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#1
第096回国会 議院運営委員会 第24号
昭和五十七年五月十九日(水曜日)
    午後三時四十四分開議
 出席委員
   委員長 内海 英男君
   理事 綿貫 民輔君 理事 瓦   力君
   理事 志賀  節君 理事 佐野 嘉吉君
   理事 関谷 勝嗣君 理事 西田 八郎君
      小里 貞利君    狩野 明男君
      北口  博君    北村 義和君
      古賀  誠君    桜井  新君
      高橋 辰夫君    野上  徹君
      保利 耕輔君    田島  衞君
 委員外の出席者
        議     長 福田  一君
        副  議  長 岡田 春夫君
        事 務 総 長 荒尾 正浩君
    ―――――――――――――
委員の異動
五月十八日
 辞任         補欠選任
  清水  勇君     井上 普方君
同日
 辞任         補欠選任
  井上 普方君     清水  勇君
    ―――――――――――――
本日の会議に付した案件
 会期延長の件
 本日の本会議の議事に関する件
     ――――◇―――――
#2
○内海委員長 これより会議を開きます。
 先ほど来、日本社会党、公明党・国民会議、日本共産党の各委員に出席を要請しておりますが、いまだに出席を得られませんので、やむを得ず議事を進めます。
 まず、会期延長の件についてでありますが、去る十七日、自由民主党の二階堂幹事長から、会期を五月二十日より八月三十一日まで百四日間延長せられるよう議長においてお取り計らい願いたい旨の申し入れがありました。
 本件につきましては、先般来の理事会において種々御協議を願ったのでありますが、いまだ各党の御意見が一致するに至っておりません。
 また、本件につきましては、先ほど常任委員長会議が開かれ、議長から、各常任委員長の意見を徴されたのでありますが、常任委員長会議におきましては、会期を五月二十日から八月二十一日まで九十四日間延長すべきものと答申するに決した次第であります。
 それでは、御協議を願います。
 瓦力君。
#3
○瓦委員 会期延長の件につきましては、わが党は、さきに衆参両院議長に対し、国会会期百四日間の延長をお願い申し上げました。会期最終日のきょう、公職選挙法の改正を初め国民生活に重要な関連を持つ二十件以上の法案が未成立のまま残されております。特に公職選挙法の改正は、全国区制を改正して、金のかからない選挙を目指す参議院改革の重要な柱であります。今後各党の御理解を得て、慎重かつ精力的な審議を進めるべきものと考えます。
 議案の審議状況、特に参議院の状況その他諸般の情勢にかんがみ、百四日間の延長を申し入れた次第でありますが、再度協議いたしました結果、わが党といたしましては、八月二十一日まで九十四日間の会期延長を議長に答申されるようお願いいたします。
#4
○内海委員長 西田八郎君。
#5
○西田委員 私は、民社党・国民連合を代表して、反対の意見を申し述べるわけでありますが、その前に、これだけたくさんの委員の方々が出席しておられない状況の中で委員会を開かなければならぬことは、きわめて遺憾に存じます。
 特に会期を延長するという重要な議案を審議する場所で、議長に答申するという私どもにとっては非常に重要な職責であるにもかかわらず、その一つの議案を審議するときに、同僚議員がこれだけ欠席の中で進めなければならぬということは、きわめて残念でございます。
 しかし、私は同じように会期延長に反対をいたしますけれども、黙っておったのでは、その反対の理由がわかりませんから、ここで一言反対の理由を申し述べたいと存じます。
 そもそも憲法、国会法で会期制をとっておる。通常国会は百五十日と明定されておるわけであります。したがって、政府・与党、特に与党にあっては、国会運営に最大の努力を払って、会期内にすべてを議了するように進めていくのが本来の任務ではなかろうかと私は思うのです。にもかかわらず、少し議案が残ったからということで、延長すればいいわという、そういう物の見方、考え方が、やはり国会の運営を非常に混乱せしめてきておる一つの要素でもあろうと私は思うわけであります。そういう意味で、多数を持っておれば何でもできるのではなしに、多数を持っておるからこそ慎重に事を運ばなければならないという姿勢を今後自民党の議員諸公が確立されるよう強く反省を求めておきたいと存じます。
 また、いま瓦委員から、会期延長を九十四日に変更することについて説明がございましたけれども、その中に、公職選挙法という問題が提起をされております。しかし、自由民主党幹事長二階堂進氏から議長あてに申し入れられました書類の中には、そういう文言がありませんでした。「議案の審議状況に鑑み」とだけ書かれておるわけであります。したがって、私どもは、議案の審議ということから考えてみれば、衆議院はまだ十数件残っておりますけれども、しかし予算関連法案はほとんど議了をいたしております。
 参議院におきましても、通常に今日の会期まで議会を運営したならば、そうした予算関連法案三件、生活関連法案十三件すべて議了する手はずになっておったはずであります。それを怠ったということは、与党としての責任は免れ得ない。それにもかかわらず、会期を九十四日もの長きにわたって延長するということは、断じて承服できないところであります。少なくとも公選法を審議するのなら、そうしたことを申し入れの中に明記すべきであるし、しかし仮に明記されたとしても、今度の公選法の改正、全国区選挙制度の改正は、わが国が従来とってきた選挙制度を抜本的に変えようとするものであって、革命的なことであります。そういう重要な法案を一党で提案をし、多数を持っているからといって、審議が進まないからといって、何が何でもこの際上げてしまおうという姿勢は、私は好ましくありませんし、非常に残念に思います。
 今後の議会運営におきましても、そうした点を十分腹に据えて臨んでいただくことを心から切望し、私どもは、そういう意味で、今回の会期延長に対しましては反対の意思を表明しておきたいと思います。
#6
○内海委員長 田島衞君。
#7
○田島委員 いま民社党さんから、大変たくさんの欠席のあるこの議運の委員会についてのお話がございましたが、私は別の立場から、やはり議員というものは、賛否の立場は別として、会議の場にはよほどの事情のない限りは出て、(「そうだ」と呼ぶ者あり)堂々と賛否の立場を明らかにすべきだろう、こういうふうに思います。
 さて、いまも言われたとおり、会期というものが決められている以上は、その会期が守られることがベターであることは申すまでもありません。しかし、同時にまた、会期延長という道が設けられていることも、それを理解するにやぶさかであってはならないと思うわけでありまして、問題は、会期を延長する場合どの程度の会期の延長をするか、その延長をする理由はどこにあり、その延長によってどのように国会がその機能を、責任を果たすために価値があるか、意義があるか、そしてまた、そのことが国民の皆さん方にとってどれだけ理解され、そして歓迎されるものであるかどうかということが、このことについての是非を判断する大きなかぎだと思うわけであります。
 そういう意味におきましては、当初自由民主党さんから申し入れのありました会期延長の幅と、その理由については、残念ながらそれではさっぱりわからない、これでは賛成できないのじゃないかというのがわれわれの方の立場でありました。いま申し上げましたとおり、その異例な大幅の会期延長の中で一体何をなそうとするのか、それは本当に国民の皆さんの立場から歓迎すべきところであるかどうか、このことをぜひ知りたいと思って、その後鋭意いろいろの会談を通じて検討してまいりました。
 その過程の一つとして、昨日二項目にわたる要望を自由民主党の幹事長に申し入れました。
 その一つは、それだけの大幅な会期の延長をする以上は、当然その延長された会期の中で表面化する重要問題がある。特に国民の皆さんが注目する問題がある。たとえば歳入欠陥の問題、大蔵大臣は三兆以上になるであろうと言い、また、そのためには、せっかくいままで骨を折ってきた赤字国債の発行をまた四兆も五兆もやらなければならぬだろうなどということも表面化しつつある今日、その問題等を含め、行政改革に対する臨調の答申あるいは貿易摩擦の問題等、各種の重要問題があります。これらの問題を当然その過程の中で国会の場において審議し、そしてまた、国民の注目の中でその期待にこたえるということは大変意義のあることだと思いますので、そのことについて理解を求めたことが一つ。
 それから、いかにも百四日というのは異例な大幅の延長日数である、これを何とか自民党さんの努力でもう少し縮めるわけにいかないかということの二点について申し入れました。
 そのうちの前段の一点については、二階堂幹事長の、当然のこととして十分理解をいたしますという大変理解ある回答をいただきまして、私どもも、そこに一つの道を開くことに可能性を感じたわけであります。
 次に、その会期の延長の幅についてでありますが、このことにつきましては、きょうの議運の理事会その他のいろいろの機会に、自由民主党さんが一生懸命努力をされたその努力と理解といいますか、そういうことの中から十日削るということがいま明らかにされたわけでありまして、私どもの主張するところの少なくとも二週間程度はということについて考えればいささか不満ではありますけれども、それもまた理解するにやぶさかではございません。
 したがって、ただいままで申し上げましたような新自連としての要望事項が十分入れられることを期待し、そしてまた、自由民主党さんの今回の会期延長についての御努力を多といたしまして、この件について賛成をする次第であります。
#8
○内海委員長 各党から御意見を承りましたが、各党の御意見が一致いたしませんので、やむを得ず採決いたします。
 会期を五月二十日から八月二十一日まで九十四日間延長すべきものと議長に答申するに賛成の諸君の挙手を求めます。
    〔賛成者挙手〕
#9
○内海委員長 挙手多数。よって、さよう決定いたしました。
 本件は、本日の本会議において議長からお諮りいたします。
 なお、本件に対し、自由民主党の関谷勝嗣君、民社党・国民連合の西田八郎君、新自由クラブ・民主連合の田島衞君から、それぞれ討論の通告があります。
 討論時間は、おのおの十分以内とするに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#10
○内海委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
    ―――――――――――――
#11
○内海委員長 次に、本日の議事日程第一ないし第八は、これを延期することとするに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#12
○内海委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
    ―――――――――――――
#13
○内海委員長 次に、本日の本会議の議事の順序について、事務総長の説明を求めます。
#14
○荒尾事務総長 まず、議長から、会期延長の件を発議されます。次いで本件につきまして、民社党の西田八郎さんから反対、自民党の関谷勝嗣さんから賛成、新自連の田島衞さんから賛成の討論が順次行われます。次いで本件につき採決いたします。
 本件の議事が終わりましたところで、動議によりまして、議事日程は延期し、散会することになります。
 以上でございます。
#15
○内海委員長 それでは、本日の本会議は、午後四時二十分予鈴、午後四時三十分から開会いたします。
 本日は、これにて散会いたします。
    午後三時五十八分散会
ソース: 国立国会図書館
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