くにさくロゴ
1980/01/29 第94回国会 参議院 参議院会議録情報 第094回国会 議院運営委員会 第3号
姉妹サイト
 
1980/01/29 第94回国会 参議院

参議院会議録情報 第094回国会 議院運営委員会 第3号

#1
第094回国会 議院運営委員会 第3号
昭和五十六年一月二十九日(木曜日)
   午後三時五分開会
    ―――――――――――――
   委員の異動
 一月二十九日
    辞任         補欠選任
     村上 正邦君     福田 宏一君
    ―――――――――――――
  出席者は左のとおり。
    委員長         桧垣徳太郎君
    理 事
                遠藤  要君
                戸塚 進也君
                真鍋 賢二君
                片岡 勝治君
                小山 一平君
                三木 忠雄君
                神谷信之助君
                栗林 卓司君
    委 員
                江島  淳君
                梶原  清君
                上條 勝久君
                川原新次郎君
                関口 恵造君
                高木 正明君
                福田 宏一君
                前田 勲男君
                松浦  功君
                松尾 官平君
                青木 薪次君
                対馬 孝且君
                吉田 正雄君
                塩出 啓典君
                中尾 辰義君
                山中 郁子君
    委員以外の議員
       議     員  山田耕三郎君
        ―――――
       議     長  徳永 正利君
       副  議  長  秋山 長造君
        ―――――
   事務局側
       事 務 総 長  前川  清君
       事 務 次 長  指宿 清秀君
       議事部長心得   辻  啓明君
       委 員 部 長  有吉 良介君
       記 録 部 長  宮崎 義夫君
       警 務 部 長  榊山 次勇君
       庶 務 部 長  佐橋 宣雄君
       管 理 部 長  佐伯 英明君
       渉 外 部 長  栗山  明君
    ―――――――――――――
  本日の会議に付した案件
○特別委員会に関する件
○委員派遣承認要求の取り扱いに関する件
    ―――――――――――――
#2
○委員長(桧垣徳太郎君) 議院運営委員会を開会いたします。
 特別委員会に関する件を議題といたします。
 まず、航空機輸入に関する調査特別委員会の設置問題についてでありますが、先般来理事会において鋭意協議を続けてまいりましたが、各党の意見の一致を見るに至りませんでしたので、この際、本問題について御協議を願いたいと存じます。
 各党の御意見をお述べいただきます。
#3
○遠藤要君 自由民主党・自由国民会議といたしましては、航空機輸入調査特別委員会設置に対しては反対でございます。
 航特の設置以来今日までもろもろの成果を上げてきましたけれども、最近の委員会の開会の状況を見ますると、第九十三回臨時国会におきまして委員会を開会したのが三回、実質的な審議を行いましたのはたった一回でございます。
 このような状況、また一方、ダグラス・グラマン問題については、御承知のとおり、有森氏の裁判はすでに終局しており、また、日商岩井の航空機疑惑事件の海部氏関係の問題につきましても、昨年七月二十七日に第一審の判決が出ております。このように航空機輸入の問題についての疑惑につきましては、すでに裁判手続に移されているのであります。
 こうなった状況からいっても、国会において並行的な審議をするということもどうか、こう思いますので、わが党としては設置に対しては反対であるということで皆さん方の御賛同をちょうだいいたしたいと思います。
 以上でございます。
#4
○小山一平君 私は、日本社会党を代表して、航空機輸入に関する調査特別委員会を継続して設置すべきであることを主張し、意見を申し述べます。
 そもそも、航空機輸入に関する特別委員会は本院の議決に基づいて設置され、国民注視の中で積極的な役割りを果たしてまいりましたが、いまなお圧倒的多数の国民は、政界の汚職、金権腐敗の浄化を強く望んでおり、その一環として、航特委において航空機輸入にかかわる一連の疑獄事件に対する徹底的解明がなされることを求めています。こうした世論にこたえるために、わが参議院におきましては、衆議院では党利党略によって廃止した後におきましても、伝統ある良識の府たることを自覚し、また、国民の期待にこたえる二院制を確立するための参議院改革の精神にのっとり、継続して航空機輸入に関する特別委員会を設置し、参議院の独自性と面目を高めてきたと思います。
 さきの第九十三臨時国会におきまして本院のみ設置した航空機輸入に関する特別委員会では、世論にこたえまして事態の解明を図るために、重要な証人の喚問要求、参考人の出席要求、さらには松野頼三君の偽証告発などが全野党一致のもとに提起され、これを慎重かつ継続して前向きに取り扱うことが与野党一致して申し合わせられてきた経過がございます。
 しかるに、自民党が、すでにその役割りは終わったとして航特委の設置を拒む姿勢は、現在までの経過を踏みにじるものであり、真相解明を求める世論に背を向けるものであり、国政調査権の権威を軽視して汚職、金権腐敗政治を容認しようとするものであると言わざるを得ません。
 また、去る本会議における鈴木総理の施政方針演説の中で、倫理委員会の設置について、各党各会派の間で速やかに建設的な合意が得られることを期待すると述べておられます。私は以前より倫理委員会の設置を提唱してきた立場から、総理の提案する内容につきましては不明の点が多いのでありますが、基本的な方向の一致を期待するものであります。ここで政府・与党の諸君がこぞって航特委の設置に反対し、事件の真相解明に消極的な姿勢をとることは、鈴木善幸総理・総裁の施政方針における提唱と矛盾し、国民にとって理解し得ないものであり、すでにマスコミなども批判しているように、総理の言う政治倫理は偽善的ゼスチュアにすぎないことを示していると言えましょう。
 私は、この際、参議院においては航空機輸入に関する特別委員会を存続し、憲法第六十二条の国政調査権の拡充や、議院証言法などの改正とあわせて、元総理であり、現在もなお党内において最も大きな力を持っていると言われておる不思議な実力者を主犯とするロッキード事件を初め、幾人もの有力議員が疑惑の中にある一連の航空機疑獄事件について、それがいかに困難であろうとも徹底的に真相を解明し、政治的、道義的、社会的責任を明らかにするという勇気ある姿勢と実績を踏まえて、総理の提唱する倫理委員会の設置へと発展させなければならないと思います。汚職政治、金権腐敗政治を浄化し、真に政治倫理の確立を図るには、ゼスチュアや美辞麗句によるごまかしによってできるはずはないのであります。
 以上申し述べまして、航空機輸入に関する特別委員会を継続して設置すべきであることを強く主張いたす次第であります。
#5
○塩出啓典君 私は、公明党・国民会議を代表いたしまして、航空機輸入に関する調査特別委員会の設置を強く要求するものであります。
 次に、その理由につき順次申し上げます。
 まず第一に、この航空機輸入に関する調査特別委員会は、国会の決議によりまして、同時に、議長あっせん、議長裁定等があり、そういうものを踏まえて設けられたという、他の特別委員会に例を見ないような重要性を持ったものとして設置されたということであるからであります。
 第二は、当特別委員会の設置の趣旨は徹底的な真相解明にあったはずであります。航空機輸入関係の裁判もいまだ結末を見ず、一方、当委員会における徹底的な解明も不十分と言わねばなりません。にもかかわらず当委員会を設置しないことは疑惑隠しと言わざるを得ず、設置を強く要求するものであります。
 第三は、裁判の進行中であるという意見も言われておりますが、しかし、司法裁判と国政調査権に基づく政治的、道義的責任を究明することは次元の全く違うことであります。この責任の追及は、これまさに国民の求める重大な問題ではないでしょうか。
 第四点は、いま裁判の進行に伴い一層疑惑が深まり、全国民は、国会に対し、国政調査権に基づく政治家の政治的、道義的責任を明らかにするため、この航空機輸入に関する調査特別委員会の設置を期待しておることは明々白々であります。
 以上、四点の理由により強く設置を求めるものであります。
#6
○神谷信之助君 私は、日本共産党を代表して、航空機輸入に関する調査特別委員会の継続設置を主張するものであります。
 さきに鈴木総理は、所信演説の中で、清潔かつ公正な政治と行政は社会秩序の基礎であると述べるとともに、政治の倫理を確立し、国民の国家への信頼を高める必要性を強調されました。事実そのとおりであるとするならば、いやしくも政治家に汚職と腐敗の疑いがある以上、国会は国政調査権を発動してその全容を解明し、刑事訴追を求めるものについてはこれを司法機関にゆだねるとともに、国民の前にその政治的、道義的責任を明らかにしなければなりません。
 さらに、航空機疑獄に関し、「真相の徹底的解明を期する。」とした衆参両院議長裁定及び特別委員会の設置を定めた両院決議の趣旨に照らしてみても、いまだその任務を完全に果たしたとはとうてい言えないのであります。
 ロッキード、ダグラス、グラマン等の輸入に関する疑惑、特にP3Cに関する疑惑を主として追及した参議院航特委としては、ロッキード公判における松尾証言や海部公判におけるE2Cの売り込みに絡む岸、松野両氏らの果たした役割りなど、何一つ納得のゆく解明を見ていないのであります。
 わが党が訪米調査団を派遣して究明に努力した浜田賭博事件とロッキード事件との関連あるいはロッキード社資金の米政界への還流問題については、証人喚問さえ実現せず、真相の徹底的究明にはほど遠いものがあります。
 自民党の意見表明の中にありました当委員会の開会の少ないことをもって廃止の理由の一つに挙げられておりますが、これは自民党が多数をもって開会に同意せず、証人喚問の実現を阻止してきたものであり、断じて認めることはできません。
 さらに、重大な問題としては松野頼三氏の偽証告発問題があります。周知のように、証言法八条は、偽証の疑いがあれば告発する義務を課しています。しかも、告発の動議が当時の野党委員共同で提出されているにもかかわらず、委員会における処理もなされていません。このまま当委員会を廃止するなら、実質上証言法を多数の力で踏みにじるもので、国民の厳しい批判を避けることはできません。
 日商岩井事件判決公判において半谷裁判官が指摘したように、事件の根源にあってうみを流し出している腐敗の実態にも目を向ける必要があり、この事件からどう教訓を引き出すかは国民に課せられた課題であり、国民の負託を受けた国会としての責務はきわめて重大であります。このように真相の徹底的解明なしに幕引きすることに対しては、国会の権威にもかかわるゆゆしい問題としてわが党は強く反対するものであります。
 なお、付言いたしますが、安全保障特別委員会については、違憲の自衛隊を承認をすることになりますから反対し、また、わが党は老後保障特別委員会を設置することを要求するものであります。
 以上です。
#7
○栗林卓司君 私は、航空機輸入調査特別委員会を継続して設置する問題について、民社党・国民連合を代表して設置を要求する意見を述べます。
 航空機輸入調査特別委員会そのものについて言えば、私は必ずしも賛成ではありません。本来、政治汚職はあってはならない問題であります。しかし、現実には、残念ながら広範多岐な分野にわたって存在する可能性があると言わなければなりません。航空機輸入に関する問題にとどまらないのであります。特に、日本・韓国、日本・インドネシアの関係にかかわる汚職問題は、その存在がささやかれながら、いまだ全く解明されておりません。したがって、まさしくいま必要なものは、鈴木総理が熱意を燃やしておられる倫理委員会であるのかもしれません。そしてこの方向について各党に異論があろうとは思われません。しかし、それがなぜ航空機輸入調査特別委員会になったかと言えば、一つにはロッキード事件の衝撃、二つには米国証券取引委員会からもたらされた情報がきわめて具体的であったことであります。それはやむを得ない面が大きかったとは思いますが、しかし、問題解明の範囲を航空機の輸入に限っていることは決して妥当なものとは言えませんし、早急に見直す必要があったと言わなければなりません。
 この意味で、鈴木総理の倫理委員会設置の提唱は評価に値すると思います。しかも、総理すなわち自民党総裁の提唱でありますから自民党側に問題があるはずはありません。問題は野党がどのような態度をとるかであります。しかるに、その自民党が、野党がどのような態度をとるかについて一回の打診もなしに、しかも片方では航空機輸入調査特別委員会を廃止をする態度をとっているのはどういうことでありましょうか。しかも同委員会は偽証問題について案件は持ち越しになっており、いまだに結論が出ていないのであります。いま廃止する理由は全くありません。しかし、民社党・国民連合としては、仮に廃止されたとしても、決算委員会もあれば、運輸委員会、法務委員会があります。そして、これら委員会の委員長は野党が握っております。この点が衆参の大きな違いであります。
 衆議院は知らず、参議院自民党としては、委員長を自民党が握っている航空機輸入調査特別委員会を存続させておいた方がよかったのではありますまいか、老婆心ながら申し上げておきたいと思います。
 以上、私は委員会の設置を要求し、廃止に反対の意見を申し上げてまいりましたが、航空機輸入調査特別委員会の存否にかかわらず、政治倫理の確立のためにあらゆる局面において闘うことを表明して意見表明を終わります。
#8
○遠藤要君 自由民主党・自由国民会議では、倫理委員会については先ほどの理事会でもいろいろ議論がございましたが、わが党としても、この倫理委員会の設置また性格等について、各党と十分一緒になって検討することにやぶさかでないということをこの際付言しておきたいと思います。御了承願います。
#9
○委員長(桧垣徳太郎君) 以上、各党の御意見を承りましたが、意見が一致いたしませんので、この際採決をいたします。
 航空機輸入に関する調査特別委員会を設置することに賛成の諸君の挙手を願います。
   〔賛成者挙手〕
#10
○委員長(桧垣徳太郎君) 少数と認めます。よって、航空機輸入に関する調査特別委員会は設置しないことに決定いたしました。
 遠藤君から発言を求められております。これを許します。遠藤君。
#11
○遠藤要君 この際、自由民主党といたしましては次の提案を行いたいと思います。
 すなわち、従前設置されておりました安全保障及び沖縄・北方問題に関する特別委員会は、その設置目的が二つの内容を持っておりましたので、これを二つに分割して別個の特別委員会を設置するようにお願いいたしたいと思います。
 すなわち、日米安全保障条約及び自衛隊等国の安全保障に関する諸問題を調査し、その対策樹立に資するため、委員二十五名から成る安全保障特別委員会を、また、沖縄及び北方問題に関する対策樹立に資するため、委員二十名から成る沖縄及び北方問題に関する特別委員会を、それぞれ設置することを提案いたしますので、委員長において委員会に諮られますようお願いいたしますとともに、各会派の御賛同をちょうだいいたしたいと思います。
#12
○委員長(桧垣徳太郎君) ただいま遠藤理事から御提案がありました、従前の安全保障及び沖縄・北方問題に関する特別委員会を分割し、安全保障特別委員会並びに沖縄及び北方問題に関する特別委員会をそれぞれ設置することについてお諮りいたします。
 最初に、安全保障特別委員会の設置についてお諮りいたします。
 日米安全保障条約及び自衛隊等国の安全保障に関する諸問題を調査し、その対策樹立に資するため、委員二十五名から成る安全保障特別委員会を設置することに賛成の諸君の挙手を願います。
   〔賛成者挙手〕
#13
○委員長(桧垣徳太郎君) 多数と認めます。よって、さよう決定いたしました。
 次に、沖縄及び北方問題に関する特別委員会の設置についてお諮りいたします。
 沖縄及び北方問題に関する対策樹立に資するため、委員二十名から成る沖縄及び北方問題に関する特別委員会を設置することに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#14
○委員長(桧垣徳太郎君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
 次に、物価等対策特別委員会、公職選挙法改正に関する特別委員会、科学技術振興対策特別委員会、公害及び交通安全対策特別委員会及びエネルギー対策特別委員会の五特別委員会の設置についてお諮りいたします。
 これら五特別委員会は、前国会どおりの名称、目的及び委員数で設置したいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#15
○委員長(桧垣徳太郎君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
 なお、各特別委員会の委員の各会派に対する割り当て数につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#16
○委員長(桧垣徳太郎君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
    ―――――――――――――
#17
○委員長(桧垣徳太郎君) 次に、委員派遣承認要求の取り扱いに関する件を議題といたします。
 本日、災害対策特別委員長から委員派遣承認要求書が提出されました。
 派遣の目的、派遣委員の氏名等は、お手元の資料のとおりでございます。
 災害対策特別委員長要求のとおり承認することに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#18
○委員長(桧垣徳太郎君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
    ―――――――――――――
#19
○遠藤要君 なおまた、沖縄と安全委が分離されましたけれども、新たに別個な特別委員会が設置の場合には各会派と御相談を申し上げて、また検討することにやぶさかでないということを付言しておきます。
#20
○委員長(桧垣徳太郎君) 本日はこれにて散会いたします。
   午後三時二十四分散会
     ―――――・―――――
ソース: 国立国会図書館
姉妹サイト