1982/05/17 第98回国会 衆議院
衆議院会議録情報 第098回国会 本会議 第22号
#1
第098回国会 本会議 第22号昭和五十八年五月十七日(火曜日)
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議事日程 第十七号
昭和五十八年五月十七日
午後一時開議
第一 地方公務員等共済組合法の一部を改正する法律案(内閣提出)
第二 千九百八十三年の国際コーヒー協定の締結について承認を求めるの件(参議院送付)
第三 千九百八十二年のジュート及びジュート製品に関する国際協定の締結について承認を求めるの件(参議院送付)
第四 千九百七十一年の国際小麦協定を構成する千九百七十一年の小麦貿易規約及び千九百八十年の食糧援助規約の有効期間を更に延長する千九百八十三年の議定書の締結について承認を求めるの件(参議院送付)
第五 千九百八十二年六月二十四日に採択された千九百二十八年十一月二十二日にパリで署名され、千九百四十八年五月十日、千九百六十六年十一月十六日及び千九百七十二年十一月三十日の議定書によつて改正され及び補足された国際博覧会に関する条約の改正の受諾について承認を求めるの件(参議院送付)
第六 領事関係に関するウィーン条約及び紛争の義務的解決に関する選択議定書の締結について承認を求めるの件(参議院送付)
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○本日の会議に付した案件
日程第一 地方公務員等共済組合法の一部を改正する法律案(内閣提出)
日程第二 千九百八十三年の国際コーヒー協定の締結について承認を求めるの件(参議院送付)
日程第三 千九百八十二年のジュート及びジュート製品に関する国際協定の締結について承認を求めるの件(参議院送付)
日程第四 千九百七十一年の国際小麦協定を構成する千九百七十一年の小麦貿易規約及び千九百八十年の食糧援助規約の有効期間を更に延長する千九百八十三年の議定書の締結について承認を求めるの件(参議院送付)
日程第五 千九百八十二年六月二十四日に採択された千九百二十八年十一月二十二日にパリで署名され、千九百四十八年五月十日、千九百六十六年十一月十六日及び千九百七十二年十一月三十日の議定書によって改正され及び補足された国際博覧会に関する条約の改正の受諾について承認を求めるの件(参議院送付)
日程第六 領事関係に関するウィーン条約及び紛争の義務的解決に関する選択議定書の締結について承認を求めるの件(参議院送付)
午後三時三十四分開議
#2
○議長(福田一君) これより会議を開きます。────◇─────
日程第一 地方公務員等共済組合法の一部を改正する法律案(内閣提出)
#3
○議長(福田一君) 日程第一、地方公務員等共済組合法の一部を改正する法律案を議題といたします。委員長の報告を求めます。地方行政委員長田村良平君。
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地方公務員等共済組合法の一部を改正する法律案及び同報告書
〔本号末尾に掲載〕
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〔田村良平君登壇〕
#4
○田村良平君 ただいま議題となりました地方公務員等共済組合法の一部を改正する法律案につきまして、地方行政委員会における審査の経過及び結果を御報告申し上げます。まず、本案の概要について申し上げます。
第一は、地方公務員共済組合の長期給付に係る業務の適正かつ円滑な運営を図るため、新たに、すべての地方公務員共済組合をもって組織する地方公務員共済組合連合会を設け、その組織する地方公務員共済組合の長期給付に係る組合員の給料と掛金との割合を決定するほか、地方公務員共済組合から払い込まれる一定の金額を長期給付積立金として管理し、長期給付に要する資金が不足する地方公務員共済組合に対して長期給付積立金から必要な資金を交付する等の事業を行うことといたしております。
なお、地方公務員共済組合連合会は、当分の間、公立学校共済組合及び警察共済組合を除く八十九の地方公務員共済組合で組織することといたしております。
第二は、地方公務員共済組合連合会の設立に伴い、現行の市町村職員共済組合連合会及び都市職員共済組合連合会を廃止し、新たに全国市町村職員共済組合連合会を設け、市町村職員共済組合または都市職員共済組合の給付事務の指導、災害給付積立金の管理等の事業を行うことといたしております。
第三は、地方公務員の定年制度の実施に伴い、定年等による退職をした者のうち、何らの年金も受ける権利を有しない者で一定の要件に該当するものに対し、長期給付に係る特例を設け、その者の申し出により、退職後も引き続き地方公務員等共済組合法の長期給付に関する規定の適用を受ける特例継続組合員となることができることとするとともに、退職前の組合員期間のうち、四十歳以上の組合員期間が十五年以上であること等、一定の要件に該当する者またはその遺族に対して、特例退職年金を支給する等の措置を講ずることといたしております。
以上が本案の概要でありますが、本案は、五月十日当委員会に付託され、同月十三日山本自治大臣から提案理由の説明を聴取しました。
同日、本案に対する質疑を終了し、討論を行い、採決の結果、本案は賛成多数をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
以上御報告申し上げます。(拍手)
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#5
○議長(福田一君) 採決いたします。本案の委員長の報告は可決であります。本案を委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
#6
○議長(福田一君) 起立多数。よって、本案は委員長報告のとおり可決いたしました。────◇─────
日程第二 千九百八十三年の国際コーヒー協定の締結について承認を求めるの件(参議院送付)
日程第三 千九百八十二年のジュート及びジュート製品に関する国際協定の締結について承認を求めるの件(参議院送付)
日程第四 千九百七十一年の国際小麦協定を構成する千九百七十一年の小麦貿易規約及び千九百八十年の食糧援助規約の有効期間を更に延長する千九百八十三年の議定書の締結について承認を求めるの件(参議院送付)
日程第五 千九百八十二年六月二十四日に採択された千九百二十八年十一月二十二日にパリで署名され、千九百四十八年五月十日、千九百六十六年十一月十六日及び千九百七十二年十一月三十日の議定書によつて改正され及び補足された国際博覧会に関する条約の改正の受諾について承認を求めるの件(参議院送付)
日程第六 領事関係に関するウィーン条約及び紛争の義務的解決に関する選択議定書の締結について承認を求めるの件(参議院送付)
#7
○議長(福田一君) 日程第二、千九百八十三年の国際コーヒー協定の締結について承認を求めるの件、日程第三、千九百八十二年のジュート及びジュート製品に関する国際協定の締結について承認を求めるの件、日程第四、千九百七十一年の国際小麦協定を構成する千九百七十一年の小麦貿易規約及び千九百八十年の食糧援助規約の有効期間を更に延長する千九百八十三年の議定書の締結について承認を求めるの件、日程第五、千九百八十二年六月二十四日に採択された千九百二十八年十一月二十二日にパリで署名され、千九百四十八年五月十日、千九百六十六年十一月十六日及び千九百七十二年十一月三十日の議定書によつて改正され及び補足された国際博覧会に関する条約の改正の受諾について承認を求めるの件、日程第六、領事関係に関するウィーン条約及び紛争の義務的解決に関する選択議定書の締結について承認を求めるの件、右五件を一括して議題といたします。委員長の報告を求めます。外務委員長竹内黎一君。
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千九百八十三年の国際コーヒー協定の締結について承認を求めるの件及び同報告書
千九百八十二年のジュート及びジュート製品に関する国際協定の締結について承認を求めるの件及び同報告書
千九百七十一年の国際小麦協定を構成する千九百七十一年の小麦貿易規約及び千九百八十年の食糧援助規約の有効期間を更に延長する千九百八十三年の議定書の締結について承認を求めるの件及び同報告書
千九百八十二年六月二十四日に採択された千九百二十八年十一月二十二日にパリで署名され、千九百四十八年五月十日、千九百六十六年十一月十六日及び千九百七十二年十一月三十日の議定書によつて改正され及び補足された国際博覧会に関する条約の改正の受諾について承認を求めるの件及び同報告書
領事関係に関するウィーン条約及び紛争の義務的解決に関する選択議定書の締結について承認を求めるの件及び同報告書
〔本号末尾に掲載〕
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〔竹内黎一君登壇〕
#8
○竹内黎一君 ただいま議題となりました五件につきまして、外務委員会における審査の経過並びに結果を御報告申し上げます。まず、一九八三年の国際コーヒー協定は、延長された一九七六年の国際コーヒー協定にかわるものとして、昭和五十七年九月十六日にロンドンで開催された国際コーヒー理事会において採択されたものでありまして、輸出割り当ての実施によって国際市場におけるコーヒー価格の変動を防止し、コーヒーの需要と供給の均衡及び価格の安定を図ることを目的としており、協定の実施機関である国際コーヒー機関の組織及び運営、輸出割り当て制度の運用等について規定しております。
次に、ジュート及びジュート製品協定は、昭和五十七年十月一日にジュネーブで開催された国際連合ジュート及びジュート製品会議において採択されたものでありまして、ジュート及びジュート製品について国際競争力の強化、市場の維持発展、生産及び品質の向上を図り、輸出国の輸出収入の安定を図るとともに、輸入国への安定した供給を確保することを目的としており、ジュート及びジュート製品の研究開発、市場の拡充、費用の削減に関する事業の実施、資金の調達等について規定しております。
次に、国際小麦協定を構成する小麦貿易規約及び食糧援助規約延長議定書は、昭和五十七年十二月一日にロンドンで開催された政府間会議において作成されたものでありまして、昭和五十八年六月三十日に失効することになっております両規約の有効期間を三年間延長することについて定めたものであります。
次に、国際博覧会条約の改正は、昭和五十七年六月二十四日にパリで開催された博覧会国際事務局総会において採択されたものでありまして、現行条約に規定している国際博覧会の開催間隔を例外的かつ特別な場合には、短縮できることとするものであります。
次に、領事条約及び選択議定書は、昭和三十八年四月二十四日にウィーンで開催された国際連合の主催による全権委員会議において作成されたものであります。
領事条約は、領事上の特権及び免除その他領事関係全般に関する国際法の規則の明確化及び統一化を図るものでありまして、領事関係の開設及び運営、領事の任務、領事機関及び本務領事官その他の職員に係る便益、特権及び免除、名誉領事官及び名誉領事官を長とする領事機関に関する制度等について定めており、また、選択議定書は、この条約の解釈または適用から生ずる紛争の義務的解決について定めたものであります。
以上五件は、参議院から送付されたものでありまして、四月二十日外務委員会に付託され、四月二十七日安倍外務大臣から提案理由の説明を聴取し、五月十三日に質疑を行い、引き続き採決を行いました結果、国際小麦協定延長議定書は多数をもって、また、他の四件はいずれも全会一致をもって、承認すべきものと議決いたしました。
以上、御報告申し上げます。(拍手)
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#9
○議長(福田一君) これより採決に入ります。まず、日程第二、第三、第五及び第六の四件を一括して採決いたします。
四件は委員長報告のとおり承認するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#10
○議長(福田一君) 御異議なしと認めます。よって、四件とも委員長報告のとおり承認するに決しました。次に、日程第四につき採決いたします。
本件を委員長報告のとおり承認するに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
#11
○議長(福田一君) 起立多数。よって、本件は委員長報告のとおり承認するに決しました。────◇─────
#12
○議長(福田一君) 本日は、これにて散会いたします。午後三時四十四分散会