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1947/10/01 第1回国会 参議院 参議院会議録情報 第001回国会 鉱工業委員会 第9号
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1947/10/01 第1回国会 参議院

参議院会議録情報 第001回国会 鉱工業委員会 第9号

#1
第001回国会 鉱工業委員会 第9号
  付託事件
○石炭生産確保に関する陳情(第二十
 一号)
○自轉車の價格改訂に関する陳情(第
 三十四号)
○石炭増産運動に関する陳情(第四十
 四号)
○炭鉱國家管理反対に関する陳情(第
 百七号)
○家庭暖房用燃料に関する陳情(第百
 十四号)
○亞炭採堀中止に関する請願(第六十
 七号)
○炭鉱國家管理に関する陳情(第百四
 十四号)
○炭鉱國家管理反対に関する陳情(第
 百八十三号)
○石炭政策審議会設置に関する陳情
 (第百九十五号)
○炭鉱國家管理反対に関する陳情(第
 二百四十九号)
○炭鉱國家管理反対に関する陳情(第
 二百五十六号)
○臨時石炭鉱業管理法案(内閣送付)
○亞炭採堀中止に関する陳情(第三百
 五十号)
○北海道における家庭越冬用燃料の價
 格に関する請願(第二百三十三号)
  ―――――――――――――
昭和二十二年十月一日(水曜日)
   午前十時三十三分開会
  ―――――――――――――
  本日の会議に付した事件
○臨時石炭鉱業管理法案
  ―――――――――――――
#2
○委員長(稻垣平太郎君) それではこれより今日の委員会を開会いたします。当委員会に臨時石炭鉱業管理法案が予備審査のために付託されておるのでありまするが、同法案は相当各方面で注視いたされておる法案でありまするので、当委員会といたしましてもこれが審議に当りましては愼重を期さなければならんと存じておる次第であります。この法案につきましては先般商工大臣より本会議において大体の提案理由の説明がありましたのでありますが、尚これが補足的の説明を当該大臣から得たいと存じまして、本日の委員会を開いたわけであります。間もなく大臣も出席されまして、先般の本会議の説明の補足をされることに相成つております。
 本日はその補足説明を聞くだけに止めたいと存じておるのでありますが、今後のこの法案の取扱い方につきまして皆様方にお諮りをいたしたいと存ずるのであります。本法案は今衆議院の委員会において審議が続行されておるのでありまするが、この衆議院の委員会の開かれません間に、衆議院の委員会の間を縫つて、この参議院の委員会におきましてもこれが予備審査を続けて行きたいと思いまするが、それで御異議はございませんか。
#3
○委員長(稻垣平太郎君) それでは御異議はないものと認めます。ついてはこれの審査の方法でありますが、衆議院におきましては、予め各質問者の氏名をお届出を願いまして、委員長から順次その指名者に質疑をして頂くという形をとつておるようでありますが、当委員会におきましてはどういう形をとりましたらよろしうございますか、この点について御意見を承りたいと存ずるのであります。
 私といたしましては、むしろ参議院の委員会におきましては、自由に各委員の方から御質疑をなさるということの方が、会議を樂な氣持で進め得るのではないかというようにも考えるのでありますが、その点についての皆様方の御意見を承りたいと存じます。
#4
○荒井八郎君 委員長の案に賛成ですな。
#5
○委員長(稻垣平太郎君) それではそういう形で進めたいと存じますから御了承願います。
#6
○小林英三君 今の委員長のお話の通りで結構なんですが、今予備審査の場合でありますから、その予備審査の場合におきましてはフリーの立場から質問をして頂く、本審査になりました場合は又別として、そういうことにいたしたらよいと思います。
#7
○委員長(稻垣平太郎君) 私が申上げましたのは、今予備審査の間のことを申上げたのですが、本審査のことは又その時に改めて御相談上げたい。尚討論の場合とか、採決の場合は又別な形で行くことが或いは必要ではないかと思いますが、今予備審査の間のことを御協議申上げたとお含み置き願いたいと思います。
#8
○委員長(稻垣平太郎君) それからもう一つお諮り申して置きたいことは、寄り寄り公聽会を開いたらどうだという声を聞くのであります。衆議院におきましては、この問題につきまして公聽会を開く段取りを進めているようであります。即ちその方法なり、技術なりというものにつきましては、まだ決定していないように聞いておりますが、本委員会におきましては、公聽会を開くかどうするか、こういうことについて皆様方の御意見を承りたいと存ずるのでありますが、いかがでありましようか。
#9
○小林英三君 重要な問題でありますから、やはり本委員会におきましても公聽会を開いて、業界の意見を篤と聞いてみる必要があると考えます。
#10
○下條恭兵君 衆議院の方で公聽会を開くことになりましたら、衆議院の方と合併して公聽会をやるようにしたらいかがでございますか。
#11
○小林英三君 今下條さんからそういう御意見でありましたけれども、併し本会議もありますし、衆議院と参議院と一緒になつて常に開くということもできないのじやないでしようか。
#12
○委員長(稻垣平太郎君) 私の御相談申したのは、先ず公聽会を開くか、どうかということについて一つ御意見を承つて、それを共同でやるかどうかということはいずれ改めて考えた方がよいと思いますが……。
#13
○中川以良君 公聽会は是非一つ開いて頂きたいと思います。
#14
○楠見義男君 公聽会を開くには、私はよく承知しておりませんが、たしか二十日くらいの準備期間が要つたのではないかと思います。そうすると、会期延長を頭に置いて公聽会の手続をとることになるのでありますが、そこら辺はどういうようにお考えになつておるのでありましようか。
#15
○委員長(稻垣平太郎君) 大体楠見委員の言われるように、二十日くらい掛かるそうでありますが、そうしますというと、この会期を延長するということを前提としないと、公聽会が非常に苦しくなるかと思うのであります。但し今直ぐ手続をとるということになれば期間の二十日はもう少し短縮できるのじやないかと思うのでありますが、衆議院においては公聽会を開くというので、本日何でも理事会でそれを決められる、技術、期日並びに方法については理事会で決めるということを承つております。公聽会を開くということは委員会で決定されておるのであります。
#16
○下條恭兵君 本委員会としましてはすでに業者或いは組合側からの意見も聽取してありまして、衆議院で公聽会を開きますと、この方で相当の意見も出て参ると思うので、これは十分参議院鉱工業委員会としても参考になることでありますから、特に別個に公聽会を開く必要はないと思いますが、この点いかがでしようか。
#17
○楠見義男君 私は今の下條さんの御説に賛成いたします。
#18
○小林英三君 やはり参議院は参議院として公聽会を開いて行く必要があるのではないかと思います。
#19
○委員長(稻垣平太郎君) 参議院は参議院として独自の公聽会を開くべしという御意見と、衆議院の公聽会と同調してやろうという御意見と二つあるようでありますが、いかがでございましようか。
#20
○中川以良君 承りますと、衆議院では今日理事会を開いて公聽会のことにつきお話があるようであります。恐らく今日の理事会でいろいろ具体的の問題が確定するのではないかと思います。それを至急にお調べ頂きまして、明日でも一つその御報告を願つて、その上においてお取決めを願つたらいかがでしようか。
#21
○委員長(稻垣平太郎君) 只今の中川委員の御意見はいかがでございましようか。
#22
○小林英三君 今楠見さんのおつしやつた二十日かかるというのは、いろいろな手続をするので二十日かかるという意味でございますね。
#23
○委員長(稻垣平太郎君) そうであります。大体今までの経驗上そういうことらしうございますな。
#24
○小林英三君 取扱いによつてはもつと早くできるのですか。
#25
○参事(河野義克君) 私共の見込みでは十七、八日はどうもかかると思つております。手続といたしましては、公聽会をなさることが決まりますと、公聽会を開くということの承認を求めるための承認要求書を出します。そうすると議長はこれを慣例によつて議院運営委員会に諮つて、然る後に本会議場で可決するということになると思います。それが決まりますと、新聞、ラヂオ、官報等によつて公表いたします。今通常新聞の公告の関係は、こちらが申込んでから最小限度三日はかかります。官廳の公用のための公告は非常に都合して而も三日かかるということになつております。その新聞公告、官報、或いはラヂオの放送等を聽いて一般の公述人になるべき人が希望を申出る、その中から賛否の両論が公平になるように委員会でセレクトされまして、希望者に電報であなたに來てもらいたいから何ん日に出てくれと言つてやられる。それから先方が出てくる。こういう関係になりますが、前回司法委員会の公聽会のときの経驗その他に徴しまして、やはり十七、八日はかかるのではないか、これは極く目算でございますが、一應そう考えております。
#26
○大屋晋三君 今のことで質問しようと思うのですが、公示期間の規定は全然なかつたのですか。
#27
○参事(河野義克君) 公示期間はございません。
#28
○大屋晋三君 そうしますと、凡そ十七、八日から二十日かかるということと、会期の関係がまだ未決定ですが、そこはどうなるのか。委員長のお考えは今仮に公聽会をやると決めて、その手続をとつてしまつて、会期がエクスバイヤーしてなくなつてしまうということになるとどうなりますか。
#29
○委員長(稻垣平太郎君) 会期が延長されるかどうかは分りませんが、我々としては会期は二十日までと考えて、果して公聽会をやる時日の余裕ありや。又公聽会後の審議期間も考えねばならんから、二十日近くかかることを考えに入れると、公聽会を開くということは非常に困難になるかとも考えます。延長を予期すれば別問題です。衆議院の委員会の樣子では、公聽会を開くことは決定しておる。尚本日理事会で日取などを決めるそうですが、仮にそれを決定するとすれば、衆議院でも運営委員会に諮るでしよう。その手続などに三、四日はかかる。そうすると十五六日しかないのに衆議院では公聽会を開くわけ故審議の日にちはない。從つて参議院の委員会で本審議をやる時間がないことになりますが……。
#30
○荒井八郎君 私は公聽会を是非開いて頂きたい。会期は考慮せず開くということにしては……。
#31
○佐々木良作君 それは非常に危險です。予め今予想されておる会期は二十日であるのに、その期間に公聽会を正式に開くとすれば、この審議期間に審議が殆どできないという意見があるのにも拘わらず、公聽会を今決定するということは私甚だ危險だと思います。
#32
○下條恭兵君 佐々木さんの意見に全く同意見です。会期はないことを承知しながら特に公聽会を開いたりしておると、わざと審議未了にするように努力しておるように誤解を招く虞れがある故、これは愼重に考慮する必要がある。
#33
○荒井八郎君 会期は延長するものなりとして衆議院はやつておると思います。そこで両院が同意すればできるのですから、それを考慮せずにやることはよいと思います。
#34
○楠見義男君 先程小林さんから、衆議院と参議院はそれぞれ別個の立場で、問題の重要性に鑑みて審議をやつて行くという観点からの公聽会の御提案でありますが、参議院としては從來も研究会として、それぞれの立場の経営者なり、従業者なり、その他関係方面の意向を研究しておるわけであります。公聽会の目的は御承知の通り國民世論のあり場所について、我々が公聽会を通じて承知するということでありますが、これは衆議院或いは参議院必ずしも別個にやらなくても、國民の輿論の動向が何らかの方法で知り得る、而もそれについて我々も当然それに参画し得る機会があるわけでありますから、強いて二回別個に公聽会を衆議院と参議院で開くという必要は私はないのではないか、こういうふうに思われます。
#35
○委員長(稻垣平太郎君) いかがでございましうか。今荒井委員から会期を延長することを前提としてというようなお話がありましたが、万一延長されない場合には、この委員会が非常な危險を生むことにもなると存じまするし、又会期を延長するということを前提としますと、この委員会の人が皆会期を延長することに同意したようになつてしまいますので、これは少しく僭越かと存ずるのであります。併しながら同時に公聽会を開くということの御意見は皆さん多数でありますから、今楠見委員の言われるように、衆議院公聽会と一緒になつてやる、こういう形で進めたらいかがかと思いますが、いかがでございましようか。
#36
○下條恭兵君 賛成
#37
○平岡市三君 会期の問題その他のこともありますから、要するにこの公聽会を開く開かないの問題は、もう少し時期を見て、保留して頂きたいと思います。ここで決定せずに……
#38
○委員長(稻垣平太郎君) 今平岡委員から暫くこの公聽会を開くや否やを保留したらどうだという御意見がありますが、それに対しましてはいかがでございましようか。
#39
○小林英三君 賛成。
#40
○委員長(稻垣平太郎君) 私は保留するか、そうでなければ今楠見委員の言われたような方法しか実際問題としてはないかと思います。そうでないと、この委員会が会期延長に同意したような形になつては、これは甚だ面白からん結果を招來するのではないかと思いますが……。
#41
○堀末治君 これを今の平岡さんの意見のように延期して、後で衆議院と同調するということの手続はとれますか。
#42
○参事(河野義克君) 後で衆議院と同調して、合同審査会としてこの公聽会に臨むということは、衆議院が同意すればできることだと思います。衆議院は恐らく同意するだろうと思いますが、ただ一つ問題があるのは、若しどういう公述人を呼ぶかということに関して参議院の鉱工業委員会としての一つのお考えがあるならば、それは衆議院側と打合せて、参議院としてはこういう人たちを呼んで貰いたいのだということをお申出でになる必要があろうと思いますので、そのお申出でになる機会を掴まれるためには、成るべく早く衆議院に合同審査会をお申出でになる必要があると思います。
#43
○中川以良君 衆議院と同調しても公聽会ができますなら、それで私は結構だと思います。ただ衆議院の公聽会を我々が公聽に行つて承るというのでは面白くないと思います。これはやはり今日理事会を向うで開いておりますので、若しそういうことになれば、今の部長のお話のようにお申込みを頂いて、初めからその公聽会に対するいろいろな審査をいたしまして、参議院も参画をしてやるというようなことにならなければいけないのじやないかというふうに存じます。
#44
○楠見義男君 私は中川さんの意見と多少違うのでありますが、それは必ずしも参議院の名前を出さなくても、衆議院が公聽会を開いて、それについて我々が公聽する、併し狙うところは輿論のあり方についての我々が知識を得ることにあるわけでありますから、この点は特にこだわらなくてもいいのじやないか、こういうふうに思います。
#45
○中川以良君 私の申しますのは今もお話のあつたように、いろいろ希望者の申込み等もございまして、それの選択等につきましては、やはり参議院は参議院としての立場からこれは発言権を持つ必要があるように思うのであります。
#46
○大屋晋三君 私はこの公聽会の問題に対して、会期が間に合うか間に合わないかの問題と、それからもう一つ、参議院としての立場からの見解を申上げたいのです。
 先ず第一に、今委員長なり佐々木さんのおつしやつた会期が間に合わない虞れがあるのに、ここで公聽会をやるということを決議することは少し僣越で、或いは引延しや何かの虞れがある、こうおつしやられるのですが、併しその懸念があるとしたならば、衆議院がやつたら衆議院に同調してやるということ、それ自身が、即ち会期が間に合わないかも知れないのに、衆議院と合同でやればその謗りを受けないということは少しおかしいと思うのです。それでそこのところをもう少し斟酌して頂きたい、こう思います。私の考えもありますが、それは皆樣の御意見をお聽きすることにいたしまして……。
 第二の問題は、先程楠見さんの御意見の衆議院と同調するというのは、私はちよつとまずいと思うのです。成る程公聽会の趣旨は、天下の輿論を聽くというのでありますが、參議院は參議院として、法案自体が仮に衆議院からどういう形でこちらへ廻つて來るか知れませんが、それを又参議院の人格で審議するということが我々参議院の建前なんです。公聽会も参議院という一つの機関が、自分で公聽会をやるということが私共の任務じやないか、こういうふうに私は考えるのです。
 そこで第一問の、期間が間に合わないのに、衆議院と同調するという問題もおかしいが、さて、私の考え通り参議院自体で公聽会を開くとした場合に、衆議院もやつておるのですから、まあ切詰めるというと、荒井さんの御意見と同じようになつて、佐々木さんや何かの議論を無視してやるとすれば、私はここで参議院は公聽会を開くということに決めて頂きたいと思います。
#47
○委員長(稻垣平太郎君) 今大屋委員の御話でありますが、会期の問題と関聯した問題で私の先程申上げましたのは、参議院が、殊更に会期がない、延長されるということを予見した形においてやるということの危險は、参議院として、殊に参議院の本委員会として履むべき方法じやないのじやないかということを申上げたつもりであります。從つて会期がないということに対して、衆議院がどういう見解で公聽会を開くのか、その点は私は明らかにいたしておりません。衆議院の考え方は承知しないのでありますが、ただ私が先程申上げましたのは、一案として、衆議院がやられるから、これに合流したらどうかということを申上げた、便宜論としてそれをしたらどうかということを申上げたわけであります。
 併しながら根本論として参議院が……大屋さんのような御意見で、根本論として、参議院は参議院独自の立場として公聽会を開くということも非常に結構だと思いますが、それと会期の関係について一つ御考慮を煩したい。会期の問題は度外視して開いたらどうか、こういう御説であるかどうか、皆樣方の御意見を聽きたいと思うのであります。
#48
○荒井八郎君 どうですか、これは公聽会を開くか、開かないかということは、会期のことが決まつてからというわけじやありませんが、少し延期したらどうですか。
#49
○委員長(稻垣平太郎君) 公聽会の問題は、暫く延期して会期とも睨み合せて考えたらどうだという御意見のように思いますが、いかがですか。
#50
○佐々木良作君 そういう結論になつて來ると、私共の今ここで考えておることを申しますと、要するに現在與えられておる会期、つまり二十日までということが動かない限りにおいては、できないということがはつきりしておるのじやないかと思うのです。それでこの状態が続いておる限りは一應公聽会を開かないで、これが大幅に延長されるということがはつきりとした場合に、必要があればそのときに考えるということにしたらいかがかと思います。
#51
○大屋晋三君 私は今の佐々木君の意見に同意いたします。
#52
○平岡市三君 開かないということを決めるのですか。
#53
○大屋晋三君 そうじやない、会期がとにかく見え透いておるのに、公聽会を決めても、会期中に間に合はない虞れがあるかも知れないから、会期が大幅に延長される見通しがついた上で、そのときに私の考えは公聽会を参議院として開きたいという考えであります。
#54
○委員長(稻垣平太郎君) 只今佐々木委員の御意見でありますが、会期が二十日迄と決つておりまして、事実上公聽会を開く裕りがありませんから、この際公聽会の問題は取止めといたしまして、若し会期が更に又大幅に延長されるというような場合に、改めて参議院は参議院として独自に公聽会を開くや否やを御協議申上げる、そういうことにいたしてよろしうございますか。
#55
○委員長(稻垣平太郎君) ではそのようにいたします。
 尚、当法案の取扱い方につきまして何か御意見がありますれば、まだ商工大臣見えませんから、御意見を承つて置きたいと思います。
#56
○中川以良君 当法案でなく、緊急動議がございますが……。
#57
○委員長(稻垣平太郎君) どうぞ。
#58
○中川以良君 承りますると、近く出ますところの経済力集中排除法案、これが衆議院の方では鉱工業委員会が國管問題のために忙しいので取上げないで、商業委員会の方に廻るということを聞いております。これは衆議院の方で商業委員会に廻りますると、参議院も恐らくそういうような方法をとられるのではないかと思いますが、併し本委員会といたしましては、非常に重要なる問題でございますので、参議院といたしましては、是非本委員会が経済力集中排除法案も取上げてやつて行きまするように、委員長として一つ御努力を願いたいと存ずるのであります。
#59
○委員長(稻垣平太郎君) 只今中川委員からお話がありました件につきましては、私もそのような話を聞きましたので、早速衆議院の伊藤委員長に会見いたしまして、この石炭鉱業管理法案が多忙なために、当然審議すべき経済力集中排除法案を他の委員会に讓るということは、今後の惡例にもなると思われるから、衆議院においても当然鉱工業委員会においてこれを取上げるべきものであるという意味合の話をいたしたのであります。この点については、伊藤委員長も、こちらの石炭鉱業管理法案が忙しいために、ついそういつたようなことを考えたのであるが、尚理事会に諮つて、そうして御趣意に副うようにいたしたい、こういう返答でありました。それで尚他の理事の方にも私会いまして、それぞれ私の考えておることを申傳えて置きましたから、善処されることと考えております。
#60
○大屋晋三君 その問題はあなたの御意見が通る見通しがございますか。
#61
○委員長(稻垣平太郎君) 衆議院においては、昨日話をいたしましたところにおきましては、大体鉱工業委員会においてこれを取上げるであろうと存じております。先方では鉱工業委員会でこれを取上げるか、或いは又この問題は鉱工業にも、商業にも、財政金融にも関聯するのでありますから、特別委員会を作つてやつたらどうだという考え方もあるということを申されておりました。そこで特別委員会になるか、或いは鉱工業委員会で取扱うのかどちらかになるのじやないかと思います。但しこれも今日鉱工業委員会の理事会において協議するということでありましたから、実際の結果はどうなるか分りませんが、大体強く私の考え方を向うに主張いたして置きました。
#62
○下條恭兵君 只今の問題につきましては、以前労働省の問題で、衆議院では労働委員会、参議院では決算委員会という先例もありますので、場合によつては衆議院の方がどうあろうとも、参議院の方では鉱工業委員会に付託されるように御盡力願いたいと思います。
#63
○委員長(稻垣平太郎君) 今下條委員から、衆議院におきまして仮に他の委員会に付託いたされましても、参議院においては当委員会にこれを付託されるようにという御希望でありますが、その点はそれで進めましてよろしうございますか。
#64
○川上嘉市君 そう願いたい。鉱工業の方が本筋であつて、それを衆議院の方がそうやつても、我々は独自の考え方で本筋に行くべきじやないかと思います。
#65
○委員長(稻垣平太郎君) そうすると、仮に衆議院で他の委員会に付議されるということになりますと、参議院においてはこの問題をどうするかということで、議院運営委員会に掛かると思うのであります。尚この点は各会派の方におきましてそういう御同意でありましたら、議院運営委員会で鉱工業委員会に掛かるように一つ御配慮願いたいと存じます。私としては努力いたします。
#66
○大屋晋三君 あなたはそれでギブ、アツプするように……。向うが鉱工業委員会に廻らないという議論が非常に熾烈であつた場合にも、あなた一存でギブアツプして、向うに讓らないようにして頂きたい。若し向うが讓らなかつたら二の手を考えますから……。
#67
○楠見義男君 今の問題について御参考までに申上げます。下條さんからお話がありましたように、衆議院と参議院で同一案件で付託委員会が違う場合があります。例えば農業資産特例に関する法律案のごときは、参議院では実は農林委員会に掛からずに司法委員会に掛かつておる。これは改正民法と密接な関係があるということで司法委員会に掛かつておりますが、一面農業経営の將來に対する大きな問題でもありますので、農林委員会との連合委員会を開いている。併し主体は司法委員会になつておる。衆議院では予備審査でありますけれども、農林委員会に掛かつておる。こういう状態で、必ずしも衆議院と参議院はこの事に関する限りは同一歩調でございません。從つて先程來お話がありますように鉱工業委員会がタツチできるように御配慮願いたい。
#68
○委員長(稻垣平太郎君) できるだけ努力いたします。まだ商工大臣お見えになりませんのでありますが、その間に尚この前各小委員会にお廻しいたしました陳情書なり請願書のことにつきまして御報告をいたしたいと思うのであります。
 鉱業並に石炭小委員会に共同で付託された家庭暖房用燃料に関する陳情書、これは北海道空知郡富良野町長から出ておる陳情書であります。これにつきましては小委員会において檢討いたしました結果、これを採択すべきものと決定いたしたのであります。これを御報告申上げて置きます。家庭用燃料につきまして、この冬期の割当をできるだけ早く至急に処置して貰いたい、これにつきましては、現在の北海道における配炭の計画並びに実施の状況につきまして、当局より報告を聽きまして、その結果できるだけ陳情の要望に副うように処置することが然るべきであろう、こういうような結論に達しましたわけでありまして、この陳情書は採択いたしまして、これを当局の方に回付するということにいたしたいと思います。御異議ございませんか。
#69
○委員長(稻垣平太郎君) それじやさよう取計らいます。尚その後新らたに陳情書が参つておりますのは、この前も來ておりましたと思うのでありますが、一つは亞炭採掘休止に関する陳情、この前も参つておつたのですが、福島縣の赤澤村におきまして亞炭を採掘しているために、倉庫その他が壊われて損害を被つたというので、それで亞炭の採掘を中止してくれという、この前と同じような陳情書であります。宗像熊喜外四十四名の方の陳情でありますが、これはやはりこの前と同じく鉱工業小委員会の方に審議して頂くということにいたしたいと思いますが、よろしうございますか。
#70
○委員長(稻垣平太郎君) さよういたします。
 それからその次は請願書でございますが、堀末治さんの御紹介でありまして、北海道における家庭越冬用燃料の價格に関する請願であります。これは堀委員ここにおられますが、この請願につきましても鉱工業小委員会において審議して頂くように、鉱工業小委員に付託してよろしうございましようか。
#71
○委員長(稻垣平太郎君) それでは小委員会に付託いたしますから、さよう御承知を願います。それでは一時休憩いたします。
   午前十一時十四分休憩
  ―――――――――――――
  午前十一時四十五分開会
#72
○委員長(稻垣平太郎君) それではこれから再開いたします。只今商工大臣が見えましたので、先般当院の本会議におきまして、この臨時石炭鉱業管理法案の提案理由の御説明は拜承したのでありまするから、その御説明は重複いたしますので省きまして、この御説明以外に尚補足的に御説明を願いたいと存じている次第であります。
#73
○國務大臣(水谷長三郎君) 参議院におかれまして、この法案の重要性に鑑みて事前審査をして頂くということは、試に感謝に堪えない次第であります。
 この法案のあらましは、先だつて参議院の求めによりまして本会議で述べた通りでございます。ただあのときに、この組織法ともいうべき臨時石炭鉱業管理法の裏付けといたしまして、政府は炭業公團を考えておつたのでございますが、いろいろの事情によりましてそれが実現の不可能になりまして、政府としては代案を考えました。幸い、昨日の閣議で、その代案は決定したのでございますが、いろいろの事情でその発表は暫く延びますのですが、できるだけ早くこの代案は発表いたしまして、皆さんの御審議の参考に供したいと思います。
 それでは、政府といたしましてその代案はどういうことを考えているかということでありますが、大体のあら筋で商工省として考えておるのは、第一番は新鉱の開発、第二番目に福利施設の問題、第三番目は資材と資材の調達斡旋の問題を考えております。
 第一の新鉱の開発におきましては、調査と建設と経営という三つの面があるのでございますが、その第一の調査の面におきましては、新鉱開発の調査を石炭廳において直ちに実施することにいたしたいと思います。第二の建設の面でございますが、これは原則として民間企業が実施すべきものでありまして、民間企業がみずから実施せんとするものは民間企業をして行わしめる、即ち原則は民間企業にやつて頂きたい、このように考えております。但し、開発を要するもので、民間企業がみずから実施することができないものは、取敢えず産業復興公團をして行わしめるという工合に考えておる次第でございます。
 それではこういう工合にして産業復興公團の建設いたしましたところの新鉱の経営は一体どうするのかということがその次の問題になるのでございますが、これは原則といたしまして民間企業に拂下げをし、又は貸付けて経営をして貰うという工合に考えております。但し民間企業者が経営することを希望せず、又は不適当とするものにつきましては政府において経営いたしたいと思います。このため將來特別会計というものを設定したい、このように考えております。
 更に第二の福利施設、これは單に福利施設じやなしに、地上のいろいろの施設も含むものであります。必要な地上の施設或いは福利施設で、炭鉱が建設することが困難なものは、産業復興公團をして建設せしむるという工合に考えております。更にこの建設いたしましたそういう施設の経営は、これは炭鉱に拂下げるか又は貸付けて、炭鉱みずからがそれを運営するという工合にしたいと思つております。
 第三は資材の調達斡旋の問題でございますが、これは炭鉱向け資材及び労務者用品につきまして、その手に入れることを容易ならしむるために、石炭廳は炭鉱用機械の例に倣いまして、これ等の物資の生産及び配給の指導斡旋を行うという工合に考えております。更に右の石炭廳の斡旋事業に應じまして、炭鉱業者は各自に自発的に協同購入の組織を設けることができるという工合にしたいと思つております。
 概略こういうように昨日閣議で決定したのでございますが、閣議決定、並にいろいろの方面からの承認を得ますれば、皆さん方の前にできるだけ早く出したい、このように考えておる次第でございます。
 更にもう一つの問題、これもやはりこの度の法案が増産のための法案であるということは、これはいうまでもないのでございまして、これに対してマツカーサー元帥から片山総理に書簡が宛てられたことは、皆さんすでに御承知の通りであろうと思います。政府におきましてはこの書簡の重要性を認識いたしまして、片山総理を中心にいたしまして関係閣僚が相寄りまして、目下石炭非常増産対策要綱というものを考えております。これは殆ど結論に達しまして、その概略は大体新聞で御承知かと思いますが、一番大きな一二の問題は、出炭能力を最高度に発揮せしむるために、坑内労働能力の充実、労働規律の確立、並に二十四時間制の完全実施ということが問題になつておるのでございます。いわゆる労働問題に関聯いたしまして、目下一番労働者の生産意欲を妨げておるところの問題に、勤労所得税の問題がございます。いわゆる勤労所得税の累進課税で、坑内夫が一生懸命に働きますると、或る相当の日数が税金のために働くというような結果になります。これは私も各地の炭坑に参りまして、いろいろ話を聽きますと、どこの炭坑におきましても例外なしに訴えられるところの問題でありまして、このいわゆる所得税については、いかなる特別の措置を講ずるかということが一番大きな問題の一つになりまして、この点はまだ今のところ結論に達しておらないのでございますが大体もう一回閣議をやりますれば、この石炭非常増産対策要綱というものが本決まりになると思います。これが本決まりになりますと、マツカーサー元帥の書簡に対する政府の対策というものがはつきりいたしまするので、皆さん方の御審議には非常に参考になるのではないかと思いますので、これも前に申しました炭鉱公團の代案と共に、できるだけ早い機会に皆さん方の前に発表できるようにしたい、このように考えております。
 大体先に申しました法案に対しまして、その法案審議に当られるに当つての、いわゆる前提問題というものは、この一つの問題であろうと思いますが、この二つの問題は、前申しましたように、大体決まつておりますので、いろいろの手続を済ましまして、一つ今度の委員会には、或いは間に合うか知れませんが、できるだけ早く出したい、このように考えておる次第であります。さよう御了承願います。
#74
○委員長(稻垣平太郎君) 只今本会議の提案の御説明以外に、補足的の御説明を伺つたのでありますが、今日は大体御説明を聞くというだけに止めまして、法案に対するところの質疑その他は、いずれ日を決めまして質疑をいたしたい、かように考えておる次第であります。それで、本問題に対しまする質疑その他のための委員会の開催は、衆議院の鉱工業の委員会との日取の関係もありまするので、その方と打合せの上、いずれ公報に発表いたすことにいたしたいと存じます。別にお話もないようでありますから、今日はこれで散会いたしたいと思います。有難うございました。
   午前十一時五十八分散会
  出席者は左の通り。
   委員長     稻垣平太郎君
   理事
           下條 恭兵君
           小林 英三君
           川上 嘉市君
           中川 以良君
   委員
           カニエ邦彦君
           濱田 寅藏君
           荒井 八郎君
           大屋 晋三君
           平岡 市三君
           堀  末治君
           入交 太藏君
          深川榮左エ門君
           鎌田 逸郎君
           楠見 義男君
           宿谷 榮一君
           田村 文吉君
           細川 嘉六君
           佐々木良作君
  國務大臣
   商 工 大 臣 水谷長三郎君
  政府委員
   石炭廳長官   管 禮之助君
   石炭廳次官   吉田悌二郎君
   商工事務官
   (石炭廳生産局
   長)      渡邊  誠君
   商工事務官
   (石炭廳管理局
   長)      平井富三郎君
ソース: 国立国会図書館
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