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1947/10/10 第1回国会 参議院 参議院会議録情報 第001回国会 国土計画委員会 第10号
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1947/10/10 第1回国会 参議院

参議院会議録情報 第001回国会 国土計画委員会 第10号

#1
第001回国会 国土計画委員会 第10号
  付託事件
○戰災都市復興計書事業費の補助金増
 額に關する陳情(第二十六號)
○秋田縣米代川竝びに阿仁川改修速成
 に關する請願(第八號)
○全國主要道路の整備に關する陳情
 (第六十九號)
○小名濱港修築に關する請願(第十八
 號)
○廣島縣下の砂防工事緊急實施に關す
 る請願(第十九號)
○鈴鹿川改修の復活及び建設省の設置
 に關する陳情(第八十八號)
○長野縣茶臼山地辷り對策竝びに岡田
 川改修工事に關する請願(第三十
 號)
○新潟、長野兩縣下地辷り對策竝びに
 砂防工事實施に關する請願(第三十
 一號)
○福岡縣英彦山一帶の國立公園指定に
 關する請願(第三十二號)
○正法寺川砂防工事續行に關する請願
 (第三十五號)
○長谷川砂防工事に關する請願(第四
 十號)
○イラスケ川砂防工事に關する請願
 (第四十一號)
○千曲川及びさい川改修工事に關する
 請願(第四十二號)
○郷川竝びに城川の砂防工事に關する
 請願(第四十四號)
○黒瀬川竝びに中川改修工事に關する
 請願(第四十五號)
○賀茂川改修工事に關する請願(第四
 十六號)
○常願寺川改修速成に關する請願(四
 十九號)
○上下水道普及國策の樹立とその監督
 機構の統合に關する請願(第五十
 號)
○最上川災害復舊工事の促進に關する
 請願(第五十一號)
○酒田港の災害復舊開港竝びに海上保
 安基地の設置に關する請願(第五十
 二號)
○旭川改修工事促進に關する請願(第
 五十三號)
○霞ケ浦北浦治水工事に關する請願
 (第五十七號)
○廣島縣嚴島町の災害復舊工事に關す
 る請願(第六十一號)
○最上川本支流の改修工事に關する請
 願(第六十三號)
○馬見ケ崎川砂防工事に關する請願
 (第六十五號)
○砂防行政の一元化に關する請願(第
 六十八號)
○砂防事業補助費増額に關する請願
 (第六十九號)
○岩國港の開港場指定に關する請願
 (第七十號)
○岡山縣下の砂防工事に關する請願
 (第七十五號)
○呉市河川の砂防工事施行に關する請
 願(第七十七號)
○鳥取縣小田川、荒金川の砂防工事に
 關する陳情(第百二十七號)
○徳島縣小松島港改良工事に關する請
 願(第八十號)
○徳島縣小松島港開港に關する請願
 (第八十一號)
○犀川流域砂防工事促進に關する請願
 (第八十五號)
○吉井川下流改修工事費増額に關する
 請願(第八十九號)
○岩手縣南地方の水災害對策に關する
 請願(第九十一號)
○表六甲山系の治水事業促進に關する
 請願(第九十六號)
○濱坂港灣修築に關する請願(第百
 號)
○神崎川下流防災工事の豫算増額竝び
 に尼崎港改良計畫の實施を促進する
 ことに關する請願(第百一號)
○五十里えん堤の築設促進に關する陳
 情(第百六十六號)
○鈴鹿川水系砂防工事促進に關する陳
 情(第百七十七號)
○山陽國道改良促進に關する陳情(第
 百八十五號
○今次秋田縣下の水害地區復舊速進に
 關する陳情(第二百十號)
○肱川治水工事促進に關する請願(第
 百十五號)
○大山國立公園の地域擴張に關する請
 願(第百二十號)
○舊老津飛行場誘道路下流地區一帯の
 砂防工事に關する請願(第百二十三
 號)
○瀬戸市附近砂防施設實施に關する請
 願(第百二十四號)
○愛知縣下の砂防事業費國庫補助金増
 額に關する請願(第百二十五號)
○逢妻川上流砂防工事に關する請願
 (第百二十六號)
○兵庫縣柴山港改修工事に關する請願
 (第百二十九號)
○蔵王川砂防工事に關する請願(第百
 三十號)
○大谷川砂防工事に關する請願(第百
 三十一號)
○水無川砂防工事促進に關する請願
 (第百三十四號)
○木曾川上流改修工事に關する請願
 (第百三十六號)
○信濃川の堤防工事促進竝びに建設省
 の設置に關する請願(第百四十九
 號)
○鳥取縣下の砂防工事に關する請願
 (第百五十二號)
○江合、鳴瀬及び吉田三川改修工事に
 關する陳情(第二百五十一號)
○清水港修築に關する請願(第百五十
 八號)
○新潟縣西頚城郡根知村長野縣境の地
 辷防止工事を急施することに關する
 請願(第百五十九號)
○下津港開港指定に關する請願(第百
 六十二號)
○荒川改修工事に關する請願(第百六
 十五號)
○高橋川外六河川竝びに二河口砂防工
 事に關する請願(第百六十七號)
○村松澤その他河川の砂防工事に關す
 る請願(第百六十八號)
○利根川改修區域を銚子河口まで延長
 することに關する請願(第百九十一
 號)
○千葉縣内砂防工事施行に關する請願
 (第百九十二號)
○島根縣の昭和十八年風水害復舊耕地
 事業補助金増額に關する陳情(第二
 百六十四號)
○宮谷川砂防工事費國庫補助に關する
 陳情(第二百六十六號)
○呉市河川の砂防工事施行に關する陳
 情(第二百七十號)
○山陽國道改良促進に關する陳情(第
 二百七十六號)
○千代川砂防工事に關する陳情(第二
 百八十四號)
○馬見ケ崎川改修工事に關する陳情
 (第二百八十八號)
○大森、正光兩川の砂防工事に關する
 陳情(第二百九十六號)
○山口縣下の道路改修工事に關する請
 願(第百九十六號)
○縣道手鎌南關線改修工事に關する請
 願(第百九十八號)
○川治川砂防工事に關する請願(第二
 百號)
○今次山形縣下の水災害復舊費を全額
 國庫負擔とすることに關する請願
 (第二百四號)
○旭川改修工事促進に關する請願(第
 二百八號)
○重信川改修工事に關する請願(第二
 百十一號)
○蘆田川改修工事に關する請願(第二
 百二十四號)
○天龍川堤防復舊工事施行に關する請
 願(第二百二十七號)
○今次秋田縣下の水害地區復舊に關す
 る陳情(第三百二號)
○迫川改修工事に關する陳情(第三百
 六號)
○荒川落堀改修工事に關する陳情(第
 三百九號)
○愛知縣内の海岸堤防改修工事に關す
 る陳情(第三百十號)
○阿武隈川その他の河川改修工事に關
 する陳情(第三百十五號)
○迫川改修工事に關する陳情(第三百
 十七號)
○笹岡港修築に關する陳情(第三百三
 十三號)
○利根川水系改修工事に關する陳情
 (第三百三十四號)
○今次岩手縣下の水害復舊對策に關す
 る陳情(第三百四十七號)
○北利根川竝びに常陸川改修工事に關
 する陳情 第三百五十一號)
○今次秋田縣由利郡下川村の水害復舊
 費全額國庫負擔その他に關する陳情
 (第三百五十四號)
○大分縣下の河川砂防工事に關する請
 願(第二百五十九號)
○野田川砂防工事施行に關する請願
 (第二百六十一號)
○加古川中流改修工事に關する請願
 (第二百六十三號)
○錆石川外二河川改修工事に關する請
 願(第二百七十五號)
○神奈川縣箱根地方砂防工事促進その
 他に關する請願(第二百七十九號)
○姫路市濱縣道の一部改修工事に關す
 る請願(第二百八十號)
○瀬戸内海國立公園區域に愛媛縣を編
 入することに關する請願(第二百八
 十二號)
○石鎚山連峰一帶の國立公園實現促進
 に關する請願(第二百八十三號)
○松山港外港修築工事繼續施行に關す
 る請願(第二百八十六號)
○美嚢川改修工事に關する請願(第二
 百八十九號)
○宮城縣登米郡石越村の災害復舊に關
 する陳情(第三百六十五號)
○伏木港浚渫費國庫補助増額に關する
 請願(第三百八十二號)
○梨ケ原川砂防工事に關する陳情(第
 三百八十四號)
○今次秋田縣下の水害地區復舊促進に
 關する陳情(第三百九十七號)
  ―――――――――――――
昭和二十二年十月十日(金曜日)
   午前十時五十一分開會
  ―――――――――――――
  本日の會議に付した事件
○表六甲山系の治水事業促進に關する
 請願(第九十六號)
○秋田縣米代川竝びに阿仁川改修速成
 に關する請願(第八號)
○千曲川及びさい川改修工事に關する
 請願(第四十二號)
○水害對策に關する調査承認要求に關
 する件
  ―――――――――――――
#2
○委員長(赤木正雄君) では、これから請願に對する委員會を開きます。皆さんにお諮りしたいのですが、今日は河川を取扱いたいと思います。就きまして河川は河川に對する全體を先ず聽いて、それから處置をしたら如何かと思うのですが、どうでしようか。
#3
○委員長(赤木正雄君) ではそういうふうにいたします。全體を一應聽いて、それからこの委員會として適宜處理する。こういうふうに。
#4
○原口忠次郎君 河川を全體聽くと仰つしやるが、それは大變なことで、大體アウト・ラインでも聽くことにしたらどうですか。
#5
○委員長(赤木正雄君) 私の申しますのは聽いたものについて、一應ここで採擇するや否やを決めないで、河川は河川で全體をやつた方が統一を保つていいじやないかと、こう思います。
 では請願の第九十六號、表六甲山系の治水事業促進に關する請願、請願者西宮市長表馬卯一郎外七名、紹介議員原口忠次郎君、ここに原口さんが見えておりますから、一應御説明を承りたいと思います。
#6
○原口忠次郎君 それじや私が紹介議員になつておりますから御説明申し上げます。表六甲河川竝びに砂防工事が、昭和十三年に非常に大災害を受けまして、十四年から砂防工事が十ケ年計畫、それから河川工事が八ケ年計畫だつたと思います。十四年度から始まつたのです。しかし他の砂防、河川と同じように、物價の暴騰と、それから戰爭のために豫算が段々と削減されまして、そして今日まだ約既定計畫の三割程度しかできていない。その工事を急速に進めて貰いたい。これは非常に表六甲の山が最近薪炭不足の結果、段段裸山になりつつある。それで表六甲附近に、若しも十三年のような水害が來ますと、神戸附近の地元だけではなく、日本の交通網の中心地帶があすこですつかり遮斷されることになつて、非常に混亂を來すというので、是非これを既定計畫を早く進めて貰いたい。十四年度からもう九年も經つておりますけれども、僅か三割くらいしかできていないという現状であるから、これを是非急速に進めて貰いたいというのが筋道でございます。
#7
○委員長(赤木正雄君) これに對する御當局の御意見如何ですか。
#8
○説明員(三島利美君) 表六甲の河川改良竝びに水源知帶の砂防の重要でありますることは、政府におきましてもつとにこれを認めて、その促進に努めてはおる積りでありますが、只今御指摘がありました通り、戰時中の資材不足、豫算の切り詰めなどのために、全く當初の計畫に比べまして、只今お話がありました通り三割程度しか濟んでおりませんことは、實に私共申譯ないと思つておるのであります。來年度におきましては極力大幅に豫算を増額いたしまして、でき得る限り短期間にこれが完成をいたしたいと思つておる次第であります。今年度におきましても、河川改良につきましては若干ながらも追加豫算を計上いたしたいと思いまして、豫算の査定だけは濟んでおるのでありますが、まだその豫算が正式、議會にはかられる段取にいたつておらないことを殘念に思つておりますが、それにいたしましても今年度の豫算の増額は全く言うに足りない増額でありまして、むしろ來年度におきまして私共極力御期待に副うように努力いたしたいと思つておる次第であります。
#9
○平沼彌太郎君 只今の御説明では數字その他分らないのでありますが、何ケ年計畫で、どの年度はどれくらいやつたかというような數字が分りませんか。
#10
○説明員(三島利美君) 砂防の計畫をつい研究いたして參りませんで申譯ありませんが、河川につきましては表六甲も出ておりますが、二十五河川あるわけであります。これも來年度から三ケ年計畫で完成いたしたいという積りで、來年度の豫算を一應準備いたしております。
#11
○平沼彌太郎君 金額は分らないのでありますか。今までの金額とか、そういうようなことは。
#12
○説明員(三島利美君) 今までの金額はつい調べずに參りましたが、この次に是非御囘答申上げます。
#13
○委員長(赤木正雄君) 私ちよつと河川課長にお願いしたいのですが、この委員會でこの次に囘答すると仰しやつたことが、隨分ありますが、囘答になつたことは一向少いのですが、間違いないように、次の委員會に囘答するというようにお取計らい願います。
#14
○中井光次君 今のは、結局豫算と資材になるのですが、これからの陳情、請願が皆それに引つかかつて來るのじやないかと思いますが、一體來年における土木の河川とか砂防とか、そういう方面について使われる、重要なセメントとか何とか、そういうものの見透しというものは、凡そ立つておるのでありますか。それがないと、幾らやりますと言つても、結局は希望に過ぎないことに終つてしまうのではないかと思いますが、その邊はどのくらいの程度に明かになつておりますか。
#15
○説明員(三島利美君) 資材の點につきまして、これは前の四半期をどうにかこうにかやつておるような次第でありまして、來年の年間計畫につきましては、まだ、私共大雜把な見透し程度もまだ掛つておらない次第であります。
#16
○北條秀一君 只今河川課長の御答辯の中に、本件について地元の要望に副うように、という言葉があつたのでありますが、言葉尻を捉まえるわけじやありませんが、表六甲山系の治水計畫は、單に地元の要望に副うというだけでなしに、そうした考え方でなしに、國全體の國土修復という點から考えるべきじやないかと考えるのであります。地元の要望に副うということになりますと、結局その間に地元の要望の非常に大きいところ、又それに附隨する政治力の大きいところということが、結局治水設畫というものが非常に早く進捗するという結果になつて來るのじやないか。これではまずい。そのことを河川課長にお聽きしたい。恐らくそういう意味でお話になつたのじやないとは思いますが、現在、戰時中に荒廢に歸しておるところの河川を、早急に治山治水の計畫を進めなければならないという地域についての、全國的な計畫を現在持つておられるか。その點について御意見をお聽きしたいと思うのであります。
#17
○説明員(三島利美君) 先程の私の言葉の中に、地元の要望ということを申上げましたが、御指摘がありました通り言葉が不十分であります。全く單なる地元の要望ということでありませんで、あれは殊に山陽道の幹線に位しておりまして、國家的に見て是非ともやらなければならんという意味で、御尤もな話であります。私の言葉を訂正いたします。全國の河川計畫につきまして、これは今年の六月までに各府縣でそれぞれ長期五ケ年計畫を立案されまして、それを取揃えております。
 又直轄河川につきましても、内務省で取揃えておりますが、府縣の調査におきましては、まだ一部報告が參つておらない向もあります。これにつきましては目下督促を重ねております。又既に提出分につきましても、先般來七月から九月におきまする水害という大きい事實がありまして、餘程十分に見直さなければならんという氣がいたします。これは相當檢討を重ねなければならんと思つております。一應五ケ年計畫を取上げておりますが、更に再檢討いたしたいと思います。現に只今のところ内務省といたしましては、全國六ケ所の土木出張所の工務部長を集めまして、最近の水害に鑑みて如何に河川を見直すべきかという點について今協議をやつておるような次第であります。いずれ或程度纏まりましたら御披露をいたしまして、お教えを願うことになると思うのであります。
#18
○北條秀一君 更に河川課長にお伺いしたいのですが、河川の修復に要する豫算というのは、やはり今まで決つておつたわけではありますが、その中に特に緊急を要するものが、天災地變によつてあるわけでありますが、そういうものを今までやはり大體どのくらいの見當でやつておつたのかお伺いいたしたい。
#19
○説明員(三島利美君) 現在の川の状況からいたしますと、特に緊急を要する點は勿論ありまするが、全國の今、手がけておりまする川は、私共考えまして眼が離せない状況にありまするので、直轄河川において約十一河川、府縣に補助金を出しましていわゆる中小河川の改良工事でやつておりまするのが百八十河川あります。その外に只今の御質問の御趣旨に合ふかどうか存じませんが、只今上流下流に、或程度一定計畫に基いてやつておる改良工事であります。
 その外に極く局所的ではありますけれども、これを放つておいては川上の屈曲の状況等からいたしまして、來るべき洪水期には非常に危險になる箇所があるので、これに對し災害を未然に防止する意味からいたしまして、災害防除施設の補助という意味で、三分の一の補助金を出しまして、府縣に緊急工事をやらしております。それは豫算額は確か五千二百萬圓ほどで、決して十分ではありませんが、さような補助金を出しまして、緊急に手直しを要する箇所について、災害防除工事を施行いたしておる次第であります。
#20
○北條秀一君 地方廳に對する補助費の支出方法は非常に問題だと思いますが、地方廳に對して先に出しておれば、應急處置もとり得るかと思いますが、實はそういうものは急に起つた天災地變には、政府は慌てて地方廳に送金するようですが、そうではない場合は、どうもあとから補助費の送金が非常に遲れてくるじやないか、從つて常に災害を未然に防ぐことは的確に行かないじやないかと考えますが、これは具體的にどうやつておられますか。
#21
○説明員(三島利美君) 中小河川の改良費に對しまする補助は、縣において一時起債に仰ぐ點で、或いは年度の末頃に補助費が參つておるかも知れませんが、只今の災害防除施設に對する補助は、無論當時の洪水期までに工事をやらせることを主眼といたしております關係上、成るべく早く工事をやる必要があります。これについては年度初め、五月頃に補助金を各府縣へ屆けておるのであります。
 その外只今おつしやいました災害の起つた場合急に處置しなければならん點については、全くその必要がございます。私共といたしましての考といたしましては、災害のための豫備金というようなものを、經濟安定費の中に設定しておいて貰つて、災害には機動的に直ぐにその災害の輪郭を大掴みに掴みまして、直ぐに出せるようにと、これを理想として主張いたしますけれども、現在のところそこまで取進んでおらんことを遺憾に存じておりますが、かような議會の委員會におかれても、側面的に御支援頂きたいと考えております。
#22
○小林英三君 今度の關東竝びに東北六縣における風水害は、從來とは、開墾とか濫伐のため餘程形が變つておると思う。從つて政府におきましては、今後水害、治水についての河川改修の方針に大きな修正をされるものと、素人としては想像するのであります。今後の河川改修に對する方法の修正、どういうことを眼目にして修正するかということが決つておりましたら伺いたいと思います。
#23
○説明員(三島利美君) 只今のお話につきましては、先程河川改修の長期五ケ年計畫を立案いたしておると申上げましたが、あれにつきまして最近の水害の事實を加味いたしまして再檢討を加える。かように申したのでありますが、その通りでありまして、その他に更に今度の濫伐の状況による土砂流の非常に夥しかつたことが、或いは水の出足が非常に早かつたというような點からいたしまして、今後砂防と河川工事という關係を、從前に増して更に密接なる一連繋をとつて行きたい。かように存じております。尚又内務省でやつております溪流砂防のみならず、農林省の林野局の方の事業とも十分一つ連絡を密にして參りたいと、かように思つております。
#24
○平沼彌太郎君 只今提案になつております九十六號の原口さんの御紹介のは、今政府委員の御説明は二十五河川を三ケ年計畫でやるというお話ですが、これは上流の方も原口さん含んでおるのでございましようか。ただ二十五河川の範圍の關係でしようか、農林省の關係はどうなつておりますか。
#25
○原口忠次郎君 これは私から申上げますが、五十五河川と申しましたのは、神戸市内から西宮市に至る大小二十五河川、それで上流と申しますと、もう直ぐ六甲の山の中に入つてしもう。そうして農林省の關係は確か上流の中の上流あたりの、或いは山の植林とか、それから砂防とかを少しやつておると思います。併し殆ど大體農林省關係が薄うございます。そういうふうな状態であります。
#26
○委員長(赤木正雄君) 何かこれに關して他に……。
#27
○原口忠次郎君 さつきの河川課長のお話で、非常に結構だと思いますが、ややともいたしますと、この二十五河川は非常に小さな川で、内務省直轄でやつております川でこんな小さい川はございません。でありますから、一本の川の被害というものが割合にない。それからもう一つ非常にこの工事は戰爭中繼子扱いされたという關係がございます。それはこの戰爭中、それから戰後も河川工事は増産に關係あるものを先に採る。こういうことが國の方針として採上げられたようで、この二十五河川のような表六甲河川竝びに砂防工事は増産ということには割合に薄い。それがために遲れたのぢやないかと思いますが、ここは御承知の通り國道、鐵道、あらゆる交通網が神戸の市内を通つておりますので、この方面に災害を受けますと、日本のあらゆる交通機關が杜絶する、そういう危險性がありますので、先程河川課長のお話のように今後三ケ年でこれをやつて頂く御計畫だそうですが、そういうふうに計畫して頂ければ私は、地元も非常に喜ぶことと思います。どうぞ一つ、そういうふうに是非お進めを願いたい。こういうふうに希望します。
#28
○委員長(赤木正雄君) ちよつとお尋ねいたしますが、それは本年度は幾ら使つておられますか。
#29
○説明員(三島利美君) 本年度は當初三百十萬圓、その他公共事業の追加豫算がまだこれは決定しておりませんけれども、事務的な査定は一應終つておりますが、その追加によりまして九十萬圓だけ追加いたしたい。かように思つております。これは先程原口委員からお話がありました通り、最近食糧増産ということを非常に大きく採上げる關係上、當初表六甲は食糧増産に直接寄與しないぢやないかという意見が安定本部あたりから出たのです。そこで先程もお話がありました通り、これは食糧増産だけが目的じやない。他に大きな日本の動脈と言われるものがある。更に阪神間におきまする民需に關係いたしまする工場は全部調べまして、私の記憶違いがあるかもしれませんが、確か取上げました工場が八十數工場あります。これは悉く戰後の民生の安定に寄與する工場であるということを主張いたしまして、安定本部におきましても、それが了解が行きましたので、現在は食糧増産に寄與しないからと言いまして、さきほど不利な立場には立つていないかと存しておりますが、尚今後とも、只今のお話の通りできうる限り短期間に完成いたしますように折角努力いたす積りであります。
#30
○委員長(赤木正雄君) 今お話の本年度の費用の中、實際事業費が幾らで事務費が幾ら、そういうことが分つておりますか。
#31
○説明員(三島利美君) 只今それは持合せておりません。最近非常に、職員の待遇費なんかが増加いたしまして、その點が個々の小さな工事などに參りますと、その比率が非常に事務費に食われることが多くなりまして、その點は非常に遺憾に思つております。
#32
○北條秀一君 表六甲の三ケ年計畫の初年度だけは委員長の御質問によつて、今河川課長からお話になつたが、あとの二ケ年の計畫について、簡單に擧げて貰えば先程の原口さんの質問されたことに對して、非常に完璧を期すると思いますが、第二年度、第三年度の概略が分りませんか。
#33
○説明員(三島利美君) ちよつと、その點は次の機會にお願いいたしたいと存じますが、初年度と申しましたが、三百十萬圓に九十萬圓増加いたしましたのは、今年度の計畫でありまして、あとの三年度と申しますのは、二十三年から三ケ年を豫定いたしております。
#34
○委員長(赤木正雄君) この次の機會に、その三百十萬圓の事業費と事務費の内譯をお願いいたします。
 外に御質問がなければ、次に參つてよろしうございますか。
#35
○委員長(赤木正雄君) それじや次は請願第八號、秋田縣米代川竝びに阿仁川改修速成に關する請願、請願人、秋田縣北秋田郡鷹巣町長成田喜八外三十一名、紹介議員金子洋文外二名、では私、一應要旨を讀みます。第八號です。
#36
○平沼彌太郎君 これは參議院の方と同時に、衆議院にも出ておるのですか。
#37
○委員長(赤木正雄君) 出ておるのもありますし、出ていないのもあります。大體は出ておるようです。
#38
○平沼彌太郎君 双方でうまく採擇すればいいのですけれども、若しまちまちになつたようなことが起つたときに整理はどういうふうになさいますか。
#39
○委員長(赤木正雄君) それはあり得ると思いますが、併しいちいち向うとこれは協議してやるということもなかなか困難じやないかと思いますが、だから、參議院は參議院の立場として、採擇するとか採擇しないということに決めては如何がでしようか。
#40
○平沼彌太郎君 そうですか。
#41
○委員長(赤木正雄君) それでは私は要旨を讀みます。
 請願第八號、秋田縣米代川竝びに阿仁川改修速成について請願、請願人、秋田縣北秋田郡鷹巣町長成田喜八外三十一名、紹介議員金子洋文外二名、要旨秋田縣北秋田郡の河川流域と水源は縣北三郡全面積の七割八分に當る六十六萬町歩の大森林により保持せられ來りしも近時これが伐採が濫伐の域に達し、その結果水魔氾濫の災害を蒙ること頻繁にして少量の降雨出水にも直ちに洪水を來し、又一面河川の上流には數ケ所の鑛山あるを以て、出水に際しては鑛毒沿岸地に氾濫し、そのため收穫皆無の慘状を呈するものあり、これら他に比類なき被害の特殊性に鑑み米代川の上流部竝びに阿仁川の改修を速かに著手せられたいと謂ふのである。これに對する當局の御答辯を願います。
#42
○説明員(三島利美君) 米代川の上流、竝びに阿仁川の改修の必要でありますることは、ここにお話がありました通り私共よく認めておるのであります。殊に去る十月の水害におきましては、この附近の慘状は實にお氣の毒に堪えないような状況であつたのであります。すでに私共におきましても、一通り調査も終了したしております。改修計畫案も樹立いたしておりますので、國庫財政の都合の許します限り、速かにこれが豫算化を圖りまして、御期待に副いたい。かように準備いたしております。よろしくお願いいたします。
#43
○委員長(赤木正雄君) これは、來年からでも著手なさる御方針でしようか。
#44
○説明員(三島利美君) さような心組で現在おるのであります。
#45
○原口忠次郎君 私はこの河川は知りませんから何とも申上げられないのですが、新しい河川改修を國が始められることについては、私は私個人として非常な疑問を持つておる。と申しますのは、先程河川課長の仰しやつたように、直轄河川として全國九十河川、中小河川として全國百八十ケ所の河川を現在施行しておるわけです。併しこれらの河川が、私が考えますのには、戰時中の豫算の減額と物價の暴騰のため、殆ど保持がされていない。而もでき上つた河川が極めて少い。どの河川を取上げましても、現在施行中の河川が私病膏肓に入つておるのではないか、こういう氣がするのでありますから、國家財政が幾らでも出さえすればそれは結構ですが、今までのような或政黨が内閣を作つたら、その政黨のお土産に新しい土木工事をして、そうして今までの古い土木事業を減額するというやり方には私は不贊成である。私は内閣、政黨内閣の如何に拘わらず、やり出した土木工事は急速に一つ完成して貰いたい。殊に災害が最近のように起ります河川について、どんどん完成をして頂きたい。と言つて、今出ておりますような問題の河川が私は不必要とは申上げません。勿論こういう河川は早く改修工事でやることを希望いたしますけれども、あまりに手を擴げるために、既定河川がすべて半身不隨のような状態になるということは、今までの行き方であるから、この際そういうことをあまりおやりにならんよう、そうして一遍やり出したならばできるだけ早く完結して貰いたい。こういうような希望を持つております。私はこの河川じやありませんが、新しい工事を始められることについての考え方を、今のような考えで今後私は行つて貰いたいという希望を持つておりますので、一應御參考に申上げて置きます。
#46
○委員長(赤木正雄君) 政府當局のお考え如何ですか。
#47
○説明員(三島利美君) 只今の御意見は、私共非常に貴重に拜聽いたしました。私共實際御同感に存じておるのであります。例えて申上げますれば、一杯の粥を大家族が分け合つて吸つておるような状態でありまして、どの川を捉まえて見ましても、滿足の行くように經費を投ずることができませんので、本當に言われます通り半身不隨の状況にありますので、來年からは極力新規ということには愼重を期しまして、一つの川をでき得る限り短期間に完了いたしたいという方針にはいたしておるのであります。從前で申しますと、十年掛かりましても、十年以上掛かりましても完成しなかつたのでありますが、今後は一つ全部とま申上げませんけれども、少くとも三年乃至五年程度で一つの川が改修が完了するというようなふうに持つて行きたいという積りで、現在の豫算は、全體のものといたしましては豫算を立てておるわけであります。ただこの米代川の問題につきましては、この下流方面を現在工事をやつておりまして、今度の水害の状況その他から考えまして多少これを上流まで及ぼすことがどうしても必要なように存じておりますので、私共といたしまして、國庫財政が許しまするならば、この方面まで一つ手を伸ばさして貰いたい。かように考えた次第であります。
#48
○委員長(赤木正雄君) これはもうすでに立派な設計もできておるのでしようか。
#49
○説明員(三島利美君) できております。
#50
○委員長(赤木正雄君) 外に御意見ありませんか。
#51
○石川一衞君 私遲く參りまして大變失體いたしましたが、前の請願の第九十六號の問題ですが、初めてこの請願を見たのですが、當時私は神戸の水害の時に行つておりまして、非常な大風水害でしたが、その後今日でもまだ完成しておらない。實に驚き入つた始末ですが、これは最も危險な箇所でありまして、神戸市の命脈に關する問題なんで、かように九年も掛かつてまだ完成しておらん。實に迂遠極まる話ですが、即刻内務省では本年度に完成する見込でも立ちませんか。六甲山の問題ですが。
#52
○説明員(三島利美君) 非常にこの工事は、昭和十三年の災害以來年數を經過いたしておることは實に申譯ないと存ずるのでありますが、經費の點やなんかから、今年度にということは、どう考えましても申譯ない次第でありますが、でき兼ねるのであります。先程お話申上げたのでありますが、明治二十三年度から三ケ年間ぐらいに是非ともこれを完結いたしたいという氣持で今は進んでおるのであります。もう暫く御猶豫を得たいと存じます。
#53
○石川一衞君 お話を聽きますというと、大變二年だ五年だという長い工期でありますが、今日戰爭を放棄した我が國では、このぐらいのことは問題じやないと思ひます。少し河川のことについては、根本方針を變えまして、在來の方針でなく、新しい方針でお進みになられることはお考えになつておられませんでしようか。
#54
○説明員(三島利美君) 私共河川を預つておる役廻りから申しますと、是非ともさよういたしたいと思つておるのであります。來年度におきましては相當私共は思い切つた豫算を出しておる積りでございます。やはり私共豫算當局を折衝いたしますと、どうも私共の意が容易に滿されないのでありまして、今後とも一つ御支援を頂きたいと思つております。
#55
○石川一衞君 甚だいやなことを申上げるようですが、先頃の利根川の問題ですが、あそこの決潰した場所は、これは當然決潰すべきところが決潰したのであります。何囘となく執拗に土地から請願もし、陳情もしたのですが、更に當局はこれを顧みず、遂にああいう大水害を招來いたしましたのですが、ああいうものに對する擔當責任者の追及はどういうふうにとられることになつておりますか。
#56
○説明員(三島利美君) 只今責任の者は、晝夜休みなく復舊に全力を注いでおります。責任の問題につきましては、責任をとるべき者は他日責任とるに吝かでないと思つております。現在は差當りさようなことよりは、復舊に全力を注ぐことが責任を果す途だと、私共責任當局の者はさような氣持で立ち向つております。
#57
○委員長(赤木正雄君) 請願第八號は、これでよければこれでおきまして、次は請願第四十二號。
#58
○北條秀一君 地圖はないですか。
#59
○委員長(赤木正雄君) 速記を止めて。
#60
○委員長(赤木正雄君) 速記を始めて。
#61
○安部定君 これは國土計畫委員會には河川にかかわらず、いろいろなことの基礎を作る上からいつて必要ですから、嘗ての陸地測量部がやつておつた地圖を現在は内務省でやつておるようですから、この國土計畫委員には、せめて五萬分の一とは言いませんが、二十萬分の一の地圖を何とか配布して置く必要があるのではないか。平素から我々は請願以外のことも絶えずそれと首引きで委員が研究しておく必要がむしろあるのじやないかと思うので、それを配付して頂くように御考慮願いたいのですが。
#62
○委員長(赤木正雄君) 今の安部委員のお話は誠に至當のことと思いますから、内務當局もこの點特に一つ御配慮頂きたい。
#63
○説明員(三島利美君) 承知いたしました。研究いたしまして……。
#64
○委員長(赤木正雄君) この委員もそう澤山ではありませんから、どうぞお願いいたします。では請願第四十二號、千曲川及びさい川改修工事に關する請願、請願人、長野縣上水内郡朝陽村長篠原太一外一名、紹介議員木内四郎君、要旨、本縣は嶮峻なる山嶽が重疊し、河川はその間を奔流し、而も地質は極めて脆弱なるため、山復の崩潰地辷り等續發し、降雨毎に上流土砂の流出により、各種の災害が年と共に累加し、その被害は啻に本縣のみに止らず、下流隣縣にも甚大なる影響を及ぼしつつあります。就中、信濃川上流千曲川及び日本アルプスを水源とするさい川は、本縣治山治水計畫の主幹をなす大河川であり、その低水路は洪水毎に亂流の度を加え、昨年の出水に際しては、敷地點に於て破堤溢流の慘禍に遭い、その被害激甚にして、その復舊と維持に多大の困難を致して居る實情であります。ここに於て沿岸地方の産業を萎靡衰退から救うため、根本的綜合計畫の基く千曲川、さい川の改修維持増補工事を緊急に實施されたいというのであります。これに對する當局の御意見は如何ですか。
#65
○説明員(三島利美君) 千曲川は昭和七年から昭和十五年に至る間、内務省の直轄の以ちまして改修工事を實施いたして、一應完成いたしまして、現在では長野縣にその維持管理を引渡しておるのであります。併しながらその後におきまする本川竝びに支川の河状は、相當惡化して參りまして、現在放置し得ない實情にありますることは、私共も認めておるのでありまして、御意見の通りであります。政府といたしましても、財政の許します範圍内におきまして、近い機會に、極力御期待に副いたいと、かように考えておる次第であります。
#66
○委員長(赤木正雄君) 御質問はありませんか。近い機會とおつしやると、來年の豫算にでも計上なさるのですか。
#67
○説明員(三島利美君) 來年の豫算に一應これは計上いたしておるのであります。まだ折衝は全然開始しておりませんが、案といたしては私共持つております。
#68
○平沼彌太郎君 この請願は長後縣の朝陽村長外一名ですから、その村の附近の程度ならいいのですけれども、二縣三縣に亙る大きな問題に、一人の村長が出しているのもちよつと妙に感じますが、その附近のことだけらしいのですか。これは縣とか何かの大きな立場で出させるのが本當ではないかと思いますが、どうでしようか。
#69
○委員長(赤木正雄君) いまのは、請願の提出人如何ですね。そういうことも考えられましよう。併しその場合には、或いは特にこの千曲川、さい川に關心をもつておる人が出したかも知れません。
#70
○平沼彌太郎君 そういうように解釋ができますが、大きな問題だというので村長が取り上げたもので……。
#71
○委員長(赤木正雄君) それは今後提出する人の如何に待つより外ないと思います。
#72
○中井光次君 例えば今の千曲川などは豫算に計上してある。前の、それでそれつきりのやつも要求する積りだというように、大體要求と言いますか、お積りが立つておるようなんですね。そうすると、あとやつて行くときに、そういう何か參考資料を頂くと、非常に分りが早いのです。いちいち行かないで一目で分る。だからお差支ないならば、そういう資料を頂くと大變都合がいいのです。河川のみならず今後の問題につきましても。
#73
○委員長(赤木正雄君) 今中井委員からの御意見、御尤もと思いますが、内務當局で豫算に計上してあるものとか、そういうものは一應はつきりして置けば、委員のお手許に配付して下されば審議上非常に便宜かと思いますが、如何でしようか。
#74
○説明員(三島利美君) その點につきましては、豫算の接衝をまだ全然開始しておりませんので、如何のものかと思いますが……。
#75
○委員長(赤木正雄君) 豫算の接衝開始前としても、内務省の意向は、或いは局の意向とか、省の意向はそれはあるでしよう。安定本部と折衝なさつて豫算の確立したものはこれは異議のないのは當然ですが、折衝以前におきましても、局なり、省の一應の御意向はあるべきものと思いますが。
#76
○中井光次君 その點は、今内務省で御躊躇なさるのは御尤もな節もあるわけであります。この委員會は、内務省と共にその輕重を考えて、必要なるものについては共に力をいたしたいという積りであると思いますから、でありますから、多少祕密のことでも、その旨を委員長に含ませてお渡しになれば、そう御心配がないのじやないかというような氣もいたしますが、一應お考を願いたいと思います。そういう氣持を持つております。
#77
○説明員(三島利美君) 一應局長とも相談をいたしたいと思います。
#78
○委員長(赤木正雄君) どうもその點、そう深くお考なさる必要……どころか、私はむしろ豫算を請求なさる前に、この委員會にも……。
#79
○原口忠次郎君 私は内務省でも、河川を取扱つておる方、局としての考え方、又課としての考え方、内務省としての考え方というものによつて豫算の建前は非常にぐらぐら變つて行くのじやないかと思います。それからもう一つ、内務省で考えておることが早く外に漏れる虞があるということは、地元を非常に刺戟するという感じがいたしますが、我々が知ることが惡いと言いませんけれども、内務省としては非常にその點は窮屈に考えられるのじやないかと思うのですが、これはどうでしよう。
#80
○委員長(赤木正雄君) 併し私は請願をここで今までとは違つて嚴重に處理しようという意思を重んずる以上は、中井委員の仰しやることは當然のことで、やはり内務省の意向をはつきり承つて置く方がよくはないのですか。
#81
○原口忠次郎君 併し請願については、内務省の意向ははつきりしないのです。河川課としての意向はあるかも知れませんが、河川課の意見が内務省の意見として最後に出て來るかどうかということも考えられますから……。
#82
○中井光次君 今の御意見ですが、つまり差支ない程度ということは、先程來を話を聽いておりますと、これは來年の豫算でやるということを大方お見込みになつておるから、これは我々に知らしても構わない事柄であると考える。さようなことならいちいちやらなくても、或程度のことを、一般に内務省の全體的の考え方として問題を明かにされて行くということは、この場合において説明のできることならば、一向差支ないのじやないか、今の原口氏の言われる心配の點があるならば、その點については留保することは私は構わないと思います。現在お互いが話合う程度のものならば提供されて一向差支ないのじやないかと、こういうふうに思つたからお願いしてみたのです。その方が非常に早いという感じがしたのです。
#83
○委員長(赤木正雄君) 速記を止めて。
#84
○委員長(赤木正雄君) 速記を始めて。
#85
○北條秀一君 先程來、中井委員からお話がありました點は、至極私も賛成でありますが、併しこうした問題は結局國土計畫委員會の委員側の方の、より的確な研究というものが進んで行けば、おのずから解釋する問題だと思うのであります。從つてそれに應ずるように、各委員がそれぞれ研究をして行かなくちやならないのですが、十分な時間がありませんので、十分な效果を擧げ得ないと思います。そこで國土計畫委員會においては、專門調査員の問題がどういうふうに發展しているか知りませんが、早急に專門調査員及びその補助員を御決定願つて、そうしてこれらのスタツフによつて國土計畫委員會の各種の縣案が圓滑に進んで行くように取計らつて行かなければならないと、こう考えるのであります。
#86
○委員長(赤木正雄君) 先程からの中井委員、或いは原口委員の御説、兩方とも御尤もと思う點がありますが、この點併し、我々審議する上にも非常に重大な問題であるからして、成るべく今のことについて政府當局とよく話合つて、そうして少くとも省としてお決めになつたなら、お示しになつてもよくはないでしようか、その點を……。
#87
○北條秀一君 その點については、私今申上げたのでありますが、委員會と説明員としての立場となつて來ると、今の考を説明するだけでも、政府としては、政府委員は困るというようなことになることもあろうと思うのです。從つて我々の方に專門委員があつて、專門委員が彼の獨自の見解に基いて研究して行く。その資料を我々が提供せよということになつたら、これは非常にやり易いのではないかというふうに考えるのであります。
#88
○委員長(赤木正雄君) 今の北條さんのお話は御尤もでありますが、併しそうなりますと、專門委員を澤山雇つて來んと、實際的問題でないと思うのです。一人の專門委員が萬事に通ずるということは厄介なことです。河川にも、道路にも、港灣にも、全部に通曉する專門委員は、實際問題としてなかなか得難いと思います。だから、或程度政府からお示しになつてもよいのでないかと思います。
#89
○原口忠次郎君 私はさつき申上げたのですけれども、個人の立場で考えると、政府が考えておられることを早く知るということは、非常にこれは結構なことで、私もそれは望ましいのです。ただ私が考えることは、結局委員会というものはやはり國會の一部なんですが、國會が豫算の編成權まで立入るのでないかというような感じがする。豫算の編成權は政府にあるので、國會にはないわけですから、希望はしますけれども、容れる容れんは政府の肚で、豫算の個々の編成ということは、結局政府の豫算編成權にあるのでないかという感じがしますので、何かあまり深い所に立入り過ぎるような感じがするものですから、申上げたのであります。
#90
○委員長(赤木正雄君) ちよつと速記を止めて下さい。
#91
○委員長(赤木正雄君) 速記を始めて……。それでは午前はこれで休憩いたします。
   午前十一時五十八分休憩
   ―――――・―――――
   午後二時七分開會
#92
○委員長(赤木正雄君) それではこれから委員會を開會いたします。午前中の問題に引續いて、この請願に對する委員會と内務當局の取扱の問題を先ずお話申したいと思います。そこで内務省でお考えになつておるものを、この委員會に率直にお話願いたいという希望がありまして、それに對して内務當局としては、そのことは今直ちに囘答し難い。こういうことになつておりますが、尚これについて御意見のある方は一つ御意見をお願い申します。
#93
○中井光次君 誤解のないように先程私の申上げましたことの前提の下にお話を進めて頂きたいのです。豫算を出せとか何とか言つておるのでないということの前提の下にお話を進めて頂きたいと思います。間違が起きるといけませんから……。
#94
○委員長(赤木正雄君) 如何ですか、假に來年度の豫算には、これこれを持つて行き、その次年度の豫算をこれこれ内務省が計上するのだ、そういうことをこの委員會にお示しになつて、どういう點が政府としてはお困りになるのでしようか …ちよつと速記を止めて。
#95
○委員長(赤木正雄君) それでは速記を始めて。私は國土計畫委員といたしまして、國土計畫に關する分は、外の委員會と連絡を保たなくても、この委員會からして關係の當局にそういうことは要求して差支ないと思つておりますが、尚委員の皆さんと諮りまして、皆さんがそういう御意思がありましたら、この委員會から一つその筋に出しますから、その時には十分お考の上、御囘答を願いたいと思います。ちよつとこの點について諮りますが、如何ですか。私はこれは國土計畫委員會として政府に要求して、別に他の省の請願とは關係しないでよいと思いますが。
#96
○國井淳一君 その通り、私もそう思います。
#97
○委員長(赤木正雄君) ちよつと速記を止めて下さい。
   午後二時十七分速記中止
   ―――――・―――――
   午後二時三十七分速記開始
#98
○委員長(赤木正雄君) 今まで審議いたしましたことについて、尚政府當局のお考もありましようから、その御意向をよく承つた上に、今後の河川問題の審議に移りたいと思います。それで御異議ないですか。
#99
○委員長(赤木正雄君) では、そういうふうにいたしまして、本日の請願の審議はこれで終ります。差支ないですか。尚ちよつと諮りますが今日は小委員會に掛ける筈でしたけれども、全體の委員會に掛けてこの請願を處理しましたから、その點お含み置きを願います。それからもう一つお諮りしたいと思います。この次からは、この請願の問題はこの前決定した通りに、小委員會で處理しますから、その點もお含みを願います。
 次に水害對策に對する調査をしたい、した方がいい、こう思います。それで水害對策に對する調査承認要求をしようと思いますが、如何でしよう。
#100
○中井光次君 どういう範圍で、どういう時期ですか。
#101
○委員長(赤木正雄君) それは調査の目的とか或いは方法、例えば關係者から意見を聽取するとか、資料を募集するとか、調査機關、若しも議員の派遣があるならば議員の派遣とか、こういう調査要目によつて調査承認を要求することはできますが、皆さんの御同意があるならば、ここでやつたらどうかと思います。
#102
○原口忠次郎君 どこの水害對策ですか。
#103
○委員長(赤木正雄君) 取敢えす關東。
#104
○中井光次君 關東ですか。東北は。
#105
○委員長(赤木正雄君) 東北は……。
#106
○中井光次君 どうもなしに……。
#107
○原口忠次郎君 關東の水害對策ですか。
#108
○委員長(赤木正雄君) 速記を止めて。
#109
○委員長(赤木正雄君) では速記を始めて。水害對策に關する調査承認要求をしようと思いますが、異議ありませんか。
#110
○委員長(赤木正雄君) では、本日の會議はこれで止めます。
   午後二時四十三分散會
 出席者は左の通り。
   委員長     赤木 正雄君
   理 事
           原口忠次郎君
           島津 忠彦君
   委員
           岩崎正三郎君
           堀内  到君
           小林 英三君
           平沼彌太郎君
           石川 一衞君
           中井 光次君
           安部  定君
           大山  安君
           北條 秀一君
           國井 淳一君
  説明員
   内務事務官
   (國土局河川課
   長)      三島 利美君
   内 務 技 官
   (國土局河川課
   勤務)     伊藤 令二君
ソース: 国立国会図書館
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