1980/07/24 第92回国会 参議院
参議院会議録情報 第092回国会 エネルギー対策特別委員会 第2号
#1
第092回国会 エネルギー対策特別委員会 第2号昭和五十五年七月二十四日(木曜日)
午前十一時十九分開会
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委員の異動
七月十九日
辞任 補欠選任
中村 啓一君 川原新次郎君
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出席者は左のとおり。
委員長 安孫子藤吉君
理 事
遠藤 政夫君
亀井 久興君
小柳 勇君
中尾 辰義君
下田 京子君
井上 計君
委 員
大木 浩君
河本嘉久蔵君
熊谷太三郎君
高橋 圭三君
川原新次郎君
福岡日出麿君
吉田 実君
阿具根 登君
大森 昭君
川村 清一君
小山 一平君
森田 重郎君
国務大臣
通商産業大臣 田中 六助君
国 務 大 臣
(科学技術庁長
官) 中川 一郎君
事務局側
常任委員会専門
員 町田 正利君
説明員
科学技術政務次
官 高平 公友君
通商産業政務次
官 野田 毅君
通商産業政務次
官 山本 富雄君
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本日の会議に付した案件
○石炭政策促進に関する決議の件
○継続調査要求に関する件
○委員派遣承認要求に関する件
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#2
○委員長(安孫子藤吉君) ただいまからエネルギー対策特別委員会を開会いたします。委員の異動について御報告を申し上げます。
去る十九日、中村啓一君が委員を辞任され、その補欠として川原新次郎君が選任されました。
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#3
○委員長(安孫子藤吉君) この際、通商産業大臣、科学技術庁長官、通商産業政務次官及び科学技術政務次官からそれぞれ発言を求められておりまするので、順次これを許します。通商産業大臣田中六助君。#4
○国務大臣(田中六助君) このたび通商産業大臣を拝命いたしました田中六助でございます。エネルギー問題の解決が最重要課題であることにつきましては、ベニスのサミットに見られますように、国際的に一致した認識でございます。とりわけ、わが国にとってエネルギー問題は国の存立そのものにかかわる問題であります。
このため、まずエネルギー供給の大宗を占めている石油について、国際的な協調のもとに、原油供給源、供給ルートの多様化、多角化、自主開発の推進などを図り、安定供給の確保に努めてまいりたいと思います。
また、中長期にわたるわが国のエネルギー安定確保の基盤を強固なものとするため、代替エネルギー対策及び省エネルギー対策を強力に推進していく考えでございます。
まず第一に、代替エネルギー対策につきましては、さきの通常国会で成立いたしました施策の枠組みを活用しつつ、新エネルギー総合開発機構の設立や供給目標の策定などを強力に進めていく所存でございます。
第二に、省エネルギー対策につきましては、当面、わが国石油消費の七%節減対策の実効の確保に努めるとともに、エネルギー使用の合理化に関する法律の適切な運用を図ってまいりたいと思います。
三番目に、これらの施策の推進により、十年後には石油依存率を五〇%に引き下げることを目標に、全力を傾注してまいる所存でございます。
八〇年代の幕あけの重大な時期に通商産業大臣を拝命し、責任の重大さを感じておりまして、これから委員各位の皆様に非常にお世話になると思います。何かと御指導、御援助を切にお願いいたしましてあいさつにかえさせていただきます。(拍手)
#5
○委員長(安孫子藤吉君) 科学技術庁長官中川一郎君。#6
○国務大臣(中川一郎君) 今般、科学技術庁長官を拝命いたしました中川一郎でございます。今日、わが国にとって緊急かつ最大の課題はエネルギー問題であり、科学技術分野におきましても原子力を中心とする石油代替エネルギーの研究開発を積極的に推進することが強く要請されております。微力ではございますが、全力を尽くしてこの重大な職責を果たすべく努力してまいる所存でございます。
委員長を初め委員各位におかれましては、格別の御指導、御協力を賜らんことを心からお願い申し上げ、簡単ではございますが、ごあいさつとさせていただきます。(拍手)
#7
○委員長(安孫子藤吉君) 通商産業政務次官野田毅君。#8
○説明員(野田毅君) このたび通商産業政務次官を仰せつかりました野田毅でございます。大臣申し上げましたとおり、エネルギーの短期的にも中長期的にも大変な時期でございます。田中大臣のもと、微力ではございますけれども、山本政務次官ともどもに円滑な通産行政の推進のために全力投球をさせていただきたいと存じます。委員長初め、特にエネルギー対策特別委員会の委員各位の御指導、御鞭撻を心からお願い申し上げる次第でございます。どうぞよろしくお願いを申し上げます。(拍手)
#9
○委員長(安孫子藤吉君) 同じく山本富雄君。#10
○説明員(山本富雄君) このたび通産政務次官を拝命いたしました山本でございます。ただいま大臣からもごあいさつがございました。また、野田政務次官からもお話がございましたとおり、非常に重大な職責だというふうによく認識をしておりますので、不敏な者でございますけれども、田中大臣を助けまして一生懸命やらしていただきたい。
特に、参議院の先生方、お仲間でもございます。いろいろお助けのほどを心からお願いいたしまして、就任のごあいさつにかえる次第でございます。よろしくお願いをいたします。(拍手)
#11
○委員長(安孫子藤吉君) 科学技術政務次官高平公友君。#12
○説明員(高平公友君) このたび科学技術政務次官に任命されました高平公友であります。すでに大臣からお話もありましたけれども、エネルギー資源に乏しいわが国にとって、エネルギーに関する科学技術の振興を図ることはきわめて重要なことであると考えております。
微力ではございますが、この重大な職責を果たすため誠心誠意努力をいたしてまいる所存であります。
委員長初め委員の皆様方、山本政務次官も申し上げましたが、参議院の先生方の格別のお力添えをお願い申し上げまして、ごあいさつにかえる次第であります。(拍手)
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#13
○委員長(安孫子藤吉君) エネルギー対策樹立に関する調査を議題といたします。小柳君から発言を求められておりますので、これを許します。小柳君。
#14
○小柳勇君 私は、自由民主党・自由国民会議、日本社会党、公明党・国民会議、日本共産党、民社党・国民連合、新政クラブの共同提案にかかる石炭政策促進に関する決議案を提出いたします。案文を朗読いたします。
石炭政策促進に関する決議(案)
石油代替エネルギーにおける石炭の重要性の増大に伴い、国産エネルギー資源としての石炭の安定供給を図る必要性は今日ますます大きくなっているが、採掘条件の悪化による生産の困難性と生産コストの上昇、内外炭価格差等国内石炭鉱業の置かれている環境並びに産炭地域の厳しい実態にかんがみ、政府は、石炭鉱業合理化臨時措置法等石炭関係諸法について必要な改正及び期限延長を行い、石炭政策の遂行に必要な財源措置について十分に配慮するとともに、次の諸点について適切な措置を講ずべきである。
一、二、〇〇〇万トン生産体制を維持するため、国内炭の優先引取り、炭価の安定、生産の合理化、鉱山保安の確保、労働力確保対策等の諸施策の推進を図ること。
二、産炭地域の実情にかんがみ、関係省庁間及び関係地方公共団体との緊密な連携のもとに、雇用対策を含め、地域の実情に即した法律の運用及び施策の実施に努めること。
三、残存鉱害の実情にかんがみ、計画的復旧が円滑に行われるために必要な施策の充実に努めること。
四、総合エネルギー政策における国内炭の位置づけを明確にし、長期的視野に立った新たな石炭政策を早急に確立すること。
右決議する。
以上でございます。
#15
○委員長(安孫子藤吉君) ただいまの小柳君提出の決議案に賛成の方の挙手を願います。〔賛成者挙手〕
#16
○委員長(安孫子藤吉君) 全会一致と認めます。よって、本決議案は全会一致をもって本委員会の決議とすることに決定いたしました。ただいまの決議に対しまして田中通商産業大臣から発言を求められておりますので、これを許します。
#17
○国務大臣(田中六助君) ただいまの御決議の趣旨を体し、今後とも石炭政策につきましては全力を傾けていきたいと思います。よろしくお願いいたします。―――――――――――――
#18
○委員長(安孫子藤吉君) 次に、継続調査要求に関する件についてお諮りいたします。エネルギー対策樹立に関する調査につきましては、閉会中もなお調査を継続することとし、本件の継続調査要求書を議長に提出いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#19
○委員長(安孫子藤吉君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。なお、要求書の作成につきましては委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#20
○委員長(安孫子藤吉君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。―――――――――――――
#21
○委員長(安孫子藤吉君) 委員派遣承認要求に関する件についてお諮りいたします。エネルギー対策樹立に関する調査のため、閉会中委員派遣を行いたいと存じますが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#22
○委員長(安孫子藤吉君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。つきましては、派遣委員、派遣地、派遣期間等の決定は、これを委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#23
○委員長(安孫子藤吉君) 御異議ないと認め、さよう決定をいたします。本日はこれにて散会いたします。
午前十一時二十九分散会