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1970/05/08 第63回国会 参議院 参議院会議録情報 第063回国会 交通安全対策特別委員会 第6号
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1970/05/08 第63回国会 参議院

参議院会議録情報 第063回国会 交通安全対策特別委員会 第6号

#1
第063回国会 交通安全対策特別委員会 第6号
昭和四十五年五月八日(金曜日)
   午後二時二十四分開会
    ―――――――――――――
  出席者は左のとおり
    委員長         瀬谷 英行君
    理 事
                鬼丸 勝之君
                二木 謙吾君
                千葉千代世君
                沢田  実君
    委 員
                石原幹市郎君
                岡本  悟君
                奥村 悦造君
                鹿島 俊雄君
                木村 睦男君
                松平 勇雄君
                吉武 恵市君
                米田 正文君
                渡辺一太郎君
                小柳  勇君
                永岡 光治君
                吉田忠三郎君
                原田  立君
                田渕 哲也君
   国務大臣
       国 務 大 臣  山中 貞則君
   政府委員
       内閣総理大臣官
       房陸上交通安全
       調査室長     平川 幸藏君
       警察庁交通局長  久保 卓也君
   事務局側
       常任委員会専門
       員        吉田善次郎君
   説明員
       運輸省航空局監
       理部長      川上 親人君
   参考人
       日本航空株式会
       社専務取締役航
       務本部長     斎藤  進君
    ―――――――――――――
  本日の会議に付した案件
○交通安全対策基本法案(内閣提出、衆議院送
 付)
    ―――――――――――――
#2
○委員長(瀬谷英行君) ただいまから交通安全対策特別委員会を開会いたします。
 交通安全対策基本法案を議題とし、質疑を行ないます。質疑のある方は順次御発言願います。
#3
○千葉千代世君 私は航空局関係の現業者の待遇改善について質問したいと思いますが、お答えいただきます方は、本来ならば順々ということがございますが、時間の関係上政府当局、それから参考人においで願いました日本航空の方、これはその場で適宜御発言いただいてけっこうでございますので、お答えいただきたいと思っております。
 最初に運輸省のほうに伺いますけれども、航空関係の現場の職種というのはかなり多いように聞いておりますし、全国でも人数も相当数にのぼっている。二千人とか聞いておりますし、あるいは保安業務その他をつかさどる方もあるように聞いておるわけですけれども、そういうような状態の中で待遇の改善についても職場職場の要望もおのずから異なっているというのも当然だと思っております。この間ちょうど羽田空港を視察さしていただいて、そのとき日本航空も拝見さしていただきました。航空会社はたくさんあると思いますが、見さしていただいた関係で、まあ一番大きいと思いますし、日本航空の待遇改善問題も他に影響するところがたいへん多い、こう思いますので、そういう点から質問したいと思っております。
 政府関係については、一番先に伺いたいことは、現在航空関係や現業の勤務者の中で、待遇改善上最も大きな問題となっている点はどういうことでしょうか。おもな点でけっこうですが、あげていただきたいと思います。
#4
○説明員(川上親人君) 航空局の現場職員につきましては、先ほど先生もおっしゃられましたように、職種といたしまして約二十種類の現場職員の職種がございます。この人たちの勤務状態は交代制勤務という状況でございます。一般の職員が休んでいるときでも働かなければならないし、寝ているときにおいても働かなければならないという特殊な勤務状態に置かれる職員でございます。まあそういう特殊な勤務状態に対しまして、私どもといたしましては、たとえば調整額でございますとか、あるいはその特殊な勤務に対応する特殊な勤務手当でございますとか、そういった意味での待遇改善に従来からもつとめておりましたし、これからもそういった面について一そうの努力をいたしてまいりたい、かように考えている次第でございます。
#5
○千葉千代世君 いまあげられた点よりほかに、もう少しございませんでしょうか。たとえば深夜勤務の問題とかそういう点ありましたら、もう少しお触れになっていただきたいんですが。
#6
○説明員(川上親人君) いま私はおも立った点というか、特にその中の重要また緊急に実施したいと私ども考えていることについて一つ二つあげたわけでございますが、そのほかにつきましては、たとえば特殊勤務手当といたしまして現在支給されているものの額を、特殊勤務手当の中には夜間業務手当、深夜手当、作業手当、その他のものをいろいろ含んで総括して先ほどは特殊勤務手当と申し上げたわけでございますが、まあそれらの改善、また航空機のパイロット並びに無線技術士でございますとか、整備関係担当者が航空機に塔乗いたします場合の航空手当の改定、さらには宿舎についての改善、こういったいろいろな内容があると存じます。それら全般について交代制勤務者に対応した待遇改善を私どもとしては今後とも実施していきたいと考えている次第でございます。
#7
○千葉千代世君 いまの特殊勤務手当でございますけれども、現在支給されている特殊勤務手当というのは、一体本俸に対する比率はこれは新設当時のままの比率でございますか。どうなっているんでしょうか。そういう比率の点についての御意見ございましょうか。
#8
○説明員(川上親人君) 特殊勤務手当は調整額と違いまして、本俸に対する一定の比率をもって定められるという制度のものでは現在のところないわけでございます。一応時間的に一時間当たり、一日当たり、あるいは一回の作業当たりというものに対する固定的な額が支給される、こういうかっこうで特殊勤務手当は現在出されておるわけでございます。ただ、この特殊勤務手当が制定されました当時における本俸との比率を意識的にとってみまして、現在その比率が制定当時の比率を保っているかどうか、こういうことになりますと、本俸が逐年上がっておりますのに対しまして、特殊勤務手当は必ずしも逐年上がっているとは限らないわけでございます。そういう意味で当初の制定当時におきます比率というものが下がっているものもないわけではございません。こういったものにつきましては、人事院がこれの主管官庁でございますけれども、私どもそういった面については前向きに検討いたしたいと存じております。
#9
○千葉千代世君 そうすると、従業員の皆さんの御要望であります、手当が設けられた当時の本俸比に換算してほしいと、こういうことがいわれておるわけですね。いま御答弁の中にあったように、やはりたいへん物価も上がってきているし、そういう点からいきますと、比率とのバランスが取れていないように思うと、だからその当時の本俸比に換算して、そしていわゆるスライドみたいなものでしょうけれども、そういうようにしてほしいということが第一項に出ているわけなんです。そうすると、前向きに検討していくということになりますと、これは後ほど管制官のことでも伺いたいんですが、その方々を含めて、やはりこういう問題を全部に適用されると、こういうことございましょうか。
#10
○説明員(川上親人君) 特殊勤務手当の性格から申し上げますと、本俸に対する一定の比率というもので必ずしもないことは先ほど申し上げたとおりでございまして、ただ本俸が上がっておりまして、にもかかわらず特殊勤務手当が数年も据え置きのままであるということは、必ずしも私どもはこれが妥当であるとは考えません。そういう意味におきまして、なるべく特殊勤務手当につきましても全般的にそういった点について検討いたしまして、改善をいたしたいと考えているわけでございます。したがいまして、先ほど先生御質問されました管制官を含めまして、全般の職種について、そのような努力をいたしたいと存じております。
#11
○千葉千代世君 たいへんお忙しい業務につかれている方たち、しかも複雑化してまいりますね。そうすると、手当を増額するということはもちろんこれはお考えのようですから、増額すると同時に、増額の基礎でありますいわゆる本俸比に換算するということ、このかなめがずれますと、せっかく増額しても次々と年じゅうそういう要望を出していかなければケリがついていかない。これは公務員の場合もまた同じような問題が出てくるのですが、そういうことを考えていきますと、いまおっしゃったように、やはり元の本俸比になぞらってずっと上げていって、しかも増額していくという増額については、計数的なものについては私は専門的でございませんので、ここであれこれどうということは申し上げることはできませんし、またそういう筋合いでもございません。ですから、そういう面でもよくお話し合いをし合っていただきたい。で、一つ伺いますが、運輸省のほうで握っている範囲で、こういうことを話し合うのはどういうところとお話し合いでおきめになるんでしょうか。
#12
○説明員(川上親人君) 私どもこういう現業職員の対遇改善につきましては、各現地の現業職員の声をできるだけ詳細に聞き取るべく努力しているわけでございます。それぞれ中央から地方に参りましたときに、地方の職員が上京いたしましたときに、そういった意味でのみんなの気持ちというものを端的に聞くように努力をしているつもりでございます。そのほかに組合につきましても、私どもこういった問題につきましては、忌憚なく意見を交換するようにつとめておるわけでございます。
#13
○千葉千代世君 そこで、いま増額の問題が出ましたんですが、その二番目の要望書ですね。この間いただいて拝見した中に、運輸省労働組合というのが七〇年四月に、その中の「特殊勤務手当」の項ですが、六ページの中にございますが、私がいま質問しておったのはその項の(イ)ですが、その次の(ロ)の項目の中に「時間当り四百円を加算する」ということが書いてあるわけですね。――これはお持ちでいらっしゃいますでしょうか。
#14
○説明員(川上親人君) 持っております。
#15
○千葉千代世君 その六ぺ−ジのところの(一)の項の中の(ロ)ですが、その中に「業務内容の複雑化等に対応して一律に四百円を加算すること。但し、航空手当については、時間当り四百円」とありますから、「一律に四百円を加算すること。」と、こうなっていますね。いままではこれは幾らだったんですか。
#16
○説明員(川上親人君) 先生ただいま御引例になられました組合から要望されております「航空関係現業勤務者の待遇改善に関する要求書」の中にございます特殊勤務手当の内容につきましては、七ぺ−ジにございますように、現在の支給額がその作業の種類に応じまして、たとえば通信作業手当でございますと一日に四十円、それから夜間業務手当でございますと一回で百円、航空管制手当につきましては六十円から二百円というふうないろいろなランク、その作業に対応いたしました勤務手当が現在支給されております。
#17
○千葉千代世君 わかりました。そこで、その次は調整額の問題ですが、さっきお述べになった中で、改善していきたいという中の筆頭にあげられておったようなんですが、調整額の現在の状態はどうなっておりますか。勤務形態等によっては違うと思いますけれども。
#18
○説明員(川上親人君) 調整額につきましては、この職種の複雑困難性あるいは勤労の強度、責任の度合い、そういったものを勘案いたしまして、調整額が支給されるというのがたてまえのように承知いたしておりますが、そのような意味で、現在の航空管制官につきましては、勤務の内容、責任の度合い、そういう特殊性が認められまして、現在本俸に対する八%の調整額が支給されております。なお、この管制官の業務に準ずる業務といたしまして、航空管制通信業務というものに従事している職員がございます。これに対しましては、本俸に対する四%が調整額として支給されている。そのほかに航空機のパイロットにつきましては、現在一二%の調整額が支給されておるわけです。そういうような状況でございます。
#19
○千葉千代世君 これもそういう要望事項の中に「調整額および各種手当を新設または」と、こう書いてあるのですが、どういうことを新設してほしいという要望とお受け取りになっていらっしゃいますか。
#20
○説明員(川上親人君) 組合から提出されております要求書によりますと、いま私が申し上げたもののほかに、交代制勤務者に対しては一応全般的に調整額を支給してほしい、交代制という特殊な勤務状態に対応した調整額を出してほしいというのが組合の要望であるようでございます。その点は私どもも一応その要望についてはよく理解できるわけでございます。そういった点については、逐次その方向に沿うべく、前向きで私どもとしては努力をいたしたいと存じております。
#21
○千葉千代世君 次に管制官のことですが、この間私も初めて見せていただきましたし、行きました同僚議員もたいへんいい勉強になった、百聞は一見にしかずだということを口々に漏らされておったわけですけれども、特に空の過密ダイヤ関係で一番交通整理のポイントを握っていらっしゃるわけですね。それで拝見していますと、これはたいへんなお仕事ですね。あれを見ていますと、上のほうにいらっしゃる方も、それから下でレーダーのあれをしている方も、まっ暗い中で容易じゃないと思うのです。よっぽどこれは神経がじょうぶな頭のさえた、しかも体がじょうぶでなければあれはつとまらないなあということを考えたわけです。その養成についてはどんなふうになっているか概略と、それから養成について十分それを満たすだけの応募者があるのかないのかということと、それからさっき触れられましたが、待遇についてですが、この勤務時間についての手当額がたいへん少ないですね、聞く人も恥ずかしいくらい少ない額ですね。こういう中であれだけのお仕事をなすっているというのですけれども、それは一ぺんに理想的にせいといっても無理かもしれませんけれども、もう少し何か――あのままにしておいては相すまないような、ただ見て、御苦労さんでしたねと言って帰ったのではすまないような気持ちを持ったのです。特にいまの青少年など航空関係にはたいへん希望を持ちますし、あこがれも持っておりますし、やってみたいなという方も多いわけですが、あれを見ていると、この待遇を見ているというと、必ずいきなさいというようなことは言えないようなあれですね。これどうでしょう、四十円だ三十円だというと、このごろ犬のおかず買ったって三十円、四十円も取られるような世の中ですからね、これはたいへん失礼ですけれども、とてもあの方たちに言えたものじゃないように思うのですが、そういう点について真剣にお取り上げになっていただきたい。これは私もほかの方ももちろんそうでしょうが、管制官の方々を見たのでよけいそういう点で強く思ったかもしれませんが、交代時間をあそこの方に聞いたら、何時間とかやって休みと言っていましたが、どこで寝るのだかも聞きそびれたのですが、十分な休養所があるのかないのか、そういう点なんかもちょっと答えていただきたい。
#22
○説明員(川上親人君) ただいま管制官につきまして、たいへん御理解のあるおことばをいただきまして、私どももたいへんうれしく存じております。航空関係が最近非常に大量、高速の輸送機関として年々急激な交通量の増加をみております。この段階に管制官の責任、その業務の複雑困難性というものはふえる一方でございます。そういうことから先ほど来申し上げておりますように管制官を含めまして、全般的にこの交代制現業者の待遇改善の問題については積極的に私ども取り組みたいと思っておるわけでございます。その養成につきましては、現在航空保安職員研修所というのがございます。ここに高校卒の卒業生から採用いたします者を本科といたしまして、管制官については二年間この研修所で養成をいたします。それからなお短大卒の方々から採用するコースといたしまして専修科というものがございます。この専修科におきまして、一年の教育訓練期間を経てそれぞれ管制官を養成するというシステムにいたしてございます。本科におきましては、一年の間に三十五人養成いたします。これが二年制でございますので、一学年と二学年と合わせて七十名在校いたします。専修科につきましては一年間といいますか、六ヵ月ずつでございますけれども、六十名ずつの教育訓練を六ヵ月間は研修所で行ないまして、研修所を卒業した後現場において、さらに現場の業務を通じながらの訓練研修ということでそれぞれ管制官としての資格を取得させる、さようなシステムで養成をいたしております。
 管制官の交代制につきまして、業務のウエートも非常に高くなりましたし、先ほども申し上げておりますように、非常に東京国際空港のごときにおきましては、過密化してきております航空交通の流れを円滑にし、その安全を確保していくということはたいへんな実は作業であるわけであります。そういう意味で一般には交代制につきましては三直四交代、二十四時間勤務でございますと一般の職員は三直四交代でございますけれども、管制官につきましては特に四直五交代ということにいたしまして、その勤務時間についても一応の配慮を私どもとしてはいたしているつもりでございます。
#23
○千葉千代世君 何かこれは疲労といいますか、濃さがございましょうが、疲労度なんか測定するのがあるのでしょうか。よく運動選手やその他について一定時間走らせて、そして年齢別とかその他によって疲労度測定のあれがありますね、血液がたまったりいろいろな何といいますか、炭酸ガス量とかいうような問題によって、そういうふうな何か調べたり何かなさっていらっしゃるのですか。ただ一律にそういうふうになさっていらっしゃるのですか。
#24
○説明員(川上親人君) 管制官につきましての職場環境の調査ということは、まあ部分的にやっている点もあるわけでございます。まだ全国全個所についてやるまでには至っておりませんけれども、可能な限りでやりたいということで、その方向で努力を現在も行なっているわけでございますが、まだ基本的な意味での調査ということは十分できてない状況でございまして、これらにつきましては、実は私どもいま部内で、今年度におきましても何か可能な限り東京国際空港、あるいは管制部の特に忙しい業務に従事している管制官についての職場環境の調査、あるいは追跡調査と申しますか、そういったことをやりたいというふうに考えているところでございます。従前必ずしもその点においては十分であったとは申し上げかねる状況でございます。
#25
○千葉千代世君 聞き落したかもしれませんが、これは応募者はいつも大体どのくらいございましょうか。
#26
○説明員(川上親人君) 手元に四十三年の資料でございますけれども、航空保安職員研修所の採用者が七十名でございます。この七十名に対しまして四十三年度は千百八十四名の応募者がございました、かなりの数の応募者がございます。四十四年はいまちょっと手元に資料がございませんので、四十三年の資料で御説明申し上げた次第でございます。
#27
○千葉千代世君 私もこれはしろうとで、たいへん見当違いな質問をするかもしれませんが、あれは相当年配になっても大丈夫なんでしょうか。私が拝見した方はみな若手の方で、いろいろなことをきびきびやっておりましたが、あれはあまり年をとったら無理なんでしょうか。幾つくらいまでがいいんでしょうか。どういうあれでしょうか。
#28
○説明員(川上親人君) 実はわが国において航空管制業務が始まってからまだ十数年でございますので、そのとき採用いたしました職員がまだ現在においても一年が平均して若い、したがって管制官の年齢というのは若いわけでございます。これらの職員が何歳まで勤務できるかということにつきましては、まだ高齢者の勤務者がございませんために資料的にはいまはっきりしたことは申し上げることはできません。
#29
○千葉千代世君 やっぱりああいう頭脳的な仕事をしている関係で、いまの交通混雑では、空の交通整理をする人が陸の交通に迷ってしまって疲労するということもありがちなことですから、住宅なんかの関係は特別に配慮されているのですか。何かこれを見ていきますと、近いところに住居云々というようなこととか、それからこれは管制官ばかりじゃございませんが、一年のうちに二ヵ月間は深夜勤務をのけてほしいというようなことが、一般的な現業者からの要望には出ているわけですね。そういう点についてあわせてお答えいただきたい。
#30
○説明員(川上親人君) 管制官についてだけ、実は何%であったかは私はっきり存じませんけれども、宿舎の状況全般についていま記憶しているところで申し上げますと、航空保安職員約千七百八十数名だったと思います。その中でその職員の宿舎の安定度は大体九〇%だったと覚えております。九〇%安定度があるのでございますが、その中でいわゆる自宅、自分で家を持っている者を除きまして、国の宿舎に入る職員が千六百数十名だったと存じます。この中の約六〇%は空港の近くの通勤可能な区間内に居住しておるのでございます。あと二八%ほどが空港の近在の宿舎には生活していない、そういうふうな状況だったと記憶いたしております。もちろん今後そういった職種に勤務している職員につきましては、できるだけ空港の近くへそういう勤務条件の改善もはかっていきたい、かように考えております。
#31
○千葉千代世君 仮眠時間がほしいということをよくいわれておりますね。ちょっとの時間にからだを休める時間がほしい、それを法制化してくれというような要求が出ているようなんです。これはどういうことだろうか。普通話し合いによってお互いに交代時間で休むとかいうことを聞くわけですが、仮眠時間を法制化してくれというのはよくよくのことじゃないかと思うのですが、そういう点のいきさつはどうなっているのですか。ちょっと教えていただきたい。
#32
○説明員(川上親人君) 交代制勤務者は、管制官につきまして二十四時間運用の個所につきましては、先ほど申し上げましたように、四直五交代でございます。したがって、一直勤務からいきますと、管制官の場合には六時間勤務、これが平均の一つの当直における勤務時間になるわけでございます。そういった意味からは、仮眠時間というのを設けることは、これは俸給表そのものとの関連も今度は出てくると存じますので、いろいろな困難な点もあるかと存じます。
#33
○千葉千代世君 飛び飛びになりましたのですが、夜食代として夜勤一回につき五百円を支給するお願いが出ていますね、こういうことは当局としてはどういうふうに考えていますか。
#34
○説明員(川上親人君) 夜勤手当について増額し、その支給対象範囲を拡大するとともに、夜食代としていま先生おっしゃられましたように夜勤一回について五百円を支給してほしいというのが組合からの要望でございますけれども、この内容につきましては、私ども今後検討いたしまして、どのようにはからっていくべきであるか、それらをきめていきたいと存じております。現在直ちにこれらに対してどうするということについては、私の個人的でございますけれども、まだはっきりした考え方がまとまっておりません。
#35
○千葉千代世君 まだ問題がたくさんありますが、時間がありましたらまたもとへ返って質問したいと思います。
 次に、参考人の方に伺いたいと思いますが、さっき言われたように、非常にいま航空の仕事はたいへんだと思うのですが、私が伺いたいのは操縦士の方ですね、日本人操縦士と外人操縦士とが御一緒にいるわけですが、大体どういう比率になっておりましょうか。日本航空だけのことでけっこうでございます。
#36
○参考人(斎藤進君) 操縦士といいましても、副操縦士とそれから機長と二つに分かれております。
#37
○千葉千代世君 全部飛行機に乗って操縦のできる人。
#38
○参考人(斎藤進君) フライトエンジニアというのはこれはできません。それからナビゲーターというのは、これは天気ばかり見ておる連中です。
#39
○千葉千代世君 そうですか。とにかく操縦士と名のつく人です。詳しくわかりませんが、たとえば機長さん、それからその人のそばに補佐しております人がいますね。
#40
○参考人(斎藤進君) これは総数で現在のところ千百十四名おります。その中で日本人のいわゆる乗員ですね、それが八百十二名、それから外人が三百二名という数字になっております。多少のこれは何といいますか、変動がありますので、この数字は一月十日現在をいまとって申し上げました。
#41
○千葉千代世君 先般運輸省のほうの答弁の中に、日本人操縦士と外人操縦士の給与を比べてみると、約二倍だか外人のほうが高いとおっしゃる。これは全体の問題だと思うのですが、日本航空さんでは大体待遇はどのようになっておるのですか、日本人と外人との。
#42
○参考人(斎藤進君) これも非常に種々雑多になっておりまして、それでいま申し上げたように機長、副操縦士、それから機関士、航空士と、この四つがございます。それで機長さんを例にあげますと、大体これはいろいろな取り方によって違います。といいますのは、私のほうではその飛行機に何年勤務しているかということによって給与を変えておりますので、ですからそれによって違いますけれども、大体私のほうの計算、これは局でも計算しておりますけれども、根拠を合わせておりませんので、若干違う場合もありますが、平均いたしまして、機長では日本人機長としては約三十五万、それから外人機長では六十五万、これに若干いろいろな手当がついておりますが、たとえば日本にいるために特殊勤務手当がついたり、それから住宅手当がついたり、それから何といいますか、学校の教育が非常に日本が高いものですから、外人の子弟を教育するのにはそういうものをまぜますと若干変わってまいりますけれども、いま申し上げましたのは、基本給とそれから言うなれば乗務手当、これを加えてのことを申し上げました。
#43
○千葉千代世君 それからこれも一この間運輸省のほうの答弁の中に、操縦士の養成についての質問の中で、自衛隊のほうで養成した人が、航空大学ですか、そこから受けてくる、そういう方もかなりあるように聞いたわけなんです。そこで伺いますけれども、やはり国費をかけて養成するについては一人どのくらいかかって――日本航空さんでも養成していらっしゃるようですね。これは大体一人どのくらいかかりますか、一人前の操繰士になるについては。それからついでに今後の養成の見通しでございますが、外人を使わなくてもやっていくまでにはどれぐらいかかるかというようなことですね。
#44
○参考人(斎藤進君) 実はこの養成費のほうにつきましては、政府がいろいろやっておいでになりますので、航空局の方にお答え願いたいと思いますけれども、われわれのほうでいま現在採用しております操縦士は自社用操縦士、これがいわゆるPSA、これはサンディエゴの近所でやっておりますけれども、これが大学二年修業いたしまして、それでまあ養成に入れているというのが一つと、それからもう一つは自衛隊に入れて養成しているのが一つと、それから割愛と称しまして、いわゆる経験者、自衛隊で経験を経て大体千五百時間から多い人は三千時間ぐらい乗った人をうちで養成しまして、それでやっていくのと、それから航空大学、これは航空大学はいただく分がありますものですから、その分と、こういう構成でいまのところ乗員の養成ということをやっております。費用の点については航空局のほうからお答えを願いたいと思います。
#45
○説明員(川上親人君) いま航空大学におきましては、単発課程で一定の時間、それから双発課程という、ごく基礎的な教育を行なっているわけでございます。そういう基礎的な教育にかかわる経費が、自社養成の場合、それから航空大学で養成する場合、防衛庁に委託する場合で幾らかかるか、同じレベルにおいて比較をいたしてみますと、航空大学校の場合に一人当たり約千三百万の教育経費がかかっております。防衛庁におきましてもほぼ同じ額の千三百万でございます。それから日本航空の例でございますけれども、自社養成でいきますもあは約一千万、これは飛行時間はそれぞれ二百五十時間から二百六十時間ぐらいですが、この基礎的な教育にかかわる経費でございます。こういったところを出まして、その後副操縦士、それから小型のジェット機の機長、そうして大型のジェット機の機長というまでの間に、それぞれ社内での訓練が始まるわけでございます。まあそれらにつきましては、一説には四千万円というふうな話も聞いているわけでございます。
#46
○千葉千代世君 もう一つおしまいに日本航空さんに伺いますが、たいへん美しいお嬢さんたちが一ぱいいまして、お化粧のやり方からいろいろまあサービスの訓練を受けていらっしゃる。その中で私ちょっと気になりましたことを一つ伺いますが、ジャンボに乗った場合にですね、和服に着がえを二回するとかおっしゃったのですが、それをどこでするのでしょうかと聞いたのです。そうしたら、お手洗いの中でするということをちょっと案内をなすった男の方がおっしゃったのですが、男の方だからいとも平気で言っているのですね。私はっと思ったのですけれども、ちょっと考えて、あのほんとうにきれいなお嬢さんが幾ら飛行機で場所がないにしても、ちょっとこうカーテンを引いて着かえるところか何かを考えて、まあこれはたいへん小さいことで、ここで言うようなことではないかもしれないけれども、やはり女の人が一生懸命にやっているのですから、そういう点のこととか、それからもう一つは国際線なんかで、よく私ども乗りますけれども、何べんも着がえるところは日本ぐらいしかないと思ったのです。私ども見ても美しいものは美しいし、気持はいいわけですけれども、やはりあれなんかも着がえるのに時間がかかるし骨が折れるものですから、それは飛行会社のいろいろなサービスとかいろいろありますから、あれこれ言う筋合のものではありませんけれども、サービスはむろんけっこうですけれども、ちょっとどういうものか。お話し合いをすることがありましたらしていただいたら、お嬢さん方もたいへんいいのじゃないか。費用もたいへんかかりますしね。それから婦人ですから、婦人の労働条件という立場から、妊娠すればあれは動けないわけですから乗せないということもわかりますが、そういう休養期間とか、それから結婚してもだいじょうぶですね、乗せますね。そういうこととか、生理休暇なんかどうなっていますか。いまたいへん婦人の職場進出についていろいろ労働条件をよくしていこうというので、これは会社も労働者も、男も女もやはり共通の責任として果たしていくことが非常に問題になっているのであえて伺いますが、そういう点どうなっているのでしょうか。まとめてでけっこうですが……。
#47
○参考人(斎藤進君) 便所での着がえですけれども、これは実はあの便所の中は非常に私どもきれいにしておりまして、各航空会社とも全部便所で着がえることになっております。そういうわけで、まあこのスペースをとるということは小さな飛行機なものですからなかなかたいへんで、カーテンだけでは非常に不安定な状態にありますから、やはりロックをしなければならぬということで、原則として便所ということになっておりますので、これを変えるということは若干われわれのほうでは問題がありますので、このまま便所で着がえるということになるのではないかと思います。
 それで、今度ジャンボになりますと、これは先ほど御指摘がございましたように、和服にかえるということが非常にやはりたいへんなことだものでございますから、それでコンパートメントごとに和服の女性をずっと乗せっぱなしにしておくということで、この和服の問題については、サービス上どうしてもお客さんから、日本航空といっても和服の女性がいないじゃないかという非難がときどき出るわけなんです。そういうことなんで、それでわれわれとしてはできるだけやはり和服のまあ日本の飛行機らしいサービスということで、和服のスチュワーデスは今後も続けていきたいと思っております。と申しますのは、ヨーロッパでもそれからアメリカでも、日本人のスチュワーデスを乗せて、和服を着せる傾向が非常に強くなってきた。和服に対する魅力が非常にあるのではないかということで、この問題についてはもうそのままやはり和服については継続していきたいと思っておりますし、まあできるだけ先ほど申し上げましたように、搭乗しておりるまでその姿でいるようにしていきたいということでございます。
 それから結婚したならばという御指摘でございますけれども、これは大体年の制限がございまして、結婚しなくても三十でスチュワーデスはやめることになっております。それでやめますけれども、これは希望があれば地上におりるということになって、地上で、秘書それからカウンターでいまサービスしております。きれいですし、しかもサービスがいいので、カウンターでの評判は非常によろしゅうございます。それから結婚すればむろん二十でも二十一でもスチュワーデスはやめなくちゃいけない。それでおろしております。ですから、結婚したスチュワーデスは乗っておりません。と申し上げますのは、日本の男性はなかなかやはり結婚して十日なり一週間離しておくということは、しかも美しいスチュワーデスの奥さんを離しておくということは非常に問題がありまして、なかなかそういう問題はわれわれも一応考えたのですけれども、これは非常にむずかしいということで、結婚したらまあおろすということにいたしております。それでまあ三十以上になってこれを乗せたらどうだという話は相当あります。われわれもこれを研究いたしまして、現在のところ三十をこしてまだ勤務しておる者がございます。これは本人の意向、それから健康状態、それからこれに適しているかどうか、そういうものを全部総合勘案いたしまして、三十一以上でも乗せられるということになった場合には乗せておるわけでございまして、これも今後ジャンボができてきて、ことにスチュワーデスのパーサーとかそういうものをつくって、もう少し女の職場を広げていって、レベルをアップしていきたいということでいま考えております。
 それからもう一つは健康管理でございますけれども、健康管理については、うちに乗員健康管理室というものがございまして、そこに約八名の医者が詰めておりまして、定期的に、それからまた何かあったときに、そこで全部健康管理しておりますし、と同時に機上での何といいますか、疲れぐあいその他をここで統計的に出しておりまして、おそらく航空医学の面では今後ここが主体になっていくのではないかという気がいたします。成田ができた場合には、成田にもこの分室を持ちまして、そこでやりたいという考えを持っております。
#48
○千葉千代世君 いろいろ御配慮しているのはよくわかりましたが、やっぱり会社の方針なりいろいろありますから、かれこれ言う筋合いではございませんけれども、婦人の職場進出とかいろんな地位の向上という面から考えた場合に、ああいうやはり着がえしてまで、みんなが好むからサービスするというのがいいのか、やっぱりほかのサービスとあわして、日本航空なら日本航空のよさというものを発揮していくというのがよいかという議論になりますと、私もここであれこれ言う筋合いもありませんけれども、もう少し御考慮いただいたらいいんじゃないかというふうに考えております。着物にいたしましてもいろいろありましょう。すぐ着がえられる簡単なのもありましょうし、いろいろありますけれども、何か考慮してあげていただいたほうがいいのじゃないか。便所に入ってなんということは良識ある国民のなすべきことではないでしょうと思うのです。親心であなたおっしゃっていただいて、いいようにちょっと親切ごかしに聞こえるけれども、実際にしていることは、やっぱり正常に戻して、着物を着べきところはあるわけですから、なかったらどうするか、いろいろ問題があるわけです。そういう点について、たいへん失礼な言い方ですけれども、ひとつ……。
 それから三十歳以上云々と、これからもずっとこの点について考慮するというお話だったのですけれども、この点は、当然前向きで御考慮いただいたらいいのじゃないか。私もほうぼうの国へ行ったときに、かなり年配の方が乗っていてなかなかいいサービスをしているのです。年とった人のサービスもなかなかいいものなんです。そういうふうな経験とかいろいろなものにあふれた人間味に接するのと、美しさにひかれているのとかいろいろあるわけなんです。ですから、一方的な好みに応じたサービスだけではなくて、やっぱり日本人が持つよさというものをあらゆる面で発揮できるような体制の中で、三十になったらおろしてしまうとか何とか一がいに言わないで、三十になった人のよさも見てあげる目を、あなた専務さんですから、ひとつ御考慮いただいて、御発展のほどをお祈りいたしまして質問を終わります。
#49
○参考人(斎藤進君) 実は私も御指摘のとおり、できるだけ長くつとめていただきたいのがわれわれの希望なんですけれども、現在スチュワーデスの平均の勤務年限はわずか二年なんです。そのうちに三ヵ月の訓練期間を含めて二年なんです。それでわれわれも非常に意外に思いますのは、国内に若干乗ってから国際に乗りまして、国際に乗ってヨーロッパに行くと、ヨーロッパを見てきたからというのでやめるスチュワーデスが相当おりますので、そういう点では非常にわれわれとしても、なれたスチュワーデスを長く置いて、そうして今後先ほど申し上げましたように、できるだけやはり洗練されたスチュワーデスをよく使っていきたいと思いますけれども、現在のところ、こういうことで、しかも平均年齢が二十二でございます。ということなんで、昨年も九千人応募がありまして、とったのが六百人というような非常に激烈な競争でとっておりますけれども、そのかわりもう結婚もしくはやめていく方が非常に多いというのは残念なことなんで、できるだけこれを何といいますか、定着させるようにやっていきたいと思いますので、ひとつどうぞよろしくお願いいたします。
#50
○委員長(瀬谷英行君) 他に御発言もなければ、質疑は尽きたものと認めて御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#51
○委員長(瀬谷英行君) 御異議ないと認めます。
 千葉君から委員長の手元に修正案が提出されておりますので、この際、本修正案を議題といたします。
  千葉君より修正案の趣旨説明を願います。
#52
○千葉千代世君 ただいま議題となっております交通安全対策基本法案に関する修正案について、私は、日本社会党を代表して提案の趣旨及び理由を説明いたします。
 いま、私どもが本法案の審議を進めているときにも、交通戦争をはじめとする国民生活の破壊は、皆さまが御承知のとおり、どんどん進んでおり、今年も交通戦争の直接被害者が百万人をこえようといたしております。
 私ども国政をになう者にとって、公害や交通戦争など国民生活の破壊を阻止し、その原因を明らかにし、その対策を具体的な実行に移すことは、何よりも緊急の政治課題であり、政府にとっても第一級の政策課題となっているのであります。
 すでに明らかにされておりますように、わが国の自動車保有台数は、日本経済の高度成長の中で著しく増大し、現在の約千二百万台が、昭和五十年には三千五百万台にもなろうとしており、今後の五年間に三倍にもなろうとしております。
 したがいまして、いまのままに放置するならば、五年後の交通戦争は、いまの三倍にもエスカレートし、年間一首万人もが被害者になる可能性を生み出し、国民は、軒並み被害者となり、モータリーゼーションによる生活破壊が極限に達するものと思われるのであります。
 すでに政府の経済審議会の生活水準小委員会さえも指摘し警告いたしておりますように、今後の国民生活における最大の問題点は、いかにして生活の安全を確保してゆくかということに置かれるのであります。
 私ども日本社会党は、国民の命と暮らしを守る政策を重視し、昭和四十二年の第五十五国会に、交通安全基本法案をいち早く提案してまいりました。
 それ以来、私どもが提案した交通安全基本法案は、本特別委員会における交通安全の基本政策に関する審議や討論に一定の役割りを果たし、各党の協議を進め、現在議題となっている基本法案の骨格をつくり、成立を促進する原動力になってきたものと確信いたすのであります。
 そしていま、私どもは、ようやく昨年の第六十一通常国会に提出されました政府案を慎重に検討し、政府案の持っている幾つかの基本的な欠陥について改善をはかるのに努力を続けてまいりました。
 私ども日本社会党は、いち早く交通安全基本法の必要を強調し、最も国民の命と暮らしを守ってゆこうとする立場から、政府案について幾つかの基本的な問題点について、ここに修正案を提案いたすのであります。
 次に、私は本法案の修正案につきまして、概略の説明をいたします。
 第一の修正点は、本法第一条の目的に国民の生命・身体・財産を交通による危害から保護することを明確に規定しようとするものであり、これなくして、真の意味で公共の福祉を増進することはできず、国民生活の破壊を阻止することができないと思うのであります。
 第二の修正点は、運輸事業者等の責務を明らかにしていこうとするものであります。政府案は、車両等の使用者の責務については本法案の第七条に規定しているのでありますが、運輸事業者の責務については意識的に避けており、これは明白に重大な欠陥であり、本特別委員会においてぜひとも改めなければならないと思うのであります。
 第三の、最も重大な修正点は、交通安全行政の一元化をはかるために、行政組織法第三条の行政委員会であります交通安全対策委員会を設置すべきであるとする点であります。多くが認めますように、交通安全行政の一元化を積極的に行なうためには、現行制度のワクのなかで選択する限り、行政組織法第三条による行政委員会を設置することが必要なのであります。本委員会及び衆院の交通安全対策特別委員会における審議経過を見ても明らかなように、この行政一元化の問題については、自民党の一部を含む各党の意見が行政委員会の設置の方向にあったのであります。それは、今日のエスカレートし激化する交通戦争に対処するためには、実効ある総合的な交通安全対策が必要であり、そのために交通安全基本法の成立が求められており、この実効性を保証するためには行政委員会の設置が不可欠の条件であるということであります。
 さらに、私どもは本法案の修正点として、国民の協力、法制上の措置、交通安全対策審議会の設置、国会に対する報告、調査研究のための機関設置など、御手元の資料にありますような諸点を提案いたしているのであります。
 以上、概略でありますが、私は、私どもの修正案について、提案の趣旨及び骨格について説明いたしました。何とぞ慎重審議の上、本委員会における交通安全対策基本法案の前向きの修正を行ない、激化する交通戦争に対する有効な法制を確立し、国民生活の安全を着実に確保していきたいと私は念願するものであります。
 以上で説明を終わります。
#53
○委員長(瀬谷英行君) それでは、ただいまの修正案に対し質疑のある方は順次御発言願います。
 別に御発言もなければ、質疑はないものと認め、これより原案並びに修正案について討論に入りたいと存じますが、御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#54
○委員長(瀬谷英行君) 御異議ないものと認め、これより討論に入ります。
 御意見のある方は賛否を明らかにしてお述べを願います。――別に御意見もないようでございますから、討論はないものと認めます。
 それではこれより採決に入ります。
 まず、千葉君提出の修正案を問題に供します。千葉君提出の修正案に賛成の方の挙手を願います。
  〔賛成者挙手〕
#55
○委員長(瀬谷英行君) 少数と認めます。よって、千葉君提出の修正案は否決されました。
 それでは次に原案全部を問題に供します。本案に賛成の方の挙手を願います。
  〔賛成者挙手〕
#56
○委員長(瀬谷英行君) 多数と認めます。よって、本案は多数をもって原案どおり可決すべきものと決定いたしました。
 なお、本院規則第七十二条により議長に提出すべき報告書の作成につきましては、これを委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#57
○委員長(瀬谷英行君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
#58
○国務大臣(山中貞則君) この法案につきましては、今国会で初めて議題に供した問題でございませんで、皆さまにおかれましても、延々国会をまたがっての長時間の御審議をいただきました。ただいまの修正案等にも幾多お聞きすべき点等もございましたし、また質疑応答の中で今後私どもが十分配慮し、あるいはくみ上げていかなければならない多くのものを学び取ったようでございます。私どもは、この法律案は今後国民の生命、財産、生活を守るものとして、この原案に固執することなく、これからもさらによりよき法律を求め、よりよき運用を求めつつ、皆さま方とさらに一そうのよき法案が生み出されていくことを努力してまいりたいと存じます。
 長時間の御審議、心から感謝いたします。
#59
○委員長(瀬谷英行君) 本日はこれにて散会いたします。
   午後三時二十六分散会
     ―――――・―――――
ソース: 国立国会図書館
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