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1947/12/09 第1回国会 参議院 参議院会議録情報 第001回国会 在外同胞引揚問題に関する特別委員会 第14号
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1947/12/09 第1回国会 参議院

参議院会議録情報 第001回国会 在外同胞引揚問題に関する特別委員会 第14号

#1
第001回国会 在外同胞引揚問題に関する特別委員会 第14号
  付託事件
○在外私有財産の國家補償に関する請
 願(第三百六十八號)
○海外引揚者に封する開拓資金増額に
 関する陳情(第三再六十九號)
○在外同胞引揚促進に關する陳情(第
 三百七十七號)
○在外同胞引揚促進に關する陳情(第
 四百二號)
○在外同胞引揚促進に關する陳情(第
 四百十號)
○東印度における戦犯容疑者釋放に關
 する陳情(第四百三十三號)
○在外同胞引揚促進に關する請願(第
 三百四十三競)
○在外同胞引揚促進に關する請願(第
 三百六十號)
○引揚者の國内諸債權取扱いに関する
 請願(第三百六十九號)
○同胞援護會に貸付の國有財産貸付料
 免除並びに拂下げに関する請願(第
 三百七十號)
○在外同胞引揚促進に関する請願(第
 二百七十七號)
○海外引揚者の住宅問題に關する陳情
 (第四百五十六競)
○引揚者並びに戦災者に遊休公共建築
 物の即時開放等に關する陳情(第四
 百五十八號)
○舊鳥取氣象観測所建築物を海外引揚
 者に拂下げることに關する陳情(第
 四百八十八號)
○引揚者並びに戰災者に遊休公共建造
 物の即時開放等に關する陳情(第四
 百九十六號)
○在外同胞引揚促進に關する陳情(第
 五百七號)
○在外同胞引揚促進に關する陳情(第
 五百十六號)
○在外行方不明者の調査促進に關する
 陳情(第五百三十二號)
○引揚者並びに戦災者に遊休公共建造
 物の即時開放等に關する陳情(第五
 百三十三競)
○引揚者の持帰り金増額に關する請願
 (第四百四十九號)
○海外引揚者の農地その他に關する請
 願(第四百五十三競)
○在外同胞引揚促進に關する請願(第
 四百五十九號)
○舊樺太暇免許歯科医師内地開業に關
 する請願(第四百六十七號)
○在外同胞引揚促進に關する請願(第
 四百八十二號)
○在外同胞引揚促進に關する陳情(第
 五百七十五號)
○在外同胞引揚促進に關する請願(第
 五百三十五號)
○在外同胞引揚促進に關する請願(第
 五百三十八號)
○引揚者復員者等更生資金造成のため
 煙草拂下げに關する請願(第五百五
 十四號)
○在外同胞引揚促進に關する請願(第
 五百七十六號)
○在外私有財産の國家補償その他に關
 する請願(第五百七十八號)
○海外引揚者の住宅等に關する請願
 (第五百九十四號)
○在外同胞引揚促進に關する請願(第
 六百入號)
――――――――――――――――
昭和二十二年十二月九日(火曜日)
   午後一時零分開會
  ―――――――――――――
  本日の會議に付した事件
○特別委員會今後の對策に關する件
  ―――――――――――――
#2
○委員長(矢野酉雄君) それではこれより開會いたします。
#3
○淺岡信夫君 本日議院運營委員會が開かれまして、緑風會の佐佐委員から、海外同胞引揚問題に關する特別委員會という問題に対して、一つ委員會としてこれを諮られたらどうかという御提案があつたのであります。木内委員長は、それでは淺岡委員ということで、私が立ちまして、實は第一囘の國會に特別委員會が設けられて、海外同胞引揚問題に關する諸般の問題を今日まで取上げて参つたのであります。これはすでに皆さんが御承知とも思いまするが、熱心に討議を特別委員會においていたして参りまして、政府或いは國會、或いは國民に対して、とにかくできるだけのことをやつて來たのであります。ところがあらゆる諸般の問題というものは、未だに八十萬の同胞が海外に残つておられます、その未歸還者の家族の約四百萬近い人たちの問題、或いは今日まで引揚げて参りました五百七十萬の人たちの問題、或いはその家族の問題、こうしたものを三つに大體分けますと、基本対策とそれから援護対策と厚生対策の三つになります。そこで第一囘の國會において、この特別委員會はその下工作ができただけであつて、今後この特別委員會においてなさるべき問題というのは、その裏附、更にそれに対してあらゆる形を作つて行かなければならんというような重要な特別委員會でありますから、是非第二國會におきましても、この特別委員會を設けられて、そうしてこうした問題に對して議して頂きたい、その特別委員會を設けるということに對して、一つお諮りを頂きたい。以上のことを申上げたのであります。そうしますると、委員長、と言つて天田運営委員が發言を求めまして、私は特別委員會の理事であります。今淺岡委員がいろいろと特別委員會のお話をされましたが、この會を打切つて、そうして第二國會にこの特別委員會を設けるということに対しては、私は疑義があります。いつたい特別委員會が今日まで何をなしたかということを考えてみますると、特別委員會としては、ただ政府の當局を呼んで質疑をしたということだけであつて、何ら効果は擧つていない。見るべき功績はない。ただ見るべき功績ということを言うならば、参議院を代表して、そうして舞鶴港を視察した。この點くらいのものである。こうした特別委員會を更に再び第二國會に設けるということに対しては、私は承服しかねる。この特別委員會が、例えば失業保險とか、或いはいろいろな問題に対して、それを取入れるだけのことをしたのならばとにかく、そうした問題にも触れてはおるかも知れないが一向見るべき施策というものがない。だからこの問題に対しては、敢て第二國會に設ける必要は自分としては認めないというようなことで著席したのであります。
 私は更に委員長、と言つて發言を求めまして、この問題に対して、次のようなことを述べたのであります。今天田委員が、特別委員會に対して、何ら見るべきものはないということを言われたことに対して、實に奇怪なことを私は聽くと思う。それは天田委員が特別委員會に御出席になつたことそれ自体が殆ど稀れであつて、特別委員會の運營がどういうふうにあつたか、そうした問題に對して、速記録で以て御覧になつたこともないじやないか。特別委員會として、澤山の、諸般の例を擧げれば枚擧に遑がないから、議院運営委員會においていろいろこの問題を取上げる必要はないが、例えば海外におるところの未帰還者の俸給問題に對しても、九圓五十銭……例えばそれを百圓にするとか、或いはその家族に對して一人頭百五十圓ずつというようなことで以つて、この臨時豫算に對しても九億六十萬圓何がしというものを取るというようなことで、この問題も七月に遡つて支給されるような次第であるのであります。
 その他一番大きな問題とするところは、引揚者、在外者の資産を賠償の對象とする、引揚者等の在外資産に關する處分方針を確立すること、閉鎖機關の債務返済處理を昭和二十三年上半期において實行すること、或いは在外同胞の救済費九億一千七百萬圓を支拂うこと、或いは八十萬になんなんとする引揚促進についての善處をすると同時に、その留守家族慰勞についての積極的施策をなすこと、それから援護対策において澤山の問題が殘つておる。又厚生對策に對しても澤山の問題が残つておる。例えば昨日の特別委員會においても、大藏大臣も出席され、或いは各金融機關の人々も出席され、そうして五時二十分に至るまで開かれておりましたが、この問題にしても亦天田委員は奇怪なる言葉で、特別委員會は何もなしていないじやないか、こういうような委員會を敢て第二囘國會に設ける必要はないといわれたことについては、私は甚だ不埒千遇な奇怪なる言葉であると思う。この問題に關してはすでに今まで特別委員會において幾度か議せられ、昨日の特別委員會においても特別委員會としては、第二囘國會にこの委員會を設けて貰うということも一應議決されたのだから、その問題に對して議決されると同時に、矢野特別委員長、岡元委員小杉委員、高橋委員、木内委員、中西委員、淺岡、千田委員、星野委員、楠見委員、草葉委員、中平委員、穗積委員、井上委員、こうした連署を以てこれをお願いするのである。だからこの問題にしては、議院運營委員會において御善處をお願いしますといつて着席したのであります。そうしますと又天田委員が發言を求められまして、實はこの常任委員會というのが今参議院において、國會の運營上ある。ところが特別委員會というものがある限り、そつちに出席したりこつちに出席したりするというようなことで、常任委員會の運營すら事欠くような事態に立至つておる。だから特別委員會というものは、敢て自分は設ける必要はないのじやないかということを發言し、それから特別委員會の今後議せられるべきいろいろな問題に對して、自分としては承服し難い問題も多々あるということをいつて着席したものですから、更に委員長に發言を求めまして、特別委員會の議決によつて、この委員會を再び第二國會に設けてくれということを議院運營委員會に諮るのであつて、第一囘國會における特別委員會の今日までの在り方に對して、これは是であるか、非であるか、こんなものは意味があるかないかというような問題を天田委員がこの議席で以て論ずべきではないじやないか。そうした問題は特別委員會の席上において右するか左するかということを論じて貰いたい。今日十二時半から特別委員會が開かれてから、この特別委員會においてこれを右するか左するかということについてあなたの御意見を十分に御開陳願いたいということをいつて私は着席したのであります。そこで委員長は發言を求めましたのが島委員であります。島委員は、實は在外同胞の特別委員會を第二囘國會に設置をして貰うという問題にしては、本社會黨からは今淺岡委員の讀まれましたうちに、中平常太郎君が入つておりました。社會黨としては、この問題に對して實は未だいずれとも決定するということは、今後議した上において決定いたしたいと思います。それで各派はこの問題に對しては、一應各派各黨の意見を纏めた上で以て御決定を頂きたいということで、木内委員長はそれを採擇いたしまして、明日の十時における議院運營委員會において、これを諮りましようということで散會したのであります。大体これが、以上の經緯、經過であります。
 そこで今度は私の意見でありまするが、そうしますると佐佐委員が緑風會はこの問題にして決定いたしておりますということを言いますると、無所属懇談會の佐々木良作委員は、無所属懇談會もこの特別委員會を第二囘國會に設けるということに對してすでに決まつてはおりまするが、島委員のそうした御意見によつてもう一應諮つて見ましようということで委員會は散會したのであります。大体以上であります。
#4
○委員長(矢野酉雄君) ありがとうございました。
#5
○北條秀一君 只今淺岡委員の報告があつたのですが、今日議院運營委員會においては、すべてそれは速記を取つてあるのですか。それをちよつと伺いたい。
#6
○淺岡信夫君 今日の議院運營委員會におきましては、これはただ一人の速記者が出ておりましたので、満足なる速記は取られておらないように思います。同時に……。
#7
○委員長(矢野酉雄君) 淺岡君、只今發言中ですけれども、議院の方から御説明をいたします。
#8
○参事(河野義克君) 只今の速記の點については、速記者が御承知のような事情で今日の議院運營委員會には出ておりませんので、速記は附いておりません。今淺岡委員の一人云々といわれましたのは、そこでやつております要領筆記をやつておる者であります。
#9
○岡元義人君 私これを傍聽いたしておりましたから、今の淺岡委員のいわれたことに間違いないと思います。
#10
○北條秀一君 只今速記がないといということでありまするから、極めて遺憾ことでありますが、公けの席上で、而も天田委員、淺岡委員の應酬の模様は多數の者が分つておりますので、從つて速記がなくても我々はその責任を究明し、善處するのに差支ないと思いますから、私の質問は打切ります。
#11
○委員長(矢野酉雄君) 只今淺岡委員の委細を盡した御報告、それからこれまで議院運營委員ではございませんでしたが、特別委員として岡元義人委員が出席しておられて、淺岡委員の今の報告は間違いないという傍證をして頂きました。そこでこれはお聞きのように、實にこれは特別委員會としては重大問題でありまして、委員會としても重大であるばかりでなく、これを構成しておるところの委員の一人々々の公務を眞面目にやつたか、不眞面目であつたか、いわゆる與えられたる公務を忠實に遂行したかしなかつたかというようなこれは重大な問題でありまして、これは本會の権威に掛けましても、これをいかに解決するか、是非御熟慮を願いたいと思う。殊に特別委員會に對して陳情、請願が本第一囘において、それぞれ皆様のお手許に達したのと総計いたしますと、おそらく四百萬になんなんとするところの、これは實に血みどろな我々兄弟の訴えであります、而してすでに今日もここに來ております特設して貰いたいという請願、陳情、栃木縣その他からのものがございますが、非常に熱烈なるもので、特別委員長宛にやつて來て、これをいちいち御報告を申上げませんが、議院運營委員會のときに囘覧をいたしたことがありましたが、實に切々と胸を打つものばかりであります。これは議長にも議院運營委員長にも多數、是非第二囘の國會において作つて貰いたい、或いは法規が分らないために、存續して貰いたいということまでも訴えているのでありまして、この委員會に對して、本當にこれがただ一つの頼みの綱として頼つておられるところの人達は、私は恐らく一千萬を突破すると思うのでありますが、その命懸けで依頼をしておられる方々の赤誠に對しても、私達は曠職の譏りを受けるようなことを、殊に公開の、一番議會運營という重大な機會において發言せられたのが、我が特別委員會の委員によつて發せられたとするならば、これはただ單なる茶話というのでありませんから、皆さんの御腹藏なき御意見を伺いまして、そうして最も妥當適切なる方法によつて處置したいと思いますから、皆さんの御高見を拝聽することにいたしたいと思います。
#12
○淺岡信夫君 ちよつと私、先程落したのでありますが、天田委員が二囘目の發言の時に、私の、特別委員會の後第二囘國會になさるべき重要な問題をお話をいたしました時に、天田委員は、引揚同胞促進に關するそうした問題は、議院運營委員會で取上げて行けばいいのじやないかということを申したのであります。その點は私、先程説明いたします時に落しましたから申添えておきます。
#13
○千田正君 この引揚同胞の問題に關しては、今年當初の第一囘國會におきまして、片山首相の施政方針演説に對處しまして、緑風會を代表しては穗積、無所属懇談會を代表しましては不肖千田が、當時の問題を取上げて片山首相に、國家として如何にしてこうした立場におかれる人達を救うかという問題に對して相當論議した問題であつて、片山首相もこの一千萬以上になんなんとするところの戰争の犠牲者を如何にするかということが、今後の民主政治の達成という根柢をなすものであるということを斷言され、必要性を是認しておつたのであります。以來、衆議院参議院共に、この同胞に對する特別處置を講じなければならないという考えからいたしまして、同胞救援議員聯盟が生まれ、更に未だ歸らざるところの、當時百二十萬と稱せられたところの海外における残留している人達のために、一日も早く引揚促進をしなければならない。同時に歸つて來てから、又すでに歸つた人達に、そうした人達の定著地におけるところの安定ということを考えなければならないという意味におきまして、特別委員會ができておつたのであります。できて以來、皆さんの御熱心なる御協力の下に、どうやらこうやら今日まで一歩々進みつつあります。而もこれからが一番大事な時である。社會黨あたりは。石炭國管案が重大だというて騒いでおるけれども、石炭國管案においてやれる面は、これは生産面における問題であります。これは勿論重要であります。併しながら一面政治としましては、生産に属さないとしましても、潜在した苦しい人達、曾て片山首相は、或いは行政機構を整備するために二百萬の失業者が出るだろうということに對して、二百萬人に對する失業対策を考えられた。我々政治家としましては、國民の代表としては、そういう意味じやなく、潜在しているところの失業者、戰爭の犠牲者にして未だ水平線上に現れないところの、幾多の生活苦に喘いでいるところの六百數十萬人になんなんとする失業者を救わずして民主政治が徹底できるか。これこそ日本の復興に對するところの底邊をなすところの力というものは、そういうものを水平線上に救い上げて初めて日本の政治は達成するのだ。そういう意味で我々は今日まで討議をし、質問もし、政府にも協力して來たのであります。併しながら我々の特別委員會の委員の一人であるところの社會黨所属の天田委員から、議會運営委員會において、かくの如き暴言を吐くということを聽いた場合において我々は黙視することはできない。それは單に天田君個人の發言としてこれを取上ぐべきか、或いは社會黨の一黨を代表して議院運営委員會に出ている以上は、社會黨の相當の人間は、或いは天田君の言う意思によつて動いていると見ても差支ないか、この點、而して特別委員會のあり方というものは、天田君が言うが如く必要はないという、かような觀點に立つて、我々は如何にすべきかということを考えなければならない。この三つの點において、私は敢て社會黨の代表者、特に天田君の出席を求めます。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
#14
○北條秀一君 只今千田委員からお話のありました特別委員會存續の件につきまして、誠に同感であります。多く言葉を言う必要はないのでありますが、この特別委員會の存在の理由は今や國際的の問題になつているということは皆さん御承知の通りであります。特に第四十四回の対日理事會におきまして、この海外同胞の引揚促進について非常な討議が熱心になされたことは御承知の通りであります。従いまして先程申しましたように全く國際的の問題であり、世界人道の問題であるということを我々は認識しなければならないのであります。而も尚八十三萬の人間が歸つて來ておりません。たつた八十三萬の人間のために聯合國各國はあの第四十四回におきまする物凄い討議をされたことを見ましても、如何にこの引揚促進についての特別なる措置が日本國として必要であるかということを明かに立證するものと考えるのであります。更に國内的に申しましては、今千田委員からお話がありましたように、全く日本民族の道義の問題であります。從つて我々がこれらの八十三萬の人間の歸還促進とその受入れ態勢を本當の全國民の協力によつて整備して行くといふことは新らしい民主主義日本を作るための大きな根本條件になつて参ります。こうした特殊な千古未曽有の問題を處理しますために、第一回國會が特別委員會を設け、尚且、その使命が十分果たせられていない今日におきまして、第二回國會が召集されます。從つて第二回國會においてこれを繼續して行くということは、國内的にも又世界的にも必然のことと考えますので、從つて我々は當初の主張通りこれをやつて行くべきであると考えます。最後に今日の議院運営委員會において、社會黨の天田委員が發言しました。その内容につきましては今千田委員からこれに對する批判があつたのでありますが、私は恐らく天田委員の發言は、天田委員個人の見解であるというふうに考えます。若しそれが日本社會黨の黨議として或いは日本社會黨の根本の方針であるということになれば、これは許すべからざるところの問題である。國内的には勿論であります國際的にも私は大問題になるというふうに考えるのであります。恐らくこれは天田君個人の見解であると考えますので、その點は千田委員の意見に從つて、それは個人の見解であるか、或いは日本社會黨の見解であるか、先ずその點を究明いたしまして、それによつて我々は堂々爭つて行かなければならん。そうすることが日本民族のためになすべきことであるというふうに考えるのであります。
#15
○委員長(矢野酉雄君) ちよつと皆さんにお諮りいたしますが、動議が成立されましたので、どなたかお二人ぐらいこの委員會を代表して頂きまして、委員會の會議として、今の意思として天田君の出席を勸説して、そうして盡すだけは盡して、それから後に又考うべきことは考えるというふうに運んだらいかがでございましようか。
#16
○淺岡信夫君 その前にちよつと一つ……。今北條委員から、個人の天田委員ということ、それから或いは社會黨の黨議という言葉がありましたが、私が、そこにおりました點で、その點ははつきり申されますのは、特別委員會の理事であるということをはつきりと言われたことだけを、ここに更に強調して敷衍しておきます。
#17
○岡元義人君 天田委員の問題にも關聯いたしますけれども、今日は特別委員會の最後の日でございますので、私は同僚の委員の方々に對しまして、心から感謝とお詫びとお願いを兼ねて、數分間だけ時間を頂きたいと思います。
   〔委員長退席、理事北條秀一君着席〕
#18
○理事(北條秀一君) ちよつと委員長、發言しますが、今の、天田委員をここに招請するかどうかという問題に關聯してですか。
#19
○岡元義人君 そうであります。
#20
○理事(北條秀一君) それではどうぞ續けて下さい。
#21
○岡元義人君 たまたまこういう事件が最後の日に起きたわけでありますが、私は途中からこの特別委員會に入りまして、その間皆様よりも、特別な立場でこの特別委員會を眺めて來た一人なんであります。當初穗積委員の政府當局に對して、本會における質問が掲載されたときに、引揚者たちは全く随喜の涙をこぼさんばかりに喜んだのであります。我々は何とかして救われるぞというような気持をば、痛切に引揚者たちは抱いたのであります。これは、この議員の方々は御存じなかつたと思いますけれども、恐らく私みたいな遠い鹿兒島の果てにおる者が、現に自分で見て、そうして眺めて來ておりますので、その感激の状況は全く、實に私たち自體でもそうでありましたが、引揚者の代表が國會へ出てくれて、而も猛烈にやつて頂いておるということに對して、大きな期待を抱いたのであります。そうして私もその後の經過というものを待つたのでありますが、併しながら末端までは何ら形に現れるものが來なくて、しびれを切らしてこの議事堂まで足を進めて参つたのであります。入つて見まして皆さんがあらゆる方面に血の滲むような努力を重ねて頂いておるという現實を眺めますときに、私がここに來るまでの氣持は、尚一層深く感謝の念に驅られたのであります。この點は外の委員の立場と違いまして、私の立場からは一入深いものがあつたのであります。私といたしましては、この特別委員會に入りました以上、皆様の今までのお働きの分まで働かなければいけないという氣持で、或いは出しやばり過ぎたり、或いは皆様の感情を害したりしたこともあつたかと思うのでありますが、併しながらこの點はこの席上で皆様にお許しを頂くことにいたしまして、取敢えずこの委員會の第一國會の過去を振り返つて見ますと、今先、問題になつておりますような、この特別委員會が何ら得るところがなかつたというようなことは、私は誠に残念な言葉と聽かなければならんと思うのであります。
 そもそも引揚者の關係は、そう簡單に解決のつく問題ではなくして、いつも委員長が言われますように、紐をほどいて行くようにして一つづつ解決して行かなければならん問題が山積しておるのであります。それが、勿論我々の委員會がまだ力が足りなくて、そうして本當の解決をつけ得なかつたという點は、我々はないとこれは申さないのであります。我々がもう少し氣を附けて、もう一歩ふん張つたならば、あれもこういう工合に行くんじやないかと思われるような點もあるのじやないかと思うのであります。併しながら總體的に見まして先程淺岡委員が申されましたように、未復員家族の手當の問題にいたしましても、或いは生業資金の問題にいたしましても、あらゆる面において、一昨日でございましたか、今後の住民税の問題にいたしましても、これらの適用を除外するということをはつきり執つておるということは、これは大きな收穫でなければならんと思うのであります。又現在海外から内地へ到著しておりますところの有價證券の整理だけでも、この一つの仕事だけでも私は大仕事じやないかと思うのです。衆議院におきまして隱退藏物資の特別委員會が設けられておりますが、物と人の生命と、我々が常識で考えて見ましても、隱退藏物資の特別委員會が設けられるくらいでありましたならば、誰が考えて見ましても、この海外同胞の引揚及び更生對策に對するところの特別委員會は當然設けられなければならないものだということを私ははつきり言えると思うのであります。一番良い好個の例は、先日の免税の法律に關してでありますが、ああいうふうな法的根據があるものは、免税でもなんでも適用を受けられるのでありますが、引揚という問題、日本歴史始まつて以來の問題でありまして、なんら根據がないのであります。すべてが新らしい一つの根據を作つて行くより外方法がない。その根據を作るところは何處かと申しますと、この特別委員會であります。法律がないのでありますから、この特別委員會というものは、將來永久的なものでは決してないのでありますが、少くとも日本人口の何割かを占める厖大なこれらの人達の處置に関して、當然設けらるべき委員會であるということを私は申上げたいのであります。尚又議員の方々は、我我が國會議員といたしまして、この特別委員會に席を置く方は、これは一つの犠牲的精神においてのみなされると私は言いたいのであります。と言うのは、それぞれ國會議員としての職責を全うするためには常任委員としての專門的な勉強も必要であろうと思うのであります。併しながら、いつなくなるか分らないところの特別委員會に席を置いてやられる方は、これは少くとも犠牲的精神において、最も純粹な氣持において、そうして眞面目な本當にあわれな、そういう方の味方になつて行くというような健氣な氣持がなければ、この委員會には席を置かれないはずだと思うのであります。その點に鑑みましても、私達は今日、私も傍聽した一人でありますが、全く遺憾に堪えないのであります。すき好んで特別委員會を構成しようとしておる人は、恐らく私は一人もないと思います。あらゆる犠牲の上に立つてやつておられると思うのであります。これをばそういうふうに解釋されておる議員が國會議員の中に一人でもおられるというようなことは、誠に残念に堪えないと私は思うのであります。すべからくこういう問題に對しましては、我々特別委員會は、委員會が反省すると同時に、又こういうような失態に對して、あくまでも究明して行くという處置をばとられるように委員長にお願いいたしたいのであります。
   〔理事北條秀一君退席、委員長着席〕
#22
○草葉隆圓君 私ちよつと遅れて参りまして甚だ恐縮でございますが、だんだんお話を承つておりますと、この委員會で、而も今日議院運營委員會で、天田君が特別委員會についての御意見を、だんだん承つておりますと、誠に私はこれは遺憾なことである。殊にこの新憲法の下においてこの第一回國會で、二十一の常任委員會がありまするが、併しそれ以外においてこの引揚促進の特別委員會ほど、民主的な新憲法の精神をとつて、そうしてこの現下の日本の状態においての國會としての使命を達成するのには、最も重要な特別委員會であると存ずるのでありまして、殊にここの、参議院の特別委員會は、幸いに委員長を始め、他に多數實際の御體驗者もいらつしやるし、誠に私共委員の一名ではありまするが、他の多くの委員會は、本當に心血を注いで熱心に、これまで血涙を流しながら活動して頂いておることは、私共委員の一人として、むしろ感激と感謝に堪えんのであつて、そういう意味におきましては、衆議院方面以上の本當の活動を願つておると存ずるのであります。でありまするから、この問題につきましては、北條委員なり千田委員の御發言のように、天田君をこの委員會に出席して頂いて、そうしてその本意をここで發表して頂いて、それによつて委員會のその次の態度をおとり願いたい。こういうことを私もお願申上げたいと存じます。
#23
○委員長(矢野酉雄君) 只今草葉委員から、最前の千田委員、北條委員の御賛同を得ました動議について、正しい解決の御意見がありましたが、事實もう時間もありませんので、事を急にやはり解決する方がいいと思いますから、いかがでしよう。若し委員長にお名指しをお許しを願いましたならば、私の方から二人ばかり委員會を代表してお使いに立つて頂きたいと思います。いかがでしよう。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#24
○委員長(矢野酉雄君) 甚だ恐入りますが、穗積委員と木内委員お二人。こういうようにお傳え願いたいと思います。「在外同胞引揚問題に關する特別委員會は、天田特別委員の本日議會運營委員會においてなされた言動について、十二分にその御眞意を伺いたい。現に公報を以て通告しておるように、本日委員會を開いておりまするから、御出席を心からお待ちしております。お出での上、いろいろとお尋をし、又御意見も申上げたいと思います。そういうふうでいかがでしよう。
#25
○北條秀一君 今のお話の中に天田君の發言が社會黨としての考えであるか、天田君個人の考であるかという理由を、はつきり附加えて頂きたい。
#26
○委員長(矢野酉雄君) 北條委員の御發言御尤もと思いますが、その内容を附加えて頂くようにしたいと思います。
#27
○千田正君 島委員も一緒にお願いしたい。
#28
○穗積眞六郎君 太田委員、中平委員もお連れ願いたい。
#29
○委員長(矢野酉雄君) じやお願いします。暫く休憩いたしましよう。
   午後一時五十四分休憩
   ―――――・―――――
   午後二時二十六分開會
#30
○委員長(矢野酉雄君) 休憩前に引續いて開會をいたします。
 先程問題になりました天田委員の議院運營委員會における言動が、天田委員としての個人的所見であるか、或いは社會黨自體の黨議としての發表であるか、全くその點斷案を下す資料がございませんので、幸いに本委員會の委員である島理事並びに山田委員が御出席下さいましたので、お二人の中どなたかその點の事情を御説明願つたら好都合だと思いますが、如何でしようか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#31
○島清君 それでは委員長のお名指しによりまして、我が社會黨の一員でありまする天田君の發言が、大變に當委員會におきまして紛議を招いておる。こういうようなお説に對しまして、私當委員會の理事をやつておりますし、又社會黨の一員としまして、その誤解を解いて頂きたいと思うものであります。
 それは私達議院運營委員會に臨みまする場合に、黨議を以て臨んだのではなくて、更に又この特別委員會の第二次國會の存置の問題につきましても、私初めて淺岡さんから示されて、こういう問題を議院運營委員會の方にお諮りをしたいということを初めて聽かされたのでございまして、その問題が淺岡さんから提案されました時に、天田君が申しましたのは、天田君個人の意見でございまして、黨議によつて決定をされましたるところの意見では毛頭ないのでございます。それは私は天田君の説を支持いたしませんで、これは各會派に持ち歸りまして、更に纏めた上で、又後刻乃至後日の委員會でお取り計らいを願つたらどうかというような意見を提示したことによりましても御了解を願えると思うのであります。我が社會黨といたしましては、議院運營委員會の報告に基きまして、然らばこの委員會の存置を如何にして取扱うべきかというような問題を討議したのでありまするが、議論相半ばいたしまして、その結論的な採擇に至らなかつたのであります。特に中平さん、山田さんからは積極的な意見の開陳がありまして、極力その存置を主張されたのでありましたが、併し何も、今日明日に早急に決定をしなくてもよかろう。もう少し研究をして見て、そして決定をしても遅くはないと、こういつたような意見が多数でございましたが、併しそれとても別に黨議によりまして決定をしたわけではないのでありますからして、その點どうぞ委員諸君におかれましても、我が社會黨の黨議によつてこの廢止を決定しておるがごとき印象をお持ちでございまするならば、その點御了承願いたいと思うのであります。
#32
○穗積眞六郎君 委員會の御命令によりまして、木内先生と二人で隨分方々探しましたが、遂に會うことができませんで歸りました。どうもお使いの命を空しくいたしまして、誠に相濟みませんでした。
#33
○委員長(矢野酉雄君) 食堂にも、それから本會議の議場にも、衆議院の社會黨の控所にも、天田委員はお姿が見えないそうでありますから、只今穗積、木内兩お使いの御報告をそのまま御了承願いたいと思います。
#34
○千田正君 只今島理事から、社會黨内におけるところのこの委員會の存置の問題に關しての御説明がありましたが、その中に、存置するや否やという點においては、議論相半ばして、まだその點においては決めておらないと、願わくば、議論相半ばする一方の、今すぐに開く必要もないじやないか、或いはもつとゆつくり考えてからでもよいじやないかというようなお考を述べられる方々の御意見が那邊にあるかということをお洩らし願えれば、本委員會といたしましても、大變今後のあり方にも参考になると思うので、願わくばその點についても、お話し願えれば幸甚と存じますので、島さんにお願いしたいと思います。
#35
○島清君 それでは、速記を止めて頂きまして……。
#36
○委員長(矢野酉雄君) 速記を止めて下さい。
   〔速記中止〕
#37
○委員長(矢野酉雄君) それでは速記を始めて
#38
○穗積眞六郎君 今島さんの御意見ではありませんが、同胞引揚についても、同胞の更生に關しても、いろいろに非常にむづかしい鐵則があるので、この上努めても仕方がないじやないかというようなところから、もう特別委員會は要らないのじやないかというような御意見の方もあるというふうに承わりましたのですが、これは今までこの第一回の國會におきまして、この特別委員會が非常に努力いたしました。或る程度の成果は得ましたけれども、併し我々としても考えて見ますのに、これ程一生懸命になつても、その得るところにおいては少かつたのでございます、併し我々といたしましてはこれがどうしても明日からもう一遍この特別委員會を起して頂いて、更に努めて行かなければいけないという非常な第一の原因になつておるんだと存じます。殊にこれは對政府その他の關係も勿論第一回國會以上に努めて行かなければなりませんが、併しこれ以上にここまで來ましたらこの特別委員會としましても、直接にもつとGHQの方の了解なり、こちらの事情に對する理解なりを委員會としても深めて行かなければならないという段階までなつて來ているのでございます。これについては御承知のように議員連盟の企畫部長、北條氏がいろいろ骨を折られまして、結局戰爭犠牲の公平なる負澹ということを一つの大きな目標といたしまして、そうしてすでに向うと會われまして始められておるのでございます。その北條氏の會見において、決してGHQは引揚者が戰爭の手先になつたものとは、決して見ておるのではないということを向うが申されました。この一言だけでも我々に、又引揚者全體に非常に大きな明るみを與えておるのでございす。第二回國會におきましては、國内の方面にももつともつと力を強く盡しますと共に、更に司令部の方の了解をこの委員會の力で解決して行くということが一つの大きな努めになつて來ておるのだと存じます。これには幸いにして山田氏のように、外國の事情に通じておられる方も委員になつておられます。そういうようなお力もお願いいたしまして進んで行くべきだ。これからの進んで行く新たな道は非常に澤山あるのでございます。是非第二回の委員會が必要であることは申すまでもございません。先程日にちもあることだからというようなお説があつたようであります。これは委員長が申された通りでありまして、ただ一つここで申上げて置きたいのは、只今天田氏をさがしに私が廊下を歩いておりますときに、大藏大臣にお目にかかりましたら、昨日のこの委員會の話でございますが、大藏大臣が、近い内にもう一遍委員會の方方と銀行の人と會つて、よく話を進めてくれないかという言葉もあつたのであります。立どころにやはり委員會のメンバーとしてする仕事が、もう現實に目の前に控えておるようなことでもございます。是非明日から成立して行きませんと、第二回の國會の本當に始まりますまで待つておられない問題が澤山あるのでございます。どうぞその點を社會黨の會議において、よく御説明頂きたいと存ずる次第でございます。
#39
○田村文吉君 私は前回、前前回、缺席いたしておりましたので、さような重大な問題が議せられておるということは知らなかつたのでありますが、今お話を伺いまして、この引揚問題は凡そ超黨派的に考えて、北におられる方々が一日も早く歸還されるように、そうしてその歸還された場合のこれに對する對應策を準備して置くということは、凡そ精神的には各黨派を超越して、今の山田委員のお話でも、島委員のお話でも、皆この御趣旨に御賛成のようでありますから、これはあまりどなたがどう仰しやつたとか、こう仰つしやつたとかいう問題に、かような時間を費すということは穩當でないと思いますから、早速この問題を運營委員會におかけ頂いて、そうして明日からやはり切れないようにする。そうして引揚者の團體の方々も、幾らか頼りにする、それが十日でも一ケ月でも切れるということは、何かしら議會がこれに對して關心が薄くなつたのじやないかというような、藁でも掴みたいような氣持の場合に、かようなことができるということは、よくないと思いますから、いろいろの問題もありましようが、皆様の御贊成を得て、即刻そのことにお取運びを頂くように総員が努力されたらどうかと思いますが、天田委員のお話がどうであつたとか、こうであつたとかいうことをあまり問題にして、かれこれいうべきものではない、況や社會黨はどうであつたとかいうことは問題でなしに、委員會にお諮り下さつて、そのように私は議をお進め下さることをお願いたします。
#40
○山田節男君 今の田村委員の仰しやつたことに私は全面的に贊成いたします。先程島委員から、正午の議員總會におきまする本特別委員會に關する論議の経過並びに結果を御報告になりましたのでありますが、私はちようど最後の場面に外出先から歸つて参りまして、中平委員が非常に興奮して本問題の論議についての御話がありましたので、私は先程島委員がいわれたように、この特別委員會というものは、成る程會期毎に新らしくするということは、これは止むを得ないことであるけれども、これを更にどうするかという問題で、第二囘會が明日から發足されるわけでありますが、それで時間的にこれが切れるということは非常に不利である。それからさつき島委員がいわれましたが、この本特別委員會としてやることが、もうすでにあつて、一つの壁にぶつ突かつておるのじやないか。こういう問題でありますが、これは私は本特別委員會の委員に選ばれました最初の會合でも申上げたと思いまするが、要するに、假令在外引揚者に對しての救援というものに對して、優先的に、或いは特別な保護をしてはいけないという、昭和二十年の十二月の何日かの指令があるということは存じておりますが、併し本委員會としましては、そういうことを撤廢して貰うということが、一つの特別委員會の使命じやないか、それから成る程、聯合國側におきまして、この内地歸邊促進の意見が対立するといいますか、これは、成る程鐵の壁にぶつ突かつたような結果になりましても、これは繰返し繰返しやらなければならたい。これは外ならん衆参兩院におけるこの特別委員會がやるより外に、権威を以てやる機關はないのであります。そういう意味におきましては、私は假令鐵の壁に頭をぶつ突けようとも、これをしつこくやるというのが、すでに歸つておる六百萬の在外引揚同胞者並びに復員者、並びに海外におりまする八十萬近い者の期待に副う所以であると思うのでありまして、そういう意味で、私は先程の参議院における社會黨の總會におきましても、聲を高くしてこの特別委員會の繼續はもとより、社會黨としましては、尚更この委員會におきまして力強く、一つ存続といいますか、次の會期に繼續して行くことを支援して貰いたいということを述べたのでありますが、この意見はもとより今のような工合で、絶對多數ではありませんけれども、只今の委員長のお言葉並びに田村委員のお言葉に對しましては、私としましては全面的に贊成でございます。私は午後の總會におきまして、社會黨所属の議員に、よくこの事情を申上げ、只今の穗積委員の申されたこと等も、詳しく報告いたしまして、最善を盡して本特別委員會の繼續、それこそ田村委員の仰しやつたように、黨派を超越した氣持で、同胞という立場からの、これは強いものとして、一つ是非存續するように、私は最大の努力をいたすことを誓います。
#41
○千田正君 山田さんの立派な御意見を拜聽いたしまして、非常に嬉しく思うのでありますが、全國の引揚者は社會黨こそ、我々の本當の氣持を代表してくれるのじやないかというようなつもりで待望しておつた社會黨の内部において、未だ尚この引揚問題に對して、十分御理解がないとするならば、我々引揚者としては誠に遺憾の意を表するものであります。幸いにして島さん、山田さんのような立派な方々を得て、そういう意味において御盡力下さることについては、誠に感謝に堪えないのでありまするが、今後この全引揚者が社會黨にかけておる期待を裏切らないような方向に、是非黨内において今までのことを御主張あらんことを特にお願いします。私は引揚者の代表でありますが、引揚者の代表として特に社會黨にお願いして置きます。
#42
○天田勝正君 實は私は後から参つて恐縮ですが……。
#43
○委員長(矢野酉雄君) あなたは事情がお分りにならんから事情を申上げて置きますが、この委員會として、運營委員會においてあなたが言動なされたことについてお話が出まして、そうして委員會の決議を以て、穗積委員、木内キヤウ委員があなたの御出席を御勸誘のために、そうしてどういう御趣旨で、天田委員として、個人の立場で御意見を述べられたのか、社會黨の黨議としての御意見であつたかをよくお伺いして、そうしてこの委員會としていろいろな態度の決定をするというようなことで、穗積委員と、木内キヤウ委員がおさがししましたけれども、お留守だつたので丁度休憩の時間が過ぎましたので再開しておるところであります。そういう事情ですから、そのことを御理解の上で……。
#44
○天田勝正君 この問題は勿論、先程の議院運營委員會におきましては、各派の意見を徴してから明日の運營委員會で態度を決める。こういうふうな決定からいたしましても、勿論社會黨の意見によつての發言ではありません。尚私はこの問題については、黨内にも非常に私の發言について誤解があるのであります。先程淺岡委員が、社會黨の天田君がそういうようなことを言われるのは、奇怪至極であるというお話から、いろいろ話があつたのでありますが、私はそれについて、別に誤解が基であるということで抗辯しない。なぜかというと、この引揚促進の問題を取上げないという議論の前提に立つて言つておるのではない。勿論これは重要であるけれども、その取扱い方ということを特別委員會でやるべきや、適當なる常任委員會ということを私は申上げたのでありますが、頭に描いておる點は、厚生委員會でもやり得るだろう。こういうことを申上げたのであります。結果、議院運營委員會におきましては、先程申しましたように、各派の意見を徴する、それは御承知の通り、特別委員會ができますれば、常任委員會と違つて、その會期で消滅することになつておるのが建前であつて、結局これは再び作るかという議論なのであつて、決して存置とかなんとかいうことを云々すべき筋合ではないと私は考えております。そういう見解から、社會黨でもいろいろ議論したのでありますが、社會黨においては、あえて他派の諸君が、存置という言葉は當りませんが、第二囘國會でも特別委員會をやるという大勢であれば、それに反對はしない。又その逆でも、これ亦反對しないという意向を盛りまして、運營委員會の諸君に一任する。こういう形をとられたのであります。以上御報告しておきます。
#45
○淺岡信夫君 今天田委員が結論的な問題を言われましたことにつきましては、私は了承するのであります。ところがこの特別委員會を第二國會、新らしく更に設けるかという問題は、今日の議院運營委員會において、緑風會の佐佐委員から提議され、委員長から淺岡委員という指名がありまして、私はこの特別委員會の、この第一囘における結論をつけて、その結論といたしましては、まだまだ緒についただけであつて、第二國會に更にこれを設置して頂いて、そうして今度の問題を議さなければならないということを縷々述べたのでありまするが、私が終りますると、後に天田委員が初めて發言を求められまして、今後の第二國會にそれを設置するか否かという問題に對しましては、むしろこの問題は、常任委員會、或いは議員運營委員などに、おくことが至當じやないか、というような發言がありますと同時に、過去における特別委員會のあり方に對して、甚だ遺憾なる言辭が多々あつたのであります。私はその奇々怪々なる言葉を天田委員から聽くと、而も天田委員は、特別委員會の理事であるということを冒頭に一言つて、そうして(天田勝正君「理事であるということは言つていない」と述ぶ)、いや言つておる。(天田勝正君「言つていない」と述ぶ)いや斷じて言つておる。言つていなければ、言つたという人があるぞ外に……。
#46
○委員長(矢野酉雄君) 勝手に發言しては困ります。委員長の許可を得て發言しなさい。
#47
○淺岡信夫君 そうして、ただ特別委員會が過去において若しなしたということを擧げるならば、舞鶴の港に行つたというような程度であつて、殆ど見るべきものはない。そうしたものを第二國會に設ける必要というものは更にないというような、大要の發言があつて、著席されたのであります。私は更に委員長に發言を求めて、そうして第二國會に、この特別委員會を更に設置して頂くということに對しましては、昨日の特別委員會において議決された問題であります。それに對しましては、これこれの人が署名されてあるという、この署名を私は讀んだのであります。そうしてこういうふうな状態であり、更に天田委員が、過去における特別委員會において見るべきものがないということに對して、私は基本對策の問題、それから援護對策の問題、更に更生對策の問題を擧げたのであります。ところが、天田委員は更にそれに對して發言を求められて、こうした委員會というようなものは、議員運營委員會のようなものにおいて處理されてもいい問題ではないかということで議論が終つたのでありまするが。私は語を繼いで、今天田委員が特別委員會に、そう出席もされずに、特別委員會で一遍議決せられた問題を云々されるということは、議員運營委員會において言うべき問題ではない。そうした問題は、天田委員が特別委員會に出席されて、特別委員會内において發言され討議さるべき問題であるということを私は言つて終つたのでありまするが、私は、特別委員會の一員として天田君があつて、而もその天田君が特別委員會のあり方に對して、大した役割を果しておらんというような言辭を弄せられたということに對しまして、甚だ奇々怪々なことであるというように私は思い、又思いましたままに發言いたしたのであります。この點に對しまして、過去における二十數囘に亙るこの特別委員會が、眞劍に討議して來た問題に對しての天田委員の、一つ説明を承わりたいと思うのであります。
#48
○岡元義人君 今の淺岡委員のあとに、もう一つだけ、私は附加えさして頂きます。これは補足でございますが、私非常に残念に思いましたのは、最後に今のあれが終りましたあとに、天田委員から、それよりも常任委員會の問題を取上げて我々は檢討しなければならないのじやないかというお話が出たのであります。これは先程島委員からのお話と符合いたしまして、勿論この問題は、特別委員會を存續するという點につきましては、數日前から、すでに特別委員會では再三打合わされて決議されておつたものであります。それが島委員には御存じなかつたと思いますが、その點に對しましては、どちらも遺憾に存じますが、少くとも特別委員會は存置するということに對しては、委員全體これはみんなの意見として、委員會では取上げられて決定しておつたのであります。淺岡委員がそういう工合に速かに明日、ここにブランクな何がないようにという申出に對して、それよりももつとというようなお話が出たときに、非常に殘念に思つたのであります。その點、一つ附け加えさせて頂きます。
#49
○委員長(矢野酉雄君) 何か天田君、御意見がありますか。
#50
○天田勝正君 これは、私が先程言うように、僕にすれば、すてつぺんから誤解が先に立つておると思うのであります。先ずこれは黨内でも非常に議論があつたので、丁度この委員會における場合と同じように私は見るのであります。要するに引揚の問題については、やらないという意思の發言であるかの如く感じられておるということが一つ、それから私が理事であるということについては、これは恐らく淺岡委員のお聽違いであろうと思うので、私自身の聽いた點でも、確かに島委員が、理事と仰しやつたと記憶いたしておる。この點を訂正いたしておきます。尚お尋ねでありますので、私が特別委員會に出席せずして云々するのは怪しからん。こういうことでございますので、この點申上げますが、それは勿論全部の二十四囘に亙る委員會には出席されませんので、當然淺岡委員の仰しやるように、私の知識の足りない點があるでありましよう。併しながら私が出た委員會においては、議院運營委員會に發言したごとく、殆ど質問戰に終始しておるということだけで、この質問によつて取立てて豫算の関係等についても、例えていえば兵隊の給與が餘計になつたということは、むしろ特別委員會の決議とか、そういう推進的なものによつて行われたとは私記憶しておらないのです。逆に説明を求めたので、向うがこういふ給與に改訂しておるというような説明に私は受取つております。私の希望しておりますのは、特に北條委員には私たびたびお願いしたつもりでありますが、それはよく在外同胞の聯合會の方から出ております。要するに戰爭犠牲均分負擔、こういうことについて一つ強力にやつていこうじやないかということをお話申上げて、そういうことならばこの委員會で取上げて十分にやるべきであるけれども、ただ聽いて治るだけではなんにもならない。あとは請願の處理というようなことになるならば、これは厚生委員會を指したわけでありますが、そういう意味でやればいいのじやないか。こういうように考えたのでありまして、結局私がここへ全部二十四囘出ないから、その事情が分らなくて、知識不足のために、いわば的外れであるというお話であれば、そういう點であれば、これは私も謝罪していいと思つています。以上申上げます。
#51
○淺岡信夫君 私は今、天田委員が謝罪してもいいということをいわれましたが、實際謝罪をして頂きたいと思います。
#52
○岡元義人君 その前に、天田委員は本當にこの特別委員會の今までの實績というものを御承知ないのじやないかと思う。それだからそういう工合に仰しやるのじやないか。それで少くとも、私は途中からでありますが、私が關係しただけでも、相當な實績が擧つておるということをいいたい。例えばこれは、もうこの委員會につくづく述べられ盡したのでありますが、今の未復員家族の問題にいたしましても、天田委員は御存じなかつたと思いますけれども、委員長、北條委員、淺岡委員、私たちは再三再四國務大臣にお尋ねし、あらゆる裏面にも、この委員會だけではなく、委員會から出掛けて行つて、あそこまで持つて行つております。そういうようなこともおそらく御承知ないから、そういうことがいえるのだと思います。又手つ取早いところが、昨日にいたしましても、生業資金の外に一億圓の金を出して頂くというところまで漕ぎ附けて、そうして各銀行関係までも全部來て頂きまして、そうして今月からこれを支給してもいいというところまで漕ぎ附けておる。これは年末に際して引揚者に對する一つの大きな恵みだと思うのです。又先日住民税の問題がありましたが、そういうような特別委員會の今までの實績がお分りにならないから、端的にそういう御意見も出るのだろうと思いますけれども、今の國會の内容を見ておりますと、片一方で失業手當法案が出る。片一方では地方税法の一部を改正する法律案が出るというように各方面に亙つております。これを一々捉まえてやるところに特別委員會の特別な意義があると思う。あなたの仰しやるように、厚生委員會なら厚生委員會の中では到底やりきれない仕事だと思う。昨日も地方税法の一部を改正する法律案、あの中に戰災者引揚者の條文が擧げられた。これは特別委員會で取上げてあそこまで持つて行つておる。又先程の失業手當法案にいたしましても、これはとにかく大臣をして、なんとか今後別途な方法で以て考慮するということをいわしめて、我々は今後飽くまでもそれを突いて行つておる。又未復員の方々を失業手當法案の中に適用させて行くというので、復員局と打合せをいたしまして、法の根據が別にこれに違反にならないという根據まで突き止めまして、委員會としてはいわゆる復員家族に拂うところの給與は、これは公務員としての待遇をやつております。
#53
○北條秀一君 議事進行について……
#54
○委員長(矢野酉雄君) 發言中ですから暫く……。
#55
○岡元義人君 そういうような方法を以ちまして、我々としましては、この委員會としましては相當な實績を擧げて來ておる。これは内輪の小さな話でありますけれども、先程來山田委員も仰しやつたのでありますが、とにかく特別委員會に對して一般引揚者はどれだけこれを頼みの綱にいたしておるかということを考え合せ、この苦しい日本から新しい日本を作つて行く上に、彼らに希望の光を與えてやることが一番大事じやないかと思う。そういうような意味も含まれております。そういうようなことを一片の客觀的な考え方から、そういうようなことに持つて行かれることは、私は非常に遺憾だと思う。
#56
○天田勝正君 ちよつと私は、先程自分の知識が足らなかつたという點は謝罪するということをあつさり申上げてあるのであつて、そこで知識の足らない點で、今岡元委員から縷々と申されましたが、今の最後の問題等については、私も極めて熱心で、ここであなたと同席しておつたと記憶しております。むしろこの點は軍人が公務員として扱わるべきであるということは、私も強烈な主張者の一人なのであります。でありますから、こういうことを今まで君のおらない中にやつたのだという御説明を聽かなくても、あつさり私が知識が足らなかつたという點については、謝罪するということをいつておるのでありますから、端的に皆さんに受入れて貰いまして、この點はその點で濟まして貰つて、それから一つやつて貰いたいと思うのであります。そういうふうに斷りながら謝罪するのは變でありますが、併しもう説明を聽かなくても宜しいので、説明する人も煩に堪えないでありましようから、そういう點は一つ、私がいなかつたので、知識が足らなかつたという點で、そういうことにお許しというとおかしいが、そういう意味で今謝罪をするのです。
   〔「議事進行」と呼ぶ者あり〕
#57
○委員長(矢野酉雄君) それでいいですか……。
#58
○北條秀一君 私が申上げようと思いましたのは、今天田君から發言がありましたが、天田君も先程言いましたので、重ねて言う必要もありません。この問題の根本は、各自がそれぞれ持つところの主動から發する誤解があつたのだと、私はそう考えております。從つて今岡元委員が一々特別委員會の過去の實績について天田委員に説明されるということは、この會議の席上では必要ないと思つております。それで私は議事進行の發言をしたのです。從つて今天田委員がはつきりと、而もあつさりと既往の問題について、自分の知識を持たなかつたといふことを含めて謝罪するというふうに、今言われておるわけでありますから、大體そういうことで岡元君のお氣持に對して十分理解もできますし、從つてこの問題は一應打切つて、更に今後の各人の御努力を願い、そうして明日の差迫つた問題としての特別委員會をどうするかということについて、早急に進めて行くべきであると考えております。
#59
○委員長(矢野酉雄君) 只今の御意見に對して何もありませんか。
#60
○天田勝正君 では知識が足りませんでした。失禮しました
#61
○北條秀一君 特別委員會を第二囘國會において直ちに続けるという問題でありまするが、これについて次のようなことを申したい。先程來いろいろお話がありましたので、重ねて言う必要はありませんが、特に申上げたいのは、それは先般の本會議におきまして、厚生大臣がシベリヤから歸つて來る八十何萬人の受入れ態勢はすべて完備しておるということを言いまして、その中に北海道及び東北六縣に三百箇所に受入れ態勢、即ち収容寮を造つているという話であります。十一月末までにこれを完備するというのが具體策の大きな問題であります。ところが十一月末になりまして、果してその工事が十分に進んでいるかどうかということについては、嚴重監視をする必要がある。督促する必要があるということで今日まで來たのでありまするが、厚生省は直ちにこれに對して事務官を二ケ所、福島縣と岩手、宮城、この方面に派遣しておるのでありまするが、他の北海道或いは青森等につきましてはまだ十分に監査の處置がとられておりません。從つてこれは單に役所に委しておくだけでなしに、我々として現場の工事の進捗を一日も早く進める必要がありまするので、これらの問題については、極めて緊要な問題なんであります。從つて一月二十一日まで本會議が休みになる、その間ブランクになりまして、恐らくこれらの工事が、而も嚴寒の候であらまするから、工事が進まないのじやないかというふうに考えますので、どうしてもこれは十二月の十日に委員會を設置して、直ちにこれらの受入れ態勢の促進について善處しなくちやならないというふうに考えます。ちよつと速記をやめて下さい。
#62
○委員長(矢野酉雄君) 速記をやめて下さい。
   〔速記中止〕
#63
○委員長(矢野酉雄君) 速記を始めて下さい。
#64
○北條秀一君 そういうふうに受入れ態勢の整備によりまして、至急善處しなくちやならん問題がありまするので、どうしても明日の第二囘國會の開會の劈頭特別委員會の設置の問題を解決するように計らつて頂きたい。こういうふうに考えるのであります。
#65
○委員長(矢野酉雄君) 御参考までに、最前の委員會の途中で申出がありましたが、民主黨からは滿場一致でこれを第二囘國會に設置して貰いたいという決議を得たという報告に接しました。これは高橋議員からの報告であります。緑風會はもうすでに一週間ばかり前に決定し、各派交渉會でもこれをすでに私が出して御承認を得ているのであります。無所屬懇談會も千田委員の報告から御賛成ということでありますが、自由黨は如何でありますか。
#66
○淺岡信夫君 自由黨は今朝決つております。
#67
○委員長(矢野酉雄君) 自由黨は今朝決定しているそうですから、今決つていないのは社會黨だけであります。
#68
○淺岡信夫君 共産黨も決つております。
#69
○天田勝正君 この問題はもうすでに、さつき決つたと私は決議したので運營委員會に持出したと、こういうふうに思つているのでありますが、そうだとすれば運營委員會においてどういうふうにとるかは別問題として、これはもう再び決議しなくてもいいのでしよう。そういうふうに決つたのでしよう。
#70
○委員長(矢野酉雄君) ところが最前、島理事からのいろいろなお話を聽いて、そうして淺岡委員の報告を受けて、議院運營委員會では更に又各派に持ち歸つてお話をして、そうしてその次の機會に、明日の運營委員會に出すというようなふうに運んだからという報告を受けましたので、更に委員會としては四回目ですが、明日これを是非實現するように相當いろいろ法規を調べたのであります。そうして三囘に亙つてここでも御協議を願いまして、結局九日で會期が終るから、法規的には解散消滅して、そうして十日からこれを成立させるためには、その前の日か、前々の日の議院運營委員會に出して、十日の議院運營委員會で決定して、それでなければ發足ができないからというような法規的の手續を衆議院、参議院兩方で調べて實はそうして運んで來たわけであります。
#71
○天田勝正君 聽きました。そういうふうに聽いたのを、再び議するように聽いたから……。
#72
○淺岡信夫君 大體明日の議院運營委員會においてはこの問題が取上げられるのであります。今の社會黨を除いた以外の各黨は、大體決つているわけでありますが、今木内委員長は明朝の十時といつておりましたが、それまでに社會黨もこれに関してはつきり御決定願うように、社會黨出身の各委員の御配慮を煩しておきます。
#73
○委員長(矢野酉雄君) これは委員長からも是非お願いいたします。
#74
○天田勝正君 社會黨は、他會派の諸君が大多数そういうふうにすれば宜いということでありますれば、決して反對をしないという決定になつておりますから、結局その通りになるだろうと思います。
#75
○淺岡信夫君 その問題に對しましては、先刻の島委員、山田委員からの報告と、今天田委員の報告に若干の食い違いがあるように思いますから、社會黨出身の委員から一つお話をされて、そうして天田委員並びに山田、島兩委員の間において、一ついずれかはつきりと御決定を頂きたいと思います。
#76
○北條秀一君 只今天田君が言われましたことは、先程千田委員からお話があつたのですが、社會黨が現在與黨として非常に大きな勢力を持つておりますので、殊に引揚者という角度から言いますと、時に社會黨に期待しているところがあるという點から言いましても、他黨がよければ社會黨はこれに同調するということでなしに、一歩先に出て積極的にやつて貰いたいという氣持が皆さんにあるわけであります。從つてそういう點について、いろいろ言われているのであります。
#77
○天田勝正君 分りましたが、それは社會黨として第一段としてどういう報告をなさつているか知りませんが、私はしつつこく聽いたのです。つまり二十一日でも宜いじやないかという初めの話があるのです。それでどうしても明日のうち決定しなければならんのだ。私が再三發言しまして、それは法律論から言えば、第二回國會から取上げるという問題になる。この意見で纏めて行く。第二回國會といつたら明日からだ。それだから今日の中に決めなければならんと再三發言をしました。大部分の空氣が二十一日で宣いじやないか。それで宜いじやないかという話であつた。けれど、直ぐに明日から發足した方がいいということだけについて……、存置については大勢そうだということ、明日からか二十一日からかということについては、大體諸會派でそういうふうな決定なら、それに同調する。そういうふうに私は記憶しております。
#78
○委員長(矢野酉雄君) ちよつと速記を止めて……。
   〔速記中止〕
#79
○委員長(矢野酉雄君) 速記を始めて下さい。
#80
○太田敏兄君 更に第二國會におきまして、これを設置するかしないかということは、本委員會において議題として決定すべき問題でなくして、これは議員運營委員會で審議して、本會議で決定することだと思うのであります。それでありまするから、この問題は、この委員會の議題とせずに、取上げる必要があれば、この問題は、後の懇談會で協議すべき問題ではないかと思います。そういう意味におきまして、私はこの問題を更にこの委員會でかれこれ論議することはこの程度で止めて頂きまして、そうして後の懇談會で、その問題をいたしたいと思います。
#81
○委員長(矢野酉雄君) ちよつと御説明申上げます。それは御意見として認めますが本委員會としては三囘に亙つて決議しておるのです。決議して、絶對越權でありません。大いに決議して議長に向つてこれを進言されるのは、委員會は大衆を基礎としてできたので、決して専制的の特別の存在ではない。だから大いに決議していいのです。
#82
○太田敏兄君 そういう希望決議も……。
#83
○委員長(矢野酉雄君) よろしいのです。三囘、それをやつておるのです。
#84
○岡元義人君 ちよつと速記を止めて下さい。
#85
○委員長(矢野酉雄君) 速記を止めて……。
   〔速記中止〕
#86
○委員長(矢野酉雄君) 速記を始めて……。五月、本委員會が発足いたしましてから、不肖矢野、その委員長の席を汚しまして、思うこと多くして、實現その域に達せず、その點非常に皆さんにお詫びをする次第であります。併し速記録に残つておりますこと、残つていないこと、事實全く委員會という會そのものでなくても、委員の方々が善處して頂きました事積につきましては事實が事實として残つておると思います。本當に時間を捧げ、誠と力を捧げて頂いて、私といたしましては實は全く荒地を耕やして、そうして引揚促進の問題についても、受入れ態勢を強化する點についても、相當地ならしを皆様によつて頂いたいという、非常な感謝をしております。取上げましたところの手紙、葉書の数だけでも、四百萬を突破するような澤山の陳情、衷情……、それに皆様が大部分應えて頂きまして、今御披露しましたように、明日九時三十分からGHQはミスター・ブラウン氏から、この引揚問題について衆議院の特別委員長、参議院の特別委員長に會見を申し込まれておりますが、實は明日は、或期間は委員長もおりませんので、何か適當にこれは處置したいと思います。是非この特別委員會が第二囘國會の劈頭に開設されまして、何百萬、何千萬の人々の期待に副うように、この上ながら皆さんの御盡力を願いまして、長い間皆さんの御奮鬪下さいましたことに對して心からお禮を申し上げまして、本委員會を閉じる次第であります。いろいろな本日は論議も行われましたが、結局はよいものを生み出すための通るべき道筋であつたと思います。是非皆さん、心中一點の曇りなく、實に光風霽月の氣特をもつて一層御交誼を願い上げたい次第であります。誠に有難うございました。(拍手)速記者の方々もどうも長い間御苦勞様でした。これにて散會いたします。
   午後三時四十三分散會
 出席者は左の通り。
   委員長     矢野 酉雄君
   理事
           島   清君
           淺岡 信夫君
           木内キヤウ君
           北條 秀一君
   委員
           天田 勝正君
           山田 節男君
           草葉 隆圓君
           小杉 繁安君
           高橋  啓君
           井上なつゑ君
           宇都宮 登君
           田村 文吉君
           藤野 繁雄君
           穗積眞六郎君
           千田  正君
           太田 敏兄君
           岡元 義人君
ソース: 国立国会図書館
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