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1949/03/08 第7回国会 参議院 参議院会議録情報 第007回国会 電気通信委員会 第13号
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1949/03/08 第7回国会 参議院

参議院会議録情報 第007回国会 電気通信委員会 第13号

#1
第007回国会 電気通信委員会 第13号
昭和二十五年三月八日(水曜日)
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  本日の会議に付した事件
○電波法案(内閣送付)
  ―――――――――――――
   午後一時十九分開会
#2
○委員長(松野喜内君) それではこれより電波通信委員会を開会いたします。
 電波法案について前回に引続き質疑応答をお願いしたいと思います。
#3
○小林勝馬君 海上保案庁の方のお伺いしますが、この五十條におきまして、船舶の第一種局乃至第二種局甲乙の局、これを指定しておりまして、尚これに通信長の問題が絡んでおるのでございますが、これに対して海上保安庁の側の御意見を承りたいと思います。
#4
○政府委員(照木敏雄君) お答えいたします。私の方の職員法の関係から申しまして、第一種局、第二種局、それらの聽守時間と定員との問題でございますが、初め電波法を拜見いたしましたとき、私の方で單に解釈をいたしまして、定員は海上保安庁の方で定める。資格は電波法の方で定めるというお話合になつておりましたので、そういうふうに考えて解釈をいたしましておりましたが、電波法の加に資格及び定員の検査をするというような字句もございますので、それらの定員というものが、或いは又更に電波法の審議会の方で定員等は必要によつて定めるという文句もございますので、電波法の方で何らか船舶の通信士の定員をお定めになるのだというふうに考えまして、それでは職員法としては定員を定める必要がないのではないかというふうに考えておりましたのですが、先日来、部課長の方の御説明なりお話を伺いましたところ、そういうことではない、必要に応じた場合のみ審議会で定員を定めるのだということでございましたので、その辺私の方のやや間違いました解釈で、そういう私の方の考え方が出ましたので、そういう点に関しては先日お話合いをいたしましてよく了解をいたしましたので、定員の問題については職員法改正の際に更によく織込むということで、現在の職員法においても定員を定めてございますので、差当りは現行の職員法においてやれるということになりましたので、その点は私の方としては問題はなくなつたと考えております。
#5
○小林勝馬君 その職員法は今どういうふうになつておるか。その職員法に関する審議会がある筈ですが、その進行状況を御説明願います。この無線通信技術者に関する……。
#6
○政府委員(照木敏雄君) お答えいたします。審議会といたしましては、先日来ずつと引続きその審議会を開きまして、大体結論に達しましたところは、二十四時間聽守のものは三名、十六時間聽守のものは二名、その他一名ということで大体審議会は決定をいたしております。
#7
○小林勝馬君 今の職員法における定員の数は最低限を決められたのですか、どういうことになつておりますか。
#8
○政府委員(照木敏雄君) お答えいたします。只今の職員法は船舶の安全に関する限りの最低の人数を決めております。
#9
○小林勝馬君 現在海上保安庁が海上における安全の意味からいたしまして、あらゆる点にこれを考慮して、海難その他の問題に対しても特段の措置を拂われるべきであると思うのでございますが、これからいきますと、第一種船舶が三名で、第二種の甲が二名、その他が一名というふうに今御説明でありますけれども、第一種に該当する船舶は七十八隻に過ぎない。尚又第二種甲が百九十七隻、第八種の乙が大多数の残余の船舶である。而も尚現在航行しておる船舶は御存じの通り戰標船の買入その他の粗惡船である。これに対して定員に応じて聽守その他が完全に行われるのかどうか。日本近海のこの海難その他の多い場所におきまして、それができ得るかどうかということが我々としては懸念されるところであります。尚又今の時間割からいきますと、これは労働過重になるのじやないか、八時間の聽守時間だから一名でいい、八時間勤務というような考えから、職員法においてそういうふうにお考えかも知れませんが、実際問題として船舶においては八時間の聽守時間というやつは十時間以上働かなくちやならない。いわゆるタイムのウオツチもしなければならんし、気象のウオツチもしければならん。あらゆる点で八時間の規定時間以外に働く時間が多い。その上に又予備装置その他の機械の補修、そういう面も受持つて行かなくちやならない。これに対して職員法が非常に私共から言わせると不満でありますが、これが最高限である、最高の定員であるとするならば、非常に船舶の無線従事者は過労に陷るのじやないか。従来衆々が海上において実際に取扱つた実績からいたしまして、外のパートに比べて非常に過労である、こういう点も考えられます。尚又今船舶職員法に関する審議会の構成メンバーがお分りでしらたちよつと御説明願いたいと思います。
#10
○政府委員(照木敏雄君) 只今のお話の職員法の改正審議会と申しますのは、單なる、單なると申してはいけないのでありますが、海上保安庁長官の諮問機関でございまして、その審議会の決定したものが最後案であるというわけではございませんので、長官に対する答申を審議会で決めたのでございます。それで御承知のように本国会には船舶職員法の改正法案を提出するまでに至りませんので、今後尚よく今お話の点等を私共で研究をいたしまして、遺憾のないようにいたしたいと存じます。それから審議会の構成メンバーでございますが、約四十数名の委員で構成されておりますので、ちよつとどういう方だという名前を一々記憶いたしておりませんのですが‥‥。
#11
○小林勝馬君 無線関係の方です。
#12
○政府委員(照木敏雄君) 私只今記憶いたしておりませんので、ちよつとお答えいたしかねます。あとで書いて差出しますから……。
#13
○小林勝馬君 確か私の記憶するところでは、四十数名の委員の中に無線関係の人は僅かに一名か二名ではなかつたかと思いますが、そういうような何といいますか、一方的の審議会で殆んどこの重要な無線の従事員の定員その他を決定されて、それが殆んど決定的のものになつているように聞いておりますが、相違ございませんか。
#14
○政府委員(照木敏雄君) 直接無線の方に関係していらつしやる代表としては数が少いかも知れませんですが、あらゆる而から言いまして、そう片方によるということはないと信じております。それから只今の審議会の決定が最後的なもので、殆んど動かすべからざるものだというようなお考えは、まだこれから次の国会の機会までに十分私達といたしまして審議する余裕を持つておると考えますので、今後もいろいろな方面から御意見を伺つて、最後の決定をいたしたいと考えております。
#15
○小林勝馬君 今の定員の問題につきましては、特に御留意願いたい、これを申添えて置きます。
 それから船舶安全法の第四條第一項第一号というのはこの法案には非常に関係が深いのでありますが、ロンドン條約において五百トンと大体話合いになつておりますけれども、この船舶安全法の第四條第一項第一号の問題が現在千六百トンということに相成つているのを、どういうふうにこれを変更されるような御意図であるか、又いつそれをおやりになる御意図であるか。
#16
○政府委員(照木敏雄君) お話のロンドン條約の改正は一九四八年でございまして、それの実行に移します時期は、條約では大体御承知のように来年一月一日からでございますが、その條約の中に更に十五ヶ国の批准があつて後十二ヶ月経つてその條約ず効力を発生すると書かれておりますので、只今のところどれだけの国が批准をいたしましたか、はつきり私存じませんが、まだ十五ヶ国と申しますその條件にまで批准が行つてない模様でございます。それでその安全法の改正は成るべく早くやるべく只今準備中でございますが、その條約が効力を発生するときに、日本の安全法も改正をして間に合うだけにやればいいと私考えております。
#17
○小林勝馬君 今の保安部長の御説明によると、それまでは今の船舶安全法でやる。だから千六百トンを限度にしてよろしいというふうな御説明のようですが、それを下げるような御意図はないかと聞いておるのです。
#18
○政府委員(照木敏雄君) 只今私の方の考えといたしましては、その條約の効力が発生するまでは、千六百トンを限度として、それ以下に下げる考え方は持つておりません。
#19
○小林勝馬君 海上保安庁にお伺いしますが、大体この法案に対しては賛成であるのか、不賛成であるのかお伺いします。
#20
○政府委員(照木敏雄君) 電波法のできますことは賛成でございます。
#21
○小林勝馬君 然らば電波法に関する問題につきまして、先般運輸委員会において保安部辺の答弁、その他をお聞きしておりますと、賛成ではないような御意見が非常に強かつた。尚又先般から海上保安庁保安部長の名を以ていろんな御意見を出しておられる。これは御承知でありますかどうか。
#22
○政府委員(照木敏雄君) 私といたしましては、決して電波法ができますことに不賛成の意を表明した覚えはないのでございますが、それは私の口不調法でそういうふうにお聞き取りになつたかと存じますので、その辺惡しからず御了承を願います。それから次に私の名前を以て、保安部長の名前を以て文書を出しておりますのは、私といたしましては甚だ不行届きでございましたが、これは公の文書のつもりではなしに、專門員の方へ参考資料として提出したつもりでございます。名前が入つておつたということは甚だ私の遺憾といたしておるところで、惡しからず御了承を願いたいと思います。
#23
○小林勝馬君 今惡しからずというお話でありますが、惡しからずということは、これを了解し、尚又これに対して自分は承知しておるということの裏付であろうと考えます。苟くも政府の職失といたしまして、こういう怪文書を頒布し、この電波法案に対して、政府部所の統一さるべきこの事柄に対しまして、議会乃至は或る方面にこういう怪文書を頒布された責任はどういうふうにお取りになるのですか。
#24
○政府委員(照木敏雄君) 怪文書とおつしやいますけれども、ただ私達の、これは希望であつて、先程来御説明を申上げましたように、私共といたしまして聊か誤解を持つておりましたので、こういう文書を書きましたので、決して他意があつたわけではございませんので、寛大な御処置が願いたいと思います。
#25
○小林勝馬君 保安部長への質問は私これで打ち切りますが、この問題について多少私考えがありますので、私海上保安庁もよく存じております。海上保安庁の通信部会のあつたときに專門委員もしておりましたが、この次回において海上保安庁長官の御出席を要求いたします。
#26
○政府委員(照木敏雄君) 委員長お願いがございます、保安部長といたしまして甚だ遺憾なことをいたしましたので、この点は長官に私こういう文書を出すという連絡をしないで独断でいたしましたことでございますので、長官をお呼び出しになつて責任の問題をおつしやることは何とぞ御宥恕を願いたいと思います。
#27
○小林勝馬君 まあこれは委員長に御一任して置きましよう。
#28
○委員長(松野喜内君) それではさようお任せ願います。
#29
○小林勝馬君 電波庁長官はまだ見えませんか。――それでは電波庁長官の質問は次回に讓ることにいたします。
#30
○委員長(松野喜内君) 分りました。さよういたします。
#31
○小林勝馬君 本日は私の質問はこれくらいに打ち切りまして、後の打合会に入られんことの動議を提出いたします。
#32
○委員長(松野喜内君) 皆さん御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#33
○委員長(松野喜内君) ではさようにいたします。
 本日の委員会はこれを以て散会にいたします。
   午後一時三十八分散会
 出席者は左の通り。
   委員長     松野 喜内君
   理事
          橋本萬右衞門君
           小林 勝馬君
   委員
           大島 定吉君
           尾崎 行輝君
           水橋 藤作君
  政府委員
   海上保安官
   (海上保安庁保
   安部長)    照木 敏雄君
   電気通信事務官
   (電波庁法規経
   済部長)    野村 義男君
ソース: 国立国会図書館
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