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#1
第096回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第2号
昭和五十七年二月十七日(水曜日)
   午後零時十分開会
    ―――――――――――――
   委員の異動
 十二月二十二日
    辞任         補欠選任
     立木  洋君     下田 京子君
 十二月二十三日
    辞任         補欠選任
     山崎  昇君     赤桐  操君
     下田 京子君     立木  洋君
 十二月二十四日
    辞任         補欠選任
     赤桐  操君     山崎  昇君
 一月二十五日
    辞任         補欠選任
     川村 清一君     丸谷 金保君
 一月二十八日
    辞任         補欠選任
     川原新次郎君     堀江 正夫君
    ―――――――――――――
  出席者は左のとおり。
    委員長         大鷹 淑子君
    理 事
                伊江 朝雄君
                丸谷 金保君
                宮崎 正義君
    委 員
                板垣  正君
                稲嶺 一郎君
                志村 愛子君
                仲川 幸男君
               目黒今朝次郎君
                山崎  昇君
                二宮 文造君
                三治 重信君
   国務大臣
       外 務 大 臣  櫻内 義雄君
       国 務 大 臣
       (総理府総務長
       官)     
       (沖縄開発庁長
       官)       田邉 國男君
   政府委員
       総理府総務副長
       官        福島 譲二君
       北方対策本部審
       議官       橋本  豊君
       沖縄開発政務次
       官        田原 武雄君
       沖縄開発庁総務
       局長       美野輪俊三君
       沖縄開発庁総務
       局会計課長    宮島  茂君
       沖縄開発庁振興
       局長       藤仲 貞一君
       外務省北米局長  淺尾新一郎君
       外務省欧亜局長  加藤 吉弥君
   事務局側
       常任委員会専門
       員        鈴木 源三君
    ―――――――――――――
  本日の会議に付した案件
○理事補欠選任の件
○沖縄及び北方問題に関しての対策樹立に関する
 調査
 (昭和五十七年度沖縄及び北方問題に関しての
 施策に関する件)
    ―――――――――――――
#2
○委員長(大鷹淑子君) ただいまから沖繩及び北方問題に関する特別委員会を開会いたします。
 委員の異動について御報告いたします。
 去る一月二十五日、川村清一君が委員を辞任され、その補欠として丸谷金保君が選任されました。
 また、去る一月二十八日、川原新次郎君が委員を辞任され、その補欠として堀江正夫君が選任されました。
    ―――――――――――――
#3
○委員長(大鷹淑子君) 次に、理事の補欠選任についてお諮りいたします。
 委員の異動に伴い現在理事が一名欠員となっておりますので、その補欠選任を行いたいと存じます。
 理事の選任につきましては、先例により、委員長の指名に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんでしょうか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#4
○委員長(大鷹淑子君) 御異議ないと認めます。
 それでは、理事に丸谷金保君を指名いたします。(拍手)
    ―――――――――――――
#5
○委員長(大鷹淑子君) 沖繩及び北方問題に関しての対策樹立に関する調査を議題とし、昭和五十七年度沖繩及び北方問題に関しての施策について、政府より説明を聴取いたします。
 まず、田邊国務大臣から所信を聴取いたします。田邉国務大臣。
#6
○国務大臣(田邉國男君) 所信を表明いたす前に、一言就任のごあいさつをさしていただきます。
 私は、昨年の十一月末鈴木改造内閣の発足に際しまして、総理府総務長官及び沖繩開発庁長官を拝命いたしました。国の内外の諸情勢が困難な時期に、沖繩の振興開発の問題、北方領土の問題という非常に重大な問題を担当することとなり、責任の重大さを痛感いたしている次第であります。
 委員長初め委員の皆様の御理解ある御支援と御協力をいただき、この職責を果たしてまいりたいと存じますので、よろしく御指導のほどお願いを申し上げます。
 引き続いて、沖繩及び北方領土の問題について所信の一端を申し述べたいと存じます。
 初めに、沖繩振興開発について申し上げます。
 御承知のように、今年は沖繩が本土に復帰して十周年という歴史的節目の年に当たります。この間、政府は、沖繩振興開発計画に基づき、社会資本の整備を初め、各分野における本土との格差是正や沖繩の自立的発展に必要な基礎条件の整備を鋭意進めてまいりました。
 その結果、道路、空港、港湾等の交通通信施設や上下水道、住宅等の生活環境施設、社会福祉施設及び学校教育施設などの整備は順調に進み、その他多くの分野でもかなりの成果を上げ、沖繩の経済社会は総体として著しい発展を遂げてまいりました。
 しかしながら、エネルギー事情等内外経済情勢の変化及び本土から遠く離れ、かつ、広大な海域に散在する多くの離島から構成されているなどの地理的条件に加えて、長年にわたる本土との隔絶等により生じた各面にわたる特殊事情などから、沖繩の経済社会は、依然としてきわめて厳しい状況にあります。
 このため、政府といたしましては、昭和五十七年度予算において、沖繩振興開発事業に係る特例補助負担率について現行の補助負担率を継続するとともに、沖繩開発庁予算の大宗を占める公共事業関係費についても、全国の伸び率がゼロという中で、前年度に対し、二・六%増の千七百八十九億円を計上し、新たな沖繩振興開発計画の初年度にふさわしい充実した予算とするよう特段の配慮をしたところであります。
 さらに、今後も沖繩の振興開発を積極的に推進するため、沖繩振興開発特別措置法の有効期限を十年延長し、新たな沖繩振興開発計画に基づく事業を推進する等の特別の措置を講ずるとともに、沖繩の復帰に伴う内国消費税等に係る特例措置の適用期限を五年延長するほか、沖繩振興開発金融公庫の行う宅地造成事業貸し付けの対象事業の拡大等を行うこととし、先般、沖繩振興開発特別措置法等の一部を改正する法律案を今国会に提出したところであり、御審議をお願いいたします。
 また、新たな沖繩振興開発計画につきましては、現在沖繩県において、その素案を検討しているところであり、今後沖繩県とも十分調整をしていくことになりますが、沖繩の経済社会の厳しい状況を見ますと、引き続き、社会資本の整備を進めるとともに、沖繩の地理的、自然的特性を生かした産業の振興等を推進する必要があると考えております。いずれにいたしましても、この問題につきましては、今後さらに沖繩県の実情、県民の意向を十分配慮して検討してまいりたいと考えております。
 次に、北方領土問題について申し上げます。
 歯舞、色丹、国後及び択捉の北方四島は、歴史的事実に照らしても、また国際法上からも紛れもないわが国固有の領土であります。北方領土問題は、わが国に残された最大の対ソ懸案であり、この問題を一日も早く解決して両国間の真の友好関係を構築するというのがわが国の基本方針でありますが、ソ連側は領土問題は存在しない等かたくなな態度を崩さず、その不法な占拠を既成事実化しようとしていることは、きわめて遺憾なことであります。
 わが国は、あくまでも北方四島の一括返還を実現した上で日ソ平和条約を締結するとの基本方針を堅持し、一致した国民世論の力強い支援を最大のてことして、あらゆる機会をとらえてわが国の立場をソ連側に正しく理解させるよう粘り強い努力を重ね、一日も早い北方領土の返還の実現を図らなければなりません。
 今日、北方領土問題に対する国民の関心は、昨年における北方領土の日の設定及び鈴木内閣総理大臣による現職総理として初の北方領土視察の実現等を契機として、ますます高まっており、この国民世論の盛り上がりは、すでに二千二百万人を超えた返還要求署名運動や全国各地で開催されている返還要求大会等に如実に反映をされているところであります。
 総理府としては、北方領土問題に関する国民世論の現状を十分踏まえ、国民の一人一人がこの問題を正しく理解し、一人でも多くの方々が領土返還運動に参加され、この運動が全国の隅々にまで浸透し、真の国民的運動として定着していくように、今後、より一層各分野にわたる啓発広報事業の充実強化に努めることはもとより、当面の最も重要な課題として、全国各地域ごとの返還運動の基盤整備に取り組むこととし、各都道府県ごとに地方公共団体、関係民間団体等によって構成する県民会議の結成を促進してまいる所存であります。
 また、北方地域元居住者等に対する援護につきましても、これらの方々の置かれている実情を十分勘案し、その対応に誤りなきことを期してまいるとともに、北方領土問題が未解決であることに伴うその他の諸問題についても、関係省庁において適切な施策が講ぜられるよう、相互に緊密な連携をとってまいりたいと存じます。
 ここに、沖繩及び北方問題に関する所信の一端を申し述べ、委員各位の御理解と御協力をお願いする次第であります。
#7
○委員長(大鷹淑子君) 以上で田邊国務大臣の所信表明は終わりました。
 次に、外務大臣から所信を聴取いたしたいと存じます。櫻内外務大臣。
#8
○国務大臣(櫻内義雄君) 最初に一言ごあいさつを申し述べさしていただきます。
 昨年の十一月末、鈴木内閣改造に際しまして外務大臣に就任した櫻内義雄でございます。本特別委員会が開会され、ごあいさつをする機会を待っておりましたが、すでに二カ月半も経過をいたしまして、本日ごあいさつを申し上げることをまことに恐縮に思う次第でございます。
 委員長初め理事、委員の皆様の御協力、御指導のもとに、本職務を滞りなく遂行さしていただきたいと、このように思っておりますので、よろしくお願いを申し上げます。
 外務省の所管事項につきまして、その概略を御説明申し上げます。
 まず、北方領土の問題について申し述べます。
 ソ連は、わが国の重要な隣国の一つであり、ソ連との間で、北方領土問題を解決して平和条約を締結し、真の相互理解に基づく安定的な関係を確立することを対ソ外交の基本的課題として対処してきております。
 現在の日ソ関係は、北方領土における軍備強化、アフガニスタンへの軍事介入、ポーランド情勢などにより、遺憾ながら引き続き困難な局面にありますが、日ソ間の最大の懸案たる北方領土問題について、先般モスクワで開催された第二回日ソ事務レベル協議において、わが方より、一九七三年の田中・ブレジネフ共同声明のラインに立ち戻ること、北方領土に配備されたソ連軍は速やかに撤去されねばならないこと、平和条約締結交渉を早期に行う必要があること等をわが方の基本的な考え方としてソ連に伝えたところであります。
 これに対しソ側は、ソ連にとって領土問題は存在せず、かかる立場は将来も変わらないとの従来のソ側の立場を述べるにとどまりましたが、ソ側のかかる態度はきわめて遺憾であると言わざるを得ません。
 本年二月七日には第二回目の北方領土の日を迎え、全国各地で記念行事が行われましたが、昨年秋の鈴木総理の北方領土視察等もあり、全国的規模で国民世論が盛り上がりを見せていることは外交の衝に当たる者としてまことに心強い限りでございます。このような国民世論を背景に、北方領土返還は決してソ側の言うような一部の層の非友好的キャンペーンではなく、国民の総意であることを強くソ側に申し入れてまいる所存であります。
 また、北方領土問題は基本的には日ソ間の交渉により解決すべき問題ではありますが、本問題について国際世論の正しい理解を求めることもきわめて重要であると考えております。政府としては従来から各種広報資料の作成、配付等、海外広報活動を活発に実施しているところでありますが、今後ともかかる努力を継続していく所存であります。
 さらに、今回の事務レベル協議の際、わが方より平和条約交渉を行うため、グロムイコ大臣が訪日する順番となっている旨述べたところ、グロムイコ大臣は検討を約しましたが、わが方としては、この訪日が早期に実現するよう期待するところであります。
 次に、本年は沖繩復帰十周年を迎えるという記念すべき年に当たりますところ、この機会に沖繩問題についての所見を若干申し述べます。
 政府としては、日米安保条約に基づく米軍の存在は、わが国の平和と安全、また、ひいては極東の平和と安全に寄与していると考えており、沖繩県における米軍施設、区域の円滑かつ安定的使用を確保することは、日米安保条約の目的達成のために不可欠であると考えております。この意味から沖繩県民の理解と協力を引き続きお願いする次第であります。
 同時に、沖繩県において米軍施設、区域の密度が特に高く、その整理統合についてかねてより強い要望があることは十分承知しており、これまでも現地における要望、開発計画、民生の安定等に配慮するとともに、日米安保条約の目的達成との調和を図りつつ、米側との協議を通じ、その整理統合の推進に努めてきたところであり、今後もさらに、安保協議委員会で了承された整理統合計画のうち、残余のプロジェクトの早期実現に努力していく所存であります。
 以上、外務省所管事項につき概略御説明いたしました。
 委員各位の御理解と御支援をお願いいたします。
#9
○委員長(大鷹淑子君) 以上で櫻内外務大臣の所信表明は終わりました。
 本件に対する質疑は後日に譲ることにいたします。
 両大臣、御退席いただいて結構でございます。ありがとうございました。
 次に、田原沖繩開発政務次官及び福島総理府総務副長官から発言を求められておりますので、順次これを許します。
 まず、田原沖繩開発政務次官。
#10
○政府委員(田原武雄君) 一言ごあいさつを申し上げます。
 私は去年の十二月、沖繩開発庁政務次官を拝命しました田原武雄でございます。田邉長官のもと、先生方のよりよい御指導を賜りまして、任務遂行に懸命の努力をいたす所存でございます。よろしくお願い申し上げましてごあいさつにかえる次第でございます。ありがとうございました。(拍手)
#11
○委員長(大鷹淑子君) 次に、福島総理府総務副長官。
#12
○政府委員(福島譲二君) 昨年十一月三十日付をもちまして、総理府総務副長官を拝命いたしました福島譲二でございます。
 国民的課題であります北方領土問題少しでも前進するために全力を尽くしてまいりたいと考えておりますので、委員長初め委員の皆様方の御指導、御鞭撻を心からお願い申し上げます。ありがとうございました。(拍手)
#13
○委員長(大鷹淑子君) 本日はこれにて散会いたします。
   午後零時二十九分散会
     ―――――・―――――
ソース: 国立国会図書館
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