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1970/04/07 第63回国会 参議院 参議院会議録情報 第063回国会 社会労働委員会 第10号
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1970/04/07 第63回国会 参議院

参議院会議録情報 第063回国会 社会労働委員会 第10号

#1
第063回国会 社会労働委員会 第10号
昭和四十五年四月七日(火曜日)
   午後一時十五分開会
    ―――――――――――――
   委員の異動
 四月六日
    辞任         補欠選任
     渡辺一太郎君     山下 春江君
     和田 鶴一君     塩見 俊二君
    ―――――――――――――
  出席者は左のとおり。
    委員長         佐野 芳雄君
    理 事
                上原 正吉君
                鹿島 俊雄君
                吉田忠三郎君
                渋谷 邦彦君
   委 員
                高田 浩運君
                山崎 五郎君
                山下 春江君
                山本  杉君
                横山 フク君
                占部 秀男君
                中村 英男君
                藤原 道子君
                柏原 ヤス君
                中沢伊登子君
   衆議院議員
       社会労働委員長
       代理理事     佐々木義武君
   国務大臣
       厚 生 大 臣  内田 常雄君
   政府委員
       厚生省公衆衛生
       局長       村中 俊明君
       厚生省環境衛生
       局長       金光 克己君
   事務局側
       常任委員会専門
       員        中原 武夫君
   説明員
       大蔵省主計局主
       計官       相原 三郎君
       厚生省公衆衛生
       局検疫課長    実川  渉君
    ―――――――――――――
  本日の会議に付した案件
○建築物における衛生的環境の確保に関する法律
 案(衆議院提出)
○検疫法の一部を改正する法律案(内閣提出)
    ―――――――――――――
#2
○委員長(佐野芳雄君) ただいまから社会労働委員会を開会いたします。
 委員の異動について御報告いたします。
 昨六日、和田鶴一君及び渡辺一太郎君が委員を辞任され、その補欠として塩見俊二君及び山下春江君が選任されました。
    ―――――――――――――
#3
○委員長(佐野芳雄君) 建築物における衛生的環境の確保に関する法律案を議題といたします。
 御質疑のある方は順次発言を願います。
#4
○藤原道子君 私は、本法案につきまして、二、三の点について御質問をいたしたいと思います。
 今度、政令で定める「特定建築物」とはいかなる規模を有する建築物であるか、その対象となるものはどのくらいの数にのぼるか、この点についてまずお伺いいたしたい。
#5
○衆議院議員(佐々木義武君) ただいま考えておりますのは、大体八千平米くらいのもので千人以上収容し、一人当たり大体八平米くらいのものを予定しております。
 それから、対象施設は四千戸から五千戸ぐらいのものを考えております。
#6
○藤原道子君 そこで、私は、環境衛生上特に配慮が必要である建築物は、むしろ八千平米以下のものではないかと、こう思うんです。それで八千平米以上のものは比較的管理されているが、八千平米以下のものが今日管理が行なわれていないものが多いように見受けられます。特に清潔な清掃とか、ゴキブリ退治の必要があると思いますが、厚生省は、この点に対してどういう指導をなされておるか。
#7
○政府委員(金光克己君) 小さい建物と申しますか、そういったものに対します環境衛生の指導でございますが、一般的には各都道府県、政令市の保健所が指導いたしておるわけでございます。それと、この法案におきましても第四条の第三項で、この八千平米以下の建物につきましても、建物の権原を有するものは、この衛生管理基準に従いまして建物の維持管理をするようにつとめなければならないという規定がございまして、この法律に基づきましても今後指導をしてまいる、かようなことになると思います。
 それから一般的に鼠族、こん虫駆除につきましては、伝染病予防法の十六条の二で規定されておりまして、第一次的には市町村が実施すると、それに対しまして保健所が鼠族、こん虫駆除吏員を持っておりまして、その技術吏員が指導を行なう、こういう体系で進めております。
 それからもう一つは、やはりこういったものは地域社会の活動が必要でございますので、地区衛生組織活動という形で全国的に蚊とハエの駆除や鼠族、こん虫の駆除を実施いたしておる、かような実態でございます。
#8
○藤原道子君 保健所にだんだん過重な問題が押しつけられているんですね。ところが保健所の職員ですが、こういうものの充足状況はどうなんでしょうか。いま、小さな基準以下のところで、ちまたではゴキブリの問題、ネズミの問題、ずいぶん困っているんですね。こういうものについて、はたして適切な指導が行なわれ、対策が行なわれているかというと、必ずしもそうでないんです。法律ができたから、さらにそれはやらなければならない義務は負わせられますけれども、それを行なう職員は一体どうなっているか、この点についてお伺いします。
#9
○政府委員(金光克己君) 保健所の職員は、先ほど申し上げましたように、伝染病予防法の規定に従いまして技術的な指導を行なっているわけでございます。そして、一般地域社会では地区衛生組織活動ということで、各住民参加の上で実施を行なっておる、市町村も指導しておる、かような形でございます。それから、こういった建物につきましては、建物の責任者がやはり管理する責任があるわけでございます。今回のこの法律におきまして管理技術者が配置されるわけでございますから、そういった管理技術者が配置されましたところにつきましては、技術者が責任を持って管理するということになりましょうが、やはり保健所が技術的な指導はしていく、かような形になります。それから、これを受けていく実施者でございますが、これはいろいろの団体がございまして、清掃は清掃、それから鼠族、こん虫駆除は鼠族、こん虫駆除で、それぞれ専門の団体がございまして、それが要請、求めに応じて実施していくということになろうと思いますが、そういった各団体との提携も十分行ない、また、団体に対する技術的な教育も十分行なって総合的に実施していくというような形で考えてまいりたいと、かように考えております。
#10
○藤原道子君 そこで、第六条ですか、「建築物環境衛生管理技術者」とありますが、これの資格はどういうふうになっておりますか。
#11
○政府委員(金光克己君) 資格はこの七条で規定されております。それで、建築物環境衛生管理技術者の免状は、次の二つの過程を踏むことになっております。一つには、厚生省令で定めました学歴及び実務の経験を有する者、または厚生省令の定めるところによりまして、これと同等以上の知識及び技能を有すると認められる者で、厚生省令の定めるところにより、厚生大臣が指定した講習会の課程を修了した者と、これが一つの資格要件でございます。それからもう一つは、建築物環境衛生管理技術者試験に合格した者、いわゆる試験を受けて合格した老と、この二通りの資格の過程があるわけでございます。
#12
○藤原道子君 厚生省令で定める云々とあるが、大体どの程度のものを予定されておるのか。
#13
○政府委員(金光克己君) 第一号のほうの、厚生大臣が指定した講習会の課程を修了した者というものにつきましては、その実務経験は二年以上と、学歴といたしましては、大体短大の自然科学を修了した者という程度に考えております。それから国家試験、試験を受ける者でございますが、それの受験資格といたしましては、二年以上の実務経験を持った者ということにいたしております。学歴は中学校以上ということにいたしております。
#14
○藤原道子君 私は、本法はたいへんけっこうだと思うんでございますけれども、これにさらに、これからはずされた建物、これらに対する衛生管理は、法では規制されておりますけれども、これに十分心していただきたいということと同時に、この建物以外の周辺の環境衛生管理、これが非常に大事だと思いますので、ぜひともこれも遅滞なく行なって、よき環境のもとで住民が暮らせまするように、危険等の起こらないように格段の配慮を強く要望いたしまして、質問を終わります。
#15
○渋谷邦彦君 議題となっておりますこの案件については、異論のない内容だと思います。ただ、むしろおそきに失したという感がぬぐい切れないんでありますが、一、二点ちょっと伺ってみたいのです。
 その第一は、いろいろ説明を伺っておりますと、今回の対象になっております建物は八千平米以上が大体中心になるようでございます。そうしてここに書いてあるとおりの問題処理に当たるということなんですが、従来、こうした高層建築物の中に見られるいろんな現象がございます。とりわけビル病、その他、いわゆる衛生的に行き届かないためにゴキブリの発生であるとか、そういうようないろんな被害状況がマスコミを通じて伝えられている場合がございます。とりわけこれから暑くなってまいりますと、急激にそうしたような結果が報告されてまいります。そこで、一年間の平均を通してでけっこうでございますので、こうしたビルの中で仕事をされている方々が実際こうした被害にあってる状況、その実態についてお知らせをいただきたいと思うんです。
#16
○政府委員(金光克己君) ビルの冷暖房等に上りましてどういった健康障害を起こすかということにつきまして、いままでわかっております調査につきまして御説明申し上げます。
 まず第一番に、一例でございますが、これは国立公衆衛生院で調査したものでございますが、東京都内の銀行の従業員を百十八人調査いたしましたところ、女性の九〇%、男性の六〇%が冷房の障害を訴えております。ことに月経障害を訴えたものが女性の五〇%に及んだという結果が出ております。それから、労働科学研究所で調査した結果でございますが、これは会社の付属診療所における受診の結果でございますが、比較的冷房の強い機械事務室と一般冷房の事務室の従業員につきまして、消化器系の疾患の罹患率を比較いたしましたところ、七月から九月、夏におきまして、一般の事務室は消化器系の罹患率が一%ということでございましたが、機械事務室では主ないし四%という高い罹患率を示したという結果が出ております。大体以上でございます。
#17
○渋谷邦彦君 そうしますと、この法律案の中には、特にうたっている項目として空気調整であるとか、あるいは伝染病疾患の発生――空気調整ですから当然生理的障害もある。したがっていまの冷暖房も入ると、このように理解してよろしゅうございますね。
#18
○政府委員(金光克己君) 当然入るわけでございます。
#19
○渋谷邦彦君 そこで、そうしたことがいままでしばしば問題にされておりながら、これという対策がございませんでした。たまたま今回こういう法律案が出たために、今後適切な処置がとられるであろうと思われますけれども、いままではどういう処置を当局としては行政的に指導なさってこられたのか。
#20
○政府委員(金光克己君) こういった冷暖房の障害等につきましては、従来、その調節によりましては健康に障害を与えるであろうということは予想されておりまして、いままではいろいろと研究の段階できておりまして、したがいまして、保健所等で一般的には指導いたしておるわけでございます、従来におきまして。指導しておりますが、御指摘のように、必ずしも十分な指導徹底はしていなかったというのが実情でございます。
#21
○渋谷邦彦君 それからこん虫の発生その他悪臭、飲料水に基因する伝染病、これからも当然考えられる問題でしょうし、また予防的な措置としてこの法律の意味があるわけでありますけれども、特に八千平米以上の高層建築物においてこうした被害が非常に顕著であったのか、あるいは若干あったために将来のことをおもんぱかって、予防措置としてこの法律の成立を見ようとされているのか、その辺はいかがでございましょうか。
#22
○政府委員(金光克己君) 従来も、もちろん一部におきまして問題として指摘はされておりまして、そういった問題とは取り組んでおったわけでございますが、だんだんと、御承知のように、非常に大きな建物がふえてまいっておるような状況でございますので、現状はもちろんのこと、将来にも備えての対策としてこの法案が提案されたと、かように考えております。
#23
○渋谷邦彦君 それから、むしろ高層建築物については、ほとんどが大企業の手によって管理運営というものがなされていると、こう判断されますので、そこらあたりは十分配慮されていいんではなかろうか。会社なら会社自体がそういう衛生思想の普及、また環境的にもよくしていこうという努力は払われていると思います。したがって、被害的に見てもおそらくそう目立ったものでなかったと、こう判断されるわけでありますが、お伺いしますと、八千平米以上の高層建築物は約一万軒全国であるといわれております。むしろ東京を中心として考えましても、八千平米以下の建物、こういったところに大きなやはり危険というものが予測されるんではないか。そうした八千平米以下の建物については、当然従来とも保健所が主体になって扱われるであろうというふうに思います。そこで、現在の保健所の体制で十二分にその効果があげられているのかどうか。絶滅を期したいというのが当然われわれの願いでありますけれども、しばしば伝えられる結果を見てみた場合に、きわめて感心しないような伝染病の発生が起こるのではないかと思われるような、そういう問題も出ております。むしろ八千平米以下の建物についてこそもっと心を用いるべきではないだろうかと、はたして現在の保健所の体制でいいのかどうなのかという問題。時間がないようでありますので、取りまとめてこの辺もう一つ申し上げておきたいと思いますが、そこでビルの清掃だとかあるいは害虫の駆除であるとか、いろいろなこういう問題が出ていると思います。また改善命令もそのために出されるでありましょう。けれども、なかなかビルの所有者の立場からしてみれば、お金の問題や人の問題でなかなかそこまで手が回らないと、その勧告になかなか従えないというような場合には、行政指導としてどうされるおつもりなのか。この辺も弾力的にいろいろな点が考えられるだろうと思いますけれども、その辺のお考え方を伺って私の質問を終わらせてもらいたいと思います。
#24
○政府委員(金光克己君) 保健所の指導する職員の問題でございますが、現在、環境衛生監視員が全国の保健所で兼務者を入れまして約三千名程度でございます。これで従来やっておるわけでございますが、環境衛生監視員はいろいろな仕事を果たしているわけでございます。そういうことでございまして、今後、この法案が通りますと、やはりある程度それだけ仕事がふえてまいると思うのでございます。こういった点につきましては、今後の状況を見まして、必要によりましては交付税の積算人員を増員するとかといったような措置で、各府県におきましても人員の増をはかってもらうというような措置でやってまいりたいと考えております。
 それから、八千平米以下の建物の管理でございますが、これは管理技術者を置かないわけでございますけれども、その建物の責任者に管理責任があるわけで、この法案におきましては管理責任を規定してあるわけでございますから、これに従って管理をしていただくということでございます。そういう意味で、こういった点につきましては、保健所におきましても特に注意をいたしまして指導するようにいたしたいと、かように考えております。それからビルでなかなか人手もなくてやれないという問題でございますが、これは、この法案が通ります以上は、この法案にしたがいまして十分実施してもらうように、ひとつよく話し合って進めてまいりたい、かように考えております。
#25
○委員長(佐野芳雄君) 他に御発言もなければ、質疑は尽きたものと認めて御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#26
○委員長(佐野芳雄君) 御異議ないと認めます。
 それでは、これより討論に入ります。
 御意見のある方は賛否を明らかにしてお述べを願います。――別に御発言もないようですので、討論は終局したものと認めて御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#27
○委員長(佐野芳雄君) 御異議ないと認めます。
 それでは、これより採決に入ります。
 建築物における衛生的環境の確保に関する法律案を問題に供します。
 本案に賛成の方の挙手を願います。
  〔賛成者挙手〕
#28
○委員長(佐野芳雄君) 全会一致と認めます。よって、本案は全会一致をもって原案どおり可決すべきものと決定いたしました。
 なお、本院規則第七十二条により議長に提出すべき報告書の作成につきましては、これを委員長に御一任願いたいと存じますが御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#29
○委員長(佐野芳雄君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
    ―――――――――――――
#30
○委員長(佐野芳雄君) 検疫法の一部を改正する法律案を議題といたします。
 御質疑のある方は順次御発言を願います。
#31
○藤原道子君 まず、第一にお伺いいたしたいと思いますことは、わが国の検疫体制の現状がどうなっておるかということについて伺いたいと思います。
#32
○政府委員(村中俊明君) わが国の検疫体制の現状でございますが、本年の三月末日現在で全国に七十九の本所、支所、出張所――これは空港も含めてでございますが、この足場がございまして、これを中心にいたしまして空と海の検疫を実施いたしております。御承知のように、検疫法の対象になっております検疫所が行なっております疾病といいますのは、この検疫法に定めております六つの外来の、外国からくる伝染病の、水ぎわと申しますか、国内へ侵入しないような対策をとるというのが主要眼目でございまして、これに対して、ただいま申し上げました施設と陣容で現在対策を進めているわけでございます。幸いなことにも、ここずっと外来の伝染病の国内侵入というのは防止をされておりますが、平常時の業務といたしましては、検疫港に入る船、航空機に対する伝染病の持ち込みの有無の検査をする、それからWHOその他の国際情報を聴取して、現在どこでどういう検疫対策上措置しなければならない伝染病が流行しているか、発生しているか、その件の情報の把握につとめながら検疫疾病の防止対策を進めておる、こういう実情でございます。
#33
○藤原道子君 ちょっとよく聞きとれませんので、少し大きい声で御答弁願いたいと思います。
 そこで、わが国の検疫の実績はどのようでございますか。
#34
○政府委員(村中俊明君) 昭和四十四年の検疫実績を申し上げますと、船舶では三万三千九百隻、これは十年前の昭和三十五年のときの二倍になっております。これに乗っていた船客及び船員、検疫対象になった者が百三十二万人ございます。これは十年前の昭和三十五年当時の一・五倍に相当いたしております。航空機のほうにつきましては、昭和四十四年で約二万五千機ございます。これは十年前の四・四倍、これに乗っている乗務員、乗客の数は百六十五万三千人、これは十年前の約六・三倍にあたっております。そのほかに、特に衛生上消毒してほしいと、あるいは発生の心配があるということで頼まれた、そういう衛生措置というのがございますが、これもやはり検疫所の仕事の一部になっております。この受け付け処理した件数が七千八百件。それから渡航者あるいは汚染地域に行く、そういう人たち、船員、それから港湾勤務者、こういう中で特にコレラその他の伝染病の予防接種の希望のある者、そういう対象に対して接種した数が十七万三千件、こういう実態でございます。
#35
○藤原道子君 非常に数がふえていますよね。これに対処して人員等の配備、その待遇等はどういうふうになっておりますか。
#36
○政府委員(村中俊明君) このような業務量に対応する職員の数でございますが、これは昭和四十五年の三月で七百七十名の定員を持っておりまして、昭和三十五年が六百七十二名ですから、十年間で約百名の増、比率にいたしますと一四%増ということになっておりまして、御指摘のとおり、なかなか業務量に見合った人員の確保が困難なそういう実態はございます。
#37
○藤原道子君 非常に重要な任務を果たす上においても、この人員増というのは非常に過小だと思うんですが、厚生省はこれで足りると思ってこの程度より要求しないんでしょうか、それとも要求してもいれられなかったのでしょうか。
#38
○政府委員(村中俊明君) 先ほど申し上げましたように、七百七十名の職員の定員が約八十カ所の施設に分散して、それぞれの場所で仕事をしているわけでございます。中には、ある港については、隣の港の需要がふえて若干業務が減ってきているとか、総体的には十年間で相当の伸びがあるわけでございますが、検疫港ごとの比較ではそういう差もあるわけでございます。しかし、総体的に多くなったという業務量に合わせまして、私ども、毎年人員の要求についてはいろいろ努力をしてまいっておるわけでございますが、なかなか実態に見合うような、そういう形に人の確保ができにくいということでございます。
#39
○藤原道子君 重要な問題でございますから、もっと安心して仕事が遂行できますように、その待遇、人員等については格段の配慮が望ましいと思うんでございます。もし失敗したらたいへんなことになる任務でございますから。
 そこで、検疫と国内における伝染病予防制度との関係、こういうものはどういうふうに理解していいか。
#40
○政府委員(村中俊明君) 検疫法の中で処理いたしております伝染病は、先ほど申し上げましたとおり、従来、国内にはないコレラ、ペストあるいは天然痘、そういう病気でございまして、これを国内に侵入させないような、そういう疾病予防の体制をとるのが検疫の業務で、ほとんど港及び空港で処理をされておる。一たびこれが国内に入りますと、これは国内の法律に基づく伝染病予防法、これが発動いたしまして国内の伝染病対策を進めていく。ただ、検疫法の中で扱っております疾病以外では、たとえば赤痢とかあるいはジフテリアとか、こういう疾病が検疫の段階で発見されたものには応急の措置として、第一段階の手当ては検疫官がいたす。引き続きこれの措置をバトンタッチをして国内の予防法に移して国内の都道府県、言いかえますと市町村、こういうところが連絡を受けて措置をする、こういう形を取っておりまして、この点の連携につきましては従来もいろいろ配慮しておりますが、うまくいっている、こう考えております。
#41
○藤原道子君 そこで、伝染病予防法でございますが、これは戦前の古い法律だと私は思っております。ということになると、近代的な防疫対策に沿わない点があるのじゃないか。これに対して法の改正については考えておいでになるかどうか、それだけ先に伺います。
#42
○政府委員(村中俊明君) 御指摘のとおり、現在の伝染病予防法は相当古い親法をもとにいたしまして、戦後何回か改定をいたしまして現在に至ったわけでございます。ただ、法体系について、御指摘のように新しい医学を取り入れる、あるいは社会情勢の変化といったようなものともなかなか見合った状態になっていないという点から、昭和四十三年の五月でございますが、大臣が諮問機関であります伝染病予防調査会に、今後のわが国の伝染病対策についてという諮問をいたしまして、現在、これからの伝染病予防対策の大綱の検討をこの調査会へお願いして進めておる段階でございます。この中で、御指摘のいろいろな問題が取り上げられて現在論議が行なわれておるわけでございます。
#43
○藤原道子君 四十三年に諮問されてまだ結論出ないのですか、いつごろ結論が出る予定ですか。
#44
○政府委員(村中俊明君) この伝染病予防法の改正につきましては、従来もしばしば事務的な検討をやった時期がございますが、御承知のとおり、非常に膨大な内容を持っておりまして、しかも、医学のほとんど大部分を網羅して疾病の予防から治療、さらには消毒といったいろいろな多岐にわたる学問的な技術を取り入れて体制を整えるというのが法律の内容になりますので、これは御指摘ではございますが、なかなか簡単に結論が出ないという状況でございますが、本年六月ごろにはいままでの検討いたしました大綱が中間報告的な形でまとめられるのじゃないかというふうに私どもは考えております。
#45
○藤原道子君 重大な問題でございますから、そう簡単には結論出ないと思いますけれども、とにかく四十三年から検討されておれば、もうそろそろ出てもいいのじゃないかというような、しろうと考えですが、考えもいたしますので、なるべく早くこれが適正な結論が出ることを期待しております。
 そこで今度の法案で「発しんチフス」及び「回帰熱」を検疫伝染病から除いたわけでございます。これで伝染病予防の観点からは問題はないのですか。
#46
○政府委員(村中俊明君) ただいま御指摘されました二つの伝染病につきましては、従来、世界的に局地的な流行がございまして、現在でもあるわけでございますが、長い経過の中でこれが航空機あるいは船、そういったものによって媒介伝染、よその国に広がっていったというふうなケースが全くないわけでございます。今回のWHOの国際衛生規則の改定にしましても、現在あります六つの検疫伝染病を減らすことについて、各国の相当突っ込んだ討議が行なわれました。事実私どもも、国内において発しんチフスはないけれども、これが一たび国内に持ち込まれることがあってはならないということで、国際衛生規則の中にはぜひ残しておくべきだという意味の発言もしてまいりましたが、国際的な情勢から見て、少なくとも港、それから空、こういった輸送機、輸送船を通じての感染がないのだからこの際国際衛生規則からはずすのが妥当であるという決定をWHOで見まして、それにあわせまして、私どもも、検疫法の中で国際的な観点から「発しんチフス」及び「回帰熱」の二つを落とした。ただし、総会の中でこの二つの疾病については、今後とも国際的な監視のもとに置く必要がある、こういうコメントがついております。この点、私どもも、いざ侵入の危険のある場合にはいつでもこれを使って駆逐することができる、こう考えております。
#47
○藤原道子君 そういうWHOの改定で除外することになったということでこれが出たということは承知しておりますが、いまおっしゃったように、なおかつ、国内においてこれが対策はぜひ厳重に行なっていただきたいということを要望いたしておきます。
 次に、コンテナの検疫についてお伺いいたします。コンテナの検疫はどのような方法で実施するのか、それから、わが国に来航するコンテナ船の状況はどうなっているか、また諸外国におけるコンテナ輸送の状況、これらについてお伺いをいたします。
#48
○政府委員(村中俊明君) コンテナ検疫につきましては、コンテナ船による貨物の輸送につきましては、近年国際的に非常にふえてまいりまして、これに対する検疫方式につきましては、すでにヨーロッパ地域では取り入れているわけでございますが、ただ、ここでコンテナの検疫の実施の方法を簡単に申し上げますと、まず積み込まれた荷物がどこから積み込まれたか、これの確認が一点あります。これはどういうのかと申しますと、生産し積み込まれた土地が検疫伝染病に汚染されている地域かどうかということの確認があるわけでございます。これは記録書の要求をいたしますと、船のそういう荷物の積み込みについて正確に、いつどこでどういう荷物を積んだという記録が保存されることになっておりまして、これによって積み込んだ荷物の内容と土地の確認ができます。これがまず第一点であります。その中で特に国際的な情報、WHOからの情報などで入手しております汚染地域から来たコンテナにつきましては、検疫所長が場所を指定しまして、そこにそのコンテナを降ろさせる、降ろさせた荷物について検疫官が内部の検討をいたします。もしも、そこに汚染されたものがあるという判断をいたしますと、消毒その他の措置をとる。もしも検査の結果、汚染のおそれがないと判断された場合には、そこで検疫を終わったという証拠の資料を相手に渡すという形で処理をすることになっております。したがいまして、そういう万一コンテナ内が汚染されているというようなものが発見された場合の消毒の方法につきましては、予算措置を講じて現在いたしております。
 それから日本へ来るコンテナ船についてでございますが、現在、日本に来るコンテナの大部分はアメリカと、それから豪州からでございまして、その中でアメリカから来るコンテナが八九%を占めております。それで、昨年の一月から六月までの半年間で、国内に海空から持ち込まれた、送り込まれた検疫の対象になった貨物の中で、コンテナ方式によるものが二・六%でございます。しかし、これは今後も次第にふえていくものと考えております。
 それから、国際的なコンテナの輸送の情勢はどうかという点のお尋ねでございますが、ただいま申し上げました日本向けの北米及び豪州は別といたしまして、アメリカと欧州航路、それから欧州――地中海航路、それから欧州――カナダ航路、これがコンテナ輸送のおもな航路のようでございます。
#49
○藤原道子君 それが今後どんどん、かえると思うのですね。ですから、これに対する対策は非常に大切だと思いますので、十分な措置を要望しておきたいと思います。
 そこで、国際衛生規則と国際保健規則との関係というものについてお伺いしたい。つまり国際衛生規則とはどのようなものになっておるか。それから国際保健規則とは何か。また、この規則と検疫法とはどのような関係にあるのか、お伺いをいたします。
#50
○政府委員(村中俊明君) 今度改定になりました国際衛生規則は昭和二十六年に発効をいたしまして、これは御承知のとおり、WHO――国際保健機構の中にこれを動かしております国際保健憲章というのがございまして、これは国際保健機構に加盟しております世界の参加国が条約として批准している憲章でございます。これが現在百三十一の加盟国がございまして、わが国は昭和二十六年にこれに加盟をいたしました。加盟後間もなく、この憲章に基づきまして疾病の国際的蔓延を防止する、そういう目的で衛生的なあるいは検疫上のいろいろな規制をするというのがこのWHOの憲章の中に規定されておりまして、これに基づいてただいまの御指摘の国際衛生規則ができ上がった。この国際衛生規則は、したがいまして、昭和二十七年の十月から効力を持ったわけでございますが、現在、加盟各国はこれをもとにいたしまして、それぞれ自国の検疫法を運用しているというのが実態でございます。
 これが、四十二年の五月に、衛生規則ができてから相当になるので、新しい社会情勢とかあるいは検疫体制の改善、あるいは飛行機、船舶、そういったもの、輸送の変化というものに対応するような国際衛生規則の改定をする必要があるじゃないかと、昭和四十二年の五月にこういう意見が出まして、このときに、世界保健機構の事務局長が、一つの案をつくりたいが加盟国から意見がないかという照会を加盟各国にいたした。その加盟国の意見をもとにいたしまして、翌年でございますが、四十三年の三月にWHOの中に国際検疫委員会を設けまして、この中で各国の意見をもとにして一つの案をつくりました。これを各国政府に出して意見を求めたわけでございます。その年の五月に出てまいりましたその各国からの意見をもとにしてWHOの総会で討議をいたしました。いろいろ意見が出てきて、改定には問題点もあるということでこれの採決は一時見合わせになりました。昨年七月の第二十一回のWHO総会で、各国から寄せられたその後の意見、あるいは事務当局で検討した意見、あるいは検疫委員会で検討した意見、これらをまとめて最終的に、いま申し上げました昨年の七月のWHO総会で一つの案を採択したわけでございます。これがただいま申し上げております国際保健規則という、国際衛生規則にかわった新しい規則でございます。この規則の内容といたしますところは、先ほど来お話の、従来あります六つの検疫伝染病を二つ減らして四つにするということ、それから、これも御指摘のございました貨物の輸送の新しい形態に対応するような、そういういわゆるコンテナ検疫を取り入れるという問題、また、従来なかなか効果をあげることのむずかしい港の衛生管理を一そう強化するという点、あるいは少しこまかくなりますが、従来、船舶その他の飲料水の検査をきめておりましたが、新しくこれに、たとえば航空機内に持ち込まれる食品、こういったものの検査もできる、するというふうなことが国際保健規則の中で改定として新しく出てまいりました。これらをもとにしまして、昨年の五月、先ほど申し上げました伝染病予防調査会の中に新しく検疫特別部会を設けまして、ここで従来の検疫法と新しくかわった国際保健規則、これとの比較検討をいたしまして、国際的な情勢にあわせた検疫法の改正を今年になりましてから諮問をいただきまして、ただいま御提案申し上げておりますような検疫法の改正になったというふうな段取りになっているわけでございます。基本的には、したがいまして、国際保健規則と現行の検疫法の改定案とは、基本的には同じ内容を持っているわけでございます。
#51
○藤原道子君 国際的に非常に重要なことでございますが、そこでお伺いいたしたいことは、予算の問題でございます。過去十カ年間の検疫行政における予算の推移についてお伺いしたいと思います。
#52
○政府委員(村中俊明君) 昭和四十四年度の予算額は十億六千三百六十九万円になっております。これは十年前の三十五年度の予算が三億四千万でございますから、約三倍になっておるわけでございます。これは、大体毎年二二%程度の伸びを見ております。なお、ただいま国会に上程しております昭和四十五年度の予算は、総額で約十二億になっております。これは前年度対比一三%の伸びでございます。
#53
○藤原道子君 この予算の内容を伺いたい。特に検疫施設の整備とか、検疫艇の予算措置あるいは検疫行政に携わる職員の問題等についてお伺いしたい。
#54
○政府委員(村中俊明君) 昭和四十四年度の予算の総額は、ただいま申し上げたとおりでございますが、この十億余りの予算の中で人頭経費が八億六千万、それから施設その他の一般管理的な経費が一億一千七百万、それから事業費として二千百万、ただいま御指摘のいろいろな検疫方式の改善、そういう改善対策費としては七百万、そのほかに昭和四十四年度では五カ所の出張所の新設をいたしまして、この費用が約四百万でございます。それから、ただいま御指摘の、たとえば庁舎の新設整備あるいは桟橋の新設あるいは検疫艇の整備、こういった検疫所の施設整備費としては合計三千二百五十万、約でございますが、こういう四十四年度の予算の内容になっております。
#55
○藤原道子君 二三%伸びた、十億六千三百六十九万ですか、これが。けれども、大多数は人件費なんですね。それで五カ所の出張所を新しく設けられたと言うが、その予算は四百万、これでどの程度のものができるんですか。私ども地方へ出てみましても、ずいぶん老朽化した施設がございますね、近代的に即応できるんだろうかというような、まことに情けない施設がございます。これらに対応する措置はお考えではないのでございましょうか。この予算では私はまことに近代的な仕事としては心細い感じがいたしますが、いかがですか。
#56
○政府委員(村中俊明君) ただいま御指摘の出張所につきましては、これは検疫の対策の中で一番規模の小さなものでございまして、あるいは御視察いただいたかとも存じますけれども、事務室と隣の安眠室と、それに付属の施設をつけたという非常にこじんまりしたものでございます。一応最小限度の出張所としての機能は持っているわけでございます。
 ただ、お話のその他の施設について相当老朽しているではないかという点の御指摘でございますが、現在七十九の本所、支所、出張所がございますが、この中で三十六カ所は合同庁舎という形を最近非常にとってまいっておりますが、ほぼ新しい内容を持った本建築に近いあるいは本建築の施設に改善されてきている。
 なお、特に私どもが事務的に判断して、残りの中でどうしてもやりたい、早急に改善したいというのが二十カ所余りございますが、これらの点につきましては、今後とも早期に改善するような、改築するような、そういう努力をいたしたい。実態としては、ほぼ半分が施設の整備ができておるわけでございます。残りのものについては、古いものがあるということでございます。
#57
○藤原道子君 改善したいといっても、半分以上は古いものですね。私非常に遺憾だと思います。
 ここで、検疫行政に携わる職員の労働条件は、かなりきびしい労働でございますが、これらについては私よく知りませんので、労働条件の内容をお伺いしたいと思います。
#58
○政府委員(村中俊明君) 現在七百七十名の職員が配置されているわけでございますが、この職員では、最初にも御指摘のありましたように、どんどん急増しております業務量にはなかなか追いついていけない実態があるわけです。ただ、これらの実態に対応いたしまして、先ほど来御意見をいただいております検疫の内容の再検討、方式の再検討、たとえば従来ですと検疫錨地がございまして、それに船をとどめると、その船に検疫艇に乗り込んだ検疫官が出かけていって、乗船して検疫を行なうという型にはまった方式をとっていたわけでございます。たとえば船自身が汚染地域から来ていないか、あるいは船には医師あるいは衛生担当の専門家がいて、船内の衛生状態が確保されているか、あるいは船内にいる船員、乗客が健康な状態であるかと、まあ幾つかのこういう条件が整った場合には乗り込まなくても無電で連絡をして、検疫を最終的に船が港に着いたときに済ませると、検疫艇に乗っていて錨地で検疫をするという方式を改めるというふうなことも今回の検疫法の中に入れてあるわけでございます。こういうふうな検疫方式の改善をはかりながら、私は少ない職員の労働過重をできるだけカバーしてまいりたい。しかし、基本的には先ほど来御指摘のように、やはり検疫職員の確保ということは別個にはあると思いますが、こういう形での改善をはかってまいりたいと、こう考えております。
#59
○藤原道子君 とにかくこれだけ仕事量がふえてきているときに、七百七十名でやれというほうが無理ですよ。いろいろ無線その他でやるといっても、それは限度がございます。こういう点で大事な仕事をする人が少ない。だから食品のほうにしても、輸入食品等の抜き取り検査で三%くらいしかできない。これでほんとうに国民の健康が守れるかということをこの前言ったことがございますけれども、これだって同じなんですよ。大切な問題だから、強く私はもっと人員の要求をいたします。これじゃ、私たち安心していられません。過去十年間、船舶や航空機が非常に激増しているんですよ。もう申し上げるまでもないわけです。それに対して職員の増加が非常に少ない、このことはまことに遺憾でございます。今後努力して職員の増加をしていただいて、遺漏なく職責が果たせるようにしてもらいたいのですが、どうですか。要求してもできないのですか。これくらいでやれるんだという考えでやっていらっしゃるんですか、その点伺いたい。遠慮なしに答弁していただきたい。
#60
○政府委員(村中俊明君) 四十五年度につきましては、新しく出張所が二カ所できました。さらに大阪の空港が業務量がふえてまいったということをあわせまして、四名の定員増をはかったのでございますが、なかなか人員の確保ということは、各省とも非常にむずかしい問題があるようでございますけれども、御指摘のような仕事の重要性にかんがみまして、私ども、今後一生懸命増員確保に努力をしたいと、こう考えております。
#61
○藤原道子君 どうも厚生省は弱いですね。とにかく仕事の内容から申しましても、四名ふやしましたなんて言っていばられたんじゃかなわない。もっとこれが増員には力をいたしていただきたいと思います。
 そこで、先ほど来、無線検疫方式というようなことを言われましたが、各国の無線検疫方式の導入状況はどうなっているか。
#62
○政府委員(村中俊明君) これは先ほども話の出ております国際保健規則の前の国際衛生規則の段階でもWHOとしては、勧奨と申しますか、すすめていたわけです。すでにヨーロッパの航路では、たとえば日本から参った、国籍が日本の船であっても、内容は先ほどちょっと申しましたけれども、衛生上に心配がない、検疫伝染病を持ち込む心配がないというふうな条件が整った場合には、いわゆる無線検疫方式によって、ほとんど港に着いたときに簡単にチェックするということで検疫を終わっているわけであります。昨年の十月からアメリカでもこの無線の方式をとるようになりました。したがいまして、私どもといたしましては、国際保健機構ですすめている問題でもありますし、先進諸国がすでに実施している問題でございますので、今回、検疫法の改定に見合いまして無線検疫の方式をわが国でも取り入れたい、こういう趣旨の一部改正を現在いたしたいと考えております。
#63
○藤原道子君 これからわが国ではとろうとしていらっしゃるんですか、現在はまだとっていないわけですか。――そこで、私、今度万博のために外国からの来訪者が非常に増加すると思いますが、これについて遺憾なき防疫体制ができておりますか。
#64
○政府委員(村中俊明君) 万博の影響を一番強く受けるのは、開催地を中心にいたしました、私どもの検疫関係で申し上げますと大阪空港、それから大阪港、それから神戸港、この辺が中心になると思いますが、やはり何と申しましても、大阪空港の国際線の離着陸ということが検疫上非常に問題かと存じます。これにつきましては、先ほどもちょっと触れましたけれども、昨年三名人員をふやしまして、現在十四名の職員が空港の検疫業務についております。それで四十五年度で予算案の中には二名の増を考えております。これと別に特に万博期間中を限りまして、各検疫所から班を編成いたしまして、これは専門家を含めた一班が三名でございますが、この班を万博期間の三月から九月までの間開催地に出しまして、ここで臨時の飛行機の検疫を応援するという体制で、これには二百万円余りの臨時的な経費を四十五年度で計上いたしているわけでございます。
#65
○藤原道子君 世界的に注目されております万博でございますので、これに対しましては、よほど遺憾なき態度をとっていただかなければ困ると思います。まあ班を結成して応援していると、その予算は二百万円だということでございますが、とにかく大事な検疫等に対しまして、さらに一そうの努力を払ってもらいたいと思います。
 それから沖繩における検疫の現状、そうして検疫業務について本土・沖繩一体化ということになりますと、どういうことになりますか。
#66
○政府委員(村中俊明君) 沖繩の検疫状況でございますが、現在、琉球政府が七カ所の本所、支所、出張所を設置いたしております。この中で空港が一つ入ってございますが、これで検疫業務を実施いたしております。なお、ちょっと古うございますが、四十二年の数字を見ますと、この七つの検疫を通った船の数が二千四百三十六隻、検疫対象人員が十七万八千名、それから航空機が二千七百六十三機、これの検疫対象人員が十八万七千人、こういう実績が報告されております。
 なお、本土に復帰した場合の手当てでございますが、これは御承知のとおり、税関の問題とかあるいは出入国管理の問題とかあるわけでございまして、これらは三者が歩調を合わせまして遺憾のないような準備体制をとっていきたい、こう考えております。
#67
○藤原道子君 私は、どうも大切な仕事がこれだけ仕事量がふえて、そして施設とか、人員等にまことに遺憾な点が多いと思うんです。
 そこで、大蔵省見えておりますか――大蔵省は、きんちゃくのひもを締めるばかりが能じゃないと思います。人命に関する問題です。非常に大事な面においてどうも渋いと思います。近代国家として、しかも、経済成長率世界第二位だと誇っている日本の施設、その扱う人員等々を見ますと、非常に貧弱だと思います。厚生省はきっと要求していると思うんです。けれども、きんちゃくのひもが固くて、なかなかゆるめていただけないんじゃないかと私は疑うわけなんです。厚生行政というものは、全部人命に関する面をやっているわけでございますから、人命尊重、国民の健康、こういうものを中心に考えるならば、惜しみなく予算は出してほしいんです。大体このくらいの仕事量がふえて、それを七百七十名でやっているというのでしょう。こんなばかなことはありませんよ。大蔵省といたしましては、これに対してお考えはどういうふうに持っていらっしゃるんでしょうか。施設だってけっこう恥ずかしいような施設がありますよ。施設の整備、人員の増加、これらについてひとつ今後よほど思い切った予算が計上されるように私は強く要望したいんですが、お考え聞かしてください。あまり締めないでください。
#68
○説明員(相原三郎君) 御趣旨のほどは十分拝聴いたしましたが、私の感じといたしましては、検疫のやり方と申しますか、検疫についてどう考えるかという点では、三つポイントがあるかと思うのです。
 一つは、おっしゃるように、検疫官の量の問題、数がどうとかいう問題、それからもう一つは、あまり議論することは適当かどうか存じませんが、質の問題もあるかと思います。それから最後にやり方の問題、これは検査、監督の場合に常に三つの問題が検討の対象になると思うのです。そのうちのまず質の問題と申しますか、これにつきましては、本年度の予算、四十五年度の予算案では研修の費用を新たに計上して、何とかして向上をはかりたいということを考えております。それから量につきましては、さっき先生おっしゃいましたように、ここ十年の間で船も飛行機も非常にふえております。これはおっしゃるとおり、検疫に携わる方はたいへんだろうと思います。ただ、ここでひとつ内容を考えますと、たとえば飛行機が非常にふえたとおっしゃいますけれども、ニューヨークとか、サンフランシスコあるいはロンドン、パリ、ここから来る飛行機は幾らふえても、私はそれが検疫の仕事の上にストレートにはね返るとは思えないのです。それから船にいたしましても、私は、船のことはよく知りませんが、最近のタンカーも無線操縦と申しますか、オートメ化された船の場合は乗員はそう多くないと思うのです。したがって、物理的に船や飛行機がふえたということがストレートに検疫の仕事がふえるということには必ずしもならないのじゃないかという気がするわけです。もちろんその量はふえておりますから、その分は負担になることは事実でございますけれども、ただ単に表面的な数だけでそれが検疫の仕事にかかってくるということは、ちょっと問題が違うのじゃないかと考えるわけです。もう一つは、そのこととも関連して、いろいろな検疫の対象となる病気の患者数など数年間見ますと、必ずしもふえていない。むしろ、ものによっては減っているものもあるようです。したがって、対象となる船や飛行機はふえても、病気、病人の数はふえていないということを考えますと、先ほど私が申しました、ものを考える場合の三つのポイントと申しますか、三番目の方式の問題、やり方の問題というものが非常にクローズアップされておるのじゃないかというぐあいに考えるわけです。
 そこで、いま局長からお話ありましたような接岸検疫とか、それから無線検疫という問題を取り上げると思うのですが、その点につきましては、四十五年度の予算案では、われわれとしては、できるだけの配意をしてきたつもりでおります。もちろん不十分だとおっしゃればそのとおりかもしれませんが、私たちの感じとしては、そういう新しい方式については相当前向きに配慮をしたつもりでございます。したがって、今後の問題として、さらに船舶はふえるでしょうけれども、あまりいままでのやり方に乗って考えないで、全く新しい角度から考える、そういうやり方の面で新しい局面を開いていくということが必要じゃないかと思っておりますが、先生の御趣旨につきましては、さらに厚生省ともよく相談いたしまして検討を進めたいと思っております。
#69
○藤原道子君 それは人員がふえ、船がふえただけ病人がふえたらたいへんです。そうしたら、そんなことでいられたはずもないし、いられるわけもございません。けれども、仕事量がどうしたってふえてくることは明らかでございますから、そういうことで逃げないようにしてほしい。それから、近代設備等に対してもやはり配慮していただかなければならないのじゃないか。設備等も相当いかがかと思うようなところがあるわけでございます。こういうことを思うと、私は、やはり企業方面にはわりあいにゆるやかな大蔵省の態度をもう少し厚生行政の上に力をいたしていただきたい、目を向けてほしいということを強くお願いをしたいと思います。私は、ほかの食品関係にしても、あるいは薬関係にしても申し上げたいことがたくさんあるけれども、どうも大蔵省が渋るような感じを受けている。何%伸びましたなんておっしゃるけれども、私は、看護婦のときでも、いつでも言うのですけれども、もとが低かったのだから、何%伸びただけでいばってもらっちゃ困る。そういう点から、せっかく今度検疫法の改正につきまして審議が行なわれておるわけでございますから、今後ひとつ大いに理解をして予算をふやしてほしい。もっとその仕事の内容についての御理解等も深めていただきたいことを強く要望いたしまして、局長もしっかりこの問題には対処して、大蔵省も厚生省とよく相談いたしましてと言っていらっしゃるのですから、しっかりやっていただきたいということを強く要望して私の質問を終わります。
#70
○国務大臣(内田常雄君) 検疫はですね、検疫伝染病に関する専門的な問題でありまして、私もまあ勉強しておりますが、私が申し上げますよりも、専門の医学博士の村中局長が申し上げたほうが、現実に即して実際皆さま方にお答え申し上げることができると思いまして、実は御遠慮申しておりました。
 ただいま藤原先生から検疫の施策につきまして御注意、御激励をいただきまして、厚生省としても非常にありがたく思っております。今度の改正は、国際的にこの病気の発生状況なり、あるいはまた、この検疫の方法なりにつきまして、現況に応じて合理化、近代化された面においてそのWHOの規則が改善され、それを受けて今度国内の法律の改正もすると、こういうようなことでございますので、そういう国際的な情勢の変化なども十分考慮いたしながら、国民の衛生上の安全を守るということは、強く私どももこれは重視してまいらなければならないと思うのでございます。大蔵省から相原主計官が来ておりまして、ああいう御答弁がありましたので、今後とも実情に即した施設の充実につきましては、十分大蔵省とも話し合いの上で御期待に沿うように努力していくつもりでございます。ありがとうございます。
#71
○柏原ヤス君 藤原委員の質問と重複をしない点で二点だけお伺いしておきたいと思うんです。
 一つは、今度の改正で、検疫のしかたの問題について、衛生的に安全だと判断される船舶については、例の検疫地域ですか、そこに寄らずに港に行けると、こういうことになっておるわけですが、安全と判断をするというその基準はどういうところに置かれるのか、こまかく答えていただきたい。
#72
○政府委員(村中俊明君) 衛生上心配がないという判断の基準でございますが、第一点は、先ほどもちょっと触れましたけれども、その船が検疫伝染病の汚染地域を通ったかどうか、汚染地域から来た船かどうか、この判断が一つあるわけです。それから、第二点は、その船が衛生的に管理をする責任者がいて管理されているかどうか。具体的な例を申しますと、たとえばシップ・ドクターによって船員、乗客の健康状態は毎日チェックしてそれが記録されている、あるいは衛生管理者がいて船の荷物の置き場あるいは調理場、そういったものが衛生的に管理されているかどうか、この点が第二番目に問題になる。それから、第三番目には、いまの問題と若干からんでくるわけでございますが、実際に日本の検疫港に入った場合に、入るときに、乗員の中に健康異常者がいるかどうか、病気あるいは病気らしい者がいるかどうかということが三番目の問題なんです。もう一点は、国際的に今度の保健規則でございますが、それに従って必要な証明書類、たとえば船のネズミの駆除をしている証明書、あるいは船員が行なっている種痘の証明書、あるいは汚染地域から来た場合ですと、コレラの予防接種の証明書、こういった証明書類を持っているかどうか、そういう、大まかに申し上げますと四点ばかりございますが、これらをチェックして判断する、これが何か国際的な、各国で無線検疫をやっている実情のようでございます。
 日本としても、まだ具体的なこまかいことは検討しておりませんので、このような点を考えてまいりたい、こう存じます。
#73
○柏原ヤス君 いま藤原委員からいろいろの御発言がありまして、大体のことがわかりましたが、私も多少お聞きしたいのですが、つけ加える意味においていろいろ伺わせていただきます。
 最初に、過去十年間において、わが国の検疫網によって防がれた病名、また何年度に何名ぐらいあったか、これをお聞きいたします。
#74
○政府委員(村中俊明君) わが国の検疫網を通しまして、過去において検疫伝染病の発見された数は、昭和三十七年に七隻の船で四十名のコレラの軽症患者が発見されました。同じくコレラが三十八年に十隻で十六名、それから昨年の韓国コレラに関連いたしまして八名、五隻の船からいずれも菌の見つかった軽症患者が出たわけであります。これが国内に入って流行したという実態はございませんし、コレラ以外には現在まで検疫伝染病は国内に入っておりません。
#75
○柏原ヤス君 もう一点は、不幸にして発見できずに国内に入ってきた病名、そうして人数、そうして、それはいつであったかということをお伺いいたします。
#76
○政府委員(村中俊明君) ただいまコレラの話をいたしましたが、やはり過去十年間で、検疫伝染病で国内で発見された患者の数は、三十八年に一名、それから三十九年に患者が二名、死者が一名、こういう発見がありますが、このうちの三例、三十八年の一例と三十九年の一例については、これは感染が外国で、国内で発病した。それからもう一例は、これは感染経路が不明でございます。こういう状況でございます。
#77
○柏原ヤス君 過去十年間の状態を伺いましても、六十四名もの大量のコレラ患者が検疫網にかかっている、非常におそろしいことだと思うのですね。またさらに、日本の周辺の、特に東南アジアとか、中近東は非常に伝染病がはやっている。そういう点で、コレラの流行状態というものは、過去五年間に大体、総合して患者がどのくらい発生しているものか、お聞きしたいと思います。
#78
○政府委員(村中俊明君) 東南アジアの検疫伝染病の発生状況についてのお尋ねでございますが、ちょっと数字がこまかくなりますけれども、簡単に申し上げますと、昭和四十三年に主として東南アジア、インド、パキスタン、フィリピンでございますが、約二万九千名のコレラ患者が出ております。その前の年の四十二年はインド、インドネシアその他約二万名出ております。
 それからペストでございますが、これは東南アジアでは、四十三年にインドネシアで八十六名、ビルマで八十四名、ベトナムで八百二十七名、こういう患者の発生がございます。それからその前の年の四十二年にはベトナム、ビルマ、それからブラジルがございますが、合計で約六千名のペストの患者が出ております。
 それから痘瘡、天然痘についてでございますが、これは東南アジアにほぼ集中しておりますけれど心、インドネシア、インド、パキスタン、約八万名の患者が四十三年に報告されております。その前の四十二年には十二万二千名の発生がございました。
 それから黄熱、黄色い熱でございますが、これは東南アジア地区の発生はございません。
 それから発しんチフス、これも南アフリカ、エチオピア、こういうところの発生でございまして、合計八千名でございますが、東南アジアでは流行の報告がなかったようでございます。
 なお、回帰熱につきましても、エチオピア、スーダン、ナイジェリア、こういったところの発生報告は四十三年で約四千名の報告がございます。
 大体以上でございます。
#79
○柏原ヤス君 ただいま、そうした流行地の患者の数を聞きましても、検疫体制というものは厳重にやらなければならない、こう強く感じます。そこで、この法案が出ましたので、私も検疫状況というものを見てまいりましたが、それと思いあわしてみますと、全く体制というものはこのままではならない、こう強く感じまして質問さしていただくんですが、特に先ほどから問題になっております職員の問題です。この検疫官を七百七十名のこんな少ない数でいいか、絶対いけない。これに対してもう少し真剣に考えていただきたい。特に先ほど大臣が法案についていろいろ抑せになりましたようですけれども、こうした不備の体制で今後いいのか、また、それに対して特に人員をふやすということについて、どれだけ努力をなさろうとしていらっしゃるか、お聞きしたいと思います。
#80
○国務大臣(内田常雄君) いまも局長から御説明申し上げましたように、大体この検疫伝染病、六種類ありますのを、今後はWHOの国際的な規則で二種類落として四種類ということになりました。その四種類について港とかあるいは空港など等、入り口でこれを押えると、こういうことでございますけれども、東南アジアとかあるいはアフリカの一部等に、今後残される四つの検疫伝染病もまだ相当発生はあるようでございますけれども、しかし、国際的に見ますと、国際的な衛生基準というものもかなり上がっておりますので、この検疫対象の環境というものが悪くなっている一方だということではないようでございます。それにまた船にいたしましても、飛行機にいたしましても、それから外国から入ってくる対象につきましては、各国がその船、飛行機の衛生管理といいますか、入港などにつきまして、かなり厳重な資格をきめられておりますので、はなはだ非衛生な船や飛行機というものはお互いの文明国にはやって来ないと、こういうような国際的な協力も行なわれておりますので、非常にこの種の検疫伝染病の種類というもの、状況というものにつきましては、国際的に改善の面はありますけれども、しかし、これは十分その警戒をしないと、国際的にお互いに警戒し合うような伝染病でありまして、国内の伝染病よりもさらにおそろしい伝染病でありますことは間違いありませんので、私は、いま七百七十名の人員で十分だと決して思うものではございません。できる限りこれにつきましても、一方におきましては検疫業務の合理化、近代化とか、いまもお話がありましたように、無線検疫とか、その他コンテナー等の輸送手段の変動に伴う施策等も合わせ考えながら施設、人員的に十分な充実を期しまして、国民の皆さま方に御案心を願えるような努力はもちろん今後も続けてまいりたいと思います。
#81
○柏原ヤス君 検疫方法の合理化とか、近代化とかいうことを盛んにおっしゃっておりますけれども、合理化とか、近代化をする前に、この七百七十名がどんな勤務をしているかということです。行ってみますと、検疫官はほとんど休暇を取っていないのですね。自分が休めばその仕事がほかの方へ負担になるということがわかっているから互いに休まない。また、三交替制というものはきちんとはっきりきめられているとうたわれているのに、全然交替制はやられていない。ですから、行ってみますと、もう何かみなくたびれているのですね。検疫の仕事というのは非常に注意力が必要であって、やはりそうした労働過重で勤務していれば必ずそこに落ち度がある。落ち度がないとすれば仕事をいいかげんにして済ましてしまうのじゃないか。確かに、船の中に入って検疫している様子を見まして、いいかげんにやろうと思えばできないこともないわけですね。そうしたことが検疫官もいいとは思っていないけれども、やはり体力には限度がありますから、やむを得ずそういうふうにしてまいる、こういうことを繰り返していていいものか。その現状を知らないで合理化するとか、近代化するとか、そういうことを言って、将来のほうで改善していきますからといっても、いままでのそうした面を何とかここで予算をふやすなり、また検疫官を募集するなりしてやっていこうという、そういう態度が厚生省にもっともっと私はなければならないと思うのです。あってほしいと思うのですね。その点いかがでしょうか。
#82
○政府委員(村中俊明君) 先ほど来、御指摘のございます非常に業務量のふえておる実態の中で、検疫職員の業務態様についてでございますが、これはたびたび申し上げますように、やはり一方においては仕事の再検討、方式の再検討によるところがあるわけでございますが、他面絶対数の不足、この確保という点については、私自身も今後一生懸命努力したいと思います。
 なお、三交替制の問題あるいは休暇の問題を御指摘になりましたけれども、そういった労働条件は、私どもの判断では、ぎりぎりで一応基準法の範囲内で処理されておるというふうに考えております。
#83
○渋谷邦彦君 関連して、いまの御説明ですと、ぎりぎりのところで、伝染病が入ってきても水ぎわ作戦でこれを駆除していくというふうに受け取れるのでございますけれども、御承知のように、ジャンボジェットがどんどん離着陸するような時代になってきます。ところが五時間も六時間もジャンボがわれわれの予想と期待を裏切って発着がおくれるということになりますと、必然的に検疫官はそれを待ってなくちゃならぬということになりますね。こうしたところの緊急体制というものがきちんとでき上がっているものかどうなのか。いままでの御説明を伺っておりますと、確かに予算だとかいろいろな措置上の問題でそれは問題はありましょうけれども、やはりここに抜本的なそういう面についての新しい課題が出てきているわけでございますので、早急にやはり基本的な姿勢というものを確立する必要があるんじゃないかと、こう思うんでございますけれどもね。特にいまのジャンボジェットなんかの問題にからみまして、当局としてはどういうふうに一体処置されようとされているのか、これは関連して一つお伺いしておきたい。
#84
○政府委員(村中俊明君) 航空機の検疫の問題につきましては、いろいろ私自身も意見を伺っております、いろいろな立場の方から。一体、旧態依然とした航空機の検疫方式が国際的に通用するのかどうかという、そういうきわめて何と申しますか、端的な御意見も伺っております。ただ、私どもといたしましては、そういう空港あるいは海港、こういったところを通じて出入りする輸送機関から、日本にない、ほとんど日本には発生の見られない、そういう外来の伝染病の侵入ということはどうしても食いとめなきゃならないというところから、多少ヨーロッパその他とはニュアンスの違うような、相手にとってはそう受け取れるような形の検疫の体制もとっていることは事実でございます。ただ、問題は、そういうふうな対応のしかたをいつまでも日本だけに残していいかどうかという問題も当然出てまいるわけですけれども、そういった意味の改善も今後はやっていきたい。
 特に、従来経験しなかった大型輸送機が、しかもそれが数時間も運航計画からズレて来た場合に、その間勤務体制をとりっぱなしで待っているという点についての御指摘でございますが、これは私ども非常に困惑いたしまして、実は担当を出しまして羽田の空港でいろいろ協議をいたしました。新聞その他でごらんのとおりの私どもが提案をいたしまして、大型輸送機の運航の時間を守るように、そういう配慮方を強く要望いたしまして、不測の事態に疲れて検疫が不十分だったということの起きないような手立てをいたしておりますが、このジャンボジェット機、大型輸送機の検疫体制、しかも時間がズレるということについては、今後も、一方ではそういうことのないような訴えをすると同時に、先ほど来御指摘のございます人員、勤務体制の対応のしかた、これらなどについても検討してまいりたい、こう存じます。
#85
○渋谷邦彦君 そうしますと、現体制で十分対応できると、こういうふうに理解してよろしゅうございましょうか。それが一点。
 私、関連ですからもう一つだけ伺っておきたい。あるいは先ほど私聞き漏らしたかもしれませんけれども、質疑応答の中で。諸外国と比較をいたしました場合、現在の検疫官というものの絶対量は多いんですか、少ないんですか。それとも平均をいっているんですか、その辺いかがですか。
#86
○政府委員(村中俊明君) 現在、ジャンボジェット機の運航は臨時的な措置のように承知をいたしておりまして、発着のつどあらかじめ連絡があって、それに対応できるような検疫体制というものをとっているわけでございます。これが定期化するような時期になりますと、先ほど来御指摘のような人員の確保の問題が当然出てまいるわけでそういう点に見合いまして検討いたしたいと、こう存じます。
 なお、外国の検疫体制とわが国の検疫体制が数その他で一体どうなのかと、この点についての御指摘でございますが、これはまことに申しわけございませんが、私ども手持ちの外国の実態についての資料がございません。ただ、申し上げられますことは、過去相当長い間の実績から見まして、現在の七百七十名の検疫職員というものは決してこれは十分とは申せませんが、この範囲内でぎりぎりの線で処理をしているということでございます。
#87
○柏原ヤス君 ジャンボのことが出ましたので、このことについてまとめて私もお伺いいたしますが、いまはいいとしてもですね、今後七機、八機来るというようなことが考えられているようですけれども、これに対して検疫体制というものは整っているんでしょうか。
#88
○政府委員(村中俊明君) ジャンボジェットの運航につきましては、私どもしろうとなりの判断では、検疫の専門以外のところにもいろいろ問題があるように、新聞その他で見聞きをいたしておりまして、これが将来定期便という形で日本の空に飛来するというふうな時期になってまいりますと、それぞれの関係施設とのからみもございます。検疫体制もそれに対応するような方法をとるべきであるし、とる必要がある。現在は試験的な運航のように承知をいたしております。
#89
○柏原ヤス君 先ほど七百七十人の職員の問題でいろいろ質問させていただきましたが、もう少しそれに続いてお聞きしたいんです。この七百七十人が少ないということに対して、今後努力するとこうおっしゃっていて、努力はしているけれども確保が困難だ、こういうことを何回もおっしゃっておりますが、どういう点が困難なんでしょうか。
#90
○政府委員(村中俊明君) 非常にむずかしいお尋ねでございますが、まあ、抽象的な意見になって恐縮でございますけれども、現在、検疫業務の直接現場を扱うのは医師あるいはそれに見合った技術者ということでございます。この技術者の確保というのはひとり検疫所の施設のみならず、たとえば各保健所とかあるいは病院とか、そういうところでも不足いたしておりますことは御承知のとおりでございます。そういう背景の中で特殊な勤務の検疫職員を確保するということは、これはやはり実態としてむずかしい。入ってくるけれども、やめて開業するあるいは病院に行って勤務医師になる、あるいは研究するというのが毎月出てまいります実情でございます。
 なお、定数の増ということは、これも国家公務員でございまして、公務員全体の人員の確保というワクの中に入っておりますので、重要な仕事であるということで私どもも極力努力をしてまいっておりますが、なかなか確保がむずかしい実態があるということでございます。
#91
○吉田忠三郎君 関連。それは局長、三十六年の閣議決定で次官通達、それがその定員をふやしていくことについての障害になっているんじゃないですか。それはどうなんですか。そういう影響はありませんか。
#92
○政府委員(村中俊明君) 先ほど来、御説明してまいりましたとおり、昨年に比べまして、昨年もそうでございますが、毎年数名の定員増は見ているわけでありまして、その増加の度合いが非常に低いという点につきましては、あるいは基本的にはただいま御指摘のようなことが影響しているかと存じますけれども、仕事の重要性から考えますと、私は、努力によって今後増をはかれるものと、こう考えます。
#93
○吉田忠三郎君 まあ、その努力のことはけっこうですがね。私の聞いているのは、定員増については、御承知のように、三十六年に国家公務員等についての定員不補充の方針の閣議決定をしていますよ。それに基づいて各省は次官通達を出している。これが非常にこの十年も過ぎた今日、定員を補充する場合に一つの災いになっている。大臣、いかがですか。それはそういう影響がないかどうか、いまの問題ね。
 それから二つ目は、定員というのは一体何か、国家公務員の定員というものが。定員というものは、つまりそのそれぞれの省庁の機構がきまって、その次に行政上なら行政上の仕事の内容がきまり、量がきまってきますよね。それを一人のたとえば国家公務員なら国家公務員、いまの場合は検疫官ですよね。その人の平均した基準、ノルマですな、そういうもので割り出して定員というものはきめられていかなければならぬし、不足の場合は充足しなければならぬと思う。それが欠けている。欠けているから、あなた方苦労して、いまもいろいろな貴重な意見が出たけれども、努力をしてまいらなければならぬと、こういう言い方をしているわけですね。だから、こういう点はどう考えているのですか、大臣。これは閣議の決定ですから大臣答えてください。十年前のことなんです、これは。
#94
○国務大臣(内田常雄君) 三十六年の閣議決定というのは、おそらくそれは公務員不補充の申し合わせ決定だろうと思いますが……。
#95
○吉田忠三郎君 そう。
#96
○国務大臣(内田常雄君) さらにその後、私などが承知いたしておりますところによりましても、三年間に公務員の定員を五%減らすというような、そういう決定も出ましたので、全体を通じましたときには、公務員の数というものはなかなかふやしにくいということは一面にございますが、しかし他面において、これは昨年でございましたか一昨年でございましたか、国家公務員の定員につきまして各省ごとにきめるのではなしに、総定員できめるというような法律も成立いたしましたので、これはもう厚生省で、かりに病院なりあるいは検疫所でどうしてもふやさなければならない場合におきましては、手のあいているほかの省の定員をいわば食っても厚生省にふやせると、こういうような面も私は出てきていると思います。現に、この四十五年度における検疫所の定員につきましては、これは三名か四名かしかふやせませんでしたが、国立病院とか、国立療養所における同じ国家公務員でありますところの、厚生省所属の国家公務員て走りますところの看護婦さんなどにつきましては、約千人くらい実はふやしていただいておるわけでございます。でありますから、私どもがどうしてもふやさなければならぬ場合には、これはもう厚生省内のやりくりもある程度やれる面があるかどうか再検討して、そしてそこを削っても必要な面に回すということが第一でございますし、あるいはまた、他省の定員に食い込むというようなことも、これは行政管理庁なりあるいは大蔵省主計局なりでも、全体としての判断をされて、私どもの言うことが客観的にこうすべきだということになれば、私は通し得ると思います。でありますから、直接にいまの仰せの閣議決定によって厚生省が幾ら必要があっても押え込まれているということではない。この検疫伝染病なるものの国際的な情勢、あるいはまたその検疫業務のやり方というようなものの進歩、変更というようなものも一方にあるものでございます。でございますから、それらが政府の中における一つの判断の資料ともされまして、さきにも大蔵省の相原主計官がここで述べておりましたが、国際的に見ても検疫伝染病の発生状態というものは、悪化の一途をたどっておらないようですから、なかなか大蔵省も厚生省の言い分を聞きにくいというようなことを言われておりましたが、むしろそういう面の問題もあろうかと思います。
 それから、国際的に見ましたら、検疫のことでありますが、私どもが国際的に旅行してみますると、なかなか日本の検疫はきついということでおしかりを受けるわけでございます。ジャンボがこれがまっすぐにアフリカから発進するとか、あるいは東南アジアから発進するというようなしろものの場合には、これに応じその検疫を集中しなければならないことはもちろんでございますが、その発進地なりあるいは途中の寄航地なりというものが、この国際的な四種類の検疫伝染病のしょうけつ地でないというような状況もございますし、さっき私から申しましたように、ジャンボそのもの、あるいはまた、一般の船の文明国に入港する階あるいは着陸する陰の衛生的なその資格要件というようなものも別の見地で定められてきておるので、ジャンボに五百人乗ってきているからこちらも人海戦術で五百人にとりついて、そうして従来と同じような形での検疫をやるべきかどうかというような問題もあるだろうと思いますから、その辺、私どもも十分その国際的な状況なりあるいはこの伝染病の状況などをも常に検討し――これはまたWHOから毎日その各地の検疫伝染病の発生状況などが国際電電を通じまして厚生省に入ってくるわけであります。あの地でこういう伝染病が発生した、この地でこういう状況になっているということが毎日その情報がくるものでありますから、それを私どものほうで各検疫所に通報しておるというようなことを実はやっておるわけであります。そういうことでジャンボの発進地、経由地等における検疫伝染病の発生が心配されないような状態のもとにおいては、検疫のあり方につきましても、十年前と違ったような行き方も考えていかなければならぬ面もあるのだというような気持も実はあるわけでございます。その辺、繰り返しますが、総合的に判断いたしまして、いまの人員が決して十分じゃありませんので、これは私どもは責任官庁として、必要のある限り大蔵省でも、行政管理庁でも説得をいたしまして、閣議決定がどうであれ、ほかの省の定員でもいま融通できますので、とってまいるような努力をもちろん続けるつもりであることを申し上げておきます。
#97
○吉田忠三郎君 関連ですから、もう一回だけで終わりますがね。いまのその大臣のお話を聞いていますとね、非常にその聞こえは前向きで積極的で、しかもその実現というのはかなり可能なような聞こえがする。そんなに調子いいものじゃない。大臣、いいですか、総定員法が何でつくられておるか。これは去年、そのときにもいろいろ議論しました。当委員会でも当然この問題を扱いますからね。あなたのところの厚生省だけで特例非常勤というのは何人いますか、ここでこういう議論を私はしようと思いません。これはやがて私やりますから、しませんがね。たいへんな数ですよ。それはすべてが事業経費でまかなわれている、いってみれば臨時人夫ですよ。しかも、大蔵省の主計官のほうを見て、あなた、いろいろ主計官のほうに言っていますが、なかなかその予算をきめていく場合に、事、人に関する限りは、なかなか主計官などは、はいそうですかということにならないのですよ。その根本は、やはりあの三十六年の閣議決定、次官通達がこの問題解決の障害になっていることは間違いない。そこで、去年ここで議論したときに、関係の大臣が、十年も経っているんですから、今日もう社会構造が変わっている、いろいろなこの行政についても複雑多岐の問題があるし、多様化もしているのですから総定員法をつくりましたと。いま、あなたが答えられたようなことで運用できるかというと、なかなかできるもんじゃないのです。これはできないのです。だから再検討をしなさい、事務段階では、事務次官としてもこういう問題を提起して勉強していきなさいと、こういうことになっているんです。ところが、大臣というものは一年でやめてしまう、斎藤大臣がやめて、あなたがなった。あなたも間もなくやめるでしょう。大臣のつとめというのは何年もやってもらいたいと思いますが、そうはいかない。佐藤内閣とすれば、大体一年ぐらいで全部交代してしまう。いいですか。そうすると、この問題はまたしり切れトンボということになります。ですから、いまの前向きの積極的な厚生大臣の答弁を私は買いますから、厚生大臣からいくつかの機会に閣議でもう一回――十年も前の状態はいまの客観的な諸情勢を見たって合うものじゃない、事、定員に関する限りは。ぜひ洗い直してもらいたいということを強くあなたに要望して、関連ですから終わりたいと思います。どうですか。
#98
○国務大臣(内田常雄君) 吉田さんの御説よくわかります。しかし、総定員法は、昨年御承知のとおり通ったばかりでありまして、国家公務員の総数というものは国民の税金でできておるから、これはむやみにふやすべきではないというところから出ております。各省でかってに戦争して定員をふやすということはよくないと私は思う。要らなくなった定員を他省に回すということでありましょう。厚生省でも、いま申しましたように、国家公務員である看護婦を千人ふやしましたが、厚生省の他の局から全部定員を削って持ってきたのではありませんで、全体の国家公務員の中から、いま看護婦が足りないのだと、幾ら国立病院、国立療養所を充実しても、あるいはその他の心身障害児などの施設をつくりましても、それが看護婦や医師がいないために動かないという状態ではどうしようもないということで、よその定員をとってきて厚生省は充実したと、こういうことをやっておるわけでございますので、したがって、私は微力でありますけれども、今日、厚生省というものが国民の生活に一番密着する大切な役所でありますので、私などが見ましても、ああいう役所は定員を減らしたり、あるいは欠員があったらそれをもう欠員のまま切ってしまって、厚生省へ回してよこせと、こういうような面があることを私も気がついているところがございますので、ことしの概算要求は私がやるわけでありますから、大いに皆さん方の御支援を受けまして、がんばってまいりたいと思います。大臣のほうは、これは一年でやめますか、あるいは一年もたないかもしれませんが、私は、もうこれで二十年近く政治家をやっておりまして、大臣やめたとたんに衆議院をやめるつもりもございませんので、厚生大臣経験の衆議院議員といたしまして、厚生大臣在職時代大いに痛感いたしました政治、行政の発展のために皆さま方とともに微力をいたすつもりでおりますので、これは大臣の在職期間のことだけに限定されないでお考えをいただきたいと、こういうふうにお願いをいたします。
#99
○吉田忠三郎君 大臣任期中にそれをやりなさい。おやめになってからやるということでは限度がありますよ、限度が、大臣。ですから、幸い任期中にそういう問題があるんですから、この法律を審議するということですから、多くを言いませんが、この問題をあらためてあなたといろいろお話をしますがね。ともかく、やめろということを言っているわけでもない。私は総理大臣でないから、任免権を持っていませんから。任期中にやりなさいよ、任期中に。そうして任期を終わったあとでは、そんなにお互いにこれはしろうとじゃあるまいし、これは政治家としてはおのずからその判断はつくと思うから、任期中にこういう問題を処理していくという努力というものは必要だと思うんですよ。あなたがやめてから閣議に出るわけにいかないんですから。閣議で十年前にきめたことですから、そういうものを十年たったならば、一体当時の状況からきめて、いまの全体の客観的な諸事情にマッチするかどうかということを検討してみる、これくらいのことは任期中でなければできませんよ。閣議に出席できないでしょう、閣僚をやめてからは。ですから、前の斎藤厚生大臣だって、あるいは労働大臣だって、あるいは関係の省庁の大臣も、ひとつ検討をしてみましょうと、行管の長官にしましてもしかりです。そうして事務的にはどうするかということについては、事務次官クラスでそういう問題をテーマとして出して検討をする。毎回、国会のこれも答弁ですが、それは調べて善処します、これが国会の答弁になっていますな。その程度のことを言っているんですよ。
#100
○国務大臣(内田常雄君) 吉田委員の御激励まことにありがとうございますので、先ほど来申し上げておりますように、これは、私といたしましても、最大の努力をいたしてまいるつもりであります。どうぞひとつ御信頼をいただきたいし、またこの上とも御激励をいただきたいと思います。
#101
○柏原ヤス君 先ほど昭和四十五年度に、人員増加に対してどれだけの要求をしたかという質問に対して、五名ふやしましたとか、それも新しく検疫所が二カ所できた、それから大阪の飛行場に何か職員をふやすとか、五名だと伺いましたけれども、それで努力したと言っているんじゃほんとに情けない。当然新しい検疫所がふえたんだから人をふやさなければならないのはあたりまえだ。先ほどから問題になっております七十九カ所の検疫所の職員が七百七十名ではとうてい足りないんだということになって、それじゃ、ことしはどれだけ努力したかということをお聞きしたいわけなんです。
 それで、この資料によりますと、十年間にたった九十八名の増員がなされているわけです。それも三十五年度、三十六年度、三十七年度あたりで三十六名とか十五名とか増員されております。ところが三十九年度、四十年度、四十一年度は全然一名も増員されていない。四十三年、四十四年度の間に、この一年間にたった三名、こういう過去の実績を見ますと、もう何にも努力なんかしていないんじゃないか、こういうふうに考えるわけなんでありますが、ことしはそれじゃこの五名は増員しましたけれども、それ以上の要求はしなかったのかどうか、それをお聞きいたします。
#102
○政府委員(村中俊明君) いま五名というお話が出ましたが、もう一名――四名の要求をいたしまして、四名の増員でございます。
#103
○柏原ヤス君 どの点を努力したか、結果がこのようになったとしても、それでは来年はどういうふうに努力しようとしているか。
#104
○政府委員(村中俊明君) いまの四名は四十五年度の予算要求の人数で、今回の提案されております新年度予算の中に載っかっている、ふえている部分でございます。
#105
○藤原道子君 四名しか要求しなかったのですかか。
#106
○国務大臣(内田常雄君) 予算が成立をいたしますと、これは皆さん御承知のように、厚生省は何十人要求したけれども、大蔵省は何人しか認めなかったという言い方は全くございませんで、国会に出しております資料におきましても、予定経費要求書というのは、すなわちそのとおり認められたという形で国会に出しておりますことは御承知のとおりてございます。これは私のほうで――まあ、内輪の委員会でございますから、何人要求したが決定は四人であったという資料を申し上げますと、今度は予算書に予定経費と違う要求をしておって、この予算書は間違いだ、こういうことに実はなるわけでございますので、心の中の希望としては四名ではございませんで、もっと多かったわけでございますが、妥協したところで要求して、そのとおり要求が認められたという形になっておるわけでございます。きょうはたいへんありがたいわけで、厚生省の行政を充実さしていただくために、諸先生から、大蔵省の有力担当官の前でおことばをいただきましたので、この八月、概算要求をいたします際には、これはさらにどう決着するかというようなことも十分含みまして、委曲を尽くして、この検疫体制の整備充実が四十六年度に一そう期待されますように微力を尽くしてまいる所存でございます。
#107
○柏原ヤス君 確保に困難な理由の一つとして、志望者が少ないということは言えると思うんです。検疫所長さんも、後輩を育てていくのに困難だ、いまお医者さんはガンのようなはなやかな、いま問題になっているそういう研究のほうにはみんないくけれども、こういう伝染病の研究などはじみで、だんだん医者の研究熱というか、また志望者が少ないんだということを言っておりました。こういう現状から確保の点、養成の点をどのように考えていらっしゃるか、お聞きしたいと思います。
#108
○政府委員(村中俊明君) 御承知のとおり、検疫担当官というのは主として技術官でございまして、この技術官が自分の技術を生かされて仕事ができるということか――私も技術屋でございますが、一番いい状態だと考えます。そういう意味では、もちろん待遇の改善という問題もあるわけでございますが、やはり研究ができると、何がしか、そういう自分のほんとうにやりたかった技術の向上ができると、そのために何らかの施設なりあるいは研究費なりという問題が、私はこれは決してウエートとしては軽くないものだと考えております。そういう意味で若干ではございますが、施設の整備をやったりあるいは研究費を計上をしながら、細々ながら技術官の気持ちを満たしてもらっているという実情でございます。
#109
○柏原ヤス君 それから、この志望者が少ないという点で、やはり待遇が非常に悪い、こう申し上げて、その点も努力していただきたい。まあ小さい問題ですけれども、検疫所長さんの服装などもすごくみすぼらしいわけですね。何か腕のところに金モールかなんかをつけて、船に乗り込んで、相手の船長とつり合いのとれるようなかっこうにしたらどうかしらんと、まあこんな笑い話の問題ですけれども、そんなことすらしてあげられない。ましてや、その他の待遇などは、ほんとうにかわいそうなんじゃないか。こういうふうに思いました。そういう点やはり張り合いのある職場にしなければいけないんじゃないか。あそこでじみちに仕事をしていた検疫所長さんたちは、何か野口英世博士が検疫官であったというようなことを唯一の誇りとして心のささえにしているような感じを持って帰ったわけなんですが、やはり精神的だけじゃならない。待遇の点は特に予算をとって張り合いのある職場にしていただきたいと思うんです。いかがですか。
#110
○政府委員(村中俊明君) 私自身も、のどから手が出るほどなしたいことをいろいろ御指摘いただきまして、今後予算の編成に大いに活用をさせていただきたいと思います。御承知のとおり、検疫官の制服は、一応国が支給をいたしております。なお、四十五年から、今年度から作業をするときの衣服、それから帽子、くつと、一そろいのそういうのも新しい予算で実はつけておるわけで、一挙にはまいりませんけれども、できるだけ国際的なつき合いをするのに似合うような方向に向かっての努力は今後ともしなければならぬと、そう考えております。
#111
○柏原ヤス君 最後に、港湾衛生のことについてお聞きしたいと思います。外国から入港する汚染船舶の進入を防ぐのは当然でありますけれども、港湾を清潔にしなければならないということも非常に大事な点だと思いました。そこで、横浜港を見ますと、海中にごみが非常に多いわけです。このごみの処理はどこが責任を持ってやるのかということです。それをお伺いいたします。
#112
○政府委員(村中俊明君) 港湾の衛生管理については、今回の検疫法の改正の中でも指導監督というのは、基本的には検疫所長のたてまえになっておる。したがいまして、全般的な港湾管理の管理者は、その港あるいは空港が幾つかの町村にまたがっておりまして、それぞれの町村あるいは指定都市の特別清掃区域に関連してまいりますと、そこの管理責任者というふうに相当分散されておりまして、あるいは市町村長あるいは知事、あるいはそこの管理の責任者ということでございます。現実の問題としましては、それぞれの地区に港湾衛生のための協議会をつくりまして、関係者にそこに集まってもらって、いろいろ問題点を提起しながら、それぞれの部署に応じて清掃あるいは汚物の始末をしてもらうというふうなことを行なっております。しかし、たぶん横浜についても現状をあるいはごらんいただいたかとも存じますけれども、なかなかまだるっこいということもございまして、直接担当官が手を出してやる場合も少なくないわけであります。たてまえはたてまえといたしまして、やはり今後港の衛生的な管理ということが、着岸検疫あるいは無線検疫というふうな状態に変わってまいりますと、相当高い比重で管理を強化するということが出てまいるわけでございます。これは法律の改正に基づきまして、約二千万円でございますが、清掃衛生管理費を計上いたしまして、そういったことの対応策をとってまいりたい、こう考えております。
#113
○柏原ヤス君 去年、横浜埠頭の倉庫にペストノミを持ったネズミが大量に発生したということですが、このことは、厚生省は事実を御存じなんでしょうか。
#114
○政府委員(村中俊明君) ペストの菌を持ったノミがたかるネズミということではなくて、これはケオプスネズミと言うのでございますが、従来、ペスト菌が付着すると言われたそういうネズミ、それからシラミでございますけれども、これは、そういうものを捕獲いたしまして検査いたしましたが、その結果ではペスト菌は出ておりません。
#115
○柏原ヤス君 そうすると、いまお伺いしている事実は違うというわけですか。
#116
○政府委員(村中俊明君) ノミは見つかっておりますけれども、それはペスト菌は持っていないということでございます。
#117
○柏原ヤス君 そういうネズミがたくさん倉庫にいたということは御存じなんでしょう。
#118
○政府委員(村中俊明君) 承知をいたしております。
#119
○柏原ヤス君 そのネズミ退治はどのようになさったか、その経過を話していただきたいと思ます。
#120
○政府委員(村中俊明君) 検疫課長から説明をさしていただきます。
#121
○説明員(実川渉君) 港湾衛生管理の一環といたしまして、港湾におきまする鼠族、こん虫類の調査をやっておりますが、実は、たまたま横浜の某埠頭におきまして、そこに働いております労務者が何か体がかゆくてしょうがない、検疫さんひとつ調査してみてくれぬかということで調査をしてみましたところが、そのケオプスノミの寄生しましたネズミが大量に検出をされましたので、そういう非衛生的な港湾であると、今後の検疫の近代化を進めていく上において支障がある。こういうことで実は地元の埠頭事務所、もちろん県、市、そういう三者と協議をいたしまして、定期的に駆除をやりまして、その状態を現在維持するようにしております。したがいまして、国がそういった駆除のための費用を若干投入いたしまして、それが非常な効果がありましたものですから、今年度は何か市当局においても予算化するというような方向に進んでおるようでございます。
#122
○柏原ヤス君 他の港でもこのような事例があるかどうか、あるのではないかと、こう思ってお聞きするわけです。
#123
○説明員(実川渉君) 御指摘のように、神戸その他の港湾においてもそのような事例がございましす。
#124
○柏原ヤス君 人手不足、予算不足で予防まで手が回らないというのが現状だと思うのです。この点について予防対策をどう考えていらっしゃるか、その点お願いいたします。
#125
○政府委員(村中俊明君) 港の衛生管理の問題につきましては、先ほどもちょっと触れましたけれども、やはり船が入ってくる、船が汚染されてるかどうかという問題もさることながら、船の着く港自身がきたない状態であっては困る。そこで今回の国際衛生規則から保健規則に改正になた要点の一つに、最初に触れましたけれども、港湾の衛生管理は今後検疫行政を進める上の一つの大きな柱にすべきであるという点の条項が加わっております。私どもといたしましても、従来の検疫業務の中で、港の衛生管理、港湾の衛生管理というのは予算の上でも若干ふやしましたが、これは大いに力を入れてやっていかなければならない。ただ、行政官庁だけがそういうような衛生管理について一生懸命やるだけではなくて、先ほど来の話のように、たとえば倉庫の管理責任者とかあるいは港湾の管理者とか、あるいは所在の県知事とか、市町村長とか、そういう連帯の協力も当然必要なわけでございます。そういうことで両々相まった形で国際保健規則、それから検疫法に示された港湾の衛生管理ができるような、そういう努力は今後もやっていきたい。なお、常時の態勢といたしましては、港湾周辺のこん虫類の薬剤の耐性の調査、使っている薬がこん虫を殺すのに十分なのかどうかあるいはネズミを退治するのに役に立つのかどうなのか、そういった調査は常時することになっておりまして、こういう調査とあわせながら、先ほど来御指摘がございました不測の事態に対応するようなことをやってまいりたいと、こう考えております。
#126
○柏原ヤス君 以上で終わります。
#127
○中沢伊登子君 最後に、私もちょっと二点ほど質問させていただきます。
 最近、船がずいぶん大型になっておりますが、この船が一たん港に入ってくるときには指定錨地というところにとまらなければなりませんが、港から相当離れておりますし、検疫の時間が日没から夜明けまでは中止されるので、せっかく港に近づいてきても、家族を呼び寄せながらも家族との対面ができない、こういうことが問題になっております。これは、船主にとっても非常に稼働率がマイナスになる、こういうことで船主のほうからも何とかこれは夜間検疫をやるわけにはいかないか、こういうような要望もあるわけですけれども、この点についてお答えをいただきたい。
#128
○政府委員(村中俊明君) たてまえとしては、現在、検疫の実施は日の出から日没の間ということになっておりますが、航空機の国際空港につきましては、これはダイヤの関係で特別に設けております。そういうことで基本的には夜間の検疫というのは従来やっていないわけでございます。御指摘のような錨地に停留させてそこで検疫する。しかし実際に夜間の検疫を考えます場合に、その港自身が船の運航に夜間がいろいろの点で安全なのかどうかというような問題。もう一点は、小さな検疫艇でございまして、船の間をぬって錨地にたどり着いて検疫をする検疫官の危険防止という問題も間接的にはある。しかし、何と申しましても、夜間の検疫を可能にする一番の要素というのは夜間に勤務できるような態様を検疫職員の中につくるということ、そういうことで、今後、超過勤務手当のようなものの増額をはかって夜間勤務のできるようなことを考えたいと思いますが、先ほど来しばしば御指摘がありましたけれども、なかなか職員の確保という面から、ずばり必要な施設について港湾関係者の方の期待するようなところまで手を広げるには相当問題があろうと思います。今後の検討課.題にさせていただきたいと、こう思います。
#129
○中沢伊登子君 そうしますと、これは船員と船員家族とのやっぱり何といいますか、人道問題ということにもなってくるわけですね。そこで、それでは夜間検疫をするような船舶というのはどれくらいあるのですか、一年間に。日没から朝までもうできませんね、そうすると、そういうふうなことになる船というのは、大体一年何隻ぐらいあるのですか。
#130
○説明員(実川渉君) 約三分の一が時間外に入ってまいります。
#131
○中沢伊登子君 船が夜間でももし検疫をするとすれば、一隻の船に対して何人ぐらいでその検疫をやるのか、検疫をやるのにどれぐらいの時間を必要とするか、おわかりでしたら御答弁いただきたい。
#132
○説明員(実川渉君) 原則といたしまして、医師である検疫官一名、それから獣医その他の技術官である検疫官が一名、それと事務的な書類をチェックするための事務官が一名、三人一組でもって一班を編成をいたしまして、それで臨船検疫をやっております。所要時間でございますが、これは御案内のように、汚染神域を発港した船につきましては、相当時間を要しますし、それから衛生的な船舶でございますとわりあいに早くできるということでございまして、一がいに何分とは申しかねますのですが……。
#133
○中沢伊登子君 そうしますと、三名が一組になっているわけですね。これくらいの予算をはっきり取って――これはせっかく遠くから帰ってきて家族を呼び寄せながら遠い港の灯を、家族のいるホテル、旅館、そういうところの灯を眺めて無恥をかこつわけですから、その辺で、三名くらいが一組であるならば、もう少しこの予算を取ったらどうか。それに強力に働きかけていただきたい。先ほど、この検疫官の勤務が三交代制だということを私伺いましたけれども、もしも、予算が取れればこれができるのですか。そうであれば、非常に意欲的な厚生大臣にひとつ働きかけていただいて、何とかこの問題を前向きに進めていただくように特に要望したいと思います。
#134
○政府委員(村中俊明君) 根っこになる検疫職員の数の問題もありますけれども、さしあたっては、やはり予算上の問題が一番制約になっておると思います。実は検疫、港湾関係の者からも相当強い要望を私自身も受けておりまして、この問題は、何とか軌道に乗せたいという努力を実はいたしたわけでございますが、なかなか実現ができない。今後もこういう点については努力をしたいと思っております。
#135
○国務大臣(内田常雄君) 東京空港などは、三交代を実施をいたしましておるわけでありますが、いま中沢さんのお尋ねは港であります。しかし、私は、いまのお尋ねを受けましてなるほどと思う点がございますので、これはもう空港に限らず、港についてもでき得る限りそういう体制をとりまして、そうして船員の方々の利便ばかりではなしに、船の運航能率をあげるべきだと思いますので、お尋ねの線に沿いましてできる限りひとつ努力をいたしてみたいと思います。
#136
○中沢伊登子君 それでは、もう一つ問題は、着岸検疫というのをやるわけですね。この着岸検疫ができれば、これは自動車くらいでさっと行けるわけですが、その着岸検疫をいまのところ実施ができているのか、できていないのか。そうして現在、着岸検疫をやるとすれば、その港はどれくらいあるか。今後またどれくらい、着岸検疫をするために、港を整備すればそういうことができるような状態になっているのか、その辺をひとつ聞かしていただきたい。
#137
○政府委員(村中俊明君) 四十四年度では横浜と神戸を実施いたしました。四十五年度からさらに東京と門司をつけ加えたい、大体着岸の船は二万トン級どまりという考え方を持っております。ただ、これには、先ほど来触れておりますけれども、予算上の面、人員の面、それから港湾の危害防止がどうなっているか、港自身。こういう問題が当然検討される中に入るわけでございます。
#138
○中沢伊登子君 そうすると、今度の法律案では別に問題はございませんけれども、無線検疫が実現できるようになっている。これは先ほどからいろいろお話のありますように、近代化、合理化の一番何といいますか、よい例だと思います。予算も足りなければ人間も足りない、こういう中で非常に意欲をもって無線検疫をやられたらいいと思いますが、いまの御答弁にもありましたように、何と申しましても、人間が足りないのと、予算が足りないのと、特に港湾のいまの危害防止の点、こういうようないろいろな問題を含んでおりますから、今後とも予算要求あるいは人員確保ですね、こういう点にさらに努力をされまして、この検疫の問題がほんとうにスムーズにいきますように心から期待をしますと同時に、要望をさせていただきます。
#139
○藤原道子君 さっき聞き漏らしたのですけれども、検疫をするのは国際空港ですね。そうすると、この空港の職員は七十一名、これは四十四年度ですけれども、ことしは何人になったか知りませんが、これがどう配属されているか。検疫するのは国際空港だけなのであるか。それとも岩国とか板付、奄美大島ですか、検疫港というようなことになっているようでございますけれども、これらにも配属されているのか。常時配属されているのかどうなのかということをちょっとお伺いしたい。それで、東京、大阪、これには何人ぐらいが配属されているか。それから勤務状態は、三交代制といわれたけれども、日曜とか祭日とかいうことがあるということになると、七十一名でどういうふうな勤務になっているかということを念のためにお伺いしたい。
#140
○政府委員(村中俊明君) 現在七十九の検疫所がございますが、この検疫所は全部空と港と、いずれも国際線が入れる港でございます、それから空港でございます。
 それから人員でございますが、羽田の空港五十名、大阪空港が十四名、板付が三名、それから鹿児島が二名、奄美空港が二名、これはそこに常駐をいたしております。
#141
○藤原道子君 勤務体制はどういうふうになっていますか。
#142
○説明員(実川渉君) このうちの東京国際空港につきましては、深夜便もございますことでございますし、なるたけ制限はしておりますが、一応おそ番、早番、深夜勤というふうないわゆる三交代、変則三交代でございますけれども、そういうような体制で、常時検疫ができるような体制をしいております。それから大阪につきましては、夜間をいま入港制限やっておりますので、夜間便がほとんどございませんです。したがいまして、大体十一時ごろまで勤務できるような体制にしております。それから鹿児島、奄美等につきましては、これは便数が非常に少なうございます。したがいまして、二名でもって十分やっております。板付が三名で、若干足りないぎみでございますけれども、これも便数がまた少なうございますので、何とかやっているというような状況でございます。
#143
○渋谷邦彦君 大臣に最後に一つ御要望申し上げたのですが、先ほど大臣の御答弁の中で、日本の検疫は非常にきびし過ぎるという問題、確かに私どももそれは知っております。まあ、日本かアメリカか、こう言われております。これも、よくよく考えてみますと、先ほど来からこの質疑応答の中にございましたように、エキスパートが非常に少ない、それから勤務体制が云々と、こういう問題にやはり起因するところが非常に大きいのではあるまいか、こう思います。それは非常に前向きに努力してくださる、こういうことでございますから御期待申し上げるのでありますが、願わくは外国の旅客に対して、そのきびしいために不愉快な思いをかけない、これだけは十分なひとつ御配慮をいただきたい。これだけを最後に御要望申し上げておきたい。
#144
○国務大臣(内田常雄君) いま渋谷委員がおっしゃられたようなことの風当たりが、実は私どもにもまいるわけでございます。正直に白状いたしまして、私は全くその方面はしろうとでございますので、この検疫が、さっきもちょっと触れましたようなことばで人海戦術的な、きつくすればそれでいいのだということでもなさそうで、その辺は合理化、近代化をして、また、伝染病といっても四種類になるわけでございますが、それらに関する国際情報などもキャッチしておれば、これは病気の心配のない健康な乗客であるとか、あるいはまたそういう路線に関する検疫のあり方については、また考えなければならん点もあるというふうな実は気がいたしておるわけでございまして、渋谷先生からもそういう御注意がございますので、これはぜひひとつここに検疫課長もおります、関係の局長もおりますので、ともども聞かしていただきましたので、今後十分にして、しかも相手に不愉快を与えないような方法をとってまいるべきだと考えて努力をいたします。
#145
○委員長(佐野芳雄君) 他に御発言もなければ、質疑は尽きたものと認めて御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#146
○委員長(佐野芳雄君) 御異議ないと認めます。
 それでは、これより討論に入ります。
 御意見のある方は賛否を明らかにしてお述べを願います。――別に御発言もないようですので、討論は終局したものと認めて御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#147
○委員長(佐野芳雄君) 御異議ないと認めます。
 それでは、これより採決に入ります。
 検疫法の一部を改正する法律案を問題に供します。
 本案に賛成の方の挙手を願います。
  〔賛成者挙手〕
#148
○委員長(佐野芳雄君) 全会一致と認めます。よって、本案は全会一致をもって原案どおり可決すべきものと決定いたしました。
 なお、本院規則第七十二条により議長に提出すべき報告書の作成につきましては、これを委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#149
○委員長(佐野芳雄君) 御異議ないものと認め、さよう決定いたします。
 本日はこれにて散会いたします。
  午後三時五十二分散会
     ―――――・―――――
ソース: 国立国会図書館
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