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#1
第096回国会 災害対策特別委員会 第5号
昭和五十七年七月二十七日(火曜日)
   午後一時三分開会
    ―――――――――――――
   委員の異動
 五月十四日
    辞任         補欠選任
     村沢  牧君     松本 英一君
 七月五日
    辞任         補欠選任
     近藤 忠孝君     神谷信之助君
 七月二十六日
    辞任         補欠選任
     下田 京子君     近藤 忠孝君
 七月二十七日
    辞任         補欠選任
    茜ケ久保重光君     佐藤 三吾君
    ―――――――――――――
  出席者は左のとおり。
    委員長         福間 知之君
    理 事
                熊谷  弘君
                鈴木 省吾君
                鈴木 和美君
    委 員
                井上  孝君
                岡部 三郎君
                古賀雷四郎君
                田代由紀男君
                谷川 寛三君
                松尾 官平君
                佐藤 三吾君
                鶴岡  洋君
                神谷信之助君
                伊藤 郁男君
   政府委員
       国土庁長官官房
       審議官      荒井 紀雄君
   事務局側
       常任委員会専門
       員        田熊初太郎君
    ―――――――――――――
  本日の会議に付した案件
○災害対策樹立に関する調査
 (昭和五十七年七月九州地方の集中豪雨による
 被害に関する件)
○委員派遣承認要求に関する件
    ―――――――――――――
#2
○委員長(福間知之君) ただいまから災害対策特別委員会を開会いたします。
 委員の異動について御報告をいたします。
 昨二十六日、下田京子君が委員を辞任され、その補欠として近藤忠孝君が選任されました。
 また、本日、茜ケ久保重光君が委員を辞任され、その補欠として佐藤三吾君が選任されました。
    ―――――――――――――
#3
○委員長(福間知之君) 災害対策樹立に関する調査を議題といたします。
 昭和五十七年七月九州地方の集中豪雨による被害について、政府から報告を聴取いたします。荒井国土庁長官官房審議官。
#4
○政府委員(荒井紀雄君) 昭和五十七年七月豪雨によります被害の状況と今後の対策につきまして御報告申し上げます。
 お手元に関係の資料を差し上げてございますので、ごらんをいただきながらお聞き取りいただきたいと思います。
 本年の梅雨季につきましては、平年に比べまして全国的に少雨傾向にありましたけれども、七月十一日から前線活動が活発となりまして、二十三日午後から長崎地方を中心といたしまして大雨となり、特に長崎市におきましては記録的な集中豪雨となりまして甚大な被害が発生いたしたわけであります。
 現在、二十六日十八時現在の被害状況でございますが、長崎市を中心にいたしまして死者二百三十九名、行方不明百三十三名、負傷者百十二名、建物の全半壊八百十四棟、床上浸水一万二千五百八十七棟、床下浸水四万一千百九十七棟などとなっております。
 特に長崎市におきましては、五百ミリを超す豪雨によりまして各所でがけ崩れが発生いたしまして、多くの死者を見まして、多数の方が生き埋めになるという痛ましい被害となったものでございます。
 現地におきましては、行方不明者の捜索、救出に全力を挙げているところでございます。
 この豪雨災害に対しまして、三県、延べ三十一市町村におきまして災害救助法が発動されましたほか、長崎、熊本、大分県を初めといたしまして百四十三市町村に災害対策本部が設置されたところでございます。
 なお、政府におきましても、災害対策関係省庁連絡会議を開催いたしますとともに、持ち回り閣議によりまして昭和五十七年七月豪雨非常災害対策本部を設置いたしまして、政府調査団を現地に派遣をいたしまして、長崎市内の被災地の現況を調査いたしてきたところでございます。
 これらの経緯を踏まえまして、これに対します対応措置を以下御報告申し上げます。
 お手元の資料の四枚目でございますが、まず災害応急活動でございますが、被災者の方々を全力を挙げて救出をする、あるいは災害の復旧の道路の警戒あるいは生活物資の輸送等のために、自衛隊それから警察それから消防、海上保安庁等々の職員が動員されまして、目下必死の救出作業等を行っておるところでございます。
 それから関係省庁が講じた措置、今後の方針でございますが、自治省におきましては、当面、被害の大きな地方団体に対しまして、普通交付税の繰り上げ交付あるいは被災団体の行います災害復旧事業等に要する経費につきまして、被害状況、財政状況等を勘案いたしまして、地方債の配分あるいは特別交付税措置を通じ適切に対処していく所存でございます。
 大蔵省におきましては、特に被害の著しい地域につきまして国税通則法に基づきます災害による期限の延長の適用を考えております。
 中小企業関係被害でございますが、二十六日現在、長崎県で約九百四十九億、熊本県におきまして約五億円等となっておりまして、これに対しまして長崎県並びに熊本県につきまして政府系中小三金融機関の災害貸付制度及び中小企業体質強化資金助成制度を発動いたしました。
 また今後につきましては、激甚法指定によります特例制度及び長崎、熊本両県以外の地域におきます災害貸し付け及び体質強化資金助成制度の発動を検討してまいる所存でございます。
 また都市ガスの被害につきましては、七月二十六日十時現在におきまして、長崎市内での供給停止は約四万戸となっております。これに対しましてガス会社あるいは日本瓦斯協会等を通じまして復旧工事に全力を注いでおるところでございますが、全需要家に対します供給再開は八月初めの見通しでございます。
 電力の被害につきましては、七月二十六日十二時現在におきましては約一千六百戸の停電がございましたが、現在全面復旧をいたしました。
 郵政省関係の被害につきましては、長崎県ほか四県におきまして約一万四千の加入電話が故障いたしましたが、その後復旧を急ぎました結果、現在なお約六千カ所が未回復でございまして、その回復に全力を挙げている最中でございます。
 鉄軌道の被害でございますが、国鉄の不通及び地方鉄道の不通が数カ所ございますが、二十六日十四時現在、長崎本線の新線につきましては、未開通でございましたのが、本日早朝開通いたしまして、残りにつきまして復旧を急いでいる最中でございます。
 また港湾施設被害につきましては、地方港湾等におきまして護岸決壊、防波堤決壊等がございました。
 またバスの陸上交通機関につきましては、一部を除き運休をしているような状況でございます。したがいまして、今後の対策としましては、各交通機関の被害状況の把握に努めますとともに、早期復旧を図るよう全力を挙げてまいる所存でございます。
 厚生省関係でございますが、避難所を設置いたしまして罹災者を収容いたしまして、食品、被服等を給与いたしますとともに、防疫対策としまして消毒方法を施行いたします。給水車による給水を行いつつ水道の復旧作業を行っております。また被災した病院に収容されております患者につきましては、各公的病院に受け入れを要請いたしますとともに、医薬品類の確保に努めております。また今後応急仮設住宅あるいは破損住宅の応急修理、被災者の公営住宅への優先入居、あるいはまた災害援護資金等の貸し付けなどを行ってまいりますが、亡くなられた方々の遺族に対しましては、災害弔慰金を早期に支給することといたしております。
 建設省関係でございますが、一般国道三十四号が九カ所にわたりまして大きなのり面崩壊が発生いたしまして、現在全面通行どめでございます。五十七号も一カ所で不通でございます。幸い、しかしながら、長崎バイパスにつきまして、現在緊急車両用に一車線確保できております。
 そのほか、河川につきましては、長崎市を中心に大災害を受けております。
 がけ崩れは、長崎県で三十四カ所、土石流被害が四カ所ございました。
 今後の対策でございますが、長崎バイパスにつきましては、災害時の緊急対策といたしまして一時無料化をすることにつきまして、昨日、建設省において決定を見たところでございます。
 河川の被害に対しましては、再度災害を防止いたしますため、河川激甚災害対策特別緊急事業を含む改修を検討いたしております。
 また、緊急砂防事業及び緊急急傾斜地崩壊対策事業も鋭意実施いたす所存でございます。
 家屋に被害を受けた方につきましては、災害復興住宅資金の貸し付け、あるいは災害公営住宅の建設につきまして前向きに検討いたしておるところでございます。
 農林水産省関係でございますが、農地、農業用施設等の災害復旧につきまして、復旧工法等について現地指導に入っております。
 また、緊急地区の査定前着工等を実施いたしておる最中でございます。
 生鮮食料品の確保につきましても、不足を生じないよう実情に応じて必要な措置を講ずることといたしております。
 次に、公立学校の被害でございますが、被災状況の把握に努めますとともに、関係県教育委員会等に対しまして、被害個所の復旧を早急に図るなど二学期からの学校運営に支障を来さないよう措置を講ずることを指導いたしております。
 労働省関係でございますが、長崎労災病院に医師、看護婦等を待機させまして、要請があれば派遣できる体制を整えておるところでございます。
 以上、現在までに講じました措置の概要を御報告申し上げましたが、今後さらに関係省庁と連絡を密にいたしまして適切なる対策を講じてまいる所存でございます。
 以上でございます。
#5
○委員長(福間知之君) 以上で報告の聴取は終わりました。
 なお、本件に対する質疑は後日に譲ることといたします。
    ―――――――――――――
#6
○委員長(福間知之君) 次に、委員派遣承認要求に関する件についてお諮りいたします。
 昭和五十七年七月九州地方の集中豪雨による被害の実情調査のため、委員派遣を行いたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#7
○委員長(福間知之君) 御異議ないと認めます。
 つきましては、派遣委員、派遣地、派遣期間等の決定は、これを委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#8
○委員長(福間知之君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
 本日はこれにて散会いたします。
   午後一時十三分散会
     ―――――・―――――
ソース: 国立国会図書館
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