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1949/03/17 第7回国会 参議院 参議院会議録情報 第007回国会 本会議 第30号
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1949/03/17 第7回国会 参議院

参議院会議録情報 第007回国会 本会議 第30号

#1
第007回国会 本会議 第30号
昭和二十五年三月十七日(金曜日)
   午前十一時一分開議
    ━━━━━━━━━━━━━
 議事日程 第二十八号
  昭和二十五年三月十七日
   午前十時開議
 第一 医療法の一部を改正する法律案(衆議院提出)(委員長報告)
 第二 厚生年金保險法等の一部を改正する法律等の一部を改正する法律案(内閣提出)(委員長報告)
 第三 産業復興公団法の一部を改正する法律案(内閣提出、衆議院送付)(委員長報告)
 第四 農業共済再保險特別会計の歳入不足を補てんするための一般会計からする繰入金に関する法律案(内閣提出、衆議院送付)(委員長報告)
 第五 食糧管理特別会計の歳入不足を補てんするための一般会計からする繰入金に関する法律案(内閣提出、衆議院送付)(委員長報告)
 第六 郵便為替法の一部を改正する法律案(内閣提出)(委員長報告)
 第七 郵便貯金法の一部を改正する法律案(内閣提出)(委員長報告)
 第八 郵便振替貯金法の一部を改正する法律案(内閣提出)(委員長報告)
    ━━━━━━━━━━━━━
#2
○議長(佐藤尚武君) 諸般の報告は朗読を省略いたします。
     ―――――・―――――
#3
○議長(佐藤尚武君) これより本日の会議を開きます。
 参事をして報告いたさせます。
   〔海保参事朗読〕
本日議員竹下豐次君外二十二名から、委員会審査省略の要求書を附して左の議案を提出した。
 渡米国会議員団に寄せられた米国の厚意に対する感謝決議案
 日本国会議員団に寄せられたカナダの厚意に対する感謝決議案
     ―――――・―――――
#4
○議長(佐藤尚武君) この際、日程に追加して、渡米国会議員団に寄せられた米国の厚意に対する感謝決議案及び日本国会議員団に寄せられたカナダの厚意に対する感謝決議案(いずれも竹下豐次君外二十二名発議)(委員会審査省略要求事件)、以上両案を一括して議題とすることに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#5
○議長(佐藤尚武君) 御異議ないと認めます。両決議案につきましては、竹下豐次君外二十二名より委員会審査省略の要求書が提出されております。いずれも発議者要求の通り、委員会審査を省略し、直ちに本寿議案の審議に入ることに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#6
○議長(佐藤尚武君) 御異議ないと認めます。よつてこれより発議者に対し、趣旨説明の発言を許します。竹下豐次君。
    ―――――――――――――
   〔竹下豐次君登壇、拍手〕
#7
○竹下豐次君 只今議題になりました渡米国会議員団に寄せられた米国の厚意に対する感謝決議案及び日本国会議員団に寄せられたカナダの厚意に対する感謝決議案につきまして、発議者を代表して提案の趣旨を御説明申上げます。
 先ず、渡米国会議員団に寄せられた米国の厚意に対する感謝決議案を朗読いたします。
   渡米国会議員団に寄せられた米国の厚意に対する感謝決議
  参議院は、わが国会議員団が、連合国最高司令官マツカーサー元帥の極めて好意的な斡旋により、米国民主政治の理念並びに運営研究のため渡米した際、米国連邦議会及び議会図書館、南カロライナ、マサチユーセツツ及びニユーヨーク各州議会並びに訪問した諸都市その他朝野各界及びハワイ・テリトリーが、わが議員団に対し示された好意並びに厚遇に対し、ここに、深甚な感謝の意を表わすため、次の決議をする。
  そもそもマツカーサー元帥は、わが国を民主的、平和的文化国家として再建させるため、不断に援助され、この目的達成のため、今般特にわが国会議員団が米国民主政治の理念並びにその運営を親しく調査し得る機会を供與されたのである。
  議員団は、全行程を通じ、米国各地において同国国民の心からなる歓迎を受け、米国連邦議会及び各州議会の議事運営を議場において傍聽する等特別の便宜を供與され、特に南カロライナ、マサチユーセツツ及びニユーヨーク各州議会においては、上下両院の共同決議をもつて議員団歓待の意を表明された。
  一行は、二ケ月間にわたる米国視察によつて、民主政治のあり方を充分に調査研究し、多大の成果を收めて三月十三日帰国したのである。
  参議院は、ここに、連合国最高司令官マツカーサー元帥に対し、深甚な敬意と謝意を表し、且つ、米国連邦議会及び議会図書館、南カロライナ、マサチユーセツツ及びニユーヨーク各州議会並びに訪問した諸都市その他朝野各界及びハワイ・テリトリーの好意並びに厚遇に対し、衷心より感謝の意を表明するとともに、一行の体得してきた知識を活用し、民主国家の建設と議会政治の完成のために一段の努力をいたし、もつて世界平和と民主主義の発展に寄與せんとする決意を宣明する。
 以上の通りであります。御承知の通り、この度我が国会議員団が、米国の議会制度を中心とする民主政治の運営を親しく視察調査するため渡米いたし、二ケ月間の日程を終つて、去る十三日帰国いたしたのでありますが、一行の渡米につきましては、連合国最高司令官マツカーサー元帥が特に御配慮下され、又米国におきましては、渡米議員諸君の御報告にもありました通り、全行程を通じ、朝野を挙げて真心の籠つた待遇と行届いた援助を受けたのでありまして、我々の深く感銘いたしておるところでございます。今回の我々代表に與えられましたこのように米国各界の待遇は、民主主義の政治原理に立脚して、平和を希求する我が国の国民使節としての待遇でありまして、ひとり私共のみならず、八千万国民の共に感謝に堪えないところであると同時に、再建途上にある日本国民に対して、大いなる激励を與えられたものと存ずるのであります。
 渡米議員団が、その神髄を学び取つて参られましたところの米国議会運営の実際は、これを我が国の実情に適合せしめつつ、今後の実践に移すことができるのであり、又他面、議員団各位の御努力によりまして、米国朝野に、我が日本国民が真に平和を愛好する民主国民として、どこまでも邁進せんとの固き決意を有するものであるという認識を新たにせしめ、日米両国相互の理解を深めることができたのでありまして、衷心より欣快を禁じ得ないものであります。更に一行は、ただに政治運営についてのみならず、広く社会事情、経済事情等についても、十分視察の機会を得たのでありまして、我が国社会制度万般についても裨益するところ少からざることを思い、その視察の便宜を與えられた各方面に対しましても、厚く感謝いたしたいのであります。又住路並びに帰路の両回に亘り、ハワイにおきまする官民を挙げての熱誠なる歓待に対しましては、誠に感銘に堪えないものがあるのであります。マツカーサー元帥は渡米議員団の出発に先立ち、特に懇切な歓送の辞を寄せられ、諸君の渡米は歴史的意義を持つものであり、終戰以来日本の政治的再編に重大なる時期を画するものであると激励いたされたのでありまするが、各方面の御厚意によりまして、一行がこの重大なる使命を完成に達成され無事帰国されましたことは、我々の衷心より喜びに堪えないところであります。一行の挙げられました輝かしい業績は、長く後世に讃えられるでありましよう。私共はこの機会に、国会議員の代表者に対して渡米視察の機会を與えられると共に、一行の全行程に万全の準備を整えられた総司令部マツカーサー元帥及び米国滯在中、心からなる歓迎と便宜を供與された米国連邦議会、各州各市及びハワイの当局、各地の商工会議所その他の民間団体、並びに米国国民諸君に対しまして、満腔の感謝の意を表明し、併せて私共の平和文化国家建設の決意を宣明いたしたく、ここに本決議案を発議した次第であります。
 次に、日本国会議員団に寄せられたカナダの厚意に対する感謝決議案を朗読いたします。
   日本国会議員団に寄せられたカナダの厚意に対する感謝決議
  参議院は、わが国会議員団がカナダを視察した際、同国議会、政府並びに国民の示された好意を厚遇に対し、深甚な感謝の意を表わすため、次の決議をする。
  今般、わが国会議員団は、民主政治の理念と運営を親しく調査するため渡米したのであるが、その際カナダ政府より鄭重な招待を受け、同国議会の運営をも併せて調査することができたのである。
  議員団は、オツタワにおいて、カナダ国民の心からなる歓迎の裡に、同国議会及び政府より鄭重な歓待を受け、議場の傍聽についても特に便宜を供與されたのである。
  参議院は、一行の帰国に当つて、ここに、カナダ議会、政府並びに同国国民の示された好意と厚遇に対し、衷心より感謝の意を表する。
 以上の通りであります。
 先に申上げました通り、今回の渡米議員団は米国の厚意によりまして、多くの成果を收めてその日程を終えたのでありますが、途中カナダ政府より鄭重なる招待を受け、同国の議会をも併せて視察する機会を與えられたのであります。一行のカナダ滯在は、日程の関係が極めて短時日に止まつたのでありまするが、カナダ議会、政府及び国民諸君は挙げて心から歓迎の意を盡され、議会の傍聽等について特に便宜を供與されまして、同国独得の議会制度を親しく調査視察することを得ましたことは、私共のひとしく感銘いたしておるところであります。渡米議員団の收め得ました成果は、このカナダの厚意に満ちた招待によりまして、一段と輝かしいものとなつたの信ずるのであります。私共は、ここにカナダ議会、政府及び国民諸君のわが議員団に寄せられました厚意に感謝の意を表するため、本決議案を発議いたした次第であります。
 以上二つの決議案につきまして、何とぞ満場の諸君の御賛成をお願い申上げます。
 尚幸いにして両案が可決されましたならば、議長において米国及びカナダの関係諸方面に適宜送付せられるよう、御斡旋あらんことを希望いたします。(拍手)
#8
○議長(佐藤尚武君) 別に御発言もなければ、これより採決をいたします。
 先ず、渡米国会議員団に寄せられた米国の厚意に対する感謝決議案を問題に供します。本決議案に賛成の諸君の起立を求めます。
   〔総員起立〕
#9
○議長(佐藤尚武君) 総員起立と認めます。よつて本決議案は全会一致を以て可決せられました。
   〔拍手起る〕
     ―――――・―――――
#10
○議長(佐藤尚武君) 次に、日本国会議員団に寄せられたカナダの厚意に対する感謝決議案に問題に供します。本決議案に賛成の諸君の起立を求めます。
   〔総員起立〕
#11
○議長(佐藤尚武君) 総員起立と認めます。よつて本決議案は全会一致を以て可決せられました。
   〔拍手起る〕
 議長は、只今可決されました両決議を、総司令部を通じ、米国及びカナダに対し伝達方を依頼することといたします。
     ―――――・―――――
#12
○議長(佐藤尚武君) この際、日程第一、医療法の一部を改正する法律案(衆議院提出)、日程第二、厚生年金保險法等の一部を改正する法律等の一部を改正する法律案(内閣提出)、以上両案を一括して議題とすることに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#13
○議長(佐藤尚武君) 御異議ないと認めます。先ず委員長の報告を求めます。厚生委員長塚本重藏君。
    ―――――――――――――
   〔塚本重藏君登壇〕
#14
○塚本重藏君 只今上程せられました医療法の一部を改正する法律案並びに厚生年金保險法等の一部を改正する法律等の一部を改正する法律案に関しまする厚生委員会における審議の経過並びに結果を御報告申上げます。
 先ず、医療法の一部を改正する法律案について申上げます。本案は衆議院議員提出のものでありまして、その提出の理由は、現行の医療法の第三十九條第一項第二号に、医師の広告を許すべき條項が規定されており、その中に診療科名というものが広告を許されることとなつておりますが、その診療科名の種類は同法の第四十條第一項第一号に、内科以下全部で十科目が列挙してあります。然るに現在医師が取扱つております。診療科目といたしましては、この外にいろいろあり、これがこの法律に定められていないために、医師の不便というだけでなく、国民大衆が医師を選択する上においても種々の困難を感じ、或いは不都合を感ずるというようなことが起つております。それ故にここに新たに最も医師が現在普通に標榜することを便宜とし、又実際に即応した科目を取上げまして、広告を許すべき診療科目としてここに追加するのが、今回の改正の要点であります。その診療科目は神経科、呼吸器科、消化器科(又は胃腸科)、循環器科、性病科、肛門科の六科名であります。以上が本法案の提案理由並びにての内容であります。
 本委員会におきましては、三月三日、八日及び十四日の三回に亘り愼重に審議をいたしました。その間におきまする質疑応答の主なるもの二、三を申上げます。将来、医学の進歩につれて診療科名も当然幅が広くならなければならんと考えるのであるが、今後政府当局としても診療科名を増加する考えがあるかとの質問に対しまして、診療科名の取扱いについては、医療法に基いて設置せられておりまする医道審議会において愼重な論議が交された。その結論は、医師の身分について自由に標榜し得る診療科名は、現在のところは医療法第四十條に掲げてあるもので大体は足りる。併し医学の進歩に伴つて、ここに掲げるどの科名にも属さず、或いは数種の科目に関連する別個の学問の体系ができて来ることがすでに考えられつつあるので、さようなものが具体化した場合には新たに診療科名を掲げねばならんだろうということでありました。この点政府当局においても同意見であり、将来医学の進歩に伴つて診療科名の取扱は逐次変つて行くべきものと考えるとの答弁がありました。又診療科名の問題については、昨年現行法を嚴重にせられるようにという通牒が出されておつたが、これと相反する今回の本改正案との関係は、政府当局はどういうふうに考えるかとの質問に対しまして、昨年の通牒は、当時医道審議会の審議の結果、厚生大臣に許可の申請をした科目については、当時としては許可するのは適当でないという医道審議会の答申があつたので、政府当局としてはその答申を尊重して通牒が出されたのである。理論的には医道審議会の意見が正しいものではないかと考えるが、同時に又実際問題との調和ということも行政上に必要であると考えるので、この意味合において今回の法律の改正案というものは止むを得ざる措置であるとの答弁がありました。又医学の進歩と共に当然考えられるのは專門科名の問題であるが、專門科名については政府当局はどう考えるかとの質問に対しまして、現在日本医師会を中心として專門医制度の問題の審議が進められている。医師会において專門医制度の速かな確立をせられるように期待しているのである。医師会で結論を得たならば、政府当局としては協力して、法律案その他の制度の立案作成等には十分努力する考えであるとの答弁がありました。
 かくて十四日の委員会におきまして、質疑を打切り、討論を省略して採決に入りましたところ、全会一致を以て衆議院送付案通り可決すべきものと決定いたしました。
 次に、厚生年金保險法等の一部を改正する法律等の一部を改正する法律案について申上げます。
 先ず、その提出理由及び内容について簡單に御説明申上げます。厚生年金保險の保險料は、現在のところ事業主並びに被保險者の負担力を考慮いたしまして、臨時の安い保險料率によつて徴收しておるのでありますが、十ケ年以上被保險者であつた者が、退職後も本人の希望によつて加入できるいわゆる任意継続被保險者につきましては、資格條件の関係で現在まで該当者がございませんのでありますが、従つてその保險料率の規定もなかつたのであります。併し近くこの種の被保險者に該当する者が出て来ることになりまするので、この際当然他の被保險者と同様に暫定料率を設けることにいたしたのであります。又別に、旧退職積立金及び退職手当法に基く退職積立金と退職手当は、昭和十九年十月に同法を廃止した当時から、その支拂を実際の退職を條件として制限して参りましたが、今日事業主の保管しておりまするこれらの金額は僅かであり、一方事業主並びに被保險者からも強い精算の要望がありまするので、この際一切を精算させることにいたしたのであります。以上が本案の提出の理由及びその内容であります。
 本案は本院が先議でありまして、本委員会におきましては、三月七日、八日及び十四日の三回に亘つて愼重に審議を重ねたのでありますが、委員会におきまする政府委員との質疑応答の主なるもの二、三を御紹介申上げます。先ず、厚生年金保險積立金の状況如何、特別預金の社債、国債及び福祉施設資金等の運用の状況如何、又それらの融資した国債並びに社債などで回收不能になつたものはないかとの質問に対しまして、積立金は昭和二十五年一月末には百八十一億六百四十万二千円である、本年度末には百九十三億八千余万円に達するものと推定せられる。又二十五年一月末の運用の状況は、普通預金一億五千二百三十六万余円、定期預金百五十九億七千七百七十万余円、特別預金十九億七千六百三十三万余円、この特別預金のうち、国債が十九億一千四百六十一万余円、社債が四千六百十七万余円、福祉施設への資金融通は一千五百万余円である。国債、社債は大蔵省との取決めによつて購入したものである。福祉施設資金は、病院、住宅等の施設に使用されており、国債並びに社債に融資したものの中には、軍事補償打切り等によつて回收不能となつたものもあるが、これは全額一般全計から補填して貰つたので損失はないとの答弁がありました。二百億に近いところのこの積立金は、被保險者と顧用者とが十年間に積立てた汗の結晶である、労働者の福祉施設への融資一千五百万円は余りにも少額ではないか、今後積極的に労務者住宅の建設、或いは医療施設の充実等に有意義に使うべきではないかとの質問に対しまして、政府においても同感であるが、総司令部から、預金部資金は国及び公共団体以外に融資することを許されてないのである。政府としては今後一層強く関係方面の了解を求めて、労務者の福利方面に使用し得られるように努力したいとの答弁がありました。又現行の保險料率と任意継続被保險者の保險料率についての質問に対しまして、厚生年金保險の保險料率は、坑内夫である被保險者については一二・三%、その他の男子は九・四%、女子は五・五%となつておりますが、只今は事業主、被保險者の負担能力を考慮いたしまして、暫定的に坑内夫は三・五%、その他は男子、女子共に三・〇%という低い料率で保險料を徴收いたしており、任意継続被保險者は資格期間十年以上の者でなければなれず、法律施行以来未だ日が浅くて該当者はなく、本年から出て来ると思うので、今回の改正で他の被保險者と同様に暫定料率を二・六%と決めることにいたしたとの答弁がありました。又脱退手当金の支給される年数を短縮し、現行の三百円、これは養老年金です三百円の暫定標準報酬の引上等については如何に考えておるかという質問に対しまして、当局としては内閣社会保障制度審議会の意見を聞いた上で考えたいとの答弁がありました。又本改正案によりますれば、退職積立金及び退職手当を四月十日までに受けないときは、翌十一日に全部支拂うことになつておるのでありますが、事業主は時間的に見て事務の処理が可能であるかとの質問に対しまして、これはすでに法律廃止の際計算が明らかにされておるから、事務的には何らの支障を来さないとの答弁がありました。
 以上のような質疑応答の後、十四日の委員会におきまして、討論を省略して採決に入りましたところ、全会一致を以て原案通り可決すべきものと決定いたした次第であります。
 以上御報告申上げます。(拍手)
#15
○議長(佐藤尚武君) 別に御発言もなければ、これより採決をいたします。先ず医療法の一部を改正する法律案全部を問題に供します。本案に賛成の諸君の起立を求めます。
   〔総員起立〕
#16
○議長(佐藤尚武君) 総員起立と認めます。よつて本案は全会一致を以て可決せられました。
     ―――――・―――――
#17
○議長(佐藤尚武君) 次に、厚生年金保險法等の一部を改正する法律等の一部を改正する法律全部を問題に供します。本案に賛成の諸君の起立を求めます。
   〔総員起立〕
#18
○議長(佐藤尚武君) 総員起立と認めます。よつて本案は全会一致を以て可決せられました。
     ―――――・―――――
#19
○議長(佐藤尚武君) 日程第三、産業復興公団法の一部を改正する法律案(内閣提出、衆議院送付)を議題といたします。先ず委員長の報告を求めます。通商産業委員長高橋啓君。
    ―――――――――――――
   〔高橋啓君登壇、拍手〕
#20
○高橋啓君 只今議題となりました産業復興公団法の一部を改正する法律案について、通商産業委員会における審議の経過並びに結果を御報告申上げます。
 本案の提案理由及び内容を申上げますと、産業復興公団の運営資金は、従来復興金融金庫から借入れることになつていたのでありますが、最近に至り復興金融金庫が貸出業務を停止することになりました結果、産業復興公団は新たに運営資金を借入れる途を閉されることになつたのであります。然るに本年度においては、復興金融金庫は、産業復興公団に対する貸付金についても、これを回收することになつておりますが、産業復興公団の復興金融金庫からの借入金は、その使途が固定化されて、直ちに回收することが困難でありますため、外に融資の方法を講じない限り返済の途がないのであります。又産業復興公団の昭和二十五年度予算は、年間を通じて見れば、十分にその收支は償うのでありますが、価格差益金の納付、引取物品代の支拂等の支拂経費が上半期に集中される見込みでありますから、收支の時期的な食違いを生じて、上半期中には短期的な運転資金が不足を来す見込みなのであります。本案は以上のごとく、今後産業復興公団が借入金の返済又は一時運転資金に充当するために新たに借入金を必要とする事態が生じました際、大蔵省預金部より新たに運営資金を借入れる途を開こうとするものであります。
 本委員会におきましては、本案に関し愼重審議の後、討論を省略することとし、直ちに採決に入りましたところ、全会一致を以て政府原案通りこれを可決すべきものと決定いたした次第であります。
 右御報告申上げます。(拍手)
#21
○議長(佐藤尚武君) 別の御発言もなければ、これより本案の採決をいたします。本案全部を問題に供します。本案に賛成の諸君の起立を求めます。
   〔総員起立〕
#22
○議長(佐藤尚武君) 総員起立と認めます。よつて本案は全会一致を以て可決せられました。
     ―――――・―――――
#23
○議長(佐藤尚武君) この際、日程第四、農業共済再保險特別会計の歳入不足を補てんするための一般会計からする繰入金に関する法律案、日程第五、食糧管理特別会計の歳入不足を補てんするための一般会計からする繰入金に関する法律案(いずれも内閣提出、衆議院送付)、以上両案を一括して議題とすることに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#24
○議長(佐藤尚武君) 御異議ないと認めます。先ず委員長の報告を求めます。大蔵委員会理事黒田英雄君。
    ―――――――――――――
   〔黒田英雄君登壇、拍手〕
#25
○黒田英雄君 只今上程されました二つの法律案につきまして、大蔵委員会におきまする審議の経過並びに結果について御報告をいたします。
 先ず、農業共済再保險特別会計の歳入不足を補てんするための一般会計からする繰入金に関する法律案について御報告いたします。
 農業共済再保險特別会計の農業勘定におきましては、昭和二十五年度における歳出といたしまして、再保險料等二十九億七千二百四十三万二千円の外、異常災害の発生した場合に備えまして、予備費十二億五千四百五十四万一千円を加えまして、合計四十二億二千六百九十七万三千円を計上いたしておりますが、その歳入は再保險料、食糧管理特別会計からの受入金等三十三億一千百七十六万七千円でありまして、この差引九億一千五百二十万六千円の歳入不足を生ずることとなるのであります。従いまして、この不足額を一般会計から繰入金をいたすのでありますが、将来この会計の経理状態が健全となりましたときは、この繰入金に相当する金額に達するまで、予算の定めることろによつて、一般会計に繰入をいたすことになつておるのであります。
 委員会におきましては、種々熱心なる質疑応答が交されたのでありますが、その詳細は速記録によつて御承知を願いたいと思います。かくして質疑を終了いたしまして、討論に入り採決の結果、全会一致を以て原案通り可決すべきものと決定した次第であります。
 次に、食糧管理特別会計の歳入不足を補てんするための一般会計からする繰入金に関する法律案について御報告をいたします。
 本特別会計は、農業災害補償法によりまして、農業共済組合の組合員が支拂うべき農作物共済にかかわる共済掛金の一部を負担し、更にその負担金を食糧消費者に転嫁することとなつておりますが、価格政策の見地から、昭和二十五年度におきましても、前年度同樣の法的措置を講じまして、この負担金を食糧消費者に転嫁せず、一般会計の負担といたしておるのであります。これに伴いまして、本特別会計から農業共済再保險特別会計へ繰入れまする二十六億九千二百一万一千円を限り一般会計から繰入れ、本特別会計に生じまする歳入不足を補填しようとするものであります。
 本案審議に当りましては、種々熱心なる質疑応答が交されたのでありますが、その詳細は速記録によつて御承知を願いたいと思います。かくて質疑を終了いたしまして、討論、採決の結果、全会一致を以て原案通り可決すべきものと決定した次第であります。
 右両案の御報告をいたします。(拍手)
#26
○議長(佐藤尚武君) 別に御発言もなければ、これより採決をいたします。先ず、農業共済再保險特別会計の歳入不足を補てんするための一般会計からする繰入金に関する法律案全部を問題に供します。本案に賛成の諸君の起立を求めます。
   〔総員起立〕
#27
○議長(佐藤尚武君) 総員起立と認めます。よつて本案は全会一致を以て可決せられました。
     ―――――・―――――
#28
○議長(佐藤尚武君) 次に、食糧管理特別会計の歳入不足を補てんするための一般会計からする繰入金に関する法律案全部を問題に供します。本案に賛成の諸君の起立を求めます。
   〔総員起立〕
#29
○議長(佐藤尚武君) 総員起立と認めます。よつて本案は全会一致を以て可決せられました。
     ―――――・―――――
#30
○議長(佐藤尚武君) この際日程第六、郵便為替法の一部を改正する法律案、日程第七、郵便貯金法の一部を改正する法律案、日程第八、郵便振替貯金法の一部を改正する法律案(いずれも内閣提出)、以上三案を一括して議題とすることに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#31
○議長(佐藤尚武君) 御異議ないと認めます。先ず委員長の報告を求めます。郵政委員長水久保甚作君。
    ―――――――――――――
   〔水久保甚作君登壇、拍手〕
#32
○水久保甚作君 只今議題となりました郵便為替法の一部を改正する法律案及び郵便貯金法の一部を改正する法律案並びに郵便振替貯金法の一部を改正する法律案の郵政委員会における審議の経過並びに結果を御報告申上げます。
 先ず、郵便為替法の一部を改正する法律案は、郵便為替証書の有効期間に関する規定を改めようとするものでありまして、現行法においては、この証書の有効期間は証書の発行の日から二ケ月でありまして、その期間が経過しますと、差出人又は受取人は為替金を受取るために料金を納めて、証書の再交付を請求しなければならないのであります。併しながら、その期間経過が差出人又は受取人の責によらない事由によりまして、請求ができなかつた日数は、証書の有効期間に算入しないことに改めるものであります。
 次に、郵便貯金法の一部を改正する法律案は、以下二点について改正しようとするものであります。その第一点は、郵便為替法の一部を改正する法律案の改正の趣旨と全く同一でありまして、有効期間の規定に関するものであります。その第二点は、郵便貯金の総額制限の適用を受けない公共団体等の名称の読替えでありまして、現行法においては水利組合、耕地整理組合、北海道土功組合等の公共団体は、郵便貯金総額制限の適用を受けないことに規定されておりますが、先般土地改良法の制定等によりまして、耕地整理法、北海道土功組合法及び水利組合法の改廃並びに既存の関係事業及び諸団体の切換又は整理が行われましたのに伴いまして、この規定の形式上の整備をいたそうとするのであります。
 次に、郵便振替貯金法の一部を改正する法律案は、以下三点について改正しようとするものであります。その第一点は、郵便為替法の一部を改正する法律案、郵便貯金法の一部を改正する法律案と全く同一の趣旨でありまして、有効期間に関する規定であります。第二の点は、用紙需給の関係から売渡を停止しておりました振替貯金の拂込書用紙の売渡制度を復活するものであります。第三の点は、簡易生命保險の保險料又は郵便年金の掛金を、振替貯金から簡易生命保險又は郵便年金特別会計に移し替える料金は、現行法においては加入者から徴收することになつているのでありますが、これを簡易保險局において納付することに改め、又公共団体に拂込む公金の拂込料金は、取扱経費等の関係からこれを考え、二円を五円に引上げようとするものであります。
 本改正法律案は、三案共趣旨及び内容は以上のごとく極て簡單でありますが、委員会におきましては、愼重に審議をいたし、討論を省略し、採決の結果、全員一致を以て三法律案を原案通り可決すべきものと決定いたした次第であります。
 右御報告申し上げます。
#33
○議長(佐藤尚武君) 別に御発言もなければ、これより三案の採決をいたします。三案全部を問題に供します。三案に賛成の諸君の起立を求めます。
   〔起立者多数〕
#34
○議長(佐藤尚武君) 過半数と認めます。よつて三案は可決せられました。
 本日の議事日程はこれにて終了いたしました。次会の議事日程は決定次第公報を以て御通知いたします。
 本日はこれにて散会いたします。
   午前十一時四十八分散会
     ―――――・―――――
○本日の会議に付した事件
 一、渡米国会議員団に寄せられた米国の厚意に対する感謝決議案
 一、日本国会議員団に寄せられたカナダの厚意に対する感謝決議案
 一、日程第一 医療法の一部を改正する法律案
 一、日程第二 厚生年金保險法等の一部を改正する法律等の一部を改正する法律案
 一、日程第三 産業復興公団法の一部を改正する法律案
 一、日程第四 農業共済再保險特別会計の歳入不足を補てんするための一般会計からする繰入金に関する法律案
 一、日程第五 食糧管理特別会計の歳入不足を補てんするための一般会計からする繰入金に関する法律案
 一、日程第六 郵便為替法の一部を改正する法律案
 一、日程第七 郵便貯金法の一部を改正する法律案
 一、日程第八 郵便振替貯金法の一部を改正する法律案
ソース: 国立国会図書館
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