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1949/12/05 第7回国会 参議院 参議院会議録情報 第007回国会 議院運営委員会 第2号
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1949/12/05 第7回国会 参議院

参議院会議録情報 第007回国会 議院運営委員会 第2号

#1
第007回国会 議院運営委員会 第2号
昭和二十四年十二月五日(月曜日)
   午前十時三十一分開会
  ―――――――――――――
  委員の異動
十二月四日(日曜日)委員岩木哲夫
君、宇都宮登君、岩本月洲君及び宿谷
榮一君辞任につき、その補欠として小
林勝馬君、奥むめお君、加賀操君及び
島村軍次君を議長において指名した。
  ―――――――――――――
  本日の会議に付した事件
○議院運営小委員の選任の件
○議院運営小委員予備員の選任の件
○庶務関係小委員の選任の件
○今期国会提出予定法案に関する件
○休会の件
○開会式の件
○本委員会の運営に関する件
○鉱害状況等実地調査のための議員派
 遣要求の件
○港湾運送の現状と港湾行政の不統一
 の実状実地調査のための議員派遣要
 求の件
○行政機関職員定員法実施後における
 行政運営に関する調査承認要求の件
○税制改革の交通事業並びに関連産業
 に及ぼす影響に関する調査承認要求
 の件
○観光事業に関する調査承認要求の件
○食確法とポ政令に関する農林大臣の
 答弁に関する緊急質問
○民自党総裁としての吉田総理の談話
 に関する緊急質問の件
○吉田首相の談話に対する緊急質問の
 件
○人事院勧告案に関する緊急質問の件
○薪炭特別会計の善後処置に関する緊
 急質問の件
○吉田総裁及び増田官房長官の談話に
 関する緊急質問の件
○総裁の談話に対する緊急質問の件
○食確法の善後処置とポ政令に関する
 農林大臣の発言に関する緊急質問の
 件
○常任委員及び特別委員の各派に対す
 る割当に関する件
○特別委員会の設置に関する件
  ―――――――――――――
#2
○委員長(高田寛君) それではこれより議院運営委員会を開きます。
 最初に小委員の選任の件等をお諮りいたします。
#3
○事務総長(近藤英明君) 議院運営小委員、同予備員並びに庶務関係小委員の御推薦が挙げられております。大体前回通りお申出になつておりますが、社会党の山下さんの代りがそのまま拔けておりましたのを、予備員でございますが下條恭兵君、河崎ナツ君を、欠員の部分の補充としてお申出になつております。それで後は前回の通りでございます。下條さんが新らしく補欠に入られただけであります。
#4
○委員長(高田寛君) そうすると各会派のお申出通り決めて御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#5
○委員長(高田寛君) それではさように決定いたします。
  ―――――――――――――
#6
○委員長(高田寛君) 次に第七国会におけるいろいろな計画について、官房長官から最初に説明を聴取したいと思います。如何でございますか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#7
○委員長(高田寛君) 御異議なければ、一つ官房長官から御説明を願います。
#8
○国務大臣(増田甲子七君) 先ず冒頭に前国会におきましては、議院運営委員会の皆様に大変お世話様になりまして、誠に有難うございました。謹んで厚くお礼を申上げます。
 本国会におきましては、只今のところ先ず前国会において審議未了となりましたものの九件について、それぞれ適切な措置をいたいたい、かように考えております。その次に予算関係、それから当初から第七国会に継続する予定でありました法案に対する措置について申上げたい。この三つのことを申したいと思います。
 先ず第一に前国会において審議未了になりましたものは、政府提出といたしましては、確か六十二件でございましたが、不成立のものが九件ございます。そこでこの九件は先ず第一は、地方自治法の一部を改正する法律案、これは近く提出いたいたいと思つております。その次は国家公務員の職階制に関する法律案、これは最日提出いたしました。それから次は教育委員会法の一部を改正する法律案、これも近く提出いたしたい所存でございます。それから薪炭需給調節特別会計関係の法律案、これも昨日提出いたした次第でございます。衆議院に提出いたしました。それから職階制法案も当初衆議院でもめまして、衆議院の人事委員会で審議未了になつて、本会議にもかかりませんでしたから、衆議院に再提出いたした次第でございます。それから出先機関の整理に伴う臨時措置に関する法律案、これも近く提出いたしたいと思つておる次第であります。それから特別鉱害復旧臨時措置法案、これは衆議院において審議未了であつたので、まだ審議がこちらに廻つて来なかつたものであります。これも近く提出いたしたいと思つております。それから輸出信用保険法案、それから輸出信用保険特別会計法案、この二つのものは、一方が予算、会計を設定するという法案であり、一方は設定された会計が実施できるような法律案でございます。御承知の通り五億円の予算はすでに可決されております。その基礎である法律案でございますが、政府といたしましては、輸出関係の損害を補償するためにこの保険法案よりも、多少拡張いたしたいという考えでございまして、只今検討中でございます。或いは形を変えて提出するかも知れません。その次に食糧確保臨時措置法の一部改正でございますが、これにつきましては、如何な措置を取るかについて政府は目下考究中でございます。例の食確法でございます……そこで審議未了になりました九件についての措置は只今申上げた通りでございます。それから総理の施政演説、それから予算の提案に伴う財政演説、安本長官の経済演説等は只今のところ今月半ば少し過ぎるのじやないかと思いますが、ともかくも今月中に予算は必ず提出いたしたいとこう考えておる次第でございます。それから一般の諸法律案でございます。当初第七国会に提出する見込で作成し、審議を政府側において急いでおつたものは、案を得次第出したいと思つておりますが、その件数は今のところ二百七十数件でございます。以上でございます。
#9
○門屋盛一君 総理大臣、大蔵大臣、安本長官の演説は大体中旬より少し遅れるんですか。
#10
○国務大臣(増田甲子七君) 今月半ば、即ち十五日よりやや遅れる。遅れる日を余り申上げて又取消したりしては……責任もありますので。(笑声)
#11
○門屋盛一君 ちよつと委員長速記を止めて下さい。
#12
○委員長(高田寛君) 速記を止めて。
   〔速記中止〕
#13
○委員長(高田寛君) 速記を始めて下さい。それじや外に何か御意見ございませんか。
#14
○中村正雄君 衆議院の提案もありますし、明日から十二日まで本会議は休みという申合せをしたら如何ですか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#15
○委員長(高田寛君) ちよつと速記を止めて。
   〔速記中止〕
#16
○委員長(高田寛君) 速記を始めて。
#17
○中村正雄君 尚開会式の日取りその他につきましては、議長に一任したいと思います。
#18
○委員長(高田寛君) 今中村君の御意見のように、十二日まで休会にして、本会議は休むことにいたしまして、開会式の日取り等は議長に一任する、こういうことで御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#19
○委員長(高田寛君) 御異議ないものと認めます。
  ―――――――――――――
#20
○委員長(高田寛君) 外に官房長官に対する御質問ございませんか。
#21
○小川久義君 まだ質疑に入つておりませんが、緊急質問の要求からすると、全部の質問者が首相の出席を要求しておりますが、官房長官どうですか、首相御出席になりますか。
#22
○国務大臣(増田甲子七君) 小川さんに申上げますが、総理は三日の午後大磯に帰りましたのは工合が悪くて帰つたので、目下静養中でございまして、この両三日、明日あたりまでは静養しておりまして、出席いたし兼ねる次第でございますから何とぞよろしく御了承願います。
#23
○委員長(高田寛君) 外に御質問ございませんか。
#24
○小串清一君 ちよつとここで申上げるのもどうかと思いますが、もう会期も過ぎた前のことですけれども、先夜佐々木委員はあの紛糾した時に、灰皿を持つて来て、小林君に投げようとしたのか、あなたに投げようとしたのか、粉微塵に碎けた、こういう事実がある。皆さんが見ており御承知のことと思いますが、ああいうことは廊下でちよつとお尋ねしたら、僕はつい昂奮したということでありますけれども、将来、僕のような気の小さい者は非常に恐しい。ああいうことは将来やらないということを、本人お留守ですけれども、本人から一応、この席上で陳謝して貰いたいと思います。懲罰だの何だの面倒臭いことは言いませんけれども、非常に危険性を持つておりますからこれだけ申上げます。
#25
○門屋盛一君 まあ小串さんの言われるのも、その通りかも知れませんけれども、大体会期不継続の原則もありますし、その問題を速記をつけて正式に言わなければならんということになれば、佐々木君の問題だけでなくして、これは昨日の議運で問題になりましたように、今後の議運の在り方を如何にすべきかということで、懇談会で申合せによつてやるということになつておりますので、今のあれをお取消し願つて置いた方が円満に行くと思います。
(「同感」と呼ぶ者あり)
#26
○小串清一君 外に暴行した者はない……
#27
○門屋盛一君 暴行だけを取上げるということは……暴行は別ですよ、暴行は今の問題じやない。理論的に言つても小串さんがお取消にならないとすれば、これは重大な、国会運営上重大なる問題です。会期不継続の原則を無視して、前国会内にあつたことを取上げてやることになれば、それが仮に許されるものとすれば、当日の議運委員長みずからの行動も委員長としての職責上、あれは甚だしい暴力行為がある、物を投げたばかりが暴力じやない。そういうことを取上げるか取上げないかということで、我々は不敏ながら考えた結果、かくのごときことの再び起らんようにするために、昨日の議運でこの問題は取上げられて、懇談会の形式において今後の議運の在り方を匡そうしいう申合せをつけておる今日、与党側からこういうことを、而も元老の小串さんからこういうことを言われるということは、今後設けられる懇談会も紛糾を予想されることになるのだから、一つ私はたつて今のことはお取消し願つた方がよいと思います。
#28
○小串清一君 私は実際容易ならんことと思つておりましたのですけれども、懇談会で十分討議して、こういう危険のない、恐るべき危険のないということがはつきりすれば、今日の発言は取止めます。
#29
○委員長(高田寛君) そうすると外に官房長官には御質問ございませんか。
   〔「ない」と呼ぶ者あり〕
#30
○委員長(高田寛君) 御質問なければ……
  ―――――――――――――
#31
○委員長(高田寛君) それでは次に議員派遣要求の件をお諮りいたします。
#32
○參事(宮坂完孝君) 朗読いたします。
 議員派遣要求書
 一、派遣の目的 鉱害状況を調査し、併せて広く現地被害者の意見を聴取し、今後の法案審査のために資する。
 一、派遣議員 島清 廣瀬與兵衞鎌田逸郎
 一、派遣期間 十二月八日より十二月十四日まで
 一、派 遣 地 福岡県
 一、費   用 慨算 二五、二〇〇円
          内訳
         議員派遣旅費(一名一日一、二〇〇円三名七日分)
 右参議院規則第百八十条により要求する。
  昭和二十四年十二月四日
   通商産業委員長 小畑 哲夫参議院議長 佐藤 尚武殿
 議員派遣要求書
 一、派遣の目的 一、港湾運送の現状と港湾行政の不統一の実状を調査し港湾法制定に寄與する。
         二、主要駅における貨物取扱の現状等貨物輸送面における欠陥を調査する。
         三、国際鶴光客受入整備、状況調査
         四、省営バス経営の現状調査
 一、派遣議員 内村清次君 前之園喜一郎君 鈴木清一君
 一、派遣期間 昭和二十四年十二月六日より昭和二十五年一月二十日迄の十五日間
 一、派 遣 地 東京都、神奈川県、福岡県、熊本県、鹿児島県、宮崎県、
 一、費   用 慨算 四六、八〇〇円
          内訳
         議員派遣旅費(一名一日一、二〇〇円三名十三日分)
 右参議院規則第百八十条により要求する。
  昭和二十四年十二月四日
     運輸委員長 板谷 順助参議院議長 佐藤 尚武殿
 以上二件であります。
#33
○委員長(高田寛君) 以上二件、如何取計らいましようか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#34
○板谷順助君 私は念のために申上げて置きますが、運輸委員会におきましては、目的がはつきりしなければ成るべく費用を使わないように、今日まで差控えておつたのでありますけれども、併し今申上げた通り委員会において決めましたものですから、成るべくお取上げ頂きたい。
#35
○委員長(高田寛君) 只今の二件の議員派遣要求を承認することに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#36
○委員長(高田寛君) それでは承認することに決定いたします。
  ―――――――――――――
#37
○委員長(高田寛君) 次に調査承認要求の件についてお諮りいたします。
#38
○参事(宮坂完孝君) 朗読いたします。
 行政機関職員定員法実施後における行政運営に関する調査承認要求書
 一、事件の名称 行政機関職員定員法実施後における行政運営に関する調査
 一、調査の目的 行政機関職員定員法実施後における各行政庁の行政事務運用の実情を調査し、今後の行政機関刷新につき本委員会の審議に資する。
 一、利   益 行政機構並びにその運営の改善刷新に寄与する。
 一、方   法 関係方面より意見聴取、資料要求並びに実地調査等を行う。
 一、期   間 今期国会開会中
 右本委員会の決議を経て、参議院規則第三十四条第二項により要求する。
  昭和二十四年十二月四日
     内閣委員長 河井 彌八
参議員議長 佐藤 尚武殿
 税制改革の交通事業並びに関連産業に及ぼす影響に関する調査承認要求書
 一、事件の名称 税制改革の交通事業並びに関連産業に及ぼす影響に関する調査
 一、調査の目的 税制改革と交通事業並びに関連産業の復興とは重大な関係にあるから特に交通事業の立場より必要な事項を調査研究する。
 一、利   益 交通事業並びに関連産業の復興と諸税負担の調整とに寄与する。
 一、方   法 政府、交通事業者、関連産業者より意見を聴取し、且つ関係資料を蒐集し、調査を行う。
 一、期   間 第七国会開会中 右本委員会の決議を経て、参議院規則第三十四条第二項により要求する。
  昭和二十四年十二月四日
     運輸委員長 板谷 順助
参議院議長 佐藤 尚武殿
 観光事業に関する調査承認要求書
 一、事件の名称 観光事業に関する調査
 一、調査の目的 外客来訪の本格的段階に対処し、国内受入体制の急速整備並びに海外観光宣伝の活溌なる展開を推進するため、その具体的整備方策並びに実行要領を調査検討する。
 一、利   益 わが国観光事業の基礎を強化し、その健全なる発達を促進することにより再建国家経済並びに国民文化の向上に積極的に寄与する途を確立する。
 一、方   法 小委員会を設け、政府並びに民間関係者より実情を聴取すると共に、必要なる調査資料を蒐集し検討を行う。
 一、期   間 第七国会開会中 右本委員会の決議を経て、参議院規 則第三十四条第二項によりこれを要求する。
  昭和三十四年十二月四日
     運輸委員長 板谷 順助
参議院議長 佐藤 尚武殿
 右三件であります。
#39
○委員長(高田寛君) 以上調査承認要求三件、承認することに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#40
○委員長(高田寛君) それでは御異議ないものと認めます。
  ―――――――――――――
#41
○委員長(高田寛君) 次に緊急質問の件についてお諮りいたします。
#42
○事務総長(近藤英明君) 緊急質問の申出がありましたのを、ここに五件書いてございますが、この後に追加になりましたのを申上げますと、第五の次に第六、高橋啓君、民主党、時間二十分、吉田総裁及び増田官房長官の談話について、要求大臣総理、官房長官、農林大臣、それからその次に第七といたしまして、無所属懇談会佐々木良作君、総裁の談話に対する緊急質問、時間二十分、要求大臣吉田総裁、増田官房長官、第八番目は、同じく無所属懇談会の堀眞琴君、食確法の善後措置とポ政令(森農相の言明)問題について、時間二十分、要求大臣吉田総理、森農相、法務総裁、以上でございます。
#43
○小川久義君 このお申出の八人を全部承認することにいたしまして、順番とか所要時間は小委員会で決定したらどうかと思います。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#44
○委員長(高田寛君) 外に御意見ございませんか。
#45
○岡元義人君 できますなら各党が沢山、共産党から三名もおられるのですが、これは時間的に二十分になつておりますから、相当時間のかかるということも考えられますので、できますならば三人のところは二人、二人のところは一人ぐらいに、一緒にして頂くようにできたらいいと思います。
#46
○中村正雄君 そういう意味ではなくして、時間につきましては、これは小委員会一任ということですが、ただ同じ問題について各党が重複しているのだけ調整しておく必要があるだろうと思います。そういう意味で調整して行きたいと思します。
#47
○羽生三七君 一の板野君と、八の堀君も大体同じ性質のものですし、それから中野君、河野君、高橋君、これもやはり同じ性質のものであります。同じ答弁を幾ら聴いてもしようがないから、共通したのは成るべく整理して、違つたものについて発言を許すということで……
#48
○門屋盛一君 その意味で行きますと、今後一つの条件が出て来た場合に、誰か各党の代表が質問をやつたら、外の党はやらんでいいことにはならない。恐らく政党が違つているから見方が違います。その党内でダブつているものがあれば、それは遠慮して貰うということがあるけれども、党が違つておれば……
#49
○小林英三君 今の緊急質問の取扱は、これは門屋君からもそういう御意見がありましたけれども、この緊急質問というものは大体もう答弁が同じようなものになるんだから、党派が違いましても同じような議題につていは緊急なんだから、普通の質問じやないんだから、いわゆる緊急質問なんだから、これは成るたけ整理して党派は違つても整理してやつた方がいいんじやないかと思います。
#50
○鈴木清一君 私はやはり門屋さんと同じです。というのは、確かにこの時間についての意見は別ですけれども、例えば仮に野党からの質問が出ておるようですが、野党と言つてもお互いに各派は性格というものがあります。相当緊急質問の仕方にもおのずから違つて来るところもあるでしよう。こういうところを聞きたいという点もおのずから違うわけです。野党代表という意味で何かやるならこれは別ですけれども、各派やはり基本はそれぞれの……
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#51
○小林英三君 この問題はなかなか重要な問題で、これは今時間が十分あるからそういう考え方もありますが、緊急質問というものはそういうどうも各派から同じような質問をやる、それはやり方は違うけれども要するに答弁によつて決定するんだから、緊急質問なんだから……それを考えて貰わないと今後の運営に種々こういうような問題が起るとやり切れない。
#52
○門屋盛一君 今民自党の小林君の言われるところは、小林君の思つておられることと発表が少し違うのじやないか、これは緊急質問というものは、答弁が一人であるから一本に纒めたらいいじやないかということは、これは国会の民主的運営上そういう意味ならちよつと疑問が起る。ただ起つた問題が一つであつて、同じようなことを野党各派から衝いているんですから、野党の方で話合をつけて誰かが代表でやつて貰つた方がいいじやないかという申入れなら、又これは一応緊急質問は認めて置いても、時間を減すとか、経済的な運営をやるためにその話合いを付けて貰うという希望なら、聞いてもいいけれども、答弁をする人が一人だからということになると、これは今後の非常な問題になる。どつちが本当なんですか。
#53
○羽生三七君 今の門屋さんの発言に関連して、それは私も今の門屋さんと同じに、野党の話合いができれば……
#54
○小林英三君 これは緊急質問の取扱という今後の問題に関連しておるから申上げておるんで、これは、これを許すか許さんかという問題については、緊急質問なるが故に余程慎重にやらなくちやならんと思う。これは時間が十分あるから総花的に誰にもやらしていいという考え方でなしに、今後の運営に絡んで考えなければならんと思います。
#55
○兼岩傳一君 小林君の今言われたのは答弁が紋切り型で、型通りで甚だ誠意を欠くような答弁をすることを弁護しておられると思うんだが、答弁が紋切り型であつても、尋ねる方は、特にこちらの方では独自な立場から……各党もそうだろうと思ふけれども、独自の立場から、独自の内容で以て質問したいんだから、緊急だから一括しろとか、答弁が同じだからというのは賛成できんと思います。
#56
○小林英三君 兼岩君の私の先程の発言に対する考え方はちよつと違うと思う。私は緊急質問という問題は、この取扱というものを今後の問題として関連して考えなければならんことなのだから、例えば総理の談話に対する緊急質問ということになれば、それが各党から三つも四つも出るというのを、みんな許すということはこれは相当考ええなければならん。
#57
○兼岩傳一君 緊急ですから、急ぐから三つも四つも一つにするというような考えは反対で、緊急であるから各党はそれぞれの性質から見て、独自の立場から取り上げ方があるので、緊急だから各派が一斎にそれぞれの党の立場からするので、緊急だという理由によつて党の差異、政治的な見解の差異を一括するような考え方は、私は大反対したいと思う。
#58
○小林英三君 今の兼岩君の考え方は間違つていると思う。これを許すか許さんかということを、この議運で決めるのです。いろいろな質問をいつしてもいいということになれば、その内容を一々検討して、篩にかけながら、その上で許すということになる。
#59
○小川久義君 私が先程各党の発言を認めた方がいいという主張は、これは円満な解決をするにはどれを削るというわけには行かぬと思う。だから小委員会を開く前に、発言者がお互いに話合つて貰うということを含んで、全部を認めたらどうかということを申上げたのでありまして、それ以外に便法はないと思う。
#60
○鈴木清一君 私は小林さんの緊急質問のことには反対します。この緊急質問は、たまたま仮にあの吉田総理の声明に対する緊急質問をしたいということが一致したのであつて、各派それぞれ緊急質問しなければならぬということはあり得ると思う。勿論それを許すか許さんかということは、議運の決定としてやる、そういうこともあり得るわけです。たまたま今回のは同じようなものになつた。だから一緒にしろという話にはなりますけれども、そうだからと言つて私は基本を変える必要はないと思う。基本とすれば、例えば一つの問題について、外の党には関係ないが、うちの党ではこれを質問しなければならないという、緊急質問の場合は起り得るわけで、そういうことも絡み合せて、たまたま今回は一緒になつているから話合つたらというなら、話のしようもあるけれども、基本としては……
#61
○小林英三君 今いろいろ話がありましたけれども、仮に今日緊急質問を許して、明日又同じ緊急質問を許すということは、議運としてはできない。だからその意味において、今一緒になつておるから、たまたまそういう議論が出るだけで、まあ許す許さんということは、今後の議運の問題になるのだから……
#62
○小串清一君 先刻の中村君からのお話も御尤もだし、今の小林君の言われるのも尤もだと思うし、又これらの質問者が話合いをするということも結構だと思うのです。又先刻どなたかから言われたように、同じ党派から三つ四つ出ているものは、これは一つ一部を遠慮して貰うということも結構だと思う。又門屋さんの言われるように各派で相談してやつて貰いたい。それができなければ、運営委員会はとにかくこれについての取扱の権利を持つているのだから、適当な取扱をしなければならない。大体において同じ問題について、各会派から一々ぞろぞろ質問が出るということは、ちよつと時間的に見ても困ると思う。それで坦懷にお考えになつて、岡元さんの言われるように、例えば共産党の諸君から三つ出ているのだからこれは同じようなものならば遠慮しようということで、整理することを私はお願いします。まあ整理に応じないと言われれば皆さんがここで適当に整理するより仕方がない。こう思います。
#63
○門屋盛一君 緊急質問の問題は、前前国会あたりに、非常に緊急質問が沢山出ました折の先例があるのですが、その折には或る程度の趣旨、内容等を議運で検討して、その上でどうするというような話が出たこともあるのです。それで、起つた問題は一つでも、その起つた問題に対して各党の見方、考え方、質問の要点が変つて来ることがあるのですから、その問題は一つであるから一つにまとめて行くということは、全体主義的の考え方になる。それで民主的運営の上から言つてもその意味で纏めるということは、私は面白くないと思う。ただ質問者の方で話合いが付いて、数が減れば結構である。一応議運としてはこれを認めて、小委員会までの間でその話合いが付いて、付かなければ小委員会は本日の日程と睨み合わせまして、質問時間を制限するという以外に方法がないということが一点と、それから今この緊急質問の審議中でありますが、ここにありまする第五番目の岩間正男君の問題のごときは、私は必要のない緊急質問ではないかと思う。これは要求されたときには必要があつたのでしようが、只今官房長官の言明によりますと、薪炭需給調節特別会計の法案はすでに衆議院の方に提出になつておるのでありますから、その善後処置に関する緊急質問は必要はない。質問の必要があれば委員会でなさればいい。(「同感」と呼ぶ者あり)それからこれはあとは小委員会の問題になるのでありますが、小委員会におきましては、本日の日程の都合上人を減らさなければならんというような場合には、同一の会派の人が二人以上ある場合には、その重要度の高い方だけをやつて貰つて、あとは後に廻すということもできるのでありますから、今この議論をして、一つの問題は一人の質問者でいいとか悪いとかいうことはここで議論をしましても、一回や二回の議論で片付く問題ではない。これは根本論に遡ると憲法の人権問題にも影響し、国会の審議権の問題にもなると思う。ここら近所で一つ御了承願つて、私は岩間君を除く外は一応議運としては承認いたしまして、小委員会までの間に質問者の方で話合いが付けば代表質問をして頂く。これができなければ小委員会において時間等の上において、整理をして貰うというふうにお願いいたしたいと思います。
   〔「賛成」と呼ぶ者あり〕
#64
○鈴木清一君 ちよつと一言、今門屋さんの言われたことに対しましては、別に異議を申すのではありませんけれども、ただ問題は岩間君の問題について議運で、勿論議運では整理をする役目になつておりますから、今後に起ることであつて、これは必要ないというような個々の話合いはそういう結論になりますけれども、併しでき得れば私は常識的に、各会派で以てそうした点は考えてこれは話合いが付いたから、引くとか、下げるとかいうような処置にして、議運で以てこれは必要ないから、これをやつちやいかんというような行き方の取扱方は、成るべは一つ避けるようにして頂きたいと思います。各派で自重して行く、その点はそういうふうな例として残して行くためにそういうような処置を成るべくやつて貰う。そこでこれはもう必要はないのだという決め方でなく、各会派で又官房長官が来て話合いが付いて来れば、自発的に数を減らすというような、そういう処置に成るべく持つて行く、こういうことを申上げて置きます。
#65
○委員長(高田寛君) 藤井さん御発言ありますか。
#66
○藤井丙午君 只今の門屋氏の提案に賛成いたしますが、更にそれに附加えて、これは各党それぞれ自発的に整理をして貰う。特にまあ共産党に一つの例を引けば、大体共産党の諸君は党の方針というものがはつきり決つておつて、一人でやられても二人でやられても、大体はつきりしておるのですから、どうですか、兼岩さん、あなたの方でも板野さんと岩間さんをどつちか一つに纏めて頂くようにお願いできんでしようか。
#67
○兼岩傳一君 性質が違います。
#68
○藤井丙午君 性質は違うと思うけれども……
#69
○鈴木清一君 そういう意味で入つて行くと、話が違う。
#70
○中村正雄君 私小林さんの緊急質問に対する正式論からの制限について、私は一応考えるべき余地があると思います。又門屋さんその他の人のおつしやることも相当理由があると思います。ただ今のここの議運というものは、こういうものを採決でやつたことはないので、全部全会一致でやつたので、衆議院のように採決にかけるとすれば、今度の緊急質問は駄目になることになつて、各派の協議によつて決めることになりますが、門屋さんのおつしやつたように一応決めて置いて、各会派で遠慮してやるということであれば、この議運では何も決めることはないのであつて、大体この議運というものは各会派の代表が来ておられるのであるから一応ここで全部認めるか、各会派に持ち帰つて止めて貰うということになれば、議運は形式的に緊急質問をやるというだけのことであつて、やはりこれはここで話合いが付くものだと思う。
#71
○委員長(高田寛君) 如何いたしましよう。
#72
○門屋盛一君 中村君は少し誤解があるようだが、議運の行き方としては、これは飽くまで起つた問題が一つでも党の立場が違うんですから、その意味において緊急質問は、やはり小会派でも問題は同じなんで、与党から見れば反対派の意見を聞いてやるということで、緊急質問は認めるという議運の何ははつきりしているので、これが小委員会に至るまでの間に、発言者の間で整理がつけばということを申上げておるんで、整理がつかなければ、これを一応認めて今度小委員会で時間的に整理したらどうか、ここに出て来ておつて各派を代表して、それの責任回避をやつているわけでも何でもない。その点誤解のないように……又岩間君の問題では言われましたけれども、これはお出しになる時は必要であつたろうけれども、今官房長官の説明を聞いて見れば、法案が出ているんだから、共産党の方で一つ引つ込めて頂いた方がいいと思う。
#73
○中村正雄君 門屋君の御発言ですけれども、そういう意味もありますけれども、今の運営委員会で緊急質問は、同一問題であつても、各会派の出たものを全部認めるという方針は、決つておるわけじやないけれども、緊急質問はこの前決りました方針は、各会派が緊急なりと認めて出たのは、お互いに同調しようという申合せだけができているのでありまして、一つの問題について八つの会派があつた場合に、八人の緊急質問を認めるという方針は決つておらない。従つてこれは私はどちらに決つてもいいんですけれども、議運というものがすべて採決でやらなくても全会一致でやろうというふうなことで、話合いで決めた方が議運としてのあり方は、本当じやないかということを申上げているんです。
#74
○島村軍次君 懇談にされたらどうです。
#75
○委員長(高田寛君) 速記を止めて。
   〔速記中止〕
#76
○委員長(高田寛君) それでは速記を始めて。
#77
○兼岩傳一君 岩間君は撤回するということで、その他は全部御承認願いたいと思います。
#78
○委員長(高田寛君) それでは岩間君の方は御撤回になりましたが、その外は一応全部承認することにいたしまして、尚小委員会までの間に各会派でいろいろ御相談の上、整理統合できるものがあればできるだけそういうこともお考え願う。こういうふうに決めて御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#79
○委員長(高田寛君) それではさように決定いたします。
  ―――――――――――――
#80
○事務総長(近藤英明君) 只今お配りしました前国余中に委員の割振りの問題について、新らしい国会になつたら検討をするから、それまでに資料を出すと、かような御要求がございましたので、その資料を作りましてここにお配りした次第でございます。これにつきましては議事部長から御必要とあらば、只今直ちに御説明申上げます。何どきでも又御説明申上げます。
#81
○委員長(高田寛君) これは如何でございましよう。今一応お持ち帰りになつて御検討をした上で、次の機会の方がいいと思いますが……御質問があれば今願つて結構ですが……
#82
○参事(河野義克君) それではちよつと説明だけして置きましよう。この表の、順序になつていないかも知れませんが、表題を申上げますから、そこを御覧願いたいのでありますが、一つ「委員割当計算の基礎」というのがございますが、これの一番左方の方に百二十名、四十五名、三十名、二十五名と、いろいろございますが、それはこの四十五名以下は各常任委員会の定員、それについて各派の比率がどうなるかということを示した数であります。百二十名というのは、予算以下の五委員会についてはどういうふうになるかということを示した数であります。これは算術的に計算しただけのことでございます。それからその次の「各派常任委員数調」というのがございますが、これは召集日現在で、各会派の常任委員が現在どういうふうになつておるか、現在の数であります。これは必ずしも按分比例がとれていないから、これを是正するというお話から起つておるわけでございます。現在数がどうなつているかという表でございます。それからその次の「常任委員割当表」というのがございますが、これは各派のあるべき数がどういうふうになるかということでございます。それで大体は二とか三とか四とかいう数にしておりますが、ただどのくらいの強さかということを示しますためと、一党当ての調整の数を比較的少くしますために、〇・五に近いところは「・五」という数で現われております。従つて二・五ということは、二或いは三ということになるわけでございます。それで各委員会の下に「以上十七委員会計」というのがありますが、これは緑風会の十七委員会の計をしますと、七五・五になる。併し十七委員会で緑風会が当然取るべき数は七十四である。そうすると、そのいずれかから一・五を減じなければならない。民自党以下についても同じことでございます。そういう関係でございます。それでそういうふうに縦の欄と同時に横にも、例えば内閣委員会ならば緑風会の四・五、民主党の二・五、社会党の二・五、新政クラブの〇・五がそれぞれのどちらかにお決めを願つて、その計が十五にならなければならない。こういう縦と横との関係から、各派でよく御相談を願いたいと存ずるわけであります。
それからその次「各種委員調」というのがございますが、これは各種委員の関係も参考に調べて置いて呉れということであつたので、ここに出していますが、各種委員は現在ここに載つておるようなものがございますが、法規委員とか、弾劾裁判所というようなものは、ややこの性質と違つて按分比例して出ておりますから、ここには載せてございません。それ以外のいわゆる特別法でできている各種委員を出したわけでございますが、この中には各党から出すというような関係から出しておるのもありますし、そうでないような関係もありますので、一番最後に計として数字を出しておりますが、この数字がどうなるかということは、別に検討しなければならんと思います。この中、例えば最高裁判所裁判官国民審査管理委員の中にも、岡田喜久治さん、山下義信さん、堀眞琴さん、そういう方の上に○印が付いておるのは、その当初委員として選ばれたとき以降において、その方が党籍を変更された場合につけておるわけでございます。それから小さい紙の「特別委員会委員割当基準」というのがございますが、これは議院運営委員会で仮に選挙法改正とか、在外同胞引揚とかいう特別委員会を設置するということが決められ、これが設置された場合のことを顧慮して、その数を一応出したわけでありまして、これは国会法の規定によつて各会派の所属勢力に比例しなければなりませんが、その結果がこういうふうになつた。但し、選挙法改正委員会におきましては、前前国会にこれを設置したときの申合せがあつて、多少比率が間違つて、新政クラブ、共産党、無所属の小会派からは一名だけ出すという申合せでありましたので、先ずその三会派から一名出すということを前堤とし、それから現在の二十七名の定数ということをやはり動かさんということを、一応前提として二十七名から三名を除いた二十四名について、各派の按分比例をとればこういう数字になる、こういう数であります。在外同胞特別委員会が仮に前国家の二十名という数を抑えて、その二十名は按分比例すればこういうふうになるという数でございます。それで現在の、現在と言いますか、前国会の数字とは多少違つておりますから、それもお含み置きを願いたいと思います。
#83
○小林英三君 この百二十名というのは何ですか。
#84
○参事(河野義克君) この百二十名というのは、経済安定委員会前の十七の委員会と、予算委員会後の五つの委員会が少し性質が違つておりますので、予算委員会以下のものは兼務ができます関係で、その兼務のできます委員会の委員の定数を、全部合算したものを一応挙げたわけでございます。予算、決算、議院運営、図書館運営、懲罰、これだけの計であります。
#85
○委員長(高田寛君) それではまあこれは、いずれ次回の運営委員会で又御検討を願うことにいたします。
  ―――――――――――――
#86
○委員長(高田寛君) 外に何か御発言ございませんか。
#87
○岡元義人君 前国会におきましても在外同胞引揚問題に関する特別委員会を設置さして頂いたわけでありますが、すでに衆議院におきましても昨日前国会と同樣設置いたしておりますので、この第七国会におきましても、まだ残留者もありますし、特に講和会議と関連いたしまして、在外資産等の処理等の重要案件が沢山ございますので、この際特別委員会を設置して頂くことを動議として提出いたします。
   〔「賛成」と呼ぶ者あり〕
#88
○島村軍次君 選挙法改正に関する特別委員会も理由は申上げませんが、継続の必要を認めますので、同時に在外同胞と併せてこの際設置することに運営委員会で決定を願うように、動議として提出いたします。
   〔「賛成」と呼ぶ者あり〕
#89
○門屋盛一君 私は別に反対するものではありませんけれども、この際特別委員会のことに対してどう結論が出ても、次の議運までに、次の休会明けまでに各会派で御検討を願つて置きたいと思うことがあるのです。それは今卒直に申しますと、私達は日本の電力問題の重要同に鑑みまして、前々々国会ぐらいから電力開発、電気事業開発の特別委員会の設置をしばしば企画したのですけれども、これはいろいろな意見があつてできない。それから又近く講和問題に関する特別委員会、税制問題に関する特別委員会という声も大分聞えるようであります。そこでこの前逓信省が二つに割れましたときにも、私は一つの説を出したのでございますが、将来特別委員会を設けてそれらのことを検討した方がいいのか、それから特別委員会を設けずに、現在の常任委員会の数の割振りを変えまして、例えば十五人の委員会を十二人ぐらいまでに下げて、そうして必要な事項の起つて来ておるところの当該委員会の数を増すとか、こういうようなことによつて、特別委員会の設置を成るたけしないような方針で行くのか、こういうふうなことを一つ議運で以て、研究するという申合せをして貰いたいわけです。それが常任委員会が現在のまま国会法を改正せずに行くとすれば、例えば外務委員会で以て講和問題が起きたとしても十人委員会では甚だ困難ではないかと思われます。それから電気問題にしましても十人委員会ではあそこの所管等から言つても無理ではないかというような問題もあるでしよう。その場その場で人数のやりくりによつて片付くということも考えられるが、ただ参議院の二百五十名で以て、現在の国会法で一人が三つの常任委員を兼ねられないという建前が続けられれば、委員の人選は、数の問題でなしに、人選の問題で又困るのじやないかというようなことも起りますので、前国会からこの継続されておるところの、今問題になつておる二つの委員会は、取敢ず第七国会限りのものとして承認いたしまして、無論これは特別委員会ですから言うまでもなく、本国会限りのものです。それで今後持出されるところの特別委員会に対してはどちらの方法がいいのか、いろいろ各方面からのあれを集める上において特別委員会でやつて行つた方が本当の審議ができます。それから常任委員会の数を殖す方法として例えば一人で三つまでは兼務できるというふうに国会法を改正するか、いずれも今後の議運の問題として急速に解決して置いた方がいいのではないかと思いますので、ちよつと提案いたします。
#90
○藤井丙午君 私も門屋さんの御提案に賛成するものですが、ただ今門屋さんのお話のように、特別委員会を設置するか、常任委員会の総合調整によつて特別に必要とする委員会の数を殖すか、この二つの問題は現在の国会法ではこれより他に方法はないのです。そこで今門屋さんの提案としては、この二つの問題は痛し痒しの問題になつて来るので、これを根本的に変えて行くということになると、やはり国会法の改正の問題で、一人が三つの常任委員を兼ねるというような仕組に国会法を変えるか、もう一つの考え方として、今緑風会で研究されておる問題は、建前としては特別委員会を殖さないで常任委員会主義で行く。その場合に一人で三つ以上兼ねるということになると、この前のようなことになるので、特に緊急必要と認められたような委員会、拡大を要する委員会については採択権を持つ臨時委員というようなものを設けて行つたらどうか、そのような決定は議運なり、或いは本会議で決めて行くという国会法の改正も考えられるのではないか。こういう問題を緑風会として考えられておりますので、これは研究テーマとして一つ御披露するわけですが、いずれにしても本国会で大体溜まつて、掃溜めになつて未整理になつておる問題ですから、これは根本的に考えなければならんから、これは次回までに研究して持寄つたらどうかと思います。
#91
○小林英三君 臨時委員と特別委員はどう違うのですか。
#92
○藤井丙午君 この臨時委員というのは常任委員会に臨時委員を置いて、くつ附けて特に、例えば外交の例をとれば、外交問題を討議する場合に限つて、特に臨時委員を認める、こういうわけです。特別委員は成るたけ制限して行こうというのです。
#93
○門屋盛一君 只今藤井委員からテーマが出たのですが、その外発言なさらない会派についてもいろいろお考えがあると思いますから、今日は時間がありませんし、この問題は特別委員会設置に関連いたしまして、次回までに急速に持寄つて行つて決定願いたいと思います。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#94
○委員長(高田寛君) そうしますと、今具体的に御提案のありました二つの特別委員会については如何いたしましようか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#95
○委員長(高田寛君) それから今の二つの特別委員会につきましては、その委員の数は従来通りで御異議ございませんか。
#96
○岡元義人君 在外の方は従来通り二十名にお願いしたいと思います。
#97
○島村軍次君 選挙法の改正の方も従来通り確認をお願いいたしたいと思います。
#98
○委員長(高田寛君) 従来通りというのは総数ですか、中のどの会派に何人ということは又新らしい数によつてやるという意味ですか。
#99
○事務総長(近藤英明君) ちよつとはつきりさして頂くことが必要と思いますが、この総数は従前通りということに決定になつたと思いますが、更に中の割振りの問題は先刻計算をお出しいたしましたような計算に調整をなさいますか、或いは従前通りの数でおやりになるかということを、更にお決めにならなければならんと思いますが、尚念のために申上げますが、国会法通りに忠実にやるとすれば、今日出しましたその計算表通りにやるのが筋ではないかと一応考えるのであります。
#100
○小川久義君 実は中間報告を選挙法の方ではやることになつておりますが、いろいろ引続いての問題でありますから、余り変つた委員でないことを希望したいのでありまして、それは衆議院との繋がりもありまして、成るべく同じ方に出て貰う。従つて人数も今までと同じようにお願いしたいと思います。
#101
○小林英三君 私は特別委員の問題につきましては、基準に書いてあるような割当によつてやるということを御提案いたします。
#102
○門屋盛一君 そうすると小林さんに聴きますが、これは次の休会明けでないと、この基準の割当が決定しないわけですね。そうしますと休会明けまで特別委員会の設置は承認するが、実際の委員は決まらないという……
#103
○小林英三君 という意味でもいいじやないか。
#104
○中村正雄君 中の割振りですが、これは前国会の問題でありますが、常任委員の割振りを一応再検討しよう。これは一月の休会明けということに決めてございますので、今度の特別委員会の割振りにつきましても、この基準によらずに従来の方法によつて、一月後の常任委員会の再編成の際に、一緒にやろうというふうにした方がいいのじやないかと思います。
#105
○委員長(高田寛君) 今の中村君の御意見に従つて決定いたしまして御異議ございませんか。
#106
○竹下豐次君 中村君の御発言は一月後の云々という御発言でしたが、そういうことに決まりましたかね、私は存じておりませんが。私の聴いたのは成るべく早い機会にというふうに理解した。
#107
○中村正雄君 正月の再開後と、そのときに決まつたのは、十二月になると、施政方針を直ぐやつて、それから十五日くらい休むということだつたので、正月の再開後ということになつたのです。
#108
○奥むめお君 いやそれは前国会で決めたことなんで、ここで又決めてもいいわけです。
#109
○島村軍次君 只今の数の問題は、中村君の御発言がありましたが、一月ということに決めんで、今度の再開後成るべく早くということにして御決定願つたらどうかと思います。
#110
○中村正雄君 そうなれば特別委員会だけは、この基準によつてやつた方がいいと思います。一週間後に又決めるのでは困りますから……
#111
○島村軍次君 そこで特別委員会は従前の例による数により、それから常任委員長その他の割振りの問題のときには、更に変えるということにして、成るべく早くということで御決定願つたらどうかと思います。
#112
○中村正雄君 私が特別委員の割振りは、この基準によつてやるというのは、常任委員の割振りと一緒に、若しも本月の再開後にやるのであれば、一週間置かれて又変えるとすれば気の毒だから、特別委員会だけはこの基準でやつて置いた方が間違いない。
#113
○委員長(高田寛君) 如何でございませう。それでは在外同胞引揚と選挙法改正の二つの委員会の設置はこれを承認する。それからその委員の総数は前国会の例による。それから各会派の委員数の割当は、この新らしいここに示された基準によつて決定する、かようにして御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#114
○委員長(高田寛君) それではさように決定いたします。
  ―――――――――――――
#115
○参事(河野義克君) 一点ちよつとお断りしておきますが、在外同胞引揚委員会の二十という数字と、委員割当計算の基礎というところに、二十名の委員会がどういうふうに構成されるかという数とは、若干違つておりますが、委員割当計算の基礎という場合におきましては、欠員がありますその新らしく選挙で出て来られる方のために、席を設けなければならん、特別委員会においてはそういう考慮をする必要がないというために、若干違つておりますから、御注意までに申上げておきます。
#116
○委員長(高田寛君) そうすると、外に別段御発言ございませんか。それでは本日はこれを以て散会することに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#117
○委員長(高田寛君) それではこれを以て散会いたします。
   午前十一時五十一分散会
 出席者は左の通り。
   委員長     高田  寛君
   理事
           小林 英三君
           大隈 信幸君
           竹下 豐次君
           藤井 丙午君
   委員
           中村 正雄君
           羽生 三七君
           板谷 順助君
           小串 清一君
           門屋 盛一君
           鈴木 順一君
           岡元 義人君
           奥 むめお君
           島村 軍次君
           兼岩 傳一君
           鈴木 清一君
           小川 久義君
  ―――――――――――――
   議長      佐藤 尚武君
  ―――――――――――――
  国務大臣
   国 務 大 臣 増田甲子七君
  事務局側
   事 務 総 長 近藤 英明君
   参     事
   (総務部長)  芥川  治君
   参     事
   (記録部長)  小野寺五一君
   参     事
   (議事部長)  河野 義克君
   参     事
   (警務部長)  丹羽 寒月君
   参     事
   (委員部長)  宮坂 完孝君
  法制局側
   参     事
   (第二部長)  寺光  忠君
ソース: 国立国会図書館
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