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1975/01/26 第77回国会 参議院 参議院会議録情報 第077回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第3号
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1975/01/26 第77回国会 参議院

参議院会議録情報 第077回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第3号

#1
第077回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第3号
昭和五十一年一月二十六日(月曜日)
   午前十時二十五分開会
    ―――――――――――――
  出席者は左のとおり。
    委員長         稲嶺 一郎君
    理 事
                岡田  広君
                佐藤 信二君
                鈴木美枝子君
                相沢 武彦君
    委 員
                林田悠紀夫君
                亘  四郎君
                対馬 孝且君
                戸叶  武君
                野田  哲君
                小笠原貞子君
                立木  洋君
                喜屋武眞榮君
   国務大臣
       国 務 大 臣
       (総理府総務長
       官)
       (沖繩開発庁長
       官)       植木 光教君
   政府委員
       沖繩開発庁総務
       局長       山田  滋君
       沖繩開発庁振興
       局長       井上 幸夫君
   事務局側
       常任委員会専門
       員        伊藤  保君
   説明員
       通商産業省産業
       政策局沖繩国際
       海洋博覧会管理
       官        増山 孝明君
       資源エネルギー
       庁長官官房海洋
       開発室長     志賀  学君
       建設省都市局公
       園緑地課長    三好 勝彦君
    ―――――――――――――
  本日の会議に付した案件
○沖繩及び北方問題に関する調査
 (昭和五十一年度沖繩及び北方問題に関しての
 施策に関する件)
 (派遣委員の報告)
 (沖繩国際海洋博覧会会場の跡地問題に関する
 件)
 (松岡沖繩開発政務次官問題に関する件)
    ―――――――――――――
#2
○委員長(稲嶺一郎君) ただいまから沖繩及び北方問題に関する特別委員会を開会いたします。
 沖繩及び北方問題に関しての対策樹立に関する調査を議題とし、まず植木長官より、昭和五十一年度沖繩及び北方問題に関しての施策について所信を承りたいと存じます。植木長官。
#3
○国務大臣(植木光教君) 沖繩及び北方問題についての所信の一端を申し述べたいと存じます。初めに沖繩の振興開発について申し上げます。
 沖繩の本土復帰を記念する国家的大事業であります沖繩国際海洋博覧会が、先般所期の目的を達成して無事終了の運びとなりました。この開催を契機として、国、地方公共団体、民間を通じて各種社会資本の整備が行われましたが、これらは今後における沖繩の振興開発を推進する上できわめて大きな役割りを果たすものと期待されます。
 したがって、今後の沖繩はこれらの成果の上に立って、いよいよその特色ある自然や地理的条件を生かして、真に社会的経済的に自立的発展が達成できるような諸条件を整備し、明るい豊かな県づくりに向かって一層拍車をかけていかなければならないと存じます。
 そしてこの明るい豊かな県づくりのためには、特に一つの産業に偏ることなく、各産業をバランスのとれた形で総合的に振興することが不可欠であると考えております。
 ところで、今日の新しい経済情勢にかんがみ、現在全国レベルで昭和五十年代前期経済計画、第三次全国総合開発計画等の策定作業が進められておりますが、沖繩振興開発についても、復帰四年近くを経過するに当たり、新しい視点からその中期的展望の作成に取り組んでおります。
 今後はこの展望を踏まえて、振興開発計画の基本目標を達成するため、産業の振興、各種社会資本の整備、社会福祉の拡充、保健医療の充実等に、総合的な努力を結集してまいる所存であります。また、本島に比べ立ちおくれが目立つ沖繩の離島につきましても、その多様性に配慮したきめ細かい施策を講じてまいりたいと思います。
 なお、海洋博跡地の利用につきましては、海洋博開催を記念するにふさわしい国営公園として整備するように基本構想を検討しているところであります。
 追って御審議を願います昭和五十一年度の予算案におきましても、以上のような諸点を十分配慮して編成いたしたつもりでございます。
 沖繩を取り巻く情勢には今日なお厳しいものがありますが、政府としては海洋博の終了を新しい出発点と考え、心を新たにして沖繩の振興開発と歴史的沿革から沖繩が抱えている種々の問題解決のため全力を傾け、この上とも格段の努力を図ってまいりたいと存じます。
 次に、北方領土問題について申し上げます。
 北方領土すなわち歯舞群島、色丹島、国後島及び択捉島の四島は、歴史的に見ても、国際法に照らしても明らかにわが国の領土であり、これら四島の返還は全国民共通の悲願であります、
 御承知のように、昭和五十年一月に行われた日ソ会談の合意に基づき、本年一月九日、ソ連のグロムイコ外務大臣が来日し、宮澤外務大臣との間で、平和条約締結のため継続交渉が行われ、また、三木内閣総理大臣との間でもこの問題についての話し合いが行われました。
 これらの会談においてわが国は、国交回復すでに二十年、日ソ永遠の善隣友好関係を確立するためにも、いまや北方領土問題を解決して平和条約を締結すべき時期であるとして、北方四島の一括返還を強く求めたのでありますが、遺憾ながらこれに対するソ連側の態度は依然として固く、結局、平和条約の早期締結を目指して、なお交渉を継続することとなった次第であります。
 政府としては、わが国固有の領土である北方領土の復帰を実現して日ソ平和条約を締結するという従来からの方針を堅持して、今後とも忍耐強く対ソ交渉を続けていく考えであります。
 わが国の正当な主張を貫いて外交交渉を成功させ、宿願である北方領土の復帰を実現するためには、何よりも盛り上がる国民世論の支持が必要であります。
 このため、政府においては、国民一人一人に北方領土問題に関する理解と認識を深めていただくとともに、従来から積極的に御協力をいただいてきた関係諸団体との連絡提携をより緊密にして地方における住民運動の盛り上がりを図る諸措置を講ずるなど、世論の喚起と結集について一段と努力を払ってまいる所存であります。
 ここに、沖繩及び北方問題に関する所信の一端を申し述べ、各位の御理解と御協力を切望する次第であります。
#4
○委員長(稲嶺一郎君) 次に、先般行いました沖繩派遣につきまして、派遣委員より報告を聴取いたします。鈴木君。
#5
○鈴木美枝子君 御報告申し上げます。
 沖繩問題の対策樹立に資するため、古賀雷四郎委員長、稲嶺一郎、相沢武彦両理事、戸叶武、小笠原貞子、柄谷道一の各委員と私の七名は、去る一月十日から十三日までの四日間、沖繩県下を訪問し、現地の実情を調査してまいりました。
 現地におきましては、沖繩総合事務局、沖繩振興開発金融公庫から所管概況等当面の諸問題について、また沖繩県より離島振興対策の現況、振興開発計画の実施状況、海洋博跡地利用計画、失業及び雇用対策の現状、軍用地の返還及び跡利用の状況と地籍問題県、市町村の財政状況、私立学校及び県農林水産試験場の現況についてそれぞれ説明を聴取し、さらに北部市町村長会、八重山支庁、石垣市、竹富町、宮古支庁、宮古市町村会からも当面する行財政上の諸問題について説明を聴取いたしました。
 また、海洋博会場、石垣島内の熱帯農業研究所及び宮良川地区国営土地改良事業現場、パイン工場、川平湾真珠養殖場、宮古島内上野村実験農場、地下ダム予定地、精糖工場等について、時間の許す限り視察を行いました。
 沖繩が本土に復帰してはや三年有半が経過しましたが、この間、沖繩では復帰記念特別事業として全国植樹祭や若夏特別国体が、そして国際海洋博覧会が開かれましたが、その博覧会も去る一月十八日にはその幕を閉じました。この間、沖繩では本土との格差是正のため振興開発計画に基づく社会資本の整備、社会福祉の充実、産業の振興開発等の事業が進められ、特に海洋博関連事業を中心とした道路、空港、港湾、生活環境施設の整備は沖繩の振興開発を推進するための社会資本の整備にも大きく貢献するものと期待されておりますが、一方では、いまなお戦後処理としての未解決の問題や失業対策、離島苦の解消、地方行財政の強化などの数多くの難問を抱え、さらに、産業構造の面において、第一次産業の衰退、第二次産業の停滞、そして第三次産業の肥大化という構造的な脆弱性を内包し、その体質の改善を遂げ得ないままに、海洋博後の厳しい状況を迎え、県、市町村ともその対策に苦慮しており、実情の説明に添えて多くの要望や意見が私どもに寄せられました。
 詳細につきましては、別に報告書を提出いたしますので、会議録に掲載してくださるよう委員長においてお取り計らい願いたいと存じます。
 最後に、今回の調査に御協力いただきました関係当局並びに沖繩県民の方々に感謝の意を表明いたしまして、報告を終わります。
#6
○委員長(稲嶺一郎君) 以上で派遣委員の報告は終了いたしました。
 なお、ただいま御報告がございましたが、別途詳細にわたる報告書が提出されておりますので、これを本日の会議録の末尾に掲載いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#7
○委員長(稲嶺一郎君) 御異議ないと認め、さよう取り計らいます。
    ―――――――――――――
#8
○委員長(稲嶺一郎君) これより調査に入りますが、ただいまの派遣報告にもありました沖繩国際海洋博も、すでに去る十八日をもって終了し、現在その会場の跡地問題が大きな問題として結論を迫られております。そこで本日は、時間の関係等もありまして、特にその跡地利用問題に観点をしぼって調査を行うことといたしたいと存じます。
 それでは質疑に入ります。質疑のある方は順次御発言を願います。
#9
○戸叶武君 植木長官の所信表明並びに委員長のいまの説明でわれわれは了承しておるのでありますが、沖繩国際海洋博後の問題にしぼって、特に跡地の問題をめぐってきょうは論議をするということでありますが、それに入る前に、このような重大な、政府認識においても、「沖繩を取り巻く情勢には今日なお厳しいものがありますが、政府としては海洋博の終了を新しい出発点と考え、心を新たにして沖繩の振興開発と歴史的沿革から沖繩が抱えている種々の問題解決のため全力を傾け、この上ともに格段の努力を図ってまいりたいと存じます。」と、この御見解はごもっともでありますが、いま政府において、国会から起用しているところの政務次官の言動は、まさに真っ向からこの趣旨に反する軽率にして無責任な言動だと思いますが、今日政務次官が、立川談志こと松岡政務次官がこの席にお見えになりませんが、それはいかなる理由からでしょうか。
#10
○国務大臣(植木光教君) 本日ここで新政務次官がごあいさつをすることになっておりましたが、先ほど理事会において御協議をいただいたというふうにお伺いをいたしておりますが、松岡政務次官が、去る土曜の夕方でございますが、私といろいろ協議をいたしました際に、政務を最優先をして今後沖繩県づくりに努力をいたしたいという意向の表明がございました。しかしながら、御承知のとおり、演芸関係の仕事をいたしておるという実情がございまして、この問題をどういうふうに処理をしていくかということについて、本日午前中、時間をかしてほしいという申し入れがございました。
 すなわち、現在行っております演芸活動が、すでに契約に基づいて行っているものがあり、また、その他の活動につきましても、いろいろ相手があることでございますから、その相手とのいろいろな交渉、協議というのに時間をかしてほしい、こういうことでございました。したがいまして、私はその点について了承をいたしまして、今朝も連絡がございましたけれども、ただいまその点について協議検討をしているということでございますので、本日ここでごあいさつをする機会をまだ持っておりませんことを御理解、御了承をいただきたいと存ずるのでございます。
#11
○戸叶武君 政務次官を俗に副大臣などと称しておりますが、明らかに政府機関の中において重要なポストであります。大臣がいろいろな事業との関係を断つという慣例になっておるので、少なくとも政務次官を採用する場合に、そのことは三木内閣の姿勢としてはけじめがはっきりしているはずです。いまさらここに至って植木大臣が、その自分の個人の後片づけの問題に対して了承を与えたということになると、問題はあなたの責任になります。内閣の政治姿勢というものがいかにでたらめであるかということを世間に露呈することになります。その点を、大臣は果たしてそのような了承を与えたかどうかを改めて私は聞きたいと思います。
#12
○国務大臣(植木光教君) 松岡政務次官が就任をいたしました際に、私はまず、沖繩県の持っておりますいろいろな歴史的な沿革でございますとか、現実の沖繩県の実情、将来にわたる展望、あるいは沖繩県の方々の県民感情につきまして十分説明をいたしました。御本人も、すでにこの沖繩及び北方問題特別委員会の理事として、沖繩県について勉強をしているという体験もありますし、また、沖繩県に数回にわたって行っているということでもございましたので、私は、さらに沖繩県の実情を的確に把握をして、私を補佐しながら、沖繩県の振興開発のために沖繩県民の心を心として努力をしてもらいたいということを要請をいたしました。
 さらにその際、政務次官に就任をいたしました以上、その他の演芸に関する活動等につきましては自粛をしてもらいたいということを要請をいたしたのございます。先般、沖繩県の海洋博覧会の閉会式に臨みますまでもいろいろ沖繩県の実情について勉強をしていたと存じますが、その間、政務に支障を来たすというような事実はございませんでした。
 しかしながら、今回このような問題が起こり、さらにまた、去る先週の決算委員会に欠席をしたという事実もございまして、これについてのいろいろな御批判が起こってきたわけでございますので、私は改めて政務次官としての政務に対する取り組みの姿勢について強い注意をいたしまして、本人も政務最優先でこれから努力をしていくということを約束をいたしますとともに、先ほど申し上げましたような問題の処理を早急にいたしたいという申し出でございます。したがいまして、先ほど申し上げましたように、きょうまで検討の時間を与えたというのが実情でございますので、その点御理解をいただきたいと存ずるのでございます。
#13
○戸叶武君 私は、政治家の常識として、きょう政務次官が出席しないのは、この前問題を起こしたとき二、三日で自分は対処するということを新聞にも言明しているので、辞表を提出したのできょうは来ないのか、それとも内閣で罷免したので来ないのかとばかり思っていたが、いまのようなそらぞらしい弁解は聞いちゃいられないです。これは改めて私たちが追及いたしますが、現地の喜屋武さんもきょうは質問しますし、決算委員会でもすでに問題にしておりますから、この問題は喜屋武さんにでも、現地がどのように憤りを発しているかということを政府にやはり身をもってそれを受けとめさせないと、そらぞらしいことばかり言っているのが三木内閣の一つの政治性格になっておりますから、きょう長官が所信の中においてあれほど烈々として沖繩問題の重大性を説いているのに、コメディアンだからといって、こっけい至極で、恥も外聞もなく、世間に話題を散らまけば自己の存在の意義が認められるとでも思っているような人間を政務次官に起用した政府の態度そのものに問題があるのですから、もう少し、弁解の方法はいろいろあるでしょう、弁解でなくて、三木内閣における政治姿勢はいかなるものか、国会並びに現地とのパイプの役割りをしなければならない政治家の役割りはいかなるものであるかということを私は明確に後でしてもらいたい。私はあなたから、いまのような答弁はナンセンスですから、答弁としてもそれほど重要視して聞きません、ああそうといって聞きおく程度でありますが、こういうふざけた態度では、今後三木内閣の姿勢というものは疑われます。
 それで、改めていま沖繩海洋博以後の問題、特に跡地の問題にしぼって時間がありませんから質問いたしますが、沖繩国際海洋博記念公園そのものは海洋博の区域九十万平方メートルのうち七十万平方メートルを使うということでありますが、あとの二十万平方メートルはどのような使い方をするんですか。
#14
○政府委員(井上幸夫君) ただいま御質問のございました問題についく事務的な問題でございますので御答弁申し上げます。
 沖繩海洋博会場九十万平米のうち七十万平米を記念公園といたし二十万平米を除外いたしましたのは、これは県におきましてその部分について独自の利用計画がございますので、これを尊重して除外いたしましたわけでございます。内訳で申し上げますと、県で事業を行っておりますエキスポランドの部分、ロイヤルビューホテルの部分、エキスポポートの部分、それからいわゆる迎賓館区の部分、そのほか若干県道用地その他の部分もございまして、これらの部分を公園区域から除外いたすこととしております。
#15
○戸叶武君 ヨット場や迎賓館の利用はどういうふうにしていますか。
#16
○政府委員(井上幸夫君) 俗称BG財団と称するブルーシー・アンド・グリーンランドという財団がこの地域におきまして青少年その他の交流施設として利用するという計画ができておりますので、これを外してございます。
#17
○戸叶武君 BG財団の内容、性格はどのように規定されておりますか。
#18
○政府委員(井上幸夫君) 財団法人でございます。
#19
○戸叶武君 財団法人のその資金はどういうふうに賄われていますか。
#20
○政府委員(井上幸夫君) 船舶振興会の基金によって事業がなされるということでございます。
#21
○戸叶武君 額はどの程度ですか。
#22
○政府委員(井上幸夫君) 県と通産省との間で計画がなされておりますので、沖繩開発庁といたしまして詳細は承知しておりません。
#23
○戸叶武君 ボート競走というようなギャンブル類似のことには関係はいたしませんか。
#24
○政府委員(井上幸夫君) 事業そのものはギャンブルとは関係ございません。
#25
○戸叶武君 船舶振興の名によって、事実上ギャンブル行為がなされているような面も多々あるようですが、そういうことのないようにお願いします。
 それから、迎賓館を青少年交流の場とするということでありますが、そういうような規模はどういうふうに構想されておりますか。
#26
○政府委員(井上幸夫君) 土地として利用いたします面積は、約四万平米でございます。
#27
○戸叶武君 土地だけでなくその構想は。
#28
○説明員(増山孝明君) 通産省でございますけれども、いわゆるBG地区は県の方に、もともと県有地でございますので、海洋博協会が博覧会終了後県の方に返還するということになっておりまして、県有地になるわけでございます。
 それで、その使用計画につきましては県の方がBG財団と協議して決めるということになっておりまして、通産省ではその内容についてはタッチいたしておりません。ただ、方向といたしましては、先ほど振興局長お答えになりましたように、青少年を中心とした海洋訓練の場として使用するという基本的な方針が決定していると聞いております。
#29
○戸叶武君 政府と民間出展のうちから、政府出展の水族館、海洋文化館、人工ビーチを含む公園、国際三号館というふうなものを残すということですが、これはどのような方法で残しますか。
#30
○政府委員(井上幸夫君) 水族館、海洋文化館、海浜公園、沖繩館それから国際三号館等を公園の施設として残すという基本的な考え方でございます。したがいまして、それに必要な整備を伴いますならば、当然公園の事業費の一部として整備をいたします。
#31
○戸叶武君 県の出展した沖繩館、これはどのように今後県の方で取り扱われますか。
#32
○政府委員(井上幸夫君) 県民の負担と一部の寄付によってつくられた建物でございますので、この運営につきましては沖繩県の御判断に従うということでただいま考えております。
#33
○戸叶武君 それから国際海洋博展覧会場本部のビルは、あれはどういうふうに取り扱われます。
#34
○政府委員(井上幸夫君) 当該この公園につきましては、国の管理でございますが、実務上は管理財団を新たにつくりまして、これに委託をするということを予定しております。したがいまして、この協会本部ビルにつきましては、この管理事務のための事務棟として使う予定にいたしております。
#35
○戸叶武君 別の管理財団というのは、国と県の出資によってつくり上げられるものですか。
#36
○政府委員(井上幸夫君) 近く御審議をいただくことになっております五十一年度予算におきまして、国はこの財団のために基金といたしまして一億円の出損行為をいたすことにしております。私どもの予定は、沖繩県がほぼ同額の出損行為をしてくれるということを前提にして物事を考えております。
#37
○戸叶武君 一番中心になったあのアクアポリスの残し方は、政府出展として通産省の管理下に置かれているということでありますが、海の中にどういうふうにして残すのか、また、台風等の場合においては移動することもあり得るんでしょうが、公園の中に残す施設として一番大きなものだと思いますが、どういうようにこれは対処しておりますか。
#38
○説明員(志賀学君) お答えいたします。
 アクアポリスにつきましては、きわめて特殊な施設であるということで、公園の施設としては残さないということになっておりますが、県の方からきわめて存続について強い御要望がございまして、通産省といたしましては県の御要望に沿いましてアクアポリスをあの海域に存置するということで、現在具体的にどういう形で残すかいうことにつきまして県といろいろ協議中でございます。
#39
○戸叶武君 公園整備費は五十一年度初年度、五年間の予定であって、初任度はどれだけ、五年間にどれだけというぐあいに出す予定でありますか。
#40
○政府委員(井上幸夫君) 公園計画の詳細は、ただいま建設省で学識経験者をお集めいただいて検討中でございますけれども、現在までの大ざっぱな見積りによりますと、記念公園の整備事業として約五十六億円ぐらいの経費が必要となるのではないかと考えております。そのうち沖繩県――土地は御承知のように沖繩県の県有地が大部分でございますので、それを国有に肩がわりする経費が二十四億程度含まれております。
#41
○戸叶武君 まあ時間がまいりましたのでこれ以上質問をすることを打ち切りますが、先ほどの政務次官の問題で腑に落ちない点は、きょうも何か新聞記者会見をしてから云々と言いますが、一体政務次官は新聞記者に任命されたものですか。政府が任命したものじゃありませんか。国会の委員会なら委員会で問題になっているときに、その場には出てこられないで新聞記者会見をして意思を表明するというやり方は政務次官の言動としてあるまじき行為じゃありませんか。それまであなたはお許しになったんですか。国会軽視だし、政府はばかにされています。
#42
○国務大臣(植木光教君) 新聞記者会見を行うということは先週の末に……
#43
○戸叶武君 どっちが先なんです。
#44
○国務大臣(植木光教君) 行われました新聞記者会見において本人が言明をしたところでございますけれども、今後の政務次官としてのあり方につきましては、記者会見の前に当然私に報告があるというふうに考えているのでございまして、これは当然私にこのようにすると、いたしたいという意見表示があってから新聞記者会見が行われるというのが当然であります。
#45
○戸叶武君 コメディアンとしての商売人だから、前からの契約があるんでこうこうだという前には説明があり、今度は新聞記者の人と約束があるからこうだということがある。それはそれに対してそれなりの一つの話し合いも可能だと思いますが、一体国会を重視しているのか、コメディアンとしての商売の場を重視しているのか、また、新聞記者の人たちとの間に問題が沖繩でも起きたんであるから、そのことも重視しておりますが、国会の、それは時間をずらすなり何なりしてもできると思うんです。国会の委員会の場には商売のことの前の契約があるからと思ってコメディアンとしてそっちの方に出、また、新聞社の人たちとは前からの話し合いがあったということじゃ、とてもそんな不まじめな、進退が不明確な人を政務次官としてわれわれは相手にできませんから、次官を政府はどのように処理しても、社会によっては委員会でそのような政務次官を、政府が処理できないんならこちらからボイコットの前例を開くこともあり得るという私は警告を委員会から出さざるを得なくなると思いますから、一応そういう意見は私だけの意見として出したのでは失礼ですけれども、政府のそういう怠慢な処置の仕方に対しては不満を表明して、私の質問は一応ここで打ち切ります。
  〔委員長退席、理事岡田広君着席〕
#46
○理事(岡田広君) 委員長が質疑がある由でございまして、御指名がございましたので、暫時私が委員長の職責を果たさしていただきます。
 質問を続行いたします。
#47
○稲嶺一郎君 時間がございませんので、ごく総括的な質問をいたします。
 私は、海洋博の最初のときから関係いたしましたので、これの成り行きにつきましては非常に深い関心を持って今日までまいっておりました。
 今回の「海――その望ましい未来」をテーマにいたしました国際海洋博も、オイルショックやら、あるいはインフレ、不況等、非常に厳しい環境の中で一時は私どもどういうふうなことになるかということを心配しておりましたが、入場者の数が百万も下回ったということもございますが、しかし、この間において政府がずいぶん努力をされた、また、世界の三十六ヵ国の国々が参加をされて、非常に熱心にこの問題に協力をした。この意味におきまして、私は無事に半年間の会期を終えたということに対して心から喜んでいるものでございます。
 この海洋博は、国民及び世界の海に対する理解を深め、海の可能性を広げる契機にするとともに、沖繩経済振興の基盤をつくることをねらいとしたものでございますが、その視点から見た場合、私はこれらの目標を十分に満たしたのではないかというふうに考えております。
 第一は、上水道、道路、空港、港湾等、本土に比べて立ちおくれておりました社会資本が短期間で整備拡充されたこと、この点につきまして私ども非常な懸念をいたしておりました。本土におきましては、こういった大きなプロジェクトは七年もかかるということがいわれておりますが、わずかな期間でやったということ。
 また第二は、海洋博関連の投資総額は三千二百億円、これは一般の方も含めましてでございますが、それに伴う観光収入が約九百億円に上った。これら膨大な収入によりまして沖繩の所得水準がずいぶん上がっておりまして、非常な不景気の中において沖繩県が不況の波をもろにはかぶらなかった。この点についても私は評価をいたしております。
 それから第三に、世界の人々に沖繩を紹介し、お互いに理解を深めることができた、これらプラスの面は私は高く評価をされていいのじゃないかと思っております。同時に、相対的にいいまして、沖繩海洋博は沖繩だけでなく、日本全体及び世界にも私はそれなりの貢献をしたものだというふうに考えております。
 そこで、海洋博の主管省庁であった通産省におきましては、これらの悪条件を克服してこの海洋博を終わらせたのでございますが、私はこれに対して高く評価するものでございますが、往々にして、後は自分は知らぬということもありがちなものでございますが、これにつきましては、通産省において十分今後のフォローアップをしていただきたい。そして、この海洋博が沖繩の振興計画、それから海の将来の世界との関連において十分な役割りを今後とも果たし得るよう御尽力を願いたいというふうに存ずる次第でございます。
 次に、多額の公共投資等によりまして、沖繩の経済振興の基盤整備はある程度進んだのでございますが、今後はこの跡利用をどうするかが最大の課題でございます。私は、去る十二月十七日の本委員会におきましても、長官に、この跡利用問題につきましてお尋ねしましたが、次の点について重ねて長官にお尋ねいたしたいと存じます。
 第一に、先ほど申しましたように、膨大な公共投資による社会資本の充実と、今後の振興開発計画とをどのように結びつけていこうとされておられるか。
 第二に、海洋博に対する民間のホテル、船舶等の過剰投資に対する具体的対策をどういうふうに考えておるのか。
 第三は、今回の海洋博に外国の代表者の方たちが参加することによって、沖繩の海を知り、東シナ海と太平洋の間に横たわる沖繩の地理的条件というものを十分理解されたように思われるのでございます。
 そこで、せっかく海についての国際的祭典を開いたのでございますから、単に記念公園に終わらすことなく、この中に海洋に関する国際的機関、すなわち、国際海洋研究所なるものをつくるべきではないかというふうに私は考え、また、これが今回の博覧会開催の意義とも十分なる関連があるものと存ずる次第でございます。このことにつきまして、先般、私はフランスのクネクソ研究所のリフォー理事長とも十分意見の交換を沖繩のホテルにおいてやったのでございますが、彼は、こういう国際研究所が沖繩に設置されるということは非常に世界的に見て意義がある。フランスにおいても、もしそういう機関ができれば十分全面的にこれに協力したいという申し出を私にやっているのでございます。この国際海洋研究所の設立についてどういうふうにお考えになっておられるか、あわせてこの三点について長官にお尋ねいたしたいと存じます。
 次に、記念公園の建設計画につきましては建設省が担当しておられ、二十九日には、仄聞するところによりますと具体的構想が出るかもしらないということを聞いております。本委員会を本日早急に開いたのもそこにございますので、建設省に、この基本計画がどういうふうに進行しておるか、最終的にはどういうふうになる予想か、これを承りたいと存じます。
 以上、長官、建設省にお尋ねするのでございますが、まあ時間の都合もございますので、よく要点をはっきりと御報告をお願いいたしたいと存じます。後、また具体的な問題につきましては、自民党の佐藤先生からあることでございますので、よろしくお願いいたす次第でございます。
#48
○国務大臣(植木光教君) 海洋博覧会につきましての御評価は私どもの認識とほとんど同じでございまして、いろいろ一部御批判がございましたけれども、無事にその成果を果たせましたことを私どもとしては喜んでいるところでございます。
 なお、この間に投資せられました公共投資というものが、今後の沖繩振興開発の上におきまして、社会基盤として、あるいは観光基盤として非常に大きな役割りを果たすであろうということを私どもは強く期待をいたしているのでございまして、これは私どもの施策の上におきまして大いにこれらの基盤を活用をいたしまして、県の産業振興及び県民の生活向上のために役立たせてまいりたいと考えております。
 なお、本年度の末期までに中期的な振興開発についての展望作業を終えることになっておりますので、ただいま申し上げましたような観点から、今後沖繩の振興開発を精力的に進めてまいりたいと決意をいたしているのでございます。
 二番目の、ホテル等いわゆる観光施設が非常に多く設備されたわけでございますが、これは私どもといたしましては大いに活用をいたしたいと存じます。現在まで北部が取り残されておったというような点がございますので、記念公園を中心といたしました産業面での振興、これは観光も含むわけでございますが、それを図りますとともに、沖繩県全体を本島の北部、中南部、さらに宮古、八重山にかけまして大きな広域観光圏として、これから多くの人々に、沖繩の美しい自然でありますとか文化財でありますとか人情に触れていただきたいと考えておりますので、その点で努力をいたしてまいりたいと存じます。
 それから三番目の、海洋研究所の点でございますが、すでに稲嶺委員長から昨年の委員会におきましても御提言がございましたので、私どもといたしましては、たとえば事務次官をナポリにございます海洋研究所に直接視察に派遣をいたしまして、沖繩県で海洋研究を行うならばどのような構想が成り立つかというようなことも勉強させたりなどしたのでございます。しかし、率直に申しますと、現在の水族館でありますとか海洋牧場の施設を高度な学術研究のための研究施設としてそのまま活用し海洋研究所を設立するということについては限度がございまして、少し無理があるというふうにも考えているのでございます。しかし、沖繩県におきます海洋研究の推進につきましては、ちょうど五十年度に琉球大学の理学部に海洋学科を設置いたしましたほか、五月には海洋博会場に近接いたしました本部町の瀬底島に理学部付属臨海実験所を開設いたしまして研究実験を開始し始めたところでございます。当面、私どもといたしましては、これらの学科及び実験所の整備拡充に努力をすることを考えていきたいと存ずるのでございます。これを充実させながら、ただいまお話がございましたように、国際的な規模での海洋研究所ができますならば、今後の、沖繩県のみならず、わが国及び世界の海洋開発につきまして大きな役割りを果たすであろうということは十分私どもも展望いたしているのでございまして、しばらく時間をおかしいただきたいということをお願いを申し上げたいと存じます。
#49
○説明員(三好勝彦君) 建設省でございます。
 ただいま御指摘の記念公園の計画につきましては、現在建設省におきまして基本計画策定調査委員会を設置いたしまして、これは現地視察を昨年十一月に行いました後、第一回を十一月二十五日に開催しているわけでございますが、その後、小委員会の開催、さらに、近く御指摘の一月二十九日に第二回目の委員会を開催する予定でございます。
 この第二回目の委員会におきましては、基本構想の案を出す段階でございまして、これが出されました後、さらに数回の小委員会が開催されました後、三月上旬を目途に基本構想を固めてまいりたい、このようなスケジュールで考えているわけでございます。
#50
○稲嶺一郎君 一つ私が要望をしたいのは、ぜひこの海洋博の跡利用というものを沖繩の振興計画と完全につないでいただきたいという問題と、沖繩の海というものを世界的につないでもらいたいということ、二つでございます。
 それから建設省にお願いいたしたいのは、私、沖繩の委員である高良鉄夫君、前の琉球大学の学長でございますが、彼ともいろいろな打ち合わせをしたんですが、余り意見が聞かれないような向きもあるんじゃないかという感じを彼との話し合いで受けたので、この点十分に現地の意見を尊重していただくよう要望いたしまして、これで私の質問を終わりたいと存じます。
  〔理事岡田広君退席、委員長着席〕
#51
○佐藤信二君 今回の海洋博は一応成功裏に終わったということであります。これは関係各位の御努力ということに心から深甚の敬意を表するわけでございますが、しかし一方、初めに予定した四百五十万という参加者に対して実際的には三百四十八万というふうに百万人の落ち込みがあったということ、これはいろんな実は悪条件が重なったことだとは思いますが、その中で私はどうしても抜くことができないのは、沖繩県というのが地理的に非常に遠隔地にあるという、そうした地理的悪条件にあったということではないかと思うわけであります。
 そこで、この問題は今後の沖繩の開発という乙とに関しても絶対に避けることができない問題であります。要するに、他府県と沖繩県との間には太いパイプがないという実はこの一言に尽きるのではないだろうか。ということになりますと、やはり今後の振興策としては、一番、沖繩への窓口である航空路、航空運賃というもの、これに対する助成というようなこと、これを真剣に今後考えてもらわなければいけないんではないだろうかと思いますし、また、他府県で見られるように国や国鉄というような公共の機関がない、輸送機関がないということによるわけですから、こういう点を実は今後の問題として大きく取り上げていきたいと思います。
 本日は時間がございませんので、この問題は後の委員会に譲ることにいたしまして、きょうお聞きしたいのは、今回の海洋博の跡地利用に関して、施設の中でもって残すものと残さないものとがあるように聞いておりますが、どういうものを残しどういうものを残さないかという基準を一応お聞きしたいと思います。
#52
○政府委員(井上幸夫君) 存置いたします施設は水族館、海洋文化館、海浜公園、沖繩館、国際三号館、それから別の意味で協会本部ビルでございます。これが、ただいまのところ沖繩県を交えまして関係者が長く協議いたしましたところの結果でございます。この考え方の基準といたしましては、公園にふさわしき施設ということを基本の考え方といたしまして、かつ、つくられましたときにそれが恒久建築物としてつくられているものかつくられていないものかということを一応の基準として振り分けてございます。
#53
○佐藤信二君 いまの局長の説明がございましたが、あの中で実際的に最も人気があったのは水族館でありアクアポリスでありますが、同時に、三菱館また日立館といった民間の施設も大変に人気があったというふうに実は新聞紙上報道しておりますが、こうしたものを残すというふうな御計画はございますか。
#54
○政府委員(井上幸夫君) 御指摘のように、一番人気のございましたのは水族館とアクアポリスでございまして、水族館は公園施設としてふさわしきものでございますのでこれを残す。それからアクアポリスは公園施設とは扱い得ませんけれども、これは別の形でただいま残すということになっております。企業館につきましては、全体の公園の中に建物の占めるべき割合というものが、これはぴしゃりと決まったものはないかと心得ますけれども、公園というものはやはりある程度のオープンスペースが絶対に必要であるということが一つ。それから、建築物の性質その他を考えまして、御指摘の三菱館等は当初予定どおり撤去していただくという方向でございます。
#55
○佐藤信二君 自然公園、記念公園ということで残すということは、やはり多くの動員ということを前提としておると思うわけであります。そうしますと、海洋博開催中に人気のあった施設というものはやはりその対象というふうにお考えになった方が私はいいではないかと思うわけでありますので、この点を再検討していただきたいという私の要望を申し上げ、そして同時に、実際的には八月まであのまま閉鎖するというか、その間に整備をするというふうに実はお聞きしておるわけでありますが、その中において、一部だけでも早目にオープンしてもらいたいという要望が現地で大変強いわけでありますが、この点に関してはどういうふうにお考えでございますか。
#56
○政府委員(井上幸夫君) 海洋博閉会後六ヵ月間は、ごく一部のエキスポランドの地域を除きましては海洋博協会が管理をいたしておりまして、その後になりまして、それぞれしかるべき跡利用機関に当該施設が引き継がれる、こういうのが基本の扱いでございます。
 ただいま御指摘のございましたように、現地におきまして、ことに観光振興の立場から非常に早く施設をオーブンすべきではないかという御要望は確かに非常に強く出ております。私どもも検討いたしましたのでありますけれども、民間出展物の撤去行為が海洋博閉会後六カ月以内に行われることになっておりますので、この間におきます何といいますか、人命の安全というか、地域の安全というものを相当頭に置いて考えねばなるまいということもございまして、ただいまのところ、県が独自に管理をしておりますエキスポランドは、海洋博期間後一定のオーバーホールの期間をみました後は、県独自の判断であるいは開園できるのではないか。それから人工ビーチにつきましては、これはかなり離れた地域でございますので、しかも工事用の大型車両の出入するような場所でもございませんので、これは海洋博協会と国との間であるいはしかるべき扱いができるかもしれない。それ以外の地域につきましては、やはり相当無理ではないかという感じを持っておりますけれども、海洋博協会と私どもとの間で、あるいは県との問で、今後引き続き十分の協議をしてまいりたい、さように考えております。
#57
○佐藤信二君 次にアクアポリスでありますが、あれは沖繩県の方に売却というか、移管するようにお聞きしておりますが、あの場合の売却費というものに関しては、新聞紙上では二億円というふうに報道しておりますが、その二億円の根拠というのは一体どういうところからお出しになった数字でしょうか。
#58
○説明員(志賀学君) お答え申し上げます。
 アクアポリスにつきましては、先生いま御指摘ございましたように、県に対しまして売却という方向で現在検討中でございますけれども、その売却価格につきましては、アクアポリスでどういう事業をやるか、その事業とのかね合いで決まってまいります。現在アクアポリスの跡利用の事業について、県を中心にいたしまして検討が進められておりますけれども、その事業がある程度詰まりました段階で、私どもとしては売却価格というものが適正に決められるように、県とも協議をしながら進めてまいりたいというふうに思っております。
#59
○佐藤信二君 そうしますと、まだその売却価格というものは決定はしておらないわけでございますね。
#60
○説明員(志賀学君) まだ決められてはおりません。
#61
○佐藤信二君 建設費には百二十三億かかったというふうに実は聞いております。そうしたものをやはり売却する場合に、いかなる価格にすればいいかということは大変にむずかしい問題だと思いますが、私の私見を申し上げれば、百二十三億かかったのを売る場合に二億円というふうなわずか二%ぐらいの価格ならば、いっそのこと無料でもって受け渡した方がいいんではないだろうか、かように考えるわけであります。
 その理由としては、沖繩県の方で実は聞いてみますと、一応あれを移管された場合でも維持費というものが年間に三億円かかる。それからほかにある付帯の設備でもって三千万かかるということですが、実はこの三億円という維持費をどうして賄うかといったら、入場費でもって賄うんだと、一人頭大体五百円でもって賄った場合に、六十万人入ってくれば三億円になるんだという実は計算を立てているようでありますが、私はこの考え方自体に大変に甘さがあるんじゃないだろうか。
 そこでいまの話ですが、アクアポリスを沖繩県が引き取るということは、あれだけの施設をつくった以上、非常にいいことではありますが、こうしたことが沖繩県の負担になっては困るということで、いまのようなことを申し上げたわけであります。
 そこでお聞きしたいのは、記念公園の方の入場者というのは一体何人ぐらいを想定しているんですか。
#62
○政府委員(井上幸夫君) 約五十万人台の人数を想定しております。
#63
○佐藤信二君 私は実はその資料がなかったので、いろいろ新聞の切り抜きを持ってまいりましたが、ある新聞では二十万人、ある新聞では四十万人ということでありまして、いまの局長の五十万人というのは初めてお聞きする数字でございますが、その数字は間違いございませんか。
#64
○政府委員(井上幸夫君) 各種の資料を集めまして推定した数字でございますので、現在得られる資料では、端数のところは別といたしまして、大筋としてはこの程度は見込み得ると考えております。
#65
○佐藤信二君 そうすると、いま申しましたように、沖繩県の方では六十万というふうに想定している、いまの局長のお話でも大体差が十万人あるわけで、やはり十万人ということは大変大きな数字ではないだろうかと思いますので、いま申したように、沖繩県に対する負担ということを真剣に考えてもらいたいし、また、これに対する国としての何か助成金というものはお考えになっておりますか。
#66
○説明員(志賀学君) お答え申し上げます。
 アクアポリスを存置する場合の国の助成でございますけれども、現在私どもといたしましては、アクアポリスをあの海域に残すために必要な基本的な工事につきましては、国が補助をするという考え方でございます。
#67
○佐藤信二君 もう一つ最後に質問いたしますが、大分海洋博後において失業者、倒産者というものがふえた、増加したというふうに実は聞いておりますが、こうした数字というのはどの辺まで把握なさっておりますか。
#68
○政府委員(井上幸夫君) 現在までの沖繩県に上きます失業人口は、十一月まで正確に把握されておりまして、その状態では二万一千でございます。ただ、海洋博終了いたしまして 海洋博からただいままでのところ、直接どれだけ海洋博現場で就職しておる人たちが失業者として出てくるかという数字につきましては、正確に把握されておりません。
#69
○佐藤信二君 失業率が他府県に比較して大変大きいというふうに実は聞いているわけでございますが、これはもちろん海洋博だけの実は問題ではないと私も存じ上げておりますが、やはり海洋博の閉会による施設の中の失業者もあるでしょうし、そしてまた、あの周辺の商品街、ホテル街の失業者、倒産というものがあると思いますので、こういうものに対する今後の対策というものをお聞きしたいんです。
#70
○政府委員(井上幸夫君) 御指摘のように、沖繩におきます現在の失業率は本土平均の約三倍、その失業の理由につきましては、これはいろいろ複合された理由がございまして、一つは軍関係から出てきた問題、一つは一般的な産業構造のひずみから出てきた問題、それからもう一つ、いわゆるUターン現象によりまして本土から帰ってきた人たちというようなのが大きな理由かと考えます。失業問題につきましては、私どもといたしましては、基本的に沖繩の産業構造のひずみの問題は確かに大きい問題であると思いますし、長期的にはいわゆる産業構造のひずみを直すといいますか、バランスのとれた産業構造の形にするいうことで雇用増加を図っていくというのが基本的な態度であろうかと思いますが、当面の緊急的な手当てといたしましては、やはり広域失業対策によって吸収するという考え方が一つ、それからもう一つは、公共事業を増加させますことによりまして直接あるいは間接にそこで雇用効果をつくる、雇用需要をつくるという方向をとるということを基本的な考え方といたしております。
#71
○佐藤信二君 いまのお話を聞きまして、やはり今後の沖繩県――県民としては大いに県の発展ということを期待しているわけでございますので、総務長官にも、いままでの御方針のように、責任を持って対処されることを心からお願いしまして私の質問を終わります。
#72
○鈴木美枝子君 先日、各理事の方、委員の方と私も御一緒に参加さしていただきまして、海洋博終幕の前に見せていただきました。
 大体、協会当初予定目標の四百五十万人の入場者、その予定がはずれまして三百五十万人ということでございますけれども、協会は予定したということは、利益その他、初めからの目算だったと思いますけれども、入場者三百五十万人で利益はどのくらい上がったんでございましょうか。
#73
○説明員(増山孝明君) 入場者は目標に比べまして約二割落ち込んだわけでございますから、収益面でも約二割の減収があるというように想定されておりますが、現実には入場券は委託販売を通じて販売しております関係上、その整理に若干の時日を要しますので、現在、最終的に金額的に幾らであったかということはまだ整理ができておりません。入場者の減に相応した減収があったものと見込まれております。ただし、海洋博協会の運営費は全体で約百四十億あるわけですが、そのうち、入場料に期待しておりました分は四十五億でございます。その他はほかの資金をもって調達されているわけでございます。
#74
○鈴木美枝子君 外国からの参加者の方々の意見をある雑誌などで調べますと、世界で初めての海の催しであった、これをきっかけに各国での情報の交換、海に対する研究のいい例になった、各国が海に対してどういう考え方をしているかということは会期中の交流で知ることができた、これらの成功の面は十分あったと思います。私たちも見学をしておりまして、そのことは十分に感じられたのでございます。いま佐藤さんの御質問にありましたけれども、あの会場付近一帯、本部町の問題でございますけれども、私たちが参りましたときに、もうすでに各旅館、店、全部閉鎖されているような状態だったということは、会場内、海洋博の内部と、一歩外へ出たときの県の人たちの仕事その他は全部失業状態と同じだったんじゃないかというふうに私は思われました。
 そして、調べてみますところによりますと、海洋博で倒産した――いまさっきはっきりしませんでしたけど、ここではっきり申し上げますと、一千万円以上の負債を持った者が九十一件あったというのですね。海洋博が始まって以来一年間の調べでございます。負債総額は百七十四億ある。そして、海洋博のできる前、一昨年は負債一千万円以上は十五件だったというんです。ですから、海洋博ができて約六倍の負債が起きているということなんでございます。その負債の種別を申しますと、建築関係が十六件、ホテル関係、建設資材関係が十件以上ある。そういうふうなものへの解決はどうなっているんでございましょうか。
#75
○政府委員(山田滋君) 御指摘のような案件につきまして、もちろん県を中心に大変心配をいたしまして、私どもも相談に応じたわけでございますが、ただいまのところ、特に私どもといたしましては御存じの金融公庫、現地におきます沖繩振興開発金融公庫、それらを大いに督励をいたしております。やはりこの金融公庫を初め県内の金融機関が一体となりまして、金融方策をもってとりあえずその救済措置を講ずべきである、かように考えておりまして、特に県におきましては、信用保証の関係で特別の枠を十七億五千万でございますか、このために特に設けて、現在県内における中小企業、特に海洋博による影響をこうむった者につきまして救済策に力を入れているわけでございまして、それに即応いたしまして、あるいは金融公庫あるいは県内の民間金融機関におきましては、融資条件の緩和という点につきまして各企業との実情に即応した相談に応じているわけでございまして、そういう個別的なケース、ケースによりまして解決を図ってまいるということより当面いたし方がない、かように存じております。
#76
○鈴木美枝子君 海洋博が終わりますと、本部付近の県民を含めて五千人からの失業者が出るというんです。このことについては、会場で働いている人を含めて、その付近の県民を含めてどうしようとなさっているんでございましょうか。長官にお伺いします。
#77
○政府委員(山田滋君) 先ほども御質問ございましたように、ただいまのところまだ正確に海洋博によりましてどの程度新たに失業者が出るかという点は把握いたしておりませんが、いろいろ地元の新聞等では、あるいは三千四百名であるとか、御指摘のような数字が出ておるようでございます。これらにつきましては、よくその動向をキャッチいたしまして対策を講じなければならぬと思いますが、先ほど答弁いたしましたように、やはり全体的には沖繩の振興開発という線で、太くこの産業基盤の整備に力を入れながら、しかも、とりあえずはやはり労働省が特に広域失業対策その他失業施策を強化しようという考えもございますので、そういう方面と十分協力いたしながら、開発庁としてもぜひこの失業問題につきましては摩擦を最小限度にとどめていきたい、こういう点で将来の禍根を残したくない、こういう考えで努力いたす所存でございます。
#78
○鈴木美枝子君 その点については、一番先に解決していただきたいと思います。
 この雑誌の中に、海洋博の中のカナダ館の館長さんが海洋博の間に調べたことを書きとどめておりますので、ここでちょっと記録さしていただくために読ましていただきますけれど、「海洋博がスタートした時点で那覇のホテル料金は二千〜二千五百円が相場だったが、これが間もなく、五、六千円になり(六月)、七月にはシングルもツインも同じ料金で一躍二万円になった。売店、レストランも同じ調子で料金を引き上げたから、平均すれば通常価格の三倍から四倍といっていい水準である。」そして、もし自分の国ならばという例で、カナダ館長さんが言っているんですけれども、モントリオールの博覧会を開いた場合に、「協会は地域ぐるみの運営に責任をもとうとした。客から高い料金をとられたという苦情が寄せられた店はブラックリストに載せて、間合せには〃あそこはおやめなさい〃というアドバイスを徹底的に行い、地域全体の責任を取った。海洋博協会は会場の外のところまで責任は及ばないというと思うが、これは責任の所在問題ではなく、考え方の問題ではないだろうかというのが私の印象である。
 一人一人が何に責任をもてばいいのか、それは誰に対してなのかということは、日本を考える重要な要素で、皮肉にも私には大変参考になった。」というようなことを書きとめているわけでございますけれども、これはいい提案をしているんだと私は思うんでございます。ですから、会場だけのことではなくて、その会場から一歩出たところは閑古鳥が鳴いているというふうに私は見たのでございます。こういうカナダ館長が一目で見てわかるようなことを、やはり今後の海洋博後に解決しなきゃならない問題として受けとめていただきたいというふうに思っております。
 その一つとして、全部回った中の一つでございますけれども、住友館など一億円かけてつくったんだそうでございますね。あれなどは民間の事業として取り除いちゃうんでしょうか。長官にお願いします。
#79
○国務大臣(植木光教君) 住友館がございます地域は、記念公園に予定をいたしております区域外、すなわち、県がこれから管理をしていくという要望のもとに県に所属する地域に入ることになっておりますので――最初そういうふうに私聞いておりましたが、ただいま振興局長から、その後経過が違うことになったということでございますので、振興局長からお答えさせます。
#80
○政府委員(井上幸夫君) 経緯的に申しますと、住友館の現在ございます地域は、沖繩県が地域として管理をしたいということでずっと話をしてまいりました。その限りにおきまして、その上物も沖繩県が何かの利用方式を考えるということでございます。
 しかし、その後になりまして、沖繩県の考え方が一部変わってまいりまして、少なくともその土につきましては国有地として肩がわりをしてもらいたいという話が出てまいりました。土地部分につきましては国が肩がわりをするということにいたしております。問題は、残された後の住友館の建物でございますけれども、あの住友館の利用方式につきましては、確かにいろいろ考え方がございます。と申しますのは、長官が先ほど申し上げましたように、沖繩県が独自に利用したいと言っております地域と非常に接続した地域でございます。かつ、国が残すことに予定しております水族館とは隣り合わせでございます。そういう意味で、いろんな意味での会議場あるはユーティリティーの場所として使えるのではないかという面が非常にございます。それから展望台として使うという考え方もございまして、ただいまのところ住友館そのものの扱いにつきましては保留をいたしまして検討中でございます。
#81
○鈴木美枝子君 ひとつ提案さしていただきたいんですけれども、あの建物は残すということでございますね。すばらしいと私思いました。一億円もかけたあれつぶすんじゃもったいないと思いました。いま会議場とかおっしゃいましたけれど、母と子の文化センターみたいにしたらどうだという提案をひとつ私は申し込みたいんでございます。青少年については先ほどつくるとおっしゃいましたね。母と子の文化センターのようなものをあの中につくっていただきたい。あるいは幼稚園とか保育所とか、あるいは学校――コザの学校などはほとんどあの海洋博へ行かないということを決めたようでございますから、それを皆さんを招待するような形にまでもっていけたらなおいいんじゃないか。そういうふうなことを、お書きとめにならないようだから、あまり気持ちがないようだけれど、ちゃんと書きとめておいてくださいよ。全然、決めちゃって、それ以上は聞かないような姿勢があるから、そういう問題は、松岡さんの問題も出てきているんだけれども、書きとめておいてください。母と子はなしですか。御返事ください。
#82
○政府委員(井上幸夫君) 住友館をどうするかということは、先ほど申しましたように、近接地域の利用計画が果たして現在考えている姿でいいかどうかということと非常に密接に関連をいたすかと思います。したがいまして、ただいまも保留と申し上げましたのでございまして、残すとか撤去するとかということをいずれかに決めたわけではございません。ただ、あの会議場として非常に有用であるということは、沖繩県側の要望は確かにございます。もし残すということになりました場合にも、母と子というふうに限定するか、あるいはもっと多目的なものに使うかということは、アクアポリスそのものの中のホールの利用計画とも絡む問題でございます。私ども、跡利用計画を立てていろんな作業をし始めましたときに、実はアクアポリスというのはペンディングな問題として残してございまして、アクアポリスが残るという形であの一帯を考えることになりますと、そういう会議場、集会施設そのものは、いわばいろんな建物の中に残すのがいいのか、どこかに集約して残るのがいいのかという考え方もあるかと思いますので、その辺はもう少しお時間をかしていただきまして検討させていただきたいというふうに思います。
#83
○鈴木美枝子君 いまの基本的な考えなんですけれども、会議場にするというのはあそこでは必要ないと私は思うんですよ。やはり失業者を出し、海洋博がどういう経過だったということをひとつ踏んまえながら、民間あるいは沖繩県の人々に貢献する問題としてとらえていかなきゃいけない。ですから、会議場にするとか、アクアポリスに六億三千万円の維持費をかけていくというようなことの中でとらえるんじゃなくて、私の見た感じじゃ、アクアポリスもあんまり珍しくはないんです。なぜかといったら、日本は軍艦をつくることにうまかったんだから、軍艦を陸地へつないだという点で、アクアポリスというのは私はそう見たんですね。ですから、あの中を会議場にしてもいいわけですから、私は、何も住友館に限って母と子のセンターと言ったんじゃございません。そういう民間に提供する形をどういう形でつないでいくかということが、公園というか、跡地の公園の問題に必要なんだということを心にとめていただきたいと思うんです。会議場などはあの中に必要なところは一つも私はないというふうに思っております。どうぞよろしくお願いいたします。
 十分間でございますから、これで終わりましょう。
#84
○相沢武彦君 跡地利用の問題の前に、総務長官にただしておきたいと思います。
 沖繩における松岡政務次官の失言、そして決算委員会でその問題取り上げているにもかかわらず演芸に出席をしていたという問題、また、自分の担当するこの委員会の最初の大事な会議にもかかわらず今日出席をしていない、これは松岡政務次官を任命した内閣、そしてまた、その直接の上司である総務長官の責任は重大であると思いますので、その点についてはどのようにお考えですか。
#85
○国務大臣(植木光教君) 先ほど戸叶議員の御質問に答えましたように、政務次官就任に当たりまして、沖繩県の振興開発ということはきわめて重要な政務でございますから、これを優先して努力をしてもらうように強く要請をいたしまして、御本人も沖繩県については強い関心を持っておりますので、大いに勉強して努力をしたいということであったわけでございます。その後、特別に政務に支障のあるようなことがございませんでしたが、閉会式の際に沖繩県に参りまして批判を受けるような言動があったと。その後、私もいろいろな面につきまして松岡政務次官に対して注意もいたしますとともに、御本人の心境も十分聞きながら、政務優先でやっていくという姿勢で努力をしたいということで、一昨日の土曜日、一応本日を待つということになったわけでございます。先ほど、けさ私の方に連絡がございまして、十一時ごろまでに結論を出したいということでございましたが、委員会で質疑をされておりますこの最中に、本人から私の方に、直接ではございません、いま私がここにずっと委員会におりますので、連絡の形で参りまして、政務と自分の芸能活動とが両立をしないというふうに判断をするというような意味合いで、両立がしなければ、自分としては残念ながら政務次官を辞任をさせていただきたい、辞任をせざるを得ないというような意向が伝えられてまいりました。なお、内閣官房筋にも連絡をするようにということを申しまして、本人から海部官房副長官の方へも連絡をいたしました上で、新聞記者団とのお約束の記者会見をしたということでございます。
 ただいま私の手元に入っております記者会見の内容といたしましては、政務次官を辞任する方向で検討をしているというような発言、あるいは辞任をすることにやぶさかでないというような意向を記者会見の席上で申し述べたということでございます。したがいまして、私は一昨日お話し合いをいたしました際に、政務最優先という姿勢でございましたので、政務最優先ということであるならば、いままでの芸能活動についてはどのようにするのかということに対しまして、先ほど申し上げましたように、相手があることであるので、しばらく時間をかしてほしいということであったわけでございますけれども、御本人の心境としては政務次官辞任の方向のようでございます。委員会が終了いたしましたならば、直接会って話を聞きたいということを申し伝えておるというのがただいまの状況でございます。
#86
○相沢武彦君 長官に重ねてお尋ねしますけれども、長官は松岡政務事官が任命をされたときに、自分の今後よき脇師、片腕としていい人物が任命されたと、こうお思いになったのか、それとも、うっかりすると大変なことになりそうだという予感はされていたのか、率直にお聞きをしたいと思います。
 それからもう一つ、芸能活動をされている方でありますので、当然民間その他の会社との契約があったはずでありまして、政務とかち合うことは当然最初から予想されたわけでありまして、いまさらになって云々というのは非常に長官としては手落ちではなかったのか、就任された当時にその問題は今後どうするのか、あらかじめ相手方と話し合って、本当に政務に専念できる態勢になるかどうか確認をすべきではなかったかと思いますが、その点いかがですか。
#87
○国務大臣(植木光教君) 松岡政務次官の就任につきましては、政務次官選考、任命の経過と申しますか、手続と申しますのは、党によりまして選考せられました者について内閣が任命をするという手続を踏んでいるわけでございます。どのような方でありましても、私は直接の上司といたしまして、よりよき補佐と協力をしてもらう、ともに一体となってその任務を遂行するというのが私どもの当然のあるべき姿であると存じます。したがいまして、任命をせられまして直ちに会いました際には、先ほど来申し上げましたように、沖繩県について十分な勉強をしていただくとともに、ともに力を合わせて沖繩の振興開発に努力をしなければならない、その点大いに努力をしてもらいたいということを要請いたしました。同時に、政務は最優先ということで、補佐協力をしてもらいたいということも申したのでございます。
 その後の状況でございますけれども、今回批判を受けるというようないろいろな問題が起こりますまで、私といたしましては、御本人、まあ非常に熱心に沖繩県の振興開発についての勉強もしておりましたし、特別政務に支障を来たすということがないままで今日に至ったのでございます。したがいまして、私といたしましては、御本人が政務に熱心に取り組んでいただくということを期待をしながら今日に至ったわけでございまして、一昨日も重ねてそのことを私から申そうと思っておりましたところ、御本人みずからが自発的に、自分は政務最優先でやりますからということでございますから、それならば、いま批判を受けている問題について、やはりこの際いろいろ整理をしてほしいということを申したのでございます。法律的にこれを禁止するという根拠はございませんことは御承知のとおりでございまして、御本人の自発的な意思による努力が要請されていたのが今日まででございます。
#88
○相沢武彦君 御本人が辞意を示唆される発言があったそうでありますけれども、ともかく沖繩県民の心を傷つけ、また、国会の権威を失わしめるような一連の言動、きわめて遺憾であったということを申し添え、また長官の責任を強く追及したいと思います。
 時間がきてしまいましたので、三点、個条書き的に私質問いたしますので、簡潔に御答弁をいただきたいと思います。
 一つは、アクアポリスの問題ですが、沖繩海洋博後、県の方では観光の目玉商品にしたいということで、すでにアクアポリスの存置活用基本構想等、発表しているようでございますが、それによりますと、港内に着底可浮揚式で、アンカーを併用して定着させまして、埠頭と橋で結び、従来どおりの催しのほかに、遊技施設あるいは宿泊あるいは喫茶、スナック等の改装もして、海上生活が楽しめるようにしたいという構想のようでありますが、そのためには改装費がかなりかかるようで、初年度に十三億五千万かかる。これは政府の方に出資をしていただいて、あと運営の方は入場料で賄いたいということなんですが、この改装費の初年度分十三億五千万円というものは国が出すのかどうか、確定しているのかどうか、その点を確認したいと思います
 それから次の問題は、せっかく多額な千数百億円にのぼる費用をかけて一連の施設をしたわけでありまして、これきりで終わらせるのはもったいない。一時、県の方でもいわゆるアンコールフェアは断念しようということでありましたけれども、やはりモントリオール方式で、その後も、モントリオールの場合は年間三百万人もの人が来ているという実例もあるそうで、ぜひこれは海洋博のアンコールフェアをやったらどうかという世論も徐々に出ているようでありますが、もし県民の世論が高まり、県としてやりたいということで政府の方に折衝があった場合には検討をするお考えあるかどうか。
 三つ目には、先ほども稲嶺委員長から発言のありました海洋研究所の問題でありますが、長官は先ほど琉球大学の海洋学科の臨海実験所を拡充していくと述べ、将来は国際的な規模の研究所へ持っていくようにしたいというお話でございましたけれども、私はこのスタートに当たって、やはりすでに海洋博協会が中心となって二回も海洋についての国際会議が開催されておりますし、また、参加した各国の著名な海洋学者の人たちも、沖繩が海洋研究の重要な拠点になり得るというふうに評価をしていらっしゃるわけですし、また、世界的な海洋研究機関のあるマルタ島と沖繩県が姉妹島として協力し合うという話も出ているということでありますから、将来国際的規模の海洋研究所にするのだという位置づけをこのスタートのときから政府は明確にしておくべきだ。そうでないとまた話が立ち消えちゃうのじゃないか、臨海実験所の拡充程度に終わってしまうのじゃないか、こういうおそれがありますので、スタートから明確な位置づけをして、将来に向かって漸次それを精み上げていくということを最初から実行すべきである、そういう計画を立て、着実な実行をしていただきたい。
 以上希望も添えまして、三点お伺いをいたしますので、明確な御答弁をお願いいたします。
#89
○国務大臣(植木光教君) 最初の二点につきましては通産省の方から答弁をしていただきます。
 海洋研究所につきましては、先ほど申し上げましたように、とりあえず、いまございます琉球大学の海洋学科、そして付属臨海実験所を強化拡充をしていくという努力が必要であると存じます。同時に、琉球大学に大学院を置くというようなことも必要であると思うのでございまして、基本的な研究開発というものが行われるということがまず何よりも基礎的に大事なことであろうと考えております。この点については文部省との間に協議を重ねでいるところでございまして、これを充実をさせまして、そしてさらに、いま御指摘がございましたように、国際的な海洋研究所としてこれを拡充強化していこうということになりますならば、私どもとしては沖繩県のみならず、わが国、世界にとって大変大きな位置づけをこの研究所はされるということになりますので、そういう期待をしながら現在の臨海実験所等の整備を図っていくという努力をさしていただきたいと存じます。
#90
○説明員(志賀学君) 先生御質問の最初の点についてでございますが、アクアポリスにつきましては、着底をした形で残すか、あるいはフローティングをした形で残すか、これは現在検討中でございます。いずれにいたしましても、アクアポリスの魅力というものをできるだけ損なわないというような形で残してまいりたいというふうに思っておるわけでございますが、いずれにいたしましても、国といたしましては、アクアポリスを残すために必要な経費につきましては補助するということにしております。ただ、跡利用事業に関連をいたしまして、ある程度の改装が場合によっては必要になってまいりますけれども、その改装費につきましては民間の協力を得たいということで、現在県を中心にいたしまして各方面への協力方の要請努力ということが続けられているわけでございまして、私どもといたしましても県のそういう動き、努力に対しまして最大限の協力をしていきたいというふうに思っております。
#91
○相沢武彦君 一円も出さないということはないわけだね。
#92
○説明員(増山孝明君) 御質問の第二点のアンコールフェアの件につきましてお答え申し上げます。
 アンコールフェアは、海洋博覧会は条約によりまして六カ月を会期とするということが当初から決定されておりまして、海洋博運営のための運営費、あるいは海洋博の会場施設の一部を六カ月を前提として準備されておりますので、それをさらに延長するということはいろいろな面で各種の問題が発生してまいります。通産省といたしましては、当初からアンコールフェアは全く考えていなかったわけでございますが、かつて県及び地元の財界でそういうようなことを希望したというような経緯がございます。最近におきましては、県におきましてもアンコールフェアを実施してほしいというような意見はないというように私ども聞いております。
 それで通産省といたしましては、この跡地を国営公園として整備をするという方針が政府として決められておりますので、一日も早く必要な撤去工事を終了いたしまして、跡利用の団体に引き継ぎたいという意向がございますので、海洋博終了後直ちに撤去工事に入るということで、もうすでに展示品の一部は搬出を実施しておりまして、さらに近く建物の撤去が始まるという段階になっております。したがいまして、現在の段階で再び県の方からアンコールフェアを実施してほしいという御意向がもしあったといたしましても、通産省といたしましては、まことに残念ではございますけれども、アンコールフェアを実施するということはいたしませんので、御了承いただきたいと存じます。
#93
○小笠原貞子君 まず最初に、松岡政務次官の問題について伺いますけれども、先ほどからの植木長官の答弁を聞きましても、また、今回の事件を見ましても、決してこれは偶然な問題ではない、突発的に起きた問題ではなくて、やはり沖繩の問題について一体どういう考え方で、どういう立場に立って考えていらっしゃるか、基本的にそこが大きな問題だと思うのです。
 第二次世界大戦のときの沖繩のあの苦労ということ、私は沖繩県民じゃありませんけれども、日本国民として本当にあの苦しみということ、そして戦後になってもアメリカ占領下にあった苦しみ、そして日本、本土に復帰したといって四年たつけれども、いまだに本当に日本じゅうの苦しみをしょって悩んでいる。この沖繩の問題を長官として本当に考えていらっしゃれば、政務次官というような方に対しても、私はもっと具体的で適切な指導というものがなされていなければならなかったのではないか。松岡次官がおやめになるということで、松岡個人の問題としていろいろ言いたいことはありますけれども、私はやっぱり基本的には長官の責任、そして三木内閣の責任というものを考えていただきたい、そう思うわけです。
 沖繩県民が今度の問題で、本当にやっぱり自民党内閣は県民のことを美しい言葉で何だかんだ言っても、そしてまた、植樹祭だ、若夏国体だ、海洋博だと、いろんなことを大宣伝してやってくれるけれども、本当に沖繩県民の立場に立って何を考えているのだろうかと、大変なショックを受けているということは事実だろうと思うのです。
 そこでまず、長官にお伺いしたいのですけれども、松岡次官が誕生した、そしてそこでいろいろ御指導もなすって、お話し合いもなすったと思いますけれども、御承知のようにあのテレビの番組にしても、一回一回の契約ではなくて長期にわたる契約でもございます。そうすると、国会の仕事、また政務次官の仕事というのも非常に突発的に出てくるというような問題もある。じゃあそういうような問題をどう調整してどういうふうに指導されようとしたか、大体契約というのが何本くらい何ヵ月あって、実際にどの程度できるかというような具体的な問題について認識されていたのかどうか、この点についてお伺いしたいと思います。
#94
○国務大臣(植木光教君) 沖繩県が非常な歴史的に見まして戦争での犠牲及びその後の異民族支配の苦悩というものを負っているということにつきましては、私は十分認識をいたしておりまして、先日の決算委員会の喜屋武議員の御質問にも答えたのでございますが、そのこともあわせまして、冒頭に政務次官に対しまして沖繩県民の心を心とするようにということについて強い要請をいたしました。そして、御承知のように、この特別委員会の理事としても活躍していたのが松岡政務次官でございますので、(笑声)その点についてはやはり御本人は御本人なりに勉強をしていると、しかし、さらに勉強してもらいたいということを強く要請をいたしました。
 それから芸能活動の点でございますけれども、政務というものが最優先するものであって、政務に支障を来たすことがないようにということは、私は最初の段階におきまして御本人に対しまして要請をしたのでございます。その際、テレビあるいは高座が幾つあったかということを知っていたかということでございますけれども、テレビにつきましては、土曜、日曜の二本の契約があるということは承知をいたしておりましたが、これも録画等によりまして、あるいは土曜、日曜の政務のないときにやれるということでありますならば、あるいは政務最優先というものについての基本的な姿勢というものさえ持っておったならば支障はないのではないかというふうな考え方を持ちましたけれども、しかし、できるだけそれは自粛をしていただきたいということを申しました。これはいずれにいたしましても、本人の自発的な意思というものにまつということが、政治家としてもあるいは公人といたしましても当然のあるべき姿なんでございますから、その点はお互いに政治家といたしまして良識のある行動がとられるということを期待してまいったというのが今日までの実情でございます。
#95
○小笠原貞子君 何といいましょうか、大変お人がよくていらっしゃるなという言葉に尽きると思います。評価にいたしましても、この委員会にいらして、そして奮闘なさったとおっしゃったけれども、一応みんながさっき笑いました。なぜなら、理事会にも出ていらっしゃいませんでした。そして委員会にも、顔はお出しになりました、本当に沖繩の問題、真剣に考えて委員としていらしたかどうかという点については、長官の評価とは大分違うようです。しかし、この問題はこの問題といたしますけれども、これは単に議員という資格ではなくて、政務次官という大変大事な閣僚に次ぐ役でいらっしゃいます。確かに自発的な問題として解決されなければならないけれども、その自発性をまってそれでいいものだと考えていらっしゃるのかどうか、私はその辺に沖繩開発庁長官としても、また次官としての役職、任務、責任というものについて非常に軽く考えていらっしゃるということが今度の問題を引き起こしたことになろうと思います。一体契約が何本あったかというようなことも知らない。確かにそこまでは突っ込まれなかっただろう。しかし、それは個人に任せるというような非常に甘い考えで、個人が何かやればやれるんだろうというようなことでいままで放置されていた結果がこういうことになったわけで、決してこれは突発的な問題でないということで本当に考えていただきたいと思うわけです。そしてきょうの段階におきましても、本人がちょっと気持ちの整理をしたいと、だからあいさつは遠慮させていただく、そうかそうかということでそれも了承されたようでございます。そしてまた、本人が辞任したいというようなことが連絡があったというのが先ほどの御報告でございましたけれども、もしも本人が辞任するという意思がなかったら、反省すればこれでやっぱりやっていけるというふうにお考えになっていたのかどうか。その辺はっきりお答えいただきたいと思います。
#96
○国務大臣(植木光教君) 松岡政務次官が選挙に立候補し、多数の方々の支持を得て当選をせられたということは事実でございます。したがいまして、国民の負託を受けて政治家としての活動を行うという際には、やはり政治家として私どもは考えなければならないというふうに思うのでございまして、したがって、議員の活動におきましても、公務を優先をさせる、いわんや政務次官になりました以上は政務優先でやっていくというのは、これはもう政界の当然の常識でございます。したがいまして、私といたしましては、就任の直後に、先ほど申し上げましたようなことを当然のことながら要請をしたわけでございまして、したがって、その点についてやはり御本人が多くの方々の支持を受けながら当選をしてこられたという事実につきましてもひとつ認識をお持ちいただきたい、そして私もその認識に基づいて今日に至ったということ、それからさらに、本人が懸命になってこの沖繩振興開発のために努力をしますと言い、私は私なりに抱負を持っておりますということで努力もしてくれていたわけなんでございますから、その点につきましては、いろいろ事件が起こりまして批判の対象になりましたが、本人は御本人なりに努力をしていたと思います。
 なお、私自身が十分に監督が行き届いていなかったではないかということでございますけれども、問題が起こりますまで政務に支障が起こるというようなことはございませんでした。したがって、御本人の自発的な努力というものにまっていたというのが現実の姿でございます。
#97
○小笠原貞子君 松岡さんをおかばいになる気持ちはわかりますし、また、私も松岡政務次官個人を追及するというよりも、私はやっぱり植木長官として、また三木内閣としての責任をしっかりと考えてもらいたいと思うんです。当然の常識だと、政務を優先する、その当然の常識というものが、結局常識がなかったということが現実の問題としてあらわれたのではないか、また、沖繩の問題について熱意を持って勉強していると、長官自身も沖繩の問題いろいろ大事なこと話したと言われるけれども、沖繩の振興開発で一番ネックになっている問題は何なんですか。沖繩で一番苦労しているのは基地の問題じゃないですか。その基地が一体何%あるんだと言われたときに何ぼだったかなあと、追及されてああいう居直り的な発言をした、これではどんなに弁解されても、沖繩の最も苦しんでいる基地の問題さえ認識していない、そういう程度の御指導や、またいろいろな努力があったといっても、これはやっぱり私はいただけない、こういうことから本当に沖繩の問題、初めに言いましたけれども、あのいまなお基地が置かれて苦しんで沖繩振興開発の最もガンとなっているこの問題の認識もできないような人だったわけですね。こういうことから考えて、さっきの、答えてくださいませんでした、もしも次官が自分で自主的に辞任するということがなかったら、これはやっぱりこの人でいいと思っていらっしゃったのかどうか。さっきお答えいただけませんでした。その点簡単にお答えください。
#98
○国務大臣(植木光教君) 先ほど申し上げましたように、政治家松岡政務次官が政務を最優先をして努力をし、私を補佐し協力をするという真摯な態度であります以上、私はやはり政務に精励をしていただくというのが当然の私のあるべき姿勢であると存じております。
#99
○小笠原貞子君 もう時間がなくなっちゃったので、これから跡地利用の問題にいかなければなりませんけれども、長官に対して真摯な態度だったということではだめなんですよ。実際に沖繩の問題どう考えているかという客観的なその問題から考えていただかなければ、これから先どんな問題が起きるかわからないということで、もう一度その辺のところ、真に沖繩のあの苦しみをどう今後開発し沖繩県民のためにこたえるかという立場に立って考えていただくということを重ねて申しまして、質問に移りたいと思います。
 もう時間がなくなったので、質問初めに言いますから抜かさないようにメモして答えてください。
 第一の問題は、海洋博がもたらしたものというのは各新聞、雑誌、テレビ、あらゆるところで問題になっています。つまり、これはいかに海洋博が宣伝とは違って、真に沖繩県民のものになっていたかどうかという点に大きな問題を残しているという証拠だと思うんです。
 そこでこの間私たち伺いまして、そしていただいた資料ですけれども、協会から「海洋博の果たした役割」という、これは大変いい役割りを果たしたという評価を書かれたのをいただきました。そして具体的に日本経済新聞の一月十五日に出ていますけれども、ここで大浜会長がこう言っているわけですね。こういうような大きな仕事をすると「会場周辺で思惑はずれによる倒産などがあり、海洋博にケチのつくような批判が出ているが、大きな事業にはこうした付随現象がつきものだ。」と、こういうふうにあっさり言っていらっしゃいます。
 それからまた、先ほど長官の御答弁の中にも、一部の批判があるけれども、一体この倒産を抱えて、そうして今後本当に沖繩はどうやっていこうかという深刻な問題についてのいろいろな批判を、けちをつけるような批判とおっしゃるのか、また、一部の批判だというふうにお考えになるのか、その辺のところをはっきりさせてください。
 それからこの海洋博の後、どうこれを利用していくか、そうして今後沖繩開発のためにどういうふうにこれを発展させるかということについても、この海洋博の問題に対してきちんとした評価というものが必要だと思うんですけれども、これらの影響について、そうして今後の問題について開発庁として調査し、発表するというような、そういうお考えがあるかどうかという点についてお答えいただきたい。
 それから跡地利用に管理財団というのが行われるわけですけれども、これは昨年の七月十日に、わが党の瀬長副委員長が発表いたしました文章の中で、健全な観光と保養及び学術研究などのために、施設と跡地を活用するようにすると提起して、あわせて海洋博後の県民生活、沖繩経済の問題について警告を行っているわけです。
 そこでこの財団ですけれども、この財団に民間資本を入れるということになっているようですけれども、これで本当に県民本位の運営というようなことができるかどうか、特に、この国営公園というのは、他の国営公園と異なっているというような面から、本当に県民が納得し、県民のためになるものにしていくという自信があるのかどうかということです。海洋博の問題の一つとしても、確かに事業量が三千億からの投資がされたというけれども、膨大な海洋博の投資の七三%は本土に流れているということが言われるわけです。だから、端的に言えば、これらの事業は大企業にとって大きな事業だったかもしれないけれども、本当に大事にし、そのためにといった沖繩県民は、どんな苦労させられているか。たとえば、会場内の売店の問題について見ても、中に店舗を借りるという資格そのものを見ると、法人であること、資本金が二千万以上であること、そうして経営の実績が二十年であるというような条件がつけられる。そうすると地元の人たちはこれに参加できない。その結果、売り上げを見てみましても会場内は一日三十三万円の売り上げを上げている。しかし、会場外では一万三千八百円にしかすぎない。そうしていま大変な、あのゴーストタウンみたいな形になっているというようなことから考えれば、これから後の管理運営、これをどうしていくかということにも、本当に県民の立場に立った運営というものがなされるかどうかということが、非常に心配な点です。だから、この点についてのお考えをお答えいただきたいと思います。
 それから最後に――これで最後にしたいと思いますけれども、いろいろ県から要請された文書をいただきました。それを見ましたけれども、ここの中に亜熱帯植物園というものをぜひつくってほしいということや、小動物園をつくってほしいというような、具体的な問題が出されているわけですけれども、これらについてどういうふうにお考えになっていらっしゃるのか、この点について――後はまた次の機会にして終わりたいと思いますが、お答えいただきたいと思います。
#100
○国務大臣(植木光教君) 今回の海洋博覧会というものが無事終了をしたと私申し上げましたが、しかし 私、現地でも申しましたように、大成功であったかと言ったならば必ずしもそうは言えないということを申しました。しかし評価は、先ほど申し上げましたように、やはり県民と本土の人との心の触れ合いでありますとか、文化財の発見でありますとか、あるいはまた、公共投資による長期的な沖繩の振興開発に寄与したというような点、あるいはまた観光収入等もございまして、沖繩県民の所得水準というものが、全国水準に近づきつつあるというような現象も起きたというような点で、私は評価をしていただけるのではないかというふうに申し上げたのでございます。
 しかし、海洋博が沖繩経済という小さい器の中で開催されましたために、物価の値上がり等がございました。これは思惑の値上がりもございましたので、直ちに物価パトロールを出しまして調整をしますとか、本土からいろいろ品物を送るとかいうようなことをいたしました。あるいはまた、思惑外れによる企業の倒産もございました。これについても、先ほど総務局長から御答弁いたしましたように、いろいろ救済策をただいまとっているというところでございまして、やはり犠牲者が一部出ましたこと、地域的に収入が偏在をしたこと、会場周辺の住民にいろいろ不満感をもたらしたということは事実でございます。これにつきましては、今後の施策の中でこれらの問題を解決をしてまいりたいと考えているのでございます。
 それから、この海洋博覧会の開催及びその跡地利用というものに関連をいたしまして、今後の沖繩県づくり、振興開発についての御質問がございましたが、私は、これは先ほど申し上げましたように、生活基盤あるいは産業基盤というものの充実を見ましたので、大いにそれを活用してまいりますとともに、北部開発というものも今後住民の期待するような方向へ持っていきたいと思っておりますし、観光面におきましても広域観光圏を考えているというようなことで御理解をいただきたいと思います。
 また、五十一年度の予算を御審議いただくわけでございますが、千億台に上げることができまして、これによってさらに沖繩の振興を図ってまいりたいと思うのでございます。
 それから、管理財団につきましていろいろ御意見がございましたが、この管理財団には、国及び県の出指金によりましてこの財団を運営してまいりまして、ただいま民間の参加というものは考えておりません。
 それから、跡地を中心といたしまして観光、保養あるいは研究、経済発展ということに資してまいるということは先ほど申し上げたとおりでございます。
 それから、いろいろな事業が行われて本土に吸収をされたということでございますが、これに対しまして私どもとしましては、五十一年度の予算を見ていただいてもおわかりになりますように、農業基盤の整備でありますとか、教育施設の充実でありますとかいうように、沖繩県に歩どまりが多くなりますような予算を編成をいたしております。会場内の売店につきましては、これは海洋博協会が選定をいたしましたので私からは御答弁差し控えますけれども、いずれにいたしましても、周辺の方々に多くの不満をもたらしたということは事実でございます。
 それから、公園は森林公園にもなりますので、特別の亜熱帯植物園をつくり、そして亜熱帯植物の研究をここで行うというふうにしてはいかがであるかというふうに私どもは考えております。小動物園をつくることについても検討の対象といたしております。
#101
○喜屋武眞榮君 海洋博の評価につきましてはいろいろあるわけでありますので、きょうは特に差し迫って海洋博終了後の跡地利用をどうするか、こういうことについて近く県と政府の間で煮詰めていく、こういう差し迫った時点で持たれておるきょうの委員会でありますので、私は大きく二つの問題についてお尋ねし、そうしてまた、要望も含めて申し上げたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 その前に、一つだけどうしても総務長官に申し上げておきたいことは、総務長官が非常に親身になって、これまで沖繩のことについて本当に一生懸命に誠意を持ってやってくださっていることに私は敬意を表します。また、今後もぜひそうあってほしい、こうお願いをするわけであります。ところが、総務長官の志と必ずしも一致しないということが、松岡政務次官の問題が論ぜられたわけであります。きょうお聞きしますと、自発的におやめになる、こういうことをいまお聞きしたわけであります。
 そこで、問題は後任の問題になるわけであります。長官の片腕として本当に沖繩のために、また、沖繩県民の側からも納得のいく、こういうりっぱな方をお迎えしたい、こう思いますので、ひとつそのように御尽力をお願いいたしたいと思いますが、いかがでありましょうか。
#102
○国務大臣(植木光教君) 私、ただいまこの委員会に出席中でございまして、十分その間のことについての経過はいまメモ等によりまして承知をしているところでございます。
 今後の問題につきましては、委員会が終わりましてから、いろいろ、御本人もそうでございますけれども、各方面と相談をさしていただきたいと思います。
#103
○喜屋武眞榮君 それでは問題点、一つは、アクアポリスの存置についてお尋ねいたします。
 アクアポリスが評価いろいろあるわけでありますが、一応結論的に申し上げまして、目玉商品として大きな役割りを果たしたということは言えると思います。ところで、海洋博開催を記念するシンボルとしてその意義を将来に残したい、続けたい、こういった一つの観点から、またもう一点は、海洋博後に予想される――これは長官も絶えず気にしておられた観光需要の急激な落ち込みによって経済混乱を予想される、これを緩和していくという、いわゆる観光振興を図るための拠点施設として、今後さらに目玉商品としての価値は私は大きく浮き上がらさなければいけない、こう思うわけであります。
 そこで、内容としていままでよりもっと充実したものにしてほしい。その充実する一つの方法としては、残す施設、撤去する施設、大体もうほとんど決まっておるようにもお聞きしておりますが、撤去施設の中で展示されておるところの展示物をアクアポリスに移すことによって内容を充実させれば、さらに魅力あるものになっていくのではないか。たとえば、遊覧的施設の面から、二つには催し物をしていく立場からの施設、三つには休憩、休養の面から必要の施設、機械装置等の施設、そうしてまた、海洋博出展物の展示、こういった総合的に内容を充実していただくことによってこれがますます魅力ある国際的、国内的な一つの観光の目玉にも、学術研究の目玉にもなっていく、このように思いまして、私はそれを強く要望いたしたいのであります。
 一例にこういう声がある。たとえば、機械装置の施設という面から海水を軟水化していく装置が見たいけれども、水中に埋没して見れない、これもひとつ今後の問題として、それを参観していくのに見れるような状態に置くことができないものであるか。こういった点について私は強く世論の声も一応受けとめてこれを申し上げる次第でありますが、そういう点から、内容をもっと充実さしていくということについてどうお考えか。
 それから、外国館の展示物をできるだけもらい受けて沖繩に残して、それぞれの施設にこれを譲り渡していく、一つでも多く沖繩に残していくという基本的な考え方に立って努力しておられるかどうか。そしてそれが具体的にすでに実現しておるものもあるかどうか。これが第一点。
 次に、譲渡する場合に、無償譲渡をしてほしいということが県民側あるいは県側の強い要望で、私もその一人でありますが、無償譲渡していただきたい。そこで、原則的にはこれは有償か無償か、これも決まっておるのかどうか、その辺もひとつはっきりお聞きいたしたいと思います。
 アクアポリスについては以上質問、要望を交えて一応お答えをいただきたいと思います。
#104
○説明員(志賀学君) お答え申し上げます。
 ただいま先生御指摘のように、県の方からアクアポリスの存置活用ということで御要望受けまして、現在私ども鋭意県の方とどういう形で内容を充実さしていくかということについて御相談申し上げております。いずれにいたしましても、北部の振興を図っていく意味におきまして、アクアポリスというものが大きな役割りを果たすであろうということで、できるだけそういう期待におこたえできるような形で充実を図っていくということが何よりも重要であるというふうに思っております。その一環といたしまして、先生からお話がございましたけれども、各民間の出展物というものをアクアポリスの中にできるだけ残していく、そういうことによりまして、アクアポリスというものが一つの海洋開発技術と申しましょうか、そういうものについて最小限の教育の場にもなっていくということ等も考えております。現在私どもが県の方から伺っておりますところでは、県といたしましては、沖繩館、沖繩県のリゾート開発公社、沖繩県の教育庁、それからアクアポリス、そういったところでそれぞれ民間の出展物というものの寄贈を受けまして、残して存置活用していくということを検討していると聞いております。昨年の十二月九日に屋良知事から各民間出展館の館長の方に要請をされております。私どもが承知しておるところでは、各民間出展館ともおおむねきわめて協力的、好意的であるというふうに承知しておりますが、その中でアクアポリスの中に存置したいというふうに県が現在考えておりますのは、芙蓉グループの機械生物というのがございます。それから松下電器の映像出展物でございますが、マリンフラワーというようなものがございますけれども、そういったものにつきましては県としてアクアポリスの中に残したいというふうに考えておりまして、大体実質的には各民間の同意は得られておるというふうに承知しております。
 それから外国館でございますけれども、私どもが県から伺っているところでは、外国館の出展物は大体沖繩館を中心にして残したいというようなことで御検討になっているようでございますが、外国政府館の方におきましても、これは国によりまして若干差異がございますが、おおむね何らかの形で協力をしたいというような気持ちを持っているところが多いというふうに思っております。
 それから有償か無償かという点でございますけれども、これは中には有償というようなものもあるようでございますが、おおむね無償のものが多いというふうに承知しております。
#105
○喜屋武眞榮君 次は、強い要望として住友館と国際一号館は、いまあれは撤去の予定の中だとお聞きしておりますが、ぜひ残してほしいという強い要望がありますので、その方向にひとつ御検討願って実現をしていただきたいと思います。
 時間がありませんので、次にこれは先ほど稲嶺委員、それから相沢委員からもお話ございましたが、海洋総合研究所の新設をぜひひとつこれは近い将来、できればもう一日も早くという要望をいたしたいんですが、そのいきさつについてはいままでありましたので、私は海洋博を永遠に意義づけるためにも、そして特に海洋を離れて沖繩の将来はない、海洋を離れて日本の将来もない、海洋を離れて世界人類の将来もない、こういう考え方に立ってこの問題を根本的に究明をして、しかも世界で初めて沖繩で持たれた国際海洋博、この意義づけとも結びつけて、ぜひひとつ沖繩及び日本の将来の永遠の繁栄のためにも海洋総合研究所の新設を強く要望いたしまして終わりたいと思いますが、それに対する御所見を伺いたい。
#106
○国務大臣(植木光教君) ただいまございました御要望につきましては、私ども真剣に検討さしていただきたいと思います。
#107
○委員長(稲嶺一郎君) 本日はこの程度にとどめ、これにて散会いたします。
   午後十二時四十七分散会
     ―――――・―――――
ソース: 国立国会図書館
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