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1967/12/22 第57回国会 参議院 参議院会議録情報 第057回国会 産業公害及び交通対策特別委員会 第3号
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1967/12/22 第57回国会 参議院

参議院会議録情報 第057回国会 産業公害及び交通対策特別委員会 第3号

#1
第057回国会 産業公害及び交通対策特別委員会 第3号
昭和四十二年十二月二十二日(金曜日)
   午前十一時三分開会
    ―――――――――――――
   委員の異動
 十二月十八日
    辞任         補欠選任
     矢追 秀彦君     小平 芳平君
    ―――――――――――――
  出席者は左のとおり。
    委員長         松澤 兼人君
    理 事
                石井  桂君
                宮崎 正雄君
                大倉 精一君
                原田  立君
    委 員
                植木 光教君
                奥村 悦造君
                木村 睦男君
                黒木 利克君
                紅露 みつ君
                中津井 真君
                柳田桃太郎君
                横山 フク君
                戸田 菊雄君
                成瀬 幡治君
                藤田藤太郎君
                小平 芳平君
                瓜生  清君
   政府委員
       経済企画庁水資
       源局長      今泉 一郎君
       厚生政務次官   谷垣 專一君
       厚生大臣官房長  戸澤 政方君
       厚生省環境衛生
       局長       松尾 正雄君
   事務局側
       常任委員会専門
       員        中原 武夫君
       常任委員会専門
       員        吉田善次郎君
   説明員
       経済企画庁水資
       源局参事官    宮内  宏君
       通商産業省企業
       局公害第二課長  斉藤 光雄君
       通商産業省化学
       工業局化学第一
       課長       天谷 直弘君
    ―――――――――――――
  本日の会議に付した案件
○むちうち症等交通事故被害者対策確立等に関す
 る請願(第三六〇号)(第四三四号)(第四三五号)
 (第四八九号)
○京都府城陽町における山砂利採取に起因する公
 害の補償等に関する請願(第四四一号)
○産業公害の防除対策に関する請願(第五六七号)
○産業公害及び交通対策樹立に関する調査
 (産業公害対策に関する件)
    ―――――――――――――
#2
○委員長(松澤兼人君) ただいまから産業公害及び交通対策特別委員会を開会いたします。
 委員の異動について御報告いたします。
 去る十八日、矢追秀彦君が委員を辞任され、その補欠として小平芳平君が選任されました。
    ―――――――――――――
#3
○委員長(松澤兼人君) まず、請願の審査を行ないます。
 第三六〇号、むちうち症等交通事故被害者対策確立等に関する請願外五件の請願を一括して議題といたします。
 これらの請願につきましては、委員長及び理事打ち合わせ会におきまして慎重検討いたしました結果、第三六〇号、第四三四号、第四三五号及び第四八九号のむちうち症等交通事故被害者対策確立等に関する請願、第四四一号の京都府城陽町における山砂利採取に起因する公害の補償等に関する請願、第五六七号の産業公害の防除対策等に関する請願は、いずれも採択することに意見が一致いたしました。
 右理事会の一致のとおり、この請願は、議院の会議に付するを要するものにして、内閣に送付するを要するものと決定することに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#4
○委員長(松澤兼人君) 御異議ないと認め、さように決定いたします。
 なお、報告書の作成につきましては、これを委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#5
○委員長(松澤兼人君) 御異議ないと認め、さように決定いたします。
    ―――――――――――――
#6
○委員長(松澤兼人君) 産業公害及び交通対策樹立に関する調査を議題とし、産業公害対策に関する件について調査を進めます。
 御質疑のある方は順次御発言を願います。原田君。
#7
○原田立君 新潟県の阿賀野川の水銀中毒事件、あるいはまた熊本県の水俣市におけるメチール中毒の水俣病、あるいはまた富山県神通川のカドミウムによるイタイイタイ病等々が当国会で議論されているわけでありますが、この悲惨な公害除却に努力しているにもかかわらず、まだそれに対する処置、対応策、これがはっきりしておらないように私は承知しておりますけれども、この取り扱いについて、厚生省としては住民の健康を守るという、そういう立場から、この三件についていかようにお考えであり、また、どういう対策を講じられるのか、それをまず冒頭にお伺いしたいと思っております。
#8
○政府委員(谷垣專一君) これらの御質疑のございます案件は、きわめて遺憾な点でございますので、患者の医療はもとより、またそれの発生いたしまする諸原因の究明等――ことにまた患者の医療には、厚生省といたしましては県と市と協力いたしまして、万全の対策を講じたいと考えております。こういう種類の事故が今後におきまして続発しないような原因究明がまた非常に大切かと思います。その対策を樹立いたしますためには、厚生省といたしましては積極的な取り組みをいたしたいと考えております。それらの各件の詳細に関しましては、担当の局長のほうから御報告をさせていただきたいと思います。
#9
○政府委員(松尾正雄君) 熊本に起こりました水俣病の患者につきましては、有機水銀による中毒であるという結論に基づきまして、その後直ちに処置をいたしました。ただいま政務次官よりお話がございましたように、県、市とともに、この患者の救済ということについては、国も、それぞれ助成もいたしますし、またリハビリテーション等につきましての施設の建設につきましても、融資その他でもって努力をしてまいりました。阿賀野川の同様な第二の水俣病につきましても、先般ようやくその原因を究明いたしまして、これもまた、特に患者の回復をねらいましたリハビリテーション、治療という目的のために約二百万の費用を出しまして鋭意治療につとめているという状況でございます。また神通川につきましても、先般来いろいろと御審議いただきました経過にも明らかでございますように、私どものほうでもほぼその原因を究明する段階に至りまして、ただいま県や市とともに、そういう救済のための手段というものを検討中でございます。また、かような神通川流域におきます他の地域につきましては、すでに御案内のとおり、飲料水による汚染あるいは影響というものが非常に重大かと考えられますので、現地にすみやかに水道を設置するように、水源調査を鋭意急いでいるわけでございまして、これらによりまして今後の発生を十分防止するように対処してまいりたいと考えております。
#10
○原田立君 次官も局長も、この問題については積極的に取り組むと、こういうお話でありますが、この事件は非常に長い間の問題ですが、いまだにこれらの結論が出されておりません。そうして特に、いまもお話のありましたように、公害患者の救済、これがなされていない。それに公害の認定がなされていないのは非常に残念の至りでありますが、いつごろ出すのか、補償の方法、それから再発の防止策、これらについて特にお伺いしたいと思うのですが、当委員会で先日も問題になりましたイタイイタイ病なんかについては、寒くなるとよけい痛くなる、病気も進む、こういうふうに聞いております。雪が非常に深いところでありますし、よけい痛むので、特に早くしてあげなければならない、こう思うのです。前回も当委員会で積極的に取り組むと、そういうお話があったわけなのですけれども、それ以上にお答えの範囲は出ておりません。で、早く結論を出して、補償等も早くしっかりしてやると、こうしなければいけないと思うのです。その点について、どういうような対応策を、もうすでにおとりになっておられるのか。
#11
○政府委員(谷垣專一君) この原因の究明につきましては、一体それがカドミウムなり、その他の状況が原因であるということにつきましては、結論がほぼ出ておるわけでありますが、その由来いたしておりまするのがどういうものであるかという点につきまして、現在厚生省のほうで委託調査を施行しておるわけでございまして、これは先般の当委員会におきますその調査班の各委員からの陳述によりまして御承知おきを願っていることと思います。この件は同調査班から来春その結論を出すことになっておりますので、厚生省といたしましては、その結論を待っておるという状況でございます。しかし、そのこととは別に患者はすでに発生いたしておりますので、患者の対策を講じなければなりません。この点は、すでに県あるいはそこの町におきまして、それぞれ患者負担の分につきましても補助をするということが決議をされております。厚生省におきましても何らかそれに対しまする補助の財源を考えたいということで、いま検討をいたしておる段階でございます。
 それと、もう一つ、先ほど局長が申し上げましたように、現地の水源、水道の問題、これがございます。これはすでに水源調査をいたしておる現状でございますので、この結果を待ちまして、現地のほうから水道の敷設その他の御要望がございますれば、それに対する対策、施策を厚生省のほうで講じたい、かように考えている状況でございます。
#12
○原田立君 いまの次官のお話の中に、県で条例ができたと、厚生省としても何らかその治療費等の関係について検討中であるということでございますが、いまも次官のお話の中にすでにあったように、患者は現在いるわけなのです。だから早急に手を打つことを強く要望されているわけなのですが、いつごろその結論が出されて、どういうふうな対応策をお講じになるのですか、きまっておったら教えていただきたい。
#13
○政府委員(松尾正雄君) 現実に起こっております患者の救済、将来の対策といたしましては、先般来いろいろとお話もございました新しい制度をもって対応したいと考えているわけでございますけれども、とりあえず今年度のうちに直ちに手を打ちたい、そういうことでいろいろと財源的に検討もいたしてまいりました。ただいまのところ、ほぼ成案に近いところまでまいりました点は、私どもの公害研究費を現地にお送りいたしまして、特に患者の治療の完ぺきを期するいろんな方法、あるいはただいま先生の御指摘のような季節的な問題も含めまして、どういうやり方をとるのが一番いいのか、ただいまその方法につきましては県と打ち合わせ中であります。早ければ年内、おそくとも年明け早々に具体的な方法を打ち合わせの上で講じたい。こう考えております。
#14
○原田立君 私は、きょうは福岡県の大牟田川のことについてお伺いする予定であったのですが、いまも申し上げましたように、阿賀野川にしても、水俣にしても、神通川にしても、川を中心にして起きている事故というものは非常に悲惨なものがあります。産業は非常に高度に発展しても、こういう公害関係の対策が非常におくれている、このことを非常に遺憾に思うのであります。さて大牟田川、これは川といっても名前ばかりの小さな小川なんでございますけれども、この沿線には多くの工場があり、そこから流れる工場廃液によって非常にきたなくなっております。これは、私は明らかに公害じゃないか、こう思うのでありますけれども、その点のお考えはいかがですか。
#15
○政府委員(松尾正雄君) 御指摘のように、やはり産業による川の汚染と考えてよろしいと思います。
#16
○原田立君 それで、この大牟田川流域の各工場には一体どういうのがあるのか、この工場は一体どういう製品をつくり、その工場廃液はどういう種類であるのか。あるいはまた、工場廃液の処理について通産省はどういうふうな指導をし、また、その実績はどうなっておるか。あるいはまた、最近立ち入り検査をやったのか、廃液処理施設等は万全を期せられているのか。いろいろな問題を全部突っ込んで申し上げましたけれども、厚生省並びに通産省関係からお答えを願いたいと思います。
#17
○説明員(天谷直弘君) 大牟田地区にある化学工場といたしましては、三井化学及び東洋高圧がございます。三井化学は電解ソーダそれから染料等を生産しておりまして、電解ソーダの電極には水銀を使用いたしております。また、染料には化学触媒といたしまして水銀を使用いたしております。それから東洋高圧はアンモニアを製造いたしております。このうち三井化学の電解ソーダ及び染料につきましては、水銀が排水中に流出するおそれがございますので、これにつきましては、昭和四十二年八月に一番新しい調査をやっておりますが、それによりますと、工場排水口におけるトータル水銀含有量は〇・二PPMでございました。有機水銀は検出されませんでした。これらの工場につきましては、沈でん池等を設けまして、水銀の流出がないように厳重な処理を行なうように指導いたしております。
#18
○原田立君 工場廃液の処理施設は万全を期されているかどうか、その点が答え漏れておりますね。
#19
○説明員(天谷直弘君) 処理施設につきましては、沈でん池をつくりまして、そこで水銀が沈でん槽中に沈積され、工場外に排出される量は、トータル水銀としまして〇・二PPM、すなわち人体には危険のないような濃度まで水銀を低めて排出するように指導いたしております。
#20
○原田立君 その廃液処理施設は万全ですか。というのは、この前調査なさった結論では、どろの中にですね、水銀が二〇PPMもある。こういう現実の事実があります。ですから、ただいまのお話ですと、廃液処理施設もきちんとできていて、それで害はないと簡単に結論なさいますけれども、被害もたくさん出ているわけですから、その点をもう少し慎重にお答え願いたいと思います。
#21
○説明員(天谷直弘君) 過去に排出されました無機水銀が泥土中に沈積しているということは承知いたしております。ただ、現在排出される水銀については、危険のない程度の濃度にまで低めるような指導を行なっております。
#22
○原田立君 伝え聞くところによりますと、大牟田川は、昨年四回にわたって調査なされたそうでありますが、採水にあたっては、県、大牟田市、久留米大学、検査は、県と久留米大学が人体、水産物で影響の大きいものの水銀、シアン、鉛、亜鉛等について調査をしたそうであります。これは本年三月、報告書が出されたというのでありますが、その内容はいかがですか、厚生省。
#23
○政府委員(松尾正雄君) 私どものほうでも、そういう河川の慢性蓄積性の毒物というものにつきましては、非常に注意を払わなければならないということで、いろいろ調査を進めておるわけでございますけれども、まだ大牟田川につきましての結論は報告を受けておりません。
#24
○原田立君 それはもう手元にきているのじゃないですか。というのは、地元の福岡県会へその資料が提出されております。それは公式の立場で発表されておるわけです。厚生省にきてないとは、おかしな話です。
#25
○政府委員(松尾正雄君) あるいはそれは、県がおやりになったデータが御報告されたのかもしれないと存じますけれども、私どものほうではまあ担当願っております久留米大学の山口教授から研究の進捗状況等についてはときどき御連絡をいただいておりまして、いまのところ教授自身も、この結果については技術的に相当研究を要する点があるという御報告を中間的に受けておるという段階であります。
#26
○原田立君 福岡県大牟田川は、工場廃液によりその汚染の状態がきわめて悪く、多くの市民が早急なる対策を要望しております。全国でもあまり例を見ないものと思うのですが、このような汚染のひどい河川に対しては、当然きつい規制をしているものと思うのでありますが、大牟田川を含めてその実態を聞きたいと思うのですが、水資源局……。
#27
○説明員(宮内宏君) 水資源局におきましては、有毒物というものの調査という立場よりも、むしろ従来水系ごとに公害の発生があり、あるいは、そのおそれのあるものについて調査をしてまいっておりまして、それで昨年から水銀というものが危険であるというふうなことで、大牟田川、小矢部川、それから青海川等で調査を始めて、現在水銀部会というふうなものを設置いたしまして、水銀全体について一般的にどういうふうな規制をすべきであるかというふうなことを検討しておるわけでございます。
#28
○原田立君 大牟田川も水銀が出ているということが言われているのですが、それは調査の対象になっていますか。
#29
○説明員(宮内宏君) なっております。
#30
○原田立君 水銀が危険であるからいろいろな調査をし始めた、去年からやり始めたというふうに、いまお聞きしたのですけれども、ほんとうですか。
#31
○説明員(宮内宏君) 大牟田川については四十一年度に調査を加えました。
#32
○原田立君 水銀の事故なんというものは非常に悲惨なものであって、世の中全体で大問題になっているのに、去年あたりからそれを取り扱う委員会ができたなんていうのは、まことに拙劣きわまることじゃないですか。非常におくれているが、一体どうしてそんなに水銀を扱う部会のできるのがおくれたんですか。あなたに聞いてもわかるかどうか。わかるなら答えてください。
#33
○説明員(宮内宏君) 水質基準を設定するという目標を持ってやっております調査でございますので、お叱りのように少しおくれておるかと思いますが、御容赦願いたいと思います。
#34
○原田立君 よくわからない。もう一ぺん……。
#35
○委員長(松澤兼人君) もう一ぺん最後のところを……。
#36
○説明員(宮内宏君) 企画庁で行なっております調査は、水質を規制する目的でやっておる調査でございまして、水質を規制するに至るまでの調査の作成がおくれたということで御容赦願いたいと思います。
#37
○原田立君 あまり時間がないようですから、どんどん先に進みますけれども、水質基準を設置するのにはそれなりの法的手続があると思うのですが、水資源局で取り上げてから一体、どのくらいの時日を要すれば水質基準はきまるのですか。
#38
○説明員(宮内宏君) 個別的にいろいろ問題がございまして、一がいには申し上げられないのでございますけれども、概要を申し上げますと、まず水質の基準を、かけるかどうかという予備調査的な段階がございまして、それから、かけようという段階になりますと――これはかけなければならないという判断が出ますると、詳細な調査に入るようにしておりますので、まあ二年ないし三年くらいの調査をやりまして、これは現地で採取した水なり、排水溝なりの水にどういうものが入っているかという分析の内容でございますけれども、それを総合的に――たとえは、そう毎日採取、分析をするわけでございませんので、河川の流量等を勘案しながらいろいろ解析を行なっていかなければなりません。そういうことで、多少解析に時間がさらに加わるということでございます。
#39
○原田立君 それで、いま詳細調査は二、三年かかるということですけれども、予備調査から、かけようという段階、それから詳細調査――できあがりでこういうふうにしましょうというのには、どのくらいかかるんですか。長短はあるだろうと思いますが……。
#40
○説明員(宮内宏君) これは汚濁の内容といいますか、原因といいますか、そういうふうなものが複雑でございまして、たとえば大牟田川の場合について申し上げますと、非常に複雑に汚濁が入りまじっておりまして、それに対して、法律のたてまえからいたしましても、もちろん人命が重要なんでございますけれども、産業間の協和というような問題がございます。したがいまして、ただ一つのものを見つめまして結論を出すわけにはいきませんので、各省とも連携をとりながら、どの程度の基準をかければ実際に守られるかということも含めて、検討していかなければならないので、多少時間を要するわけでございます。
#41
○原田立君 厚生省のほうにちょっとお伺いしますけれども、いまのお話ですと、産業間の協和等で非常に内容が複雑だから、一つの時点をとらえただけではきめられないのだというような意味の御答弁なんですけれども、厚生省は、そういうことは納得なさっておられないのだろうと思うのですけれども、それは人命尊重、特にお役所も、各省庁がある中で、国民の厚生福祉をになうのは厚生省だけなんですから、いまの水資源局の参事官のお話のような考え方を是認なさっておられるのか。そうじゃないとなさるのか、その点どうですか。
#42
○政府委員(松尾正雄君) 先生が御心配なさいますように、こういう残念な事態が起こりましたところは、ただいまやはり水の規制というものがかけられていないところで起こっております。私どもは、まことにそういう点は残念だというふうに考えております。また、先ほど来、問題になっておりますような水銀系統でございますとか、あるいは神通川の例に出てまいりましたようなカドミウムでございますとかいうようなものは、一般に水の中にございますときはきわめて微量でございます。しかしながら、水俣病という世界で初めての経験を通しまして非常に貴重な――たいへん微量でございますけれども、それが魚という生物体を通りましたときに、まだ十分解明されておりませんが、その中に蓄積されていく。それを食べることによってああいう水俣病が起こる。こういう生物を介しての非常におそるべき事実というものが、水俣病によって証明されております。私どもは、そういう点もございますので、水の問題には当然厳重な態度で向かいたいと考えております。また、同時に、そういう汚染された環境の生物というものにつきましても、単に水のみならず、注意を払うべきではないか、こういうことで検討を進めておる段階でございます。
#43
○原田立君 水資源局にお伺いしますけれども、水質基準を設けることの必要な川と認定するのは、一体どのくらいの汚染度ならやるのか。大体の基準はおありなんだろうと思うのですが、その点はいかがですか。
#44
○説明員(宮内宏君) 概括的に申し上げますと、日本じゅうに非常にたくさんの川がございますが、汚染のないものは当分相手にしない――相手にしないといっては語弊がございますけれども、とても手が回りかねておりますので、原則的に県のほうから「これはどうもがまんできない、調査してくれ」という要望のあるものを逐次やっております。したがいまして、この川に基準をかけるべきかどうかというようなことは、そう時日を要する調査でございません。
#45
○原田立君 そうすると、基準はない、要望があってから――地元のほうから「この川が非常にきたないから何とかしてくれ」という要望があってから動く、こういうことですね。
#46
○説明員(宮内宏君) はい、そうでございます。それは一般論でございまして、いまの水銀のような問題は当然そういう県の要望なしに始めてはおります。一般的に申し上げたのが県の要望に基づいて調査を始める、こういうことでございます。
#47
○原田立君 水資源局長がお入りになったようですからお伺いしたいのですが、大牟田川については水質審議会大牟田川部会の委員さん等が十二月六日現地視察を終えられたと聞いておりますが、何らかの報告がされたのでしょうか。
#48
○政府委員(今泉一郎君) その後、非公式には聞いておりますし、また同部会の委員の先生方とともに当庁当局の職員も参っておりますので、その結果をつぶさにいろいろ聞いておるわけでございます。
#49
○原田立君 その内容は、非公式ですと、ここでの発表は差し控えるということですか。差しつかえなかったならばお話し願いたいと思うのですが……。
#50
○政府委員(今泉一郎君) 全面的に詳しい御報告は、ただいまのところ、先ほど私のほうの参事官からも御答え申し上げたと思いますが、部会において検討中でございまするので、全体を詳細申し上げる段階に至っておらないのでございまするが、私の承知しておるところといたしましては、御承知のように過去一年間、県に依頼をしまして十数地点につきまして水質の調査をやってまいったわけでございます。その結果につきまして申し上げますと、たとえば水質と申しましてもいろいろあるわけでございますが、そのうちのCODについて大体申し上げますと、川全体として非常に遺憾な、きたない状況にあるわけですが、たとえば下高田、この辺で申しますと、一三ないし一四程度、だんだん下流になりまして五月橋、この辺になりますと二〇〇PPMをこえるのではなかろうか。また河口にいきますと、上層、下層で違いまするが、大体一〇PPMに近い状況、また海域になりますと大体一PPM以下という状況であることがほぼ判明いたしたわけでございます。
 なお、先生方の所見等を伺いまするというと、現状は相当きたないものである。しかも、このきたなさというものが、一般の河川でございますれば、きれいな中にきたないのがまじっておる。したがいまして何とかそのきたないもとをただすとか、きれいにするという措置をとれば比較的簡単にいく、水がきれいになるというふうな状況なわけなのでございまするが、同河川につきましては相当重症である。よほどこの対策について抜本的なことを考えなければいけないのではあるまいか。こういうことについては各先生方の御所見がおおむね一致しているかのごとく聞いておったわけでございます。私どもとしましても、委員会の先生方の御研究と並行いたしまして、関係各省ともいろいろ打ち合わせまして対策を至急立てなければならぬ、こう大体思っておるところであります。
#51
○原田立君 地元では、そういうふうな非常に汚染しているという、こういう事実に対して水質基準の設定を中央がおくらせておると、そんなようなことでは市民の熱望を国のほうは冷却させているのだと、こういうふうなことを言っている向きがあります。行政指導をすべき県のほうでも非常に弱腰になっているというのが目立っているわけですが、ここら辺できちんとした指導をなすべきであると、こう思うのですけれども、いかがですか。
#52
○政府委員(今泉一郎君) ただいま先生から申されたような御批判が地元にも一部おありかと思います。しかし私どもといたしましては、決してこれをなおざりにするつもりはございません。またいわゆる汚濁源と見られまする工場群等につきましては、通産省等とも協力いたしまして強力に今後指導せにゃいかぬ。御承知のように大牟田川のことは、いまに始まった問題ではございません。工場側といたしましても、これまで幾たびか地元の漁民の方々あるいはノリの関係の方々、あるいは市民の方々と、県、市御当局も関連して種々対策を講じてまいったわけであります。金もかけましたし、金もかかってきておられるのではないかと私は推察しております。しかし、なおかつ今日に至って実情が思うとおりに改善いたしておらない。至って歴史も長く根深い問題でございます。したがいまして私どもといたしましては、これが単純に水質の基準を設定し、指示するということだけで済むことでありまするならば、問題はわりあいに簡単でございまするが、しかしこの水質を決定いたしまして、これをいかにして実現するかということになりますと、単に当庁の所管のみならず、関係各省にも十分な御指導をいただき御協力をいただく。また私は、地元の県、市御当局、さらに企業者自身の方々にも強く御協力をいただかなければなぬ、私はこういうふうに思っておる次第でございまして、私どもが水質基準の設定についてちゅうちょしているとか、あるいは消極的であるとは毛頭思っておらないつもりでございます。
#53
○原田立君 大牟田川の問題は、当産業公害特別委員会の前々委員長である紅露先生等にも現地を見ていただきまして、そしてそのときにも、早急に処置すべきである、こういうことで各委員の方々にもいろいろと御努力を願ったのですけれども、いまもって結論が出ていない。また、ことしの九月十五日に前松本局長は現地を見ておる。まだきまらない。そのときの松本局長の話では、水銀問題については、同川から検出されている水銀が工場廃液から出ているものかどうか、年内に調査の結論が出るというように現地では発言なさっておられます。一体、年内に調査の結論が出るとお話しになったのがちゃんと出たのかどうか、これが一つ。
 それから、同じときに、工場廃液が原因とわかれば基準設定を急ぐ、こういうことを言われておりますけれども、急ぐというのは一体、一年も二年も三年もかかるのか。その点はいかがでしょうか。どうしてこんなことを聞くかといえば、部会の先生方が現地に見えられて、福岡市内の河川については、ことしじゅうに結論を出すけれども、大牟田川についてはまだ二年くらいかかる、こういうお話なんです。私、それで非常に憤慨しているわけです、その点。二つ御質問したわけなんですが、この点いかがですか。
#54
○政府委員(今泉一郎君) いま先生がお話しになったように、私の前の水資源局長が先生に早急なる水質基準の設定について強い御指示をいただいた、そういうことも私承って、承知しております。また、現地の視察に見えられました水質審議会の先生が現地において、ただいま先生がおっしゃったように、水質基準の決定については相当時間がかかりそうだということをおっしゃったことも私耳にいたしました。なぜこういうことになるのかと申しますと、先生方ごらんになって、はなはだ怠慢とお映りのようでございまして恐縮なんでございまするが、なぜこういうふうにおくれるかと、こういうことを申し上げますと、一つには、水質問題については単純にかくあるべきであるという水質の数字を決定し、指示するということだけではなくて、それを実行するためにはどうあるべきか、こういうことを含めて調査検討する。もちろん、その汚濁の原因を突きとめ、その原因の範囲をさぐるということがその前提としてございますが、同時に、その対策面の実行面までについて種々検討するというのが、従来の事実問題としての慣行的な水質行政になっておったわけでございます。そういうことに相なりまするというと、たとえば、ただいま水銀問題が先生のお話にも出ましたが、そういう水銀問題にいたしましても、現在の化学定量分析方法で相当むずかしいものがあると思いますが、そういうものにつきましてはそれぞれの所管官庁で工場について御調査願い、同時に私は、解決策ということになりました場合、非常に大きな問題は、やはり下水道をどうするかということが一つの大きな問題になると思うのであります。そういう場合に、この下水道というものは相当な金額を要するわけでございます。これをだれがどういうふうにして負担するか、こういう問題まで考えるということになりますると、相当な期間を要する。また、ノリのガン腫病の問題が主でございますが、そういう問題に至っては、先生方、先刻御存じのように、その原因物質についての明確な調査の結果がまだ学究的にも発見せられていないような状況じゃないか。そういう研究によって結果を確かめてからというふうなことを考えれば、相当な時間を要する結果になるのじゃないか。こういうことが、水質基準の決定に長い時間がかかるとおっしゃった、専門の水質委員の先生方の頭を支配しておったために、そういう御発言があったのではないか。私は、さように思うわけであります。でありまするから、私どもといたしましては――しかし一方において、毎日公害は現存するのであります。さしづめ、いかなることをどうするかということについて、もう少し早く、また水質問題というものを促進する方法がないかということについて、私どもは関係各省とも相談して、今後改善をはかっていかなければならない。さように私、痛感いたしましておるわけでございます。そのような意味合いにおきまして、慎重を期するあまり長いのだけが決していいのじゃございませんから、できるだけ早く水質基準の設定につとめたい。これは心からそういうふうに考え、努力をいたしたいと思うわけでございます。
#55
○紅露みつ君 私も、いま名前が出ました大牟田川は視察いたしました。責任を少々感じておるわけでございます。いま局長さんのお話、前任者の責めを追及されているところでちょっと気の毒にも思いますけれども、一般論をいまおっしゃられたので、非常に汚濁といっても原因はさまざまでございますから、それを究明するということはなかなか困難なことだと思います。しかし、大牟田川に関する限りは、それはもう家庭排水なんかの影響があるとしても、現地を見ればわかりますとおり、これは微々たるものだと思う。明らかに工場からのあれは排水ですね。ですから長年にわたって地元からの要請があったにかかわらず、あのままほうっておくということは――私ども視察したのは一昨年であったと思いますね。早急にこれは処置してもらわなければ困るということを申し入れたわけなんです。ですから一般論としては、おっしゃるとおりなかなか広範多岐にわたるから、急に原因も、それに対する対策方法も打ち出しにくいということはわかりますが、大牟田川に関する限りはちょっとその言い分は通らない。もう捨ておけない状態にある。しろうと目にもそれはわかったのですよ。それですから、これは早急に処置しなければならぬということの強い申し入れを、委員会としていたしたわけでございます。ですから、いま原田委員から追及がございますけれども、私もそれは、与党の立場ではありまするが、無理からぬことだと思います。私もやはり怠慢と申し上げるよりほかないと思います。で、どうかそういう経過がございますので、大牟田川に関しては、一般の扱いよりも、もう少しこれは先行しなければならない経過だと思いますから、それをお含みの上で、早く処置していただくように要望しておきます。どうでございましょう。
#56
○政府委員(今泉一郎君) 紅露先生よりただいまきつい御批判、お小言をちょうだいしましたのですが、まことに十分急がなければいかぬ、そういう決意は重々持っております。弁明を申し上げるわけじゃございませんけれども、原因等についても調査せにゃいかぬということを申し上げましたのは、あの大牟田川へ一般的にきたない水を流すのはだれか、どこか、そうしておおむね、そのきたない水の中身は何であるかということについては、これはもうわかっております。ただ申し上げたのは、ノリのガン腫とか、水銀がどのくらい出るとか、そういう非常にややこしい問題になりますと、なかなか学理的にもむずかしい点があるのじゃないか、こういうことを申し上げたのであります。
 それからもう一つ、対策面も、どう水質の問いと答えをかみ合わせるか。こういうふうにしたらよかろう――たとえはノリは三PPMくらいが適当だから海面は三PPMにしたらよかろうといったところで、あしたから三PPMになるものでもございません。これをどうとるか、これはやはり相当なお金、知恵あるいは関係者一同の――地元の県市当局も含めて、関係者一同の知恵と力を合わせないと解決できない、私はかように思っておるわけでございます。及ばずながら私ども、職責といたしまして、そういう方向にできるだけ努力いたしたい。今後とも、どうぞひとつ御鞭撻、御指導をいただきたいと思います。
#57
○紅露みつ君 お話はよくわかるのでございまして、重ねて申し上げる必要もないと思いますけれども、私の申し上げたのは、大牟田川を視察いたしました立場から、これは大牟田川に関する限りにおいては切り離してということでございますので、御答弁は要りませんが、どうぞ十分お含み置きになって、これの処置をとっていただきたい、こう思うわけです。
#58
○原田立君 局長、その設定をしたいということは、個人的にはそういう気持ちだろうと思うのです。だけれども、それはなんだかんだと言って、まるで川をきたなくする番人みたいな言い方はよくないと思うのですよ。ちょっとことばが激して、たいへん申しわけないけれども、ついこの間、十一月の二十一日にあの大牟田川周辺で陥没がありました。そうして川の底が落っこったり、あるいは道路が陥没したりして、たいへん迷惑したわけなんですけれども、その井戸水を――久留米大学の山口教授が十二カ所の井戸水を検査したところ、アミン化合物が四・八PPM、有機無機不明の水銀〇・〇〇三五PPM、セノールが二・三六PPM、そのほかたくさんありますけれども、こういうふうな非常に有害なものが井戸水の中から検出されているのです。それからまた、これは少し古い話ではありますけれども、大牟田市の勝立地区に三十四年水俣病の初期症状に似た手足の麻痺などの勝立病が集団発生したことがある、約二十人発生したことがある。この一帯には工場排出物の残りかす、すなわちスラッジが捨てられていたという事実があるのです。この点、御承知ですか。もうそろそろ手は打っているのじゃないでしょうかね。
#59
○政府委員(今泉一郎君) 後段のスラッジの話は、まだ私ただいま先生より伺ったような次第で、はなはだ申しわけないのですが、先般大牟田川の途中の河床が陥没した、その結果としてでございましょうか、大牟田川の市内の井戸水に芳香族アミンと思われるものが学者の手によって発見された。
#60
○原田立君 簡単でけっこうです。
#61
○政府委員(今泉一郎君) そういうことで非常に危険である。ただいま井戸水は主として雑用水に使っているということは聞きましたが、これは軽視しがたいことであるということで承知しております。
#62
○原田立君 こういう事実があることと、それから有明海のノリが縮み現象を起こしたり、魚介類に苦みが出ていたり、あるいは今回のショッキングな調査結果の発表があったりして、人体へ非常な危険があるんじゃないかと、こういうまあ率直な住民感情があることは、これは事実なんです。厚生省は、この住民の厚生福祉をあずかる立場として、きちんと阻止しなければならないんじゃないかと、こう思うんですけれども、いかがですか。
#63
○政府委員(谷垣專一君) いまの問答を聞いておりまして、まことに残念に思います。厚生省のほうの立場で申し上げましても、そういうような被害が出ております。その由来、その割合、これはなかなかむずかしい問題がありまして、いまのようなことになるんだろうと思いますが、厚生省といたしましては、何らかの手を打つべきものだと考えております。実は、先ほどの問題におきましても、公害防止事業団によります共同施設を何とかやってみて、排水等のことでやれるんじゃないかということで、地元と協議をいたしたことがあるんでございますけれども、現在は、これが水質の指定水域でないとやれないという状況になっておりまして、これははなはだ不都合なことだと思います。指定までにかなりの時間がかかる、いまの現状から申しまして。もう少しこれは先へ進めていかなきゃならん、かように私たちも考えております。来年――四十三年度には、この現在の公害防止事業団のこの制限を何とか取りはずして――法律改正をやりまして、制限を取りはずして、そしてこのような事態のときに対処できるようなことも考えなければならない。まあ、こういうふうにいま考えておるところでございます。現在までの法律、現在までのやり方から申しますと、先ほどの問答に出ておりますように、決して当局がサボっておるのではないと思いますけれども、いろんな水質基準あるいは原因、結果の究明というものを精密に要求されておるいまの立場から申しますと、おくれているというのは、これはやむを得ない点があると思います。しかし、それでは実情に合わないのじゃないかという感じを私たちも強く持っておるので、何とかこれは考えていかなきゃならんという考え方で、現在しておるわけでございます。
#64
○紅露みつ君 もう一つ関連して。いま厚生省からのお話、指定水域にならないということでございますが、それは私どもも存じておりますので、急速に大牟田川に関しては指定をしてほしいということを申し入れまして、指定になっているはずでございますね、これは局長に伺います。大牟田川は指定水域になっているはずでございますね。
#65
○政府委員(今泉一郎君) お答えいたします。調査の対象の水域にはいたしておりますが、いわゆる水質基準を設定いたしておる、指定水域という意味の水域にはまだ指定されてないわけでございます。すなわち、水域の指定と水質基準の設定とは水質保全法によりまして同時に行なうような法形式になっております。そういう関係で、調査の対象とはなっておりますが、水質保全法上の指定水域ということにはまだなっておらないわけです。答えが出たとき指定水域になる、こういう法律のたてまえになっておるわけでございます。
#66
○紅露みつ君 これは驚いたことでございますね。調査の指定はあったが、基準を設定する指定水域にはならぬ。それじゃ調査をした上で基準を設定するということの必要があったならば、そこで初めて指定水域ということになるのですか。非常にそこのところはなにですね、ごまかされやすいようなことで、私どもはそのように承知しておらなかった。指定水域になるということだけを考えておったので、それを強く要請したわけなんですが、もう一ぺんそこを明確にしておいていただきましょう。
#67
○政府委員(今泉一郎君) 水質保全法、まあ正式に申しますと公共用水域の水質の保全に関する法律第五条第一項によりますと、「経済企画庁長官は、公共用水域のうち、当該水域の水質の汚濁が原因となって関係産業に相当の損害が生じ、若しくは公衆衛生上看過し難い影響が生じているもの又はそれらのおそれのあるものを、水域を限って、指定水域として指定する。」と、こういう第一項がございます。次に、その二項がございまして、「経済企画庁長官は、指定水域を指定するときは、当該指定水域に係る水質基準を定めなければならない。」、かようになっておるわけでございます。こういう関係上、第一項だけから見ますと、単独に水質基準と切り離して水域を指定するということが一見可能のように見えるのでございますが、第二項とあわせ読みますと、水質の基準に関する設定と同時に水域を指定する、つまり水域を指定して同時に水質も設定する、こういうのが現行のたてまえである。ただ、こういうことだけでいいのであろうかどうか。こういう点は、いろいろやっぱり今後の法律改正上も検討すべき事項ではあるかもしれません、かように存じております。
#68
○紅露みつ君 それでは、そこに調査ということはうたってございませんね、調査した上で基準を設定する、水域に指定するというふうにはいま伺わなかったのですが。それでは、まあそれはそれとして、その指定をする基準を定める、指定水域にする前提としての調査は、それはどうなっておりますか。先ほども局長さんもおっしゃったように、大牟田川に関してはその原因がどこにあるかということはすでに明らかだとおっしゃったとおり、私どももそう思っておるのですから、そこの調査にそんなに何年もかかるという必要は私はないと思う。そこのところをもう少し、調査がどうなっておるか、いつそれじゃ指定になるのか。私どもは、その要請に対して、もうとうの昔に指定になっていると受け取っておったわけですから、これは意外なことを伺うので、関連が長くなって恐縮ですが、その調査はどんなふうにしていますか。
#69
○政府委員(今泉一郎君) 先生が御不審に思われるのもごもっともだと思いますが、調査のほうは先ほど申し上げました法律の第四条に規定がございまして、一々字句どおり読み上げるのは省略しますが、趣旨といたしましては、水域を指定するために調査の計画を立てなさい。調査の計画を立てました際には、これは水質審議会にかけなさい。それできまったことは、これを公表しなさい。各関係行政機関にも通知しなさいということが書いてございます。こういうこの規定に従いまして、私どもといたしましてはすでに調査の対象には前からしておるわけでございます。そして関係各省にも御通知してある、そういうことにはなっておるわけでございます。そこはいいのでございます。つまり、その次の水質の設定がなされていない、第五条に基づく設定がなされていない、こういうことでございます。
#70
○紅露みつ君 それじゃ、調査はどの程度、どうなっておりますかということを……。
#71
○政府委員(今泉一郎君) 調査の現況につきましては、先ほど申し上げましたように、水質それ自体につきましては、現地の地方公共団体御当局に、先ほど申し上げましたように、十数カ所の地点について、過去一年にわたって調査を御依頼いたし、同時に、一方におきまして、水質審議会の下部機構といたしまして、大牟田の部会を設けて、この部会の先生方に御説明もし、現地の御調査も願っております。その結果を目下取りまとめ中である、こういう状況なわけでございます。
#72
○藤田藤太郎君 関連。私は話を聞いておって、公害基本法というものはどういう趣旨でできたのかということがだんだんわからなくなってきておる。局長は、どこが原因でこの大牟田川の公害が起きている、根元はわかっていますと、こうおっしゃる。当然、法律できめているように、対策をしなければならぬわけです。しかし、公害基本法で公害対策会議、それも総理大臣を長として各閣僚の会議が行なわれ、それを中心にいろいろの対策を立てるという、今日の日本において必要な限界において公害基本法というものができた。私は内容についてはもっと注文がありますけれども、それはおきましょう。そういう事実問題がわかっておるのに、なぜそれができないか。たとえば下水の対策や、ノリの対策やその他は、これは当然法律に基づいてやらなければならぬことだけれども、その対策ができないからという理由で、その間だらだら延びて、人間の生命はだれが守る。公害というものから人間の生命をどうして守っていくか、健康を守っていくかという、この基本にきちっと合わさなければ、公害対策なんて意味がないと私は思う。経済との調和とか、産業優先主義とか、そういうことがもろもろ入ってきたら、いつまでたっても決してこれは指定もできないじゃないですか。事は、こういう実態で、何々PPM以上になったらどうなる、それが土砂、どろの中にも、水の中にも、環境の中にも、これだけあったら化学的に人間の生命にどういう障害を及ぼすということを、明らかにまずきめて対策に入らなければならぬ。それが指定という正式なものがきまらないために――みんなそうじゃないですか。この間のイタイイタイ病もそうじゃないですか。一つもきまらぬじゃないですか。理屈だけ言って、人間の生命はどうでもいい、何とかしてその対策を講じるのをサボろうというのなら、公害基本法なんてつくらぬほうがいいのですよ、ぼくに言わせれば。私は、きょう質問がありますから、何にも言わぬでおこうと思ったけれども、あまりにも――これを国民が聞いたらどうなるのです。肝心な、やっている人は、原因はどこだとわかっていると、こう言う。そして対策その他をやる指定ができないというのは、何が原因しているのか。それで一年も、二年もかかって、ぐずぐずいつになってもできない。そんな目的で公害基本法というものはできたんじゃないのです。人間の生命と健康を守るために公害対策を国をあげてやろうということなんです。この経済の調和というのは、その会社の調和じゃなしに、そういうものに国家的にどう対策を立てていくかということだけなんですよね。そんなものをごっちゃにしたら、公害対策なんてできっこない、私はそう思うのです。だから、調査の段階で大かたわかっておったら、何で指定せぬ。それからすぐ対策を講じるというのが道じゃないですか。下水から、ノリから、何もかも対策ができなければ指定できないなんていうことでは、百年たってもできませんよ。そのために、人命がどれだけそこなわれておりますか。それは水俣病でもそうですよ。たとえば倉敷のあのコンビナートもそうです。有機水銀は〇・〇〇〇○と十ほど書いて、有機水銀は外に漏れないとか――それじゃ、それで魚が死にますか、湾の魚が。湾の魚が死ぬという――許容量というのは幾らですか。そんなもので死にっこない。しかし現実にその湾で魚が死んで、漁民はもう困窮している。化学数式で説明したらそれで事が済む、そんな理屈言っていたら公害対策などできはせぬ。生産さえ上がればそれでいい、人間の生命なんかどうでもいい、そんな勘定で公害基本法ができたのじゃない。そのために人命を尊重する、厚生省の環境衛生局長が事務を担当するのでしょうが。だから今日、あらゆる政府の機関は、具体的に人命の尊重に――汚水もありましょう、大気汚染もありましょう、いろいろの問題がたくさんある。これは人間の健康、生命にどれだけ影響するかということをまず結論を出して、そうして結論を出すと同時に、総力をあげて対策にかからなければならん。そんなノリや下水や溝や、それの対策ができぬから指定しないなんて言っていたら、その間、人命はどうするのです。私は、そんな考え方を改めてもらいたいと思うのです。この間のイタイイタイ病でもそうでしょう。あなたお聞きになっておらなかったかもしれませんけれども、ここで四人の先生方がおっしゃったことを聞いていたら、政治、行政は何をやっているのだ。学界は結論が出ない出ないで、ずるずる三十五年から五年も六年も――ことしは四十二年。――三年になろうとしている。その間、人はどんどん骨が折れて、ひどい人は七十二カ所もカドミウムで骨が折れて、それで死んでいく。住民は何も知らんから、いままではこれは遺伝だ、縁組みに悪いからなるべく隠そうと思って、牢屋に入れておった。それが、カドミウムが浮き彫りされても、まだ本式にこの原因が何かということを知らされないで、次から次と人が死んでいく。そういう基本的態度というものは、政府があげて、どの官庁にも関係があるのです。人間の生命を――主権者は国民ですよ、今日の日本の国家は。国民が主人公ですよ。その国民の生命、健康が守られるというところに大きな柱があって、対策はあとです。そういうことをしなければ――いまの話を聞いていたら、もう公害基本法を何のためにつくったのだという、私はそういう気持ちになるのです。私は最後に、水俣病関係の、有機水銀の影響で人命が損傷されているが、いままでの対策、経過の一切を――ひとつ通産省、厚生省の対策をこの委員会に出してもらいたい。私は最後にお願いしようと思ったのです。一ぺんに言うてもできませんから、その次は大気汚染ということについて注文したいと思うが、さしあたり私は、水質汚濁のために人間の生命がおかされ、健康がおかされているといういままでの問題――水俣病もたいへん問題にしている、今度は阿賀野川に移る。大牟田川の水でも水俣病ですよ、これは。有機水銀のために人間が朽ち果てている。だから私は、そこらの基本をはっきりしてもらいたいと思う。そうでなければ公害対策をなんぼ議論しても、何もできはせぬ、こう思います。御意見を聞かしていただきたい。
#73
○政府委員(今泉一郎君) 先生の御指摘のように、一方に水質の設定、あるいは設定された水質の実効の確保対策、そういうものに関する措置がおくれがちのために、人命あるいは人の健康に障害をもたらすということは、私どもといたしましても、これは非常に遺憾なことでありまして戒めなければならん。公害対策基本法の制定の御趣旨が那辺にあるかということも存じておるつもりではございます。したがいまして、ただいま先生御指摘の御趣旨を十分考えまして水質の設定に努力してまいりまして、関係各省の特段の御協力、また地元関係御当局の特段の御協力を得まして、なるべく早く御趣旨に沿うように努力いたしたいと、かように考えております。
#74
○原田立君 水資源局長にお伺いするのですがね。科学技術庁の調査結果に基づいて水質基準をきめるそうでありますけれども、それはいつごろ結果が出るのか。また、それを受けていつごろ仕上げるのか、その見通し等がわかったならば言ってもらいたい。
 それから、厚生省のほうにお伺いするのですが、水銀というものの許容量は〇・〇〇四PPM、こういうふうに思うのです。PPMはちょっとことばがあれですからはずしますけれども、大牟田川の川の中心部には〇・〇一から〇・一、それから川の底には二〇から一〇〇、もう基準からいけば二万五千倍くらい多いものがある。あるいはフェノール――石炭酸は〇・〇一が許容量であるのに、川の中心部は五〇から六〇、亜鉛等においては〇・一であるのが一から一一、鉛にあっては許容量が〇・一であるのが川の中心部には実に七〇、こういうふうに検出されているという数字を聞いております。これはもう、あまりにもひどい川だということはすでに御承知だろうと思うのですけれども、これについての見解をお聞かせ願いたいと思います。
#75
○政府委員(松尾正雄君) 水銀の許容量のお話でございますけれども、これは実は非常にむずかしい問題でございまして、たとえば食物の中の水銀許容量がどれだけでなければいかぬかということになりますと、その種類その他と関連いたしましてまだきまっていないというのが事実でございます。ただ、水俣の場合、いま詳細な記録を持っておりませんが、水俣のときに水産庁で海の中の汚染されない魚について総水銀量が〇・五ぐらいのものが出ておったと存じますけれども、そういう点ではまだ完全にきまっておりません。その他の許容量というようなものについて言えば、たとえば水道水というものについては水銀が一切入ってはいかぬというようなことで、それぞれの基準がきめられておるわけであります。ただ、 いまおっしゃいましたように、そういう点で水銀の許容量が幾らであるかということは、私としてもまだお答えできませんけれども、ただいま申し述べられましたような、そういういろいろな金属の濃度というものが現に大牟田川河口のどろの中にあるということは、これは非常に汚染している川であるということだけは間違いがないことでございまして、不幸中の幸いとでも申しましょうか、私どもたいへん気にいたしておりますけれども、この大牟田川は、幸いあそこの上水道の水源としては一切関係していない。こういう点は不幸中の幸いで、ほかの井戸から引かれておりまして、その方向からの上水の精密検査も行なわれておりますが、その点は安心ができるというようなところで、安心しているというような実情でございます。
#76
○政府委員(今泉一郎君) 大牟田川につきましての水銀の問題は事の性質上あり得ることかと思いますが、先生の御質問は――私とも、大牟田川についてはただいまのところ、科学技術庁の御意見を承って云々ということを考えてはおらないわけでございます。水銀の問題については、阿賀野川につきましてはむしろ先生のいま御指摘のような関係になっているのではあるまいかと思います。
#77
○原田立君 それはけっこうですけれども、これは当時松本局長がこういうような発言をしたということが新聞報道されているのです。それでお聞きしているわけです。承知していないというならこの問題は預かりにしておいて、厚生省のほうですね、あそこは上水道は幸いほかの地域から取ってきたからよかったんだと、こういうお話ですけれども、さっきも私お話ししたように、あそこは炭鉱町です。陥没したのだ。井戸水にきたない川水が入った。そうして井戸の中から非常にきたない、こういう要素が出た、そこに関連しているわけです。だから、取っていなかったからいいじゃないか、幸いじゃないか、そういうわけにはいかぬと思うのです。それで私は、それよりか、〇・〇〇四PPMというのが大体許容量だと、こういわれているのです。ところが大牟田川は、そこの土には二〇PPMから一〇〇PPMあるというのです。これはたいへんな問題じゃないですか。これはそれじゃ、どっか農薬か何かから出たのか、そんなことじゃないはずです。あそこの川の沿線には大きな工場がたくさんあって、明らかに工場廃液であることははっきりしているのです。何とか手を打たなければしようがないんじゃないでしょうか。水俣病は有機水銀の一種低級アルキル水銀に汚染された魚介類を食べることからくるものといわれておりますが、大牟田川のほうは有機水銀ではない。水銀化合物の種類と、まあこういうふうなことになっているわけですね。水銀化合物の種類についてぜひ解明しておかなければならない、こういうふうに報告されているわけです。水質基準等の問題もありますけれども、国民の健康を守るという立場において、大牟田川のことについてもっと真剣に取っ組んでもらいたいと思うのです。いかがですか。
#78
○政府委員(松尾正雄君) 御指摘のとおりでございまして、私、先ほど不幸中の幸いと申しましたのは、上水道という非常に大量なものが、もしそうであったらたいへんであるということをお答え申し上げた次第でございまして、そういう汚染されたものが井戸水に入るというようなことは、これは絶対にあってはいかぬ、こういうつもりでございます。
 それからまた、水銀の点につきまして、先ほども、むずかしい問題があると申しておきましたけれども、そういう意味で大牟田川につきましても、その水銀の内容でございますとか、あるいは総水銀量でありますとか、また、先ほど来申し上げましたような食物における量的な問題、あるいは種類の問題、こういうことについて、私どものほうからも研究費を出して調査を願っているというつもりでございます。私どもとしてはできるだけ正面から取り組んでいくというつもりでございます。
#79
○原田立君 通産省にお伺いしたいのですけれども、大牟田川は現在の汚水の状態が非常にひどいことは、これはもう、いままでの話でよくわかっただろうと思いますし、各省ともそれぞれ現地視察等はすでになさっておられるから十分承知していると思うのですが、あそこの地域は、大牟田・有明地域の新産都市のそういうふうな主点にもなっております。そういう新産都市の建設、あるいは伝え聞くところによれば、三井アルミ等々の進出がすでにきまっている、こう聞いております。ますます汚染度が強まる危険をはらんでいるんじゃないか、こう思うのです。その対策、指導等はどうなさっておられますか。
#80
○説明員(斉藤光雄君) お答え申し上げます。
 この地区の廃水については若干特色がございます。その難点の一つは、もしかりに共同処理という方向に向かいますと、これは先生はじめ各省のお話にも出ておりますように、各種の成分の複合になっておりまして、したがって複合汚水の処理ということで技術的に幾つかむずかしい問題が出てまいります。
 第二は、その他河川と異なりまして、希釈水量がきわめて微量、あるいはないにひとしいという実態がございます。したがって、その二点を合わせまして処理技術上非常にむずかしい点があります。また一方、経企庁の御答弁にありましたように、下水の建設との関係をどう考えるか、それについても同様にむずかしい点があります。しかし、以上の諸点にかかわりませず、現在では、現地の視察者並びにここに立地しております各企業から詳細な資料の提出を求めまして、どういうふうにこれを処理すべきか。この点は私ども行政機関ばかりではございませんで、その他当省関係の試験所、研究所等の協力も得まして、ただいま急ぎ検討中でございます。
#81
○原田立君 もう、こんなことを言ってはどうかと思うのですけれども、当委員会は国民の健康を守るという、そういう趣旨のことを審議する委員会なんです。現行法律でこういう点がむずかしいからできないとか、ああいう点ができないからむずかしいとか、こういうようなことを言われたんではてんで答弁違い。そんなことよりか、公害基本法は、先ほど藤田委員からもお話がありましたように、冒頭に、住民の健康確保を第一義とすべきである、こううたっております。公害は常に地域の産業発展の陰の部分としてあらわれ、また、政府当局のほうは、産業振興と公害対策の調和を考慮するだなんていうことを言って、国民の健康保持というのが明らかに第二義的になっている。非常に残念に思っているところなんです。それで今回の大牟田川等についても明白に事実なってきております。明白なことは、何よりも先に住民の健康保持を前面に押し出して対策を強化する、こういうことではないかと思うのです。その面を担当なさる厚生省のほうと、それからそれに関連して水資源局長のほらと、あわせて対策をどう進めていくのか、最後にこれだけお伺いたしたいと思います。
#82
○政府委員(谷垣專一君) 公害対策基本法の考え方は、この法文に明瞭でございまして、何と申しましても、先ほど先生がお述べになっておりますような国民の健康を守る、生活環境を保全する、これが当然の主目的でございます。いろいろ御議論があった末に、一条の目的のところに一項と二項とはっきり書き分けてその趣旨が明瞭になっておるものと私たちも了承して、この対策を講じていかなければならぬと思っております。やってみますと、いろいろと問題が山積いたしておりますので、どこからこれをほぐしていくか、実は苦慮いたしておる状況でございます。次の国会には、厚生省といたしましては、この法律に基づきましておよそ基本的だと考えられております四つの法案をいま準備いたしております。目下各省の間でこの私たちの法案に対しまする意見の調整を進めておる段階でございますが、次の国会にはぜひともこれらのものを出して、そしてこの公害基本法の具体的な進展をはかってまいりたい、こういうふうに考えておる次第でございまして、問題はなかなか困難でむずかしいものでございまするけれども、私たちはいろいろないわゆる雑音にまどわされることなく、この趣旨を推進していきたい、かように考えておる次第であります。
#83
○政府委員(今泉一郎君) 大牟田川の問題につきましては、先ほどしばしば申し上げたとおりでございますが、一般的な問題といたしましては現在の公共用水域の水質の保全に関する法律、これをこの時点並びに将来におきましても十分かどう一か、十分検討いたしまして、これをできるだけ改正の検討を現にやっております。これによって一段と御趣旨が実現できるよう努力してまいりたい、こう存じております。
#84
○原田立君 水銀関係に関しての事項、それからこの前、どういう工場でつくられているかというのは、たしか一ぺん出してもらったと思うんですけれども、その被害等々、それに関係する資料をひとつ提出してもらいたいと思います。
#85
○藤田藤太郎君 いまのことに関係して、私さっき資料を要求しました。わかっていましたら、けっこうですが、企画庁を含めて、水俣病というあの水俣の現地の問題はまだ解決していません、具体的に。阿賀野川もしかり。そういう水質汚濁に関係していままで対策を講じられてきたが、その後の経過、どういう対策措置が講じられてきたか、経過を摘出して、またいまの原田さんが言われたような、たとえば大牟田川や青海川やその他の有機水銀を使う工場のあと始末の問題、問題になっているようなところを、通産省は通産省の立場から、厚生省は厚生省の立場から、企画庁は企画庁の立場から、ひとつその資料を全部出していただく。そうしないと、何かみんなやりっぱなしじゃ困る。
#86
○委員長(松澤兼人君) では、よろしゅうございますね、できるだけ御協力を願います。
#87
○説明員(斉藤光雄君) 先ほど、原田先生の御質問に対する答弁が意を尽くさないで、たいへん申しわけなかったと思います。もとより通産省としても健康並びに生活環境の改善に十分に意を用いておる所存でございまして、水につきましても、たとえば中小企業の集団地帯でありますとメッキなど、あるいは大企業にありましてもコンビナートなどにつきまして、鋭意この二、三年来、特に最近におきまして努力を続けておりまして、その効果も次第に出てきております。私の大牟田につきまして申し上げましたのは、その他との比較で、この点は各省からの御説明にもございましたように、たしかに他地区に比べまして、いろいろむずかしい点もございます。その難点を強調した感はございますけれども、むろん気持ちにおきましては、ただいままでと同様な、困難にかかわらず、できるだけの努力を払ってまいりたいと思います。
#88
○委員長(松澤兼人君) 本日の調査は、この程度にとどめます。
 本日は、これにて散会いたします。
   午後零時四十分散会
     ―――――・―――――
ソース: 国立国会図書館
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