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1949/04/19 第7回国会 参議院 参議院会議録情報 第007回国会 水産委員会 第15号
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1949/04/19 第7回国会 参議院

参議院会議録情報 第007回国会 水産委員会 第15号

#1
第007回国会 水産委員会 第15号
昭和二十五年四月十九日(水曜日)
   午後二時十八分開会
  ―――――――――――――
  本日の会議に付した事件
○臘虎膃肭獸猟獲取締法の一部を改正
 する法律案(内閣提出)
○漁業及び水産庁設置法の一部を改正
 する法律案(木下辰雄君外一名発
 議)
○証人喚問に関する件
  ―――――――――――――
#2
○委員長(木下辰雄君) 只今から委員会を開会いたします。
 臘虎膃肭獸猟獲取締法の一部改正案を議題に供します。本法案につきましては数度の委員会において質問が行われましたが、大体質問は終了したと思つておりまを、外に御質問がありましたらお願いいたします。
   〔「質問なし、進行」と呼ぶ者あり〕
#3
○委員長(木下辰雄君) 御質問ないようでございますから、これから討論に移ります。御意見のある方の御発言を願います
 尚ちよつと申上げますが、全員の意見によりまして、その筋に修正案を提出いたしておりましたが、それが決まりましたので、一応私から朗読いたします。
  臘虎膃肭獸猟獲取締法の一部を改正する法律案の一部を次のように修正する。
  第一條の改正規定中「膃肭獸ノ獸皮若ハ」を「膃肭獸ノ獸皮又ハ」に、「製品ノ所持」を「其ノ製品ノ所持」に改める。
  第二條の改正規定中「第二條を次のように改める」を「第二條及び第三條を次のように改める」に改め、同條の改正規定の次に次のように加える。
  第三條 削除
  第六條の改正規定中「並ニ」を「又ハ」に改め、「及び第八條」を削る。
 かような修正案でありまして、これは全員の発議でございました。先ず修正案についての御意見を求めます。
#4
○青山正一君 只今の臘虎膃肭獸猟獲取締法の一部を改正する修正法律案に対しまして、社会党を代間いたしまして賛成するものであります。但しこの問題は「さけ」とか、或いは「ます」、「にしん」などの漁獲に及ぼす影響が非常に大きいのであります。この点十分に御考慮願いたいのであります。法律に基いて如何なる範囲でやるかは省令によつてはつきり決めて頂きたいのであります。尚、今後の許可などの問題も国際情勢の関係もあるけれども、現在までの漁業者の栄績など十分に御考慮願い、将来の目安を立てて頂くことを希望いたしまして、本修正案に賛成するものであります。
#5
○矢野酉雄君 私も本修正案に青山議員と同様賛意を表するものであります。
#6
○田中信儀君 本修正案に対しまして、民主党を代表いたしまして賛意を表するものであります。尚いろいろな希望條件につきましては、青山委員と同様な希望を持つております。
#7
○委員長(木下辰雄君) それでは御意見はないようでありますからして、これから採決をいたしたいと思います。
 それでは採決に移ります。先ず修正案を議題に供します。修正案に賛成の方の挙手を願います。
   〔総員挙手〕
#8
○委員長(木下辰雄君) 全員賛成と認めます。
 それでは修正案を除きました政府の原案に賛成の方の挙手を願います。
   〔総員挙手〕
#9
○委員長(木下辰雄君) 全員賛成と認めます。よつて臘虎膃肭獸猟獲取締法の一部を改正する法律案は全員一致を以て修正議決することに決定いたしました。
 それかに本会議における委員長の報告は、前例によりまして、然るべき御一任頂きたいと思いますが、如何ですか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#10
○委員長(木下辰雄君) 御異議ないと認めます。
 それから本案を可とされた方は逐次御署名を願います。
  多数意見者署名
    青山 正一  西山 龜七
    田中 信儀  矢野 酉雄
  ―――――――――――――
#11
○委員長(木下辰雄君) 次に、漁業法及び水産庁設置法の一部を改正する法律案を議題に供します。
 この法律案は、前国会当時から水産常任委員会全員一致の下に修正案を作成いたしまして、その筋の了解を得た案でありますが、この前の修正の場合に漏れましたのでゐ今回これを全員の名において提案することになりましたけれドも、欠席議員もありましたので、便宜上委員長と矢野委員の両名の提案といたして上程した次第であります。この法案の内容その他につきましては、皆様が、お作りになつた法案でありますので、一々内容を御説明することは省略いたしまして、直ちに質疑に入るわけでありますが、質疑も自問自答になりますので、この際、質疑を省略いたしたいと思いますが、如何がですか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#12
○委員長(木下辰雄君) 御異議ないと認めます。
 それではこの本法案の討論に入ります。
#13
○矢野酉雄君 これは只今委員長から、すでにこの法案の趣旨について御説明がありましたように、第六国会の際、本参議院の水産常任委員会において、ここに御列席の青山委員その他全員の方々から非常ら積極的に支援せられる意見が発表せられ、国会の立法府そのものが、満場一致これを是非通過させたいという熱意を持つておつたのでありますが、当時出席の農林当局の意向を数次に亘つて打診しましたところ、農林当局も全面的にこれに賛同をしておるのであります。これは恐らく国民全体が、有明打連合海区漁業調整委員会並びにその事務局を設けることいついては、世論の帰趨が、一に設立することに結論付けられておると見てよろしいと思います。こういうように正しい世論のバツクを受けて立法せられるものは速かに早く法律案とし、これを実施せられるように私共自身希望して止みません。その提案の理由或いはその内容等については、すでに我々自身がこれを計画し、これを立案し、検討しておるのでありますから、満場の各位の御賛同を願いたいと思います。私は緑風会を代表いたしまして、進んで賛意を表する次第であります。
#14
○青山正一君 只今緑風会の矢野さんの御意見の通り、私も社会党を代表いたしまして賛成いたします。但し衆議院の漁業法改正に因む紀伊水道の問題とお互に帳消しにならぬように特に願うものであります。(「賛成」と呼ぶ者あり)
#15
○田中信儀君 本法案に対しまして、民主党を代表いたしまして賛意を表します。
#16
○委員長(木下辰雄君) 討論は終結したものと認めて御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#17
○委員長(木下辰雄君) 御異議ないと認めます。
 それでは本法案について採決いたします。本法案について原案通り可決することを賛成の方の御挙手を願います。
   〔総員挙手〕
#18
○委員長(木下辰雄君) 全員異議ないと認めます。それでは本案は原案通り全会一致を以て可決すべきものと決定いたしました。
 それから本会議における委員長の報告は、前例によりまして、然るべく御一任頂きたいと思いますが、如何でございましようか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#19
○委員長(木下辰雄君) 御異議ないと認めます。それから本案を可とせられた方の御署名をお願いいたします。
  多数意見者署名
    青山 正一  西山 龜七
    田中 信儀  矢野 酉雄
  ―――――――――――――
#20
○委員長(木下辰雄君) それではちよつてお諮りいたしますが、漁業法の一部を改正する法律案の審議に資するために、青山委員と田中委員が二十日から三十日までの間に五日間、それぞれ調査にお出でになられますが、それに続いて証人を喚問いたすことについての御意見を求めたいと思います。
#21
○青山正一君 只今委員長の仰せの通り、二十日から二十五日に亘りまして、田中さんなり、私なりが紀伊水道の問題に関しまして、兵庫県なり或いは徳島県へ出張いたしたいと思いますが、今国会もあと残り少なくなつておりますので、どちらにしましても、参議院としては誠意を表す意味におきましても、この二十七日か、八日、いずれかの日に一つ公聽会を特に開いて頂きたいということと、特にできるだけ多数の人間を証人に喚問いたしまして、一つ十分に御調査願いたいということを御希望申上げたいと思います。
#22
○矢野酉雄君 今の問題について、あとで意見を述べますが、最前の有明海連合海区漁業調整委員会設立の際、私賛成の意見を表明いたしました際、青山議員並びに西山議員と申上げましたのですが、田中議員ということを実は落しましたので、これは委員長において然るべく追加して頂きたいと思います。それから紀伊水道における調整委員会を設ける、この立法の問題は、すでに衆議院において可決せられて、本院に送付せられておるところの案でありまするが、併しこれに対しては非常な対蹠的な意見がありまして、例えば大阪、岡山、広島、山口、愛媛、或いは香川という地区においては、非常な反対の意思を表明せられておる向きがあります。そこで参議院の水産常任委員会というものが如何なら態度をとるかについては、非常な注目の焦点になつております。今度こそいわゆる参議院なるものが、国民の信頼を得るような、公正にして妥当な結論を下し得るかどうかという、非常なこれは参議院自身の権威と機能に関する重人な問題であると私は考えるのであります。そこでその最後の断を下すために実地を視察されるという、その委員長の動議に私双手を挙げて賛同を表するものでありますが、派遣せられる両議員の役目は実に重大でありまして、ささやかなる言動等についても白を或いは黒というふうにして報道するような向きを予想することのできるような、切迫したデリケートなる環境の中に派遣せられるのでありますから、十分委員長自身におかせられましても、又両議員におかせられましても、それらのことをすでに予測せられまして、有終の視察の目的を達して頂くように、これは特にお願いをする次第であります。又公聽会開催のことも、理論的から言つて、民主的の結論を生み出すためには当然でなければならんと思いますが、会期切迫の折でありますので、その点十分議院運営等の問題についてよく委員長において連絡をとつて頂いてそれが可能であるという見通しが付けば、これ亦私双手を挙げて賛同を表するものであります。
#23
○委員長(木下辰雄君) ちよつとお諮りいたしますが、一府六県の瀬戸内海の方と、それから和歌山、徳島おのおの平均一名ずつの証人を二十八日に喚問いたしたいと思いますが、如何でしようか。
#24
○矢野酉雄君 全部で何人ですか。
#25
○委員長(木下辰雄君) 全部で九名、和歌山、徳島、大阪、兵庫、香川、愛媛、岡山、広島、山口、九名如何でしようか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#26
○矢野酉雄君 それからその人選については、或る場合にはその県の水産課長等のいわゆる官吏という立場の者も加入せしめる必要があるだろうと思いますから、その人選等は委員長に私は一任しますが、十分公聽会を開催する意義にふさわしいように人選をして頂きたいと思います。
#27
○青山正一君 私はまあ全部委員長に御一任いたしますが、例えば和歌山県の方に賛成の人もおりますし、或いは反対の人もおります。それから徳島も同様だろうと思います。その点を御考慮願つて、例えば和歌山とか、徳島の方に今一名余分に取るというようなことは、全部委員長の方に御一任いたしたいと思います。その点一つ適宜にお取計らい願いたいと思います。
#28
○田中信儀君 只今の青山君の御意見に賛成であります。ただ和歌山と徳島はもう一人ずつ加えて頂いたら結構だらうと思いますが、特に委員長に御一任いたしてありまして、差出がましいことは申しませんが……。
#29
○委員長(木下辰雄君) 私の意見は別に多数決で以て決するのではないので、成るべく実情を一県ずつ聞きたいと思いますので、和歌山、徳島を特に二名にする必要もないと思いますので、尚御説もありますので、十分考慮して人選いたしたいと思います。
#30
○矢野酉雄君 それから議員の数が二名というのは、青山議員が社会党であり、田中議員が民主党である。政党、政派というようなふうに考えなくてもよろしいが、緑果会から誰か委員長か、或いは江熊君が一人加わつたらどうですか。
#31
○委員長(木下辰雄君) 申上げますが、成るべくお暇の方をというのと、この前すでに人選も済みましたので、江熊君その他何かとお忙しいのでなかなか来られない、田中君、青山君はその点いいので何しました。
   〔矢野酉雄君「異議なし、矢野の意見は撤回いたします」と述ぶ〕
#32
○委員長(木下辰雄君) それではさよう御承認願います。本日の委員会はこれにて散会いたします。
   午後二時四十分散会
 出席者は左の通り。
   委員長     木下 辰雄君
   委員
           青山 正一君
           西山 龜七君
           田中 信儀君
           矢野 酉雄君
  政府委員
   農林事務官
   (水産庁次長) 山本  豐君
ソース: 国立国会図書館
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