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1949/03/06 第7回国会 衆議院 衆議院会議録情報 第007回国会 考査特別委員会 第14号
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1949/03/06 第7回国会 衆議院

衆議院会議録情報 第007回国会 考査特別委員会 第14号

#1
第007回国会 考査特別委員会 第14号
昭和二十五年三月六日(月曜日)
    午後二時二十二分開議
 出席委員
   委員長 鍛冶 良作君
   理事 安部 俊吾君 理事 菅家 喜六君
   理事 小玉 治行君 理事 高木 松吉君
   理事 内藤  隆君 理事 吉武 惠市君
      今泉 貞雄君    岡延右エ門君
      佐々木秀世君    篠田 弘作君
      田渕 光一君    塚原 俊郎君
      畠山 鶴吉君    福井  勇君
      福田  一君    山崎 岩男君
三月六日
 委員井手光治君及び西村直己君辞任につき、そ
 の補欠として畠山鶴吉君及び今泉貞雄君が議長
 の指名で委員に選任された。
同日
 理事大森玉木君の補欠として安部俊吾君が理事
 に当選した。
    ―――――――――――――
本日の会議に付した事件
 理事の互選
 徳田球一君のソ連に対する要請文書事件
    ―――――――――――――
#2
○鍛冶委員長 これより会議を開きます。
 この際お諮りいたします。理事大森玉木君より理事を辞任いたしたいとの届出が出ておりますが、これを許可するに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#3
○鍛冶委員長 御異議なきものと認めます。それではこれを許可するに決しました。
 引続き理事の補欠選任を行いたいと思いますが、これは前例に従い、委員長において指名するに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#4
○鍛冶委員長 御異議なきものと認めます。
 それでは安部俊吾君を理事に指名いたします。
     ――――◇―――――
#5
○鍛冶委員長 この際お諮りいたします。菅家委員より、徳田球一君のソ連に対する要請文書事件に関する調査要求書が出ておりますが、本件につきましては、本委員会において調査すべきかいなかの決定をいたしたいと存じます。まず菅家委員より調査要求の趣旨について説明を求めます。
#6
○菅家委員 去る三月二日付をもちまして、日本共産党書記長徳田球一君に関する調査要求書を委員長あてに提出いたしましたので、その調査要求の趣意を弁明いたしたいと存じます。
 かねて問題になつていた日本共産党書記長徳田球一君のソ連当局に送つた書面について、去る二月二十三日の参議院引揚委員会で喚問した証人の証言で、ほぼ明瞭になつたが、本日の新聞机上で発表された対日理事会シーボルト議長の声明によれば、ソ連引揚者四十四名のりつぱな公述書によつて、徳田書記長からソ連当局に対し、日本人捕虜で共産主義化されない者は、送還しないようにと要請したことが明瞭であるとのことであります。はたして右のごとくであるとするならば、徳田球一君の所為は、祖国同胞を裏切る不徳行為であり、憲法上保障された個人の自由を束縛せんとする不法行為であり、またこの所為はポツダム宣言の違反ともなり、かつ占領政策に違反することに相なるのでございます。しこうしてまたこれを国内問題として考えますれば、明らかに刑法上の重大なる問題をはらんでいる事柄でございます。
 以上は、日本再建に重大なる悪影響を及ぼすものとして、本委員会がこれを取上げてこの真相の究明に当ることが当然であると考えましたがゆえに、以上の理由において同君のこの問題の調査をされんことを要求した次第であります。
 しかもつけ加えますことは、本日午前十時半から十一時の間において、この問題の人、日本共産党書記長徳田球一君は、本院内持別考査委員長の席に現われまして、委員長室におりました書記数名に向つて、新聞によれば、何かソ連引揚げに関係する事柄について、委員会がこれを調査するそうであるが、かかるつまらないことを調査するならば、ひどい目にあわせてやるから、覚えておれということを委員長に伝えよという言辞を残して去つたのでございます。この神聖なる国会の、しかも委員長の席に、議員がかかる脅迫的言辞をもつて臨むがごときことも、これもひとしくこの問題の調査とともに、調査の対象として、われわれはいかなる心境で委員長席においてかかる脅迫的言辞を弄したかということも、調査をいたしてみたいのであります。
 以上の理由によつて、すみやかに本問題を取上げられまして、徹底的にこり真相の究明に当られんことを望んでやまない次第であります。
#7
○鍛冶委員長 それでは本件について、何か御意見のある方はございませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#8
○鍛冶委員長 別に御意見もなけれ ば、採決いたします。本件を調査することに賛成の諸君の御起立を願います。
    〔総員起立〕
#9
○鍛冶委員長 起立全員、よつて本件は調査に着手することに決しました。(拍手)
#10
○内藤(隆)委員 ただいま菅家委員から最後に、徳田君が委員長の部屋に来て、まことに不穏当な言辞を弄したということを発表になりましたが、私もこの事実を聞いているのであります。それは女給仕の大坪という少女とタイピストの鵜沢という二人がたまたまそこにおつて、委員長が不在であつたがために、血相をかえて、あの徳田独特のはげ頭から湯気を立てて憤慨したということを聞きました。これは事いやしくも一党の書記長ともあろうものが、しかも委員長の部屋に参りまして、かような驚くべき言葉を吐くということは、共産党のいよいよ暴力革命性を、遺憾なく表現した事実であると私は考えざるを得ない。これは単に考査委員会のみの問題ではなく、おそらく議院運営委員会における大問題であると私は考えます。ひどい目にあわすというのは、これは一体生命までの危険すらわれわれは感ぜざるを得ない。かような意味におきまして、どうかひとつ委員長においてこの問題を十分お取上げの上、善処されんことを特に望む次第であります。
#11
○鍛冶委員長 お諮りいたしますが、今の問題は内藤君の言われた通り、単私個人の問題ではなくて、議員としての職責を果す上においての大問題だと考えますから、これはひとつ議院運営委員会において、その真意を確かめてもらつて、しかるべく御処置を願いたいと思いますが、いかがでしようか。
#12
○田渕委員 ただいま関係委員からの発言によりまして、徳田書記長が院内でそのような暴言を吐いたということは、下山事件をわれわれは想起いたします。彼らば予告してテロ行為に出るのでありますから、下山事件は今日いかようになろうとも――自殺であろうと他殺であろうと、これは存じません。少くともわれわれは、考査委員長の身辺というものを気づかうものであります。かるがゆえに、かような不穏当の言を吐いた者を、ただちに懲罰に付すべく、懲罰動議を提出いたします。
#13
○鍛冶委員長 それはすべて運営委員会で御決定を願つた方がよいと思いますが、いかがですか。
#14
○佐々木(秀)委員 議院運営委員会にこれをまわすことは賛成であります。その方法として、これは委員長の名をもつてただちに議院運営委員会にお申込みを願いたい、それを私は申し上げておきます。
#15
○鍛冶委員長 それでは御意見の通りとりはからいます。
 本日は薪炭需給調節特別会計赤字問題について証人二名の出頭を求めておりますが、赤字問題につきましては、後日に延期いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#16
○鍛冶委員長 御異議なきものと認めまして、それでは延期いたします。
 本日はこれにて散会いたします。
    午後二時三十二分散会
ソース: 国立国会図書館
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