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1947/08/25 第1回国会 参議院 参議院会議録情報 第001回国会 農林委員会 第11号
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1947/08/25 第1回国会 参議院

参議院会議録情報 第001回国会 農林委員会 第11号

#1
第001回国会 農林委員会 第11号
  付託事件
○農地調整法の改正に關する陳情(第
 一號)
○物價是正及び肥料、作業衣、ゴム底
 足袋配給に關する陳情(第十號)
○農業保險法の改正に關する陳情(第
 十三號)
○農業復興運動に關する陳情(第十四
 號)
○水利組合費賦課に關する陳情(第二
 十二號)
○食料品配給公團法案(内閣送付)
○油糧配給公團法案(内閣送付)
○農業會の農業技術者給與國庫補助に
 關する陳情(第四十六號)
○農業會の農業技術者給與國庫補助に
 關する陳情(第五十一號)
○農業會の農業技術者給與國庫補助に
 關する陳情(第五十九號)
○農業會の農業技術者給與國庫補助に
 關する陳情(第六十一號)
○薪炭生産のあい路打開に關する陳情
 (第六十二號)
○茶業振興に關する陳情(第六十三
 號)
○農業用電力料金の引下げ及び換地處
 分經費の金額國庫助成等に關する陳
 情(第六十七號)
○東北及び新潟地方の特殊事情に立脚
 せる食糧供出對策改善に關する陳情
 (第六十八號)
○農林省所管の治山治水事業の一部移
 管反對に關する陳情(第七十號)
○農地委員會の經費を金額國庫負擔と
 することに關する陳情(第七十三
 號)
○林道飯田、赤石線開設に關する請願
 (第十七號)
○主食需給計畫の根本的改革に關する
 陳情(第七十四號)
○養蠶協同組合法の制定に關する陳情
 (第七十六號)
○農業會の農業技術者給與國庫補助に
 關する陳情(第七十七號)
○農業會の農業技術者給與を國庫負擔
 とすることに關する陳情(第八十
 號)
○農業會の農業技術者給與國庫補助に
 關する陳情(第八十四號)
○愛知縣豐川沿岸農業水利事業經費を
 國庫負擔とすることに關する陳情
 (第八十九號)
○農業會の農業技術者給與國庫補助に
 關する陳情(第九十一號)
○農業會の農業技術者給與國庫補助に
 關する陳情(第九十七號)
○農作物の「榮養週期栽培法」の普及
 實施に關する陳情(第百二號)
○農業會の農業技術者給與國庫補助に
 關する陳情(第百五號)
○農業會の農業技術者給與國庫補助に
 關する陳情(第百九號)
○蠶繭の増産に關する陳情(第百十五
 號)
○養蠶協同組合法の制定に關する陳情
 (第百十六號)
○農業會の農業技術者給與國庫補助に
 關する陳情(第百十九號)
○飼料配給公團法案(内閣送付)
○農業協同組合法案(内閣送付)
○農業協同組合法案の制定に伴う農業
 團體の整備等に關する法律案(内閣
 送付)
○函館營林局の管轄區域變更に關する
 請願(第五十四號)
○藥用人參試驗場設置に關する請願
 (第六十六號)
○米價改訂に關する陳情(第百二十八
 號)
○民有林野制度の確立に關する陳情
 (第百三十號)
○養蠶協同組合法の制定に關する陳情
 (第百三十一號)
○農作物の「榮養週期栽培法」の普及
 實施に關する陳情(第百三十三號)
○開拓者資金融通に關する陳情(第百
 三十八號)
○米穀供出に對する報奬制度の廢止竝
 びに肥料の配給に關する陳情(第百
 四十九號)
○農業會の農業技術者給與國庫補助に
 關する陳情(第百五十號)
○遲配主食の價格に關する陳情(第百
 五十二號)
○農産種苗法案(内閣提出)
○岩手縣下の三農業用水改良事業を國
 營とすることに關する請願(第八十
 八號)
○福島縣安達郡大山村内の開墾事業を
 中止することに關する請願(第九十
 五號)
○北海道てん菜糖業の保護政策確立に
 關する請願(第百二號)
○薪炭の價格に關する陳情(第百六十
 二號)
○農業會の農業技術者給與國庫補助に
 關する陳情(第百六十三號)
○食料品配給公團法に關する陳情(第
 百七十六號)
○農業會の農業技術者給與國庫補助に
 關する陳情(第百八十七號)
○農作物の「榮養週期栽培法」の普及
 實施に關する陳情(第百八十八號)
○農作物の「榮養週期栽培法」の普及
 實施に關する陳情(第百九十二號)
○市營競馬の施行に關する陳情(第二
 百二號)
○北海道開拓事業に關する陳情(第二
 百七號)
○岩手山ろく國營開發事業に關する陳
 情(第二百九號)
○農作物の「榮養週期栽培法」の普及
 實施に關する陳情(第二百十三號)
○農業會の農業技術者給與國庫補助に
 關する陳情(第二百二十號)
○未墾地の開拓事業に關する陳情(第
 二百二十二號)
  ―――――――――――――
昭和二十二年八月二十五日(月曜日)
   午後二時十一分開會
  ―――――――――――――
  本日の會議に付した事件
○農産種苗法案
  ―――――――――――――
#2
○委員長(楠見義男君) それでは只今から委員會を開催いたします。昨日を以ちまして質疑を終了いたしたのでありますが、これからこの法律案について討論に入りたいと思います。別に御發議もないようでありますから直ちに農産種苗法案につきまして採決をいたしたいと存じます。この法律案を原案通り……。
#3
○木檜三四郎君 ちよつと申上げたいのですが……。
#4
○委員長(楠見義男君) 討論ですか。
#5
○木檜三四郎君 討論じやありませんが、ちよつと採決前に意見を申上げたいと思います。實はこの案は、私は昨日申上げたように、いわゆる民法干渉で、本當は廢案にしたいのです。ただ官吏が自分の手を殖やすだけで、まじめな種苗業者の發達を阻害するだろうと思うのです。そうして價格はこれに向つて決定しておるわけですし、どちらかと言えば廢案にした方がよかろうと思つております。それで今日私共仲間でも相談をいたしました。とにかく新憲法の下において、餘り煩瑣な法律案を拵えるということも、以前ならば官僚が拵えたものならば何もかも通すというのが一つの情性であつたけれども、今日は國會獨自の立場で行かなければならんのですから、餘り煩瑣なこういうようなものは廢した方がいいのじやないかというふうな私共と同じ意見もありました。併しながら皆さんの御意向も報告をいたし、その結果、それならば惡質種苗業者に對して監督することは勿論だけれども、まじめな種苗業者に對しては、一々證票を附するとか、登録の手數とか、そういうようなことは簡素にする方法を取るように、當局者に特に決議の際附帶條件として申添えたらよかろう。そうしてやらんというと、まじめな種苗業者というものは、役人が來て煩瑣な手續をするのでいやになつてしまう。そこで發達を阻害することになりはせんかと、こう思うのであります。昨今は、皆さんも御承知のように、以前は種屋さんから直接買つたものが、府縣によつて違いましようが、場所によつては農業會が苗木を世話する、種物を世話する、而もその農業會が、從來農家が直接に種苗業者から買つたものよりも種は惡いのです。苗木も惡いのです。そういうような點もございまするから、むしろ農家というものは、從來通り我々の希望する種苗業者から買うことにした方がいいのが買えるというくらいこなつておるのであります。府縣によりましては、又種苗業者の惡い者もございましようが、そこで私共考えておりますのは、惡質事者に對しては特別にこの法案をやつてもよろしいが、まじめな良い業者に對しては簡素な手續を取る。ちよつとここに書いて見たのですが、「惡質種苗業者を取締るは勿論なるも、優良種苗家に對しては、登録その他煩雜の手續を簡素に受理するよう政府及び審議會を通して徹底せしめ、以て信用ある種苗家のまじめなる發達を阻害せざるよう特に注意すること」、いわゆるこの附帶の意味を付けてこの案を通すようにしたらどうか、場所によりましては種苗業者で随分ずるいのもおりますが、まじめな良い業者は店を信用を重んじますから、餘の惡いものは賣らんです。そういうような點からいたしまして、餘の煩瑣な手續をすると、まじめな種苗業者の發達を阻害することになりはせんかと思いますので、それでちよつとこんなものを書いて見たのです。この意味を汲んで頂いてこの案を通すことにしたらどうか、こういうことに私の同僚は決めました。別にそう大した問題ではありませんが、これだけ申上げて置きます。
#6
○委員長(楠見義男君) それは附帶決議ですか。
#7
○木檜三四郎君 そうです。
#8
○委員長(楠見義男君) 附帶條件を付けて贊成というわけですか。
#9
○木檜三四郎君 そうです。別に痛くも痒くもないのだから、これを附帶決議として嚴重に強調して貰いたいのです。
#10
○山崎恒君 只今木檜委員の方から附帶條件附きの御意見が出たのですが、少くとも法案として出します以上は、附帶決議でなく希望條件として、この内容については、私共も現在の農村方面における種苗の取扱については、只今木檜きんのおつしやるような、從來何代も種屋をやつておるというようなまじめな者はレツテルを持つておる。商標を持つて賣つておるというような種苗業者に限つては、發芽もよいし、又その品質も良いものを賣つておる。從いましてそのレツテルによつてもすでに相當市販を廣く求めておられるのでありまするが、最近の蔬菜、果樹類の事情からいたしまして、非常にこの種子、種苗を繞りまして不良な業者が横行しておるというような現状は、これはもう誰しも認めるところでありますし、殊に最近いわゆる都市におけるところの菜園の栽培者が非常に多いために、種苗の購買力は非常に旺盛になつておる。そうしてこの素人は、一坪菜園の耕作者は、種の良い惡いということは何ら知らないために、折角買つても發芽しないというような種が非常に横行しておるという現状である。こうした最近の事情を考えての取締規則と私共は考えておるのでおります。今日の現状からいたしまするというと、むしろ取締はもつと強化してもよろしいと、私共は惡質の種苗業者に對しては徹底的にもつと強化したところの取締をすベきだというように現状から照らして見ておるのであります。さような見地からいたしまして、この案に對しては全面的に私は贊成する者でありまするが、ただこの七條から十一條に係わるところの登録制の問題でありまするが、この問題については、とかく官僚と業者とが抱き合いをする虞れがこれには含まれておると、かように見られますので、その點に特に官僚陣におきましても、社會から疑惑を持たれないような登録の方法を嚴として取つて頂くことを希望いたして置きたい、かように思うのであります。さような意味合でこの法案については私はむしろ遲い感がする。尚種苗業者の取締については嚴重にして、取扱う面については何ら掣肘はせんでも、民主的にどなたでも届出れば種苗が取扱える。併しながら惡質な種苗を賣る者に對しては斷乎として取締るというような方針に出ることを希望いたしまして、この案に對して御贊成申上げたいと思います。
#11
○羽生三七君 只今木檜さんのお話の中に附帶決議というお話がありましたが、あのお話の内容を承わつておりますというと、私は附帶決議としてどうかと思う點が一つあります。それは何であるかというと、惡質な業者は取締つてもよろしいが、優良な業者には手心を加える。誰を以て優良なる業者と判定するかということは非常に大きな問題だと思います。それからもう一つは優良であるか惡質であるかを決定するには、やはりこの法案が出て見て檢査の結果でなければ分らないのであります。希望條件ならともかく、附帶決議としては私は今のところ多少曖昧の點があると思います。
#12
○委員長(楠見義男君) ちよつと木檜さんにお諮りしますが、先程おつしやつたのは、私が附帶條件ですかということを言つたものですから、そうだと言つてのですが、今羽生さんのお話からもお聽きになつたと思いますが、政府に對してこの法律運用上特に留意を必要とする點についての強い希望ということでも差支ないのじやないんでございましようか。
#13
○木檜三四郎君 そうですね。これは運用にかかるものですから……。
#14
○委員長(楠見義男君) ですからそういうふうに委員長としては取計らつて、又委員長報告等についても、その點をよく強調してやりたいと思いますが、それでよろしゆうございましようか。
#15
○木檜三四郎君 その點でよろしゆうございましよう。これはもう全くなんです。私共増産もやりますし、國家のためにもやります。養蠶家にいたしましても、やはり蠶を飼う者は種屋の家まで調べるのです。だから良い種屋ならば、やはりそこはお役人においても分りましようから、この點を斟酌して、この道には初めてのことですから、餘り煩瑣な手數を掛けるということは、種苗家の間に惡い一つの現象を與えはしないか、こう思うのです。
#16
○委員長(楠見義男君) 他に御意見ございませんか、それではこれから農産種苗法案について採決いたしたいと思います。原案通り可決することに御贊成の方は御起立を願います。
#17
○委員長(楠見義男君) 全會一致でございます。よつて本案は原案通り可決せらるべきものと決定いたしました。尚この前の開拓者資金融通法の時にも申上げたことでございますが、この法案について本會議で委員長が報告いたします場合には、多數意見者の方々の御了承を願うことになつておりますので、この前と同樣に、この法律案の内容、それから委員會における質疑の状況、それから先程來ございましたような希望の點、それから採決の結果、こういうことについて御報告いたしたいと存じますが、それで御異議ございませんか。
#18
○委員長(楠見義男君) それではそういうふうに取計らわせて頂きます。尚これもこの前と同樣でございますが、議院に對してこの委員會の審議の結果についての報告をすることになつておりますので、報告書に多數意見者の方方に署名をお願いすることになつておりますから、今事務の方から廻しますから、署名をお願いいたしたいと存じます。どうぞ續いてお願いいたします。
#19
○委員長(楠見義男君) それからこれからの本委員會の審議についてのお打合せでございますが、今までこの委員會に正式に付託されたものにつきましては、本日のこの法案で以て二つとも濟んだわけであります。これから豫備審査について豫備審査を付託されている法案について審議を始めるわけでございまするが、公園法については御承知のような徑過で、尚參議院内においても、衆議院との間においてもいろいろと折衝をすることが多いと思いまするので、公團法は姑く措きまして、皆樣も非常に御關心の深い協同組合法案が昨日から衆議院に掛つておりますが、この協同組合法案について豫備審査をいたしたいと思いますので、これは明日から始めたいと存じます。明日は午前に本會議がございますので、午後一時から始めて、これも日數は豫め豫定するわけに參りませんが、大體明日、明後日、二日くらい御勉強を願いまして、協同組合法の方を一つ豫備審査をいたしたいと思いますから、どうぞ一つ御了承願いたいと思います。それでは本日はこれにて散會いたします。
   午後一時二十六分散會
 出席者は左の通り。
   委員長     楠見 義男君
   理事
           木下 源吾君
   委員
           太田 敏兄君
           門田 定藏君
           羽生 三七君
           西山 龜七君
           岩木 哲夫君
           木檜三四郎君
           小杉 繁安君
           佐々木鹿藏君
           竹中 七郎君
           宇都宮 登君
           岡村文四郎君
           河井 彌八君
           島村 軍次君
           寺尾  博君
           徳川 宗敬君
           藤野 繁雄君
           松村眞一郎君
           山崎  恒君
           板野 勝次君
  政府委員
   農林政務次官  井上 良次君
  説明員
   農林事務官
   (特産課長)  村田 朔郎君
   農 林 技 官 加藤  要君
ソース: 国立国会図書館
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