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1949/02/28 第7回国会 参議院 参議院会議録情報 第007回国会 内閣委員会 第5号
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1949/02/28 第7回国会 参議院

参議院会議録情報 第007回国会 内閣委員会 第5号

#1
第007回国会 内閣委員会 第5号
昭和二十五年二月二十八日(火曜日)
  ―――――――――――――
  本日の会議に付した事件
○郵政省設置法の一部を改正する法律
 案(内閣提出)
○日本憲法第八條の規定による議決案
 (内閣提出)
  ―――――――――――――
   午前十一時二十九分開会
#2
○委員長(河井彌八君) それでは内閣委員会を開会いたします。本日の予定は外務省設置法の一部を改正する法律案、郵政省設置法の一図を改正する法律案及び予備審査として日本國憲法第八條の規定による議決案、この三つを議題に付する予定でありました。ところが外務省設置法の一部を改正する法律案につきましては、本委員会から修正の意見を出してありますが、まだ司令部から返事がありませんので、外務省設置法の一部改正法案は今日は議題といたしません。
 そこで只今郵政省設置法の一部を改正する法律案を議題といたします。寺府の説明を求めます。
#3
○國務大臣(小澤佐重喜君) 只今議題となりました郵政省設置法の一部を改正する法律案の提案理由につきまして、御説明申上げます。
 今般政府におきましては、政府部内の各審議会の整理を行うこととなりましたのに伴いまして、郵政省におきましても、調査審議機関である簡易生命保險郵便年金事業審議会を廃止いたしまして、同審議会の所管事務は郵政審議会に移管することといたしました。從いまして、宿政省設置法を案の通り改正いたしたいと考えておる次第であります。
 以上何とぞ十分御審議の上速かに議決あらんことを切望するものであります。
#4
○委員長(河井彌八君) 政府委員からこの條文について何か説明があるならば、説明して頂きたいと思います。
#5
○政府委員(白根玉喜君) 十九條の一部を改正する法律のところに書いてありますように、十九條第一項の表の中に郵政審議会というのがございまして、その中に「(簡易生命保險年金事業審議会に附議される事項を除く。)」と書いてあつたのでありますが、これを削除いたしまして、郵政審議会におきまして、簡易生命保險郵便年金事業の事項につきましても諮問に応ずるように改正いたした次第であります。
#6
○委員長(河井彌八君) 委員諸君において御質疑がありますれば、この際に願います。
#7
○小林英三君 この郵政省の設置法の新旧対照を拜見いたしますというと、種目のところに、今度改正になります簡易生命保險郵便年金事業審議会というものを郵政審議会に併合することになつておりますが、その隣にあります簡易生命保險郵便年金審議会というようなものも同じような意味に考えるのでありますけれども、これだけを残されたという理由はどういうわけでしようか。
#8
○國務大臣(小澤佐重喜君) 先程提案の趣旨にも申上劇ましたように、この設置法の改正案を御審議願うことになつた順序は、政府部内におきまして、大体三百くらいの法律に基く審議会或いは政令に基く審議会、或いは閣議決定に基く審議会等がありましたので、これは非常に行政簡素北という点から申しましても、又歳出節約という面から申しましても面白くない。何とか整理できるものは整理をいたしまして、そうして行政簡素化の一環の実現を期すると共に、たとえ幾分なりとも費用を節約したいという考慮の下に、大体政府の案では百五十程度、即ち半分程度に各種、各省の審議会を整理いたしたのであります。その一環としてここに郵政省におきましては、従来郵政審議会というものと簡易生命保險郵便年金事業審議会というものが同じ郵政省に二つあつたのであります。一の二つを一つにいたしまして、而も郵政審議会の権限の中に簡易生命保險郵便年金事業審業会の権限を加えて一つにすることによつて、例えば二十人と三十人ずつの二つの会合が、合せても、四十人くらいにして人数にしても節約するというふうな形をとつたのでありまして、全く簡素化、或いは費用の節減という点から来たのでありまして、こういう審議はやはり同じ一つの郵政審会で包括してやるうということになつたのであります。
#9
○小林英三君 今のことは大臣の説明でよく分りましたのですが、今私共が頂戴しております新旧対照号の上に種類がある、その中の郵便年金事業審議会というものは郵政審議会に併合して行くということは、今大臣の説明でよく分つたのでありますが、その隣にやはり同じような題目で簡易生命保險郵便年金審査会というものがある。これはやはりこのまま存置して置いた方がよろしいというわけでありますか。これを残された理由如何ということを……。
#10
○國務大臣(小澤佐重喜君) お話の御質問の趣意は、簡易生宮保險郵便年金審査会という委員会はこのままにして、片方の委員会だけ併合するのはどうかというお話でありますが、これは簡易生命保險法に基きまして、一応この審査会の議を経なければ、訴え提起の権限が相手方湿なくなるというような訴訟提起條件の審査会でありますが、而も簡易生命保險の保險者の利益を保護する重大な委員会でありますので、こそは整理しようとしても整理することができないことになりまして、そうして比較的諮問機関的なもので同じものを二つ存置することは不経済であるから、これは一つに纒めよう、こちらは諮問機関でございませんで、一つの利害関係人が自分の不利益になつた場合に訴えを提起する、その訴えを提起するには、この審査会というもので一応審査をしてからでなければいけないということで、利害関係が非常に多い審査会なものですから、これは残すことにいたしたのであります。
#11
○三好始君 二、三の点についてお尋ねいたします。一つは簡易生命保險郵便年金事業審議会を郵政審議会に併合することによつて、人員、予算などでどの程度の節約が実現されるのかという点が一つであります。もう一つは、両審議ができまして以来、どの程度に審議会が開催されましたか、その状況について一応お伺いいたしたいと思うのであります。もう一つは、附則によりますと、この法律は三月一日から施行するということになつておりますが、これは明日になるわけでありますが、三月一日から施行しなければいけないような特別な事情があつたのかどうか。例えば、四月一日からといつたように、新らしい年度からこの法律を施行するということができないような事情があつたのかどうか、その点についてお伺いいたしたいと思つております。以上三点についてお伺いいたします。
#12
○國務大臣(小澤佐重喜君) この委員会を統合することによなて費用がどれだけ節約するかという点のお話でありますが、これは御承知の通り非常勤でありますから、僅かの手当を委員諸君に上げて置くだけでありまして、又会議を開きましても、まあコーヒーにお茶菓子ぐらいのものでありますから、費用の点から申しましたならば極く僅かなものであります。ただ問題は事務の簡素化というような点から言いますと、二つあるのを別々に開くより、一つに纒まつて、而もそう忙しい審議会ではないのでありまするから、そういう手数から見ますと非常に省けると思います。それから……。
#13
○三好始君 委員数は……。
#14
○國務大臣(小澤佐重喜君) 委員数は郵政審議会が二十点、簡易生命保險郵便年金事業審議会が三十名、併せて五十名となつておりますが、政令によりまして、今までの郵政審議会の新因名を四十名ぐらいにしたいと考えております。從つて全部で十名だけが減るということになります。それから開催日数でありますが、六月一日に設置法が施行されまして、郵政審議会は二回かそこら……二回、記念切手の問題と約款改訂で大体二回と思つております。これが六月一日から郵政審議会の開催数。それから簡易生命保險郵便年金事業審議会は一回であります。それから三日一日の問題でありますが、実は大体に十分御審議願つて三月一日には施行できるのじやないかという見通しだけでありまして、これは審議が各委員の御都合で遅れた際に四月一日に施行しても政府には何ら差支えないと思うのであります。
#15
○藤井新一君 郵政大臣にお伺いしますが、三百ばかりある審議会を百五十くらいの程度の審議会数にするというが、それによるところの経費の削減がどのくらいになつておるかということが一つ。次に、審議会に二十人の委員がいると言いますが、その中に学識経驗者は幾人くらいおられるか、又学識経驗者を採用する場合にどういう目途を置いて選定したか。更に第三は、委員の任期は三年であると申しますが、この三年というのはどの審議会も三年と決まつておるのか、或いはこの郵政審議会においてのみ三年であるかという、この三つを簡單で結構ですからお願いいたします。
#16
○國務大臣(小澤佐重喜君) この三百を百五十にしたために費用がどれだけ要らないかという御質問でありますが、これは計算をしておりませんから、はつきり数字を申上げることができないのでありますが、大体どの委員会においても郵政審議会と同じようなもので、恐らく一つについて年額十万が十五万、極く僅かな額と考えております。それから学識経驗者の標準は、各省共に選定の仕方が違いましようが、大体私共の方では逓信省のお役人で、古い人でも通信事業の研究に熱心なお方、或は学校等におきまして、特に通信というような科目を專攻されておる学校の先生というような人が標準になつております。併し簡易生命保險郵便年金事業審議会は、特に利用者の考え方をこの事業に入れて行きたいという見地から、各地農業組合とか、労働団体の代表というような労働団体の代表が現在までは可なり沢山入つております。今後もその線を幾分残すつもりであります。從つて学識経驗者並びに逓信省の先輩で、尚、通信事業の点について一生懸命研究されておる先輩の人、或いは学校で特殊な通信事業とか、郵便事業に関係の科目というものを受持つてやられておる人、その他郵便等に趣味を持たれる大先輩の方に、こういうようなことを標準にして選任しております。
#17
○藤井新一君 任期は。
#18
○國務大臣(小澤佐重喜君) 任期の点については政府委員の方から……。
#19
○政府委員(白根玉喜君) 任期は三年であります。
#20
○藤井新一君 任期は他の審議会でも三年ということになつておるのですか。或いはこの郵政審議会だけが三年か、他の審議会の委員の任期は何年かということでありますが。
#21
○國務大臣(小澤佐重喜君) これは各省で省令若しくは政令で出ておりますので、必ずしも一致しておりませんが、大体各省の例をとつて、この政令或いは省令を出しておりますが、大体三年の線が多いと思つております。
#22
○藤井新一君 そこでそうなると、これは最も重大な点だと思いますが、或る審議会は一年、或る審議会は二年、ということになると、やはりそこに委員になる方は結局一生懸命やつて行こうという考えを持つていると思います。そうすると、或る審議会は一年とか、二年というのは如何にも短かいという感じがするのでありますから、政府におきましては、大体三年なら三年という方針を決めて、どの審議会も三年であるということを決めてやつた方が、審議会の権威があるように思いますが、この点如何ですか。
#23
○國務大臣(小澤佐重喜君) お話のように、でき得るならば同じ政府部内ですから、統一した任期が望ましいのでありまして、又先程お話ししました通り、大体各省とも打合せてやつておりまするから、恐らく三年になつておると思います。三年になつておると思いまするが、今後の運用如何によつては、できるだけ御趣旨に副うように、その任期等についても統一された任期にするように努力いたします。
#24
○藤井新一君 学識経驗のところですが、いつでも審議会におるのは、どんな会でも大学の教授を持つて来ますが、これは大学の教授必ずしも権威者ではない。外になかなか立派な方がございますので、人選をする場合には、教授と言わずして、いわゆるその方における権威者を網羅して行かれんことを特に要望するのであります。
#25
○國務大臣(小澤佐重喜君) 了承いたしました。
#26
○小林英三君 本案は極めて簡單な問題でありまするし、直ちに施行することになつておりますので、先程から相当御質問もあつたようでありますから、この辺で質問を打切りまして、討論を省略して直ちに採決せられんことの動議を提出いたします。
#27
○淺岡信夫君 只今の小林委員の動議に賛成するものであります。
#28
○委員長(河井彌八君) ちよつとその前に、まだ何か質問の残つておられる方はございますか。
#29
○三好始君 一つだけちよつと伺います。簡易生命保險郵便年金事業審議会は、発足以来一回だけしか審議会を開かなかつたのでありますが、こういうふうに僅か一回しか開かなかつた審議会を、二回しか開かなかつた郵政審議会に合併するというようなことは、実際問題として極めて適当だと思うのですが、もつと根本的に考えて見ますというと、一年に一回や二回しか開かれないこういう審議会は、果して法律に規定して存在を認めて行かなければいけない程絶対的のものがとうかということについて、開催状況から考えて疑問も起つて来るのでありますが、郵政大臣として、こういう審議会が絶対に必要なものであるとお考えになつておるかどうか、その点についてお伺いいたしたいと思います。
#30
○國務大臣(小澤佐重喜君) 申すまでもなく、審議機関というものは一つの諮問機関でございまするから、諮問の範囲を拡張いたしますれば、月に一回くらい開いても材料はあるのであります。併しながら、できるだけやはりこの審議会に付する問題は、私が一人で決めることが極めて非民主的であるとか、或いは国民諸君全般の判断が結集された方が結構だというような事案に限つてやるのでありまして、先だつても例えば記念切手に人物を載せよう、その人物をどうして人選するかというような問題になつて来ますと、これは非常な広範囲でありまして、こういう場合はやはり度々開いて貰つたのでありますが、そんなことはどうでもいいのじやないかと言えば、いいのじやないかになりますけれども、こういう問題になつて来ますというと、やはり審議会があつて特別の経験者、特別の学者の方の御意見、芸術家の御意見等を承わりますと非常に参考になり、私共もいい資料になるのでありまして、一回、二回で、どうでもいいのじやないかと、聞かれる数ということも考慮しまするが、開かれた委員会の審議の内容の重要性ということを考えますと、なければないで直接差支えはございませんけれども、やはりあつた方がいいと考えております。
#31
○委員長(河井彌八君) それでは小林君の動議が出ておりますが、採決をいたしたいと思いますが、討論に入ることに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#32
○委員長(河井彌八君) それでは御意見のある方はお述べを願います。
#33
○堀眞琴君 只今大臣の御説明で、委員がおのおの二十名あつたものが、今度は郵便審議会、それを一緒にしまして、大体委員を三十名として差引き十名を整理する、こういうお話でありますが、一方整理される方の簡易生命保險郵便年金事業審議会の方ですね、利用者の利益を相当尊重してその方面から委員を沢山出しておるというお話でありますが、この審議会の仕事が郵政審議会の方に合併になりまするというと、やはり同じように利用者の利用を郵政審議会の中でも尊重しなければならんという形が出て参ると思うのです。従つて従来は郵政審議会の方にはそういうような利用者の利益を代表する方が出ておらんと思うのですが、今度合併になりますと、簡易生命保險郵便年金事業審議会の方で、特にその点利用者の利益を尊重するということを是非政府の側において考慮して頂きたいと、こういう工合に考えます。
#34
○委員長(河井彌八君) それでは本案について採決をいたします。本案は可決すべきものと決定しても差支えありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#35
○委員長(河井彌八君) それでは全会一致を認めます。
 尚、本会議における委員長の口頭報告の内容は、本院規則によりまして、多数意見者の御承認を得なければならないことになつております。そこでこれは委員長において本案の内容、又本委員会における質疑応答の要領、討論の要旨及び表決の結果を報告しようと思いますが、時間がありませんから、これで御承認を願いたいと思います。御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#36
○委員長(河井彌八君) 御異議ないと認めます。
 それから更に本院規則七十二條によりまして、委員長は議院に提出する報告書には多数意見者の御署名を付することになつております。これをどうぞ御署名をお願いいたします。
   〔多数意見者署名〕
   堀真  琴  カニエ那彦
   三好  始  藤井 新一
   小林 英三  淺岡 信夫
#37
○委員長(河井彌八君) 速記を止めて。
   〔速記中止〕
   〔委員長退席、理事カニエ邦彦君委員長席に著く〕
#38
○理事(カニエ邦彦君) それでは速記を始めて。只今から日本國憲法第八條の規定による議決案、(予備審査)について審議をいたします。先ず法案の提案理由の説明を願います。
#39
○政府委員(林敬三君) 只今から日本国憲法第八條の規定によります議決案の提案の理由を御説明申上げます。
 皇室経済法第二條によりますと、天皇その他内廷にある皇族が、一ケ年内になされます賜與又は讓受けの財産の価額が百二十万円に達した後は、その後の期間においてなされるものは、すべて国会の議決を要することになつております。併しながらこれらの方々が、特に災害の場合の罹災者に対するお見舞或いは各種の御奬励等のためになされる賜與の価額は一ケ年間に二百五十万円近くに上ると見込まれるのでありまして、これらは例えば災害に対するお見舞等のごとく、その都度実際の必要に当面して国会に議決を終ることが実際困難な場合が多く、
   〔理事カニエ邦彦君退席、委員長着席〕
 又その目的も定まつておりますので、この際例年のごとく、予め価額を限りまして、一括御議決を頂きたいと存ずるのであります。昨年度におきましても、本案と全く同樣の趣旨を以ちまして、二百五十万円を限度とする御議決を願つたのでありますが、本年度におきましても、昨年と同額をこの際一括御議決をお願いする次第でございます。
 よろしく御審議あらんことをお願いいたします。
#40
○委員長(河井彌八君) 何か御質疑がありましたらこの際……。
#41
○三好始君 昭和二十四年度において、天皇その他皇族が賜與されました実情と申しますか、その御説明をちよつとお願いしたいと思います。
   〔委員長退席、理事カニエ邦彦君委員長席に着く〕
#42
○政府委員(林敬三君) 賜與につきましては、昭和二十四年度には、これを大別いたしますと、災害に対する救恤的なお見舞の賜與、それから学術振興、発明、奬励という意味において出されます賜與、それから社会事業、衞生予防事業、これらを助成奬励されます。事業を大別いたしますと、この三種類に分れるのでございます。只今まだ二十四年度の、御承知のように年度経過中でございますので、最近までのところにつきまして申述べさせて頂きますと、第一の類別に属します災害に対する救恤お見舞でございますが、これは北海道の古平野町、夕張市、この二つに大火災がございまして、これについて賜與がございました。それから鹿兒島、長崎、福岡、大分、愛媛、この地方が、一連のいわゆる台風による水害がございまして、これに対して各県に対して、それぞれお見舞がございました。それから瀬戸内海で青葉丸というのが沈沒いたしました。その遭難者慰霊祭につきまして、運輸大臣に対しての賜與がございました。それからジユデイス台風の災害につきまして、佐賀、鹿兒島、宮崎、福岡の各県を通して賜與がございました。又キテイ台風につきましては、東京、神奈川、郡馬、千葉の各県に対しての賜與がございました。尚、栃木に震災がございました。これに対しても賜與がございました。
 それから学術奬励、発明奬励という意味におきます賜與といたしましては、例年の例によりまして、日本学士院に対して恩賜賞の資金を出しておられます。それから社団法人発明協会に対し、多年に互つて発明に寄與されました実績に徴しまして、奬励の賜與をされているのでございます。
 それから第三の類別に属します社会事業、衞生予防事業、これらに対する助成奬励に属しますものといたしましては、天長節或いはその他の機会におきまして、厚生省或いは法務府、これらを通して優良なる社会事業施設に対し奬励金を出しておられます。それから日本赤十字社、或いは結核予防協会、或いは東京都の歳末診療の実施事業、或いは救世軍のやります社会事業、そういうようなものに対する賜與をしておられるのであります。金額は、災害等につきましては、それぞれの基準を設けまして、不公平にならないように、又過ぎず、又余り少なからずというところを考えて、災害については、小さいところは一件五千円程度、或いは大災害のところも二、三万円の程度、こういうような実績になつておりますが、これは災害の大きさによりまして、今後においてもいろいろ変更があると存じます。それから社会事業的なものについては、例えば結核予防協会には五万円、それから日本学士院、学術的の方にも五万円、発明協会は一万円と、このような例を以ていたしているのでございます。
 それから献納の方におきましては、これは閣室経済法によりまして、一件五万円以下のもの、年額百二十万円を上らざる範囲内ということでお受けになつておられるのでございますが、できるだけ金額も五万円の範囲内におきましても、金額の余りに高きに上ります、或いは世間において非常に大切なものであつて、世間の一般の国民生活なり、産業の上に活用した方がよりいいと思うようなものは全部御辞退をお話しして、御了承願つて、こちらからお受けすることを御辞退する、こういう形をとつております。いろいろの種類のものがございますが、できるだけ、お受けになるのが全くふさわしく、又お受けになるべきものであるというものに限り、支もそれが余り高価なものに上らない、こういうものについて、本当の心を通ずるというものに限る方針を極力とつて参つておりますが、どういうものがあるかということについては実は只今手許に資料を持つておりませんので、又御質問によりまして後刻申上げます。
#43
○三好始君 只今提案になつておる議決案と同機の議決を昨年もいたしたわけでありますが、これは皇室経済法及び同施行法に規定しておる金額は、貨幣価値の変動によつて各目的に増額されることが必要になつて、今回のような議決案が生れて來たものか、或いは賜與の対象が増加したために、こういう議決案を提出する必要が生じて來たのか、その点についてお伺いいたしたいとであります。
#44
○政府委員(林敬三君) これは御承知のように、日本国憲法によりまして、皇室が賜與をするという場合は、国会の議決に基かなければならない、こういうことになつておりますので、併し災害など急に起りました場合に、予め議決を頂いて置きませんと間に合いませんものでございますから、それでここに提案いたしまして、議決を願いたいと存ずるのでございます。従いまして、金額につきましては大体二百五十万円ぐらいの限度をお認め頂けば、相当大きな災害があつても、これで先ず先ず足りる、かように考えた次第でございまして、これは併し前年度と全く同額でございます。毎年こういう議決を経るべき性質のものというふうに憲法の建前が拜せられますので、毎年これをお出しして御議決をお願いするわけであります。従つて貨幣価値の変動は今年も大体においてない。こういう観点から昨年も二百五十万円、今年も二百五十万円を限度として御議決をお願いいたしたいと考えたわけであります。一昨年はこの金額は百八十万円でございまして、それは只今御質問がおありのように、大体一昨年と昨年では四〇%、いろいろこれは物価その他の事情で上つた、こういう計算をいたしまして、百八十万円を二百五十万円に増して御議決を願つたわけでございます。昨年、即ち昭和二十四年度と二十五年度においては、物価の変動は一応この議決に影響する程のものでないと、かように考えましたので、全然同様の議決をお願いしたわけでございます。対象につましては、そこで特に本年度において殖えるということも考えておりませんのでございまして、ただ災害等につきましては、その年によつていろいろの変動もありまするので、少し余裕を見て議決を頂くように考えております。
#45
○三好始君 本案は予備審査でもありますから、日本はこの程度で止めたら如何かと思います。
#46
○理事(カニエ邦彦君) 只今三好君から、本日はこの程度でという御発議がありましたが、御異議ございませんですか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#47
○理事(カニエ邦彦君) それでは本日はこれにて散会いたします。
   午後零時十一分散会
 出席者は左の通り。
   委員長     河井 彌八君
   理事
           カニエ邦彦君
   委員
           淺岡 信夫君
           小林 英三君
           藤井 新一君
           竹下 豐次君
           堀  眞琴君
           三好  始君
  国務大臣
   郵 政 大 臣
   電気通信大臣  小澤佐重喜君
  政府委員
   宮内庁次長   林  敬三君
   郵政政務次官  坪川 信三君
   郵政事務官
   (大臣官房人事
   部長)     白根 玉喜君
   郵政事務官
   (簡易保險局
   長)      金丸 徳重君
ソース: 国立国会図書館
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