尻兩驛間外二線路の
 電化實現に關する請願(第四百九十
 號)
○上野、土浦及び平兩驛間の電化に關
 する請願(第四百九十三號)
○千葉、成東兩驛間電化促進に關する
 請願(第四百九十九號)
○舊宮城電氣鐵道株式會社の鐵道拂下
 げに關する請願(第五百四號)
○中央線東鹽尻信號所を一段貨客取扱
 い驛とすることに關する請願(第五
 百二十九號)
○佐原、成東間の栗源より山倉、常磐
 村に國營自動車の運輸開始に關する
 請願(第五百三十號)
○鹿兒島縣福山港を指定港とすること
 に關する請願(第五百三十一號)
○福島縣原町、川俣間國營バスの運輸
 を開始することに關する請願(第五
 百三十七號)
○篠井線明科、西條驛間の東川手村花
 見に停車場を設置することに關する
 請願(第五百四十二號)
○江迎、臼ノ浦兩驛間に國營自動車の
 運輸開始竝びに同專用道路の改修に
 關する請願(第五百六十七號)
○釜石線全通促進に關する請願(第五
 百七十四號)
○富山港鐵道線拂下げに關する請願
 (第五百七十五號)
○膽振國都富内、十勝清水間鐵道敷設
 促進に關する請願(第五百八十四
 號)
○八百津、鵜沼兩驛間に國營自動車の
 運輸を開始することに關する請願
 (第五百八十八號)
○犬飼、竹田竝びに、犬飼、佐伯各兩
 驛間に國營自動車の運輸を開始する
 ことに關する請願(第五百八十九
 號)
○岐阜縣太田、瑞浪兩町間に國營自動
 車の運輸を開始することに關する請
 願(第五百九十二號)
○大絲線全通促進に關する請願(第五
 百九十三號)
○東京、鹿兒島間の急行列車復活に關
 する陳情(第六百五號)
○開港々法案竝びに海上保安法案に關
 する請願(第六百三號)
○肥薩線電化工事に關する請願(第六
 百五號)
○釧路港、北見相生間に鐵道敷設促進
 に關する請願(第六百十三號)
○阿武隈鐵道を敷設することに關する
 請願(第六百二十四號)
○津久見港を開港場に指定することに
 關する請願(第六百二十九號)
○港灣管理運營に關する陳情(第六百
 十六號)
  ―――――――――――――
昭和二十二年十二月二日(火曜日)
   午後一時三十八分開會
  ―――――――――――――
  本日の會議に付した事件
○提出豫定の法案に關する件
  ―――――――――――――
#2
○委員長(板谷順助君) これより開會いたします。小泉君。
#3
○小泉秀吉君 前囘の常委員會で、政府御當局の御答辯を伺いましたのですけれども、やはり厚生省の關係御當局がおられないと、どうも私共ははつきりした御答辯が伺えないというような情勢でございましたので、今日は特に厚生大臣竝びに關係御當局の御出席をお願いをして置いたのでございますが、まだ大臣がお見えになりませんけれども、政府委員がお出でになつておりますから改めてお伺いをいたします。御承知のように、失業保險法案竝びに失業手當法案というようなものが、すでに兩院を通過したのでありますが、それと殆んど密接不可分だと思いまする、船員に對する失業保險法案竝びに手當法案が、兩院の何れにもまだ御提出になつておらないような状態でありますので、會期も非常に切迫しておるこの際至急に審議をしたいと思うのでありますが、それに對してどういうふうな理由で御提出にならんかということを伺いましたのが、前囘の私の質問の要旨であります。運輸當局の政府委員のお話によると、大體ドラフトは自分の方でできておるのだが、諸般の關係からこれは厚生省が提案するというようなふうにしておるので、その手續上厚生省から出て來るのであるというので遲れておるのじやないかというような、私としては甚だ不滿足な御答辯でありました。私は一體船員の保險に關しては、この前船員保險法を當委員長が參議院の本會議で委員會の案を御説明になる時分に、冒頭に、閣議決定事項でもあるし、これは運輸交通省で取扱うようになつておるのだというふうなことを報告されて、一切の船員保險法に對する通過を議會に提出されたように私は了承しておるのであります。これとは密接不可分の關係にあるばかりでなし、船員の勞働行政を扱つておる運輸交通省では、おれの方ぢや餘り分らないのだというようなことで、等しく勞働保護法である失業保險法がすでに制定されんとしておるのに、船員に對する失業保險法がまだ日の目を見ないということは甚だ遺憾であります。至急に御提出を願いたいという意味で、どういう關係でそういうふうになつておるかを御質問をしたいと思うのであります。
#4
○政府委員(宮崎太一君) 只今の御質問にお答え申上げます。
 仰せのように陸上の失業保險及び失業手當の法案が國會を通過いたしましたに拘わらず、船員保險にありまする失業の關係の法律改正が未だ國會に御提出できなかつたことにつきまして、誠に相濟まん次第と思つております。實はこれにつきましては、前に只今お話がありましたように、船員保險の所管を運輸省に移すということで一應決定になつたのでありますが、その後關係方面の御意見もありまして、まだ決定いたしませんで、私の方で當分所管することに相成つておるわけであります。で失業保險及び失業手當の法律案につきましては、運輸の方で草案ができ上りまして、それでこれを關係方面の方へ出してあつたわけであります。その後その法案自體におきましていろいろな意見もあり、又陸上の失業保險及び失業手當の法案がその當時と隨分變つた案に相成りまして、それを竝行してやつております中に、陸上の方の法案が確定いたしたわけであります。そこでその法案にできるだけ合して作るようにという意見がございまして、それでその法案に海員の特殊性を除いた一般的の問題につきまして合せて案ができ上つたのであります。そうして司令部の許可も先日頂きました。今内閣の方でこれを國會に提案する準備をいたしておるのであります。近く國會に御提出できることになる見通しがついておりますので、これで御了承願いたいと思います。
#5
○小泉秀吉君 只今の政府委員の御説明によると、内閣の方でまだ準備が整わないから出て來ないのだというようなことでありますが、それは恐らく手續だけのことで、骨子その他のものは大凡そ明瞭になつておるのだろうと思いますので、會期も非常に切迫しておるこの際でありますから、豫備審査或いはそれよりもう少し輕度なものであつても、その内容等を本委員會で檢討をして、そうして法案が出て來たらば早速それの審議或いは審査に移れるようなふうな方策を講じるのも、この際會期切迫の事情から必要じやないかと思うのでありますが、これは只今のお話によると厚生省が少なくとも當分は所管事項であるということでありますが、政府の方の役所の管轄は如何にありましても、我が國會においてはこの種の法案の審議は當然私は運輸交通委員會でやるべきものだと思つておりますが、これに對して委員長の御見解をお伺いし、又委員長が若し反對であるというようなことならば、一つこの委員會において當然こちらでやるというようなことの決議を求めて、適當な方法を委員長においてして頂きたいと思いますが、いかがでしようか。
#6
○委員長(板谷順助君) この際私より發言いたしますが、この船員行政の一元化ということにつきましては、只今小泉委員のお話の通り先程運輸大臣と厚生大臣との間に了解を得て、運輸省にこの船員保險は全部移すということに意見が一致をして、すでに閣議においてこれは決定した問題であります。ところがその後會期その他の手續の關係があるので、或いは二、三ヶ月遲れるのじやないかというようなことがありましたけれども、大體において内閣においては船員保險は一元的に運輸省に移すということは決まつておる。從つて私はこの船員保險を本會議に上程の際において、その經過を詳細に報告しておるのであります。ところがその後聞くところによるというと、ここにまあ厚生省のお方もおいでになるが、GHQに、いわゆる關係方面に向つて厚生省の方から何か運動らしい行動のあつた結果、遂にこの關係方面においてまあ暫く社會保險ということについて、本國から調査員も來ておることであるから、或る程度待つたらどうだ、こういうような話があつた、その後私は船主を代表し或いは又一面海員を代表した諸君と共に手を携えて行きましたところが、或る關係方面では、それはもう當然船員行政は運輸省において一元化すべきものであるという答辯がありましたが、一方又保險關係の方は今暫く待てというようなことで、暫くその成行を見ておつたような次第であります。從つて船員に關する行政が一元的に行うという點におきましては、船員保險のごときも當然運輸交通委員會に付託すべきものである、こう私は信じております。そこでこの點につきまして諸君の御意見を伺つて、諸君が御同意であるならば、議案の審議の上におきましても、船員に關する問題は、やはり今お話の通り船員行政の一元的の意味において、この委員會において審議すべきものじやないか、こう考えておるのでありますが、いかがでございましようか。
#7
○小泉秀吉君 委員長の御意見、又過去の經緯を多少私共も承知しておりますが、誠に結構でありますので、私は只今委員長の御發言のようなふうに、本委員會で船員失業保險法案竝びに手當法案は御審議をするような適當な方策を講じて頂きたいと思います。
#8
○政府委員(宮崎太一君) ちよつと今の委員長のお話に對しまして少し釋明いたしたいと思います。私の方で別に關係方面に運動をして、そういうことを考えたわけでございません。私の方は何らそういう運動はいたしておりません。又そういう意見に對しましては、私は役人といたしまして、閣議決定通りに動くということでありまして、決して厚生省が運動をしてそういうことをやつたわけでございません。ただ要するに只今委員長のお話になりました向うの調査團が參りましたのは、その問題ではなくして、社會保障制度をどうするかということについての研究に來られたようであります。その研究に來られた際において、この問題が採上げられたものであると存じまして、私共は承知しておるのでありますが、決して我々の方で一旦決まつたものを覆えそうという運動はいたしておりません。その點だけはどうか誤解のないように御了承願いたいと思います。
 それから委員會の點につきましては、実は私共の方としては社會保險の統一の關係もあり、厚生委員會の方え實は先程内容の説明をいたしたわけでございまして、その點だけ一應お斷り申上げておきます。
#9
○委員長(板谷順助君) この際、運輸當局のこれに對する處理が極めて緩慢というか、甚だどうも熱意を缺いておるように考えられるのですが、その後の運輸當局としてのこれに對するところの經過はどうなつておるのでございましようか。
#10
○政府委員(大久保武雄君) それでは運輸省の方から經過を御説明いたします。
 先程厚生省の政府委員から發言がありましたように、閣議決定がありました後で、關係方面から社會保障制度の調査團が來るからその勸告ができ上るまで、所管問題は待つようにというお話があつたのであります。併し當然社會保障制度の勸告におきましても、この船員保險の問題もその一環として考究せらるべき筋合の問題と考えまして運輸省といたしましては、かねて抱懐しておりましたところの船員保險は、船員行政の一環としてやつた方が、より福利を増進することができる、こういう見地に立ちまして、詳しい調査資料も提出をいたしました、又數次に互りまして調査團竝びに關係當局に向いまして説明をいたしました次第であります。その結果につきましては、目下調査團の諸報告等はお取纏め中だそうでありまして、まだ最後の御意見を承つておるわけではありませんが、從來の私共の考えております所信は、一應十分に披瀝をいたす機會を持ち得たということを御報告いたしておきたいと思います。
#11
○委員長(板谷順助君) 尚政府委員に伺いますが、その後この問題の取扱については、関係方面なり或いは厚生省方面に積極的に交渉をなすつておるのですが、どうです、そのままになつておるのですか。
#12
○政府委員(宮崎太一君) 只今大久保さんのお話の通りでありまして、その後司令部の方へは、しばしば勸告の問題につきまして、まだかということを聞きに行つておるのでありますが、もう暫く待つてくれ、こういう返事でございまして、最初は十一月中ということでありましたが、それが又少しく遅れるというような話であります。何遍も聞いてはおりますが、まだはつきりいたしておりません。
#13
○小野哲君 船員保險法案が本委員會に付託されました際に、私からもこの種の問題についての質問をいたしたことを記憶するのでありますが、船員行政を綜合的に運輸省でやる建前であるというふうな御答辯もありまして、將來失業手當若しくは失業保險に關する法律案も當然に本委員會に付託さるべきものと實は期待しておつたのであります。只今政府委員からの説明によりますと、目下その手續を進行中である、こういうお話でありますが、さような經緯がある問題でありますので、少くとも本委員會に何らかの連絡をおとりになることが當然でありまして、それに拘わらす社會保險と申しますか、その一環であるからといつて、當然運輸交通委員會で審査いたすべき性質のものを、どういう經過があつたのかも存じませんけれども、何らの連絡もなしに、厚生委員會の方に事前に御説明なさるという政府のお取扱につきましては、納得の行かない節があると思うのであります。我々は別に所管爭いをするわけでありませんが、本委員會が審査いたしました法律案と不可分一體のものであり、又實體的に見ましても、船員行政の重要なる内容を持つておるこの種の事項に關して、政府としての考え方が那邊にあるかということについては、誠に遺憾に堪えないのであります。從いまして先程小泉さんからも御發言がありましたし、又委員長としての御意見をも拜聽したのでありますが、我々委員といたしましては、當然そうあるべきであるとは存じまするが、政府當局においても、この點を十分に念頭におかれまして善處されることを私としては要望いたす次第であります。
#14
○委員長(板谷順助君) そうするとどうしますか、或いはこの問題が議院運營委員會にかかるような結果になるかも知れませんが、事務當局の關係の者を呼んで、それでこの經緯をよく話をしまして、そうして現在のところでは、まだ厚生省の所管の形になつておるけれども、この委員會で採り上げて、厚生省關係の政府委員からこの委員会に來て御答辯を願う、こういうような順序に運びたいと思ひますが、それより方法がないでしようね。
#15
○委員長(板谷順助君) ちよつと速記を止めて。
#16
○委員長(板谷順助君) 速記を始めて……。
#17
○小泉秀吉君 もうすでに済んだことだと思いますが、先刻の委員長のお話をなにするに過ぎないのですけれども、所管大臣、或いは所管省が厚生省であつても、私はこの船員保險法案、竝びに失業手當法案は運輸交通委員會で審議すべき性質のものだと了承しますので、政府委員の御意向ということに關係なしに、先刻委員長のお話になりましたようなことに運び方をやつて頂きたいと思います。
#18
○委員長(板谷順助君) この船員保險の問題につきましては、御承知の通りこの前の委員會で審議する場合においては厚生大臣竝びに保險局長がお出でになつて、この委員會で説明されてある。然るにこれに關係したる一部の改正案に對してこれを厚生委員會に持つて行くというのは、これは筋違いである。一貫しておらない。おらないのでありますから、どうしてもこの委員會で、殊に保險ばかりでなく船員に關するあらゆる問題が、又質疑が行われると思うのでありますから、どうしてもこの方針で交渉することにしようではありませんか。
#19
○小泉秀吉君 厚生省の政府委員にちよつとお伺いしたいのですけれども、船員保險會といいますか、保險協會といいますか、ああいうものはありますのですか。
#20
○政府委員(宮崎太一君) ございます。
#21
○小泉秀吉君 あれは社團法人だと心得えますが、どうですか。
#22
○政府委員(宮崎太一君) 財團法人でございます。
#23
○小泉秀吉君 政府委員にもう一つ希望的お伺いでありますが、船員保險のことに關聯をして、今お話のような財團法人の船員保險會というようなものがあるそうですけれども、それは大體において船員保險の被保險者の保護を十二分にしようというようなことから財團法人の保險會があるのだろうと思うのですが、同時にそれは政府の委員會というようなものとは違うのですからして、今どういう方々がその理事者などに選定されておるのか私は存じませんけれども、大方運營會の代表者、海員組合の代表者というような方が多少は入つておると思いますが、その外にも特に船員のことに關係を持つておる船主協會、或いは船主の有力な人、その他船員の保險等に關係を持つておる學識經驗者というような者をも成るべく多數その理事者の中に入れられるようなふうなことにするというような意思は、監督官廳である厚生省にはおありになるのかないのか、その點一つ確めて置きたいと思いますのでお伺いいたします。
#24
○委員長(板谷順助君) 實は先般燃料對策で、電氣委員會、農林委員會、鑛工業委員會、運輸交通委員會、この連合會を開きまして、その際小委員として我々の委員會からは丹羽君、中村君、早川君この三人が小委員に出られまして、いろいろ對策を練つたのであります。私も委員長といたしまして他の三委員長と同行いたしまして、總理大臣、商工大臣、安本長官その他の關係關僚に會つていろいろ決議を突き付けたような次第であります。そうして更に小委員會を開きまして案文のできたものを今日二時半に關係方面に持つて行つて承認を求めようということになつておるのであります。この間丹羽君もこの小委員會に再三お出になつて案を練られたのでありますが、その後風邪をあ引きになつて御病氣というようなことで、大隅君が行くことになつておりますが、あなたは小委員だからおいで頂けば大變都合が好いのですが、如何ですか。
#25
○丹羽五郎君 私小委員に選ばれまして、先月二十二日の第一囘の問題の折、熱と光を與える緊急問題は運輸以外には何もないということで對策を講じたのでありますが、その晩から突如發熱いたしまして、漸く今日起きてここに參つたようなわけで、二囘目の小委員會の事情は私存じませんが、この決議案は昨晩拜見いたしました。甚だなんでございますが、今日はまだ少し微熱がありますから、大隅君に行つて頂くことができれば非常に結構だ、かように考えております。
#26
○委員長(板谷順助君) 丹羽君は運輸交通委員會を代表せられて随分熱心に討議されまして、大體成案を得ておるのであります。大隅君、甚だ御迷惑でもGHQに一つ一緒においで下さるようにお願いいたします。
#27
○大隅憲二君 承知いたしました。
#28
○委員長(板谷順助君) ちよつと速記を止めて……。
#29
○委員長(板谷順助君) 速記を始めて。
#30
○政府委員(宮崎太一君) 只今御質問のことでございますが、全く仰せの通りやつておりますから、今後も亦その方針で行こうと思います。船主の方の代表の方から御推薦を願つております。被保險者からも推薦を願いまして、やはり入つておりまして、その通り運營いたすことになつておりますから、御説の通りであります。
#31
○委員長(板谷順助君) それでは本日は、この程度で散會いたします。
 次會は木曜日の午後一時に開會いたします。
   午後二時十四分散會
 出席者は左の通り。
   委員長     板谷 順助君
   理事
           丹羽 五郎君
           小野  哲君
   委員
           内村 清次君
           小泉 秀吉君
           大隅 憲二君
           小林 勝馬君
           飯田精太郎君
           尾崎 行輝君
           北條 秀一君
           村上 義一君
           中野 重治君
  政府委員
   厚生事務官
   (保險局長)  宮崎 太一君
   運輸事務官
   (船員局長)  大久保武雄君
 
ソース: 国立国会図書館
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