くにさくロゴ
1978/02/09 第87回国会 衆議院 衆議院会議録情報 第087回国会 文教委員会 第1号
姉妹サイト
 
1978/02/09 第87回国会 衆議院

衆議院会議録情報 第087回国会 文教委員会 第1号

#1
第087回国会 文教委員会 第1号
本国会召集日(昭和五十三年十二月二十二日)(
金曜日)(午前零時現在)における本委員は、次
のとおりである。
   委員長 菅波  茂君
   理事 石橋 一弥君 理事 唐沢俊二郎君
   理事 藤波 孝生君 理事 渡部 恒三君
   理事 木島喜兵衞君 理事 嶋崎  譲君
   理事 有島 重武君 理事 曽祢  益君
      石川 要三君    石田 博英君
      久保田円次君    小島 静馬君
      坂田 道太君    玉生 孝久君
      塚原 俊平君    中村  靖君
      長谷川 峻君    水平 豊彦君
      小川 仁一君    千葉千代世君
      中西 績介君    長谷川正三君
      湯山  勇君    池田 克也君
      鍛冶  清君    伏屋 修治君
      中野 寛成君    山原健二郎君
      西岡 武夫君
    ―――――――――――――
昭和五十三年十二月二十二日
 菅波茂君委員長辞任につき、その補欠として坂
 本三十次君が議院において、委員長に選任され
 た。
―――――――――――――――――――――
昭和五十四年二月九日(金曜日)
    午前十時三十三分開議
 出席委員
   委員長 坂本三十次君
   理事 石橋 一弥君 理事 小島 静馬君
   理事 近藤 鉄雄君 理事 森  喜朗君
   理事 木島喜兵衞君 理事 嶋崎  譲君
      久保田円次君    坂田 道太君
      塩崎  潤君    菅波  茂君
      長谷川 峻君    千葉千代世君
      中西 績介君    長谷川正三君
      水田  稔君    湯山  勇君
      鍛冶  清君    伏屋 修治君
      玉置 一弥君    山原健二郎君
      西岡 武夫君
 出席国務大臣
        文 部 大 臣 内藤誉三郎君
 出席政府委員
        文部政務次官  高村 坂彦君
        文部大臣官房長 宮地 貫一君
        文部大臣官房会
        計課長     西崎 清久君
        文部省初等中等
        教育局長    諸澤 正道君
        文部省大学局長 佐野文一郎君
        文部省学術国際
        局長      篠澤 公平君
        文部省社会教育
        局長      望月哲太郎君
        文部省体育局長 柳川 覺治君
        文部省管理局長 三角 哲生君
        文化庁長官   犬丸  直君
        文化庁次長   吉久 勝美君
 委員外の出席者
        文教委員会調査
        室長      中嶋 米夫君
    ―――――――――――――
委員の異動
昭和五十三年十二月二十二日
 辞任         補欠選任
  玉生 孝久君     近藤 鉄雄君
  中村  靖君     坂本三十次君
  水平 豊彦君     福永 健司君
  渡部 恒三君     森  喜朗君
  有島 重武君     石田幸四郎君
  曽祢  益君     佐々木良作君
昭和五十四年一月十日
 辞任         補欠選任
  福永 健司君     塩崎  潤君
同月二十四日
 辞任         補欠選任
  佐々木良作君     玉置 一弥君
同月三十一日
 辞任         補欠選任
  西岡 武夫君     小林 正巳君
同日
 辞任         補欠選任
  小林 正巳君     西岡 武夫君
二月五日
 辞任         補欠選任
  西岡 武夫君     山口 敏夫君
同日
 辞任         補欠選任
  山口 敏夫君     西岡 武夫君
同月六日
 辞任         補欠選任
  山原健二郎君     不破 哲三君
同日
 辞任         補欠選任
  不破 哲三君     山原健二郎君
同月九日
 辞任         補欠選任
  小川 仁一君     水田  稔君
  池田 克也君     矢野 絢也君
同日
 辞任         補欠選任
  水田  稔君     小川 仁一君
  矢野 絢也君     池田 克也君
同日
 理事渡部恒三君、有島重武君及び曽祢益君昭和
 五十三年十二月二十二日委員辞任につき、その
 補欠として森喜朗君、石田幸四郎君及び中野寛
 成君が理事に当選した。
同日
 理事唐沢俊二郎君及び藤波孝生君同日理事辞任
 につき、その補欠として近藤鉄雄君及び小島静
 馬君が理事に当選した。
    ―――――――――――――
昭和五十三年十二月二十二日
 オリンピック記念青少年総合センターの解散に
 関する法律案(内閣提出、第八十五回国会閣法
 第六号)
昭和五十四年一月十九日
 私立大学の学費負担軽減等に関する請願(荒木
 宏君紹介)(第一二号)
 同(山原健二郎君紹介)(第一三号)
 私立大学の教育・研究条件改善等に関する請願
 (荒木宏君紹介)(第一四号)
 同(山原健二郎君紹介)(第一五号)
 同外一件(西岡武夫君紹介)(第一七三号)
 私学の学費値上げ抑制等に関する請願(安藤巖
 君紹介)(第一六号)
 同(阿部昭吾君紹介)(第一七号)
 同(荒木宏君紹介)(第一八号)
 同(浦井洋君紹介)(第一九号)
 同(工藤晃君(共)紹介)(第二〇号)
 同(小林政子君紹介)(第二一号)
 同(柴田睦夫君紹介)(第二二号)
 同(瀬崎博義君紹介)(第二三号)
 同(瀬長亀次郎君紹介)(第二四号)
 同(田中美智子君紹介)(第二五号)
 同(津川武一君紹介)(第二六号)
 同(寺前巖君紹介)(第二七号)
 同外十件(土井たか子君紹介)(第二八号)
 同(中川秀直君紹介)(第二九号)
 同(東中光雄君紹介)(第三〇号)
 同(不破哲三君紹介)(第三一号)
 同(藤原ひろ子君紹介)(第三二号)
 同(正森成二君紹介)(第三三号)
 同(松本善明君紹介)(第三四号)
 同(三谷秀治君紹介)(第三五号)
 同(安田純治君紹介)(第三六号)
 同(山原健二郎君紹介)(第三七号)
 同外一件(佐々木良作君紹介)(第六八号)
 同(安島友義君紹介)(第一五五号)
 同外四件(安藤巖君紹介)(第一五六号)
 同(浦井洋君紹介)(第一五七号)
 同(小川仁一君紹介)(第一五八号)
 同外十件(太田一夫君紹介)(第一五九号)
 同(菊池福治郎君紹介)(第一六〇号)
 同外一件(田中美智子君紹介)(第一六一号)
 同外二件(竹内猛君紹介)(第一六二号)
 同(中馬弘毅君紹介)(第一六三号)
 同(津川武一君紹介)(第一六四号)
 同(寺前巖君紹介)(第一六五号)
 同(中村正雄君紹介)(第一六六号)
 同外八十三件(西岡武夫君紹介)(第一六七
 号)
 同(藤原ひろ子君紹介)(第一六八号)
 同(正森成二君紹介)(第一六九号)
 同(三谷秀治君紹介)(第一七〇号)
 同外三件(矢山有作君紹介)(第一七一号)
 同(安田純治君紹介)(第一七二号)
同月二十六日
 私立大学に対する国庫助成増額等に関する請願
 (瀬野栄次郎君紹介)(第二八九号)
 私立大学の学費負担軽減等に関する請願(瀬野
 栄次郎君紹介)(第二九〇号)
 私学の学費値上げ抑制等に関する請願外十七件
 (日野市朗君紹介)(第二九九号)
 同(横山利秋君紹介)(第三〇〇号)
 同外一件(安宅常彦君紹介)(第三四四号)
 同(浦井洋君紹介)(第三四五号)
 同外一件(大野潔君紹介)(第三四六号)
 同(近江巳記夫君紹介)(第三四七号)
 同(鍛冶清君紹介)(第三四八号)
 同外五件(河上民雄君紹介)(第三四九号)
 同(木原実君紹介)(第三五〇号)
 同外二十四件(古寺宏君紹介)(第三五一号)
 同(津川武一君紹介)(第三五二号)
 同(福岡義登君紹介)(第三五三号)
 同(藤原ひろ子君紹介)(第三五四号)
 同(松沢俊昭君紹介)(第三五五号)
 同(三谷秀治君紹介)(第三五六号)
 同外三件(山田太郎君紹介)(第三五七号)
 同(米田東吾君紹介)(第三五八号)
 同外六件(渡辺三郎君紹介)(第三五九号)
 同(浦井洋君紹介)(第四二五号)
 同(東中光雄君紹介)(第四二六号)
 義務教育諸学校の建設事業費全額国庫負担等に
 関する請願(井上一成君紹介)(第三四〇号)
 同(中野寛成君紹介)(第三四一号)
 教育条件の整備充実等に関する請願外七件(近
 江巳記夫君紹介)(第三四二号)
 就学援助の改善に関する請願(山原健二郎君紹
 介)(第三四三号)
二月一日
 希望するすべての子供の高校教育保障に関する
 請願(工藤晃君(共)紹介)(第四四二号)
 同(有島重武君紹介)(第五〇二号)
 私学の学費値上げ抑制等に関する請願(浦井洋
 君紹介)(第四四三号)
 同(井上一成君紹介)(第四九三号)
 同(石野久男君紹介)(第四九四号)
 同(西中清君紹介)(第四九五号)
 同(西宮弘君紹介)(第四九六号)
 同外二件(長谷雄幸久君紹介)(第四九七号)
 同(春田重昭君紹介)(第四九八号)
 同外二件(正木良明君紹介)(第四九九号)
 同(矢野絢也君紹介)(第五〇〇号)
 同(浅井美幸君紹介)(第五〇一号)
 同外一件(浅井美幸君紹介)(第五四五号)
 同外六件(有島重武君紹介)(第五四六号)
 同外二件(飯田忠雄君紹介)(第五四七号)
 同外二件(市川雄一君紹介)(第五四八号)
 同外二件(小川新一郎君紹介)(第五四九号)
 同外二件(草野威君紹介)(第五五〇号)
 同外二件(鈴切康雄君紹介)(第五五一号)
 同外二件(瀬野栄次郎君紹介)(第五五二号)
 同外四件(竹入義勝君紹介)(第五五三号)
 同(宮井泰良君紹介)(第五五四号)
 同(矢野絢也君紹介)(第五五五号)
 同外十件(山田太郎君紹介)(第五五六号)
 同外十七件(岡田哲児君紹介)(第五七五号)
 同外二件(後藤茂君紹介)(第五七六号)
 同外七件(柴田健治君紹介)(第五七七号)
 同(横山利秋君紹介)(第五七八号)
 義務教育諸学校の建設事業費全額国庫負担等に
 関する請願外二件(近江巳記夫君紹介)(第五
 〇三号)
 同(井上一成君紹介)(第五七九号)
 教育条件の整備充実等に関する請願(中野寛成
 君紹介)(第五八〇号)
同月五日
 私学の学費値上げ抑制等に関する請願(浦井洋
 君紹介)(第六七六号)
 同外一件(大原亨君紹介)(第六七七号)
 同外二件(伏屋修治君紹介)(第六七八号)
 同外十三件(水田稔君紹介)(第六七九号)
 同外七件(矢山有作君紹介)(第六八〇号)
 同外二件(渡部一郎君紹介)(第六八一号)
 同(浦井洋君紹介)(第七五二号)
 同外二件(加地和君紹介)(第七五三号)
 同外二件(伏屋修治君紹介)(第七五四号)
 私立大学の学費負担軽減等に関する請願(瀬野
 栄次郎君紹介)(第六八二号)
 同(中西績介君紹介)(第六八三号)
 私立大学に対する国庫助成増額等に関する請願
 (瀬野栄次郎君紹介)(第六八四号)
 同(中西績介君紹介)(第六八五号)
 四十名学級の実現等に関する請願外一件(野口
 幸一君紹介)(第六八六号)
 圃場整備事業実施に伴う埋蔵文化財の保存等に
 関する請願(下平正一君紹介)(第六九七号)
 温水プールの普及強化に関する請願(椎名悦三
 郎君紹介)(第七〇二号)
 公立小・中・高等学校等教職員の定数増に関す
 る請願(椎名悦三郎君紹介)(第七〇三号)
同月八日
 学校給食への米飯導入拡大に関する請願(藤井
 勝志君紹介)(第七八九号)
 四十名学級の実現等に関する請願(野口幸一君
 紹介)(第七九〇号)
 同(野口幸一君紹介)(第八一七号)
 私学の学費値上げ抑制等に関する請願外四件(
 石田幸四郎君紹介)(第八一三号)
 同(浦井洋君紹介)(第八一四号)
 同外三件(伏屋修治君紹介)(第八一五号)
 同(貝沼次郎君紹介)(第八六五号)
 同外二件(中川嘉美君紹介)(第八六六号)
 同(池田克也君紹介)(第九一七号)
 私立大学の教育・研究条件改善等に関する請願
 外一件(鍛冶清君紹介)(第八一六号)
 義務教育諸学校の建設事業費全額国庫負担等に
 関する請願(中馬弘毅君紹介)(第八六四号)
は本委員会に付託された。
    ―――――――――――――
本日の会議に付した案件
 理事の辞任及び補欠選任
 国政調査承認要求に関する件
 小委員会設置に関する件
 文教行政の基本施策に関する件
     ――――◇―――――
#2
○坂本委員長 これより会議を開きます。
 この際、一言ごあいさつを申し上げます。
 このたび、私が文教委員長の重責を担うことになりました。委員各位の御指導と御協力を賜りまして、公正かつ円満な委員会運営を図ってまいりたいと思います。
 何とぞよろしくお願いをいたします。(拍手)
     ――――◇―――――
#3
○坂本委員長 理事辞任の件についてお諮りいたします。
 理事唐沢俊二郎君及び藤波孝生君から、それぞれ理事辞任の申し出があります。これを許可するに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#4
○坂本委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。
 次に、理事の補欠選任の件についてお諮りいたします。
 ただいまの理事辞任に伴うほか、委員の異動に伴い、現在理事が五名欠員となっております。その補欠選任につきましては、先例により委員長において指名いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#5
○坂本委員長 御異議なしと認めます。よって
      小島 静馬君    近藤 鉄雄君
      森  喜朗君    石田幸四郎君
   及び 中野 寛成君
を理事に指名いたします。
     ――――◇―――――
#6
○坂本委員長 国政調査承認要求に関する件についてお諮りいたします。
 すなわち
 文教行政の基本施策に関する事項
 学校教育に関する事項
 社会教育に関する事項
 体育に関する事項
 学術研究及び宗教に関する事項
 国際文化交流に関する事項
 文化財保護に関する事項
以上の各事項につきまして、衆議院規則第九十四条により、議長に対し、国政調査の承認を求むることにいたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#7
○坂本委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。
 なお、国政調査承認要求書の作成並びに提出手続につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#8
○坂本委員長 御異議なしと認めます。よって、きょう決しました。
     ――――◇―――――
#9
○坂本委員長 この際、小委員会設置に関する件についてお諮りいたします。
 先刻の理事会協議により、入試問題に関する調査のため、小委員十六名からなる入試問題に関する小委員会を設置いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#10
○坂本委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。
 次に、小委員及び小委員長の選任につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#11
○坂本委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。
 小委員及び小委員長は、追って指名の上、公報をもってお知らせいたします。
 なお、小委員及び小委員長の辞任の許可、補欠選任等につきましては、あらかじめ委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#12
○坂本委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。
     ――――◇―――――
#13
○坂本委員長 文教行政の基本施策に関する件について調査を進めます。
 この際、文教行政に関し、文部大臣から発言を求められておりますので、これを許します。内藤文部大臣。
#14
○内藤国務大臣 第八十七回国会におきまして、文教各般の問題を御審議いただくに当たり、所信の一端を申し述べます。
 わが国は、戦後の混乱と窮乏の中で、国家再建の根本を教育に求め、六・三制による教育改革を断行し、その後、関係者のたゆみない努力によって、いまや学校教育は比類を見ないほど拡充を遂げております。しかし、解決すべき幾多の課題を抱えております。また、今日わが国は、経済の著しい発展により、物質的には豊かな先進国に成長しております。しかしながら、資源に恵まれないわが国が、世界諸国との協調のもとに将来にわたって発展を続け、活力に富んだ国家社会を築いていくためには、豊かな教養を身につけ、創造力に富んだ、国際的にも信頼と尊敬をかち得るたくましい日本人を育成することが国政の最重要な課題であると確信いたします。
 私は、教育一筋に四十数年取り組み、このたび文部大臣の重責を担うに至りましたが、二十一世紀への展望に立って、広く国民の理解と協力のもとに、教育、学術、文化の諸施策の格段の推進に渾身の努力を傾けてまいる決意であります。
 以下、当面する文教行政の諸問題について申し述べます。
 第一は、初等中等教育の改善充実についてであります。
 初等中等教育については、ゆとりのある、しかも充実した学校生活を実現し、徳育、知育、体育の調和のとれた、創造力豊かで心身ともに健全な国民の育成を期してまいります。
 もとより、「教育は人にあり」と言われるように、教育の成果は個々の教員の指導力の向上に負うところがきわめて大きいものがあります。このため、新たに教員のグループによる研究に対して奨励を行うこと等、教員の現職教育の充実を図るとともに、教職員定数についても所要の改善を図ってまいる所存であります。また、教員養成大学・学部の充実、昨年新設された上越・兵庫の二教育大学の整備等を推進して、資質能力のすぐれた教員の養成確保についての国民の強い期待にこたえるよう努めてまいります。
 次に、心身に障害を持つ子供たちの教育につきましては、昭和五十四年度からの養護学校教育の義務制の実施に万全を期するとともに、心身障害児の実態に即した特殊教育の改善充実のための施策を進めてまいります。幼稚園教育の普及充実につきましても、入園を希望するすべての四、五歳児を就園させることを目標とする幼稚園教育振興計画を引き続き進めるとともに、幼稚園就園奨励費補助の大幅な拡充を図ることといたしております。
 また、児童・生徒の健康の増進と体力の向上を図り、心身ともに強健な児童・生徒を育成するため、学校保健の改善充実に努めるとともに、学校における体力づくりを含め、体育指導の充実を一層推進してまいる考えであります。また、学校給食につきましては、食事内容の充実向上、学校給食用物資の需給体制の整備を図るとともに、特に米飯給食の普及拡大に努め、その振興充実を図ってまいりたいと存じております。
 さらに、公立の小・中・高等学校の施設につきましては、校舎、体育館、プール、給食施設等の整備に一段の配慮と大幅な財政上の措置を講じておりますが、特に老朽危険校舎の改築には意を用い、また、生徒の急増により必要となる高等学校の新増設に対する国庫補助を充実し、児童生徒急増市町村における小・中学校用地取得費の国庫補助の交付率を改定する等、急増対策についても特段の配慮を加えてまいりたいと存じます。
 第二は、高等教育の整備充実についてであります。
 高等教育については、その質的水準の充実向上と地域的不均衡の是正等に重点を置いて、地方における国立大学の整備充実、大学院の拡充整備、公立及び私立の大学に対する助成の拡充等の施策を引き続き推進し、図書館情報大学の創設、琉球大学医学部の設置など、全国的に均衡のとれた高等教育の発展を期してまいります。
 かねてから創設準備を進めてまいりました放送大学につきましては、昭和五十四年度に放送大学の設置主体となる放送大学学園(仮称)を設立することといたしております。この放送大学学園(仮称)の設立により、多年の課題であった放送大学の創設が具体的に進展することとなりますが、放送大学が国民の強い期待にこたえて、十分な成果を上げるものとなるよう最善の努力を払っていく所存であります。
 また、育英奨学事業につきましては、教育費の父兄負担の軽減を図るため、私立学校及び大学院奨学生の貸与月額を増額するとともに、私立大学等の貸与人員を拡充する等、大幅な改善を図ることといたしております。
 さらに、今日の教育界の最大の課題の一つである大学入試の改善につきましては、学歴偏重の社会的風潮の是正や国公私立の各大学の整備充実等の諸施策と相まって、わが国の教育全体の正常な発展を期するために一層の努力を払い、改善の実を上げたいと存じます。特に、昭和五十四年度の入学者選抜から国公立大学において取り入れられた共通第一次学力試験については、先般最初の試験が実施されましたが、今後、関係各方面の御意見と実施の経験をもとにさらに適切な運営を期するとともに、国公私立を通じた大学入試の改善を推進するため、引き続き関係者との検討協議を積極的に進めてまいる所存でおります。
 第三は、私学の振興についてであります。
 私立学校はわが国の学校教育の進展に多大の貢献をいたしてまいりました。このような私立学校の果たす役割りの重要性にかんがみ、私立学校振興助成法の趣旨に沿って、私立大学等に対する経常費補助や高等学校以下の私立学校に対する経常費助成費補助を引き続き拡充し、私立学校の教育条件の整備充実に資することといたしております。
 第四は、社会教育及び体育・スポーツの振興についてであります。
 近年の進展著しい社会の中で、すべての国民が自主的な選択により生涯にわたって常にみずからを啓発し、スポーツ、芸術、文化に親しみ、それぞれその個性と能力を伸ばし、創造的な生活を享受できるような諸条件を整備充実していくことは、活力ある豊かな社会を建設するために不可欠であります。私は、かかる観点から、学校、家庭、社会の連携を図りつつ、生涯教育に関する施策を多様な形で展開してまいる所存であります。
 まず、社会教育の振興につきましては、自主的な学習活動の拠点となる公民館等の社会教育施設の整備充実、指導者の養成確保、各種事業の奨励援助を柱にして、生涯教育の環境づくりを推進してまいります。
 次に、体育・スポーツの振興につきましては、家庭、学校、地域が一体となった基礎体力づくりの推進を図るとともに、各種の体育・スポーツ施設の整備拡充や指導者の養成確保を図るほか、学校体育施設の開放、地域スポーツクラブの育成等の事業を推進してまいります。
 第五は、文化の振興についてであります。
 わが国は、古来より美しい風土に恵まれ、世界に誇る特色ある文化を形成してまいりました。私は、経済的、物質的豊かさの中で、この日本的なものを見失わず、それらをわれわれの生活の中に生き生きと位置づけつつ、新しい文化を創造していくようにすることが重要であると存じます。このため、国民が広くすぐれた芸術文化に接する機会を得られるようにするとともに、みずからが歴史と伝統に根差した地域の特色を生かしつつ、新しい文化を創造していくような文化環境の醸成に意を用いてまいります。
 特に、昭和五十四年度におきましては、第二国立劇場、国立歴史民俗博物館等の文化施設の設置を積極的に推進するとともに、史跡・埋蔵文化財や民俗文化財の保存整備等について一層の充実を図ってまいりたいと存じます。
 最後は、学術の振興と教育、学術、文化の国際交流の推進についてであります。
 わが国が天然資源の制約を克服し、今後とも社会経済の発展を続けていくためには、学術の振興による知的資源の積極的な開発が強く期待されているところであり、また、わが国の文化の一層の発展を図るために、学術研究の果たすべき役割りはますます重要となりつつあります。
 このため、まず、学術研究の基盤強化という観点から、研究所の整備等研究体制の充実を図るとともに、科学研究費を一層拡充し、独創的、先駆的な研究の展開を促進してまいる所存であります。また、核融合など新エネルギーの開発やがん等の難病対策など、国民生活に深いかかわりを持つ重要な基礎研究につきましても、その推進に格段の努力を払ってまいります。
 次に、教育、学術、文化の国際交流につきましては、わが国と関係の深いアジア諸国を中心に、留学生の受け入れと研究者による共同研究の拡充を図ることとし、特に、先般平和友好条約が締結された中国との交流につきましては意を用いてまいります。さらに、新日米教育交流計画等二国間教育交流、ユネスコ等の国際機関への協力や南極観測等の充実を図るほか、引き続き海外子女教育と帰国子女受け入れ体制の整備を進めてまいりたいと思います。
 以上、文教行政の当面する諸問題について所信の一端を申し述べましたが、わが国の教育、学術、文化の振興のため、文教委員各位の御協力と御支援を得て、微力ではありますが、私も全力を尽くして取り組んでまいる所存でありますので、何とぞよろしくお願い申し上げます。
 ありがとうございました。(拍手)
#15
○坂本委員長 次に、昭和五十四年度文部省所管予算の概要につきまして説明を聴取いたします。高村文部政務次官。
#16
○高村政府委員 昭和五十四年度文部省所管予算につきまして、その概要を御説明申し上げます。
 まず、文部省所管の一般会計予算額は四兆三百六十七億三千七百万円、国立学校特別会計の予算額は一兆二千二百三十億八千四百万円でありまして、その純計額は四兆三千三百三十五億二百万円となっております。
 この純計額を昭和五十三年度の当初予算額と比較いたしますと四千四百九十一億六百万円の増額となり、その増加率は十一・六%となっております。また、一般会計予算額の増加率も同じく十一・六%となっております。
 以下、昭和五十四年度予算において取り上げました主要な事項について御説明を申し上げます。
 第一は、初等中等教育の充実に関する経費であります。
 まず、義務教育諸学校の教職員定数につきましては、児童・生徒数の増加に伴う教職員定数の増及び特殊学級の新増設に伴う増を見込むほか、養護教諭及び事務職員の定数改善等を図ることといたしたことにより、昭和五十三年度に比べ一万六千三百三十人増の七十二万八千四百七十六人の教職員定数を計上いたしております。
 次に、教員の現職教育の充実につきましては、新たに、教員の自発的な教育研究活動の活発化を図るため、教員のグループによる研究に対して経費の補助を行うこととしたほか、免許外教科担当教員に対する研修を実施するなど、各種研修の拡充に努めることといたしております。
 幼児教育の普及充実につきましては、特に私立幼稚園園児の保護者の経済的な負担の軽減を図るため、幼稚園就園奨励費補助について、保育料等の減額免除の限度額を引き上げることとしたほか、引き続き、幼稚園の増設を計画的に進めることとし、施設整備の促進を図ることといたしております。
 特殊教育の振興につきましては、昭和五十四年四月からの養護学校の義務制実施を円滑に行うため、新設養護学校の設備費、通学用のスクールバスの拡充及び重度・重複障害児のための介助職員の増員等の措置を講ずることとしたほか、新たに、一般学級担当教員の啓発のため、推進校の設置、指導資料の作成等を行うことといたしております。
 英語教育の振興につきましては、中学校、高等学校における英語教育の充実に資するため、新たに、音声教材を用いた外国語の効果的な学習のための教育機器等の整備を図ることとしたほか、英語担当教員の海外研修等を実施することといたしております。
 また、学校給食の整備充実につきましては、米飯給食の導入を一層推進するため、米飯給食関係の施設・設備の整備を大幅に拡充することといたしております。
 さらに、学校保健の改善充実につきましては、新たに、都道府県に対し歯科保健指導車を整備するための経費を補助することとしたほか、日本学校保健会が行う児童生徒の心臓検診調査研究事業及び学校環境衛生検査体制整備事業についても補助することといたしております。
 公立文教施設の整備につきましては、校舎等建物の新増改築事業について、事業量の増と補助単価の引き上げを図るとともに、養護学校校舎等の補助基準面積の改善を行うこととしたほか、児童・生徒急増市町村の公立小・中学校の用地取得費補助についても事業量の拡大を図るとともに、交付率を改善するなど、公立小・中学校等の施設整備の促進を図ることとし、これらに要する補助金として五千五百三十七億六千四百万円を計上いたしております。
 以上のほか、義務教育教科書購入単価の改定、要保護及び準要保護児童生徒援助の強化等、各般の施策についても所要の経費を計上いたしております。
 第二は、高等教育の整備充実に関する経費であります。
 まず、多年調査準備を進めてまいりました放送大学につきましては、その設置主体となる特殊法人放送大学学園(仮称)を新設し、広く国公私立大学との連携協力のもとに、生涯教育の中核的機関として、放送を効果的に活用した大学教育の実施を推進することといたしております。
 また、高度の専門性を備えた図書館等職員の養成を図るとともに、図書館情報学に関する教育研究を推進するため、図書館情報大学(仮称)を創設するほか、医・歯学教育について、琉球大学に医学部を創設するとともに、岡山大学及び長崎大学に歯学部を創設することといたしております。また、山口大学について医療技術短期大学部の創設を図るほか、新設医科大学等の附属病院の創設・創設準備を行うとともに、既設附属病院についても救急部の新設整備等その充実を図ることといたしております。
 教員養成につきましては、上越・兵庫の両教育大学の整備を進めるとともに、鳴門市について新教育大学の創設準備を推進するほか、横浜国立大学の大学院に教育学研究科を新設し、既設の教員養成学部について過程の新設・拡充、附属学校の新設・整備を行うなど、その改善充実を図ることといたしております。
 なお、教育実習につきましても、教員養成実地指導体制の改善、教育実習地域連絡協議会の実施等により、その改善充実を図ることといたしております。
 以上のほか、筑波大学、長岡・豊橋の両技術科学大学について所要の整備を行うとともに、熊本大学法文学部、広島大学水畜産学部、琉球大学理工学部の改組等を初め、地方における国立大学を中心に学部、学科の整備充実等を図ることとし、大学学部及び短期大学の学生入学定員を一千七百十八人増員することといたしております。
 大学院の拡充整備につきましては、旭川医科大学に新たに大学院を設置するほか、研究科の新設改組、専攻の新設・整備等により六百八十二人の入学定員増を行うことといたしております。
 なお、国立学校の入学料及び検定料につきましては、諸般の情勢を総合的に勘案し、昭和五十四年度にこれを改定することといたしております。
 また、公立大学の助成につきましては、医科大学、看護大学等の経常費補助等について引き続き充実に努めることといたしております。
 次に、育英奨学事業につきましては、日本育英会の学費貸与について、私学の学生、生徒及び大学院学生に対する貸与月額の増額並びに貸与人員の増を図るとともに、高等学校の自宅外貸与月額を設けるなど、その充実を図り、このために必要な経費として政府貸付金を六百二十八億円計上し、返還金と合わせて、昭和五十三年度に対し百四十一億円増の七百五十四億円の学資貸与事業を行うことといたしております。
 また、私立大学の奨学事業に対する資金援助につきましては、学校法人に対する資金の融資枠を拡大するとともに、学生一人当たり融資限度額を引き上げる等、その改善を図ることといたしております。
 さらに、大学入学者選抜方法の改善につきましては、共通第一次学力試験を取り入れた新しい大学入学者選抜方法を円滑に実施していくため、引き続き大学入試センターの整備等を行うことといたしております。
 第三は、学術の振興に関する経費であります。
 まず、重要基礎研究の推進につきましては、核融合等エネルギー関連科学のほか、宇宙・地球環境の解明、生命現象の究明など特定領域における研究を引き続き推進することといたしておりますが、昭和五十四年度においては、特に地震予知等に重点的な配慮を加えております。
 また、学術研究の基盤を強化するため、研究所等の整備を行うとともに、独創的・先駆的研究を推進するための科学研究費については総額三百五億円を計上いたしております。
 特殊法人日本学術振興会への援助につきましては、引き続き研究者交流事業及び発展途上国との学術交流事業の拡充等のための経費を計上いたしております。
 第四は、私学助成の拡充に関する経費であります。
 まず、私立の大学等に対する経常費補助につきましては、新たに非常勤教員給与費及び教職員の福利厚生に要する経費を補助の対象とすることとしたほか、特別補助の規模を拡大する等その充実を図り、昭和五十三年度に対して三百八十億円増の二千三百五十五億円を計上いたしております。
 また、私立の高等学校等の経常費助成を行う都道府県に対する補助につきましては、補助単価の引き上げ等により大幅な増額を図ることとし、昭和五十三年度に対して百六十億円増の六百億円を計上し、一層の充実を図ることといたしております。
 日本私学振興財団の貸付事業につきましては、政府出資金二十億円を計上するとともに、財政投融資資金からの借入金五百八十七億円を計上し、自己調達資金と合わせて、昭和五十三年度当初計画に比べ、八十一億円増の七百九十七億円の貸付額を予定いたしております。
 私立学校教職員共済組合に対する補助につきましては、長期給付の改善を図るため、補助の拡大を行うことといたしております。
 また、専修学校につきましては、教員の研修事業に対する補助及び専修学校に対する日本私学振興財団の貸付事業の拡充等を行い、専修学校教育の一層の振興を図ることといたしております。
 第五は、社会教育の振興に関する経費であります。
 まず、公立の社会教育施設の整備につきましては、特に公民館の大幅な館数増と単価の引き上げを行うほか、その他各種の社会教育施設についても補助金額の増額を図ることとし、これらの施策に要する経費として、昭和五十三年度当初予算額に対し五十四億円増の百六十五億円を計上いたしております。
 社会教育事業の助成につきましては、従来からの事業の拡充を図るほか、新たに家庭教育総合セミナーについても補助を行うこととし、生涯教育事業の充実強化を図ることといたしております。また、社会教育活動のかなめとなる社会教育指導者の養成・確保については、社会教育主事給与費の単価の引き上げを行い、指導者層の充実を図ることといたしております。
 次に、国立の社会教育施設の整備につきましては、まず、国立婦人教育会館の定員の充実と主催事業の拡充を図ることといたしております。また、計画的設置を進めております国立少年自然の家については、奈良県曽爾村に国立として第五番目の少年自然の家を設置することとしたほか、引き続き所要の施設費、創設調査等の経費を計上いたしております。
 さらに、現在特殊法人として運営しているオリンピック記念青少年総合センターにつきましては、昭和五十四年度から文部省直轄の社会教育施設とするため所要の経費を計上いたしております。
 第六は、体育・スポーツの振興に関する経費であります。
 国民の体力づくりとスポーツの普及振興につきましては、まず、広く体育・スポーツ施設の整備を進めるため、社会体育施設、学校体育施設について従来からの施策の拡充を図るほか、新たに体育・スポーツの研究、研修機能を持つ特別体育施設の整備を進めることとし、これらに要する経費として、昭和五十三年度に対し六十億円増の百九十二億円を計上いたしております。
 また、学校体育の充実につきましては、新たに、学校体育実技指導協力者の派遣事業に対する補助等を行うこととしたほか、全国中学校選抜体育大会について補助を行うことといたしております。
 さらに、体力づくり推進校を初め家庭、地域における体力づくり推進事業の充実を図り、たくましい青少年の育成と明るく活力ある地域社会の形成に資することといたしております。
 以上のほか、国際競技における日本人の競技力の向上を図るため、新たに、都道府県競技力向上ジュニア対策事業及びスポーツ指導者在外研修事業に対し補助を行うとともに、日本体育協会への補助、国民体育大会の助成等各般の施策につきましても所要の経費を計上いたしております。
 第七は、芸術文化の振興と文化財保護の充実に関する経費であります。
 まず、芸術文化の振興につきましては、地方文化の振興を図るため、特に地方文化施設費補助の館数増と単価の引き上げを行うほか、地方芸術文化活動費補助の充実等、各般の施策について引き続き所要の経費を計上し、一般国民の文化活動の促進を図ることといたしております。また、国際児童年に当たり、ASEAN諸国との記念交流特別公演の実施を計画いたしております。
 芸術家の創作活動等の助成につきましても、芸術関係団体補助、芸術家研修経費の増額等、その充実を図ることといたしております。
 次に、文化財保護の充実につきましては、新たに、指定文化財管理費補助等を計上するほか、引き続き国宝、重要文化財等の保存修理、埋蔵文化財調査等の諸施策を充実するため所要の経費を計上するとともに、無形文化財、民俗文化財等の保護にも留意し、その助成を図ることといたしております。
 また、文化財の公有化を促進するほか、文化財保存施設費補助の増額等、その整備を進めることといたしております。
 国立文化施設の整備につきましては、本年度から国立能楽堂(仮称)の建設工事に着手するとともに、引き続き国立歴史民俗博物館(仮称)の建設工事の促進を図ることといたしております。
 さらに、国立文楽劇場(仮称)につきましては基本設計を行うこととし、第二国立劇場(仮称)についても設計競技準備費を計上し、その設立準備を積極的に推進することといたしております。
 第八は、教育、学術、文化の国際交流の推進を図ることであります。
 まず、留学生事業につきましては、国費留学生の受け入れ数の大幅増、留学生宿舎対策の拡充及び日本語教育体制の整備を図ることとしたほか、昭和五十四年度から文部省への移管が予定されている財団法人国際学友会への補助を新たに計上するなど、施策の一層の拡充を図ることといたしております。なお、中国からの留学生受け入れ等についても配慮いたしております。
 また、ユネスコ事業活動を引き続き推進するとともに、新たに日米教育交流計画及び日米科学技術協力事業を行うための経費を計上したほか、アジア諸国との学術交流の拡充を図ることといたしております。さらに、第二十一次南極地域観測を推進するとともに、観測船「ふじ」の代船建造に着手することといたしております。
 海外子女教育の推進につきましては、在外教育施設への派遣教員の定数改善及び教材の整備を行うとともに、帰国子女受け入れ高等学校の設置について引き続き特別の助成を行うことといたしております。
 以上、昭和五十四年度の文部省所管の予算につきまして、その概要を御説明申し上げた次第であります。
 何とぞよろしく御審議くださいますようお願い申し上げます。(拍手)
#17
○坂本委員長 以上で説明は終わりました。
 次回は、来る十四日水曜日、午前十時理事会、午前十時三十分委員会を開会することとし、本日は、これにて散会いたします。
    午前十一時十二分散会
ソース: 国立国会図書館
姉妹サイト