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1949/12/16 第7回国会 参議院 参議院会議録情報 第007回国会 水産委員会 第1号
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1949/12/16 第7回国会 参議院

参議院会議録情報 第007回国会 水産委員会 第1号

#1
第007回国会 水産委員会 第1号
昭和二十四年十二月十六日(金曜日)
   午後二時四十一分開会
  ―――――――――――――
 委員氏名
   委員長     木下 辰雄君
   理事
          尾形六郎兵衞君
   理事
           千田  正君
           青山 正一君
           松下松治郎君
           淺岡 信夫君
           西山 龜七君
           田中 信儀君
           江熊 哲翁君
           矢野 酉雄君
  ―――――――――――――
  本日の会議に付した事件
○調査承認要求の件
○小委員会設置の件
○小委員の選任の件
○有明海区調整事務局設置の件
○議員派遣要求の件
  ―――――――――――――
#2
○委員長(木下辰雄君) 只今から委員会を開会いたします。
 お諮りいたしますが、水産物増産対策に関する調整承認要求書を議長に提出いたしたいと思います。その事件の名称は、水産物増産対策に関する調査、調査目的は、水産物の飛躍的増産を図る、利益は、水産物の増産を図り、民生を安定せしめることは、文化国家建設の基盤である、方法は関係係官から説明聽取、資料の提出を求め、且つ必要に応じて実地調査を行う、期間は今期国会開会中、かようにいたしたいと思いますが、御異存ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#3
○委蛇金(木下辰雄君) 御異議ないと認めますので、議長に調査承認要求書を提出することにいたします。
  ―――――――――――――
#4
○委員長(木下辰雄君) 次にもう一つお諮りいたしますが、講和に関連する日本漁業の基本方策樹立並びに国際漁業協定に関する調査承認要求書を議長に提出いたしたいと存じます。事件の名称は、講和に関連する日本漁業の基本方策樹立並びに国際漁業協定に関する調査、調査の目的は、講和に伴う日本遠洋漁業の諸情勢を検討し、漁区拡張の問題、韓国、中華民国、ソ連、ヒリツピンその他関係各国との漁業協定を結ぶに必要な基本的調査研究を行う、利益は、水産日本樹立の根本問題を解決し遠洋漁業の発展により、水産物の増産を図り、国民栄養の基本をなす蛋白質の補給を十分にする、方法は民、官、学各界の意見を聽取し、資料を蒐集整備すると共に、必要に応じ漁業基地に実情検討のため議員を派遣する、期間は今期国会開会中、費用は三十五万円、これは十二月から四月までの五ケ月間であります。内訳は調査費二十万円、会議費十万円、事務費五万円、かようにいたしたいと存じまするが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#5
○委員長(木下辰雄君) 御異議ないと認めまして、この通りの要求書を議長に提出いたします。
  ―――――――――――――
#6
○青山正一君 只今委員長から調査要求に関しまして、二つの大きな問題を取上げるようにとの問題があつたわけでありますが、更に私からもう一つ動議を提出いたしたいと思います。それは今国会は、前国会以上に、非常に大きな問題が法案として出ることになろうと思います。例えば水産資源枯渇防止法案とか、或いは漁船法案、或いは協同組合改正法案、それから漁船保險法改正問題、猟虎膃肭獸猟獲取締法、それから水産庁設置法に関して行政機構改革の問題、こういつた問題があります。そういうふうな大きな問題が法案として出ることだろうと思います。更にこの配給の問題に関しまして市場法の改正、つまり中央卸売市場を如何に改正するかという問題も、取上げられることになろうかと思うのであります。更にその外に問題となるべき性質のものは、例の皆様のお骨折によつてできましたところの、この漁業法に関しまして百七十億の補助金が大体出ることになつておるのでありますが、この補助金を如何に取扱うかの問題、その他の金融を如何にしてこれを都合するかというような問題、それから租税の問題、もつと重大なる問題は燃料の問題であります。こういつた問題が非症に山積して、これは前国会以上に非常に今国会は恐らく繁忙になることと思いますが、先程もこの調査要求の問題に関しまして、それに因む小委員会を二つ三つ作つて頂きたいと思います。例えばこの水産金融及び漁業税制に関する小委員会それから、水産協同組合制度に関する小委員会、それから漁業用資材に関する小委員会、こういつた三つの小委員会を作つて頂きまして、その委員の数とか、或いはその他の問題につきましては、全部委員長に一任するの動議を提出いたしたいと思います。以上。
#7
○江熊哲翁君 青山君の只今の動議に賛成いたします。
#8
○委員長(木下辰雄君) 只今青山君から小委員会を三つ作りたい。第一は水産金融及び漁業税制に関する小委員会、第二は水産協同組合制度に関する小委員会、第三は漁業用資料に関する小委員会、こういう三つの小委員会を作りたいという動議が出ましたが、御異議ございませんか。
#9
○矢野酉雄君 ちよつと待つた委員長、十人しかいない委員会だから、三つ作るとすれば相当互いにダブるわけであるが、やはりこの三つ是非作らにやいかんですか、例えば漁業協同組合の法律、これが適用してみてどうであるとか、或いはこの前の國会において我らが協賛を與えた漁業法というものを実際にやつてみて、実施した直後から非常に難点がある。そういうようなことなどは、むしろ全体の水産委員会で論議してよくはないか、まあ大体二つくらいの程度で責任を持つて十分やるというような、実質的な実績を挙げるというようなふうにやつたらどうですか、何か特別に人間の振当てとか、何とかいうような交渉があつたらば別であるけれども、水産委員会は一番理想的に運営されておると僕は信頼しておるのであるが、委員会は二つくらいに分けたらどうですか。
#10
○青山正一君 只今の矢野委員のお話に関連いたしまして、私からも一つ申述べたいと思いますが、只今矢野さんのお話の通り委員は一人しかしない。ところがこの十人のうち七人は三年議員であります、勿論矢野先生は次官でありますから、必ずころらへおいで願える(「速記を止めて」と呼ぶ者あり)わけなんですけれども、これは十人とすれば五人、必ず過半数でなければというようなふうになりますと、なかなかむずかしい問題だろうと思います。而もこれを專念してやつて頂く上においては、却つてこういうふうにして、小委員会を三つ作つてやつて行つた方が却つてはつきりするのじやなかろうか、こういうふうに考えております。
#11
○委員長(木下辰雄君) 如何でございましよう、矢野委員のお考えは人間が非常にダブるので二つにしたいと考えておられますが、ちよつと委員の数にもよりますが、三人にすれば二つできますし、四人にすれば二人がダブるくらいのものでありまして、別にそう差支ないと思いますが、如何ですか。
#12
○江熊哲翁君 矢野委員の御説御尤もな点もありますが、それぞれ重要な別途の使命を持ち、今青山委員のお話もありましたように、それぞれ多忙な各位であるので、そういうふうに小分けした方が運営上には非常に好都合である、こういうふうに考えますので、委員会を三つにして頂くことを特に希望いたします。
#13
○矢野酉雄君 三つにしても四つにしてもよろしいけれども、少くとも水産委員会が何か来年の選挙等を考えて、それを予定して小委員会を設置するというような構想なら、絶対に私は反対する。絶対にこれは小委員会として作る必要があるという必要の度が、万人の承服するようなものである以上は、それは三つでも四つでもよい。お互いの、同僚議員としてのそれぞれの友情から、いわゆる感情の立場からの気持は別個の問題であつて、飽くまで正式の水産常任委員会としてはこの目的の下にこういう組織の小委員会を作ることが、我が日本の水産行政を大いに鞭撻し、或いは水産立法の立場から考えて見ても、当然そうすることが、最も能率的であり、又妥当であるというような理由の青山委員の主張であるならば、私は三つとも勿論賛成するものであります。そういう意味であるかどうかを、委員長において然るべき意見を求めて貰いたい。
#14
○青山正一君 これは只今矢野さんがおつしやつちようなわけで、先程私がちよつと失言しましたのですが、その失言を取消さして頂きます。
#15
○委員長(木下辰雄君) 別に御異議ないようですが、さように決定してよろしうございますか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  ―――――――――――――
#16
○委員長(木下辰雄君) それでは青山君の動議において、その数並びに選任は委員長に一任するというお話でありましたので、私から申上げます。
 水産金融及び漁業税制に関する小委員会は四名といたしまして、千田君、西山君、淺岡君、青山君、この四人にいたしたいと思います。
 それから水産協同組合制度に関する小委員会は江熊君、田中君、青山君、淺岡君、この四人にいたしたい。
 漁業用資材に関する小委員会は、これも四名にいたしまして、矢野君、江熊君、尾形君、松下君にいたしたいと思います。さよう御了承願います。大体これで小委員会の件は決定いたしました。
  ―――――――――――――
#17
○委員長(木下辰雄君) 外に何か御発言ございませんか。
#18
○矢野酉雄君 この前の国会において、我らが可決をして法律としてすでに制定せられた漁業法の中の、有明海区調整事務局の設置については、それを設置するという前提の下に、水産庁長官初め全部立法府も行政府も、これを設置する必要ありというふうに肯定して頂いたわけでありますが、その取敢えずの行政措置として、水産当局は出先官憲の特設を法の実施と共に早急にやりたいという答弁を、公式の委員会においてしたのでありますが、若しもその特別の行政措置によつてこれをやろうという考えと、それから時日と予算的措置が余裕があれば、当然法律の中にこれは附加してもよろしい、附加すべきものであるという委員会並びに行政府としての意向は明らかであつたのでありまするので、第七回国会においては本参議院の水産委員会の議員の有志を以てか、或いは水産局時代にすでに制定せられた漁業法の法律の一部を改正して、これを加えるというようなふうに持つて行くことが、予算措置の点においても政府がやり易くはないかと思うのでありますが、皆さんの御意見を承つて、どちらが、行政府たる水産庁が一部の改正法律案を提出するか、或いは立法府の我々議員がいわゆる発案者となつて修正をするか、この機会に一応御審議を願いたいと思います。
#19
○委員長(木下辰雄君) 有明海区調整事務局の問題は、しばしば水産庁長官も委員会で言明をせられておりますし、予算的措置さえ間に合えば、すでにGHQのオーケーを取つている問題でありまするからして、いずれ遠からず当局の方でも相当なる措置をすると思いますけれども、それは尚次回の委員会において長官なり責任者を招致して、一応質したら如何ですか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#20
○委員長(木下辰雄君) それでは一応それを確かめた上で、更に委員会としての態度を決することにいたしたいと思います。
  ―――――――――――――
#21
○江熊哲翁君 その問題もありますが、明日あたり委員会を尚やつて頂くと、非常に好都合だと思うのであります。ちよつと暫く本会が休むことになるものですから、その前に一般的ないろいろな質問も併せてして置きたいと思う点もあるので、成るべく早い機会に委員会を引続いてやつて頂くと、私共個人的に大変結構だと思います。如何でありましようか。
#22
○委員長(木下辰雄君) 速記を止めて。
   〔速記中止〕
#23
○委員長(木下辰雄君) 速記を始めて。
#24
○青山正一君 先程申上げた通り、恐らくこの統制撤廃によつて市場法も改正しなきやならんという問題も出て来ようし、それからこの漁業協同組合の施行後の模様が、非常に遅れているような模様でありますが、一度その状態を調査する必要もあろうし、それからこの漁業法施行によつて、協同組合法を如何にしてその内容を変えるか変えんかというような問題も出て来ようし、それから漁業條約、これは先程委員長から調査承認要求の問題があつたわけでありますが、この漁業條約の問題についてもあるわけですが、こういつたいろいろな問題につきまして、この休会中の暇を見て、皆さんに是非お骨折をして頂きたい意味で、一つ調査派遣ということを要求いたしたいと思います。
#25
○委員長(木下辰雄君) 青山委員の御発言は、もう少し具体的の一つお述べを願いたいと思います。どこどこにどうするということに……
#26
○青山正一君 例えばでき得るならば、漁業協同組合に関しての様子なり、或いは漁業條約に関しての調査などは、中国から、つまり下関から九州の戸畑、博多、長崎、こういう方面を一つ選んでお進め願いたいと思います。それからこの市場法の調査問題の関係は、これは東京、横浜はいつでも行かれますからして、主として京都、大阪、神戸あたりの関西方面について、できるならばその市場の開設者、府なり県の当局、荷受機関、或いは末端機関である仲買、小売機関、こういつたものを集めて頂いて、一つ市場法を如何にして改正するかという問題について十分に調査願いたい。こういうふうに考えております。
#27
○委員長(木下辰雄君) 青山君の御提案は二通りになつておりますが、一つは京都、大阪、神戸を中心として今度の市場法に関する問題について調査いたしたい。もう一つは漁業協約に関する問題で、下関を中心としてあの附近を調査したい、この二つあつたと思いますが、調査承認要求に基いて、委員の地方出張を請求することに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#28
○委員長(木下辰雄君) 御異議ないものと認めます。その人数並びに地区に対しては如何いたしましたようか。
#29
○青山正一君 委員長一任。
#30
○委員長(木下辰雄君) 委員長一任の御動議が出ましたが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#31
○矢野酉雄君 僕はそれは非常な昨今のいわゆる漁業の国際関係というような立場から、その他非常にデリケートな問題となつておる壱岐、対馬の方面も僕自身としては、水産委員として一度是非見たいと思います。だから今の青山委員の下関を中心として福岡その他の関係地域の中に壱岐、対馬というものも考慮に入れて一つ敢行して貰いたいということを、私は附加えて希望を申上げて置きます。
   〔「賛成と呼ぶ者あり〕
#32
○委員長(木下辰雄君) それではそういういろいろな希望意見を加味いたしまして、委員長において適当に人数並びに派遣地を決めることに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#33
○委員長(木下辰雄君) それではさように決定いたします。外に何か御発言ありませんか。ありませんければ、本日はこれにて散会いたします。
   午後三時五分散会
 出席者は左の通り。
   委員長     木下 辰雄君
   委員
           青山 正一君
           西山 龜七君
           江熊 哲翁君
           矢野 酉雄君
ソース: 国立国会図書館
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