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1947/09/17 第1回国会 参議院 参議院会議録情報 第001回国会 国土計画委員会 第5号
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1947/09/17 第1回国会 参議院

参議院会議録情報 第001回国会 国土計画委員会 第5号

#1
第001回国会 国土計画委員会 第5号
  付託事件
○戰災都市復興計畫事業費の補助金増
 額に關する陳情(第二十六號)
○秋田縣米代川竝びに阿仁川改修速成
 に關する請願(第八號)
○全國主要道路の整備に關する陳情
 (第六十九號)
○小名濱港修築に關する請願(第十八
 號)
○廣島縣下の砂防工事緊急實施に關す
 る請願(第十九號)
○鈴鹿川改修の復活及び建設省の設置
 に關する陳情(第八十八號)
○長野縣茶臼山地辷り對策竝びに岡田
 川改修工事に關する請願(第三十
 號)
○新潟、長野兩縣下地辷り對策竝びに
 砂防工事實施に關する請願(第三十
 一號)
○福岡縣英彦山一帶の國立公園指定に
 關する請願(第三十二號)
○正法寺川砂防工事續行に關する請願
 (第三十五號)
○長谷川砂防工事に關する請願(第四
 十號)
○イラスケ川砂防工事に關する請願
 (第四十一號)
○千曲川及びさい川改修工事に關する
 請願(第四十二號)
○郷川竝びに城川の砂防工事に關する
 請願(第四十四號)
○黒瀬川竝びに中川改修工事に關する
 請願(第四十五號)
○賀茂川改修工事に關する請願(第四
 十六號)
○常願寺川改修速成に關する請願(第
 四十九號)
○上下水道普及國策の樹立とその監督
 機構の統合に關する請願(第五十
 號)
○最上川災害復舊工事の促進に關する
 請願(第五十一號)
○酒田港の災害復舊、開港竝びに海上
 保安基地の設置に關する請願(第五
 十二號)
○旭川改修工事促進に關する請願(第
 五十三號)
○霞ケ浦北浦治水工事に關する請願
 (五十七號)
○廣島縣嚴島町の災害復舊工事に關す
 る請願(第六十一號)
○最上川本支流の改修工事に關する請
 願(第六十三號)
○馬見ケ崎川砂防工事に關する請願
 (六十五號)
○砂防行政の一元化に關する請願(第
 六十八號)
○砂防事業補助費増額に關する請願
 (第六十九號)
○岩國港の開港場指定に關する請願
 (第七十號)
○岡山縣下の砂防工事に關する請願
 (第七十五號)
○呉市河川の砂防工事施行に關する請
 願(第七十七號)
○鳥取縣小田川、荒金川の砂防工事に
 關する陳情(第百二十七號)
○徳島縣小松島港改良工事に關する請
 願(第八十號)
○徳島縣小松島港開港に關する請願
 (第八十一號)
○犀川流域砂防工業促進に關する請願
 (第八十五號)
○吉井川下流改修工事費増額に關する
 請願(第八十九號)
○岩手縣南地方の水災害對策に關する
 請願(第九十一號)
○表六甲山系の治水事業促進に關する
 請願(第九十六號)
○濱坂港灣修築に關する請願(第百
 號)
○神崎川下流防災工事の豫算増額竝び
 に尼崎港改良計畫の實施を促進する
 ことに關する請願(第百一號)
○五十里えん堤の築設促進に關する陳
 情(第百六十六號)
○鈴鹿川水系砂防工事促進に關する陳
 情(第百七十七號)
○山陽國道改良促進に關する陳情(第
 百八十五號)
○今次秋田縣下の水害地區復舊速進に
 關する陳情(第二百十號)
○肱川治水工事促進に關する請願(第
 百十五號)
○大山國立公園の地域擴張に關する請
 願(第百二十號)
○舊老津飛行場誘道路下流地區一帶の
 砂防工事に關する請願(第百二十三
 號)
○瀬戸市附近砂防施設實施に關する請
 願(第百二十四號)
○愛知縣下の砂防事業費國庫補助金増
 額に關する請願(第百二十五號)
○逢妻川上流砂防工事に關する請願
 (第百二十六號)
○兵庫縣柴山港改修工事に關する請願
 (第百二十九號)
○藏王川砂防工事に關する請願(第百
 三十號)
○大谷川砂防工事に關する請願(第百
 三十一號)
○水無川砂防工事促進に關する請願
 (第百三十四號)
○木曾川上流改修工事に關する請願
 (第百三十六號)
○信濃川の堤防工事促進竝びに建設省
 の設置に關する請願(第百四十九
 號)
○鳥取縣下の砂防工事に關する請願
 (第百五十二號)
○江合、鳴瀬及び吉田三川改修工事に
 關する陳情(第二百五十一號)
○清水港、甲府市間を國道とすること
 に關する請願(第百五十七號)
○清水港修築に關する請願(第百五十
 八號)
○新潟縣西頚城郡根知村、長野縣境の
 地辷防止工事を急施することに關す
 る請願(第百五十九號)
○下津港開港指定に關する請願(第百
 六十二號)
○荒川改修工事に關する請願(第百六
 十五號)
○高橋川外六河川竝びに二河口砂防工
 事に關する請願(第百六十七號)
○村松澤その他河川の砂防工事に關す
 る請願(第百六十八號)
○利根川改修區域を銚子河口まで延長
 することに關する請願(第百九十一
 號)
○千葉縣内砂防工事施行に關する請願
 (第百九十二號)
○島根縣の昭和十八年風水害復舊耕地
 事業補助金増額に關する陳情(第二
 百六十四號)
○宮谷川砂防工事費國庫補助に關する
 陳情(第二百六十六號)
○呉市河川の砂防工事施行に關する陳
 情(第二百七十號)
○山陽國道改良促進に關する陳情(第
 二百七十六號)
○千代川砂防工事に關する陳情(第二
 百八十四號)
○馬見ケ崎川改修工事に關する陳情
 (第二百八十八號)
○大森、正光兩川の砂防工事に關する
 陳情(第二百九十六號)
○埼玉縣、群馬縣、茨城縣三縣の水害
 調査に關する件
  ―――――――――――――
昭和二十二年九月十七日(水曜日)
   午前十時五十五分開會
  ―――――――――――――
  本日の會議に付した事件
○埼玉縣、群馬縣、茨城縣三縣の水害
 調査に關する件
○清水港、甲府市間を國道とすること
 に關する請願(第百五十七號)
○福岡縣英彦山一帶の國立公園指定に
 關する請願(第三十二號)
○大山國立公園の地域擴張に關する請
 願(第百二十號)
  ―――――――――――――
#2
○委員長(赤木正雄君) ではこれから委員會を開きます。ちよつとお諮りしたいのですが、今日は請願の問題を取り上げることになつておりましたが、その先に、いわゆる關東の大水害の問題から、先ず政府委員の意向を聞いて見たい、こういうふうな考を持つておりますが差支ありませんか。
#3
○委員長(赤木正雄君) 就きましてはその前にお諮りしたいことは、この水害の状況をやはり國土計畫委員としても一應見に行つた方がいいのではないか、こういう考を持つておりますので、行くならば群馬、埼玉、茨城、大體この三縣に對して五、六人の方にお越し願えれば非常に結構と思うのですが、いかがでしようか。これも時期の問題がありますが、やはりこの委員會としては一應水害の状況を見た方がいいのではないか、こういう考を持つておりますが……。
#4
○平沼彌太郎君 結構ですけれども、六人も行かれて委員會が開けなくなると……。
#5
○委員長(赤木正雄君) 場合によつては人數を減していいと思います。
#6
○委員長(赤木正雄君) では殊にその地方に關係のあるお方がおでましになつた方がいいのではないかと思いますが……。
#7
○石川一衞君 地理もよく分つておりますから……。
#8
○委員長(赤木正雄君) どなたにおいで願いますか、平沼さんあなたの方は關係があるのですが……。
#9
○平沼彌太郎君 お差支なかつたらならば小名濱へ……。
#10
○委員長(赤木正雄君) 石川さんも大山さんも關係がありますね。
#11
○大山安君 一つこれだけは今後の對策關係もありますから……。
#12
○委員長(赤木正雄君) 先程平沼さんのお話の通りに、今後委員會が開けないということがありますから、場合によりましたらお三方だけでもいいのではないですか。
#13
○石川一衞君 それで結構です。
#14
○委員長(赤木正雄君) ではそういうふうにお願いします。では平沼さんと石田さんと大山さんに、御迷惑でしようけれども……。
#15
○石川一衞君 兼岩先生は專門家でいらつしやるので、御都合ができましたらいかがでしようか。
#16
○委員長(赤木正雄君) 私も實は建設省の問題が若しも決算委員會などに廻つて來たら、これはどうも私としては手が拔けられんものですから、それを實は考慮しておるのであります。無論私も行きたいとは思つておりますが、その點が非常に氣になつております。それからもう一つ考えますのに、利根川の大決壊というのは、明治四十三年以來の我が國としては未曾有の水害と覺えております。尚又今後颱風に掛けては、關西方面に水害がないとも考えられない、そういたしますと、この機會に、日本の水利政策に對して、今まで政府のやつてる政策がいいか惡いか、これを再檢討する必要がありやしないか、これはそういう意味から各派交渉會にもお諮りして、議院運營委員會にもお諮りせねばならんと思いますが、參議院として治水に對する決議案というものを作り、そういうふうなことをこの委員會が指導的に一つ考えて見たらどうかと思うのですが、これは皆さんの忌憚のない一つ御意見を伺いたいと思います。
#17
○石坂豊一君 大贊成です。この委員會もそうですが、私の希望は、できるならば院議として政府に警告を發した方がいいのじやないかと思います。なんとなれば、今まで戰時中久しく治水事業等に對する警戒を怠つておつた。又その專門當局あたりでもすべてそういう波に押されて自分の主張を通しておらん。これは各縣共通の事實でありまして、今度の關東大水害によつて、一層認識を深めたくらいのものであるが、各府縣とも、一體治水事業、或いはもつと進んで交通、道路、橋梁等についても、非常に修理を怠つておる。そんなわけでありますから、ぜひ先ず以て、今日又再び襲撃せんとも限らない天然の國土破壊に對する計畫を樹立することは、最も必要と思います。今までは確かに油斷をしておる。こう私は考えます。十分これは一つ國會において行政府に大なる警告を發する必要があると思います。贊成いたします。
#18
○委員長(赤木正雄君) 皆さん御異議がないと思いますから、私もこのことはこの交渉委員會の方に十分お願いいたします。どうか皆さん方も特にこの點をお願いしたいと思います。
#19
○平沼彌太郎君 ちよつと御質問いたしますが、今の視察員は、日數はどんなことになりますのですか。議會の了解を得る關係もありましようと思いますが……。
#20
○委員長(赤木正雄君) 大體一週間前後でございましようか。
#21
○平沼彌太郎君 一週間ということに一つ出して頂きますか。
#22
○委員長(赤木正雄君) 一週間として、成るべく速くお出掛けできるように手配します。
#23
○兼岩傳一君 今の警告を發するという問題は、今皆さん贊成ですが、具體化はどういうふうになりましよう。
#24
○委員長(赤木正雄君) 私は警告を發するというよりは、むしろ決議案です。これがいいと思います。いかがでしようか。
#25
○兼岩傳一君 私もその通り。私の言い方がちよつと惡かつたと思いますが、議會の決議です院議で以て……。
#26
○大山安君 決議案の内容をどういうふうにするか、それをちよつと決めて頂きたいと思います。
#27
○委員長(赤木正雄君) これは、決議案のごときは固より各派交渉會、殊に運營委員會なんかにお諮りして、むしろ向うの方でお決めを願うべき筋だと思いますが、併し假に私の案を言うことを差支ないとするならば、「政府は水害の頻出に鑑み、我が國永年に亙る姑息なる治水政策をこの際更改して、治水の原理に立脚し、速かに砂防の貫徹を圖り、併せて河道の改修を行い、以て治水の完成を期するの急務あり。」こういうふうな意味で大體いいのじやないかと思います。併しこれも皆さんの御意見もあると思います。尚運營委員會なんかで決まることと思いますが、ただ私の試案を參考に申し上げたに過ぎません。
#28
○石川一衞君 ちよつと伺いたい。まだ水害が今年は非常に氣候が遅れておりまして、今後も豫想されると思います。そこで全國的に本年は水害を被るのじやないか。そういう懸念があります。そうしてこの水害特別委員會というようなものを組織しまして、そうして當つて行かないと、到底この國土計畫ぐらいの小さい力ではやり切れないことになるのではないかと思います。
 尚附け加えますと、戰爭のために十年も殆ど河川を放棄した状況にあつて、到る所日本の河川は、僅かな降雨で、ああいう水害が出て來る。今後あのくらいの雨は夕立ぐらいでもあり得るので、これらに對しても、應急對策その外すべてこれに對する問題を研究しておく必要があると思います。これは少し違つておる話なのですが、今朝ですか、農林省の食糧局長の放送したことによりますれば、この水害の被害よりも千葉縣あたりの旱害が助かつて非常に米が穫れるので、この降雨は却つて幸いであるというような言葉の放送でしたが、これに對して水害に對して見舞など言うような口吻は一つもない、誠に政府當局者として甚だ怪しからん放送と私は思います。これに對しましても相當考慮を願います。
#29
○委員長(赤木正雄君) 今石川委員から災害對策特別委員會をつくつてはどうか、こういう御意見がありましたが、尚今後水害が方々に起るかも知れません。併しその水害に對する根本策はやはり國土計畫委員會が主管すべきものでもあり、又この委員會が活動して相當の目的を達し得ると存じますが、その意味でいががでしようか、別に特別委員をつくらないでこの委員會の活動を俟つて處理する、こういうふうに出た方が却つてよくないでしようか、いかがでしようか。
#30
○平沼彌太郎君 只今の決議案でございますね、ちよつと手温い感じが非常にするのですが、もう少し強く、今度は河川、堤防費にかける費用ぐらいは全額國庫でかけるくらいの刺戟を與えるくらいの構想を持つた決議案にして頂きたいと思うのですが、決議だけでやはり大した實際の效果が擧らないような感じがしますが、實際の效果が擧がるような強い決議案に練り直して頂きたいと思います。
#31
○北條秀一君 只今の點は、先程委員長は一つの私案として言われたのであつて、從つて決議案を上程して、一面政府を激勵すると同時に、國會みずからが先頭に立つて國土の安全を圖つて行くという問題がその決議をしようとする狙いだと思いますので、從つて今委員長が言われました私案は一つ私案として、改めてこの決議案をどう持つて行くかという件りは極めて事務的な進め方で進めたいと思います。
#32
○委員長(赤木正雄君) 私も今まで申した通りに、ここで決議案を實は作るべきものではなかろうかと思います。これは院議にかけるべきものであるからして、精々ほんの私の試案という意味で考えておりますから、平沼さんの御意見なり、北條さんの御意見又兼岩さんの御贊成の御意見等もあつて、これはやはり院議にかけるべきが至當でありますから、どうかその點は特に御了承願います。
#33
○高田寛君 やはり決議案はこの委員會で作るべきでないかと思います。
#34
○委員長(赤木正雄君) この委員會で作るべきものであるということになれば固よりつくれますが、併し一應運營委員會にかけなければいかんと思います。
#35
○兼岩傳一君 僕はやはりこの國土委員で原案を作られて、それを議院運營委員會の方に出したら宜かろうと思います。從つて私は委員長が個人で作られたものを基にして、全員でよく練つて成案を得るというに、事務的にお進め願うことを提案いたします。
#36
○委員長(赤木正雄君) これは今御意見のあつた通りにしまして、尚これには時機もあることでありますからして、もう一度原案をよく考えて見まして、そうしてその後に御協議を願いたいとこう思います。
#37
○大山安君 その原案につきまして、不肖成るべくは出席するという考でおりまするが、どういう場合で出席し兼ねることがあるかも知れませんので、その場合に原案中に農地面積を人口と睨み合せて、そうして開發をなすべきだと思う。これらは無法な開墾をする場合においては、今囘のような被害を受ける原因をなすものであるから、これを十分に考慮すべきであるというような條項を入れて頂きたいと思います。私が來れば尚その場合に申し上げますが、そういうことを原案に御挿入願いたいと思います。
#38
○委員長(赤木正雄君) 今大山さんの御意見の開拓問題と治水の關係でありますが、これは確かに開拓は水害の一つの原因をなすということは考え得られるのであります。尚その外に森林を濫伐するといいますか、森林の濫伐に伴つて、不完全なる粘土が又水害の大きな原因をなしておるというような事實が各所に見受けられます。併しこれはいかがでしようか、別に決議案に加えないで、説明する時にそれを話すことにするという、こういうようなことでいかがでしようか。
#39
○北條秀一君 その點につきましては、我々として重大な決議をしようとする時ですから、而も原案を今出して全員の贊成を得たのですが、併しながらその内容に亙つてどういうものを持つて來るかということは、今日急に相談するより、更に各人が一段の構想を練つて、それを委員長の所へ集めて、それに基いて原案を作つて行くという方法を取らなければ、今日此所でやつても恐らくそれはお考の一端を出されるに過ぎないので、極めて貴重な御意見ではありますが、或部分は思い付きに終わるというような懸念もありますので、早急に各人の構想をメモにして集める。その上で作るという愼重な態度を取つて行かなければならんというように考えますので、そういう處置を取られんことを希望いたします。
#40
○委員長(赤木正雄君) 今御意見のありました通りに、決議案は最も重大なものでありますから、一應皆さんにお考を願いまして、明日でも又委員會を開くとして、その時に改めて練り直すと、こういうふうに進んで行きたいと思いますが、どうか御了承を願います。それでは水害問題につきまして尚内務、大藏當局を呼んでおりますが、まだ見えませんから、それに入る前に、請願の問題を少し片付けたい、こういうふうに考えます。
 では請願第百五十七號 清水港、甲府市間を國道とすることに關する請願、平岡市三君外二名紹介、この問題について紹介の方の先ず御説明をお願いいたします。
#41
○委員外議員(平岡市三君) 私、紹介議員の平岡でございます。先に清水港、甲府市間國道編入竝びに改築工事促進に關する請願書でございますが、この請願は清水市長竝びに清水市會議長、清水商工會議所會頭、それから甲府の市長、甲府市會議長、山梨縣商工會議所會頭、こういうような方々からの請願でありまして、現に清水港と甲府の間には道路があるわけなのであります。併しながら、非常に狹隘でありまして、貨物の輸送等になりますると、非常に不便であります。而も後でお話申し上げますが、清水港というものは、單に靜岡縣の物資という意味におきましてばかりでなく、山梨縣、長野縣の方の物資をもこの清水港へ出して、ここから輸出なり、或いは他府縣への輸送を行つておる。或いは又この靜岡縣は、御承知の通り非常に漁業の盛んなところでありまして、こういう漁類、それから果物の類というようなものが、山梨 長野、いわゆるあちらの方面に輸送するというような關係で、どうしてもこの間に一つ立派な國道を欲しいというのが長い間の懸案になつているわけなのであります。そこで他にこれを縦斷するような道路が現在ありません。ただこれが一本道なんであります。ところが非常に狹隘でもつて、自動車の使用も全く不可能なような状况にあるわけなのでございまして、この靜岡、山梨、長野縣縣民全部がこれを希望しておるような次第で、今囘皆さんに御配慮を願うような次第になつたわけであります。極めて簡單でありますが……。それから清水港の修築の請願書でありますが、これに終戰後國家の相當の補助を取けまして……。
#42
○委員長(赤木正雄君) 平岡君ちよつとお話中ですが、今はこの道路の請願をいたしますから、それは又後程に願いたい。
#43
○委員外議員(平岡市三君) そうですか。どうも失禮いたしました。
#44
○委員長(赤木正雄君) 道路課長のこれに對する御意見を伺いたいと思いますが、説明員として發言に御異議ございませんか。
#45
○委員長(赤木正雄君) では……。
#46
○説明員(金子柾君) 只今の清水と甲府間の道路の改修の問題、又國道編入の問題につきましてお答えいたします。清水甲府間の道路は、産業上から見ましても、又地方の關係の上から見ましても、非常に重要な路線でありまして、今年度も國庫の補助事業といたしまして改良工事を進めておるのでありますが、將來のこの路線の重要性を考えて見ますと、これは相當な重要な路線として取り上げなけければならぬ路線だと考えております。從つて今後も道路の改修につきましては、できるだけ進めて行きたいと考えております。只今お話のありました國道編入の問題でありますが、これは現在の道路法におきまして、國道の認定の基準がありますが、それによりますというと、只今の路線は現在の基準には合わない所がありますからして、今すぐ國道に編入ということは、これはちよつと困難と考えております。ただ現在の國道は東京を中心として、府縣廳の所在地に行くとか、又は重要な樞要港灣に達するとか、そういうような基準によつて、東京を中心として放射線に造られておりまして、國の幹線道路網としては、網として相當不備な所がありますので、今後近い將來におきまして、國道網の再編成をやらなければならぬと考えておりますが、その時には、この路線も國道としての一つの候補者として十分に研究せらるべき路線だと考えております。國道編入の問題につきましては、その時に十分考慮したいと考えております。
#47
○委員長(赤木正雄君) ちよつとお尋ねしますが、これはなんですか、今もう改修しておられるのですか。
#48
○説明員(金子柾君) 今年度改修しております。
#49
○委員長(赤木正雄君) 幾らの豫算でしたか。
#50
○説明員(金子柾君) 豫算は只今調べて來ておりませんが……。
#51
○委員長(赤木正雄君) それを來年も引續いてやろうという御方針ですか内務省で……。
#52
○説明員(金子柾君) やろうとしております。
#53
○委員長(赤木正雄君) これをやりますために他の道路事業は支障を來たしませんか。
#54
○説明員(金子柾君) 豫算の編成に困難でありますが、今年の豫算の程度ならば何とかなります。私共も來年度要求しようと思つておる豫算の中では、何とかなると思います。
#55
○委員長(赤木正雄君) 若しも本年より豫算が殖えないという場合には當然これは……。
#56
○説明員(金子柾君) 減るという場合ですね。ずつと豫算が縮減されるという場合には、その邊はまだ研究しておりませんが、格別事情の變化のない場合には來年度もやれると、こういう方針であります。
#57
○委員長(赤木正雄君) 何か御意見がありませんか。
#58
○大山安君 只今の請願につきましては調査の必要もあると思いますが、現在の日本の状況から言いましては、道路というものは、平均に不足しておる。道路はすべて發展ということに關係を及ぼすものでありますから、私としては、これを望むといいますか、贊成といいますか、設置することを希望する者であります。
#59
○石坂豊一君 私はこの請願は採擇すべきものと思います。我が國の現状におきまして、港湾と山間の連絡は必要であります。山梨縣における林産その他鑛物等の資源を中原の方に引出す。又表日本における漁獲物その他食料品を山間部に運ぶという、これは樞要な我が國の中央部の生命線といつても差支ないと思います。速やかに請願を採擇して、政府にこの實行を促進することにして頂きたい。贊成であります。
#60
○平沼彌太郎君 日本の重點的な道路網を完成するということは、國土計畫委員會の最も重大な使命と思うのであります。それに對してもこれを研究さして頂きたいと思うのでありますが、只今お話がありましたように日本の本州の中央部を横斷する最も重要な輸送、その他の道路と、私は圖面を見て想像するのでありませんけれども、常識的にそう考えるのであります。只今政府委員のお話がありましたごとく非常に重要であり、又直ちにこれが完成するだけの豫算がおありになるという話を伺いまして、大變心強く思うのですが、もう一度お伺いしますが、それだけの道路を一年の豫算で完成し得るのでしようか。繼續的になるのでしようか。
#61
○説明員(金子柾君) これは一年間ではなかなか片づきませんです。何年かかかつて繼續的にやつて行かなければ完全に目的は達せられないと考えております。
#62
○平沼彌太郎君 本年度取りかかる豫算は一部でありますか。
#63
○説明員(金子柾君) 本年度は事業はやつております。
#64
○平沼彌太郎君 採擇に贊成いたします。
#65
○委員長(赤木正雄君) 政府の意嚮も大體本年施行中のものであり、豫算が著しく減額しない以上は、政府としててもやりたいという方針のように承りますが、多くの贊成委員もありますが、これを採擇することに御異議ありませんか。
#66
○委員長(赤木正雄君) 御異議ないものと認めます。尚本請願は議院の會議に付するを要するとするものであつて、更に内閣に送付するを要するとするものであることに御異議ございませんか。
#67
○委員長(赤木正雄君) 御異議ないと認めます。
 次に請願第三十二號福岡縣英彦山一帶の國立公園指定に關する請願、紹介者の御説明は本日缺席しておられませんが、これに對する政府當局の御意見を承ります。
#68
○説明員(家島稔君) 公衆保健局長はGHQに參りましたので、私は公衆保健局長に代つて政府の考えておりますところを一應御説明いたします。英彦山、耶馬溪一帶の地域はその自然の變化の點において、又科學的天然記念物その他文化的要素の點におきまして、國立公園の要素を備えておるものと考えられますので、目下阿蘇國立公園の區域を別府裏山、耶馬溪英彦山方面迄擴張いたしまして、阿蘇國立公園としての機能を發揮させ以て國民の保健、休養、文化又國際親善におきまする外客の誘致によりまして、國際貸借の改善というような經濟的な方も發揮させたらどうか目下それぞれ關係方面と折衝中でございます。
#69
○大山安君 只今の公園の問題につきましては、圖面なり主意書を委員に提出して頂きたいと思います。それを研究して見たいと思います。これはただ聞き放しだけではちよつと外の委員はどうか知りませんが私としては……。
#70
○委員長(赤木正雄君) 今大山委員の仰しやつたことは御尤もの御意見と思います。政府當局はこれに對する圖面を配付して頂きたいとこう思つております。
 次に引續いて請願第百二十號、大山國立公園の地域擴張に關する請願、これも説明者はおりませんから政府委員の御意見を承ります。
#71
○説明員(家島稔君) 大山國立公園は現在の日本海の沿岸におきまする日本の山岳風景を代表する唯一の國立公園になつておるわけであります。その地域が狭小であります點と、又尚その周圍に宍道湖、中ノ島、島根半島、隱岐島というような日本海岸の風景を代表する傑出する景觀地を控えておりますので、且又この地方は對外的にラフカヂオ・ハーンが國際的に紹介されておる關係もございますので、日本の將來の保健その他國際親善の機能を國立公園を通して發揮させる場合に相當利用價値のあるものと考えまして、現在當局におきましては、大山國立公園の區域を中ノ島、宍道湖、島根半島、隱岐島までに擴張いたしまして、國立公園としての文化的經濟的な權能を發揮せしめるように目下考慮中であります。これも關係方面と折衝中であります。
#72
○委員長(赤木正雄君) 如何でしようか、圖面を政府から出して貰うということにして……。
#73
○高田寛君 圖面を出した上で、それを審議するのが適當と思いますが、一つ伺いたいと思います。國立公園の地域擴張なども國立公園委員會を作つて、ここで審議した結果、指定の手續も運ぶというふうに承知しているのですが、國立公園委員會ではこれは審議は濟んだものでしようか。その點をお伺いいたします。
#74
○説明員(家島稔君) まだ國立公園委員會は、全部委員は發令になりましたが、委員會を開催して議案を付議いたしますまでに若干關係方面の手續が必要でございますので、殊に擴張のみならず、それ以外の方面も求めなければいけませんので、まだ國立公園委員會に付議する段階に至つておりません。
#75
○委員長(赤木正雄君) これはこの前これと同じ問題について國立公園の關係の方にお伺いしたのでありますが、やはりこの委員會の趣旨によつて國立公園の編入その他お取りはからい願いたいという意味をこの委員會としては持つております。尚又この圖面のこともありましたから、圖面も皆さんの參考に供される圖面を御提出願います。その上でこの委員會で審議したい。こういうふうに如何でありますか。
#76
○大山安君 圖面のみでなく説明を、とにかく成るべくは國家も經費もないでしようから、調査に出掛けずに濟むくらいに、明瞭に綜合的にプリントにでもして配付して頂きたいと思います。それでなければ委員として盲判を捺すようで餘りに無責任のように感じられます。
#77
○委員長(赤木正雄君) そういうふうに政府當局にお諮り願います。請願は本日は一應以上で審議を終りました。又後の機會に請願その他を審議したいと思います。それで御異議ありますまいか。
#78
○委員長(赤木正雄君) 尚これは別問題といたしまして治水の根本問題に對して内務大臣、大藏大臣の御出席を求めておりますが、時日の關係で今日は間に合いませんから、明日改めて委員會を開いて内務大臣、大藏大臣或いは安本の建設局長の意見を聽いて見たい。こう思いますが如何でしようか。
#79
○委員長(赤木正雄君) それでは本會議がなかつたらば午前十時から開きますから、お差支なければそれに御贊成願います。
#80
○大山安君 それから先きに何と言いをしたな、院議とか何とか言いましたが、あの件につきましては緊急に……。
#81
○委員長(赤木正雄君) 決議の問題ですか、明日の委員會で……。
#82
○大山安君 調査等におきましてもいろいろ要求もあります。歎願もされると思ひます。そういう關係もありますから、迅速にお願いしたいと思います。
#83
○兼岩傳一君 今の國立公園、それから請願の問題ですが、今この圖面もなかなかあれは急に間に合わないかも知れんと思いますので、或いは中途半端のものを我々に全部配られなくても役所に備え付けてあるものでも貼つて我我に明瞭に分るようにして貰えば結構と思います。ちよつと紙の關係もありますから……。
#84
○安部定君 それで結構ですな。
#85
○兼岩傳一君 それからもう一つ今の大山委員から問題にそれた決議案の問題ですが、明日までにメモを持つて來るのですか。
#86
○委員長(赤木正雄君) 成るたけそういうふうにお取り計らいを願います。そうする方が事が早く運びますから……。では本日はこれで散會いたします。明日は十時から開會いたします。
   午前十一時四十一分散會
 出席者は左の通り。
   委員長     赤木 正雄君
   理事
           島津 忠彦君
   委員
           平沼彌太郎君
           石川 一衞君
           中井 光次君
           安部  定君
           大山  安君
           高田  寛君
           北條 秀一君
           兼岩 傳一君
           石坂 豊一君
  委員外議員    平岡 市三君
  説明員
   内務事務官
   (道路課長)  金子  柾君
   厚生事務官
   (調査課長)  家島  稔君
   内 務 技 官
   (國土計畫課勤
   務)      木村 英夫君
ソース: 国立国会図書館
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