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1947/12/05 第1回国会 参議院 参議院会議録情報 第001回国会 運輸及び交通委員会 第25号
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1947/12/05 第1回国会 参議院

参議院会議録情報 第001回国会 運輸及び交通委員会 第25号

#1
第001回国会 運輸及び交通委員会 第25号
  付託事件
○海運經營方式竝びに船員管理に關す
 る陳情(第十五號)
○日本通運株式會社の營業權竝びに設
 備を舊關係業者へ還元することに關
 する陳情(第八十五號)
○海運經營方式竝びに船員管理に關す
 る陳情(第九十六號)
○海上輸送力緊急増強に關する陳情
 (第百二十三號)
○鐵道營業法の一部を改正する法律案
 (内閣提出、衆議院送付)
○舊鶴見臨港鐵道線外三鐵道線拂下に
 關する請願(第六十號)
○矢島鐵道株式會社の救濟に關する請
 願(第九十七號)
○道路運送法案(内閣提出、衆議院送
 付)
○舊小倉鐵道線拂下げに關する請願
 (第百三號)
○信越線柏崎驛附近鵜川鐵橋の徑間擴
 張工事施行に關する請願(第百七
 號)
○九州、四國間の省營連絡に關する請
 願(第百十三號)
○山陰線の電化竝びに廣島、松江兩市
 間直通列車運轉に關する請願(第百
 二十七號)
○九州、四國間省營連絡に關する請願
 (第百三十七號)
○中央氣象臺牛深出張所設置に關する
 請願(第百四十四號)
○舊播丹鐵道線拂下げに關する請願
 (第百六十一號)
○四國循環線の全通促進竝びに九、四
 連絡省營航路運航に關する請願(第
 百七十號)
○豐川鐵道及び鳳來寺鐵道拂下げに關
 する請願(第百七十一號)
○四國循環線の全通促進竝びに九、四
 連絡省營航路運航に關する請願(第
 百八十六號)
○四國循環線の全通促進竝びに九、四
 連絡省營航運航に關する請願(第百
 九十五號)
○舊南海鐵道山手線拂下げに關する請
 願(第二百三號)
○四國循環線の全通促進竝びに九、四
 連絡省營航路の運航に關する請願
 (第二百十二號)
○後藤寺、糸田兩鐵道線拂下げに關す
 る請願(第二百十五號)
○四國循環線の全通促進並びに九、四
 連絡省營航路の運航に關する請願
 (第二百十七號)
○西彼杵半島の陸海運交通の整備に關
 する請願(第二百二十二號)
○造船技術の振興方策に關する陳情
 (第三百三十八號)
○道路交通行政に關する陳情(第三百
 五十二號)
○磐城西郷信號所、湯野上驛間に鐵道
 を敷設することに關する請願(第二
 百三十六號)
○九州、四國間の省營連絡に關する請
 願(第二百三十七號)
○羽後鐵道災害復舊に關する請願(第
 二百五十二號)
○關門港に外國貿易船の入港促進に關
 する請願(第二百五十六號)
○沿岸荷役業者の貨物自動車運營に關
 する請願(第二百七十七號)
○沿岸荷役業者の貨物自動車運營に關
 する請願(第二百八十八號)
○山陰線餘部鐵橋修理に關する陳情
 (第三百七十一號)
○横須賀線逗子、田浦間に沼間驛を設
 置することに關する陳情(第三百八
 十八號)
○油津港を第二種港灣編入竝びに貿易
 開港場指定に關する請願(第三百
 號)
○横須賀開港指定促進等に關する請願
 (第三百六號)
○中央線甲府、鹽尻兩驛間外二線路の
 電化實現に關する請願(第三百二十
 七號)
○舊有馬線復舊に關する陳情(第四百
 二十號)
○小運送業の戰時統制撤廢に關する陳
 情(第四百三十一號)
○若松港を第一種重要港灣に編入する
 ことに關する陳情(第四百三十七
 號)
○四國循環鐵道開通促進に關する請願
 (第三百五十五號)
○楯岡、寒河江間左澤、荒砥間の鐵道
 敷設及び楯岡、寒河江間外二路線に
 國營自動車の運輸を開始することに
 關する請願(第三百五十七號)
○今次の水害による足尾線復舊促進に
 關する陳情(第四百七十五號)
○桃人川、彼杵兩驛間に鐵道を敷設す
 ることに關する請願(第三百八十六
 號)
○四國循環線の全通竝びに九、四連絡
 民營運航強化に關する請願(第三百
 九十五號)
○都道府縣議會議員に管下鐵道無賃乘
 車券交付に關する請願(第四百十一
 號)
○四國循環線の全通竝びに九、四連絡
 民營運航強化に關する請願(第四百
 十六號)
○中央線甲府、鹽尻兩驛間外二線路の
 電化實現に關する陳情(第四百八十
 七號)
○九、四連絡民營事業強化に關する陳
 情(第四百九十號)
○中央線甲府、鹽尻兩驛間外二線路の
 電化實現に關する請願(第四百二十
 九號)
○姫路、播磨新宮、若櫻間に國營自動
 車の運輸を開始することに關する請
 願(第四百三十六號)
○大糸線全通促進に關する請願(第四
 百四十號)
○甲府、長野兩驛間電化實現に關する
 請願(第四百四十一號)
○上毛鐵道水害復舊に關する請願(第
 四百四十二號)
○中央線甲府、鹽尻兩驛間外二線路の
 電化實現に關する請願(第四百四十
 四號)
○大糸線全通促進に關する請願(第四
 百四十八號)
○大内驛、野村町間に國營自動車の運
 輸を開始することに關する陳情(第
 五百二十二號)
○都道府縣議會議長に國有鐵道無賃乘
 車證下附に關する陳情(第五百二十
 七號)
○大糸線全通促進に關する陳情(第五
 百三十六號)
○中央線甲府、鹽尻兩驛間外二線路の
 電化實現に關する陳情(第五百三十
 七號)
○若松港を第一種重要港灣に編入する
 ことに關する請願(第四百六十四
 號)
○山陽本線柳井、岩國兩驛間に國營自
 動車の運輸を開始することに關する
 請願(第四百七十三號)
○國鐵電氣工事獨占開放に關する請願
 (第四百七十四號)
○福波線内の馬場、遠西間に國營自動
 車運輸開始に關する請願(第四百七
 十九號)
○大糸線全通促進に關する請願(第四
 百八十九號)
○中央線甲府、鹽尻兩驛間外二線路の
 電化實現に關する請願(第四百九十
 號)
○上野、土浦及び平兩驛間の電化に關
 する請願(第四百九十三號)
○千葉、成東兩驛間電化促進に關する
 請願(第四百九十九號)
○舊宮城電氣鐵道株式會社の鐵道拂下
 げに關する請願(第五百四號)
○中央線東鹽尻信號所を一般貨客取扱
 い驛とすることに關する請願(第五
 百二十九號)
○佐原、成東間の栗源より山倉、常磐
 林に國營自動車の運輸開始に關する
 請願(第五百三十號)
○鹿兒島縣福山港を指定港とすること
 に關する請願(第五百三十一號)
○福島縣原町、川俣間國營バスの運輸
 を開始することに關する請願(第五
 百三十七號)
○篠井線明科、西條驛間の東川手村花
 見に停車場を設置することに關する
 請願(第五百四十二號)
○江迎、白ノ浦兩驛間に國營自動車の
 運輸開始竝びに同專用道路の改修に
 關する請願(第五百六十七號)
○釜石線全通促進に關する請願(第五
 百七十四號)
○富山港鐵道線拂下げに關する請願
 (第五百七十五號)
○膽坂國富内、十勝清水間鐵道敷設促
 進に關する請願(第五百八十四號)
○八百津、鵜沼兩驛間に國營自動車の
 運輸を開始することに關する請願
 (第五百八十八號)
○犬飼、竹田竝びに犬飼、佐伯各兩驛
 間に國營自動車の運輸を開始するこ
 とに關する請願(第五百八十九號)
○岐阜縣太田、瑞浪兩町間に國營自動
 車の運輸を開始することに關する請
 願(第五百九十二號)
○大糸線全通促進に關する請願(第五
 百九十三號)
○東京、鹿兒島間の急行列車復活に關
 する陳情(第六百五號)
○開港々法案竝びに海上保安法案に關
 する請願(第六百三號)
○肥薩線電化工事に關する請願(第六
 百五號)
○釧路港、北見相生間に鐵道敷設促進
 に關する請願(第六百十三號)
○阿武隈鐵道を敷設することに關する
 請願(第六百二十四號)
○津久見港を開港場に指定することに
 關する請願(第六百二十九號)
○港灣管理運営に關する陳情(第六百
 十六號)
○船員保險法の一部を改正する法律案
 (内閣送付)
  ―――――――――――――
昭和二十二年十二月五日(金曜日)
   午後二時三十六分開會
  ―――――――――――――
  本日の會議に付した事件
○船員保險法の一部を改正する法律案
○道路運送法案
  ―――――――――――――
#2
○委員長(板谷順助君) それではこれから委員會を開會いたします。速記を止めて……。
   午後二時三十七分速記中止
   ―――――・―――――
   午後二時四十八分速記開始
#3
○委員長(板谷順助君) 速記を始めて……。
 船員保險法の一部を改正する法律案について提案理由の説明を聽くことにいたします。
#4
○政府委員(金光義邦君) 只今議題となりました船員保險法の一部を改正する法律案の提案理由を御説明申上げます。本改正法律案の趣旨は船員保險法の改正によりまして、即ち船員保險制度の中において船員に對する失業保險乃至失業手當制度を創設實施せんとする點にあるのでありまして、その目的が船員が失業いたしました場合に、失業保險金又は失業手當金を支給いたしまして、その生活の安定を圖ると共に、その運營に當りまして、職業紹介機關と密接な關係を保持することにより、失業船員に對しまして能う限り就職の機會を與えようとする點にありますことは、先に本國會の御審議を經ました陸上勞働者に對する失業保險法及び失業手當法の目的と全く同樣であります。これを失業保險法、失業手當法から引き離しまして、本改正法律案により船員保險制度の中に織り込んで實施いたしますのは、船員が海上勞務者として、陸上勞働者と異なる特殊な勞働事情を有しており、船員保險制度は、かかる事情の下にある船員に對する綜合的な、唯一の保險制度として從來實施運營され來つている點に鑑み、むしろその中に失業保險、失業手當の制度をも織り込むことの方が便宜ではないかと考えたからであります。
 改正案の内容、即ち制度の内容につきましてはできるだけ陸上勞働者に對する失業保險乃至失業手當制度の内容に準じて立案いたしました。
 その概要を申上げますと。
 一、先ず失業保險制度に付きましては
  (一)、受給の要件といたしましては、改正法實施後六ケ月以上、船員保險の被保險者即ち船員であつたこと及び離職後定期的に船員職業紹介所又は公共職業安定所に出頭して失業の認定を受けること。
  (二)、支給日數は、離職後一年の受給期間中において通算して百八十日。
  (三)、支給日額は、標準報酬日額の百分の八十乃至百分の四十の範圍内で定めに低額所得者には高率の額、高額所得には低率の額。
  (四)支給の方法は、原則として一週間に一囘宛船員職業紹介所、公共職業安定所又は都道府縣廳において支給することといたしました。
  (五)尚受給者が船員職業紹介所、公共職業安定所が紹介した適當な職に就くことを正當の理由なく拒んだ場合には、支給の制限をなし得ることとして、本制度が單なる失業救濟に終らざるよう留意致しました。
  (六)次に、本事業運營に要する費用につきましては、被保險者たる船員及び船員を使用する船舶所有者は、それぞれ毎月標準報酬月額の千分の十一に相當する保險料を負擔すると共に國庫においては、保險給付に要する費用の三分の一及び事務費を負擔することといたしました。
 尚本改正案におきまして失業保險のみならず船員保險全體の保險料を掲げました。
 二、第二に、失業手當制度につきましては
  (一)、受給の要件といたしましては、改正法實施後昭和二十二年四月三十日までに離職し、離職當時引續き六ケ月以上船員であつたこと、及び離職後定期的に船員職業紹介所又は、公共職業安定所に出頭して失業の認定を受けること。
  (二)、支給日數は、離職後一年の受給期間中において通算して、百二十日。
  (三)、支給日額は、標準報酬日額の百分の七十五乃至百分の三十五の範圍内で定めた低額所得者には高率の額高額所得者には低率の額。
  (四)、支給の方法は、失業保險金の場合と同樣原則として一週間に一囘宛船員職業紹介所、公共職業安定所又は都道府縣府縣廳において支給することといたしました。
  (五)、受給者が職業紹介機關が紹介した適當な職に就くことを正當の理由なく拒んだ場合には、失業保險金の場合と同樣の理由で失業手當金を支給しないことといたしました。
  (六)、次に、失業手當金支給に關する出資につきましては、國庫において全額負擔することといたしました。
 三、以上申し上げました外、失業保險乃至失業手當制度實施に必要な船舶所有者又は被保險者若しくは保險給付を受ける者に對する負擔規定、必要な罰則の改正等をいたしました。
 以上改正法律案の大要を御説明申し上げたのでありますが、何率御審議の上可決あらんことを御願い申上げる次第であります。
#5
○委員長(板谷順助君) 資料の要求でもありましたら、どうぞ……。
#6
○飯田精太郎君 次の資料を要求します。
 一、創設以來各年度保險料收入状況
 二、各年度における被保險者數
 三、各年度における保險金支出状況(保險金種別の受給額と人員)
 四、各年度初における積立金額
 五、各年度における積立金運用状況
 六、積立金運用手續に關する規程
 七、各年度における船員保險事業費豫算
 八、船員保險事務取扱をなす地方官署所在地
#7
○小泉秀吉君 私は次の資料を要求します。
 一、船員保險會の沿革
 二、創立當時の役員の氏名(兼務者
  はその本職)
 三、現役員の氏名、就任月日(兼務者はその本職)
 四、各年度における收支状況
 五、本年度豫算
 六、各年度事業概要、本年度事業豫定
 七、保養所宿泊施設等の如き所有施設の種類、所在地施設の概要
 八、目下豫定又は進行中の諸施設の概要
 九、右に關する船員の利用状況(なるべく詳細に)
#8
○委員長(板谷順助君) 只今要求された資料をできるだけ速やかに御提出願います。では本會議の散會後まで休憩することにいたします。
   午後三時六分休憩
   ―――――・―――――
   午後三時五十八分開會
#9
○委員長(板谷順助君) 引續いて會議を開きます。この際新たに運輸大臣に御就任になりました北村徳太郎君を御紹介申上げます。
#10
○國務大臣(北村徳太郎君) 只今御紹介に預かりました北村であります。何分の御支援を願います。
#11
○小泉秀吉君 新任の運輸大臣にお目度たいと敬意を表すると同時に、ちよつとお伺いしたいのでありますが、本委員會で私再三發言をしておるのでありまするが、この船員保險法の取扱はかねての閣議事項で運輸省の所管になるということに確定しておつたにも拘わらず、その筋の御都合或いは外のことかも知れないが、今尚實施の運びに至つていないというようなことを政府委員の御説明で伺つております。大臣がお代りになることに對してこの邊に對するお引繼ぎのことがあつたどうか、若しそういうことがまだないのなら、そのことは私から見ると船員の休戚に關する重大問題であるし、更に政府のこの種のことを取扱う方面から申しましても、閣議決定事項のように實行することが、行政の面から見て最も合法又適切であると信じますが故に、新大臣におかれましては、一日も早くその閣議決定事項を實行されることに御努力をお願いしたいと思います。希望と同時に、若しお伺い得ればそれに對する御所見を伺いたいと思うのであります。
#12
○國務大臣(北村徳太郎君) 只今小泉委員のお話に相成りました船員保險法につきましては、私共御趣旨としては當然關係事項の一般性と申しますか、そういうう點から考えまして、運輸省で所管すべきものと考えております。それからお話のごとく一應閣議でもそのことを決定いたしましたのでございますが、その後關係方面との折衝に多少難點がございまして、只今難航中なのでございますが、一應閣議で決定をしたことでもございますし、その方向に向うように尚努力を續けたいと、かように存じております。
#13
○小泉秀吉君 甚だ喜ばしい御所見を伺いまして、厚くお禮を申上げます。更にこれはお座なりやなんかのことでなしに、相當大きな問題だと私は思つておりますから、ぜひ強烈に御意見の實行をするようなふうに御發動をお願いいたしたいと思いまして、御希望申上げます。
#14
○委員長(板谷順助君) 尚この際委員長からも一言申上げておきますが、この問題は只今小泉君のお話の通り、厚生大臣と運輸大臣の間にお話合もあり、すでに閣議において決定している問題でありまして、私がこの前本會議において、船員保險法を説明するに先立つて、すでにこれは決定している問題である、ただ手續の問題であるということをはつきりその際報告をしているのであります。又只今運輸大臣は難點があるというお話がありましたけれども、難點ではないので、とにかく厚生省の方面からなにか關係方面に話をしたその結果、社會保險に關する問題は、とにかく今暫くこちらの方で意見を纏めるから待つて呉れということで、別に難點という程度ではないように私は了解しているのであります。只今大臣はこの問題については、當然運輸省の所管とすべきものであるという御意見であるので、この點につきましては、積極的にこの上とも御努力あらんことを希望いたします。
 それでは道路運送法案につきまして、先程質疑が終了いたしたのでありますが、これより討論に移ります。小野君。
#15
○小野哲君 私は今囘政府より提案されました道路運送法案に關して、衆議院において修正されました修正案に對して贊成の意を表したいと存じます。この修正案の内容を檢討いたしますると、かねて本委員會におきましても、私から政令によつて規定すべきものとして、政府がかねて起案いたしておりました内容は、むしろ立法事項として法律の中に入れるべきものであるという點につきまして、政府の所信を伺つておりましたところ、政府もこれに對して善處するとの答辯がありましたので、今囘衆議院から送付されました修正案の内容を檢討いたしますると、大體において私が政府に要望いたしましたような點についての内容を盛つておりますことに鑑みまして、さような意味におきまして、この案に對して全面的に贊意を表する次第でございます。
 尚この機會に私は政府に對して要望をいたしたいと存じます。先ず第一は、今後の我が國の交通施設の面から考えまして、自動車輸送力を増強するということは、經濟再建のために極めて喫緊の要務だろうと存じます。政府當局はかねてこの點に鑑みまして、自動車を中心とする道路運送事業の全面的な育成、向上のために、今囘道路運送法案を起案されましたことにつきましては誠に意を強くする次第でありますが、これに關聯いたしまして、先ず以て自動車運送事業に必要であるところの資材等につきまして一層これを確保するために、御努力を願いますと共に、自動車製造工業の上におきましても、所要の鋼材、その他の資材を確保することによつて、これが發達を期するために、運輸省自體といたしましては、その所管事項ではございませんが、我が國における自動車事業の整備をいたします上から申しましても、ぜひ共自動車工業の獨立のために、運輸省自體もぜひ御努力を願いたいと思うのであります。尚又この自動車運送事業を中心といたします道路運送事業が、將來發展いたしますためには、何と申しましてもこれが運送竝びに行政の面におきまして、強力にして且つ簡素な機構を整備することが必要であろうと存じます。幸い今囘道路運送法の施行に當りまして、監督行政に關する部門と現業部門とが俄然と分離されまして、これを整備される段取となりましたことは、誠に結構なことと存ずるのであります。併しながらとかく役所を増設いたしますことは、一面において非能率的な結果になる虞れが多分にありますので、今囘増設されようとするところの道路運送管理事務所の運營に當りましては、最も能率的にして、而もサーヴイス本位の行政廳たらしめるように一段と指導竝びに運營の面において御配慮を願いたいと思うのであります。
 尚又今囘の法律案によりまして、道路運送委員會という極めて民主的な機關が設定されることとなつたのでありますが、この道路運送委員會の運營も又初めての問題でありますので、非常に御苦勞な點もおありになろうかと存じますが、この成果如何が、今後における行政運營の上に大きな影響を與えるものがあろうかと存じまするので、その委員の人選、その他につきましても格別なる配慮を頂きまして、所期の成果が擧げ得るように格段なる御盡力を願いたいと思うのであります。
 要するに從來我が國の交通行政が鐵道に重點を置かれましたことは、その發達の過程から考えまして、止むを得なかつたことと存じまするが、鐵道、自動車、海運等のごときは對等の立場において、同等の立場において發達すべきものであろうかと存じます。さような意味合におきまして特に本日は新運輸大臣も御列席の機會を得ましたので、特に自動車を中心といたしまする道路運送の發展のために、格段なる大臣の御努力を要請して止まない次第でございます。私はこの修正案に對して贊成の意を表しまする機會に、政府當局に對して以上の點を要望いたす次第でございます。
#16
○丹羽五郎君 衆議院より送付されましたこの修正案に對して私全面的に贊成する者であります。
#17
○委員長(板谷順助君) 外に御意見ございませんか。只今の小野君の希望意見に對して政府はなにか御發言があるならばお述べ願います。
#18
○政府委員(田中源三郎君) 只今小野君からの要望に對しましては運輸省といたしまして全面的に同感でございまして、今後におきまする自動車の輸送力増強に關する總括的の資材の確保、これが關聯いたしております工業力の確立及びその増強等を關係各省とも諮りまして、御要望に副つて行く決心であります。すでに自動車におきますところのチユーヴ、タイヤにおきまする原料に對しましても、關係當局と交渉の上、一定の資材を確立いたしておるようなわけでございます。重ねて御要望に對しましては副つて行く考でございます。
 尚今後の自動車行政の上におきましての機構の整備は、只今お述べになりました通りに、現業と行政の區分をいたしまして、自動車におけるところの企業の健全なる經營ということを主體といたしまして、又これが民間業者との間におきまして、いわゆる私企業との間に摩擦なく、健全に發達いたして行く運營を取つて參りますと共に、獨立採算制によりまして、この企業を完全なる業態といたして參りたいと考えます。行政の面につきましては、今囘この法律案によりまして施行いたしますところの道路運送管理事務所なるものは、地方の自治體との間に密接不可分の、一體となつた運營をいたしまして、本法施行の目的を達成いたして行きたいと考えておるようなわけであります。
 なかんずくこの委員會の活用等につきましては、十分その委員會の使命に副い得るようにこれを指導し、又委員會獨自の機能が発揮されるようにこれを圖つて行きたいと考えておるような次第であります。
#19
○委員長(板谷順助君) 他に御意見はありませんか。
#20
○委員長(板谷順助君) それでは討論はこれにて終結いたしました。本案に對する修正は衆議院と參議院との間に協定をいたしましてできた修正案であります。從つてこの修正案に對して政府は同意だということであります。これを一括して議題といたしますが、本案に贊成の諸君の擧手を願います。
#21
○委員長(板谷順助君) 全會一致であります。これにて本案は可決されました。
 これにて散會いたします。
   午後四時十四分散會
 出席者は左の通り。
   委員長     板谷 順助君
   理事
           丹羽 五郎君
          橋本萬右衞門君
           小野  哲君
   委員
           内村 清次君
           小泉 秀吉君
           中村 正男君
           若木 勝藏君
           大隅 憲二君
           水久保甚作君
           境野 清雄君
           小林 勝馬君
           高橋  啓君
           飯田精太郎君
           尾崎 行輝君
           新谷寅三郎君
           北條 秀一君
           村上 義一君
  國務大臣
   運 輸 大 臣 北村徳太郎君
  政府委員
   運輸政務次官  田中源三郎君
   厚生政務次官  金光 義邦君
ソース: 国立国会図書館
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