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1947/08/27 第1回国会 参議院 参議院会議録情報 第001回国会 鉱工業委員会 第8号
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1947/08/27 第1回国会 参議院

参議院会議録情報 第001回国会 鉱工業委員会 第8号

#1
第001回国会 鉱工業委員会 第8号
  付託事件
○石炭生産確保に關する陳情(第二十
 一號)
○自轉車の價格改訂に關する陳情(第
 三十四號)
○石炭増産運動に關する陳情(第四十
 四號)
○炭鑛國家管理反對に關する陳情(第
 百七號)
○家庭暖房用燃料に關する陳情(第百
 十四號)
○特許法等の一部を改正する法律案(
 内閣提出、衆議院送付)
○亞炭採堀中止に關する請願(第六十
 七號)
○炭鑛國家管理に關する陳情(第百四
 十四號)
○炭鑛國家管理反對に關する陳情(第
 百八十三號)
○石炭政策審議會設置に關する陳情(
 第百九十五號)
○炭鑛國家管理反對に關する陳情(第
 二百四十九號)
○炭鑛國家管理反對に關する陳情(第
 二百五十六號)
  ―――――――――――――
昭和二十二年八月二十七日(水曜日)
   午前十時三十九分開會
  ―――――――――――――
  本日の會議に付した事件
○特許法等の一部を改正する法律案
○請願及陳情の取扱に關する件
  ―――――――――――――
#2
○委員長(稻垣平太郎君) それではこれから委員會を開きます。前囘「特許法等の一部を改正する法律案」について當局の御説明を頂きまして、それに對して質疑をいたしたのでありまするが、尚引續き御質疑のおありの方はどうぞ御質問を願いたいと存じます。この法案につきましてどなたか御質疑のある方はございませんか。――局長にちよつとお尋ねしたいのでありますが、特許法の百二十九條なる四十條なり、大分今日情勢において變えなければならん規定があると思つておりますが、例えば百二十九條の移入というような文句でありますとか、四十條の戰爭云々でありましたね。ああいつた條項につきましては、政府の方でどういうお考えを持つていらつしやるのでありましようか。
#3
○政府委員(久保敬二郎君) そういう點、その外特許法につきましてはいろいろ改正すべき點がございまして、裁判所の制度も變りまして、裁判所法が新らしくできました關係上、今まで大審院に上告できましたものが、今度は東京高等裁判所に上告する。訴えを出す。こういうようなことになりまして、その外民訴法が改正されますと、それに從いまして特許法に關する手續規定も變えなくてはならないのでございますが、いろいろこの特許法の改正というものはあちらこちらの條文というものと牴觸するところが非常に多いものでございまして、簡單に參りませんものでございますので、民事訴訟法の手續が近い中に大體原案ができるのではないかと考えまするので、それに照應いたしまして、特許法の方も民事訴訟法に適應した改正を行いますと同時に、尚只今お話のありました移入とか或いは又帝國内というような言葉がございますが、その外祕密特許というような問題に關係いたしますところのものを一切それに織り込みまして訂正したいと考えております。大體といたしまして最も必要な部面は民事訴訟法の改正に基く改正のものでありまして、これはそれに應じまして改正いたしませんと、全體の動きが付かないのでありますが、その外の部分におきましては、帝國内というような言葉とか、祕密特許というような問題は、現在においては實質的に差支えないものでございますから、一應そのときまで延期いたしまして、そのときに一擧に解決いたしたいと考えております。
#4
○大畠農夫雄君 この處罰條項の中に、懲役と罰金と二つありますが、最近の法規によりますと、懲役一年に對して一千圓というような罰金刑がないのでありまして、もう少し或いは五千圓とか一萬圓とかいうふうになつておりますが、この法律だけは舊來の法律のように、懲役三年には三千圓、一年には一千圓というふうに書いてありますが、これはどういう御關係でしようか。外の法規と釣合がとれないじやありませんか。
#5
○政府委員(久保敬二郎君) これはお手許に差上げてございまますのは參照條文でございまして、ここに書いてあります一千圓というのを、一萬圓なり五千圓なりに上げようというのが今囘の趣旨でございます。
#6
○委員長(稻垣平太郎君) 外に御質疑のおありの方はどうぞ御質疑をお願いいたします。御質問もございませんか。御質疑も盡きたようでありまするので、これで質疑を終了いたしたいと存じまするが、御異議はございませんか。
#7
○委員長(稻垣平太郎君) それではこれより討論を行いたいと思います。本案に對し御意見のある方はお話も願いたいと存じます。御意見ございませんでしようか。もし御意見がないようでございましたら、これより本提出法案、特許法等の一部を改正する法律案につきまして採決を行いたいと存じます。本案も原案通り可決することに御贊成の方の御起立を願います。
#8
○委員長(稻垣平太郎君) 全會一致と認めます。それでは本案を可決いたすことにいたします。尚參議院規則第七十二條第一項によりまして本案の審査終了に當つて多數意見者の署名が必要でありまするから、只今から一つ御署名をお願いいたしたいと存じます。尚議長の手許に出しまする報告書につきましては、その報告書の要領を一つ委員長にお委せを願いたいと存じまするが、差支ございませんか。
#9
○委員長(稻垣平太郎君) どうぞ左樣お願いいたします。それでは只今から御署名をお願いいたしたいと思います。
#10
○委員長(稻垣平太郎君) 署名漏れはございませんか――それでは本特許法等の一部を改正する法律案については、これで皆樣の御署名を得たことといたしまして、報告をいたすことにいたします。
 それから本日公報を以て御通知申上げておいたのでありまするが、當委員會へ參つておりまする請願は一件であります。それから陳情書が十件參つておるのであります。請願は亞炭採堀中止に關する請願書、紹介議員は橋本萬右衞門君であります。これは紹介議員から御説明を承わることにいたしたいと存ずるのでありまするが、陳情書の方は大體石炭生産確保に關する陳情書、その他國管問題に對する反對なり……又大體石炭問題に對する反對の陳情書、或いは石炭生産審議會設置といつたようなことを含みまして、石炭問題に對する陳情書八件が參つております。その主なるものを專門委員から朗讀して頂きます。
#11
○專門調査員(山本友太郎君) 順序が變動いたしますけれども、關聯のあるものとないものと竝べまして、御説明なり朗讀をさせて頂きます。
 最初に六月の二十七日受付の陳情第三十四號、自轉車の價格改訂に關する陳情書でございますが、これは陳情書は全日本自轉車製造勞働組合協議會議長の名において出ております。陳情の趣旨は、内地向けの二十六インチ自轉車の製造業者の公定價格を千八百圓を三千四百圓に引上げ改訂願いたいというのであります。第二は、自轉車産業に對しまする資材の割當量を増加して、その現物化を徹底せられたい。これについて本院の協力方を求めて來ておるわけであります。尚これにつきまして專門委員の立場から、主務官廳でありまする商工省機械局自動車課の方へ照會を發して調査しました結果、本件は去る八月十二日を以ちまして自轉車の價格は改訂になつております。但し陳情で述べておりますように製造者の公定價格、いわゆる生産價格千八百圓を三千四百圓に上げて呉れという要望でございますが、改訂になりましたのは千八百圓が三千三十圓になつております。陳情との間に四百圓弱の尚開きがあるわけでありますが、大體におきまして陳情の趣旨は先般の價格改訂において目的を達せられたように感ぜられるのであります。尚資材割當に關係しましては、關係當局といたしましては、現在のところ割當の精一杯のところでやつておるので、これ以上の割當増強はなかなかできないという趣旨の説明をしておりました。尚貿易再開に伴います自轉車の輸出等につきまして、どういうふうな考え方を持つておるかということを、並行的に聞いてみましたところ、場合によりましては、資材は依然として不足しておりますので、内地向けは或る程度まで供給を切つても輸出の方に廻す。こういつたような方針の下に今考えておるという旨の返答を受けた次第でございます。本陳情書に關しましての趣旨と現状における實情調査の結果を要約して御報告申上げた次第でございます。
 次は陳情第百十四號、七月十六日受付になつておりますが、家庭暖房用燃料に關する陳情で、これは北海道の空知郡富良野町長さん名義で出おります。冬場におきます北海道地區における暖房用の燃料配給が非常に少いので、これを増配して貰いたいのだが、冬になつては間に合わないので、夏の間からその増配をやれというので、かなり長文の電報を以て陳情して來ております。
 次は陳情第二十一號、六月十八日受付でございますが、石炭生産確保に關する陳情で、陳情者は全國石炭復興會議副議長名で陳情しております。内容といたしましては、六月七日開催された全國石炭復興會議第五囘の全國委員會の結果決議されました石炭の生産確保に關するところの聲明書が大體内容になつております。その趣旨といたしましては、右聲明書の中におきまして、本年度三千萬トン達成のために、大體次の七項目に亙る要望を述べております。それを一應申上げますと、一つは炭鑛勤勞者の生活安定、一つは炭鑛向け食糧の絶對確保、一つは收支償う合理的炭價の期前の決定、一つは炭鑛向け資金の確保と融資の迅速化、一つは炭鑛向け資材、工場用品及び生活用品を含んでおりますものの確保、一つは右の諸項目達成のための綜合的な計畫の樹立、最後に官僚統制を廢し、石炭復興會議を中心とする自主的運營方針の確立を要望する。こういつた要望書の形におきまして陳情をされておるわけでございます。
 次は陳情第四十四號でございまして、七月二日の受付になつております。石炭増産運動に關する陳情でありまして、陳情者は全國石炭復興會議議長名になつております。内容といたしましては、六月二十一日の開催されました先程の全国石炭復興會議の第六囘全國委員會で決定されました石炭増産運動要綱竝びに宣言が内容になつております。そうしまして、同運動に關しまする關係方面の協力を求めたものであります。相當長文になりますが、運動の趣旨、時期、方針等につきまして要綱書の中から簡單に拔いて御報告申上げますと、運動の趣旨といたしましては、本年度石炭三千萬トンの出炭確保は、現下の經濟危機克服のための基本的條件であるが、出炭状況か現状の儘で推移するときは本年度の目標は達成できない。我々鑛人としては今日までの出炭不足分を上期中に取戻すと共に、本年度の三千萬トンを確保するために、勞資相携えて自主的に石炭増産運動を展開し、獻身救國の努力を傾ける。これが増産運動の要綱の趣旨でございます。運動の期間といたしましては、昭和二十二年七月十日より九月の末日までということになつております。運動の方針といたしましては、運動期間中の出炭目標の達成と、下期の出炭確保を目指して採炭能率の増進と、堀進速度の向上を圖ることに重點を置きまして、各炭鑛におきまして全從業員の創意工夫を活かして、大體數項目になつておりますが、例えば技術の向上とか、切羽進行速度の増進とか、不祥なる事故の先制防止、機械設備の修理改善、保有設備資材の合理的な活用、勞務配置の適正化、職場規律の確立、職場の整備、整頓、こういうことを中心といたしまして増産目標達成に努力する。これが方針でございます。こういつた運動を展開することに對しまして關係方面から十分なる御努力を願うべく陳情されたものであります。
 次は陳情の第百四十四號でございまして、七月二十四日の受付になつております。炭鑛國家管理に關する陳情でありまして、陳情者は日本商工會議所會頭名になつております。その大體の趣旨は、炭鑛國家管理は石炭の増産本年度三千萬トン目標の達成の見地から考慮せらるべきであつて、主義のためにこれを實現せんとするものであつてはならないということを謳つております。次に増産目標達成のためには、企業の經營者を排除せんとするが如き方法が採られてはならない。又官廳の機構によります所の經營は能率的でなく、而も切替に相當の時日を要する結果、生産を減少する恐れがあるという點を指摘しております。更に炭價でございますが、炭價及びその支拂方法が改善された機會に、國會及び政府は増産達成のため、資材や資金等におきましても萬全の施策を急速に遂行するようその全力を集中すべきであるという要望であり、且つ陳情となつておるわけであります。
 次は陳情の第百八十三號でございまして、これは電文によるものでございますが、七月十五日から二十四日までに受付けましたもので、石炭國管反對の陳情でございます。陳情は東部石炭鑛業會臨時總會外五件になつておりますが、一例を申しますと、昭和炭鑛從業員一同の名前におきまして、炭鑛の國管は減産必至にして絶對反對。施策の強力なる推進により三千萬トン確保を誓う。こういつたような電文が外に大體五件、併せまして六件參つております。
 現在手許にあります陳情書の最後は、陳情百九十五號でございまして、これは七月三十日に受付けてございます。石炭政策審議會設置に關する陳情で、陳情者は石炭増産協力會の會長名になつております。趣旨といたしましては、石炭生産の恆久對策を樹立するため各方面の權威者を網羅して、石炭政策審議會を設置せられんことを建議した陳情書でございます。以上は大體只今委員長からお話のございました現在までに集まつております陳情書の各件に對しまする簡單な御報告でございます。
#12
○委員長(稻垣平太郎君) 只今專門調査員から御説明を申上げましたような陳情が參つておるわけでありまするが、これが取扱につきまして如何いたしましたらよろしうございましようか。石炭問題につきましては、これは石炭小委員もできてはおるのでありまするが、それへ諮るよりも、國管案はこれは重大問題でもありまするので、國管案を議する時に一括してこの陳情書について御意見を伺うということにいたしたら如何かと思うのでございますが、如何でございましよう。
#13
○委員長(稻垣平太郎君) それでよろしうございましようか。
#14
○委員長(稻垣平太郎君) それでは石炭の問題につきましては國管審議の時に併せて御意見を伺うということにいたしたいと存ずるのであります。ただその中で先程專門調査員から言われました石炭政策審議會の問題でありますが、これは國管案とは離れて、根本的に石炭方策をどう決めるかという問題のように存ずるのでありますが、この問題は如何取計つたらよろしうございましようか。御意見を伺いたいと存ずるのであります。
#15
○カニエ邦彦君 これは可なり重要な問題でもありますし、一應小委員會の方でそのことに對してもつと掘り下げて研究をして、小委員會の研究された結果をこの委員會に持つて來て、そうしてそこで小委員會から報告をして頂いて、そのことについて又この委員會が何とか決めて行くというような方法をとられたらどうかと思います。そうしなければ專門的に全部の委員がその問題をここで取り上げて論議するということも可なり時間的にも長くかかりますし、非常に專門的にもなりますし、そうされたらどうかと思います。
#16
○中川以良君 私は今のカニエさんの御意見に贊成するのであります。一應小委員會が研究をいたしまして、それを皆樣に御報告申上げて、全體で御審議を願うというように願いたいと思います。
#17
○大畠農夫雄君 今のは政策調査審議會ですか。その方ですね。
#18
○委員長(稻垣平太郎君) 石炭政策審議會設置です。
#19
○大畠農夫雄君 それは小委員じやなくして、一般的にやつたら如何でしやうか、概括的な問題でありますから…
#20
○委員長(稻垣平太郎君) 如何でしよう。今二つの意見が出たようでありますが……。
#21
○玉置吉之丞君 石炭政策審議會ですが、これは國策審議會のような考え方をしておるんだろうと思いすまが、從來の大臣級というか、そういう偉い人たちで國策を審議するという、あれに倣うたんじやないかということを私は仄聞いたしておるのであります。私共は國會に籍を置いて、而も鑛工業の委員として、將來任期中この問題を續けて研究して行く、然るにこの問題に對して屋上屋を重ねるような審議會を設置するという問題に向つて、絶對私は反對をいたしたいのであります。みずからを卑しむるというか、みずからの任務を持つておるその上に、更に審議會を作るというようなことは、この委員會を止めるということと同じ結果になる。
#22
○カニエ邦彦君 結局今のような御意見の方もあると思いますが、やはり小委員會で大體掘下げて、そういつた意見も考慮に入れて、屋上屋になるか、或いはもつとよいものになるかということをよく小委員會で熱心に一つやはりやつて、そうしてこの委員會へ案を持つて來て、それを又やつて頂いた方がスムースに行くんじやないかと思います。時間的にも……。
#23
○委員長(稻垣平太郎君) 如何でしよう。小委員會で研究いたしまして、その結果を皆樣方にお諮りするという形の御提案がありましたようですが、大體そういうような御意見が多いように思いますが、それでよろしうございましようか。
#24
○委員長(稻垣平太郎君) ただ問題は國策審議會ということでもありますし、一應この陳情者にその内容等について聽く必要があると思うのでございますが、その内容等を聽きまする場合、この委員會で一應聽きますか。それとも小委員會へ初めから移してしまいますか。その點について一應御意見を承りたいと思います。
#25
○佐々木良作君 そういう問題もひつくるめて小委員會でやる方がよいんじやないかと思います。小委員會は自分の小委員會として判定するに必要なあらゆる材料を集めるわけでありますから、その中に入れて説明を聽く。ただその結論を出してこの委員會に報告する際に、この報告は決して絶對的なものではなくて、その報告に基いてここで審議されるわけでありますから、必要があればその際にも改めて呼んで、小委員會で聽いておつた内容を間違ないかどうかという、監視的な役目も果させる意味でも、小委員會で實質的な討議の際に呼んで聽いて、そうして本委員會にかける際に、尚更に必要があれば説明を求められる態勢でここへ來ておつて頂くということがよいんじやないかと思います。
#26
○平岡市三君 それは反對でございます。そういう概括的な事柄を本委員會にかけて、若しそういうものを設置する必要があるかないかということを檢討して、設置する必要があつたら小委員會にかけて檢討して頂く方がよいと思います。大體すべてのここに書かれておるところのものは、概括的なそういう問題は、すべて小委員會にかける前に、ここの本委員會にかけて頂くのが一番よいんじやないかと思います。
#27
○田村文吉君 甚だ私素人で、調べておりませんから、こういう質問を出すと考えますが、各種の陳情書が澤山參ります。それに對して本件の如き問題は、假に小委員會なり本委員會で尤もである、こう考えた場合に如何ようにこれを取扱われることができますか。その邊について他の委員會にも澤山例があると思います。運營の上においてどういうふうにこれが取扱われるようになるのでありますか。これを大體伺つてからこういう問題を一つ處理して行つて頂きたいと思います。私は餘りよく知らんものでありますから伺うのでありますが……。
#28
○委員長(稻垣平太郎君) 請願にいたしましても、亦陳情もこれに準ずると思うのでありますが、請願竝びに陳情につきましては、委員會におきまして研究した結果、これを政府に取次ぐことが至當と考えられるものは、これは政府に取次ぐ。或いは本委員會においてこれをとり上げて、實際これを法文化して、この問題を促進して行くという處置もとられ得ることだと思うのであります。それから又實際にこの委員會において陳情に價いしないということに皆さんの御意見がそれに一致すれば、この陳情はとり上げないということもあることだと存じております。さように考えております。
#29
○大畠農夫雄君 今のことと同意見です。概括的なものはこの委員會で一遍審議しまして、そうして小委員會にやるかどうかということを決定して後小委員會が扱う。こういうふうにいたしたいと思います。
#30
○委員長(稻垣平太郎君) さつき小委員會にかけるということを一應お話いたしましたのは、平岡さんの御意見も大畠さんの御意見もひつくり返ることになりますが、私の申上げましたのは、小委員會にかける、ただ説明の趣意をここの全體の委員會で聽きますか。或いは初めから小委員會にかけますかという質問を後でいたしましたわけでありますが、一應小委員會にかけるという問題は、皆さんで一應異議ないということでお決め願つたのでありますから、それはこの儘にして頂いて、説明についてここで全體が豫め聽くか、或いは小委員會で承つた上で、後で皆さんに報告するか。どちらがよいかという、こういう問題なんで、今御意見を伺つて決めたいと思います。
#31
○田村文吉君 今小委員、小委員というお話がありましたが……。
#32
○委員長(稻垣平太郎君) 石炭の小委員會でございます。
#33
○下條恭兵君 今の問題は石炭の國家管理問題なんかを繞つて、いろいろ請願には政治的な考え方も入つておると思いますが、そういう意味におきまして、最初にこの委員會で説明を聽くなりしまして、更に小委員會に付託するという方法を希望いたします。
#34
○委員長(稻垣平太郎君) 今下條さんからの御提案がありましたが、先ず本委員會でその説明を聽いた上で、皆樣のお決めを願いましたように、石炭小委員會の方へそれを移して行く。そういつた形で如何でございましようか。よろしうございますか。
#35
○川上嘉市君 私はもう大體石炭の審議會のことで聽くものもなく、ほぼ見當がついておりますから、この委員會で聽いて見るのがよいんじやないかというような感じがいたしますが、如何でございましようか。小委員會にお委せして結構じやないか。
#36
○田村文吉君 大體この問題は國管問題と關聯しておる問題なんで、それを切離して特に研究してもどうかと思います。國管問題に關する各種の陳情書と同樣に一つ扱われたらどうでしようか。
#37
○委員長(稻垣平太郎君) ただ先程國管問題は、まあ石炭その他の陳情につきましては國管問題と一緒に取扱うということにいたしましたわけでありますが、まあこれは多少恆久性を持つた意味合の提案でありますから、一緒に取扱うのもいかがかと思いまして、先程皆さんの御意見を伺つたわけでありますから、大體まあ一つ小委員會でお願いするということに皆さん御意見が纒つたようでありますから、それでは一應とにかく小委員會で初めからお話を承つて、そうしてその上で又必要がありましたら本委員會へ御説明を願うということで、石炭小委員會でこの問題は御審議を願うということにいたしたいと思いますが、それで宜しうございますか。
#38
○玉置吉之丞君 それも結構と思うのですが、ただ私共は國會に席をおいて鑛工業の委員になつておるわけです。ところがここでいろいろな問題がありますけれども、その中で石炭の國管問題というものは非常な重要な問題であつて、我々もこれに對して意見を持つておるのでありますが、政府から未だ提案もないので、この委員會で論議することもできないから、意見を持つておるが、それを差控えておる。ところが只今の陳情の國策審議會、これは何と申上げていいのですが、この度の新憲法による國會の機能というものは、すでに委員會へ專門的にすべてのものが移されて、それが一つの國策を審議し、その決議が國策となつて現われるという建前で、然るにそこに國策審議會を設けて石炭の問題を審議するということを、別に置いてくれということは、これは他の御意見としたならば宜しいが、我々がそれをとり上げて、我々以上の、露骨な言葉で申上げますと、自分らの力が足らないから、もう一つ上へ審議會を置いてくれというような建前のものでないか知らんと私は思います。私は石炭協力會の常任委員をいたしておるので、先般この問題が出たときに、自分は石炭協力會の常任委員でありますけれども、國會に席を持つておる以上はこういう問題に對しては絶對反對をすると、反對意見を申上げたが、小數で敗れて、この案が成立つて出て來ておるわけであります。ただ私はお互い國會議員としてこの問題に對してよく愼重に考えて頂きたい。何というか、前も申上げた通り自分らの地位を蔑んで、自分らの力が足りないから、もつと上の人の力を借りて審議して貰うというようなふうにも考えられるのでありますから、この點だけよく一つ御研究願いたい。
#39
○委員長(稻垣平太郎君) 玉置さんの御希望を容れまして、石炭小委員會でこの問題を御審議願うことにいたしたいと存じます。
 それからこの自轉車の價格改訂に關する件は、今調査員から御説明申上げたように、大體價格の問題その他については折合がついておるのでありますが、この問題は重工業小委員會へ付託いたしましようか。それとももう大體陳情の要點はすでに達成されておるものとして、この儘取扱わないことにいたしましようか。いかがいたしましようか。
#40
○川上嘉市君 私はもう大體陳情した通り全部通るいうことは、通れば結構ですが、そう行かんのが普通だし、大部分の目的を達しておるから、もうこの委員會としては關係する必要がないと感じます。
#41
○委員長(稻垣平太郎君) 今川上君から御發言がありましたが、いかがでございますか。
#42
○田村文吉君 川上さんの御意見に贊成します。
#43
○委員長(稻垣平太郎君) いかがでございましよう。御意見がござませんければ、それではこの問題は取扱わないことにいたしたいと存じます。それから尚陳情書の中でもう一つ……。
#44
○佐々木良作君 今の取扱わないことにするということですね。國會にも報告する必要なしの請願と認める。こういうことですか。
#45
○委員長(稻垣平太郎君) そういう意味でございます。
#46
○佐々木良作君 それならば一應この委員會で、今正式になつておれば結構ですが、正式に決定しなければいけないのじやないですか。
#47
○委員長(稻垣平太郎君) 陳情ですから、いいと思います。請願でありませんから、採擇、不採擇ということをしないで、この儘取扱わないという形で置いといていいのじやないか。かように考えて御返事いたしたわけであります。
#48
○佐々木良作君 それでいいということならばいいのですが、大體取扱いとしては請願も陳情も殆んど同樣に取扱われておるわけですね。内容が非常に簡單であるとか、例えば電報の陳情とかそういうものならばなんですが、一應内容をはつきり持つた、正式らしいものであれば、成るべくはつきりとして取扱われた方が今後のためにもいいのじやないかと僕は思うのですが。
#49
○大屋晋三君 役所なんかいろいろな陳情をすると、陳情の仕放しで、梨のつぶてで何もないですね。そこで國會に非常に期待されておるわけなんで、これから何十種、何百種の陳情、請願が出てくるでしようが、それに對して今のような話にして取上げないということにして、例えば船員ならば船員から、業者ならば業者を呼んで、お前のものは目的を到達したからもういいのじやないかというくらいな、何か挨拶というか、そういうことをしますのかしませんか。どういうふうな方針でこれからやつて行きますか。その取扱に二つありますね。つまりここで我々が議題にして取上げないという形で一應葬つて、そうしてそればかりで何も挨拶しないでやつて行くか。或いは丁寧に民主主義の、而も我々は國民の代表なんだから、請願者に、君のやつはこういうわけで取上げないが、もう目的を達したからいいじやないかというくらいな話でもしてやるとか、その取扱を決めておいて貰いたいと思います。
#50
○佐々木良作君 取扱わないか取扱うかという問題は、陳情は全部正式に委員會で取扱わなければならないものであれば、その次に出てくるものは、本會議に報告すべきものか、すべきものでないかをこの委員會で決定して、本會議に報告すべきものであるならば、本會議に報告すべきものはこれを内閣に送付する責任があるかどうか。ここに大體内容を付けて本會議に報告するわけですから、だからこの取扱の一番輕い場合でも、正式にはこの委員會でこれこれこういう理由でこの陳情書竝びに請願書は本會議に提出する必要ないものと認めるという決定を、正式にしないといかんものだと思います。ただ實際問題としてこの委員會ではそれ程澤山ありませんが、例えば文教委員會なんかで澤山來た場合、その中に正式な陳情書と簡單な電報一本の陳情があつた場合、時間的の餘裕がないために正式な理由をはつきり附けるということが略される場合が或いはあるかも知れませんが、その場合でも委員會の決定としては、外のものと大體同樣、委員會で大體これこれこういう理由で以てこれを本會議に出させないことにするという決定がやはり正式になされなければならんと思います。成るべくそういつた慣例を作る上におきましても、そういう取扱をして頂きたい。そうしてこの委員會で以てその決定をして、つまりこの委員會限りでこれが決められる場合ですね。その場合には飽くまでも一應その内容を陳情者、請願者に對して最も適當な方法で、委員長なり、或いはこの委員會なり、或いは專門調査員なり、適當な方法で以て通知、或いは内容を了解させるということが、できる限り必要じやないか。時間の許す限りそういう措置をとることが必要じやないか。
#51
○カニエ邦彦君 今佐々木君がいつたような意味になるのですが、陳情者の氣持を我々は十二分に又考えてやる。そうして今自轉車のように、大體その陳情者のラインまでそこそこ來ておるのだから、もうこれはいいというような、ただ簡單な理由でこの陳情を委員會が片を附けてしまうということが、果して國會議員としてどうか。もう少しやはりその小委員會なら小委員會の御苦勞を願つて、或いは政府側、それからこの業者側も呼んで、そうして納得の上で、一應この委員會としては、こういう理由でこの陳情は大體よいということの、やはりはつきりとした決を大體採つてやることが一般業者に對してまあ親切味があるんじやないか。又僅かな差であつても、その僅かな差が果して業者にとつては本當の利潤の點であつて、そのために行くか行かんか。ほんの僅かな差というものが果してどれだけ重要性がその産業に對して含まれているかといつたような點も、併せてやはり小委員會としては考えて、そうして業者側の言つて來たような陳情の内容がどうも杜撰なものである、或いは又これだけの差があつても我々專門委員會としてはこれは當り前だというような點を見出す。こういうことにもう少しまあなんとかでき得る限り一つ親切に取扱つてやるというような慣例と言いますか、そういつた方向に私は進んで頂いた方がいいんじやないかとこう考えるのであります。
#52
○大屋晋三君 今のカニエ君のお話はこの取扱い方に對する御意見なんです。私は一つあなたが委員長會議の時に、ここでとにかくこういうふうに決めても外の委員會で違うようではいかんから、やはり參議院としては請願なり陳情は、一律にどういうふうに取扱うかということを、委員長會議かなんかで話合いをして、一律に何とか一つ親切に、デモクラテイツクにやるようにお取計らいを願いたいとこう思います。
#53
○委員長(稻垣平太郎君) その點は御尤もだと思います。
#54
○玉置吉之丞君 石炭の問題ですが、陳情は只今我々がこれを取り上げていいかということに付ては、石炭の問題がまだ觸れて來ておらんのですから、これは一つ參考としてここに留保して置きまして、そうして或いは石炭の問題の本格的に上つた時に尤もな陳情であればその陳情者を呼んで貰つて、或いは公聽會というか、そういう人の御意見も、反對も贊成も兩方聽かなければならんと思いますが、それまで別に石炭の問題に關する限りは、今國管反對という問題は……。
#55
○委員長(稻垣平太郎君) 石炭の問題は、先程申上げましたような國管問題が出た時に一括してこれは御審議を願うことにしうよということにいたしておりまして、申上げたわけであります今の自轉車の價格改訂に關する件の問題について、御意見を伺つておるのです。
#56
○玉置吉之丞君 それは私はやはり只今御意見のあつたような、親切に行き届いているということが非常に民主的で結構だと思います。それには異議ありません。
#57
○委員長(稻垣平太郎君) そういたしますと、この自轉車の價格改訂に關する陳情書につきましては重工業小委員會において御審議を願うということでよろしうございましようか。
#58
○カニエ邦彦君 自轉車は重工業ですか。輕工業じやないんですか。
#59
○委員長(稻垣平太郎君) いや、あれは重工業です。機械工業は重工業で確か扱つておると思います。
#60
○カニエ邦彦君 まあどちらでもいいのですが……。
#61
○委員長(稻垣平太郎君) 商工省の方は機械局なんですが……。
#62
○カニエ邦彦君 我々國會としては小委員會はどちらの小委員會に屬しておるわけですか。重工業ですか、輕工業ですか。
#63
○委員長(稻垣平太郎君) それは私も存じませんが、まあ重工業と考えていいんじやないかと思います。機械工業は大體重工業に屬せしめるということにいたしましたから、重工業に屬しておるものと考えていいんじやないかと思いますが、まあ輕い……
#64
○カニエ邦彦君 これは大きな問題ですな。
#65
○川上嘉市君 今値段の問題について御意見があつたようですが、例えば石炭の問題ですね。この間マル公を決められたですが、そういうのを一々追及してこれは適當であるや否やということになると、物價廳のことまで殆ど皆更に追及してやるということになると、到底參議院の力では及ばないんじやないかと私は考えるのです。それで大體の判断で以て、いずれもこの請願書通りに行くということは事實恐らく一つもないと思います。特に或る資材をどうとてくれというようなことはどの方面も全部附随しておりますが、その方面を一々やるということになると、この力ではとてもできんのじやないかという私は感じがする。それは物價廳以上の權力がないととてもできないと思います。
#66
○委員長(稻垣平太郎君) まあ一應小委員會で、陳情者の氣持もあると思いますから、陳情者の意見だけは一應聽きまして、その上でこれを採決するか決しないかという問題は決めさせて頂いたらどうかと思います。それから尚陳情書でもう一つ、石炭問題につきましては國管案の議論のときに御一緒にお願いすることにしたのであります。
 陳情百十四號、家庭緩房用燃料に關する件、北海道の家庭緩房用燃料は巖冬を凌ぐに堪えられないから、今から割當の増加と夏季の配炭を特に懇請するというのでありまして、これは石炭國管問題と離れた問題のように存ずるのであります。この問題は如何取扱いましようか。
#67
○カニエ邦彦君 その問題は今委員長が言われたように、石炭の國管の問題とはもう全然離れた違う問題で、而も北海道全道民に取つては非常な重要な問題のように私聞いておる。というのは北海道の去年のあの冬の現状から推して見ましても、とにかく主食の次に來るベき大きな問題であつたということで、かなり大きく我々委員會としては取り上げて考えねばならんと思いますが、これにはいろいろデリケートな、實際私もちよつと聞いて見たんですが、關連がありまして……ちよつと速記を止めて……。
#68
○委員長(稻垣平太郎君) ちよつと速記を止めて下さい。
#69
○委員長(稻垣平太郎君) 速記を始めて……。
#70
○カニエ邦彦君 できるだけ本問題を一つ小委員會に任せて檢討して頂くか、或いは又全員がこの委員會でその檢討をして頂くかと別として、この問題は私としてはかなら大きく、一つ各委員方に取上げて檢討してやつて頂きたい。こう思つております。
#71
○中川以良君 今カニエ君の言つた通りでありまして、國管問題とは全然別個の問題と思います。先般私が北海道に參りました際にもこれは大きな北海道の生活問題になつておる、從來家庭用の燃料は大體夏の間に殆んど大半を配給するような仕組になつておりますが、本年は全體の漸く二割もまだ配給ができてないという状態で、この冬の輸送にも大きな問題になつて來る。その上今のお話のように、その筋の意向によりまして今度うんと減らされるというので、住民には、これは食糧問題以上に重要視されております。延いてこれはやはり或る程度の暖房炭をやつてやりませんと、直接石炭増産にも或る程度影響が來ると思います。一方これは是非とも何とかやはり政治的の力によりまして増炭をして、配給をしてやりまして、更に炭鑛勞務者の方もそのためには一生懸命に掘らせるようにして頂きたい。これは十分研究する價値のある陳情書だろうと思います。
#72
○委員長(稻垣平太郎君) この陳情書はそれではこれを小委員會に御審議をお願いするといたしまして、鑛業小委員會にお願いするか、或いは石炭の小委員會にお願いするか、いかがいたしたよ宜しうございましよう。石炭小委員會は國家管理案に主として關連した委員會でありますので、鑛業小委員會に或いはお願いした方がいいのじやないかと思うのでありますが、いかがでございましようか。
#73
○田村文吉君 石炭委員會、鑛業委員會と二つあつたのですか。
#74
○委員長(稻垣平太郎君) 石炭小委員會は前から、この前の本委員會で出發しました當初の頃から、石炭國管の問題に關連して、その筋の方の注意もあつて、石炭小委員會を拵えてやつているわけです。石炭増産につきまして直接關係のある問題……。
#75
○田村文吉君 石炭關係の小委員會に移すということ、今の石炭委員會にお移しになるよりも、鑛業委員會にお移しになるのがよくはないか。
#76
○委員長(稻垣平太郎君) 今のこの問題は、鑛業委員會にお移しになつた方がいいか、石炭小委員會にお移しになつた方がよろしいかということを今相談申上げておるのですが……。
#77
○カニエ邦彦君 石炭の小委員會といふものは、各四つの小委員會ができん前に一應あれを作つたと私記憶しております。そこで石炭小委員會といつて、前にあるやつと、それから鑛業委員會と二つあるということが、何か屋上屋のように考えられるのですがね。一應鑛業委員會がでぎれは石炭小委員會はどうかと思うのですがね。
#78
○委員長(稻垣平太郎君) ちよつと速記を止めて下さい。
#79
○委員長(稻垣平太郎君) 速記を始めて下さい。
#80
○下條恭兵君 石炭小委員會でなしに、鑛業の小委員會も一緒になつてというか、合併して……具體的に小委員の數を殖やすといふ形にしてやつて頂いた方が私は妥當だと思います。
#81
○委員長(稻垣平太郎君) そうすると、鑛業小委員長の御希望としては、鑛業小委員會と、從來ある石炭の小委員會との合併でこの問題は研究したい。こういう御希望と承わつていいですね。それでいかがでございましようか。
#82
○中川以良君 私もそれがいいと思います。石炭に關する問題は、一つ石炭小委員會と鑛業小委員會とが一緒になつてやるということで……ちよつと速記を……
#83
○委員長(稻垣平太郎君) ちよつと速記を止めて下さい。
#84
○委員長(稻垣平太郎君) 速記を始めて……。
#85
○堀末治君 北海道の家庭用炭のことが今日取上げられましたことは、私も北海道の住民の一人として誠に有難く存ずるのであります。實は先般來この問題については北海道から入れ替り立替り陳情團が參つております。先般ももう殆んど決死の覺悟を持つて參つたというので、安本長官に隨分鋭く迫つております。私共はその席上に立會つたのでありますが、長官には少しお氣の毒な程猛烈な語調で迫つておりました。長官もそれに對して非常に同情ある御囘答を下さいました。まあさようなことで多少曙光が見えたような傾向はありますが、何さまどうも北海道に住居のないお方は、いわゆる北海道の冬燃料のないということに對しての御認識が割合に不足なのです。是頃この機會においてその問題を十分な解決ができますよう、一つこの委員會においてお骨折りを願いたいとかように思うのであります。實は私も石炭小委員會におる者でありますから、成るべくならお決まりになつたらば有離いと思いますから、その委員會に加えて頂きますれば大變有難いとかように存ずるのであります。
#86
○委員長(稻垣平太郎君) それでは陳情百十四號の家庭暖房用燃料に關する陳情書につきましては終了いたしまして、石炭小委員會とそれから鑛業小委員會との合併で御審査を願う。こういうことに決めましてよろしうございましようか。
#87
○委員長(稻垣平太郎君) ではさようにいたしたいと思います。大體陳情書はそれで全部取扱方について御相談申上げたわけであります、尚この請願の、亞炭採掘中止に關する請願書でありますが、この請願書は全體の委員會で紹介議員からお話を承わりましようか。それともこれも小委員會の方へお廻ししてそこで御審議を願うということにいたしましようか。いかがでございましようか。
#88
○田村文吉君 恐れ入りますが、もう一遍名前を讀んで頂きたいと思います。
#89
○委員長(稻垣平太郎君) 亞炭採掘中止に關する請願。
#90
○田村文吉君 止めろというのですか。
#91
○委員長(稻垣平太郎君) 今專門調査員が内容を御説明申上げます。
#92
○專門調査員(山本友太郎君) これは請願書によりますと非常に局部的な問的でございまして、短うございますから、請願の内容を一應朗讀させて頂きます。「福島縣大沼郡赤澤村大字赤留字中ノ山デ赤澤炭鑛株式會社ガ亞炭ヲ掘ツテ居マスガ、昭和十九年八月ニモ炭鑛上部ニアル宗像ヒサノ土藏及ビ母屋ガ傾斜シタ外、諸所ニ龜裂ヲ生ジ住民皆不安ニ藉ラレテ居リマシタガ、然ルニ今年四月二十五日ニ宗像態八ノ土藏陷沒シ、屋敷内ハ數ケ所ニ大龜裂ヲ生ジマシタ。以上ノ次第デ下名等部落民全部大影響ヲシテ居リマスカラ、右炭鑛ヲ掘ルコトヲ中止シ且ツ被害ノ箇所ハ速カニ囘復ノ御命令下サレ度、吾々居住ノ安全ヲ御保護シテ下サルコトヲ爰ニ請願致シマス」
#93
○カニエ邦彦君 只今請願の内容をちよつと朗讀して頂いたのを聽きますと、本委員會にかけて審議せにやならんというようなものでもないように私思いますので、一つ小委員會ででもやつて頂いたらどうかと思います。
#94
○川上嘉市君 それは結局地方廳でやつて貰うように、地方廳へ出す請願であつて、國會へ出す請願ではないように考えます。地方廳へ出したらどうかというようなことをちよつと言添えてやつたらどうでしようか。
#95
○委員長(稻垣平太郎君) それは併し請願書を出した紹介議員もおありになるのでありますから、一應紹介議員のお話を聽かないと、紹介議員の立場もおありだろうと思います。一つそれでは鑛業小委員會の方で御審議を願う。こういうことにいたしたらいかがでありましようか。
#96
○田村文吉君 これは鑛業委員會で取扱うべきものでしようか。これはこちらで背負うべきでしようか。
#97
○川上嘉市君 こちらの問題ぢやないでしよう。
#98
○カニエ邦彦君 その點についていろいろ言われておるように意見もあると思いますが、一應本委員會としては小委員會の方に廻して相談をして、小委員の方で適當にその處理を……治安委員會の方で必要であれば、そちらの方に廻して頂くというようなことに小委員會で計らつて頂いたらどうでしようか。
#99
○委員長(稻垣平太郎君) それでは鑛業小委員會の方で御審査を願うことにいたしたいと思います。それから尚先程のを附加えてもう一遍申上げますが、炭鑛の國策審談會は石炭小委員會で御審査を願うと申上げたのでありますが、これも石炭小委員會と鑛業小委員會と連絡で御審査を願うということに一つ訂正いたしたいと思いますが、それでよろしうございましようか。
#100
○委員長(稻垣平太郎君) それではさよう御承知を願います。大體これで請禎竝びに陳情書に出ておりますものは只今申上げたことで盡きたわけであります。ではこれで今日の委員會は閉じます。
   午前十一時五十七分散會
 出席者は左の通り。
   委員長     稻垣平太郎君
   理事
           下條 恭兵君
           川上 嘉市君
           中川 以良君
   委員
           大畠農夫雄君
           カニエ邦彦君
           大屋 晋三君
           平岡 市三君
           堀  末治君
          池田七郎兵衞君
          深川榮左エ門君
           小宮山常吉君
           宿谷 榮一君
           玉置吉之丞君
           田村 文吉君
           細川 嘉六君
           佐々木良作君
  政府委員
   特許標準局長官 久保敬二郎君
   專門調査員   山本友太郎君
ソース: 国立国会図書館
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