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1949/12/05 第7回国会 参議院 参議院会議録情報 第007回国会 本会議 第2号
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1949/12/05 第7回国会 参議院

参議院会議録情報 第007回国会 本会議 第2号

#1
第007回国会 本会議 第2号
昭和二十四年十二月五日(月曜日)
   午後一時三十三分開議
    ━━━━━━━━━━━━━
 議事日程 第一号
  昭和二十四年十二月五日
   午前十時開議
 第一 請暇の件
    ━━━━━━━━━━━━━
#2
○議長(佐藤尚武君) 諸般の報告は朗読を省略いたします。
     ―――――・―――――
#3
○議長(佐藤尚武君) これより本日の会議を開きます。
 日程第一、請暇の件。佐伯卯四郎君より、海外旅行のため三十九日間請暇の申出がございました。許可することに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#4
○議長(佐藤尚武君) 御異議ないと認めます。
     ―――――・―――――
#5
○議長(佐藤尚武君) この際、お諮りして決定したいことがございます。
 通商産業委員長より、鉱害状況を調査し、併せて広く現地被害者の意見を聽取し、今後の法案審査に資するため、福岡県に島清君、広瀬與兵衞君及び鎌田逸郎君を十二月八日より七日間、運輸委員長より、港湾運送及び港湾行政の実情、貨物取扱の現状、国際観光客受入整備状況、省営バス経営の現状等実地調査のため、東京都、神奈川県、福岡県、熊本県、鹿兒島県及び宮崎県に内村清次君、前之園喜一郎君及び鈴木清一君を十二月六日より一月二十日までの間において十三日間の日程を以て派遣したいとの要求がございました。これら六名の議員を派遣することに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#6
○議長(佐藤尚武君) 御異議ないと認めます。
     ―――――・―――――
   〔木下源吾君発言の許可を求む〕
#7
○議長(佐藤尚武君) 木下源吾君。
#8
○木下源吾君 本員は、この際、人事院勧告案について緊急質問することの動議を提出いたします。
#9
○小川久義君 只今の木下君の動議に賛成いたします。
#10
○議長(佐藤尚武君) 木下君の動議に御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#11
○議長(佐藤尚武君) 御異議ないと認めます。よつてこれより発言を許可いたします。木下源吾君。
   〔木下源吾君登壇、拍手〕
#12
○木下源吾君 人事院は、今回給與ベースの改訂について、国会、政府に勧告をして来たのでありますが、これについて全くこのことは緊急を要することでありますので、質問をいたすわけでありますが、要求しておりました総理大臣、大蔵大臣、肝腎な諸公が見えられないので、この答弁は何とぞ責任のある答弁を、一つ副総理並びに官房長官等からして頂きたいと考えております。
 今回のこの勧告は、公務員の経済生活の維持及び改善のために、人事院は科学的研究調査に基いて愼重な態度で勧告をし、切にこれが実現を要望するという趣旨を申しているのでありますが、すでにこのことについては総理大臣はベースの改訂は行わない、こういうことを本会議で申しておりますが、併しやはりそれは勧告がないためにそう申しているのだと私共は解しております。今日正式に人事院から極めて精細な資料を提出いたしまして、そうして報告をされ、勧告をしているのでありますから、総理大臣としても、又新たなる環境においてこのことを御考慮になることと信じて疑わないのであります。従つて私共は国会といたしまして、而も我が党は、これは直ちにこの人事院勧告に応ずる、そして予算化すべきものである。かように固く信じております。従つて政府はこの予算化をいつするか、この時期を伺いたいのであります。私共この改訂を直ちに行うべしということについては、すでに六千三百円ベースは、昨年七月のCPSその他の基礎で設定されたものでありまして、その後、家計に及ぼす経済的な影響が変化して参りました本年七月においては、昨年同期に比してCPIは一三〇・七、こういう実情にございます。すでにこのことは人事院は公務員法二十八條によつて勧告しなければならぬ当然の帰結と私共は考えております。総理大臣並びにその他政府筋では、改訂を行わないと、こういう理由に、ベースを上げれば物価が上るのである、これはインフレ抑制のために、又均衡予算の建前からドツジ・ラインにおいて面白くない、こういうようなことを言つておりまするが、私共、この公務員ベース六千三百七円は、今回の人事院勧告の七千八百円ベースに変えましても、決して物価の騰貴を促すものではない、かように考えております。何故なれば、第一に、もうすでに公務員は「たけのこ」生活を続けておりまして、あらゆる環境の許す限り、実質的にはかくのごときやはり生活を営んでおるということが第一点であります。
 又このペースを引上げましても、よしそれは多少の物価に影響するところありと雖も、インフレに関係するようなことはない。このペースを引上げて物価に影響するというようなことは私共は全然考えられない。このような実情にあつて尚物価と賃金との問題でインフレーシヨンを巻き起すという点は、民間企業の労働者に対する影響があるということを考えておるようでありますが、民間と公務員とのペースの差は、今日まですでに御承知の通り二〇%乃至三〇%以上の差があるのであります。今回の人事院の勧告のペースは、この民間と公務員との差を鞘寄せしたに過ぎない。而もまだ幾分民間のペースに及ばない点であります。こういうことを考えて見ますというと、私共は若し公務員にこの僅かばかりの賃金を、ペースを上げてやつたからということの影響は、それだけ一方において生活必需品の購買力を高めるには役立つであろう。又このペースが今までよりもこれだけ高くやるのだから、多くやるのだから、贅沢品でも買い得る今日の公務員の状態であるならば、仰せの通り物価に、インフレに非常に影響するでありましようが、今日の公務員の生活は諸君も御承知のごとくであります。五級で四千円そこそこ、そうしてやはり服裝も普通に公務員たるにふさわしい程のこともしなければならぬ。たばこも吸うでありましようし電車へも乘るでありましよう。賢明な諸君は、独身でありと雖もこのペースでは今日生活はできないということは、もうすでに御了解のことと考えられる。従つて今日の公務員の経済状態は非常に悪い。総理大臣みずからこれらの公務員の実質賃金の充実をせなければならない、こういうような申しているのであります。ただ実質賃金を充実するということについては、私は時間がございませんからここに諸君に詳しく申上げる余裕はありませんけれども、すでに物価の騰貴は御承知の通り税の軽減を追越しております。かかる現状でありまするので、公務員の実質賃金を充実するということは、最低の生活ができ、そうして能率的であつて、公務員の体面が保たれなければならぬということと解されるのであります。かかる意味におきまして、総理大臣もみずからこの人事院勧告には応ずるという、私は用意は心ひそかにあつたものと考えられる。ただ均衡予算の上において賃金を上げるということは望ましくないということは、即ち財源の問題でありますが、私共、この財源については、政府が僅かな工夫をするならば今回の人事院勧告の増加額くらいは、必ず直ちに実行できると考えているのであります。こういうわけで、すでに総理大臣の意図も公務員の賃金の安いことを認めているし、尚、財源においても多少の工夫をすればできるのであるから、これは直ちに実行すべきものであると私共は考える。それで政府はこの点についてすでに勧告がございましたので、もはや態度は決定していると考えられます。殊に今日の時期はもはや大晦日を目前に控えております。公務員の諸君は、首相が、或いは年末賞與の構想があるとか或いは越年の餅搗き代を何とかせにやならぬということが閣僚の中からも言われているので、必ず親心を以て何とかして呉れるのであろうというこの期待は、全く正当な要求とまで高まつているということを銘記して頂きたいのであります。もはや国鉄におきましては御案内の通り裁定案が出まして、年内において一人当り平均六千円、来年の一月からは一人当り千円ずつ、合計約四十五億というものは出さなければならない。こういうことに相成つているのでありまして、この点についても政府はもはや臍を固めなければならないし、果して然らばこの年末に行く六千円というものはやはり他の公務員にも普遍的にこれは行くものである、やらなければならないということもお考えになつていると考えます。でありまするから、この際において、もはや躊躇することなく、決してこれは我が国の経済を破壞するとか或いはドツジ・ラインに背反するというような問題ではございませんので、政府は決断を以ておやりになることが望ましいのであります。若しもこのような條理正しき科学的な調査の上に立つてその勧告も尚これに応ぜられいとするならば、果して現政府は政府職員の綱紀の粛正を維持することができるかどうかという、この点について、やはり私はこの際お尋ねしなければならぬ。同時に今日の行政事務その他遂行のために公務員に課せられておる能率の増進が、果して期待できるかどうかということについても、この際お伺いしなければならないのであります。
 次に、私はこの機会に、このペースと関連がございますから、文部関係の教職員についてのことをお尋ねしたいと思うのでありますが、昨日来、全国の教員組合の代表者諸君が集まつて会議をしておられまして、その生活の状況から経済の状況を検討いたしまして、どうしてもこの年末には越冬資金を支給して貰わなければならない、悲状な決意を以て国会その他政府に請願しておるのであります。御案内の通り教員の定員定額の結果、地方におきまして、すでに現在の教員諸君は非常なオーバー・タイム、超過勤務を強いられておるのでありまして、当然この人々が政府の措置によつて、つまり強労働をなし、そうして今日の賃金に据置かれておるという状況から、要求は私共当然だと考えます。そこで政府はこの人事院の勧告を呑んで、直ちに実行することは、同時に地方公務員全体にも、これに準ずるものでありますために、人事院勧告を直ちにこれを実施するということが最大の問題でありまするが、尚、部分的には只今申上げるような非常に逆境にあるところの、非常に困窮しておるところの教員諸君のこの年末の経済事情を考慮して貰いたい(「時間だ」と呼ぶ者あり)ということに対する政府の御答弁を願いたいし、又労働大臣に対しましては、先程申上げるように、国家公務員のペース改訂の結果、地方の労働者に影響があるかどうかという点についてもお伺いを申上げて置く次第であります。以上はこの私の緊急質問の要点でございまするので、それぞれ政府の関係所管大臣から御答弁を願いたいと考えます。(拍手)
   〔国務大臣林讓治君登壇、拍手〕
#13
○国務大臣(林讓治君) 木下議員にお答えをいたします。
 お尋ねの人事院の勧告の問題につきましては、昨日人事院総裁の淺井氏からも詳細の説明がございまして、我々といたしましても考慮すべきものと考えます。が併しながらこの問題は事財政上に少なからざる関係がございますので、目下これが実施いたしまするに如何にしてよろしいかというようなことを、政府におきましては検討をいたしておるわけであります。従いまして、鋭意速かにこれが解決を付けるように努力をいたしたいと考えております。(拍手)
   〔国務大臣増田甲子七君登壇、拍手〕
#14
○国務大臣(増田甲子七君) 木下さんにお答え申上げます。
 人事院の勧告は、目下政府において愼重検討中でございます。只今のところ副総理も申上げましたように、政府といたしましては具体的の所見を申上げ得る段階ではないのでございます。何とぞ御了承の程をお願いいたします。(拍手)
   〔国務大臣鈴木正文君登壇、拍手〕
#15
○国務大臣(鈴木正文君) お尋ねの民間の賃金ベースと公務員の給與との間に相関的の関係が現在の状態の下においてはあるかないかという御質問であります。民間におきましても、公務員と同程度の賃金の所もあり、場合によつてはそれより低い所もあり、心理的影響も考慮いたしまして、影響はないとき言い得ないと存じております。
#16
○議長(佐藤尚武君) 大蔵大臣は病気のため、人事院総裁は関係方面に出向いておるため、これらの答弁は他日に留保をされました。
     ―――――・―――――
   〔板野勝次君発言の許可を求む〕
#17
○議長(佐藤尚武君) 板野勝次君。
#18
○板野勝次君 私はこの際、食糧確保臨時措置法の一部を改正する法律案と、ポツダム宣言の受諾に伴い発する命令に関する件について、緊急質問をすることの動議を提出いたします。
#19
○小川久義君 私は只今の板野勝次君の動議に賛成いたします。
#20
○議長(佐藤尚武君) 板野君の動議に御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#21
○議長(佐藤尚武君) 御異議ないものと認めます。よつてこれより発言を許可いたします。板野勝次君。
   〔板野勝次君登壇、拍手〕
#22
○板野勝次君 (「簡單にお願いします」と呼ぶ者あり)私は食確法とポ政令との問題について、内閣の所見を質したいと思うのであります。
 吉田内閣の行政に対する反撃の反映といたしまして、食確法改訂案は実質上葬り去られたものであり、国民の審判が下されたと思うのであります。然るに吉田内閣はポ政令を準備するやに伝えられておるのであります。即ち去る三日夜遅く、私は森農林大臣の質疑応答の中で、農林大臣は、ポツダム政令を廃止していない現段階においては、そういう措置に出ることもあり得ることでありますと答えておるのであります。政府の解釈では、勅令第五百四十二号は存続しておる立場に立つて、かような手段方法があるのだと考えられたものと思うのでありますが、我が党は、すでにしばしば見解を明らかにいたしましたごとく、この農林大臣の所見とはその意見を異にしていますし、森農林大臣のこの発言は重大な内容を含むものでありまするから、この機会に政府の所見を明確にして置いて頂きたいと思うのであります。即ち第七国会が召集されました今日、農林大臣はポ政令の手続によりまして、前国会における食確法改訂案と同一趣旨内容の政令を出す意思であるかどうか、同一趣旨の内容の政令を出す意思であるかどうかということを明確に答弁して貰いたいのであります。又同時に、このことにつきましては、内閣を代表して総理大臣の所見を披瀝して頂きたいのでありますけれども、例によりまして総理大臣は事ある度ごとに病気が山積いたすのでありまして、止むなく本日は副総理大臣の所見を明確にして頂きたいと思うのであります。(「そんな質問の仕方は国会を侮辱している」と呼ぶ者あり)又農林大臣は、私の更に質問に答えた答弁の中で、食確法の改正はスキヤツピンによつて提案した法律であり、この指令は政府として責任を持つてその指令に従わなければならないことは申上げるまでもないと答弁されたのであります。従つてこの機会に、そのいわゆるスキヤツピンの内容なるものは、そも如何なるものであつたか、その内容を明らかにして頂きたいと思うものであります。又このいわゆる指令は如何なる形式によつて誰から誰に発せられたものであるかどうか。この点もこの機会に明らかにして頂きたいと思いまするし、又いわゆるこの指令の具体化については、先に前国会で提出された改訂案、このただ一つの途しか選ぶ途はなかつたのかどうかという点を明らかにして頂きたいのであります。又農林大臣は同じ答弁の中で、「政府は單に内閣総理大臣でありません。行政府、司法府、立法府、この三つも一つの政府として考えられるのでありますから、スキヤツピンに対する責任はおのずからはつきりすると思います」と答えられて、恰もそれは政府の責任を国会に転嫁するようなことを述べているが、この農林大臣の「政府」という解釈論は、政府がこれによつて威圧し、国会の審議権を制限する、東條軍閥的專制を強行せんとする意図を含む極めて重要な発言内容であり、国際的にも大きな波紋を投げかけるものであると信じまするが故に、この「政府」という解釈内容は、内閣の統一的解釈であるかどうか。又「政府」という解釈に対して、内閣の統一的見解は果して如何なるものであるか。この機会に明確なる答弁を伺つて置きたいと思うのであります。何とぞ明快なる答弁と、我が党が納得の行く、そして又国民も納得の行く御答弁を願いたいと思う。不十分なる答弁の場合におきましては尚重ねて再質問する権利を留保いたしまして、一応私の緊急質問を終る次第であります。(拍手)
   〔国務大臣林讓治君登壇、拍手〕
#23
○国務大臣(林讓治君) 板野議員にお答えをいたします。ポツダム政令の制度が廃止されていない現在といたしましては、かかる方法もあり得るということを農林大臣が申上げたのでありまして、政府といたしましては目下愼重にこれが検討中であります。尚、詳細のことにつきましては関係大臣より答弁をお願いすることといたします。
 尚、第二の御質問といたしましては、政府とはということの御解釈の問題でありますが、政府とは行政府を指す言葉として用いられることが多いのであります。又対外関係その他の或る種の場合におきましては、日本国或いは日本国の機関の総称として用いられる場合も非常に少くないようであります。この意味におきまして、個々の場合について、その判断をするより仕方がないものと私共は考えておるわけであります。(拍手)
   〔国務大臣森幸太郎君登壇、拍手〕
#24
○国務大臣(森幸太郎君) お答えいたします。本法案を前国会に提案いたしました理由は、前々国会に提案いたしました理由と同じことであります。尚いろいろ委員会における私の答弁についての御質問でありましたが、これは委員会において私がお答え申した通りであります。(「進行々々」と呼ぶ者あり、笑声、拍手)
   〔板野勝次君発言の許可を求む〕
#25
○議長(佐藤尚武君) 再質問ならば、時間は六分残つておりますからして、六分以内にお願いいたします。(「もういいじやないか」と呼ぶ者あり)
   〔板野勝次君登壇、拍手〕
#26
○板野勝次君 只今の御答弁は極めて不十分であります。私達は答弁術、答弁の技術をここで聞こうとしているのではなくして、(「そうだそうだ」と呼ぶ者あり)政府の真意を質して、今後における我々の審議権の所在を明らかにして置くことが必要であると思うのでありまして、従つて両大臣の答弁は、内閣を代表して答弁とも聞きにくいような点が多々あつたように思うのであります。そこで副総理に重ねて質問いたしたい点は、先程の答弁では、政府としては検討中であるという御答弁でありました、そこで重ねて質して置きたいのは、その検討は、果して出そうとする意思を以て検討されておるのかどうかという意思の問題を重ねて伺つて置きます。(「具体的答弁」と呼ぶ者あり)更に「政府」に対する解釈、これは個々の場合の判断によるというのであつては、いつの場合においても解釈が明らかにされていないのでありまして、重ねて判断につきまして、「政府」という解釈につきまして一定した標準を示して頂きたい。又森農林大臣の答弁は極めて不満足であるばかりでなく、委員会において答弁したと同様であるというのでありますが、委員会において答弁したことを内容として更に私が質問をしている点については、何ら(「そうだ」と呼ぶ者あり)答えられていないのであります。従つてスキヤツピンの内容を明らかにして頂きたい。この機会に明らかにして頂きたい。この指令は、いわゆる指令は如何なる形式によつて誰から発せられ、誰に発せられたものであるかどうかという点も明らかにされていないのでありまするし、又このスキヤツピンの具体化については改訂案ただ一つの途しか選ぶ途はなかつたのであるかどうかという点につきましても、私は委員会において質問していない点でありまして、これに対する具体的な見解を質して置きたいと申しておるのでありまするから、重ねてこれに対する明快なる答弁と、その内容を明らかにして頂きたいと思うのであります。(拍手)
   〔国務大臣林讓治君登壇、拍手〕
#27
○国務大臣(林讓治君) お答えいたします。
 政府として目下愼重に検討中であるということの問題につきましては、その意思がありや否ということを検討いたしておるわけでありまするから、これはその結果を見ました上において我々はいたしたいと思います。(拍手)尚、国の問題につきましての問題につきましては、或いは具体的な個々の場合においてということについて申上げたことは、先程と同様の考えを持つておるのであります。(「了解」と呼ぶ者あり)
   〔国務大臣森幸太郎君登壇、拍手〕
#28
○国務大臣(森幸太郎君) スキヤツピン六千二百五十七―A号は板野委員も御承知であろうと存じますが、そのスキヤツピンに基きましてこの法案を出すことにいたしたのでありまするから、この内容につきましては、委員会において再々板野委員よりお尋ねがありまして、お答えをいたした通りであることを先にお答えいたしたのであります。(「了解」と呼ぶ者あり)
   〔板野勝次君発言の許可を求む〕
   〔「いいじやないか」「進行々々」と呼ぶ者あり〕
#29
○議長(佐藤尚武君) 板野君、何を聞かれるんですか。
#30
○板野勝次君 副総理の答弁は極めて重大なる内容を含んでおるのでありまして、我が党といたしましては、この答弁に対しましては、更に質問をこの機会には留保いたして置きたいと思います。森農林大臣の答弁は、更にこのスキヤツピンの具体化についてはただ一つの途しかなかつたのかどうかということを尋ねておるのに対しましては、御答弁がないのでありまして、重ねて明快なる御答弁をこれに対して求めて置きたい。(拍手、「答弁の要なし」「委員会でやれ」「答弁々々」「必要なし」「そんなことも答えられないのか」と呼ぶ者あり)
   〔国務大臣森幸太郎君登壇、拍手〕
#31
○国務大臣(森幸太郎君) (「しつかり答弁しろ」と呼ぶ者あり)お答えいたします。スキヤツピンに対して政府がとる態度におきましては、最善を選んでおるわけでありますから、この方法が唯一であつたと御承知を願います。(「明答弁」と呼ぶ者あり、拍手)
     ―――――・―――――
   〔高橋啓君発言の許可を求む〕
#32
○議長(佐藤尚武君) 高橋格君。
#33
○高橋啓君 本員はこの際、吉田総裁並びに増田官房長官の談話について緊急質問をすることの動議を提出いたします。
#34
○小川久義君 私は只今の高橋啓君の動議に賛成いたします。
#35
○議長(佐藤尚武君) 高橋君の動議に御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#36
○議長(佐藤尚武君) 御異議ないと認めます。よつてこれより発言を許可いたします。高橋啓君。
   〔高橋啓君登壇、拍手〕
#37
○高橋啓君 国会の運営は、新憲法の精神に基いて二院制の妙を最高度に具現するにあることは、論を待たざるところであります。国会議員は国策決定に当つてはあらゆる資料を蒐集し、正しい理論を発見するために徹底的に審議検討することがその使命であつて国民の負託に応えるゆえんであると信ずるものでありますが、特に参議院においては、国家国民の利益の最後の関門を守る場合が衆議院よりも多いのであつて、案件に対する仕上げの責任を負うもので、一度これが誤まらんか、取返しの付かないこととなるのでありまして、愼重の上にも愼重を要するのであります。(「その通り」と呼ぶ者あり)然るに政府は参議院の何たるやを知らず、軽視する傾向のあることは、極めて危險なことであると私は思うのであります。(拍手、「そうだそうだ」と呼ぶ者あり)第一回国会以来の参議院の辿つた足跡を顧ればおのずから明瞭であつて、或る安件については、自分党を含む衆議院で満場一致決定送付されたものを、参議院においては総員反対又は修正したことは一二に止まらないのであります。これは党利党略を重しとするか、国家国民の利益を重しとするかの問題に対する参議院の明確な答えであると思うのであります。(拍手)参議院の参議院たるの性格はここにあると信ずるのであります。然るに十二月三日十二時に発表せられた吉田民自党総裁名の談は、吉田氏が民主政治の理念と指摘する事実に対して我我は不可解な点を蔵しておると信じまして質問をいたす次第であります。
 この問題に対しては、衆議院においても質問いたしておるのでありますが、林副総理はそれに対して極めて簡單な言葉で答えておるのであります。私は両面の資格による責任の所在をどうのこうのと問うのではなく、吉田茂という人格が表現した事実が明らかであれば、如何に巧みな言葉で言つても、国民は決してそれを三百代言的な弁別をして解釈をしてはおらないのであります。又国際的な影響においても、総理大臣の吉田氏であろうが民自党総裁の吉田氏であろうが、その影響は露程も変らないことは、社会通念であるとして断言せざるを得ないのであります。(「その通り」と呼ぶ者あり)ここにおきまして、林副総理はこの辺のことをはつきりと認められまして、親切丁寧な御返答をお願いいたしたいと思うのであります。若し本当に民主主義傾向を助長する熱意を持ち、又国際的影響を憂うるならば、総理大臣の熱意ある御返答をお願いいたしたいと思うのであります。この談話の内容はすでに新聞等によつて御承知であろうと思うのであります。そこで時間がありませんから、その主なるところを拔き取つて指摘するものでありますが、第一点は、「各党は議案の実質的審議に入らずして徒らに政争を事とし、」と言つておりますが、これは国会全体を指したものと思わるるのであるが、成規の手続によつて期日が決定又は延期された期間内に審議を続けて行くことは、何故に実質的審議でいないとえるか。尚、「政争を事とし」とは議案審議の上で如何なることを指すものか。若し政府の希望する方向に反したる論議を以て政争と言うならば、これ極めて重大な問題であると言わざるを得ない。(拍手)
 第二点は、「特に野党各派は、着々民主化の実を挙げつつある我が国政治に対し、着々安定しつつある我が国経済に対し、強いてこれを否認し或いは歪曲するがごとき言動をなして顧みず、」この野党とは一体何党を指すのか、又地を全く見ざる独断を前提としたこの誹謗は、一党一派の主張に対し、他の論評を譲さないような專制的な意義を持つものであつて、極めて封建的であると断ぜざるを得ないのであります。
 第三点は、「我が国政治経済の現状を誤解せしめて憚らず、これ全く党利党略に出ずる言論であり、内外に非常の誤解を生ぜしめる虞れあり、」憲法第五十一條は議員の院内の発言の自由を保障し、十分な論議を盡さしむる立法の精神なることは明らかであります。然るに議院内の言論を拘束してその自由を奪わんとするがごとき非民主的な言動は愼まなければならないと思うのであります。(「その通り」と呼ぶ者あり)
 第四点は、「且つ又我が国会の議事を著しく遅滯せしめた」。第六国会における政府提出にかかる議案審議に当つては、大臣の中には、参議院においては極めて不熱心で、特に吉田総理大臣は甚だしく不熱心であつたのであります。(「その通り」と呼ぶ者あり)談話を発表した当日は議会の最終日であつて、重要法案を残しておるのであるから、このときに際しては、政府は、常に如何なる事態が起るやも知れないのであり、待機して待つことが必要であります。(「その通り」と呼ぶ者あり)憲法第六十三條に「内閣総理大臣その他の国務大臣は、」中は拔きます、「答弁又は説明のため出席を求められたときは、出席しなければならない。」とあるのでありますから、若し政府、この責任者が出ないために議案が遅るることあるということは予想しておらなければならないのであります。
 この際、私は官房長官にお尋ねいたしたいのであります。この新聞に、増田官房長官は三日朝、最終日の朝であります、食確法成立に関して佐藤参議院議長、森農相と会見をし、政府側の見解を次の通り述べた。食確法は重要な問題であるから、衆議院においては徹夜して三十日午前に参議院に送付したが、参議院は委員会の審議もせず、所管大臣の提案理由も聞いていない。この状態では審議権の放棄であるとしか見られない。こう言つておるのであります。私はこの問題の性格をくどくど言うのではありません。農民は悪條件の中で默々として国の復興のために大きな役割を果して参つたのであるが、食確法を修正して自発的超過供出を刑罰を設けて強制することは、農民の納得し得ざるところでありまして、而も政府は米券等により自由販売に持つて行こうとする方向を国民に示しておるのではないでしようか。政治は簡明率直でなければならない。こんな分りにくいようなものではないのであります。参議院が先ず強制の裏付けとして、増産確保に必要な諸條件を満すために増産確保基本法を添えたのでありまして、これなくしては我々は更に再検討の必要があつたのであります。
 首相は国民に対し先ず率先垂範することが必要である。みずから行わずして他に強制するは、民主主義に反すると言わざるを得ないのでありまして、憲法の精神に反して民主政治の発達はあり得ないのであります。一国の総理が、議会が非民主的な運営を続けておると断じ、これを発表することこそ、内外の誤解を受くることであつて、極めて遺憾とするものであります。(拍手)国会の名誉のために総理大臣の答弁を求めたいと思うのであります。(拍手)
   〔国務大臣林讓治君登壇、拍手〕
#38
○国務大臣(林讓治君) お答えをいたします。昨日来、大変問題になつておりまする吉田総裁談の問題でありますが、これは民主自由党の総裁の談話でありまして、これは政府の代表といたしまして私がここに云々すべきところの問題でないと私共は考えております。総裁といたしましての所信に基く御自身の御意見を述べられたものと推察をいたしましてこれは政府の答弁の範囲以外のものと私共は考えておるわけでありますから、遺憾ながらさよう御了承をお願いいたしたいと考えます。(拍手、「どうした」「なつていない」「参議院の権威に関するぞ」「詭弁を吐くな」「辞めさせろ」「衆議院は通つても参議院は通させんぞ」と呼ぶ者あり)
   〔国務大臣増田甲子七君登壇、拍手〕
#39
○国務大臣(増田甲子七君) 高橋さんにお答えを申上げます。三日の朝、確か十日頃だと思いますが、政府全体の意向を受けまして、私と森農林大臣とが参議院議長を訪れまして、この法律案はスキヤツピンを実施する意味における法律案でありますから、是非共各党各派の領袖の御参集を願つて、そうしてその通過成立を政府が非常に熱望しておるというゆえんのものをお話願いたいということを御要望いたしたのであります。(「甘く見るな」と呼ぶ者あり)そのとき、たまたま楠見農林委員長もおられまして、農林委員会における審議の模樣等を拜見しておると、普通、委員会は、先ずその法律案を所管する大臣がその法律案の説明から委員会の審議が開始されるわけでございますが、衆議院においては三十日の早朝に至るまで、いわゆる曉の国会を開いて通過いたした議案が参議院に回付された、然るところその三十日はもとよりのこと、一日も二日も主管大臣の法案説明、即ち委員会の審議開始がないようである、即ち審議が遅れておるように見えるのは、非常に我々は憂慮に堪えないという意味のことを楠見君に強調いたしたことは事実でございます。
 大体そういう意味でございまして、審議権の放棄とかいうようなことは何ら発言したことはないのでありますから、(「了承」と呼ぶ者あり)御了承を願います。(拍手、「農林委員長の弁明を許せ」と呼ぶ者あり)
   〔国務大臣森幸太郎君登壇、拍手〕
#40
○国務大臣(森幸太郎君) 高橋さんの御質問に対しては増田国務大臣から述べられた通りであります。
 尚、先程板野さんの御質問に対して答弁した場合におきまして、お尋ねになりましたスキヤツピンを実行する場合において、この食確改正法案より方法がなかつたかどうかというお尋ねでありましたから、あの場合におきましては、あの食確法一部改正法律案を出すより外、途がなかつた、あれが唯一の方法と考える、こう御承知を願いたいと思います。(拍手、「名答」「農林委員長を出せ」と呼ぶ者あり)
     ―――――・―――――
   〔楠見義男君発言の許可を求む〕
#41
○議長(佐藤尚武君) 楠見君、何ですか。
#42
○楠見義男君 増田官房長官の御答弁の中に、農林委員会の審議状況について事実と異なつておる、即ち農林委員長といたしまして特にその運営上責任を感ずることがございますので、この際一身上の弁明を許可して頂きたいと思います。(拍手、「賛成」と呼ぶ者あり)
#43
○議長(佐藤尚武君) 楠見君の一身上の弁明を許すことに賛成の諸君の起立を求めます。賛成の諸君の起立を求めます。
   〔起立者多数〕
#44
○議長(佐藤尚武君) 多数と認めます。楠見君の御発言を許可いたします。楠見義男君。
   〔楠見義男君登壇、拍手〕
#45
○楠見義男君 農林委員長といたしまして、一身上の弁明をいたしたいと存じます。
 如何に簡單な法案でも粗略軽視せず愼重に精査し、又すべての案件を通じ常に超党派的態度を以て冷靜に審議を盡すということが、我々参議院農林委員会における第一国会以来今日まで踏襲して来た不変の方針態度でございまして、各委員諸君の御励精により、委員会の権威を一段と高め、又この故にこそ農林委員会は特に国民の信頼を強く繋ぎ来つたところであります。(「その通り」と呼ぶ者あり)又委員以外の他の同僚議員諸君からも、本委員会の審議の結果は、常に敬意を以て取扱われて参つたのでありまして、このことは委員長としての私にとりましては、全く感激に堪えぬところであります。(拍手)
 今回の食確法問題に関して、政府側は、我々農林委員会は審議を盡さず、或いは殊更に審議を延ばしておるというふうに宣伝して参つたのでありますが、これは事実を曲げること、これより甚だしくことはなく、(「そうだ」と呼ぶ者あり、拍手)若し悪意に基くものでないとすれば、その意図するところ奈辺にあるやを疑わざるを得ないのであります。(拍手)
 参議院規則によりますと、提出議案或いは回付議案は、その趣旨を聞いて審査に入るとございますが、食確法が今回再び本院に回付せられましたについては、その提案趣旨を聞かなかつたから、参議院は審議に入らなかつたと強弁しておるのであります。併しこれ又事件の実態を殊更に目を掩う議論であると存じます。この参議院規則は通常の場合を規定したものでございまして、趣旨を改めて聞かなければ審議に入つてはいけないという意味では絶対にないと解しております。(「然り」と呼ぶ者あり)殊に食確法につきましては、前々国会で委員会は愼重審議したのでありますから、その趣旨は十分了解しております。更に政府の知らない、或いは目を掩うところのその後の食糧事情の変化まで十二分に知つております。(拍手)委員長といたしましては、議案を可能最短期間に能率よく議了することが必要な職務であると考えております。食確法の内容自体については前々回審議に当り、逐條的審議まで行い、御承知のように数ケ所極めて複雑なる修正までいたしたのでありますから、今回の審議の重点が主として法案の基礎條件をなす食糧事情の変化、食糧需給の実勢を十分に検討究明することにあることは当然でありまして、(「そうだ」と呼ぶ者あり)この観点から、三十日の午後から真劍に取つ組んで参つたのであります。(「その通り」と呼ぶ者あり)即ち三十日は、昭和二十四米穀年度における食糧需給の実績、昭和二十五年穀年度における食糧需給計画、昭和二十五年度における食糧輸入計画、「いも」類統制の改廃方針及びその影響、食糧管理特別会計の現況、この日の政府側出席者は、政府委員として食糧庁長官及び農政局長でございました。次いで十二月一日、食糧需給の見通し及び長期食糧需給計画、食糧の輸入計画及び輸入の見通し、食糧需給方針及びその対策、農業恐慌の見通し及び農業保護に関する方針、農機具行政機構、「いも」類統制の改廃方針、この日の政府側出席者は青木経済安定本部長官、農林大臣、通商産業大臣、食糧庁長官その他でございました。これらの事項につきまして愼重に審議をして参つたのでありますが、政府は一体全体これらの事項は食糧確保臨時措置法の基礎條件をなすということを、如何にお考えになつておるかを敢て伺いたいくらいでございます。事新らしく提案説明を聞かなかつたのには、委員長といたしましては、議事運営を円滑ならしめる上のもう一つの考慮があつたからでございます。
 一体この法案は、参議院といたしましては、基本法いわゆる食糧増産確保基本法と不可分関係に考えておつたのでありますから、基本法と別々になつた提案に対しては委員会に不満のあつたことは事実であります。従つてこれのみの單独説明聽取は一層この不満を激成することは当然であるので、(「その通り」と呼ぶ者あり)できるだけ刺戟することを避けて実質的……政府は実質的審議にかからなかつたと言つておるのでありますが、むしろ逆に実質的審議を続けて参つたつもりであります。併し説明を拒否する何らの理由もございませんので、たつて聞いて呉れとのことでございますから、快くその申入れを受けまして、早速その日の午前の委員会において説明を聽取したのでございます。説明を聽取いたしました結果は、果して私の懸念いたしておりました通りでありまして、即ち、この半年間の食糧事情の目まぐるましい変化、即ち輸入食糧の著しい増加趨勢や、「いも」類の統制撤廃をみずから計画しつつある際、説明内容は半年前と全く同様で、一字一句も異ならず、これを聞いた委員各位をして全く茫然たらしめ、且つ憤激せしめたものであります。(「よく聞いて置けよ」と呼ぶ者あり、拍手)このことたるや、予め心配して苦心して参りました委員長の親心を全く無視したことであり、(「そうだ」と呼ぶ者あり)更に、審議権放棄等云々と悪宣伝するに至りましては、全く無智且つ旧官僚的、独善的解釈と断ぜざるを得ない次第で、(「そうだ」「その通り」「官僚をやめろ」と呼ぶ者あり)委員長といたしましては是非弁明して置かなければならぬ点であります。以上弁明いたします。(拍手)
     ―――――・―――――
   〔河野正夫君発言の許可を求む〕
#46
○議長(佐藤尚武君) 河野正夫君。
#47
○河野正夫君 本員はこの際、吉田首相の談話について緊急質問をすることの動議を提出いたします。
#48
○小川久義君 河野正夫君の動議に賛成いたします。
#49
○議長(佐藤尚武君) 河野君の動議に御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#50
○議長(佐藤尚武君) 御異議ないと認めます。よつてこれより発言を許可いたします。河野正夫君。
   〔河野正夫君登壇、拍手〕
#51
○河野正夫君 本員も高橋議員と同様に、吉田総裁の談話に関して首相に質問をいたす予定であつたのでありまするが、例によつて首相は御病気とのことで、(笑声)止むを得ず林副総理の御答弁を求める次第であります。先程の御答弁では私は満足いたしかねるものでありまするので、最初に林副総理に要求して置きますることは、私の質問は吉田総理に対する質問でございますけれども、若しお答えができない場合は林副総理自身の所見をお答えを願いたいと思うのであります。
 総理は、その談話におきまして、野党各派は着々安定しつつあるところの経済に対し、又着々民主化の実を挙げつつあるところの政治に対して、強いてこれを否認若しくは歪曲するがごとき言動をなして顧みないために、内外に非常な誤解を生ずる虞れがあり、国会の議事を著しく遅滯せしめたのは遺憾であり、痛恨に堪えないと、こう言つているのであります。本員は先ず第一に伺いたいのは、野党各派が、民生化の実を挙げつつあるところの我が念政治を如団なる点で否認し、如何なる点で歪曲したかということであります。我々は、むしろ我が国の民主化に対して冷淡であり、或いはむしろこれに逆行するところのものは、正に民主自自党とその内閣であると思うのであります(「ノーノー」「その通り」と呼ぶ者あり、拍手)例えば野党各派が憲法によつて成規の手続を以て要求したところの早期臨時国会の召集に対しましては、徒らに荏苒日を空しうして二ケ月の間これをサボつたのであります。かくのごとき態度は、果して国会を尊重する民主主義の原則に適うものであるかどうか。特に総理は前国金においても又それ以前の国会において、我々の要求にも拘わらず、本会議若しくし運営委員町等に出席を肯んぜず、或いは又種々の口実を設けて出席をしなかたつのであります。かくのごときは正に国会無視であり乃至は国会侮辱であると考えざるを得なあのであります。先程前国会における、本院における総理の失言、而もこれは二遍程取消されたのでありまするが、この失言は、正に今回の談話によつてその本性を暴露したものと思うのであります。(拍手)即ち今回の談話の声明こそ、その失言の最大なるものであることは、高橋議員も指摘されたのでありますが、恰も野党各派に対して訓示をするかのごとき、而して野党の存在を否認するかのごとき、一国一党の考え方を持つておるかのごとき、あの談話の根底に流るる思想そのものこそ、正に民主化に逆行するところのものである、こう考えざるを得ないのであります。而もかくのごとき談話を発表して置きながら、正午にその談話を発表して置きながら、先程もお話がありましたが、国会の最終日であり、如何なる事態が生ずるかも分らないときに、如何なる事情があつたにもせよ、大磯に向つて逃避してしまつたのであります。かくのごときことこそ、国会を無視し、人民の代表が明朗な空気の中に国事を議するということ、そのことに対して冷淡であつたことを示すものに外ならないのであります。然らば野党各派が、着々民主化の実を挙げつつあるところの政して又吉田総理その人がこの民主化を否認し若しくは歪曲するものと言わざるを得ないのでありまするが、この点について総理の言葉を得たいのでありまするが、林副総理は如何にお考えであるか。総理が民自党総裁としての言動であつたか、なかつたかに拘わらず、この点に関する副総理自身の所見を伺いたいとのであります。
 第二に伺いたいのは、着々安定しつつあるところの経済について、野党各派がこれを否被し若しくは歪曲したという点であります。成る程通貨の膨張は一時停止し、闇物価も一応は上昇をやめたようでありまするが、かくのごとき意味におけるインフレの收束ということを以て、直ちに安定しつつある、着々安定しつつあるところの経済とは申しかねると思うのであります。失業や廃業(或いは賃金の遅配欠配、農民や中小商工業者の倒産や金詰りが、非常にこの年の瀬を控えて、如何にしたら我々はこの苦境を打開することができるかと考えておるこの現実の問題に対して、着々は安定しつつある経済ということが言えるのでありましようか。正にそう言えないからそこ、我々はこの事実を指摘して、これの匡救策を論じておるのであります。「ノーノー」と呼ぶ者あり)然るにこのことを以てして、安定しつつあるところの経済その事実を否認し又は歪曲しておる論断するのならば、これは正に吉田首相当自身の個人的見解に外ならず、苟くも民自党総裁であり、同時に一身同体である一国の総理ともあるべきものの言動ではあり得ないと思うのであります。吉田総理は、又林副総理は、かくのごとき窮状と不安定とにあるところの我が国経済の実態を果して認識しておるのであるかどうか、こういう事柄が目に入らないのであるかどうかということについてお伺いいたしたいのであります。
 第三に伺いたいのは、野党否認の言動でございます。一体我々が今日の経済の不安定若しくは窮状を訴えておるのは、我々の一定の考え方に従つて、我々の認識に基くところの、こうしなければ国が救えないという一つの政策に立脚するものであります。然るに政府はかくのごとき野党の言論に対して、それが内外に悪影響を與えて云々というふうな意味においてこれを批判し、若しくは国民に向つてその不当を鳴らそうとするのであるならば、すべての面において政府の政策を批判することが不当であり、否認すべきものであるという思想に立脚しているように窺えるのであります。(「そうじやないよ」と呼ぶ者あり)苟くも民主主義の政治においては、みずからが正しとし、それを以て国利民福を図るゆえんであるという信念なら、これは当然そうあらねばならないのであります。吉は氏が自分の考え方に信念を持ち、それについて深い固い決意を持つておるというのであるならば、それに敬意を表するのに吝かではありません。けれども、そのことは同時にその意見に対する反対派があり、その人人の考え方や、或いは又その政策というものは、又その人自身は、決して党利党略を図つているのではなくして、やはりそれは国民の代表者として堂々とこの議場において論議して事柄を決定して行くという立場においては、反対派の言論を尊重しなければならないことは当然であります。然るに自分達の、いや、むしろこの際は吉田氏自身、自分一人だけの物の見方や考え方のみが正しくして、他の人々の考え方は正しくないという思想に立脚し、而も正しくないということを考え、自分のことが正しいと考えることは自由でありますけれども、その上に他人の考えを、それを発表し行動に移すということは以ての外であるという考え方があるのではないか。こう思うのであります。そうして自分以外の人の考えはすべて危險であり有害であり、禁止すべきものであり、発表してはならないものであり、行動に移してはならないものである、こういうことであるといたしまするならば、これはフアシズムそのものに外ならないのであります。(拍手、「フアツシヨだ」と呼ぶ者あり)そうして而も私の言うのは、かくのごときフアツシヨ的思想を以て国会を無視し、野党の存在を許さないという考え方を、一国の総理として一心同体である大政党の……吉田氏自身の言葉によれば首領が内外に発表をいたすということこそ、正に国の内外に少からぬ誤解を惹き起すゆえんであり、誠に遺憾である、痛恨に堪えないものであると思うのであります。首相はこの点について首相みずから反省の必要を感ぜられないのであるかどうか。この点について伺いたいのであります。我々は勿論管理政策には協調をいたします。首相は我が国の今置かれておるところの特殊の事情に対して言及せられておるようでありまするが、我々は国会の自主的な行動の限界内で、我々の代表するところの国民の意思を現実に移そうとするものでありまして、そこに我々の享受しておるところの自由が存在すると信ずるものであります。明治憲法においても、議会における言論の自由というものは認められておつたのであります。ただこれを抑圧するに当つたのは、東條政府治下における翼賛議会の時代においてであります。吉田首相は国会を翼賛議会化しようと思うのであるかどうか。(「そうじやないよ」と呼ぶ者あり)この点について、曾てのリベラリスト吉田茂氏のために、誠に彼の言動を遺憾とするものであります。
 時間がないようでありまするから、最後に簡單にもう一つお尋ね申上げたいのは、首相は党利党略を野党各派が図つたと申しまするけれども、第六国会の実績を見ますると、果して党利党略を図つたのは野党であつたか乃至は民主自由党の諸君であつたか。(「民自党だ、民自党だ」と呼ぶ者あり)例えば教育委員会法の一部を改正する法律案において、その教育委員会に都道府県の有するところの建築、営繕というような任務を委讓しようとすることが、土建事業と結び付くかどうか知らんけれども、民主自由党の衆議院の内部において猛烈な反対を巻き起して、遂にこれを流産せしめたのであります。若しも吉田氏の主張を以てするならば、これこそ議事を遷延せしめた不逞の輩であるかも知れないのであります。(拍手)なぜ吉田首相はみずから党に赴いて、このことを戒告しなかつたのであるか。要するに党利党略を図るということの認識にもよりまするけれども、この言葉こそ正に撤回すべき言葉である。この点について撤回の意思ありやなしやということを承わりたいのであります。
 最後に、首相はその談話において第六国会を批判して、折柄来朝視察中の米国議員団に対して、これでは日本が民主化しておると答えられるかどうかと疑つておるのであります。そこで伺いたいのでありまするが、総理は我が国会が民主的でないと言われたのであるか。林副総理も又そう信ぜられておるかどうか。若しも又我が国会を答えられない程に民主的でないというのならば、総理は速かに国会を解散すべきであるが如何であるか。果してその意思なきや否やということについて明瞭なる御答弁を要求するものであります。(拍手、「答弁の要なし」と呼ぶ者あり)
   〔国務大臣林讓治君登壇、拍手〕
#52
○国務大臣(林讓治君) 河野議員にお答えいたします。この吉田総裁の談話が非常に問題になつておるのでありまするが、この問題につきましては、先程の御質問にありました通りに、この内閣といたしましては、ここに申上げる限りでないと私共は考えるわけであります。尚、重ねて申上げますが、総裁は総裁としての所見を述べられたのであつて、これを内閣の方でとかく申上げるということは、私共の答弁以外のことと私共は考えておるわけであります。(「そんな勝手なことを言うな」と呼ぶ者あり)尚あの談話の中について種々お話があつて、私としての所見はどうか、こういう御質問があつたわけでありますが、あれを私共が読んで見まするうちに、すべてが的中しておるかという点については、私個人としては如何であろうかと思われる点もないではございませんけれども、尚、読んで見まするうちにおいては、そういうようなことも或いはあつて、その意味のことが非常に強く響いて、その点を感ぜられたところを意思を表せられたものではないかということを私は感ぜられるのでありまして、総裁が、総裁としての所見を述べられておることにつきましては、私は深く申上げることを憚りたいと考えるわけであります。(「了承」と呼ぶ者あり)
 尚、解散であるとか、或いはこの撤回をする考えはないかというようなことの御質問もありましたけれども、これは党の方でやりましたことでありますので、総裁のお話に基いておることでありますから、私からとかく申上げることはないと考えておるわけであります。(拍手、「了承々々」「独裁だ」と呼ぶ者あり、その他発言する者多し)
     ―――――・―――――
   〔中野重治君発言の許可を求む〕
#53
○議長(佐藤尚武君) 中野重治君。
#54
○中野重治君 本員はこの際、吉田総理大臣の民自党総裁としてした談話について緊急質問をすることの動議を提出いたします。
#55
○小川久義君 中野君の動議に賛成いたします。
#56
○議長(佐藤尚武君) 只今の中野君の動議に御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#57
○議長(佐藤尚武君) 御異議ないと認めます。よつて発言を許可いたします。中野重治君。
   〔中野重治君登壇、拍手〕
#58
○中野重治君 私は総理大臣兼外務大臣が、民自党の総裁として、新聞記者立会の下に国会の審議に関して民自党員に示した談話について、政府に質問を出して答えを求めます。
 先程からの政府側の答えを聞いて見ますと、なかなか質問の意味が政府側に分らないようですから、私は政府側が答え得る範囲を具体的に示して、答えられる範囲で答えて貰います。私は、つまり民自党に聞くのではなくて、政府に聞くのですから……。
 談話の内容については、前の諸君も言われましたし、一々紹介する必要もありません。併しやはり重要なのは、この中で、「マ元帥自身如何に深き関心を以て国会審議の進展とその結果を見守つておられるか、容易に想像し得るのである。然るに、この数日間の模様を見るに、各党は議案の審議に入らずして、徒らに政争を事とし、特に野党各派は着々民主化の実を挙げつつある我が国政治に対し、又着々安定しつつある我が国経済に対し、強いてこれを否認し、或いはこれを歪曲するがごとき言動をなして顧みず、内外に我が国の政治経済の現状を誤解せしめて憚らず、これはすべて党利党略に出ずる言論であり、内外に非常に誤解を生ぜしめる虞れがあつて、これは私は遺憾、痛恨に堪えない次第である」という、この「遺憾、痛恨に」云々ということを、外国語では恥さらしな見世物という言葉が使つてある。「講和会議も接近しつつあり、日本は世界の視聽の的となつており、現に米国からは上下両議院議員団が続々来訪中であり、我が国が果して民主化しているか否かを視察している。」こういう状態のところへ、つまり吉田民自党総裁は、「我々は尊嚴を保ち、腰を落着けて仕事をしなければならぬ」ということを訓示した。それで、御承知のように巡査がピストルを売つて歩いておる。検察、警察部長、市長、ごろつきが、ぐるで裁判所と刑務所の燒き打ちをやつておる。こういうことが吉田総裁によれば、国の民主化の実が挙つておるということになつて、そうでないと言うものは野党側であるが、それは、国の民主化の実が挙つておるのを否認し歪曲するものだと、こういうことを言つておる。それから中小企業がぶつ潰れていることはもう御承知の通りでありますし、今日なんかの新聞によると、税金のために頼戸内海の走島という所では、税務署が警察隊を連れて来て、島全部を差押えておる。これが民自党総裁の言う着々安定しつつある我が国経済ということになる。(拍手)それをこういうことを言うのは、ただ党利党略を事として人の目をごまかそうとするのでなければ言えないことだ。(「そうそう」「ノーノー」と呼ぶ者あり。)分らないか、そういうことが。それだから遺憾痛恨であるとすれば、かくのごときことを言う人間であつて、こういうこと自身、吉田総裁の使つた言葉を使えば、恥さらしな見世物だということになる。殊に許すべからざることは、国会が、特に野党の連合が国会において議案の審議に入らず、徒らに審議を遅延せしめておると、こういうことを言つておる。ところがさつき農林委員会の楠見委員長からも説明がありましたが、今度この国会では短かい期間であるに拘わらず、二回も会期の延長をやつておる。そうして、すべての委員会を通じて見られることは、政府の大臣、政府側の委員、民自党側の委員、これらの人々は概ね議案の審議についてまじめさと具体的知識において非常に不足を暴露しておる。野党側は全くまじめであり、具体的知識が実際に豊富であることをそこに示しておる。それだから審議に入らないのではない、著しく遅延せしめたのではなくて、あの犯罪的な薪炭特別会計法案、食確法案なんかは、皆が熱心に論議した結果これを流してしまつておる。課してしまつておる。ここに国会はその民主的な機能を十分発揮しておる。(拍手)これは野党連合の民主的努力の結果であつて、決してこういう犯罪的な法案を無理にも通さそうとした民自党側の努力の結果ではないのであります。そういう努力はなされたけれども水の泡になつた。即ち総理大臣が民主自由党の総裁としてああいう談話を出したということは、食議法等々が危くなつていたそういう時に、実効を狙つて出したものである。これは誰も疑わない。あの中に「腰を落着けて」と、こう言つておる。つまり吉田総裁の腰が如何に中腰になつていたかということを暴露しておる。尊嚴を保たなければならないということを言つておるけれども、吉田君の尊嚴は、土足に、それが白足袋を履いていようとも、かけられたのである。こういうことをして、我が国の政治経済を歪めて国内人民と国外の人人に示そうとした吉田君の試みは明らかに失敗した。ただ單に失敗したというのみではない。失敗の仕方が如何にも醜い。我々は曾ての軍閥が国の政治を握つておつたときに、陸軍省軍務局長の陸軍大佐佐藤賢了という者が国会に乘り込んで来て、如何に直接に干渉したかを思い出すことができる。あの馬鹿者は国会に直接やつて来て堂々とやつた。この利口者はこそこその党員だけを集めて発表した。即ちこれは民自党内に人物が拂底していることによるのかも知れませんけれども、吉田総裁自身のこの談話を我々が受取つて感じるのは、お山の大将とか、井戸の中の蛙とか、鳥なき里の蝙蝠とかいう言葉が我々に與えるものを我々は思い出す。参議院で実際鷲と鷹が現われた場合はそれが蝙蝠であることを暴露した。大将が乘つていたその砂山は、参議院の野党連合の力によつて、山そのものが一蹴りで蹴散らされた。大将はそこでマツカーサー司令官の前において、来訪しつつあるところのアメリカの上院、下院代表者達の目の前で、ここに倒れておる。(笑声)即ち日本とその国会とは、蛙のようなものや、蝙蝠のようなものが、或る党の総裁となつておつて、そうして実効を狙つて陰謀を企らんでも、それによつて、その民主化の通を決して阻まれるものではないということを現実に示した。吉田君はみずからの尊嚴を自分の手で汚したけれども、我が参議院は参議院の尊嚴を維持した。(拍手)吉田君は中腰になつたけれども、我が国会は腰を落着けておつた。それだから、こういう民自党総裁として吉田君が発表した談話そのものが、外でもない、吉田君自身の言葉による最も恥さらしの見世物となつたということになる。それだから、これは民自党の諸君の中にも異論があるようであります。(「その通り」と呼ぶ者あり)総裁はどうであつても、民自党の全員が、殊に議員のみならず全国における民自党の党員が全部腐敗しておらないということが、まだここに現われておる。そこで私は問題を限定して政府に聞くのである。それは政府と雖も、こういう党派の首領が現のこの政府の中で総理大臣をやつているということ、外務大臣をやつているということは、否認しないだろうと思う。それならば政府はかかる恥さらしな見世物という言葉にふさわしいような人物を、その政府の総理大臣並びに外務大臣の席から追う用意があるかどうか。(「そうだ」と呼ぶ者あり、拍手)それとも、かかる人物を相変らずそういう重要な席に着けておいて、講和会議を前にして、日本国を一層不利な立場に追い込むつもりであるかどうか。即ち総理大臣は国会の指名に基くものでありますが、総理大臣を首にすることによつて、内閣が総辞職するということを、すでに閣議は取り上げたか。取り上げたとすれば、その経過並びに結果はどうであるか。まだならば、これを閣議にかける用意があるかどうか。(「そうだ」「答弁の限りじやない」と呼ぶ者あり)このことは政府の所管の事項であつて、又責任を持たなければならない。私は明らかに政府の答える範囲を限定しましたから、それに答えて貰いたい。若しこれに答えられないならば、すべてそれはマイナスの答えであると、こう認める。(拍手)
   〔国務大臣林讓治君登壇〕
#59
○国務大臣(林讓治君) プラスかマイナスか、中野君にお答えをいたします。
 種々国内におけるところの御事情などを伺いまして、誠に政府といたしましては、今後御注意を頂載いたしたものとして感謝をいたします。(拍手、笑声)
 尚、只今限定せられてのお話の、総理を近く追出すような考えはないかというようなお話もあつたのでありまするけれども、只今のところ全然そういうようなことはございません。(笑声、拍手)どうかその点は御了承をお願いいたします。そういうようなことは全然話題にも上りませんし、我々は鋭意現内閣の支持に努めて行きたいと考えておる次第であります。(拍手)
     ―――――・―――――
   〔岡元義人君発言の許可を求む〕
#60
○議長(佐藤尚武君) 岡元義人君。
#61
○岡元義人君 本員はこの際、在外同胞引揚問題に関する調査のため、二十名より成る特別委員会を設置せられんことの動議を提出いたします。
#62
○小川久義君 只今の岡元君の動議に賛成いたします。
#63
○議長(佐藤尚武君) 岡元君の動議に御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#64
○議長(佐藤尚武君) 御異議ないと認めます。よつて在外同胞引揚問題に関する調査のため二十名より成る特別委員会を設置することに決しました。
 議長が選任いたしました特別委員の氏名を参事をして朗読いたさせます。
   〔宮坂参事朗読〕
 在外同胞引揚に関する特別委員
   岩本 月洲君  宇都宮 登君
   岡元 義人君  九鬼紋十郎君
   北條 秀一君  穗積眞六郎君
   淺岡 信夫君 池田宇右衞門君
   草葉 隆圓君  水久保甚作君
   伊東 隆治君  小畑 哲夫君
   木内キヤウ君  紅露 みつ君
   天田 勝正君  木下 源吾君
   田中 利勝君  千田  正君
   三好  始君  中野 重治君
     ―――――・―――――
   〔小川久義君発言の許可を求む〕
#65
○議長(佐藤尚武君) 小川久義君。
#66
○小川久義君 本員はこの際、選挙法改正に関する調査のため二十七名より成る特別委員会を設置せられんことの動議を提出いたします。
#67
○岡元義人君 只今の小川久義君の動議に賛成いたします。
#68
○議長(佐藤尚武君) 小川君の動議に御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#69
○議長(佐藤尚武君) 御異議なしと認めます。よつて選挙法改正に関する調査のため二十七名より成る特別委員会を設置することに決しました。
 議長が選任いたしました特別委員の氏名を参事をして朗読いたさせます。
   〔宮坂参事朗読〕
選挙法改正に関する特別委員
   飯田精太郎君  岡本 愛祐君
   柏木 庫治君  來馬 琢道君
   西郷吉之助君  島村 軍次君
   宿谷 榮一君  鈴木 直人君
   小串 清一君  北村 一男君
   城  義臣君  遠山 丙市君
   中川 幸平君  藤井 新一君
   伊東 隆治君  鬼丸 義齊君
   佐々木鹿藏君  鈴木 順一君
   大野 幸一君  大畠農夫雄君
   姫井 伊介君  吉川末次郎君
   太田 敏兄君  羽仁 五郎君
   小川 久義君  兼岩 傳一君
   小川 友三君
#70
○議長(佐藤尚武君) 本日の議事日程はこれにて終了いたしました。次会の議事日程は決定次第公報を以て御通知いたします。
 本日はこれにて散会いたします。
   午後三時十四分散会
     ―――――・―――――
○本日の会議を付した事件
 一、日程第一 請暇の件
 一、実地調査のため議員派遣の件
 一、人事院勧告案に関する緊急質問
 一、食糧確保臨時措置法の一部を改正する法律案とポツダム宣言の受諾に伴い発する命令に関する件に関する緊急質問
 一、吉田総裁並びに増田官房長官の談話に関する緊急質問
 一、増田官房長官の答弁に関し楠見農林委員長の一身上の弁明
 一、吉田首相の談話に関する緊急質問
 一、民自党総裁としての吉田総理の談話に関する緊急質問
 一、在外同胞引揚問題に関する特別委員会設置の件
 一、選挙法改正に関する特別委員会設置の件
ソース: 国立国会図書館
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