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1947/08/28 第1回国会 衆議院 衆議院会議録情報 第001回国会 議院運営委員会 第20号
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1947/08/28 第1回国会 衆議院

衆議院会議録情報 第001回国会 議院運営委員会 第20号

#1
第001回国会 議院運営委員会 第20号
昭和二十二年八月二十八日(木曜日)
    午前十一時十分開議
 出席委員
   委員長 淺沼稻次郎君
   理事 土井 直作君 理事 坪川 信三君
      森 三樹二君    工藤 鐵男君
      小島 徹三君    後藤 悦治君
      小澤佐重喜君   山口喜久一郎君
      石田 一松君    川野 芳滿君
      田中 久雄君    中野 四郎君
      林  百郎君
 委員外の出席者
        衆議院議長   松岡 駒吉君
        衆議院副議長  田中 萬逸君
        衆議院事務總長 大池  眞君
    ―――――――――――――
本日の會議に付した事件
 議院運營委員會の合同審査會付議事項に關する件
 勞働省設置法案(參議院囘付案)の取扱いに關する件
 會期延長に關する件
 水産委員會の國政調査承認要求の件
    ―――――――――――――
#2
○淺沼委員長 これより會議を開きます。
 本日御協議願います案件は、勞働省設置法案の取扱に關する件、會期延長に關する件、兩院の議院運營委員會の合同審査會付議事件に關する件等でありますが、まず兩院の議院運營委員會の合同審査會付議事件に關する件を議題といたします。事務總長の御説明を願います。
#3
○大池事務總長 國會議員の特別手當の金額につきましては、合同審査會の定めるものとなつておるのでありますが、その前に一應こちらにかけて御協議願いたいと存じます。これは先日公布されました國會議員の特別手當に關する法律によりまして、この特別手當と歳費との合計額が一般官吏の最高の給料額より少くない程度において定められることとなつておりますので、その關係から一般官吏の最高給料額とにらみ合わせて、議長月額三千圓、副議長月額二千五百圓、議員月額二千圓ということにしたならばどうだらうかと考へるのであります。もちろんこれは一般官吏の最高の給料額が高くなりますれば、それに伴つてスライデイングに高くなるものであります。それが第一點でございます。
 もう一點附け加えておきたいと思いますのは、先日來問題になつておりました議員諸君が出張されます際に、先日おきめ願つた案によりますと、二百圓ということになつておりますので、それではひどいじやないかというお話もありました。この旅費の二百圓を決定いたします際は、他の省との均衡論のために、やむを得ず二百圓ということになつておりましたのですが、大體國務大臣の旅費規程等の支給はまだ確定にはなつておらないのでございましようが、大體豫定されておるものは二倍半までは出し得るという規程になつておるやに新聞でも報じられておりますので、この二百圓というものを四百圓に改めることにいたしたならばどうであろうかと思つております。國會議員の歳費、旅費及び手當等の支給規程の一部を次の通り改正し、昭和二十二年九月一日からこれを施行するというふうにお願いしたいと思うわけでございます。八月分までの御出張の方にさらにそれを合わせて差上げるということになりますと、すでに公聽會等に參りしまた方の請求書に基いて支拂濟みのものもありますので、その均衡上九月一日から四百圓ということを改めたいと思います。從いましてそれと關連いたしまして、議院に出張する證人の旅費及び日當の支給規程の方も、現在はやはり二百圓ということになつておりますので、これも前との關係で三百圓ということにお願いをしたらどうかと思います。その三點だけをお願いいたします。
#4
○淺沼委員長 それでは今事務總長から説明のありました兩院合同審査會に付議の件につきましては御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

#5
○淺沼委員長 御異議なければさよう決定いたします。
#6
○林(百)委員 證人の方は法律を變えるわけですか。
#7
○大池事務總長 證人の方は支給規程で、法律は變えません。
    ―――――――――――――
#8
○淺沼委員長 それでは勞働省設置法案の取扱方に關する件を議題に供します。
 昨日も黨の態度を表明せられた黨もございますし、表明せられないで持ち歸つた黨もございますので、この際御意見をお述べ願いたいと思います。
#9
○土井委員 勞働省設置に對しましては、昨日自由黨竝びに小會派の意見を拜聽いたしました。それは參議院の修正案に同調するというような説に相なつておりましたが、わが黨といたしましてはいろいろ協議いたしました結果、現下の諸般の情勢から見まして、いろいろの議論はありますけれども、一應參議院の修正に同調しようということに決定をみた次第であります。なお參議院で修正になりました議案の上程されまする場合において、同調いたしますところの理由、趣旨を述べる必要があると思いますので、各黨とも贊成討論をすることにしていただきたいということを希望申し上げます。
#10
○坪川委員 勞働省設置に關する修正案の問題につきまして、わが黨といたしましては、昨日來役員會その他黨の機關に諮りましていろいろ協議いたしました結果、一應參議院の修正に對して同調いたすことになりました。なおわが黨といたしましてもその同調するについて黨の態度を辯明し討論いたしたいと思います。
#11
○石田(一)委員 國民協同黨も今の社會黨、民主黨と同じ意見であります。
#12
○工藤委員 これは各派とも贊成論をやる必要があるのかね。そうすれば各派の考えによつて意見の違つたものも出てくると思うな。從來の例は贊成論も反對論もなく、同意するとか同意しないとかをきめたものだ。そうしたらどうでしよう。僕はあえて異議を言うのじやないが、何かそこに根據があれば……。
#13
○中野(四)委員 わが黨としましては贊成討論はぜひやりたいと思う。勞働委員會におきましても、政令問題についてはわが黨と第一議員倶樂部において反對の意見を述べている。たまたま委員會技術とでも申しますか、そういう面に缺けておつたために、少數意見を出すという段階までいかなかつたことは、はなはだ遺憾であつたのでありますが、たまたま參議院においてその點を指摘され、われわれと意見を同じうする點があるならば、これに對して私は十二分に意思表示をしたい、こういう考えをもつている。他の黨のいろいろの關連もありましようけれども、わが黨はぜひとも、贊成討論をいたしたいと思う。
#14
○山口(喜)委員 自由黨は各黨が贊成意見を述べられれば、自由黨もまた述べる機會を與えていただきたいと思いますが、ただいま工藤さんのお話のごとく、かかる問題は贊成意見は同一歩調でなければいかぬと私は考えます。違つた角度からの贊成意見はぶち壞しみたいなことになるおそれがありますから、なければ、きれいにないのがよい。あれば各黨がやるのでありますが、議會の運營上與黨側が贊成意見というようなことは、與黨ぶりはなはだおもしろからず思うし、與黨の方でもう一囘お考え直しをやつて、なければない方が仕上りがきれいではないか。全部贊成なら贊成で討論はやめる。自由黨はどつちでもよいのだ。
#15
○淺沼委員長 ちよつと速記を止めて。
   〔速記中止〕

#16
○淺沼委員長 いろいろ御議論がありましたが、同調するということについては異議はないようでありますから、同調するというように決定して御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

#17
○淺沼委員長 それではさよう決定いたします。同調するについて院議決定が衆議院においてなされているのでありますから、それに對していかなるわけで同調するかということを簡單に表明する案文の用意はありませんので、事務當局の方で用意いたしますから、交渉會にまわすことに異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

#18
○工藤委員 簡單でいい。
#19
○山口(喜)委員 案文は簡單ですか。
#20
○大池事務總長 簡單です。
#21
○淺沼委員長 ではそういう取扱い方にいたします。
    ―――――――――――――
#22
○淺沼委員長 次に會期延長に關する件を議題に供します。
#23
○工藤委員 昨日來の議論を聽いてみても、事務的の問題としては爭う餘地はない。あとは政治問題として政黨竝びに政治家はこれに對してどういうぐあいに將來のために政治問題として取扱うかというだけの問題ではないか。
#24
○山口(喜)委員 議論は昨日で盡きたと思います。本日またむし返して言う必要はありません。自由黨としては黨議によつて反對の意思を表明した次第ですから、それで進む以外に方法はありません。角度を變えよとおしやつることになると、ここに再び議論が出てくるわけですから、自由黨は會期の延長には正面から反對の意思を表明いたしておきます。そこで反對の意思を表明した以上は、今度は議院運營會の委員長としては、しからばその議が上つた場合にはどうするか、討論を用いるか用いないかということまで事務的に決定しておいてもらいたい。
#25
○淺沼委員長 そうすると議長から諮問されております會期延長に關する事項について、自由黨から延長すべからず、また與黨側から會期五十日延長すべしという動議の二つが出ているわけですが、これを採決して答申するという形式をとりますか、それともこのままの姿で答申しますか。
#26
○土井委員 ここで採決して議場でまた採決する。
#27
○森(三)委員 議場における方法は、議院運營委員會でやらぬでも各派交渉會でやればいい。
#28
○淺沼委員長 こういうような議題について議論するかしないかということは、必ずしも交渉會だけの問題でない、今まで討論を用いず延期されているし……。
#29
○山口(喜)委員 全會一致の場合は討論を用いないが、そうでない場合にはどうするかということも考えておかねばならぬ。
#30
○林(百)委員 會期延長の問題については、昨日も民族的反省というような問題まで起きた重要な問題である。これは將來の國会の運營について重要な影響をもつ問題であるから、これは一應本會議にかけて、贊否兩論を鬪わせてはつきり決定した方がいい。そういう意味で本會議にかけて一應討論すべしという意見を出します。
#31
○山口(喜)委員 討論を用いないということは書いてないから、ない以上は用いて差支えない。
#32
○小澤(佐)委員 今までは會期延長は政府の都合でやつたが、今度は國會がやるのだから、議題として大きな問題だから、討論することは當然である。
#33
○淺沼委員長 それはここで採決するのは如何かと思いますから、交渉會に任しておきましよう。それでは一旦閉會すべしという動議と、五十日延長すべしという動議が出ていますが、採決はどういうふうにしますか。
 こういう採決の方法をしたいと思う。議長に答申するにしても、議長は參議院議長と相談して會期を決定して院議に諮るという形式をとられると思うから、從つて日を限つて答申することも如何かと思うので、延長と打切の二つの採決をしたいと思う。日を限ることについて參議院議長と相談して、もう一遍日がきまれば諮つてくださると思う。
#34
○中野(四)委員 きまつてからでいいじやないか。
#35
○淺沼委員長 打切れという議論がなければ、交渉の餘地もありますけれども、打切つてはならないという議論があれば……。
#36
○土井委員 これは日をはつきりして、要するに衆議院の方の議院運營委員會としては五十日延長すべしというのと、延長してはいかぬというのとあるのですから、參議院の方と議長が協議いたしまして、その問題についてさらに諮問された場合に、この委員會がさらに考慮する餘地があるなら考慮しても不思議はない。だから日時をはつきりしてこの際採決をしていただきたい。
#37
○淺沼委員長 ちよつと速記をとめて……。
   〔速記中止〕

#38
○淺沼委員長 それでは採決いたします。
#39
○土井委員 この際會期を五十日延長せられんことの動議を提出します。
#40
○淺沼委員長 今の土井君の動議に御贊成の方は擧手願います。
   〔贊成者擧手〕

#41
○淺沼委員長 動議の通り決定になりました。取扱いのことについては交渉會に一任しましたから……。
    ―――――――――――――
#42
○淺沼委員長 それから水産委員長お見えになつていますか。
#43
○中野(四)委員 先ほどお見えになつていました。公式に見えたんでしようけれども、皆さんのお集まりがなかつたので、端的にお集まりの皆さん方とお話があつたのでありますが、その際承るところによると、特別に小委員會をつくつてそうして漁網あるいは漁業に必要な物品を摘發に行くために調査をするのじやない。こう言うのです。それではどういうわけですかと言うと、たとえば水産委員會は專門家ばかり集まつておる。そこで專門家の見た目において大體漁業に必要な網とか、あるいはロープ、魚油等が隱されておる所を相當知つておる。これを指摘して隱退藏物資の委員會に知らしめて、この機會であるから各方面の徹底的な摘發を行つてもらつて、その品物を速やかに水産委員會の希望する漁業會方面にまわしてもらうのが目的だというのです。だから調査に行くといつても摘發に行くのじやないという先ほどの意見でした。そういうことならわれわれ何も言葉をさしはさむ必要はないのだが、昨日の總長のお言葉を聽くと、特に小委員會をつくつてそうして摘發に行かれるような傾向が多分にあつたので、その點について一言申し上げた。こう言うておきましたですが、水産委員長のお話と昨日のお話とだいぶ趣きが違うのですが……。
#44
○大池事務總長 私は水産委員長からの國政調査承認要求書をそのまま讀んだのです。それは、一調査する事項、隱退藏漁業物資に關する件、調査の目的、隱退藏漁業資材の活用、調査の方法、小委員會の設置、派遣、資料要求及び公簿の説明聽取等、その他關係方面より意見の聽取、こう書いてあります。そうしてその目的はこういうことで、方法はこういうことをしたいということであります。私はそれを申しただけでございます。
#45
○中野(四)委員 そうすると報告書と先ほどの委員長の説明と大分違う。もしそういうことならば、私はその必要はないと思う。現に委員會というものがあつて、しかも議會がそういうものを摘發に行くために、特にそういうものをつくり上げるということ自體がおかしいと思う。
#46
○山口(喜)委員 むしろ他の題目のもとに小委員會を設けなくても、委員會から委員を派遣しても差支えない。
#47
○淺沼委員長 それではもう一遍委員長にお話願うことにして、これは留保しておきます。
 それではこれで會を閉じるわけですが、先ほど決定になりました會期延長に關する件は、決定通り議長に答申することにいたしたいと思います。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

#48
○淺沼委員長 本日はこれにて散會いたします。
   午前十一時四十九分散會
ソース: 国立国会図書館
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