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1947/12/09 第1回国会 参議院 参議院会議録情報 第001回国会 鉱工業委員会 第30号
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1947/12/09 第1回国会 参議院

参議院会議録情報 第001回国会 鉱工業委員会 第30号

#1
第001回国会 鉱工業委員会 第30号
  付託事件
○石炭生産確保に關する陳情(第二十
 一號)
○自轉車の價格改訂に關する陳情(第
 三十四號)
○石炭増産運動に關する陳情(第四十
 四號)
○炭鑛國家管理反對に關する陳情(第
 百七號)
○炭鑛國家管理に關する陳情(第百四
 十四號)
○炭鑛國家管理反對に關する陳情(第
 百八十三號)
○石炭政策審議會設置に關する陳情
 (第百九十五號)
○炭鑛國家管理反對に關する陳情(第
 二百四十九號)
○炭鑛國家管理反對に關する陳情(第
 二百五十六號)
○亞炭増産に關する請願(第二百七十
 一號)
○配炭公團の即時廃止することに關す
 る請願(第二百八十四號)
○石炭生産損出補償金支拂促進に關す
 る陳情(第三百七十九號)
○配炭公團法の一部を改正する法律案
 (内閣提出、衆議院送付)
○亞炭増産に關する陳情(第四百六
 號)
○釜石製鐵所銑鋼一貫作業再開促進に
 關する請願(第三百七十九號)
○生産合作社法制定に關する陳情(第
 四百四十七號)
○炭鑛國家管理反對に關する陳情(第
 四百八十號)
○地方銑鋼業振興に關する請願(第四
 百二十四號)
○炭鑛國家管理反對に關する陳情(第
 五百六十四號)
○炭鑛民主化に關する陳情(第五百七
 十九號)
○製塩用燃料割當に關する請願(第五
 百五十二號)
○野鍛冶業用燃料増配に關する請願
 (第五百六十一號)
○釜石製鐵所銑鋼一貫作業再開促進に
 關する請願(第五百七十三號)
○北海道における家庭越冬用燃料の價
 格に關する陳情(第六百三號)
  ―――――――――――――
昭和二十二年十二月九日(火曜日)
   午前十一時四十分開會
  ―――――――――――――
  本日の會議に付した事件
○配炭公團法の一部を改正する法律案
 (内閣送付)
○野鍛冶業用燃料増配に關する請願
 (第五百六十一號)
○製塩用燃料割當に關する請願(第五
 百五十二號)
○釜石製鐵所銑鋼一貫作業再開促進に
 關する請願(第五百七十三號)
○北海道における家庭越冬用燃料の價
 格に關する陳情(第六百三號)
○生産合作社法制定に關する陳情(第
 四百四十七號)
○亞炭増産に關する請願(第二百七十
 一號)
○配炭公團を即時廃止することに關す
 る請願(第二百八十四號)
○石炭生産確保に關する陳情(第二十
 一號)
○石炭増産運動に關する陳情(第四十
 四號)
○炭鑛國家管理反對に關する陳情(第
 百七號)
○炭鑛國家管理に關する陳情(第百四
 十四號)
○炭鑛國家管理反對に關する陳情(第
 百八十三號)
○石炭政策審議會設置に關する陳情
 (第百九十五號)
○炭鑛國家管理反對に關する陳情(第
 二百四十九號)
○炭鑛國家管理反對に關する陳情(第
 二百五十六號)
○石炭生産損出補償金支拂促進に關す
 る陳情(第三百七十九號)
○亞炭増産に關する陳情(第四百六
 號)
○炭鑛國家管理反對に關する陳情(第
 四百八十號)(第五百六十四號)
○炭鑛民主化に關する陳情(第五百七
 十九號)
  ―――――――――――――
#2
○委員長(稻垣平太郎君) これより委員會を開會いたします。配炭公團法の一部を改正する法律案について御審議をお願いいたしたいのでありますが、十一月四日に當委員會で一囘この點につきましては豫備審査をいたしましたわけでありまして、尚これにつきまして、御質疑なりをお願いいたしたいと存じます。
#3
○玉置吉之丞君 先日この問題について政府の方にお尋ねしたことがあるのです。それは亞炭のカロリーの問題ですが、三千五百カロリー以上とか以下とかいうあれは、その法案に關係があるかと思いますが、そのカロリーが以上というなら分るけれども、三千カロリー以下という問題はちよつと私ども承服し難いのですが、もつとはつきりなにか分らせて頂くことができないでしようか。
#4
○政府委員(椙杜正太郎君) この前申上げましたように、現在の亞炭の需要の面から見ますと、紡績とかその他の輕工業方面に非常に需要がございまして、大體現在の生産は月二十二、三萬トンの生産でございますが、物資需給計畫上の配當は三十二萬トンぐらいでありまして、生産より十萬トンぐらい上廻つてやつているような實情であります。尚これについてもこの需要については業種で違いますが、大體現在の配給の倍くらいの需要になつておりまして、石炭も不足いたしておりまするので、この亞炭は非常に需要がございます。大體三千五百カロリー以上でありますると約十七、八萬トンしか生産がございませんが、三千五百カロリー以下を入れますと、二萬トンぐらいのものが殖えますので、量の意味からいつて、三千五百カロリー以下のものも入れざるを得ないという現状になつております。それと同時に三千五百カロリー以上だけに限定いたしましても、現場におきましてなかなか檢査が容易にできませんので、三千五百カロリー以上のものも、三千五百カロリー以下として統制から脱がれるということも考えられますし、事實ございますので、八月一日から發足いたしました時に取急ぎましたので、石炭等賣渡し規則、即ち政令を改正いたしまして、現状におきましても、三千五百カロリー以下も一應統制の枠に入れる、即ち全亞炭を統制の枠に入れて、業種によつて配給するということを現状でもいたしております。但し先般もお話がありましたように、惡い亞炭が行つては困るということでありますので、その點は以下述べるようにいたしたいと思つております。一應以上申上げましたような、例えば微粉炭燃燒裝置を備えておれば、二千カロリーぐらいのものでも十分使つている例があります。その他用途によりまして、例えば煉炭、豆炭を使います場合も良いカロリーの、ものでなくてもよいということがございます。尚その他にも三千五百カロリー以下におきましても、工場におきましても、只今申しましたような煉炭等におきましても、用途によりましては利用の途がございますので、それらの以下のものでも十分使える所には配給をする。併しどうしても使えない所もございますので、それはこの改正案にも泥炭その他主務大臣が、指定する亞炭は除くとなつております。即ち三千五百カロリー以下のものも一應統制の枠に入れますが、泥炭であるとかその他主務大臣が指定するものは除くことになつておりますので、山々を調査いたしまして、工場等に出しても使い物にならない不適當であるというものは除いて参りたい。即ち三千五百カロリー以下は一應入れますが、品質なりその他によつて使い物にならないものは除いて參るということで、この前もお話のありましたように、非常に不適當な炭が工場に配當されて、工場が生産に困られないようにしたいと思つております。但し一應三千五百カロリー以下を入れておきませんと、以上申しましたような量の問題、取締の問題がございますので、こういうようにいたしまして、今後調査して、惡いものは除いていく、かようにいたしたいと思います。
#5
○玉置吉之丞君 先日も申した通りですが、亞炭というものは、惡いものは殆んど燃えないようなものも大分あつて、消費者側ではこれを受けても殆んど燃えないから、埋め草にしているという實情もあります。私どもも和歌山ですが、和歌山縣の煉炭にもそういうことが諸所に起つておつたのでありますが、一昨々日でしたか、京都の我々の知合の十二、三人の人から聞いたことですが、その際にも亞炭の惡いものが、配給されて燃えないし、持て餘ましている實情で、非常に困るのだとこまごま現状を申しておりましたが、そこでその以下というものを法文の中に入れておくと、消費者の側において文句が言えないようなことになるのじやないでしようか。どんなものを頂いても……。
#6
○政府委員(椙杜正太郎君) これは以下も入れます。即ち全亞炭を統制しても、統制の衝に當るものは配炭公團でございますので、工場々々によつて十分使えるものを配給するように、公團は政府機關でありますので、我々の方と一緒になつてやろう、こう思つております。若し工場として向かないものがあつたなら、それを取る義務があることは無論ないのでありますから、我々の方にもそういうお話があれば、そういうのは外に向けるなり、斷わられたらよいだろうということを工場に言つております、と同時に亞炭の燃燒方法でありますが、亞炭は御承知のように石炭などと若干違つて、例えば乾燥さすとか、通風をよくさせるという必要がありますので、我々の方にもそういう指導員を置いて、公團にも指導させておりますが、そういういろいろ指導しても、どうしてもそこで使えないものは、これは當然配給をしないようにいたしたい。又需要者の方でも向かないものがあれば、それを斷つて、もつと良いものを持つて來るように要望されるように我々の方でも指導しております。御承知の通りドイツにおいてもブラウン・コールという日本の亞炭より惡いものがありますが、これを微粉炭にしてブリケツト・マシンでブリケツトにして乾餾して、カロリーを倍ぐらい上げて使つております。今日本でも名古屋附近で大體ドイツの設計によつてやつておるのがありますが、これでやると、惡い亞炭でも良い炭になりますので、一應統制の枠に入れて、カロリーの低いものは更に工場に送つて、高いカロリーのものにしてやつておりますので、一應は公團扱いにしないと、亞炭の利用上、統制上困るわけでありますので、お話のような惡いものが行かないようにすることは十分いたしますが、それと同時に、若し使えないようなものが來たならば、公團でありますから、斷わられるなり、お話をするなりして構わないと思います。よく指導して參りたいと思つております。
#7
○玉置吉之丞君 事實問題として、今日斷つたりしましたら、今後そういうものは渡らない、こういうことが行なわれるのが實際です。そういう點から考えますと、あなたのお話のように、惡いものが來たら斷つたらよいじやないか……、若し斷つたらどういうことが起るか。斷ればあと配給が來ないという虞れがあるので、そのまま泣寢入しておる、こういうのが實際です。それですからこれを法文化する上において三千カロリー以上というのは分つておりますが、三千カロリー以下というのでははつきりしません。以下というのは違つておるのではないでしようか。
#8
○政府委員(椙杜正太郎君) お話のようなことも事實であると思いますが、我々の方なり、公團の方の方針は、使えない亞炭をやつても無駄になりますので、先程申上げましたように一應使えないところには指導に參つておりますが、指導してもうまくいかないところは當然斷られてもよいというふうに言つております。尚御存じのように石炭も同樣でありますが、亞炭も切符は政府の各現局と言いますか、それぞれの産業局が切つておりますので、假りに斷わつたらその次からその工場に切符を配給しないということは當然ありませんし、又お話のようなことがあるかも知れませんが、そういう點はないように十分一つ注意をして參りたいと思つております。我々も具體的に耳に入つたところでは、人をやるなり、公團と話をするなりして善處しております。その點は十分問題の起らないように善處したいと思つております。
#9
○玉置吉之丞君 商人の言譯のようなことを聞いておるのではないのです。これを法文化する場合に三千カロリー以下というのは體をなさんじやないか、あなたは非常に、石炭業者が我々に言譯をするようなことを仰しやつておられますけれども、我々はそういうことをお尋ねしておるのではない。法文化する以上は何千カロリー以上ということに變えられないかとお尋ねいたしておるのであります。
#10
○政府委員(椙杜正太郎君) その點もいろいろ研究をばいたして見たのでありまして、例えばこれを二千カロリー以上ということに切ることも考えられるのでありますが、要は泥炭を除く趣旨と同じでありまして、假にカロリー二千五百くらいでありましても、炭の性質で工場に向かないものもございますし、假に二千カロリーは少しは切つても、炭の性質で先程申上げました大阪方面でやつております微粉炭燃燒裝置をすれば使つておられるところもあります。要するにカロリーのみならず、その他の炭の性質もございますので、これには主務大臣が指定するものは除いてありまして、カロリーその他の炭の性質を考えて、目下公團なりその他の機關と相談いたしておりますが、一應カロリーの低いのは當然除きますが、それ以外のものでも、工場その他に配給して適當でないものは除きたい。要するに、具體的な山を調べて除きたいと思つております。
#11
○田村文吉君 これは衆議院からいつ囘付になつたものですか。
#12
○委員長(稻垣平太郎君) 十二月二日であります。
#13
○田村文吉君 これがもう今日一日しかありません。今日ここでして今日の本會議に間に合いますか。
#14
○委員長(稻垣平太郎君) 間に合います。あとで懸けて貰おうと思つております。
#15
○田村文吉君 それから政府委員にお伺いしたいのですが、配給公團は一トン當り幾らの手數料を貰わないと、公團が立つて行かないのですか。
#16
○政府委員(椙杜正太郎君) 現在の手數料は一トン當り四十一圓とちよつとになつております。これを出しました基礎は、大體配炭公團に現在當たる關係の職員が二千人おりますが、この人件費が一億七千萬圓多分要ると思います。それを配炭公團の二十二年度の取扱を二百五十萬トンと豫定いたしておりますので、それをトン當りにかけると、四十一圓になるのであります。
#17
○田村文吉君 石炭と若干違いまして、亞炭の配給については多少公團の扱い方が、在來の關係等を尊重して、數量は必ずしも指定通り配給はされていないとういうよな疑いがあるのでございますが、石炭とその點については區別なく嚴重にやられておるのでありましようか。
#18
○政府委員(椙杜正太郎君) 大體配炭公團で石炭と一緒に扱つておりますので、石炭と大體同樣にいつておりますが、お話にありましたように、亞炭は紐附きと申しますか、需要者が培養された山が多うございまして、その山の炭がないと困るのでございますから、工場の方からどこどこの山の炭を貰いたいという申請が配炭公團にあれば、原則としてその炭を渡すことになつております。これは石炭と違う點でございまして、そういうふうに原則として紐附きは認めておりますが、その他の紐附きのない工場については、これは當然出た範圍で配給をいたしておりますから、要するに紐附きがないあるで差別はつけないようにいたしておる積りでございます。
#19
○田村文吉君 實際問題として、紐附きの關係がありますと、例えば自分の所で月に三百トンくらいの亞炭を持つておるという場合に、切符は百トンしか來ない。そうすると、二百トンは他所へ上げなければならんことになる。それが實際からいうと、そんな他所へやるくらいならば、百トンだけ掘つて置けばよいというようなことになり勝ちなのと、そうでない場合には、同じ坑口が二つも三つもございますと、惡いのと良いのとある。良いものは自分が取る、惡いものは他所へ出す。こういうことで隨分先つき玉置委員のお話のように、實際一年も一年半も風雨にさらされたような惡いものを送るので、貰つて困る。自分の所で掘つた人なら、仕方がない、なるべく有利に使おうと考えますけれども、これが實際工業用として配給されても困るというような點が、實際問題としては多いと思うのでありますから、ここで今のカロリーを或る程度制限するということは絶對必要なんでありますが、併しそれを修正しておれば、衆議院に又歸らなければならんことになりますし…。實際の扱い上非常に困る。これはどうしても取つて置かないと、御處理上非常にお困りになりますか。
#20
○政府委員(椙杜正太郎君) 非常に困ります。それと……。
#21
○委員長(稻垣平太郎君) 速記をちよつと……。
#22
○委員長(稻垣平太郎君) 速記始めて……。
#23
○玉置吉之丞君 これは衆議院を通りましてここに來ておるのでありますが、何とか處置せんければならんと思うのであります。けれども、私ども今伺つた三千カロリーか三千カロリー以下かということについては、先日の委員會の席上でもお伺いして、納得できなかつたのでありますが、今お伺いしても、又同じことを繰返しておるわけであります。併し事はそう重大でないと思いますので、運用によつて解決できると仰しやるのですから、一應了解して通さなければならんと思うが、ただ衆議院がごたごたしておつたために、衆議院の鑛工業委員會ではそういうことに氣がつかないで來たんだと思いますが、これは參議院の性格から見て私どもは、小さい問題でありますけれども、今後本案の審議に當つて委員會として考えねばならんし、政府も或いは衆議院でそういうことに氣がついておつたならば、お變えになつておつたかも知れませんが、今となつてはもう不滿ながら了承する外はないと思うのであります。
#24
○下條恭兵君 質疑を打切りまして、討論に入つて頂きたいと思います。
#25
○入交太藏君 今の問題は配炭公團法一部改正の議題でしような。今亞炭の問題だけ出ておりますが、亞炭コークスと半成コークスを入れるというあれじやないのですか。
#26
○委員長(稻垣平太郎君) そうです。
#27
○入交太藏君 でしたら、これは今の亞炭コークスと亞炭とは勿論違うが、それから半成コークスがある。これは今どのくらいの量があるもんですか。それから半成コークスはどの範圍を含めるかという枠、それから例のコーライト、これを稱しておるのでないかと思いますが、その點を伺いたいのですが……。
#28
○説明員(西尾俊郎君) 現在半成コークスの量は、大體宇部鑛山でやつたものが正規のもので、大體これが塊でできますものは七月現在が大體四千トン、八月現在が大體三千七百トン。これに別にブリーズになりますものが大體千トン近くあるという大體状況であります。それから現在の統制の方法といたしましては、現在九州、或いは北海道あたりで出ておりまする俗にガラコークスと稱されておりますが、こういうようなものも、いわゆる低品位のもの、これは造るときにいわゆる爐の温度で一應高温のものと低温のものとの區別で、半成コークスと普通コークスというふうに考えておりますので、普通低温で造りますものは全部これは一應半成コークスということで行きたい、こういうふうに考えております。
#29
○入交太藏君 そうすると今のガラコークス、それから今の宇部あたりでできるものは俗にコーライトと稱してやつておる分もありまするが、それも含めますか。それから樺太方面からの輸入もあると思うのですが、その分も含めておりますか、その點を伺いたいのです。なんだか半成コークスというものはどの程度のものかちよつとはつきりしませんので、俗にコーライトと稱しておるものもありますし、そこに種類があるわけでございますが、ちよつとその點御説明願いたいのでございます。
#30
○説明員(西尾俊郎君) これは我々の考え方といたしましては、一般に市場で以て賣られておりますコーライトというものは、正規の名前で言いますと半成コークス、こういうふうに呼ぶことになつております。それで今お話の樺太から參りますもの、これは現在公團法が改正になつておりませんから、便宜上配炭公團で一應扱わしておるということになれば、將來これは統制するということになれば、これは一括して公團が全部扱うことになります。
#31
○入交太藏君 そうすると今の御説明によりますと、低品位のものも、それから俗にコーライトと稱しておるものと、それから輸入のものも全部含めるというわけでございますね。
#32
○説明員(西尾俊郎君) そうでございます。
#33
○入交太藏君 低品位のもの、いわゆる俗にガラコークスと稱するものは量は餘り大した量じやないと思いまするが、ただ輸入の方は今後入つて來れば相當の量になると思うので、まあ私どもはこの輸入のものは相當量も纒まりまするし、又需要先といたしましても纒つての需要先もありますことでありますから、これはまあ公團で扱うこともいいのじやないかと思うのでありますが、俗にガラコークス程度のものは大した量もありませず、これは地方的にやつておるので、主に家庭用その他に對しまする燃料に充てておるものが多いと思います。殊に九州とかいう方面に殆んど限られておるようなわけでありますし、それから又こういう燃料の非常に不足の際、地方家庭用燃料その他に對しましては非常な役目をしておる。これが非常に歡迎されておるように私は考えております。そんなものまでも統制いたしまして、公團でやられるということはどうかしらんと私も考えておるのでありますが、纒つた量であつて、相當需要先も廣く、量が纒つておれば、これはまあ公團の方で扱われてもいいのじやないかと思うのでありますが、そういつたような數量が僅かであり、特に又それが亞炭のごとく特別の地方の家庭用燃料その他に非常に役立つておる。これはまあ公團の方でも隨分御厄介じやないかと思いますし、又一般の需要家から見ますと、非常にこれが役立つておるのじやないかと思いますから、これを餘り縛つてしまうのは、どうかという氣持がするのですが、公團に入れられることについては、何か譯があるのじやないかと思うので、その點を伺いたいと思います。
#34
○政府委員(椙杜正太郎君) お話のございましたような内地でできますいわゆる半成コークス、コーライト、いろいろ云つておりますが、家庭用にも使われますが、化學肥料工場、その他の工場にも相當需要がございまして、その點お話がございましたやうな輸入もあるわけでございます。從いまして公團におきましては工場にも使われますので、内地のものと輸入したものと合せて工場に配當する。そのために公團扱いにいたしたいと思つておりますが、お話にありましたように、家庭用のものを確保することも必要でありますので、家庭用の半成コークスは荷扱い所、商業者の方を活用して、家庭用の配給の必要なものは從來程度のものは一つ確保する。こういうことで參りたいと思つております。從いまして家庭用のものは末端まで公團がやるのでなく、從來の商業者を十分活用して參りたいと考えております。
#35
○入交太藏君 これはまあ勿論御承知だと思いますけれども、この半成コークスにいたします分は、小さい炭鑛その他におきまするまあ大きな炭鑛の分もありますけれども、一般石炭に入れますというと、品質が非常に落ちるので、要するにボタの入つたような惡い炭を取上げて、それを各山元で、その附近の者が扱うなり、又炭鑛で扱つておるものもありますけれども、そういつたものを利用いたしまして、半成コークスにいたしまして出しておるというような状態でありまして、私はこれを公團あたりの役所で扱うことにつきましては相當手數でもあり、又なかなかその監督なり、その他が餘程むずかしいのじやないか。殆んど内職的にやつておるものが外いわけでありまして、そういうことが今申すように、非常に工業用にも使われておりますけれども、地方の燃料に非常に役立つておる。それから又鑛業所附近の内職というようなことにもなつておりますので、これを一切統制いたしまして扱いますことは地方のそういつたような小さい産業に對しまする影響も大きいのじやないかと思いますし、又こういう燃料不足の場合ですから、これを成るべく簡單に販賣し、又需要家もそれを買える、使用ができるということになれば、非常に私は便利であると思います。これは餘り締め上げるということはどうか。少しそういつたような餘裕は置いておいて方がいいじやないかというように考えられますので、私はできればそんな小さいものまでも公團に縛りつけないで置いておく方がいい。こんな氣持がいたすのでありますから、どうぞよろしくお願いいたします。
#36
○委員長(稻垣平太郎君) 速記を止めて。
#37
○委員長(稻垣平太郎君) 速記を始めて。それでは質疑も大體ございませんようでありますから、これより討論に入りたいと存じます。
#38
○田村文吉君 私は亞炭というものが、實際に戰時中において非常な統制のやかましかつた時代に輕工業を救つてくれた力の大きかつたことを考えるのであります。石炭でもう非常にやかましい統制を受けておりまして、いわゆる重要産業にあらざる輕工業その他のものに對しては、全く燃料を獲得する途がなかつた。そこで亞炭山を随分高い値で買込んだり、それに金をかけて開發をしたというような實際の状況にありましたので、今日又すべてが傾斜生産というようなことで、特に重要なものに對しては、あらゆる資材を送るというような意味から、石炭も割合に有利に廻つておるけれども、それ以外のところには殆んど石炭の配給も少い、こういうことになつておりますので、それは根本問題として、私は傾斜生産というものもよろしいが、或る程度はこれは考えて貰わなければならんという根本的の考えを持つておるのであります。ただ、今さようなことを申してもなかなか容易に實行もできないのでありますから、ただこういう重箱の隅をほじくるように、すべてのものを統制に移してしまうということは、結局あらゆる産業が萎靡沈滯してしまう、又亞炭の出炭量にいたしましても、これを一々統制に乘せるということになると、實質上の出炭が私は減るのじやないかという心配を多分にいたしておるのでありますので、むしろ私は今後は四千カロリー以下くらいのものは、大體お目こぼしでやるというくらいな考えに將來行きたいと、こう考えるのでありますが、現在とにかく統制をやつておいでになる限りにおいて、三千五百以上は入れるが以下は入れないということにしておくということも、御處理上困難な問題もあると考えますので、全面的にこの問題は一つ改めて行かなければならんという考え方を以ちまして、併し當座は止むを得ないだらうというふうに考えます。
 もう一つ價格差、今の公團の經費の問題であります。今四十何圓經費がかかつておるのでありますが、亞炭というようなものは、實際炭見たいなもので、殆んど値打のないようなものもやはり一割經費を取られるというようなことになつておるので、これらを配炭公團の運營上において餘程注意をして頂いて、經費を切り詰めることを考えて頂きませんと、今のようなこういうインフレの時代ならそれでもよろしゆうございますけれども、段々産業が合理的に、經濟的に運營しなければならんというようなときに、現在の石炭にいたしましても、亞炭にいたしましても少し經費がかかり過ぎる、この點は餘程運營の上において警戒を要する問題だと考えておりますので、さような點は運用なさいます御當局の方で十分に御考慮を頂きますということにいたしまして、そうして本案は不十分ではありますけれども、もう會期も迫つておりますし、又ここで政令を撤廢してしまつて代わる法律が出ないというようなこともお困りになると考えますので、これは不精々々でありますけれども、贊成をいたして參りたい、こう考えております。
#39
○玉置吉之丞君 只今田村委員からお述べになりましたように、私どもも少し腑に落ちかねる、今の三千カロリー以下というような點は甚だ不合理になると思うのであります。殊に亞炭は國民大衆の使うものではありませんけれども、風呂屋とか、或いは床屋がこれを使つておるということによつて、やはり風呂入り賃が高くなり、散髪料が高くなるというようなことにも原因をしております。それでありますから、こういうように消費者が困るような劣惡な品物を無理に押付けるというようなこともないように、相當公團において考えてやらなければならん、又公團を取締る商工省の當局においても、本法の運用の上においては考慮して貰わなければならん。私は只今の三千五百カロリー以下という問題に對しては、不滿を持つのでありますけれども、事今日に至つてこれを承認する外ないと考えますから、贊成をいたしますけれども、希望として、本法の運用の上について、只今政府委員から御説明があつた通り、十分御留意されんことを申上げて贊成の意を表します。
#40
○藤井丙午君 私は燃料不足の折から、亞炭の持つ重要性からこれの地位が非常に高まつて參つておりますので、この際本法案には贊成するものであります。ただこれは配給の問題でありませんが、私は一つ希望を申上げておきたいことは、御承知のように目下燃料不足は非常に深刻なものでございまして、而もこれは將來の日本全體の燃料對策を考えましても、すでに先般の關東の大水害のときも論ぜられましたが、日本の森林の資源というものは非常に枯渇して參つておりまして、從つて薪炭というものにつきましても、資源的に見て今後非常に憂慮すべき状態になつておる。その意味におきまして、この亞炭は殆んど無盡藏といつていい程非常に豐富な資源を持つておりまして、現在は、これも今お話が出ましたように、いろいろな形で家庭燃料等にも相當使用されておりますけれども、私はこれは將來の一般の輕工業等の工業燃料としては無論のこと、一般の家庭の燃料としてこれは非常な重要性を持つておる。從いまして現在の亞炭業者或いはコーライト、半成コークス等を造つておりますその製造方法というものは、極めて幼稚なものでありまして、これはもう少し科學的な研究、技術的な研究を加えてこのカロリーを高めると、かいうようなことをもつともつと掘下げて研究して頂いて、同時にこれが一般の家庭燃料にも使用し易いような形で、廣くこれが需要されるようなことも是非考えて頂きたい。端的に言えば、もつとこの亞炭の活用について科學的な、技術的な研究を政府も大いにこれを奬勵して進めて頂いて、一般の家庭燃料等に對する需要を、薪炭事情等も睨み合せて一つ十分に御研究を願いたい、かような希望を付して贊成するものであります。
#41
○入交太藏君 私は亞炭、コークスの方は、餘り實情を承知しておりませんけれども、今のコーライト竝びに半成コークスというような、ガラコークスといつた程度のものにつきましては、或る程度實情が分つております關係からいたしまして、先程も申上げましたように、相當纏まつての量の需要もありましようし、又この製造につきましても纏まつたところもありますけれども、主に今藤井委員からもお話がありましたように、非常に幼稚な製法によつて殆んど内職的にやつておるのが相當あります。それから又需要方面にいたしましても、纏まつた工業方面の需要もありますし、殊に家庭用その他その地方の非常な燃料の補いにもなつておるわけでありまして、こういつたものまで公團が扱いますことになりますと、なかなか監督その他大變じやないかと私は思うのであります。特に公團で扱うということになりますれば、何かの經費がそれにかかりまして、價格等に對しましても、相當な價格になるのじやないか、そういうことが延いて一般家庭用その他の地方の燃料に對しまする需要家の迷惑が非常に多いのではないか。又そういうことを縛ることによりまして、折角補いになります燃料の生産の對しますることが却つてどうもうまくいかんではないかというように考えておるのであります。今申します輸入等によりまして大量のコーライトにつきましては、公團でお扱いになつても結構だと思いますけれども、ただ半成コークスも程度によりましていろいろございますので、餘り細まかい點までおやりになることは一般のいわゆる家庭その他の大衆に對しましてのことを考えます場合にどうか知らんと思う。私はできればそういうのは公團等の扱いによらず、これだけは離しておいた方がいいのではないかと思いまして、大體におきまして私はこういうものを公團に入れるということはいかんじやないか。けれども段々に今御意見を伺いますというと、いろいろな希望附きで賛成されねばなるまいというような方も段々多いように伺いますので、折角これは衆議院の方も通過をしておるわけでありますので、どこまでも反對をして行くというわけにも參らんかと急いますけれども、先刻政府委員からもちよつと御答辯がありました中にも、或る程度の小さいものは、その地上の商人扱いにしてもいいというような御言葉もあつたのでありますが、この半成コークスは程度によりましようが、實際の運營におきましてはできるだけその點を御協力下さいまして、或る程度のものは餘りむつかしく統制しないで、少し裕りを取つて運營をお願いしたい。そういうことが製造の方からいいましても、又需要家の關係から申しましてもいいじやないか。こんなに考えられますので、どうかその點について實際の運營について一つ特別な考えをお願いしたい、こういうことにおいて私は賛成する者であります。
#42
○委員長(稻垣平太郎君) 他に御發言はございませんか。それでは御發言もないようでありますから、これから採決に入りたいと存じます。本法案に對して賛成の方は御擧手を願います。
#43
○委員長(稻垣平太郎君) 總員御賛成と認めます。これを以て本法案は可決いたされました。
 尚委員長報告につきましては委員長に御一任を願うことによろしうございますか。
#44
○委員長(稻垣平太郎君) それでは多數意見者の御署名を願うことになつてをりますから、どうぞよろしくお願いいたします。
#45
○委員長(稻垣平太郎君) それでは時間が少し遲いようでありますが、續いて新たなる請願は、一つは野鍛冶業用燃料増配に關する請願が參つております。これは宿谷さんその他の方の御紹介によるものでありますが、宿谷さんの御説明を願います。
#46
○宿谷榮一君 今日これが出るということを用意してなかつたものですから資料を持つて參りませんので、御説明が十分できないかと思うのですが、請願書にございまするように、この農機具全體の問題を實はお話ししないと十分御了解ができにくいかと思うのでありますが、特にこの野鍛冶というのは申上げるまでもなく全國農村に一、二ケ所づつ野鍛冶業者というものは農業と共に存立しておるのでありますが、農家の使つておりまする鍬とか斧とか、そういうものは非常にローカル性が強くありまして、一縣下の中でも鍬の形の違うのが數百種類もあるというのが野鍛冶のある理由にもなつておるのであります。土地が違いますと鍬の形もそれぞれ違うというような關係から、大量生産も實はできないものでありまして、農業も野鍛冶があつて農業が立ち、農業と共に野鍛冶があるという、非常に食糧生産上野鍛冶の存在は重要な役割を果しておるのでありますが、戰爭前は野鍛冶の使う資材と一般調整用の脱穀篩いは精米、籾摺というようなものとも合わせて、約年間六、七萬トンづつ鐵鋼も使つており、それに伴う燃料も地方的に流されておつたのでありますが、その後漸次これが減少いたしまして、十八、九年頃になりますと、一ケ年に僅か千トン内外というようなことで、御存じの通り食糧生産に非常な窮屈を感じておつたのでありますが、戰後各軍需工場がこういう製品に轉換いたしまして、野鍛冶の製品は今申上げた製造品であるのが、鑄造品にこれが變つて參りまして、そういう製品が非常に農村に多く流れまして、遂に一、二囘使つてそれがその土地の土質と農作物に合わないという關係から、農家はこれがために大變迷惑をしたのであります。やはり戰後も燃料の不足から、この野鍛冶方面に廻る燃料は殆んど皆無の状態でありまして、最近安本でも商工省も野鍛冶業の重要性を考えて、コークス及び木炭のようなものを多少配給をされるようになつたのですが、この請願書にありまする通り、九月十月分として、關東信越地區に配當されましたものが總量約六十一トン程度であるそうであります。野鍛冶業者が關東信越だけで約四千工場もありまして、一工場に割當てますと、僅かに鍬が二、三丁ぐらいしかできないというような程度のために、野鍛冶業者といたしましても農村の需要に應ずることができないというようなのが、現状でありまして、燃料等もやはり僅かづつ體につけて購入して來て、農村の要求する鍬の製造だとか、或は鍬の先がけとかそういうものに使われておるのでありまして、この程度の割當でしたら到底農家が農作物を作るというのに全く問題にならない程度であります。從つて野鍛冶の加工料及び野鍛冶の作る鍬というものが、相當高價につきまして農家も米の一升と取り換えるとか、或は三升持つて行くとかいうようなことで、この鍬の手入れ、新規購入等を間に合わしておるような現状でございます。これが自然米價にやはり影響を持つて來るというような大きな要素を持つておるのでありまして、是非とも野鍛冶に配當すべき燃料というものができる限り需要重の全額とまで行かなくても、もつと配給してやるのでないと野鍛冶が困るということよりも、農業生産に非常な影響が來るということを我々心配しておるわけであります。この請願の趣旨は只今申上げましたような實状に相成つておるのでありますが、尚私から内閣に質問書を出しまして、野鍛冶に關する燃料及び資材、一般農機具等に對しましても出したのでありますが、まだ御返事頂いておらないのでありますが、農具の點は野鍛冶と合せて當局も餘程御研究下さいませんと、これが米價に影響し、供出に影響する點も甚大な關係を持つておりまするので、私はこの請願書を本委員會において御採擇願いまして、政府にもつと眞劔に考えて貰うようお願いしたいと思うのであります。
#47
○委員長(稻垣平太郎君) 只今宿谷委員御紹介の野鍛冶用燃料措置に關する請願でございまするが、これを採擇いたしまするか如何かの問題につきまして御意見を伺いたいのでありまするが、この點について政府當局の御意見を拜聽したいと思います。
#48
○政府委員(冨吉榮二君) 只今縷縷お述べに相成りしまた野鍛冶業者の活用に關する問題は、これは極めて重大な問題であらうかと思うのでございます。農機具生産が重要でありますことはすでに申上げるまでもございませんので、商工當局といたしましても、この面に對しましては從來とも乏しい中から相當の努力をして參つたことは事實でございまするが、併しながらこの石炭及びコークス等の從來の事情の下において遺憾ながらその割當の枠が極めて僅少でございましたことは誠に遺憾に堪えないところでございます。併しながら先程來安本、農林、その他との折衝の結果といたしまして、昭和二十三年度から鍬の新造を百二十萬丁、鍬の先がけの、つまり修理を六百萬丁ということに策定いたして、これに對するコークスの割當が鍬新造の方で三千六百トン、先がけの修理用といたしましては五千四百トン、合計九千トンというコークスの割當を計畫いたしておる次第でございます。從いましてこれ等のものが、只今お述べになりました、農村の生産と完全に一體となつておりまする野鍛冶業者に相當量の配給をいたさなければならないということを考えておる次第でございます。私どもといたしましても、できるだけ只今の御請願の趣旨に從つて行くと考えるのでございます。殊に我が國の國民性と申しますか、産業の本質と申しますか、いわゆる手先の器用さを利用するという點は、新たなる角度からこれを見なければならんのではなかろうかと私ども考えまして、特に重點企業の維持培養とこれが生産度の向上とに對しましては、熱意を持つて研究をいたしておるような次第でございます。從いまして、その燃料の割當のごときも、この石炭の増産と相俟ちまして、御希望に副うような状態になろうかと考えておるような次第でございます。さよう御了承願いたいと思います。
#49
○委員長(稻垣平太郎君) この請願はこれを採擇して内閣に送付するということについて御贊成の方は一つ擧手をお願いいたします。
#50
○委員長(稻垣平太郎君) それでは採擇いたすことにいたします。
#51
○宿谷榮一君 ちよつと簡單に商工省に申上げておきたいのです。最近農林省の井上政務次官にも會いまして話を申上げたのですが、來年度の農器具一般に關するすべての資材はお話の通り相當大きく計畫されておることを伺つておりまして、食糧増産の上に非常に好影響を及ぼすということを私竊かに喜んでおります。ところが安本の物動の立て方が、やはり安本の中では産業機械の中で農器具關係は一つ枠を組んで商工省に紐附きで流れて來るような恰好であります。御承知の産業機械課へこれが參りますと、産業機械課の中の一枠になつておりまして、機政課で多少の操作が加えられるやに聞いておりますために、實際の農器具生産資材としての流れる量が、安本の決めた枠が商工省に來て崩れて來るというようなことも實は聞いておりますので、安本の中の一般産業用機械というのでなく、農機具としての一枠を作つて、その枠を商工省へ取つて貰うということにいたしますならば、商工省に參りましても或いは輸出貿易用のものが盛んだからこれを一時流用しておくということがなくて相濟もうかとこういうように考えておりましたために、農林省の方にお話申上げておきましたが、そういう筋になりますように御留意を特にお願い申上げたいと思います。
#52
○委員長(稻垣平太郎君) 次は製鹽用燃料割當に關する請願でありまして、深川委員の御紹介でありますが、深川委員は今日お見えになつておりませんので專門調査員から簡單にこの請願の趣旨、それからこれに對する政府の答辯書が參つておりますので説明して頂きます。
#53
○專門調査員(山本友太郎君) 佐賀縣知事外六名の請願でございまして、紹介者は只今委員長から報告のありましたように深川委員でございます。佐賀縣下におきまする自給製鹽が燃料及び資金の事情が最近行き詰つておる。そこでこの對策としてどうしても中央におきまして燃料割當に彈力性のある幅を持たせるか、或いは政府において維持費の補助をするか、又は製鹽設備の買上げをして頂くかどうかの外に打開の方法がない。こういつた趣旨の請願であります。恐らく十分にこれを審議して頂く時間がないだろうという豫定の下で、私の方から次のように豫め状況を間合したわけでございますが、これに對しまして政府の簡單な答辯といたしましては、製鹽向の石炭の割當は一般的不足などの關係で誠に餘議なく壓縮されておるので、これらの割當炭を最も效果的に使うために國内の專業製鹽全般に亙つて配炭することができない、そのために鹽業經營が困難となつている向があることは誠に遺憾であつて、これは政府も認めて、政府においては今後とも能う限り製鹽業の石炭の割當量の増加に努めて、事情の許す限り全專業製鹽に配炭して、國内の生産額を高めるために、鹽業經營の圓滑を圖るように努力するから、その旨了承して貰いたい、こういうものでございますが、尚附帶的に御説明申上げますと、自給製鹽の問題に關しましては、只今御報告申上げましたように、維持が困難になつておるので、その設備を買上げてくれというような問題もございます關係上、財政金融委員會その他にも相當同一趣旨の請願竝びに陳情が今まで出ておりまして、そうして當委員會としては一應事の成否は別個といたしまして、御採擇になつて、内閣の方へ御送付になつておるようであります。大體事情はこういうような事情であります。御報告を申上げます。
#54
○委員会(稻垣平太郎君) 只今御説明しましたような請願でありますが、これを採擇すべきか否か、皆様方の御意見を承りたいと存ずるのでありますが、如何でございましよう。これを採擇いたしますか、採擇に御贊成の方は擧手を願います。
#55
○委員長(稻垣平太郎君) それではこれを採擇して内閣に送付することにいたします。
 その次に參つておりまする請願は、この前に採擇いたしました請願と同一趣旨の請願でありまして、釜石製鐵所銑鋼一貫作業再開促進という、こういう大きい請願でございます。これは前會當委員會におきまして、採擇すべきものとして、内閣に送付することに決めておりますので、まだ委員長報告はいたしておりませんが、これと同一趣旨でありますから、それと一括して採擇すべきものといたしたら如何かと思いますが……。
#56
○委員長(稻垣平太郎君) それでは一括採擇いたすことにいたします。
 尚その次には、採擇はこれでおしまいでありますが、陳情が三つばかり參つております。その陳情の一つには、北海道家庭燃料の價格に關する件でありますが、これはすでに採擇いたしまして本會議に私が報告したものと全然同一趣旨のものでございますから、これはこのまま採擇するということで如何でございましよう。御異議ございませんか。
#57
○委員長(稻垣平太郎君) それからその次の陳情は、この前特別の小委員會を拵えまして御審議を願つておりまする生産合作社法制定に關する件でありますが、これはまだ小委員會において御研究中でありまして、未だこの委員會へ御報告を頂く域に達しておりません。從つて今國會中におきましてはこれを採擇する或いは採擇しないというような問題を決定することもでき難いかと思うのでありますが、一應保留にいたして置きまして御異議ございませんか。
#58
○委員長(稻垣平太郎君) それではさようにいたします。
 その次には國管に關する陳情が相當數、國管に對する贊成、反對兩方面の陳情が非常に澤山參つておつたのであります。尚それに關聯しまして、石炭審議會を作るといつたような、これは請願でありましたが、それから石炭の生産費の損失補償金の問題でありますとか、そういつた請願、陳情が澤山ありますのでございますが、實はもう國管案の審議中におきまして各委員で十分御討議にも相成りました問題でありますので、これはこのまま採擇しないということで如何でござうましようか。
#59
○委員長(稻垣平太郎君) それじやさよう御承知願います。
 それからして大體これで今日皆樣方にお諮りすることは濟みましたのでありまするが、この第一囘國會におきまして我々小委員會を作つておつたのでありますが、國會の宝會と同時に一應小委員會はこれを解散することに相成つておりますので、從來の小委員會は一應これを解消し、又常會に改めてお諮りするということにいたしたいと存じます。異議ございませんか。
#60
○委員長(稻垣平太郎君) 今日お諮りいたしますことは、それだけでございます。
#61
○宿谷榮一君 請願者及び陳情者、そういう方々に對して、取扱いがどうなつたかということについて、參議院の方では今ではどういうことをおやりになつておりますか。そのまま囘答も行かず、端書一本を行かんということに相成つておりましようか。
#62
○專門調査員(山本友太郎君) 參議院一般といたしまして、格別の措置もやつていないようでございます。ただ鑛工業委員會におきまして、問題によりましては、請願者竝びに陳情者の方がしばしば連絡に我々の方にお見えになつておりますので、それで審議の經過なり状況或いは結果につきまして、逐次口頭を以て漏れなく申上げておるところもありますし、書類を以つて御連絡申上げておるところもございます。併し全部が全部のように畫一的に一々必らず結果について連絡を取るというふうな措置は講じておりませんで、問題の如何によりまして、殊に今まで件數も餘り多くございませんでしたから、從來のものにつきましては大體いろいろな方法で御連絡を取つておる恰好をつけております。
#63
○宿谷榮一君 一應今の問題は、委員長のお名前か或いは委員會の名前で、數が餘りないようでしたらば、その結果、取扱い方について、深切に委員會の方から、或いは參議院からお知らせするということをおやりになるとしましたら、請願者、陳情者も、非常に國會が頼りになるという氣分を抱いて、いいのではないかというような感じがするのでございますけれども……。
#64
○委員長(稻垣平太郎君) 今の宿谷委員の御意見でありますが、請願竝びに陳情書は議長宛に參りまする關係になつておりまするので、尚議事部を通じまして議長の方に御希望の點は申入れて置きたいと存じます。それから尚當委員會といたしましては、できるだけ御希望に副うような取計らいをいたした方がよろしいかと思います。これは全く御同感でございます。ただ電報一本で來たり端書一本で來たものまでも一々答えるのはどうかと思いますが、その點は、取計らいは私に御一任願うということにいたしたいと存じます。
#65
○委員長(稻垣平太郎君) それでは本日はこれで散會いたします。
   午後零時四十七分散會
 出席者は左の通り。
   委員長     稻垣平太郎君
   理事
           下條 恭兵君
           川上 嘉市君
           中川 以良君
   委員
           カニエ邦彦君
           村尾 重雄君
           平岡 市三君
           堀  末治君
          池田七郎兵衞君
           入交 太藏君
           鎌田 逸郎君
           佐伯卯四郎君
           宿谷 榮一君
           玉置吉之丞君
           田村 文吉君
           藤井 丙午君
           細川 嘉六君
  政府委員
   商工政務次官  冨吉 榮二君
   商工事務官
   (石炭廳亞炭局
   長)      椙杜正太郎君
  説明員
   商工事務官
   (石炭廳管理局
   勤務)     西尾 俊郎君
   專門調査員   山本友太郎君
ソース: 国立国会図書館
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