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1970/03/31 第63回国会 参議院 参議院会議録情報 第063回国会 本会議 第8号
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1970/03/31 第63回国会 参議院

参議院会議録情報 第063回国会 本会議 第8号

#1
第063回国会 本会議 第8号
昭和四十五年三月三十一日(火曜日)
   午後六時三十三分開議
    ━━━━━━━━━━━━━
#2
○議事日程 第八号
  昭和四十五年三月三十一日
   午後三時開議
 第一 国家公務員等の任命に関する件
    ━━━━━━━━━━━━━
○本日の会議に付した案件
 一、日航機乗っ取り事件についての運輸大臣及
  び外務大臣の報告
 一、日程第一
 一、昭和四十五年度一般会計暫定予算
 一、昭和四十五年度特別会計暫定予算
 一、昭和四十五年度政府関係機関暫定予算
 一、引揚者等に対する特別交付金の支給に関す
  る法律の一部を改正する法律案(衆議院提出)
 一、自然公園法の一部を改正する法律案(内閣
 提出)
 一、柔道整復師法案(衆議院提出)
 一、放送法第三十七条第二項の規定に基づき、
  承認を求めるの件(衆議院送付)
    ―――――――――――――
#3
○議長(重宗雄三君) 諸般の報告は、朗読を省略いたします。
     ―――――・―――――
#4
○議長(重宗雄三君) これより本日の会議を開きます。
 運輸大臣及び外務大臣から、日航機乗っ取り事件について発言を求められました。この際、順次発言を許します。橋本運輸大臣。
    〔国務大臣橋本登美三郎君登壇〕
#5
○国務大臣(橋本登美三郎君) 日航機乗っ取り事件につきまして御報告申し上げます。
 本日、午前七時十分、羽田発福岡行き日本航空三五一便は、七時四十九分名古屋上空で、赤軍派と称する約十五名の乗客に、北朝鮮に行くよう脅迫されました。同機の乗り組み員は七人、乗客は百三十一人、計百三十八人であります。機長石田真二君は、燃料不足のため北鮮まで行くことは不可能であると断わり、板付飛行場へ八時五十九分に着陸いたしました。
 板付飛行場では空港を閉鎖し、自衛隊機を滑走路に駐機させるなど、三五一便の出発を阻止すべく努力をするとともに、乗客を安全に機内からおりさせるべく説得に努力いたしましたが、機内の状況は次第に悪化し、人命の危険を感じたらしく、十三時四十六分、老人、女子、子供二十三人をおろしたのみで、ついに十三時五十九分、石田機長独自の判断で、航空管制塔に出発承認を受けることなく、板付飛行場を離陸し、平壌へ向かいました。
 該機の離陸後は、安全な飛行と着陸に重点を置くこととし、このために外務省、日本赤十字社、NHK等を通じ、当核機の北朝鮮における安全な航行及び着陸並びに乗客、乗員の安全の確保について可能な限り努力をいたしてまいりました。
 十四時四十一分ごろ、三十八度線付近に達しましたと思われまするが、その後転進いたしまして、十五時十八分、ソウル金浦空港に着陸したことが大邸航空交通管制センターから福岡管制部を通じて十五時二十五分に確認をされました。
 着陸後の状況につきましては、「よど号」は滑走路の端に着陸したままであって、乗客及び乗員の救出は十七時十分現在、なおいまだ確認されておりませんが、韓国当局とも十分連絡をとって、情報の収集につとめるとともに、あらゆる方法を講じて乗客及び乗員の安全の確保につとめたい所存であります。
 今回の不祥事件に対し、まことに申しわけない次第であります。また、不安な時間を過ごされた乗客二十三名及びその関係者の方々、また、なお現に異郷の地にあって、機内にある乗客及びその関係者の方々に対し、衷心より御同情申し上げます。
 今後、かかる事件の発生を防止するため、対策を緊急に関係機関とも協議して実施いたしたい所存であります。
 右御報告申し上げます。
    ―――――――――――――
#6
○議長(重宗雄三君) 愛知外務大臣。
   〔国務大臣愛知揆一君登壇〕
#7
○国務大臣(愛知揆一君) 本件の日航機が韓国の金浦空港に十五時十七分到着した入報とともに、外務省といたしましては、時を移さず、直ちに現地の韓国大使館及び在ソウルわがほう大使館を通じ、韓国政府に対し、乗客、乗員の安全を確保するための万全の措置をとるよう要請するとともに、乗客、乗員がすみやかに、できれば本日中にも日本へ帰国できるよう、あらゆる協力を要請をいたした次第でございます。韓国政府といたしましては、あらゆる努力を傾倒してくれておりますが、なお緊密な連絡を十分とりまして、政府としても最善の努力をいたしたいと存じております。
 右御報告申し上げます。(拍手)
     ―――――・―――――
#8
○議長(重宗雄三君) 日程第一、国家公務員等の任命に関する件。
 内閣から、土地調整委員会委員に大山隆君を、
 中央更生保護審査会委員に古賀忠道君、柳川眞文君を任命することについて、本院の同意を求めてまいりました。
 まず、土地調整委員会委員の任命について採決をいたします。
 内閣申し出のとおり、これに同意することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
#9
○議長(重宗雄三君) 過半数と認めます。よって、これに同意することに決しました。
     ―――――・―――――
#10
○議長(重宗雄三君) 次に、中央更生保護審査会委員の任命について採決をいたします。
 内閣申し出のとおり、これに同意することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
#11
○議長(重宗雄三君) 総員起立と認めます。よって、全会一致をもってこれに同意することに決しました。
     ―――――・―――――
#12
○議長(重宗雄三君) この際、日程に追加して、
 昭和四十五年度一般会計暫定予算。
 昭和四十五年度特別会計暫定予算。
 昭和四十五年度政府関係機関暫定予算。
 以上三案を一括して議題とすることに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#13
○議長(重宗雄三君) 御異議ないと認めます。
 まず、委員長の報告を求めます。予算委員長堀本宜実君。
   〔堀本宜実君登壇、拍手〕
#14
○堀本宜実君 ただいま議題となりました昭和四十五年度暫定予算三案の予算委員会における審査の経過及び結果を御報告申し上げます。
 今回の暫定予算は、昭和四十五年度本予算の年度内成立が困難な事情にありますので、国政の運営に支障を来たさないよう、四月一日から四月十八日までの期間について編成されたものであります。
 暫定予算の編成方針といたしましては、本予算成立までの応急的な措置でありまするために、経常的な人件費、事務費並びに義務的な既定経費等、必要最小限度のものにとどめ、新規の施策にかかる経費は原則として計上しないこととしております。ただ、教育及び社会政策上の配慮等から、暫定予算の期間といえども放置することが適当でないものは特に計上いたしておるのであります。
 また、歳入につきましては、租税及び印紙収入千二百八十四億円、税外収入三十六億円のほか、前年度剰余金受け入れ二百三十億円と暫定予算の期間中に見込まれまする額を計上いたしております。
 以上のような内容により編成されました一般会計予算の歳出総額は六千百十六億円、歳入総額は千五百五十億円でありまして、差し引き四千五百六十六億円の歳出超過となっておりますが、国庫の資金繰りにつきましては、必要に応じ大蔵省証券を五千億円まで発行できることといたしております。
 なお、また、特別会計及び政府関係機関につきましては、一般会計に準じて暫定予算を編成しております。
 これら暫定予算は、三月二十六日国会に提出せられ、予算委員会におきましては、昨三十日衆議院よりの送付を待って、本日、福田大蔵大臣から提案理由の説明を聴取し、直ちに佐藤内閣総理大臣並びに関係各大臣に対し質疑を行ないました。以下、その概要を簡単に申し上げます。
 まず、暫定予算に直接関係のある問題として、政府は暫定予算には政策的な経費を組まないと言いながら、一般会計から産投会計へ八十億円の繰り入れをしているのはどういうわけかとの質疑がありました。これに対し、福田大蔵大臣より、四十五年度本予算で産投会計から輸出入銀行へ七百六十億円を出資することにしているが、本予算の成立がおくれることとなったので十八日分の約二倍に当たる八十億円を暫定予算に計上した。輸銀では業務の性格上、年度開始当初から低利な資金を必要とするので、四十三年度の暫定予算でも同じ趣旨で五十億円を計上した前例もあり、特に政策的配慮から行なったものではないとの答弁がありました。また、この暫定予算では、大蔵省証券の発行限度額を五千億円としているが、これは一般会計暫定予算の歳出超過見込み額四千五百六十六億円をこえている。五千億円計上したのは国庫の資金繰りが苦しいためか、それともほかに理由があるのかとの質疑がありました。これに対し、福田大蔵大臣は、大蔵省証券の発行限度額を五千億円としたのは四十五年度本予算で限度額を五千億円としているので、暫定予算においても一応これを発行限度額とした。ただし、国庫余裕金が十分あるので、現実には蔵券の発行は僅少にとどまるものと考えているとの答弁がありました。このほか、今朝、突如発生を見た日航機乗っ取り事件の善後措置、万国博で頻発する事故の対策、公害問題、特に公害罪立法化の見通し、ソ連の爆撃演習に対する申し入れの経過、日雇い健保の不正取り締まり、繊維の輸出規制、スモン病対策、米の減産対策並びに農産物の自由化対策、国鉄財政再建策、全総開発と地域開発の関係、特に東北地域開発の問題、物価問題、日本の国連改革案等々、内政、外交にわたる問題について熱心な質疑が行なわれたのでありますが、その詳細は会議録によって御承知を願いたいと存じます。
 かくて質疑を終了し、直ちに採決に入りました。採決の結果、昭和四十五年度暫定予算三案は、いずれも多数をもって原案どおり可決すべきものと決定いたしました。
 以上御報告を申し上げます。(拍手)
#15
○議長(重宗雄三君) 別に御発言もなければ、これより採決をいたします。
 三案全部を問題に供します。三案に賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
#16
○議長(重宗雄三君) 過半数と認めます。よって、三案は可決せられました。
     ―――――・―――――
#17
○議長(重宗雄三君) この際、日程に追加して、
 引揚者等に対する特別交付金の支給に関する法律の一部を改正する法律案(衆議院提出)を議題とすることに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#18
○議長(重宗雄三君) 御異議ないと認めます。
 まず、委員長の報告を求めます。大蔵委員長栗原祐幸君。
   〔栗原祐幸君登壇、拍手〕
#19
○栗原祐幸君 ただいま議題となりました法律案は、引き揚げ者等に対する特別交付金の請求期限を明年三月三十一日まで一年間延長しようとするものであります。
 委員会における審査の詳細は会議録に譲りたいと存じます。
 採決の結果、本案は全会一致をもって原案どおり可決すべきものと決定をいたしました。
 以上報告を終わります。(拍手)
#20
○議長(重宗雄三君) 別に御発言もなければ、これより採決をいたします。
 本案全部を問題に供します。本案に賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
#21
○議長(重宗雄三君) 過半数と認めます。よって、本案は可決せられました。
     ―――――・―――――
#22
○議長(重宗雄三君) この際、日程に追加して、自然公園法の一部を改正する法律案(内閣提出)。
 柔道整復師法案(衆議院提出)。
 以上両案を一括して議題とすることに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#23
○議長(重宗雄三君) 御異議ないと認めます。
 まず、委員長の報告を求めます。社会労働委員長佐野芳雄君。
    〔佐野芳雄君登壇、拍手〕
#24
○佐野芳雄君 ただいま議題となりました両法律案の委員会における審議の経過と結果を御報告申し上げます。
 自然公園法の一部を改正する法律案は、国立公園または国定公園の海中の景観を保護するため、その公園の区域内に海中公園地区を指定して、必要な規制を行なおうとするものであります。
 委員会における審議の経過は会議録によって御承知を願います。
 採決の結果、全会一致をもって可決すべきものと決定いたしました。
    ―――――――――――――
 次に、柔道整復師法案について申し上げます。
 柔道整復師の施術の対象は、もっぱら、骨折、脱臼の整復、打撲、捻挫等の負傷に限られておるのでありますが、法の体系としては、同じく医業類似行為であるということで、あんまマッサージ指圧師、はり師、きゅう師と同一の法律によって規制されているのであります。しかし、柔道整復業務の実態は、あんま師等の手技とは施術の方法を異にいたしておりますので、これを別個の単独法とし、柔道整復師法としようとするものであります。あわせて、業務の一そうの適正化を期するため、罰則の整備を行なうことといたしているのであります。
 委員会における審議の経過は会議録によって御承知願います。
 採決の結果、全会一致をもって可決すべきものと決定いたしました。
 なお、全会一致をもって附帯決議を行ないました。
 以上御報告申し上げます。(拍手)
#25
○議長(重宗雄三君) 別に御発言もなければ、これより採決をいたします。
 両案全部を問題に供します。両案に賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
#26
○議長(重宗雄三君) 総員起立と認めます。よって、両案は全会一致をもって可決せられました。
     ―――――・―――――
#27
○議長(重宗雄三君) この際、日程に追加して、
 放送法第三十七条第二項の規定に基づき、承認を求めるの件(衆議院送付)を議題とすることに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#28
○議長(重宗雄三君) 御異議ないと認めます。
 まず、委員長の報告を求めます。逓信委員長近藤信一君。
   〔近藤信一君登壇、拍手〕
#29
○近藤信一君 ただいま議題となりました案件は、日本放送協会の昭和四十五年度収支予算、事業計画及び資金計画について、国会の承認を求めようとするものであります。
 その概要を申し上げますと、収支予算の規模は、事業収支で九百九億八千万円、資本収支は三百七億三千万円となっております。
 また、事業計画は、その重点をテレビ、ラジオ両放送網の建設、放送番組の刷新、充実、教育・教養番組の利用促進等に置いております。
 逓信委員会におきましては、慎重な審議を重ねましたが、特にカラーテレビの増加に伴う利益還元方策、高層ビル等人為的原因による電波障害の救済対策、長期経営構想の拡大修正問題等の諸点について熱心な質疑が行なわれました。
 かくして質疑を終わり、討論、採決の結果、全会一致をもってこれを承認すべきものと決定いたしました。
 次いで、本件に関し、日本社会党永岡委員提出の六項目にわたる附帯決議案を委員会の決議とすることに全会一致をもって決定いたしました。
 以上御報告申し上げます。(拍手)
#30
○議長(重宗雄三君) 別に御発言もなければ、これより採決をいたします。
 本件を問題に供します。本件を承認することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
#31
○議長(重宗雄三君) 過半数と認めます。よって、本件は承認することに決しました。
 本日はこれにて散会いたします。
   午後六時五十六分散会
ソース: 国立国会図書館
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