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1980/06/02 第94回国会 衆議院 衆議院会議録情報 第094回国会 社会労働委員会 第18号
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1980/06/02 第94回国会 衆議院

衆議院会議録情報 第094回国会 社会労働委員会 第18号

#1
第094回国会 社会労働委員会 第18号
昭和五十六年六月二日(火曜日)
    午前十時三十五分開議
 出席委員
   委員長 山下 徳夫君
   理事 今井  勇君 理事 戸井田三郎君
   理事 戸沢 政方君 理事 湯川  宏君
   理事 田口 一男君 理事 森井 忠良君
  理事 平石磨作太郎君 理事 米沢  隆君
      逢沢 英雄君    小沢 辰男君
      金子 岩三君    亀井 善之君
      北村 義和君    小坂徳三郎君
      古賀  誠君    友納 武人君
      中尾 栄一君    中野 四郎君
      長野 祐也君    丹羽 雄哉君
      葉梨 信行君    八田 貞義君
      浜田卓二郎君    池端 清一君
      小野 信一君    金子 みつ君
      川本 敏美君    栂野 泰二君
      永井 孝信君    大橋 敏雄君
      塩田  晋君    浦井  洋君
      小沢 和秋君    石原健太郎君
      菅  直人君
 出席国務大臣
        労 働 大 臣 藤尾 正行君
 出席政府委員
        厚生政務次官  大石 千八君
        厚生省児童家庭
        局長      金田 一郎君
        労働省労働基準
        局賃金福祉部長 寺園 成章君
 委員外の出席者
        労働省職業安定
        局雇用政策課長 野見山眞之君
        社会労働委員会
        調査室長    河村 次郎君
    ―――――――――――――
委員の異動
六月二日
 辞任         補欠選任
  木野 晴夫君     逢沢 英雄君
  船田  元君     北村 義和君
  牧野 隆守君     亀井 善之君
  佐藤  誼君     小野 信一君
同日
 辞任         補欠選任
  逢沢 英雄君     木野 晴夫君
  亀井 善之君     牧野 隆守君
  北村 義和君     船田  元君
  小野 信一君     佐藤  誼君
    ―――――――――――――
五月二十八日
 公的無年金者となった重度身体障害者の救済等
 に関する請願(土井たか子君紹介)(第五三四
 七号)
 労働者災害補償保険法の改善に関する請願(土
 井たか子君紹介)(第五三四八号)
 身体障害者に対する福祉行政に関する請願(土
 井たか子君紹介)(第五三四九号)
 民間保育事業振興に関する請願(浅井美幸君紹
 介)(第五三五〇号)
 障害児・者の社会生活、社会発展への全面参加
 と平等実現に関する請願(和田耕作君紹介)(
 第五三五一号)
 国立腎センター設立に関する請願(北側義一君
 紹介)(第五三五二号)
 老人医療有料化反対、老人医療制度改善等に関
 する請願(枝村要作君紹介)(第五三五三号)
 同(岡本富夫君紹介)(第五三五四号)
 同(川本敏美君紹介)(第五五一三号)
 同(栂野泰二君紹介)(第五五一四号)
 労働基準法改悪阻止及び婦人の権利、地位の向
 上に関する請願(浅井美幸君紹介)(第五三五
 五号)
 健康保険の歯科医療充実等に関する請願(浅井
 美幸君紹介)(第五三五六号)
 重度戦傷病者及び家族の援護に関する請願外一
 件(櫻内義雄君紹介)(第五三五七号)
 同外一件(細田吉蔵君紹介)(第五三五八号)
 同(河野洋平君紹介)(第五四三四号)
 同(森下元晴君紹介)(第五四三五号)
 同(森田一君紹介)(第五四三六号)
 同外三件(唐沢俊二郎君紹介)(第五五一五
 号)
 老人医療の有料化反対、高齢者の総合的医療・
 保健制度確立に関する請願外一件(岡本富夫君
 紹介)(第五三五九号)
 同(鍛冶清君紹介)(第五三六〇号)
 同(上坂昇君紹介)(第五三六一号)
 同外一件(西中清君紹介)(第五三六二号)
 同(串原義直君紹介)(第五四三七号)
 同(鈴木強君紹介)(第五四三八号)
 障害者の所得保障制度確立に関する請願(平石
 磨作太郎君紹介)(第五三六三号)
 身体障害者福祉法の対象範囲拡大等に関する請
 願(愛野興一郎君紹介)(第五三六四号)
 同(大橋敏雄君紹介)(第五三六五号)
 同(平石磨作太郎君紹介)(第五三六六号)
 同(田口一男君紹介)(第五四三九号)
 同(森井忠良君紹介)(第五四四〇号)
 同(金子みつ君紹介)(第五五一六号)
 無認可障害者作業所の助成に関する請願(平石
 磨作太郎君紹介)(第五三六七号)
 同(田口一男君紹介)(第五四四一号)
 同(森井忠良君紹介)(第五四四二号)
 同(金子みつ君紹介)(第五五一七号)
 同(川本敏美君紹介)(第五五一八号)
 同(佐藤誼君紹介)(第五五一九号)
 同(栂野泰二君紹介)(第五五二〇号)
 雇用保障及び労働時間短縮等に関する請願(伊
 藤茂君紹介)(第五四二五号)
 療術の制度化促進に関する請願外二件(小此木
 彦三郎君紹介)(第五四二六号)
 同外二件(奥田幹生君紹介)(第五四二七号)
 同外四件(倉成正君紹介)(第五四二八号)
 同外一件(小泉純一郎君紹介)(第五四二九
 号)
 同(始関伊平君紹介)(第五四三〇号)
 同(塚原俊平君紹介)(第五四三一号)
 同(橋本龍太郎君紹介)(第五四三二号)
 同(菅直人君紹介)(第五五一二号)
 婦人に対するあらゆる形態の差別の撤廃に関す
 る条約批准のため関係国内法改正等に関する請
 願(土井たか子君紹介)(第五四三三号)
 視覚障害者の雇用促進に関する請願(菅直人君
 紹介)(第五五一一号)
同月二十九日
 社会保障、社会福祉の拡充等に関する請願(岩
 佐恵美君紹介)(第五五七四号)
 療術の制度化促進に関する請願外五件(綿貫民
 輔君紹介)(第五五七五号)
 歯科医療の改善に関する請願(安藤巌君紹介)
 (第五五七六号)
 老人医療有料化反対、老人医療制度改善等に関
 する請願(中島武敏君紹介)(第五五七七号)
 健康保険の歯科医療充実等に関する請願(安藤
 巖君紹介)(第五五七八号)
 同(渡辺貢君紹介)(第五五七九号)
 重度戦傷病者及び家族の援護に関する請願(島
 村宜伸君紹介)(第五五八〇号)
 老人医療費の有料化と所得制限の強化反対に関
 する請願(岩佐恵美君紹介)(第五五八一号)
 同(小沢和秋君紹介)(第五五八二号)
 同(榊利夫君紹介)(第五五八三号)
 同(松本善明君紹介)(第五五八四号)
 難治性肝炎患者の発生予防体制確立等に関する
 請願(浦井洋君紹介)(第五五八五号)
 障害者の雇用、福祉拡充等に関する請願(安藤
 巖君紹介)(第五五八六号)
 同(瀬崎博義君紹介)(第五五八七号)
 身体障害者福祉法の対象範囲拡大等に関する請
 願(浦井洋君紹介)(第五五八八号)
 無認可障害者作業所の助成に関する請願(浦井
 洋君紹介)(第五五八九号)
 同(米沢隆君紹介)(第五五九〇号)
同月三十日
 脊椎披裂症児者の医療の充実改善に関する請願
 (阿部助哉君紹介)(第五八二二号)
 同(伊藤茂君紹介)(第五八二三号)
 同(上田卓三君紹介)(第五八二四号)
 同(枝村要作君紹介)(第五八二五号)
 同(勝間田清一君紹介)(第五八二六号)
 同(金子みつ君紹介)(第五八二七号)
 同(上坂昇君紹介)(第五八二八号)
 同(高田富之君紹介)(第五八二九号)
 同(武部文君紹介)(第五八三〇号)
 同(塚田庄平君紹介)(第五八三一号)
 同(栂野泰二君紹介)(第五八三二号)
 同(中西積介君紹介)(第五八三三号)
 同(米田東吾君紹介)(第五八三四号)
 脊椎披裂症児者に対する医療の充実改善に関す
 る請願(池端清一君紹介)(第五八三五号)
 失業対策事業の改善に関する請願(北口博君紹
 介)(第五八三六号)
 障害児・者の生活保障に関する請願(永井孝信
 君紹介)(第五八三七号)
 障害児・者の社会生活、社会発展への全面参加
 と平等実現に関する請願(大橋敏雄君紹介)(
 第五八三八号)
 同(池端清一君紹介)(第五八三九号)
 同(枝村要作君紹介)(第五八四〇号)
 同(金子みつ君紹介)(第五八四一号)
 同(川本敏美君紹介)(第五八四二号)
 同(佐藤誼君紹介)(第五八四三号)
 同(田口一男君紹介)(第五八四四号)
 同(栂野泰二君紹介)(第五八四五号)
 同(森井忠良君紹介)(第五八四六号)
 療術の制度化促進に関する請願外三件(鈴木強
 君紹介)(第五八四七号)
 同(岡本富夫君紹介)(第六一四四号)
 老人医療有料化反対、老人医療制度改善等に関
 する請願(枝村要作君紹介)(第五八四八号)
 同(金子みつ君紹介)(第五八四九号)
 同外二件(永井孝信君紹介)(第五八五〇号)
 同外三件(森井忠良君紹介)(第五八五一号)
 同(伊賀定盛君紹介)(第六一四五号)
 同(瀬崎博義君紹介)(第六一四六号)
 同(辻第一君紹介)(第六一四七号)
 地元建設労働者の就労確保等に関する請願(中
 西績介君紹介)(第五八五二号)
 労働者災害補償保険法の改善に関する請願(田
 邊誠君紹介)(第五八五三号)
 身体障害者に対する福祉行政に関する請願(田
 邊誠君紹介)(第五八五四号)
 労働基準法改悪阻止及び婦人の権利、地位の向
 上に関する請願(川本敏美君紹介)(第五八五
 五号)
 婦人に対するあらゆる形態の差別の撤廃に関す
 る条約批准のため関係国内法改正等に関する請
 願(大原亨君紹介)(第五八五六号)
 労働行政確立に関する請願(川本敏美君紹介)
 (第五八五七号)
 重度戦傷病者及び家族の援護に関する請願(池
 田行彦君紹介)(第五八五八号)
 同(小此木彦三郎君紹介)(第五八五九号)
 同外二件(佐々木義武君紹介)(第五八六〇
 号)
 中途失聴者及び難聴者の救済に関する請願(寺
 前巖君外一名紹介)(第五八六一号)
 医療保険制度、老人医療制度の改悪反対等に関
 する請願(金子みつ君紹介)(第五八六二号)
 老人医療費の有料化と所得制限の強化反対に関
 する請願(飛鳥田一雄君紹介)(第五八六三
 号)
 同(五十嵐広三君紹介)(第五八六四号)
 同(井岡大治君紹介)(第五八六五号)
 同(井上一成君紹介)(第五八六六号)
 同(伊藤茂君紹介)(第五八六七号)
 同(池端清一君紹介)(第五八六八号)
 同(阿部助哉君紹介)(第六一四八号)
 身体障害者の雇用促進に関する請願(佐藤誼君
 紹介)(第五八六九号)
 同(原健三郎君紹介)(第五八七〇号)
 同(部谷孝之君紹介)(第五八七一号)
 同(山本政弘君紹介)(第五八七二号)
 同(石橋政嗣君紹介)(第六一四九号)
 障害者の雇用、福祉拡充等に関する請願(藤田
 スミ君紹介)(第五八七三号)
 身体障害者福祉法の対象範囲拡大等に関する請
 願(湯川宏君紹介)(第五八七四号)
 無認可障害者作業所の助成に関する請願(池端
 清一君紹介)(第五八七五号)
 同(永井孝信君紹介)(第五八七六号)
 同(小沢和秋君紹介)(第六一五一号)
 難治性肝炎患者の発生予防体制確立等に関する
 請願(菅直人君紹介)(第六一五〇号)
六月一日
 老人保健医療制度の改善に関する請願(岩垂寿
 喜男君紹介)(第六二一八号)
 福祉切り下げ反対及び社会保障の改善に関する
 請願(小沢和秋君外一名紹介)(第六二一九
 号)
 労働者災害補償保険法改善に関する請願(小沢
 和秋君紹介)(第六二二〇号)
 障害児・者の社会生活、社会発展への全面参加
 と平等実現に関する請願(菅直人君紹介)(第
 六二二一号)
 療術の制度化促進に関する請願(亀岡高夫君紹
 介)(第六二二二号)
 公的無年金者となった重度身体障害者の救済等
 に関する請願(愛知和男君紹介)(第六二二三
 号)
 労働者災害補償保険法の改善に関する請願(愛
 知和男君紹介)(第六二二四号)
 身体障害者に対する福祉行政に関する請願(愛
 知和男君紹介)(第六二二五号)
 身体障害者の雇用促進に関する請願(愛知和男
 君紹介)(第六二二六号)
 労働基準法改悪阻止及び婦人の権利、地位の向
 上に関する請願(小沢和秋君紹介)(第六二二
 七号)
 健康保険の歯科医療充実等に関する請願(小沢
 和秋君紹介)(第六二二八号)
 同(正木良明君紹介)(第六二二九号)
 医療労働者の増員、准看護婦制度の廃止等に関
 する請願(菅直人君紹介)(第六二三〇号)
 労働行政確立に関する請願(小沢和秋君紹介)
 (第六二三一号)
 難治性肝炎患者の発生予防体制確立等に関する
 請願(小沢辰男君紹介)(第六二三二号)
 脊椎披裂症児者の医療の充実改善に関する請願
 (上田哲君紹介)(第六二三三号)
は本委員会に付託された。
    ―――――――――――――
六月一日
 季節労働者の積雪寒冷地冬期雇用促進給付金制
 度改善に関する陳情書(函館市議会議長本間
 新)(第三一一号)
 障害者の完全参加と平等実現のための施策に関
 する陳情書(北本市議会議長鈴木英寿)(第三
 一二号)
 薬価基準引き下げ及び医療費改定の同時実施に
 関する陳情書(東京都千代田区麹町二の一四日
 本病院会長内藤景岳)(第三一三号)
 社会保険診療報酬の引き上げ等に関する陳情書
 (山口市湯田温泉三の二の三三山口県医師会副
 会長阿武寿人)(第三一四号)
は本委員会に参考送付された。
    ―――――――――――――
本日の会議に付した案件
 厚生関係の基本施策に関する件
 労働関係の基本施策に関する件
 母子福祉法の一部を改正する法律案起草の件
 母子家庭の母等の雇用の促進に関する件
 労働時間短縮の促進に関する件
     ――――◇―――――
#2
○山下委員長 これより会議を開きます。
 厚生関係の基本施策に関する件について調査を進めます。
 母子福祉法の一部を改正する法律案起草の件について議事を進めます。
 本件につきましては、先般来各会派閥において御協議いただき、意見の一致を見ましたので、委員長において草案を作成し、委員各位のお手元に配付いたしてございます。
 その起草案の趣旨及び内容について、委員長から簡単に御説明申し上げます。
 母子家庭に対しましては、従来から母子福祉法に基づいて各種の施策が講ぜられております。しかし、子供が二十歳に達した場合には、その対象から外れることになっておりますが、子供が二十歳に達した以後においても経済的、社会的環境は必ずしも恵まれているとは言えない実情でありまして、その対策が従来から要望されてきたところであります。
 このため、本案は、これらの寡婦に対して、母子家庭の母に準じた各種の施策を講じ、その福祉の一層の向上を図ろうとするもの等で、その主な内容は次のとおりであります。
 第一に、法律の題名を母子及び寡婦福祉法に改めるとともに、目的、基本理念等について母子家庭の母に準じて寡婦についても規定すること。
 第二に、寡婦の範囲を、配偶者のない女子であって、かつて母子家庭の母であったものとすること。
 第三に、寡婦に対して、母子家庭の母と同様に、母子相談員や福祉事務所での相談業務、国または地方公共団体の設置した事務所等における売店等の優先許可、たばこ小売人の優先指定等の福祉の措置を講ずること。
 第四に、国及び地方公共団体は、母子家庭の母及び児童並びに寡婦の雇用の促進を図るため、職業訓練の実施、就職のあっせん等必要な措置を講ずるように努めるものとすること。
 第五に、従来から予算措置で行われてきました寡婦福祉資金の貸付事業を法定化すること等であります。
 なお、この法律は、昭和五十七年四月一日から施行することといたしております。
 以上が、本起草案の趣旨及び内容であります。
#3
○山下委員長 この際、発言の申し出がありますので、これを許します。森井忠良君。
#4
○森井委員 この際、確認をしておきたいことがございますので、以下御質問申し上げます。
 ただいまの委員長の御提案によります第十九条の三、これは売店等の設置の許可等の規定でございますけれども、この規定によりまして寡婦についても母子家庭の母に準じて優先許可を与えるよう努めることとされておるわけでございますが、この規定の運用に際しては慎重な配慮が必要であると考えるので、この点に関し確認をしておきたいと思うわけでございます。
 お尋ねの第一は、母子家庭と寡婦では母子家庭の方が就職が困難ではないか、こう考えられるわけでございますが、この点についてどのような指導をなさるのか、お伺いをしたいと存じます。
#5
○大石政府委員 今回の改正により規定された寡婦に対する福祉の措置は、第二条第二項において「寡婦には、母子家庭の母に準じて健康で文化的な生活が保障されるものとする。」とあるように、あくまで母子家庭が寡婦に優先するものであるので、本条の規定の運用もその趣旨に沿ったものとするよう指導してまいりたいと考えます。
#6
○森井委員 二番目の御質問は、寡婦が売店等に就職をいたしました後、いつまでもそこに居座るということであっては問題が起きるのではないかと思うのでございますが、この点についてはどのようにお考えなのか、お伺いをいたします。
#7
○大石政府委員 この規定は、主として、母子家庭の母として売店等の許可を受けた者が、子供が二十歳に達した時点でにわかにほかの職を見つけることは困難であることなどの事情への対応策として定められたものでありますので、当該売店等に働く寡婦が扶養していた子の自立等他の方途により自立が図られるようになった場合には、より必要の高い母子家庭の母または寡婦に機会を譲るようこれからも指導してまいりたいということでございます。
#8
○森井委員 三つ目の質問でございますが、この規定の運用に当たっては、いわゆる名義貸しが問題になるわけでございますが、名義貸しがないようにぜひともしていただきたいと存ずるわけでございます。この点についてもお考えを承っておきたいと存じます。
#9
○大石政府委員 第十六条第二項には、売店等の優先許可を受けた者に対し、病気その他正当な理由がある場合のほかはみずからその業務に従事しなければならないと規定されておりますので、この規定に沿った指導を行い、いわゆる名義貸しの行われないよう努める所存でございます。
#10
○森井委員 四番目の御質問でございますが、大体わかりました。しかし、いま政務次官から御答弁になりましたことは、やはり国会の答弁だけでなくて通知等文書で指導なさるべきだと存ずるわけでございますが、この点についてはいかがでしょうか。
#11
○大石政府委員 以上の御指摘の事項については、いずれも重要なことでありますので、本改正の施行後、通知等文書で地方公共団体等を指導してまいりたいと考えております。
#12
○森井委員 最後に、これは特に公明党から強調された問題でございますけれども、本改正法案の福祉の措置の対象とならない子供のない未亡人に対しても福祉の措置を講ずるよう引き続き検討すべきではないかと思うわけでございます。この点、お答えを願いたいと存じます。
#13
○大石政府委員 本改正法の福祉の措置は、いわゆる母子家庭のOBに限定されておりますが、今後、子供のない未亡人については、経済的、社会的状況を見定めながら引き続き前向きに検討を行ってまいりたいと考えます。
#14
○山下委員長 この際、内閣において、もし御意見があればお述べ願いたいと存じます。
#15
○大石政府委員 本来ならば厚生大臣が出席して御意見を申し上ぐべきところでございますが、よんどころない事情のため出席できませんので、私から発言させていただきます。
 まず、本法律案の提出につきまして、議員各位の御尽力と御熱意に深く敬意を表するものでございます。
 母子福祉法の一部を改正する法律案につきましては、政府としては、やむを得ないものと考えます。
 なお、今後とも御趣旨を体し、制度の適切な運用に努めるとともに、母子家庭及び寡婦の福祉の増進のために施策の一層の推進を図ってまいる所存でございます。
#16
○山下委員長 採決いたします。
 お手元に配付いたしてあります草案を母子福祉法の一部を改正する法律案の成案とし、これを委員会提出の法律案と決するに賛成の諸君の起立を求めます。
    〔賛成者起立〕
#17
○山下委員長 起立総員。よって、さよう決しました。
 委員長において、所要の提出手続をとることといたします。
     ――――◇―――――
#18
○山下委員長 次に、労働関係の基本施策に関する件について調査を進めます。
 この際、今井勇君外六名より、自由民主党、日本社会党、公明党・国民会議、民社党・国民連合、日本共産党、新自由クラブ及び社会民主連合七派共同提案に係る母子家庭の母等の雇用の促進に関する件について、また、今井勇君外六名より、自由民主党、日本社会党、公明党・国民会議、民社党・国民連合、日本共産党、新自由クラブ及び社会民主連合七派共同提案に係る労働時間短縮の促進に関する件について決議されたいとの動議がそれぞれ提出されております。
 右両動議を議題といたします。
 まず、母子家庭の母等の雇用の促進に関する件について、提出者より趣旨の説明を聴取いたします。田口一男君。
#19
○田口委員 私は、自由民主党、日本社会党、公明党・国民会議、民社党・国民連合、日本共産党、新自由クラブ及び社会民主連合を代表いたしまして、本動議について御説明申し上げます。
 案文を朗読して説明にかえさせていただきます。
    母子家庭の母等の雇用の促進に関する件(案)
  国及び地方公共団体は、母子家庭等が置かれている特別の状況にかんがみ、母子家庭の母等の雇用を促進するため、自ら雇用対策を進めるとともに、特に次の事項に留意して、関係施策の強化とより一層の積極的な推進を図り、もつてその生活の安定を図るよう努めるものとする。
 一 職業訓練の機動的な実施
 二 職業相談員の増員等職業紹介体制の整備
 三 雇用対策法及び雇用保険法に基づく雇用援護措置の積極的な活用
 四 事業内託児施設その他の福祉施設の設置又は利用の促進
  右決議する。
以上であります。
 何とぞ委員各位の御賛同をお願いいたします。(拍手)
#20
○山下委員長 これにて趣旨説明は終わりました。
 採決いたします。
 本動議に賛成の諸君の起立を求めます。
    〔賛成者起立〕
#21
○山下委員長 起立総員。よって、今井勇君外六名提出の動議のごとく母子家庭の母等の雇用の促進に関する件について決議することに決しました。
 次に、労働時間短縮の促進に関する件について、提出者より趣旨の説明を聴取いたします。米沢隆君。
#22
○米沢委員 私は、自由民主党、日本社会党、公明党・国民会議、民社党・国民連合、日本共産党、新自由クラブ及び社会民主連合を代表いたしまして、本動議について御説明申し上げます。
 案文を朗読して説明にかえさせていただきます。
    労働時間短縮の促進に関する件(案)
  労働時間の短縮が急務の課題となつている。国民は、心にゆとりのある生活を強く求め、高齢化社会の到来は、高齢者の活力の保持と、雇用確保のために、労働時間の短縮を不可欠としており、また貿易立国である我が国は、国際協調の観点からも労働時間の短縮を積極的に進める必要がある。
  よつて政府は、中小企業等に対する特別の配慮をしつつ、労働時間短縮・完全週休二日制の推進等により、昭和六十年度までに年間総労働時間が二千時間以内となるよう、指導措置を積極的に講ずべきである。
  右決議する。
以上であります。
 何とぞ委員各位の御賛同をお願いいたします。(拍手)
#23
○山下委員長 これにて趣旨説明は終わりました。
 採決いたします。
 本動議に賛成の諸君の起立を求めます。
    〔賛成者起立〕
#24
○山下委員長 起立総員。よって、今井勇君外六名提出の動議のごとく労働時間短縮の促進に関する件について決議することに決しました。
#25
○山下委員長 ただいまの両決議に対し、労働大臣から発言を求められておりますので、これを許します。藤尾労働大臣。
#26
○藤尾国務大臣 ただいま御決議のありました母子家庭の母等の雇用の促進に関する決議及び労働時間短縮の促進に関する決議につきましては、その御趣旨を十分尊重いたしまして努力する所存でございます。
#27
○山下委員長 なお、両決議の議長に対する報告及び関係方面への参考送付等につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#28
○山下委員長 御異議なしと認め、さよう決しました。
 次回は、明後四日木曜日午前十時理事会、正午委員会を開会することとし、本日は、これにて散会いたします。
    午前十時四十八分散会
     ――――◇―――――
ソース: 国立国会図書館
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