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1949/03/08 第7回国会 参議院 参議院会議録情報 第007回国会 労働委員会 第6号
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1949/03/08 第7回国会 参議院

参議院会議録情報 第007回国会 労働委員会 第6号

#1
第007回国会 労働委員会 第6号
昭和二十五年三月八日(水曜日)
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  委員の異動
二月十六日委員小串清一君辞任につ
き、その補欠として寺尾豊君を議長に
おいて指名した。
  ―――――――――――――
  本日の会議に付した事件
○夏時刻法の一部を改正する法律案
 (内閣送付)
○公聽会開会に関する件
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   午後二時三十分開会
#2
○理事(波多野林一君) 只今から労働委員会を開会いたします。
 委員会には去る三月三日夏時刻法の一部を改正する法律案が予備審査として付託になつておりますので、本法律案を議題といたしまして、先ず提案の理由を御説明願いたいと思います。
#3
○政府委員(菅野義丸君) 夏時刻法の一部を改正する法律案の提案理由を御説明申上げます。現行の夏時刻法は昭和二十三年から実施せられたのでありますが、昭和二十三年におきましては、立法の時期的関係上、夏時刻は臨時に五月の第一土曜日から開始せられたのであります。でこの法律通り夏時刻が四月の第一土曜日から始められましたのは、昨二十四年が始めてであります。この点はすでに御承知の通りでございます。
 この夏時刻制度は、何分我国にとりまして全く新しい試みでありましたので、政府としましても、その成果には特に大きな関心を持ちまして、一昨年以来その実施の状況をいろいろ調査検討して参つたのでありますが、その結果本制度の実施によりまして、日光活用による電力の節約その他国民生活の改善促進等所期の好熊しい効果は勿論これを收め得たのでありますが、他方実生活面におきまして種々不都合な点のあることも又明らかとなつて来たのであります。その主なるものをとり上げてみますと、大体において夏時刻によりまして、早朝の未明又は寒令時に起床を余儀なくされるということに基く生活上の支障でありますが、これらを具体的に検討いたしてみますと、その不都合な点は概ね夏時刻の始まる四月において特に顯著なのでありまして、若しその始期を五月に改めるならば、その大部分は著しく緩和され得る性質のものと考えられるのであります。本制度実施後各方面で行ないました世論調査の結果を見ましても、大多数の意見がその始期を一ケ月遅らせることを希望しておるということは右の事情を反映するものと思う次第であります。ただ問題となりますのは、本制度の大きな狙いの一つであるところの電力節約との関係でありますが、昨年の夏時刻開始前後各一週間における実績調査によりますと、四月に夏時刻を実施したことによる電力の節約といたしましては、殆んど見るべき効果は得られなかつたのであります。即ち最大電力におきましては一・一%の減少を見たが、電力量としてはむしろ〇・八%の増加という結果を示しているのであります。勿論これは昨年度のみの調査に基くものでございますし、且つ電力量の増減は、この外種々の事情から影響を受けるものでありますから、右の結果を以て直ちに決定的判断の資料とはなし得ないのでありますが、尚これにより四月の夏時刻制実施と電力消費との関係について大体の傾向はこれを察し得るものと考えます。尚四月は一般に雪どけのため水力電気も増加しますし、電力の需給関係は年間を通じまして相当緩和される時期に該当しているという事情もあるわけであります。従いましてこれらの点を総合判断いたしますと、夏時刻の開始時期を四月から五月に改めましても、電力節締の問題に関してはさしたる惡影響はないものと考えられるのでございます。
 以上述べました理由によりまして、政府といたしましては、国民生活等の実情を考慮しつつ、而もこの制度の趣旨を十分活かして参りますために、この際夏時刻の現行開始時期であるところの四月第一土曜日を五月の第一土曜日に改めることとして、ここに本法律案を提案いたしたような次第であります。何とぞ愼重御審議の上速かに可決あらんことを希望いたす次第であります。
#4
○理事(波多野林一君) 只今内閣官房副長官から提案理由の御説明がございましたが、本日の委員会では一応提案理由の説明を聽いただけに止めまして、質疑は次回に讓ることにしたいと思いますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#5
○理事(波多野林一君) 御異議がないようでありますから、そういたします。
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#6
○理事(波多野林一君) この際お諮りしたいと思います。夏時刻法の一部を改正する法律案は国民の一般的関心と目的を有する案件と存じますので、本改正案の審査のために公聽会を開きたいと思いますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#7
○理事(波多野林一君) 御異議ないと認めまして、議長宛に公聽会開会承認要求書を提出することにいたします。御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#8
○理事(波多野林一君) それではこれで委員会は散会いたします。
   午後二時四十一分散会
 出席者は左の通り。
   委員長     山田 節男君
   理事
           波多野林一君
           城  義臣君
   委員
           原  虎一君
           村尾 重雄君
           鈴木 清一君
           門屋 盛一君
           田村 文吉君
           中野 重治君
  政府委員
   内閣官房副長官 菅野 義丸君
ソース: 国立国会図書館
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