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1949/03/14 第7回国会 参議院 参議院会議録情報 第007回国会 大蔵委員会 第23号
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1949/03/14 第7回国会 参議院

参議院会議録情報 第007回国会 大蔵委員会 第23号

#1
第007回国会 大蔵委員会 第23号
昭和二十五年三月十四日(火曜日)
  ―――――――――――――
  本日の会議に付した事件
○農業共済再保険特別会計の歳入不足
 を補てんするための一般会計からす
 る繰入金に関する法律案(内閣提
 出、衆議院送付)
○ポンド圏からの輸入一時制限に関す
 る件
○食糧管理特別会計の歳入不足を補て
 んするための一般会計からする繰入
 金に関する法律案(内閣提出、衆議
 院送付)
  ―――――――――――――
   午後二時六分開会
#2
○理事(黒田英雄君) これより大蔵委員会を開会いたします。本日は、先ず農業共済再保険特別会計の歳入不足を補てんするための一般会計からする繰入金に関する法律案を議題といたします。御質疑のおありの方は御質疑を願います。
#3
○米倉龍也君 この保険の今までの毎年の状況を見まするに、保險金の支拂が非常に遅延するのでありますが、現に二十四年度の異常災害に対する保険の支拂いも非常に遅れておることを聞いておるのであわりすが、一応それらの支拂遅延のものに対する政府としての処置、現在どういう処置をおとりになつているか、その点に詳しくご説明を願たいと思います。
#4
○理事(黒田英雄君) ちよつお諮りいたしますが、只今農林省の農業保險課の庄野課長が見えていますが、政府委員でありませんが、説明員として答弁することに御異議ございませんか。(「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#5
○理事(黒田英雄君) 御異議なと認めます。それでは庄野説明員。
#6
○説明員(庄野五一郎君) 保險金の支拂遅延についての御質問でございましたが、只今政府といたしまして支拂をいたしておりますものに、二十四年産の水稻の災害によりまして生じました共済金について支拂中でございます。これにつきましては、御承知のように昨年も再三の台風の襲来、或いは「いもち」の激発、こういうような事情で相当の被害があつたわけでありまして、これにつきましては、政府当局にきましても敏速な支拂をいたしたわけで目標にいたして準備をいたしたわけであります。ところがそういうような災害が非常に大きく出ましたために、政府といたしましての支拂準備金をオーバーいたしまして、政府においても約四億程度の不足金が生じたわけでありまして、現在計画しております政府の保険金の支拂見込は、大体におきまして二十七億程度に上つております。これに対しまして政府の支拂財源というものが、約二十三億程度ございまして四億程度が不足金ということで、この不足金の調達を如何にするかということで相当時日を要した次第であります。一方損害評価につきましても、いろいろと損害評価の厳正を期するために、十分な調査等をいたしまして、損害評価によります支拂共済金の確定ということも非常に時日を要したわけでありますが、主な原因は、政府におきまする四億という支拂不足金を如何にして調達するかという問題でありました。それでその問題も大蔵省と折衝いたしまして、二月の初めに解決いたしまして、二月中旬より政府の負担金の支拂開始をいたしまして現在のところ二十一府県約十七億の政府の支拂いをいたしております。猶三月中に八億程度の支拂をいたす予定で今手続きをいたしております。それからこのここにつきましては、この特別会計の種目が、一定の基金、そういうようなものを持たないで、その年に入りました掛金によりまして支拂いをやる、こういうようなわけでありまして、この保險の建前から掛金も二十年間の災害統計から割出しました掛金料率によつて徴収する、そういうわけでありまして、二十年間に一応バランスがとれるような形になつております。で、年によりましては相当の不足金も出ます。又年によりまして災害がなければ余裕金も出るというよふなわけであります。御承知のように、農業災害補償法は、二十二年十二月十五日に法律を制正しまして、二十二年の水稻から遡及週用になつた。ところが、二十二年の水稻は御承知のようにキヤザリン台風等で非常な被害を受けた。その当時も非常な災害続きでありまして、そういう掛金から出る余裕金というものが、特別会計には積立ができないままに不足金が出ておる。こういうような状況で、そういう不足金が生じた場合は、迅速に支拂うというような財源が積立てられていないわけでありまして、これを予算上特別会計に一般会計から繰入れるか、或いはそういうような予算措置を講じなくてはならない、こういうようなわけでありまして、勢いやはり遅れるというような形になつております。我々といたしましては、そういう異常災害等の場合の支拂不足に充当するように、そうして臨機応変に不足金があつた場合でも支拂ができるように特別会計に基本金等の設定、そういうような案を、二十五年度において予算要求をいたしたのでありますが、財政上の見地かも、それも実現しないわけでありますが、農林省といたしましては、そういうような特別会計の基本金等を持つというような措置を構じまして、不足金が出た場合にも迅速な支拂いができるように案を今後とも実現したい、こう思つておる次第であります。
#7
○米倉龍也君 今の御説明でよく分りましたが、これは農林省でもお認めになつておるように、異常災害が非常に日本の場合は今のところ多いのであります。二十年の平均をとるというと、長期計画としては当然それが考えられることでありまして、二十年の長い計計で一切の計画をお立てになることは適当と思いますけれども、併しここ暫くの間は非常にいろいろの災害が現在の場合は多いのであります。これはいろいろの原因がありましようが、災害は相当まだ頻繁に毎年のように続くのじやないかと思うのであります。そういうことを考えれば、二十九年の長期計画は長期計画として、別に短期的な対策をお立てになることが適当ではないかと思うのであります。そのために基金の制度をお建てになつておつたということでありますが、これは非常にいいのであります。その程度はなければ、毎年のようにこのことについての金融上の困難があるのでありまして、政府当局としましても、これを打開して行く上に随分無駄な御努力をなさると思うのであります。まあ今年の予算ではどうもいけなんだと、こうおつしやるのですが、私は是非この基金制度は農林省といたいましても十分御努力になつて、こういう制度は補正予算をしてでも一応目途を付けて置かないと、二十五年度に災害がないということはもう保証できません。むしろいろいろな事情から災害は更に加わるのではないかというような予想もされるときでありますので、十分一つ御努力を願いたいと要望いたすわけであります。
#8
○理事(黒田英雄君) 他に御質疑ぼございませんでしようか。……御質疑がなければ、本案につきましては質疑終了といたして御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#9
○理事(黒田英雄君) それでは本案につきましては直ちに討論に移ることに御異議ございませんか。……ちよつと速記を止めて下さい。
   〔速記中止]
#10
○理事(黒田英雄君) 速記を始めて下さい。
 それでは本案の討論はあとに回しまして、この場合、先日の委員会で木内委員から外国為替管理委員会委員長に御質疑があつたのですが、外国為替管理委員会委員長が見えておりますから、この場合その御答弁を願うことにいたしたいと思います。
#11
○木内四郎君 委員長から質問の要旨は伝えて頂いたでしようか。
#12
○理事(黒田英雄君) もう一遍言つて下さい。
#13
○木内四郎君 別にむずかしいことではないのですけれども、金曜日の新聞でしたか、あれにポンド圏からの輸入を一時制限するとか、止めるとかという記事が出ておりましたので、この委員会が通産委員会と外国為替管理法を通過いたしました関係もあるので、この委員会として、苦しそういう状態になつておるならば、今日の我が国のこの外国為替の資金の状況はどうなつておるか、あれを止めなければならんような状況になつておるかどうかを、委員会に一応御説明を願つたらどうかということを私は委員長に申上げたのであります。ただそれだけのことなんであります。
#14
○政府委員(木内信胤君) 御質問にお答え申上げます。御質問の、ポンド資金が不足したために、輸入の割当と言いますか、一時中止したという新聞記事が出ました。これは新聞に出た程大袈裟なことではないのでありますが、併し相当大事なことでありますので、この際その御説明を申上げる機会を與えられたことをむしろ大変喜ばしく思います。
 これは実はなかなか数字がむずかしくて、数字を以てはつきりお答えすることはできないかも知れませんが、まああらましのことを数字をそのまま申上げたいと思います。ポンドの輸入割当を止めなければならん程資金が逼迫したと申しますと、如何にもポンド資金がからからになくなつてしまつたように印象付けられますが、実はそうではないのでありまして、昨年の十二月末は約千二百万ポンド程、これはスキャップと私共の方と両方であります。合計いたしまして千二百万ポンド程あつたのであります。二月末は千四百万ポンド、即ち二百万近いものが殖えたのであります。にも拘わちず、資金の状況が逼迫したと申しますのは、輸入をいたしますときは、御承知のように一応信用状を出すというステージがあるわけであります。その信用状を出すについては、大体幾ちまでは信用状を向うが受取るということが銀行間に決めてありまして、それが大体昨年国会で私御質問に答えたことがありましたが、その頃は千五百万ポソドであります。昨年中にそれが増額されまして、二千百万ポンド、六百万ボンド増額されているわけであります。その信用状残高の限度と言いますか、クレジットと申しますが、そのクレジット・ラインに対して、半額は現金を持つているというのが銀行間の約束であります。従つて二千百万ポンドの信用状限度一杯に信用状を出すためには、その半額の千五十万ポンドという現金がなくてはならない。こういうような仕組であります。そこでその二千百万ポンドまで増額したに拘わらず、信用状の発行余力というものがなくなつた。これを称して金が詰つたというわけであります。従つて現金は相当あるに拘わらず、金が詰つたという事情はそういうものでありますことを御了解願いたいと思います。そこでなぜそういうように詰つて来たかということなんですが、これはそのスターリング地域というものとの全体の協定貿易を少し御説明しないとお分りにくいかと思います。この協定貿易は、実は七月――六月というものを一ヶ年と見てやつているのでありまして、今第二年目でありますが、今の第二年目の経過年度のこの貿易は、大体日本の輸入すべきものが七千百万ポンド、日本から輸出するものがそれよりも九百五十万ポンド減らしたものであります。と申しますのは、昨年は日本の輸出が勝つたために、向うが非常にバランスが溜つたんです。一千九百五十万ポンド溜つたと思われていた。清算して見た結果、あれから振返ると、それ程でもありませんが、それくらい溜つたと思われていた。従つてこれは協定によつて、溜り過ぎた、バランスは、ドルに転換できるということになつておりますので、イギリスはむしろそれを非常に苦に病んだという恰好であつたのであります。そこで今度の協定に入るときには、二千万ポンドは常時、何と言いますか、繰廻し資金として、運転資金として保有していてもいいだろう。残りの九百五十万ポンドは日本の入超によつてそれを清算して、この年度の中に残高一千万ポンドという形で次の年度に移りたい。これが協定の要旨であります。従つて向うの輸出の方、日本の輸入の方は七千百六十万ポンドというものになつておりますが、それよりも九百五十万ポンドだけ少いものが日本の輸出、こういう形の協定になつているわけです。ところが、数字が甚だごたごたするのですが、いろいろその協定に追加がありました。その後もう少しやろうではないかというふうな追加がありまして、その数字は多少のあれがありますが、七千六百万ポンドと思つて頂いていいかと思います。それに九百五十万ポンド日本の売越、出超であつたというのが、清算して見た結果、八百三十万ポンドが実際あつた、こう見られている。今の七千六百万ポンドよりも八百三十万ポンド少いものが日本の輸出の額というのが現協定です。そういう協定で進んで来ているわけでございます。そこで今日までの実績ですが、実績は大体において日本側の輸入したものが、三月中の許可予定を含みまして五千万ポンド、あちらへの輸出量というものが四千万ポンド弱という数字になります。これは契約べーシスと言いますか、コミツトメント・ベーシス、輸入するとして輸入許可を出したもの、或いは向うと契約できたもの、その数字は今取つておりませんのて契約の数字がないから推定上むずかしいのですが、いろいろ苦心して推定いたしましたのを入れまして、大体今申しました日本の輸入が五十万、日本の輸出が四千万弱、こういう一千万ポンドの僭越ということになつているのです。そこで一千万ポンドというものは僭越している結果としまして、今信用状を発行しようといたしましても、限度一杯であつてこれ以上信用状の発行ができな、こういう形になつているのです。そこで当然のその措置としまして考えられることは、その限度を殖やしで呉れということが一方にあります。これは今限度の追加交渉をしておりす。そこで、限度は全体として、先程二千百万ポンドということを申しましたが、今二千三百万ポンド程になつております。それに更に数百万ポンド信用状、クレジット・ラインの増加交渉が多分成立すみだろうと思つております。それが成立いたしますれば多少余裕が出て来る、こういう恰好になるのです。そこで一方にそういうふうに信用状発行限度のあれをやりますと共に、こちらでは予算上の措置として一応今まで考えていた予算を、向うの買くくりが、こちらの買くくりの付くまで少し手控えるという必要があるかと思います。そのために現在保留中のもの、ちよつと五百六十万程度のものを少し様子を見るために保留するという形をとつております。それが、その保留したということか誇大に伝わりまして、資金の状況がまるで枯渇したように伝わつた、大体状況はそのようなここであります。これは今申しました信用状の発行限度を殖やして貰うというようなことで凌いで行くのは一時の便法でありまして、結局のところは協定額に追付いて呉れなければ困るので、向うの輸入許可の発給か遅れまして結局協定の、さつき申しました七千六百万ポンドよりも八百三十万ポンド引いたもの、それより追付かないということになりますと、日本は資金切れの形で以て次の協定年度に入るということになるわけです。イギリス側の方は最近この事実を指摘いたしまして、大いに勉強いたしまして、輸入許可の発給事務を捗らせるから、年度内に協定に追付くつもりだ。従つて暫くの間信用状の発行限度を殖やして泳いでいて呉れと、向うからこう言つて来ました。こちらはそれを信頼してもいいようなものの、現金が入りますまでは多少不安がありますので、一応予算の実行を多少押え加減にして進んで行くというようなことになつております。天体の状況はそのようなことでありまして、最近少し輸出の許可が下りるのが活撥になつたということも伝えられておりまして、大体向うの言明通り、協定年度内に、六月の末までに予定通りの買付になるかも知れません。そうなれば目出たく予定通りに行くわけであります。若しそうなりませんと、更に輸入を押えるか、或いは多少こちらの買越しのまま、つまり借金の状態を残しながら越年する。借金を許して呉れるかどうか分りませんが、そこいらは今後の状況を少し眺めながら、どちらかに態度を決すべきだろうと思います。取敢えずクレジツト・ラインの増額交渉というものと、予算を一応手控えるという措置を以て現状は過しておるわけであります。大体以上を以ちまして御質問のお答えになるかと思います。尚ありましたら……。
#15
○木内四郎君 そうすると、これはいつ頃になつたら解決できるかという見込みは、今のところまだ立たないので
#16
○政府委員(木内信胤君) 協定の末期が六月末であります。あちらはそれまでに追付くから安心して待つて呉れというのが、こちらに来ているイギリスの代表の言うことであります。そうなるかも知れません。なるかならぬか、四月の末項になつたら判明するのではないかと、こう思うのであります。
#17
○木内四郎君 さつき伺うと、向うに対する輸出が四千万ポンドですか、その程度であるために、こちらはそれに対して五千万ポンドとなつているから、こういう状態になつたというのですね。その協定年度の終りにならなくても四千万ポンドというものが殖えて来るということになれば、即ち輸出が殖えて来るということになれば、その前にも解決になり得るのですか。
#18
○政府委員(木内信胤君) さようでございます。
#19
○木内四郎君 今のところはちよつと見通しが……。
#20
○政府委員(木内信胤君) 最近その状況を活溌に先方にも指摘しております。向うは成る程分つた、併し何分にも俺の国は、スターリング地域というものは地域が広くて、行政単位として九十あるそうであります。だから日本側から向うの輸入許可の発給が遅れておる、商売人同士ではコントラクトはできたが一向輸入許可か出ないという、若し芸コムプレインがあるなら、どこの地域ということを言つて呉れないと処置できない。九十ある地域のどこが遅れているか探すのに大変で、何分にも世帯が大きいから遅いのは大目に見て呉れと言う、あちらの言うことも一理あるかとも思います。そういう状況であります。
#21
○木内四郎君 そこで輸出が思うように行かないというのは、許可が出ないということでなく、こちらの方は割高になつておるから、為替相場の関係で割高になつておるから、契約ができないということではないのですか。
#22
○政府委員(木内信胤君) それは今申しませんでしたが、輸出の方が割合遅れたというのは、確かに九月になつて切下げの影響があつた前後というものは相当減つたのです。ところがそれは盛返したところを見ますと、必ずしもそうではないのかと思います。併しその影響は勿論一部の商品にはありましよう。併し必ずしもそうでないと言えるかとも思います。
#23
○木内四郎君 そうすると、今日この四千万ポンドぐらいしか輸出が出ないで、それ以上出ないというのは許可が下りないというのが主ですか、契約ができないというのが主ですか。
#24
○政府委員(木内信胤君) どうも商売人に聞きますと、この許可が下りないとう不平が多いので、その方が捗ればよくなるのじやないかと思います。
#25
○木内四郎君 もう一つこれに関連して伺つて置きたいのは、輸出ができない、それに伴つて輸入ができないということになつておるのだが、こちらの内地の産業上重大なる支障を来すようなことはないでしようか、今までの計画などに照して……。
#26
○政府委員(木内信胤君) 輸入の方は一応スローダウンしたのでありますが、それはむしろ今までの買うピツチが早過ぎたというのを訂正する程度であつて、計画量をひどく割る程差支えておる程でもないのであります。従つて既定の見込んだものが入らないために産業に影響があるという程のことはまだないかと考えております。
  ―――――――――――――
#27
○理事(黒田英雄君) 次に、食糧管理特別会計の歳入不足を補てんするための一般会計からする繰入金に関する法律案を議題といたしましで、御審議を願います。御質疑のおありの方は御質疑を願います。
#28
○板野勝次君 共済掛金の問題について聞こうとするのではないのでして、食管の特別会計における例えば輸入食糧の関係とかう或いは今年になつて検査米が非常に厳格になつて来ておる。値段は安く買取つているが、消費者に対しては普通に決められた消費者の価格で売られている。そういう面で儲かつている筈なのに、こうりう繰入れがなされて来ておるので、政府の買入れの状況について、検査と、買入れられた額と、そうして米価四千二百五十円との差額、それが上廻つているのか、下になつているのか、そういう点を先ずお聞ぎしたいと思います。
#29
○理事(黒田英雄君) ちよつとお諮りいたしますが、農林省食糧庁主計課長の金城さんが見えておりますが、政府委員でありませんが、説明員として答弁するごとに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#30
○理事(黒田英雄君) 御異議ないと認めます。金城説明員。
#31
○説明員(金城順隆君) 今の御質問にお答え申上げますが、食糧庁で買つております検査の規格というものは、食糧管理法によつて一応検査規格というものが決まつておるわでありますが、今年の早場米を買入れますときには、去年の早場米の実績から考えまして、検査を厳重と言いますか、既定の規格を守つて検査をするようにというように通知を出しましたものが、検査を非常に厳重にして、つまり従来一等品になるべきものを二等に下げたとか、或いは二等品であるべきものを三等に下げている、意識的にそういうふうにやつておるような感じを受けましたために、検査が非常に厳重であるという非難がありましたことと。もう一つは、従来早場米奨励金は九月、十月の時期に供出されましたものには、一等から四等までのものに対しまして全部奨励金を出しましたのでありますが、これも昨年の早場米の品質の状態とか、貯蔵等の関係から考えまして、早場米の奨励金は三等以上のものに出す、四等のものには早場米奨励金を出さないという処置をとりました関係や、そういうものから非常にやかましいというようなことが言われておりますけれども、実際の受入れましたものは、昨年、一昨年における各等級間の比率と、今年の比率とのはつきりしたまだ全体の数字が出ておりませんけれども、一番最初、要するに九月の当初十月の初めにおきましては、三等以上の品というものが割に少なかつた。要するに奨励金の対象にならなかつたものが出て来ましたのですが、漸次これも訂正されまして、奨励金の一番最後に出ました頃には四等品というものは全体の僅かかでありまして、今的確な数字を持ち合せておりませんけれども、そういつもの年よりも下等品を沢山出したというようなことはないようになつておりますのであります。従いまして価格を算定いたします場合の平均価格と申しますか、一等から四等までの分を出します場合の価格を計算したものが、下等品が多くなつたために食糧管理特別会計が非常な利益をしておるということはないのじやないか、尤も全体の買入れがまだ完了いたしておりませんので、はつきりしたことは申上げかねますけれども、そういうふうに考えるのであります。ただ今年は作が悪うございましたために、いつもは四等まででありますけれども一今年は五等級を設定いたしております。従つてこれは品質が非常に悪いのでありますので、五等品については値段を下げております。つまり平均価格以下の五等品というものが入つておるわけでありますが、五等品というものは品質が悪いので、従つて精米の歩留まりも悪くなつております。値段も安くなつておるが、又同時に精米いたします場合の歩留りも悪くなつておりますから、そのために食糧管理特別会計が非常な利益をしておるということはちよつと考えられないのじやないかと思います。現在の食糧の買入れの進捗状態は、二月の二十八日で割当の二千九百八十七万八千七百石に対しまして、二千八百四万五千百五十七石、それに代替として出されました雑穀が百四十九万一千七百九十石で、両方併せまして二千九百五十三万六千九百四十七石出ておりますので、九九%で、大体割当を完了しておるというような状態になつております。
 それから輸入食糧の関係でありますが、輸入食糧はこの三月三十一日までに買入れますものは、この聞の補正予算で大体二百九十万トン買入れるという計画でずつと進んでおりまして、まだ三月三十一日までに間がありますので、その実績は出ておりませんですが、それから二十五年度におきましては、主要食糧の分が三百四十万トンというような計画になつております。
#32
○板野勝次君 只今の説明ですと、ただあなたの方の感じで五等級なんかが設定された、値段は下げておるけれども、歩留りが悪いと、併しその五等米の歩留まりはどの程度悪いものかという具体的な計算は答弁の中からは出て来なかつたと思うのです。事実現地で聞いて見ても、三等か四等で行けるようなものでも五等に落して行くというよな、非常に嚴重な検査がやられて来ていると思うのです。そうすると、果して五等米はどの程度の歩留りになるるか。それから一、二等が非常に多い場合と、それから四等、五等が非常に多いというような場合とは大分計算上違つて来ると思うのです。凡その状態でも知らして貰いたいと思うのです。そうしないと、どうも大体うまく行つているんだろうぐらいでは納得できないと思う。
#33
○説明員(金城順隆君) 五等米の歩留りが普通のものですと大体九四%で上つておりますが、大体五等米が八四%乃至八五%の程度だと、こういう大体考え方で、やつておりまするし、今までの歩留りの実績もそういうように留つていると思います。尚詳しい数字ははあとで書類で申上げたいと思います。
#34
○板野勝次君 それからもう一つ尋ねて置きたいのですが、新聞紙によりますと、主食の滞貨の処分ですね、事故品やいろんなものができておるわけなんですが、そうすると、これ又処分をして損をしなければならん。又補填しなければならないという問題が起つて来ると思うのですが、一体新聞紙に伝えられた事故品とかいろいろなものは、あれは輸入されたものですか、それとも国内産のものですか。
#35
○説明員(金城順隆君) 新聞に出ておりました事故品は、要するに公団で持つているものと言いますのは、要するに配給いたしまして、配給辞退になつたものが次々へ廻つて行くというふうになるわけですけれども、これがずつと日が経ちますと、ものによつては品質が非常に悪くなつて、主要食糧には向かないというようなものが出て来るわけでありまして、一般の商品にいたしましてむ、長い間手持ちいたしておりますれも、或る程度の品質が悪くなるものが出て来るということが考えられます。主要食糧におきましても、食糧事情が非常に悪いときでありますと、何とか押付けて配給するとか、消費者におきましても絶対量が足らないから、結局悪くても取るということに従来なつておりましたものが、食糧事情が段々よくなると、消費者の方にも段々選択権が出て来て、断わるというような状態で、残つておるもので主要食糧として向かないというものが幾らか出て来たわけでありまして、これを主要食糧以外の外の用途に向けるというようなもの、或いは特殊な労務加配的なものへ向けというようなことを指示したわけでありまして、従来の取引の関係から行きまして、その程度はロスに見られるような数量でありますので、又これもはつきりした数字はあとで御報告申上げることにいたしたいと思います。
#36
○板野勝次君 もう一つは、早場米の大体買入れの予定があつたと思うのですが、その早場米の奨励金と、最初予定されておつたものの違いですね。どの程度違つておるか。
#37
○説明員(金城順隆君) 早場米が出廻ります九月当初におきましては、大体七十億をこの早場米奨励金に出す予定でおりましたのですが、数量も大体一千万石と見込んだわけですが、実際は出廻りが遅かつたために数量は一千万近く出たんですが、これが時期的に九月と、十月上旬と、十月下旬と三段階に分けて金額を段々下げて行きましたので、九月の供出が最初の予定よりも少かつたのであります。出ました金が五十二億で、七十億と五十二億の差約十八億か節約になつたというふうになつております。ただ補正予算を提出いたしました去年の十二月の頃には、大体この金額の予定が分つておりましたので、補正予算では実際の数字で予算の補正を出しております。
#38
○板野勝次君 それでは今まで米価を、消費者の価格を決めます場合は、予め値段を決めるときに、早場米の奨励金の予想を繰入れて消費者の価格というものを考えたわけですね。今度の場合はどうなつておるのですか。
#39
○説明員(金城順隆君) 今度の場合としますと、一月一日からの改訂の消費者価格を決めたわけでありますが、これには二十五会計年度におきまする一ケ年間の政府の支出と歳入を全部見て決めておるわけでありまして、その中には早場米の奨励金というのを六十億見込んで決めてあります。
#40
○木内四郎君 二十四年度の補正予算の際に、食糧管理特別会計の手持の食糧増加に応じて百七十億か、それだけのものを一般会計から繰入れる。百七十億を限り一般会計から繰入れるということができる。それを仮に繰入れることになつておつたのだが、その後の輸入状況、或いは手持の状況で百七十億というものを全部繰入れなければならん状況であるかどうかということをちよつと伺いたい。
#41
○説明員(金城順隆君) その後の輸入状況は非常に順調に進んでおりまして三月三十一日には予定の二百九十万は確実に入るという現在の予想でありますので、予定通りの百七十億の繰入れをしなくちや、別に年度持越しの証券の千百八十億を保つことはできないというような状態であります。
#42
○木内四郎君 そこで伺いたいのは、今年は二十四年度は二十六億九千二百一万一千円を限りという細かな計算まであなたの方で出しておられるか、それはやはり手持食糧の増加によつて、これだけのものは一般会計から入れなくちやいけないのですか。これはどういうわけで入れなくちやいけないのですか。
#43
○説明員(金城順隆君) これは補正予算のときにも申上げたと思いますが、三月三十一日におきまする食糧証券の手持高を千百八十億に止める、そのためにはつまり内地食糧や輸入食糧の代金を支拂つて行くには、証券を発行せずに一般会計からの百七十億の繰入れでこれをやつて行くということでありましたので、輸入食糧が順調に入つて参りますと、この一般会計から繰入れをいたしませんと千百八十億を突破する。つまり千百八十億以上に出ておるのを縮めるには、どうしても一般会計から繰入れなければこれが縮まらないので、予定通りの輸入食糧が入つて参りますれば、どうしても一般会計からの予定いたしました分を繰入れいたさないと、今の千百八十億が守れないという状態であります。
#44
○木内四郎君 今の御説明だと、三月の末日に千百八十億円に食糧証券の現在額を抑えるというのは二十四年度の話ですね。私共はそういう話を、二十五年度の終りにどうということはまだ聞いておらないのです。今初めてあなたの口から聞くのです。前に説明されたようなことを言われておるのですが……。
#45
○説明員(金城順隆君) 二十四年度末千百八十億でありまして、二十五年度の予算におきましても、同じように千百八十億ということで予算編成しております。
#46
○木内四郎君 それは今あなたから初めて聞くことで、あなたが前に説明したようにおつしやるが、前には聞いておらなかつたというのです。
#47
○説明員(金城順隆君) 二十四年度の補正予算のときに百七十億を繰入れます理由としまして、二十四年度末の食糧証券現在高を千百八十億になるというふうに……。
#48
○木内四郎君 それだから私は聞いておるのです。二十四年度のことは分つたが、二十五年度のことはやはり同じことで行こうというのであるかと、二十五度の年度末においても……。今あなたの三十六億幾らというのは、二十五年度末のことでないですか。
#49
○説明員(金城順隆君) この前の繰入れのことをお開きになつたと、私勘違いいたしまして申上げたのですが、二十五年度におきましては、別に一般会計から、今の手持食糧が殖えるための繰入というものはございません。ただ共済掛金のための繰入二十六億、これは食糧管理特別会計の経費を決めますときに、消費者価格に全部を転嫁するということになつておりますが、農業共済再保険特別会計に繰入れます二十六億は、消費者価格にかけないようにするために、それを一般会計から繰入をいたしまして、そうして農業共済再保險特別会計へ又繰入する。まあ通り拔けの勘定であります。
#50
○木内四郎君 それですから、私はさつき伺つたのは、二十六億幾らというものは、去年と同じ趣旨でやつておるのかどうかということを私はあなたに伺つたのです。そうすると、去年と同じような手持食糧の増加のために、言葉を換えて言えば、食糧証券を千百八十億に抑えるために繰入をするということはないのですね。
#51
○説明員(金城順隆君) おつしやる通り、今の手持食糧の増加のための繰入というものはございません。
#52
○木内四郎君 それでは二十五年度末に食糧証券は幾らに減りますか。
#53
○説明員(金城順隆君) 二十五年度末におきましても、千百八十億に減るという計算をいたしております。
#54
○木内四郎君 そうして食糧管理特別会計では、あなたの方は、今他の法律の規定によつてこれだけのものを繰入れると言うけれども、事実においては二十四年度の補正予算において百七十億円を繰入れたと同じことになるのじやないですか。
#55
○説明員(金城順隆君) 二十四年度に百七十億円を繰入れたのと同じことになるとおつしやいますことは、要するに二十四年度に繰入れたものを、そのまま持つて行くという意味合でありますれば、その通りでございます。
#56
○木内四郎君 あなたの方は今度は説明を「農業災害補償法第三一條第三項の規定の適用の除外に伴い、」という字を入れたけれども、やはり千百八十億円に年度末の食糧証券を抑えるために、食糧管理特別会計に生ずるところの歳入の不足を補うために、二十六億幾らというものを繰入れるのじやないか。そこを明らかにして置きたいのです。
#57
○説明員(金城順隆君) 食糧管理特別会計の経費を全部消費者価格にかけて取るということにいたしますと、農業共済再保険特別会計に繰入れます二十六億も、又消費者価格にかけた計算をしなくちやいけないわけでありますが、この間一月に計算いたしております消費者価格の計算からは全部除外いたしておるわけであります。従つてこの分を消費者価格にかけないで、尚一般会計からも繰入れせずに、食糧管理特別会計から農業共済再保険特別会計に繰入いたしますれば、それだけの歳入は上つて来ないという計算になるわけでありますので、消費者価格にかけなかつた代りに、それに相当する額を一般会計から食糧管理特別会計に繰入れて、それと同額を又農業共済再保険特別会計へ繰入れるということにいたすわけでありますので、全体通しました計算といたしましては、今おつしやるような千百八十億に影響はあるかとも思いますが、これだけ勘案いたしました場合には、千百八十億を守るために繰入れするということにはなりませんので、ただ消費者価格にかけなかつたから、一般会計から繰入れするというふうに考えております。
#58
○木内四郎君 そうすると、二十四年度においては、それは消費者価格に人れませんでしたが、二十四年度はどういうふうでございましようか。
#59
○説明員(金城順隆君) 二十四年度におきましても、同じように一般会計から繰入れいたしております。従つて二十四年度の補正予算で百七十億を手持のために繰入しておりますが、本予算におきまして、農業共済再保険特別会計に繰入れる分につきましては繰入れをいたしております。
#60
○米倉龍也君 先程板野さんからの御質問に対するお答えで参りますと、重大な結果になりはしないかと思う。これは今お答え願つておる方ではどうかと思うのですが、今年の一月からの消費者価格に、二十五年度の六十億の早場米供出奨励金が入つておると言う。事実入つておるということになれば、これは将来のことで、早場米奨励金というものが今日宙に迷つておるような状況なんだろうと私は思うのですが、この点を明確にして置かないと、若しこれを出すとか、出さないとかいう問題が起きたときに、どういう結果になりますか。尚この奨励金については農村と申しますか、早場米地帯では非常に大きな関心を持つておるにも拘わらず、出すということを言明すると思えば、又何か出さないような、出せないような状況も出て来はしないかというような懸念もあるので、この点は十分に早場米奨励金というものの処置を今後どうするかということを、私はこの際政府は明確にして置かなければいけないと思うのです。あなたの所でどんなふうになつておりますか。
#61
○説明員(金城順隆君) 二十五年産米に対する早場米奨励金でありますが、これは今国会に提出いたしております食糧管理特別会計の二十五年度の予算の中にも、早場米奨励金として六十億を予算に積算いたしております。それから先程申上げました一月一日から確定いたしました消費者価格におきましても、これは大体一月一日以降十五ケ月間は変えないという方針の下に計算いたしておりますので、計算上は六十億の早場米奨励金も、政府の支出として計算されておるわけであります。併し今おつしやいますように、それでは二十五年度産米に対して早場米奨励金を出すかどうかということは、国の大きな政策でありますから、私からお答え申上げるわけにはちよつと行きかねると思いますが、ただ計算上は確かにそういうふうに計算されております。
#62
○米倉龍也君 そのことはあとで又責任のある御答弁を得たいのですが…。それから「いも」類のことなんですが、今度の予算で見ますと、食糧の買入代金の中には特に「いも」類を除いてありますが、勿論説明には、その実行上必要な数量の買入は、この総額の範囲内で買入を行うという説明があります。それでいいのですが、それと反対に食糧の売拂代金の方には、明瞭に「いも」類というもので九十八億というようなものを計上してある。勿論これは加工用の「いも」類というようなことかも知れませんが、こういう点両者何かこう辻褄が合わぬ気がするのですが。
#63
○説明員(金城順隆君) 予算で計算しております買入の方では、おつしやいますように、「いも」類は一応計算にはなつていないわけであります。売却につきましては、前年度からの持越しの「いも」の加工品とかというものを持つておりますので、それを売却するということで計算いたしておるのであります。
#64
○米倉龍也君 そうすれば、この売抑代金の中には新らしい「いも」類については全然ないのですか。
#65
○説明員(金城順隆君) その通りであります。
#66
○米倉龍也君 そうすれば、「いも」類についてはいろいろ言われておるけれども、全然予算の上にも、それを説明のところでごまかしておるような形で、大体やらないというおつもりなんですか。
#67
○説明員(金城順隆君) 予算を編成いたします際には、大体「いも」については二十五年度は買入をしない。ただ売却いたしますものは、前年から持越しておるもので、手持のものを売却するという考え方で予算を編成いたしたのでありますが、その後の情勢上、「いも」類を買う必要があるということになりましたので、印刷やその他の計算の関係から、説明にその点を謳うということで、そうして予算の総額の範囲内でやり繰りするということにいたしたわけであります。
#68
○米倉龍也君 それでは、そのやり繰りということが、初め計画のときには、そういう「いも」類については考慮をしないで予算を決めたのですから、それが情勢によつて「いも」類を更に買入れるということになれば、これは買入に対する増加になるのでありますが、そういうことをこの中で繰廻しをしてやれるというお見込みなのですか。尤もこれについては、「いも」類の数量の如何にもよるのですが、そういう点うまく行くのですか。
#69
○説明員(金城順隆君) 二十五年の予算を編成いたしますときに、「いも」類は買わないということにいたしますれば、自然転作とか、何とかいうことで、麦なんかが増加するであろういうような予想の下に、そういう他の食物の買入数量を殖やしておるわけでありますので、結局「いも」を買入れるということになりますれば、それが元で帰る。そういたしますれば、そういうところで買入代金が余るから、その方で「いも」の方を買うという考え方をいたしておるのであります。
#70
○板野勝次君 もう一つ伺つて置きたいのは、先程の事故品のことと、等級別の買入の問題ですが、今のいろいろな説明の中から、二十六億九千二百一万一千円を補填しなければならないというふうなが納得できるのですが、もう少しなつとくできるように、繰入れなければならない理由を話して頂きたい。
#71
○説明員(金城順隆君) これは消費価格を決定する、つまり消費価格の前に、政府の売渡価格を決定する問題と関連することと思うわけでありますが、現在の消費価格は、要するに食糧管理特別会計の支出金額と、公団の経費と、それを併せまして全消費数量で割つたものが、消費価格になつておるわけであります。その中には、食糧の買入代金、及び輸入食糧の代金、それから昭和こ十五年の早場米の奨励金、それから昭和二十四年の米麦の追加拂い等というような計算で、総金額が三千六十六億程計算されておるわけなんであります。それから諸掛りといたしまして、これは政府の諸掛りでありますが、これが四百十億と計算いたしております。それから公団の経費といたしまして、二百五十三億程計算いたしておるわけであります。その中から主要食糧以外の原材料に向けられる分というものが、大体二百億程差引きまして、その総金額が三千五百二十億になるわけでありますが、これを消費数量で割りまして、その消費数量を、米の価格換算で五千六百万石、これで割りまして、一石の経費が六千二百七十七円五十七銭と出ております。これを十キロに直しますと、四百四十五円になるわけでありますが、要するに、この計算の中に農業保険の掛金というものを入れていないわけであります。従つてその分だけ収入としての歳入が不足すると、こういう計算から来ているわけであります。
#72
○米倉龍也君 この二十五年度の予算に、公団の納付金というものがないのですが、これは年度の関係で本年度はないということになつているのでしようか。
#73
○説明員(金城順隆君) 公団の納付金と申しますのは、昭和二十三年度におきまして、公団の人件費・事務費を一応食糧管理特別会計から交付いたします。併しこのものは公団のマージンの中に計算がいたしてありますので、あとで公団が消費者に米を配給いたしますと、その金が還つて参りますので、それを又政府に納めて貰うというのが公団納付金でありますが、二十五年度においては、その制度がなくなりまして、公団は公団としての予算を出すということになりましたので、公団納付金というものが予算の中にはないのであります。
#74
○米倉龍也君 今度の二十五年度の予算には、前年度の剰余金から政府会計へ納付するというのが九億五千万円程出ておるのですが、これは予備費として二十四年度に計上してあつた金額のようです。まあ予備費が要らなんだということでありましよう。そこで二十四年度の予備費が九億五千万円というようなものであるのに、二十五年度の公団予備費というものを非常に沢山、二十二億以上計上してあるのですが、何かこれは公団廃止とか何とかいうような見込みがあつて、こういう予備費を付けてあるのか、この点伺いたい。
#75
○説明員(金城順隆君) 公団が今の予定では、昭和二十六年三月二十三日に廃止するという予定にいたしております。それで食糧管理特別会計においてもそうでありますけれども、一応予備費というものを食糧管理特別会計では二十一億でありますが、それから公団におきましても、二十六年三月三十一日でなくなります関係上、すべての経費について一応予備費を見込んで置くという程度であるわけであります。
#76
○米倉龍也君 それでは結局公団の予備費の殖えておるということは、公団を廃止するための予定でやつておるだけですか。結局このことは、公団が整理をして損をするとかいうような何かお見通しでもあつて、こういうふうな多額なものをやつておるのか。
#77
○説明員(金城順隆君) 別に公団が損をするというようなことで入れたわけではありませんで、これは一般会計でもそうでありますが、まあ一応予備費というものを計上して置くということでありまして、公団の損益のことにつきましては、公団から配給いたします主要食糧の価格で計算いたしますときに、その内容を全部計算いたして上げてありますので、その価格計算のときには、この予備費というものを全部は上げていないわけでありまして、実際公団がかかるだけの経費を上げておるわけであります。従つて予算上予備費をそこに上げておりますけれども、その予備費が全部公団が必ず使うというふうには考えていないわけであります。これは一般会計と同じように、一応予備費というものを見込んで置いたというだけであります。
#78
○米倉龍也君 その予備費を見込むなら、もつと数字の……、前の予備費もそうですが、今度のは清算に入ることもあるからというのですが、何か数字が非常に細かいところまで書いてあるからお聞きしたのです。
#79
○説明員(金城順隆君) それは歳入歳出のバランスということも一応考えて、細かい数字が両方合うようになつておるのであります。
#80
○理事(黒田英雄君) 食糧管理特別会計の歳入不足を補てんするための一般会計からする繰入金に関する法律案につきまして、御質疑は尚ございますか。
#81
○板野勝次君 今日はこれでいいけれども、今日は打切らぬようにして頂きたいのですが。
#82
○理事(黒田英雄君) それでは日本はこの程度にいたして散会することに御異議ございませんか。
  [「異議なし」と呼ぶ者あり]
#83
○理事(黒田英雄君) それでは本日はこの程度で散会いたしまして、明日は午後一時から開会いたします。
   午後三時二十四分散会
 出席者は左の通り。
   理事
           黒田 英雄君
           伊藤 保平君
           九鬼紋十郎君
   委員
           玉屋 喜章君
           西川甚五郎君
           木内 四郎君
           小宮山常吉君
           藤井 丙午君
           板野 勝次君
           米倉 龍也君
  政府委員
   外国為替管理委
   員会委員長   木内 信胤君
   大蔵事務官
   (主計局法規課
   長)      佐藤 一郎君
  説明員
   農林事務官
   (農政局農業保
   險課長)    庄野五一郎君
   農林事務官
   (食糧庁主計課
   長)      金城 順隆君
ソース: 国立国会図書館
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