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1980/02/10 第94回国会 衆議院 衆議院会議録情報 第094回国会 本会議 第5号
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1980/02/10 第94回国会 衆議院

衆議院会議録情報 第094回国会 本会議 第5号

#1
第094回国会 本会議 第5号
昭和五十六年二月十日(火曜日)
    ―――――――――――――
  昭和五十六年二月十日
    午後二時 本会議
    ―――――――――――――
○本日の会議に付した案件
 人事官任命につき同意を求めるの件
 国家公安委員会委員任命につき同意を求めるの
  件
 社会保険審査会委員長及び同委員任命につき同
  意を求めるの件
 中央社会保険医療協議会委員任命につき同意を
  求めるの件
 昭和五十五年度一般会計補正予算(第1号)
 昭和五十五年度特別会計補正予算(特第1号)
 昭和五十五年度政府関係機関補正予算(機第1
  号)
 昭和五十五年度の水田利用再編奨励補助金につ
  いての所得税及び法人税の臨時特例に関する
  法律案(大蔵委員長提出)
 農業共済再保険特別会計における農作物共済、
  畑作物共済及び果樹共済に係る再保険金の支
  払財源の不足に充てるための一般会計からす
  る繰入金等に関する法律案(内閣提出)
    午後三時三十三分開議
#2
○議長(福田一君) これより会議を開きます。
     ――――◇―――――
 人事官任命につき同意を求めるの件
 国家公安委員会委員任命につき同意を求めるの件
 社会保険審査会委員長及び同委員任命につき同意を求めるの件
 中央社会保険医療協議会委員任命につき同意を求めるの件
#3
○議長(福田一君) お諮りいたします。
 内閣から、
 人事官に愛川重義君を、
 国家公安委員会委員に平岩外四君を、
 社会保険審査会委員長に加藤信太郎君を、
 同委員に黒木延君を、
 中央社会保険医療協議会委員に圓城寺次郎君を任命したいので、それぞれ本院の同意を得たいとの申し出があります。
 まず、人事官、国家公安委員会委員及び中央社会保険医療協議会委員の任命について、申し出のとおり同意を与えるに賛成の諸君の起立を求めます。
    〔賛成者起立〕
#4
○議長(福田一君) 起立多数。よって、いずれも同意を与えるに決しました。
 次に、社会保険審査会委員長及び同委員の任命について、申し出のとおり同意を与えるに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#5
○議長(福田一君) 御異議なしと認めます。よって、同意を与えるに決しました。
     ――――◇―――――
#6
○鹿野道彦君 議案上程に関する緊急動議を提出いたします。
 すなわち、この際、昭和五十五年度一般会計補正予算(第1号)、昭和五十五年度特別会計補正予算(特第1号)、昭和五十五年度政府関係機関補正予算(機第1号)、右三件を一括議題となし、委員長の報告を求め、その審議を進められんことを望みます。
#7
○議長(福田一君) 鹿野道彦君の動議に御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#8
○議長(福田一君) 御異議なしと認めます。
    ―――――――――――――
 昭和五十五年度一般会計補正予算(第1号)
 昭和五十五年度特別会計補正予算(特第1号)
 昭和五十五年度政府関係機関補正予算(機第
  1号)
#9
○議長(福田一君) 昭和五十五年度一般会計補正予算(第1号)、昭和五十五年度特別会計補正予算(特第1号)、昭和五十五年度政府関係機関補正予算(機第1号)、右三件を一括して議題といたします。
 委員長の報告を求めます。予算委員長小山長規君。
    〔小山長規君登壇〕
#10
○小山長規君 ただいま議題となりました昭和五十五年度一般会計補正予算(第1号)外二件につきまして、予算委員会における審議の経過及び結果を御報告申し上げます。
 この補正予算三件は、去る一月二十六日予算委員会に付託され、同月三十日に提案理由の説明を聴取し、昨二月九日及び本十日の両日質疑を行い、討論、採決をいたしたものであります。
 まず、補正予算の概要について申し上げます。
 一般会計は、歳入歳出とも、それぞれ一兆九百二十五億円を追加するものでありまして、歳入におきましては、最近までの税収等の実績を勘案し、租税及び印紙収入について七千三百四十億円、専売納付金等税外収入について三百二十億円の増収を見込むとともに、前年度剰余金三千二百六十五億円の受け入れを行っております。
 なお、公債につきましては、建設公債を一千七百億円追加し、特例公債を一千七百億円減額することとしており、公債金の総額は当初予算額と同額であります。
 歳出におきましては、低温などによる農産物被害の異常な発生に伴う農業保険費の追加一千四百八十億円、本年度発生災害による災害復旧等事業費の追加八百七十一億円のほか、給与改善費、地方交付税交付金、国債整理基金特別会計への繰り入れ、その他義務的経費等の追加を行うとともに、既定経費の節減等一千百五十九億円の修正減少を行っております。
 以上の結果、昭和五十五年度の補正後の一般会計予算額は、歳入歳出とも四十三兆六千八百十四億円となり、公債依存度は三二・七%となることになります。
 特別会計予算におきましては、一般会計予算の補正等に関連して、厚生保険特別会計、農業共済再保険特別会計等の十三特別会計について所要の補正を行い、また、政府関係機関予算においては、日本専売公社、日本国有鉄道、住宅金融公庫及び環境衛生金融公庫等について所要の補正を行うことといたしております。
 次に、質疑のうち、主なるものについてその概要を申し上げます。
 まず、本年度の消費者物価の見通しについて、「政府は、当初六・四%と言い、今回それを七%程度に改めたが、一月の東京都区部の物価上昇率から見ると七・七%ぐらいになると思われ、八%以上になると言う人もいる。政府は七%台に抑える自信があるのか」との趣旨の質疑があり、これに対し、政府から、「仮定を置いて計算すれば七・七%という数字が出るが、政府は、現在七%程度を目標に全力を挙げて努力しており、八%になることはない」旨の答弁がありました。
 次に、「今回の補正予算では、源泉所得税の税収が特に増加しているが、これは五十三年度以来制度の手直しをしていないためである。政府は、すぐ国際比較を持ち出して、日本の課税最低限は最も高いと言っているが、実質所得の点から見ると、わが国は食料品や住居費の負担がきわめて大きいので、課税最低限が諸外国に比べて高いとは決して言い得ない。ことに、サラリーマンは、所得の全額を捕捉されているのであるから、この際、物価調整減税を実施すべきではないか」との趣旨の質疑があり、これに対し、政府から、「わが国は、高額所得層の所得税は高いが、中堅所得層の税額を比較すると、たとえ税額がいまの倍になったとしてもまだ低い。また、ヨーロッパでは、間接税の割合が大きいという問題もある。数年間据え置いているため、税負担が重くなっている点もわかるけれども、現在の財政事情や財源問題もあるので、調整減税はしばらくがまんしてほしい」旨の答弁がありました。
 次に、「財政再建のため、政府は、五十七年度に大型消費税の導入を考えていると伝えられており、また、政府税調の中期答申も出ている。一昨年十二月の国会の決議もあるが、政府としてはこれらをどう取り扱うつもりか」との趣旨の質疑があり、これに対し、政府から、「一般消費税に関する国会決議は、政府としても重要視しており、これを尊重するが、税調の提言も幅広い観点から慎重に検討する。財政再建は、肥大化した行財政にメスを加え、減量合理化を図ることを基本としているが、これは国会全体の協力が必要である。政府としても、安易に増税に頼って財政再建を進めることは考えていない」旨の答弁がありました。
 次に、「五十四年産米は百七十八万トン余っているが、五十五年産米が百万トン不足するため、その半ば以上を消費してしまうことになる。他方、二百万トンの備蓄体制は今後も続けることとなっており、五十六年も不作のおそれが多分にある上、米の需要拡大も図っているのであるから、第二期減反計画は、なぜ行わなければならないのか」との趣旨の質疑があり、これに対し、政府から、「万一、五十六年も不作の場合には、五十三年産米を飯米として使用することも考えられる。二期減反計画は、米の長期需給見通しの上に立って計画されたものであり、前回の経験もあるので、この際変更することなく、ぜひとも実施したい」旨の答弁がありました。
 以上のほか、総理のASEAN訪問その他の外交問題、物価と年金との関係、社会保障と所得制限、薬価基準の改定、十全会病院事件、武器輸出問題などについて熱心な質疑応答が行われたのでありますが、詳細は会議録により御承知願いたいと存じます。
 本日、質疑終了後、補正予算三件を一括して討論に付しましたところ、自由民主党及び新自由クラブは賛成、日本社会党、公明党・国民会議、民社党・国民連合及び日本共産党は反対の討論を行い、引き続き採決を行った結果、昭和五十五年度補正予算三件は、賛成者多数をもっていずれも可決すべきものと決しました。以上、御報告を申し上げます。(拍手)
    ―――――――――――――
#11
○議長(福田一君) 三件を一括して採決いたします。
 三件の委員長の報告はいずれも可決であります。三件を委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。
    〔賛成者起立〕
#12
○議長(福田一君) 起立多数。よって、三件とも委員長報告のとおり可決いたしました。(拍手)
     ――――◇―――――
#13
○鹿野道彦君 議案上程に関する緊急動議を提出いたします。
 すなわち、この際、大蔵委員長提出、昭和五十五年度の水田利用再編奨励補助金についての所得税及び法人税の臨時特例に関する法律案は、委員会の審査を省略し、内閣提出、農業共済再保険特別会計における農作物共済、畑作物共済及び果樹共済に係る再保険金の支払財源の不足に充てるための一般会計からする繰入金等に関する法律案とともに、両案を一括議題となし、委員長の趣旨弁明及び報告を求め、その審議を進められんことを望みます。
#14
○議長(福田一君) 鹿野道彦君の動議に御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#15
○議長(福田一君) 御異議なしと認めます。
    ―――――――――――――
 昭和五十五年度の水田利用再編奨励補助金に
  ついての所得税及び法人税の臨時特例に関
  する法律案(大蔵委員長提出)
 農業共済再保険特別会計における農作物共
  済、畑作物共済及び果樹共済に係る再保険
  金の支払財源の不足に充てるための一般会
  計からする繰入金等に関する法律案(内閣
  提出)
#16
○議長(福田一君) 昭和五十五年度の水田利用再編奨励補助金についての所得税及び法人税の臨時特例に関する法律案、農業共済再保険特別会計における農作物共済、畑作物共済及び果樹共済に係る再保険金の支払財源の不足に充てるための一般会計からする繰入金等に関する法律案、右両案を一括して議題といたします。
 委員長の趣旨弁明及び報告を求めます。大蔵委員長綿貫民輔君。
    〔綿貫民輔君登壇〕
#17
○綿貫民輔君 ただいま議題となりました両法律案につきまして申し上げます。
 初めに、大蔵委員長提出、昭和五十五年度の水田利用再編奨励補助金についての所得税及び法人税の臨時特例に関する法律案について、提案の趣旨及びその概要を御説明申し上げます。
 この法律案は、本日大蔵委員会において全会一致をもって起草、提出いたしたものでありまして、昭和五十五年度の水田利用再編奨励補助金に係る所得税及び法人税について、その負担の軽減を図るため、同補助金のうち、個人が交付を受けるものについては、これを一時所得とみなすとともに、農業生産法人が交付を受けるものについては、交付を受けた後二年以内に固定資産の取得または改良に充てた場合には、圧縮記帳の特例を認めようとするものであります。
 なお、本案による国税の減収額は、昭和五十五年度において約十二億円と見積もられますので、内閣の意見を求めましたところ、稲作転換の必要性に顧み、あえて反対しない旨の意見が開陳されました。
 以上がこの法律案の提案の趣旨とその概要であります。
 何とぞ速やかに御賛成あらんことをお願い申し上げます。
 次に、農業共済再保険特別会計における農作物共済、畑作物共済及び果樹共済に係る再保険金の支払財源の不足に充てるための一般会計からする繰入金等に関する法律案につきまして、大蔵委員会における審査の経過並びに結果を御報告申し上げます。
 この法律案は、昭和五十五年度におきまして、全国的な異常低温、長雨等による水稲、大豆、温州ミカン等の被害が異常に発生したことに伴い、農業共済再保険特別会計の農業勘定及び果樹勘定の再保険金の支払いが著しく増大するため、これらの勘定の再保険金の支払い財源に不足が生ずる見込みでありますので、両勘定の再保険金の支払い財源の不足に充てるため、昭和五十五年度において、一般会計から、同特別会計の農業勘定に千三百九十二億七千六百六十八万九千円、果樹勘定に四十七億二千三百三万五千円を限り、それぞれ繰り入れることができることとするとともに、農業勘定の積立金を同勘定の歳入に繰り入れることができることとしようとするものであります。
 なお、これらの一般会計からの繰入金につきましては、後日、農業勘定または果樹勘定におきまして決算上の剰余が生じ、この剰余から再保険金支払基金勘定に繰り入れるべき金額を控除して、なお残余がある場合には、それぞれこれらの繰入金に達するまでの金額を一般会計に繰り戻さなければならないことといたしております。
 本案につきましては、審査の結果、本日質疑を終了し、直ちに採決いたしましたところ、全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。以上、御報告申し上げます。(拍手)
    ―――――――――――――
#18
○議長(福田一君) これより採決に入ります。
 まず、昭和五十五年度の水田利用再編奨励補助金についての所得税及び法人税の臨時特例に関する法律案につき採決いたします。
 本案を可決するに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#19
○議長(福田一君) 御異議なしと認めます。よって、本案は可決いたしました。
 次に、農業共済再保険特別会計における農作物共済、畑作物共済及び果樹共済に係る再保険金の支払財源の不足に充てるための一般会計からする繰入金等に関する法律案につき採決いたします。
 本案は委員長報告のとおり決するに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#20
○議長(福田一君) 御異議なしと認めます。よって、本案は委員長報告のとおり可決いたしました。
     ――――◇―――――
#21
○議長(福田一君) 本日は、これにて散会いたします。
    午後三時五十四分散会
ソース: 国立国会図書館
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