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1947/10/21 第1回国会 参議院 参議院会議録情報 第001回国会 図書館運営委員会 第5号
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1947/10/21 第1回国会 参議院

参議院会議録情報 第001回国会 図書館運営委員会 第5号

#1
第001回国会 図書館運営委員会 第5号
  付託事件
○國立図書館の構想並びに運営に関す
 る陳情(第七十九号)
○國会図書館設立促進に関する件
○國会図書館への図書寄贈に対する感
 謝文に関する件
  ―――――――――――――
昭和二十二年十月二十一日(火曜日)
   午後零時十一分開会
  ―――――――――――――
  本日の会議に付した事件
○國会図書館への図書寄贈に対する感
 謝文に関する件
  ―――――――――――――
#2
○委員長(羽仁五郎君) ではこれから開会をいたします。最初に前回の委員会のときにお諮り申上げましたロックフェラー財團のフアース君から、新らしく生れる國要図書館に対して最初の贈り物として、ザ・アメリカン・ポリティカル・サイエンス・レヴューを寄贈して下すつたことに対して、前途幾多の難関が想像される國会図書館の誕生に対する最初の贈り物として、我々の深甚の感謝の意を表したいと思いますので、フアース君から來ました手紙を最初に朗読いたします。
 それからこちらの方で起草いたしました礼状を朗読いたしまして御承認を得たいと思います。
      333 Howard Ave..
      Fair Lawn. N. J.
      August 12. 1947.
 Mr.Hani Goro,
 Committee on the Diet Library,
 House of Councillors, Diet,
 Tokyo-to, Japan.
 Dear Mr.Hani;
 When I reached home a few days ago I found that I had a set of The American Political Science Review complete from 1936 through 1946. with two additional numbers for 1935.
 Books are for use and I know that these will be more useful in Japan now than they are to me here. I as, therefore, sending the set to you as a gift to the Diet Library.
 In accordance with GHQ regulations the magazines are being mailed to you his the Information Division of the Civil Information and Education Division of GHQ. They are mailed yesterday, August II, in six numbers packages as follows: No.1- 1936-37; No.2- 1938-39; No.3- 1940-41; No.4- 1942-43; No.5- 1944-45; No.6- 1946 and the June and August numbers for 1935. I hope all reach you properly.
 The editor of the American Political Science Review has been unusally alert to the problems of public administration and public policy. You will,therefore,find in the Review articles on the reorganization of Cogress,on the works of the Legislative Reference Bureu, on the control of foreign relations, and on many other topics which should be of interest and value to your colleagues in their present work of political reconstruction in Japan.
 I enjoyed the opportunity to meet with the two Diet Library committees and wish then every success in their important work.
      Sincerely yours.
      Charles B. Fahs
 こちらの方の礼状を報告申上げます。
  貴翰拜誦いたしました。平和的民主日本の建設に重大な役割を果すであろう國会図書館の誕生にあたつて、貴下が寄せられた絶大な御援助を我々は深く感謝しています。このたび貴下の心からなる贈物であるザ・アメリカン・ポリティカル・サイエンス・レヴューは、十月十三日確かに入手いたしました。外國から最初に寄贈されたこの記念すべき貴重な文献が、永久に我が國会図書館に藏せられ、常に國政に参與する我々國会議員の座右にあり、日夜参考に資することのできることを非常な喜びとし、十月十四日衆議院及び参議院の國会図書館運営委員会の合同会議に報告いたしました。尚参議院議長を通じ貴下のこの御好意は國会に報告されることになつています。
  ここに参議院の國会図書館運営委員は國会を代表し、厚く感謝の意を表する次第であります。
  我々は貴下の関心が今後常に我が國会図書館の上にあることを確信し、尚一層の御援助と御指導を期待し併せて貴下の御健康を心から祈るものであります。
    月  日
   参議院國会図書館運営
        委員長 羽仁 五郎
 そういうことにいたしましたが、いかがでしよう。
   〔「結構です」と呼ぶ者あり〕
#3
○委員長(羽仁五郎君) ではこれを英文に訳して、そうしてフアース君の方に送るということにいたします。御決定頂きます。
 次に前の委員会でも御討議を願いました議員各位の立法、或いは政府提出の立法の審査のために、本來ならば國会図書館が成立してからそういう仕事が始めらるべきものでありますけれども、併し現在の運営委員会の仕事としてもそういう意味において、政府において相当の調査をされておるが、その調査の材料を、議長を通じて図書館に寄贈して貰う。これは議員各位には可なりそういう要求があることでございますし、それを是非実現すべきものぢやないかということを、前の打合会でしたか、委員会でしたか、皆さんの御意見がその点において一致されたと思うのですが、それを技術的にどういう方法でやつて行くか。第一に、これは衆参両院の問題ではありますけれども、併し將來國会図書館というものが一つになるので、將來この國会図書館に引継がれるという意味では、現在参議院図書館でその仕事をお引受けしてもよろしいのではないかというふうにも思うのでありますが、いかがでしようか。
#4
○徳川宗敬君 大変結構なお考えと思います。取敢えず現在各委員会に提出される参考資料を、それを洩れなく調査部の方で集めて頂いて、そうしてそれを皆利用できるように整理して置いて頂くのは、第一着手として一番手取り早い方法と思いますので、取敢えずそれをやつて頂いたらどうかと思います。衆議院の方と連絡を取るのも必要でありますけれども、これは参議院だけでやつても差支えない仕事と思いますから、すぐやる仕事としましては、今こういつた程度のことをやつて頂いて、それから段々秩序のある方法で資料を蒐集するということに行つたらどうかと思います。ちよつと自分の考えだけ申上げます。
#5
○委員長(羽仁五郎君) いかがでしようか、それで……。
   〔「賛成」と呼ぶ者あり〕
#6
○委員長(羽仁五郎君) そうしますと、それでは政府の方から各委員会に資料を配付される場合に、將來の國会図書館、即ち現在それを参議院図書館が管理することにして、各委員会に配付される政府の資料を必ずもう一通だけ寄越して頂く。それを参議院図書館で、將來の國会図書館のために保管して置く、そういうようなことになりますでしようが、これはできると、各議員各位が自己の所属していない委員会の資料をも御調査になる便宜ができるわけですね。それじや当面そのことを実行して見ることにして、それを実行することによつて又更に一歩を進めるかどうか、そういうような点も又お考えを頂く。では現在参議院の各委員会に政府から配付せられておる資料を、必ずいま一通配付して貰つて、それを將來の國会図書館のために参議院の図書館で保管する。それはどういう形式ですることになりますか。
#7
○参事(川上和吉君) 只今お話の出ております点は、これは今何部参つておりまするか、これは事務局としては政府に所要の部数を要求しておりますから、これを一通殖やしてくれ、こういうことをやればいいわけでありますが、実際問題として、印刷或いは用紙等の関係から、旧帝國議会のときより減つておるようなことになつておりますので、只今の御決定によつて、我々としてもそういう要求をいたして、正式に決めるということもいたしたいと思いますが、併しこの要求にも実際問題として今申しましたようにむつかしい点もございますから、今事務局調査部に一通來ておるものがございますから、これを一つ利用いたしまして、これをその図書館用に当てるということも一つの方法だと思います。便法としてそういう方法を採りまして、將來これを殖やして行くということに、一つ委員長その他皆さんのお力添えを得ていたして行くということにしたらどうかと思います。尚又問題は、ただ資料を積んで置いても仕方ありませんので、我々のところも実は資料を見ましてもいろいろなる問題が沢山、いわゆる資料がありましても、これが本当にその御要求のときに直ぐ出てくるようにならなければいかん。殊にこの資料がこなされていないわけでありますから、このためには現在の人員でもそういう方向に無論努力をいたしますが、今運営委員会等でも調査部の機構の拡充等を問題にして頂いておりますが、図書館運営委員会の方でも一つその辺に御協力を願いまして、いま少し人も充実することができれば、今來ておるのでももつと有效に遂い得るのじやないか、こういうように私共考えるのであります。資料をただ積むことは割合容易でありますが、それがこなせるように尚一層の御協力をこの機会にお願いいたして置きます。
#8
○委員長(羽仁五郎君) その点につきまして何か御意見がございますか。差当り、これは私の私見でありますけれども、例えば政党法の問題なんかにつきましても、衆議院の方でその政党法案というふうなものを作つて、討議の基礎としておられるわけですが、議員各位が政党法案というふうなものについての十分な資料を現在お持ちになつておられるのでしようか。或いは参議院の図書館運営委員会が、あの規定を見ましても、この運営委員会が必要だと認めたものは、これを印刷して議員に配付する規定があつたように記憶いたしますが、そういう点はいいがでしようか。私はやはりこの國会内の討論というものは、成るべく議員各位の十分の御見識を以て行なわれることを、非常に國民が希望しておると考えるのでありますが、そのために図書館運営委員会がそういう任務をも負うておるのであつて、議員各位の討議に必要だと思われる文書は、この運営委員会において、何條でしたでしようか……。現在実は多少或る議員各位からの御希望は、政党法案は今どういう形になつておるかということを言われるわけです。それは衆議院の方ですが、大体仮印刷に付せられたものがあるようですけれども、限られた部数で、必ずしも各議員の間に配付されるような部数はないようですけれども、各議員の間に配付せられるようなことをこの委員会で考慮する必要があるかないか、そんなことについてお諮りいたしたいと思います。政党法案に限らず、石炭臨時管理法案につきましても、或いはその他の法案についても、議員の皆樣方がその資料をお持ちになつておる方が便宜ではないかと思われる点がございますね。その点を御意見を伺いたいと思います。法案の形を明瞭に取れば配付されるのですけれども、それ以前のものはやはりもう少し便宜に研究できるような方法が必要じやないかと考えるのでありますが……。
#9
○山田佐一君 是非必要だと思いますけれども、なかなか今の專門調査員のところでも、この間ちよつと私は資料のことをそういつたのですけれども、なかなか集らんと思うのです。図書館運営委員会で、各議員から演説したりする資料といつてもなかなか集まらんと思つておりますが、やらんよりは是非機構を作つて貰つた方がいいと思いますが、各官廳がそういつても資料をなかなか出してくれんと思いますが、その点もスムースに出してくれるように御交渉を願つて、そうして議員の勉強できるようにして貰うことは非常に結構だと思います。
#10
○堀眞琴君 委員長の今のお話私は大賛成であります。例えば政党法ですが、衆議院の方では一應法案が纏つた形になつてできておるのですが、我々の手許にはそれがちつとも配付されていない、特別の関係のある人は衆議院の法案を入手できますけれども、一般の議員というものは全くそれが入手できないという現実にあるので、法案の愼重な審議のためにも是非これは必要じやないかと思うので、これは図書館運営委員会としても、できればそういう法案を仮印刷でもいいのですから、印刷にして我々に配付して貰うような方法を講じて頂くようにしたいと思います。
#11
○委員長(羽仁五郎君) どうもそういう御要求が議員各位の間にもあるようです。政党法案は議院運営委員会には配付されておるようですが、他の委員の皆樣には配付されていないので、その間にいろいろ誤解があつたり、又いろいろ議論の行き違いもあつたりするようですが、あれの規定ではどういうふうになつておりますか、御報告願います。
#12
○参事(根本驥君) 國会法第百五條の第二項に「図書館運営委員会において必要と認めたものについては、内閣及び各省をしてこれを各議員に配付させることができる。」こんなふうに書いてあります。
#13
○委員長(羽仁五郎君) これは政府の方はそれができるわけですが、例えば現在の政党法案の場合のように、衆議院の方で法案の形をなしておるというようなものは、それを図書館運営委員会の権限においてレプリントして配付するということはどうなんです。
#14
○参事(川上和吉君) これは今國会法の百五條の條文にありましたように、法的に、運営委員会がそういう恰好にタッチするという條文的の現われた点は或いはないかも知れませんが、実はそういつた程度のことは、事務局として当然議員にサービスしなければならんという立場にあると思います。併し実際問題として、今の事務局の機構が、例えば他の國会法の條文でも、政府から提出する議案でも、予算一つ取上げてみましても、予算案は一つ出せばいいので、あとは事務局で印刷して配付するものであるという法律の建前になつております。併し実際問題として、事務局は現在そういう機能を持つておりませんので、法律の建前に反して、政府の方で印刷をして、而も印刷を待つために予算の審議が遲れるというのが実情で、なかなかその辺に、國会法の文句に書いてありますことと実際が必ずしもその通り行い得ないというのが実情であります。從つて只今お話の問題にしても、必ずしも運営委員会を煩わすまでもなく、議員の皆さんからそういう強い御要望があれば、我々の方としてそういうサービスをいたそう、こういう立場にあると思います。併しこれはあらゆる法案についてそういうことがありますから、今お話のようにどこかで、これはどうしても重要だからやつてくれということを認定して頂けば、我々の方でもその分だけは特にやり繰りをしてもやるという恰好になりますから、まあそういう役割を図書館運営委員会がやつて頂きますか、或いは議院の問題については各派交渉会等でやつて頂きますか、どこかのルートで、これは重要だから特に余分に部数を作つてくれというようなことをやつて頂くルートがあれば非常にやりいいと思いますから、何かその辺の御心配を願つたらどうかと思います。尚現に例えば政党法にしても一部の議員の方に……これも実は、私共の方のお世話で配付をしたようなわけで、私共当然問題の性質上全委員の方に差上げなければならんと思つたのですが、例えば衆議院の方でも、あれは初めの要綱は印刷したのがございまして、どうせ印刷にするのですから、一つ参議院の方でも配付できるような程度に印刷してくれればよかつたのですが、これは衆議院の方にいわせますと、極く粗案だ、粗案だからまだ実は配付するまでのなにはないのだということで、部数が制限された。その中でも何か適当なルートでもあれば、大事だからやつてくれと、こうおつしやられれば、暗の方でもやります。私の方の認定でそうやるべきなんですが、そうやりますと、何もかもそれが必要になりますので、何かそういうルートを付けて頂きますれば、それによつて今後は私の方でもできるだけのことをサービスいたします。
#15
○委員長(羽仁五郎君) そういたしますと、大体図書館輸営委員会と議院運営委員会と各派交渉会とその辺のところで連絡を執つて、今の御報告のような方針で進めて行くことにいたしましようか。
   〔「賛成」と呼ぶ者あり〕
#16
○委員長(羽仁五郎君) それではそんなふうに努力をいたします。それでは日本お諮りをいたしたいと思つた案件は大体以上で盡きました。これで閉会をいたします。どうも有難うございました。
   午後零時三十一分散会
 出席者は左の通り。
   委員長     羽仁 五郎君
   委員
           徳川 宗敬君
           堀  眞琴君
           山田 佐一君
           小林 勝馬君
  事務局側
   参     事
   (法制部長)  川上 和吉君
   参     事
   (委員部勤務) 根本  驥君
ソース: 国立国会図書館
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