くにさくロゴ
1975/05/21 第77回国会 参議院 参議院会議録情報 第077回国会 交通安全対策特別委員会 第6号
姉妹サイト
 
1975/05/21 第77回国会 参議院

参議院会議録情報 第077回国会 交通安全対策特別委員会 第6号

#1
第077回国会 交通安全対策特別委員会 第6号
昭和五十一年五月二十一日(金曜日)
   午後一時一分開会
    ―――――――――――――
   委員の異動
 五月十八日
    辞任         補欠選任
    目黒今朝次郎君     吉田忠三郎君
    ―――――――――――――
  出席者は左のとおり。
    委員長         野口 忠夫君
    理 事
                福岡日出麿君
                浜本 万三君
                阿部 憲一君
    委 員
                加藤 武徳君
                黒住 忠行君
                土屋 義彦君
                中村 太郎君
                二木 謙吾君
                松本 英一君
                森  勝治君
                太田 淳夫君
                河田 賢治君
   政府委員
       内閣総理大臣官
       房交通安全対策
       室長       室城 庸之君
       警察庁交通局長  勝田 俊男君
   事務局側
       常任委員会専門
       員        池部 幸雄君
   説明員
       警察庁刑事局保
       安部少年課長   仁平 圀雄君
    ―――――――――――――
  本日の会議に付した案件
○交通安全対策樹立に関する調査
 (暴走族問題に関する件)
○継続調査要求に関する件
○委員派遣承認要求に関する件
    ―――――――――――――
#2
○委員長(野口忠夫君) ただいまから交通安全対策特別委員会を開会いたします。
 まず、委員の異動について御報告いたします。
 去る十八日、目黒今朝次郎君が委員を辞任され、その補欠として吉田忠三郎君が委員に選任されました。
    ―――――――――――――
#3
○委員長(野口忠夫君) 交通安全対策樹立に関する調査を議題とし、暴走族の実態と対策について警察庁から報告を聴取いたします。勝田交通局長。
#4
○政府委員(勝田俊男君) まず、暴走族の実態について申し上げます。
 現在、警察が把握している暴走族は約五百七十グループ、二万三千人余であります。サンプル調査の結果から推計しますと、その構成は、十五歳から二十五歳未満の者が大部分を占めており、このうち二十歳未満の少年が約七〇%を占めております。職業別では、高校生、会社員、店員、工員等各般にわたっており、中でも高校生の占める割合は高く、東京都、神奈川県では四〇%を占めております。
 使用している自動車についてみると、おおむね二輪車が二〇%、四輪車が八〇%の割合となっており、最近、四輪車の割合が増加する傾向にあります。
 暴走族の形態を大別すると、サーキット型とツーリング型の二種があり、概して前者は愛知県以西に見られ、群衆を巻き込んだ集団暴力事件を起こし、後者は関東、東北に多く見られ、グループ問の対立抗争事件を起こすのがそれぞれ特徴であります。
 本年一月から四月末までの暴走族の暴走事案参加延べ人員は約七万人、参加延べ自動車台数は約三万三千台であって、前年同期に比べていずれも増加しております。
 本年に入ってからの特異事案としては、群衆を巻き込んでの集団暴力事件(兵庫)、グループ間の対立抗争事件(茨城、千葉、埼玉、東京、神奈川等)、一般市民に対する暴力事件(山梨)等がありますが、この中で特に注目されるのは、五月十五日夜神戸市において発生した暴走族と群衆による集団暴力事件であり、最高時六千人の群衆の投石、放火等の暴力行為により、事案を取材中のカメラマン一人が死亡、負傷者三十七人、自動車六十五台が損傷されるという結果を出すに至ったことはまこに遺憾であります。
 次に、暴走族に対する対策について申し上げます。
 警察においては、警察庁に暴走族総合対策委員会を、また都道府県警察に暴走族総合対策本部を設置し、このような暴走族の実態に対応して、交通、防犯、警備等警察の総合体制により、関係機関と緊密な連絡をとりながら次のような対策を講じております。
 その一は、未然防止活動の推進であります。暴走族による集団暴走行為や暴力事件等に対しては、できる限りこれを未然に防止することを主眼として、これらのグループの動向を事前に把握し、警告、説得を行い、また暴走行為等が行われるおそれのある地域、路線については必要な交通規制を行うなど、毎土曜日約一万人の警察官を動員して警戒に当たっております。
 その二は、取り締まりの強化であります。暴走行為に対する取り締まりを強化するとともに群衆を巻き込んでの集団暴力事件、グループ間の対立抗争事件等を惹起するおそれのある悪質グループについては、これを重点取り締まり対象として、集中取り締まりを反覆実施するほか、これら悪質事犯については、早期鎮圧、徹底検挙の方針をもって臨んでおります。
 その三は、少年補導の強化であります。暴走族は少年層が多いことにかんがみ、非行集団化したグループ、常習的に暴走行為を行うグループを中心に補導活動を強力に行い、グループの解体を図っております。
 このほか、暴走族の行った道路交通法違反については、昨年六月から運転免許の行政処分を強化しております。また、予防対策につきましては、関係機関と連携を保ちながら、家庭、学校、職場等を通じて、暴走行為を行わないよう総合的な指導、補導を行うとともに、必要により安全運転教育、訓練も行っております。
 以上が暴走族の実態と対策についての概要であります。
#5
○委員長(野口忠夫君) ただいまの報告に対し、質疑のある方は順次御発言を願います。
#6
○浜本万三君 ただいまの報告に対しまして二、三質問を申し上げたいと思います。
 最近における暴走族の実態につきましては、いまの報告とそれから警察白書に出ております暴走族の実態によりましてほぼまあ了解はつくんですが、一つ実態の中で伺いたいのは、いままでの暴走族と最近における暴走族の変化と申しましょうか、特徴的なものがありましたら御報告をしてもらいたいと思います。
#7
○政府委員(勝田俊男君) 暴走族と最近申しておりますが、車で無謀運転をする歴史、これはかなり古いわけでありまして、昔はカミナリ族というような形で一人で運転をやっておった。それが昭和四十五年ぐらいから、これは福井で起こったわけですが、やはり暴走族が群衆の前で暴走行為を行って群衆を巻き込んで大騒ぎになる、四十七年に富山でやはりそういった群衆巻き込みの大規模な事件があったわけでございます。その後も、この事件を契機としまして各方面にそういう事案が起こってきたわけでございます。したがいまして、先般行いました神戸の事件、これもその類型のような事件は、富山事件、福井事件、さらに愛知県の岡崎あるいは福岡そういったところでもすでに起こっているわけでございます。先ほど申し上げましたように、暴走族の中で、関東型、関西型と、こう言われますが、関東の方ではできるだけグループ化が進んで対立抗争事件が多い。関西ではそうした群衆巻き込みの事件が多いということでございまして、先般起こった事件が全く新しい型というわけではございません。ただ非常に大規模に行われたということでございます。
#8
○浜本万三君 そういたしますと、群衆を巻き込んで騒動を起こすというのは従来もあったけれども、今度の神戸の事件というのは特別に大型であったというだけでございますか。
#9
○政府委員(勝田俊男君) さようでございます。従来からも群衆巻き込み事件はあったわけでございます。
#10
○浜本万三君 参加者の実態の中で、先ほど報告がございましたように、二十歳以下が七割を占めると。警察庁の警察白書の中を見ましても、十六歳の方が全体で二五・七、それから十七歳が四七・四、十八歳が一七・〇というふうに、いわば高校在学的な年齢、中学を卒業して直ちに就職をした年齢層の方が圧倒的に多いということが確かに考えられるわけでございます。この時代というのは、受験地獄からようやく解放された高校生、中学を卒業いたしましてようやく就職をしたが、ベルトコンベヤーの中で非常に忙しい毎日を過ごす、そういう時代の少年が多いというふうに思うんですが、こういう行為を起こすその背景というものは一体どのように考えておられるんでしょうか。
#11
○政府委員(勝田俊男君) この暴走族の背景等につきましてはいろんな角度からの分析が行われているわけでございます。そのグループが比較的学歴面から見ますと高校中退で出たような人が多いというような問題もありますし、中卒で中小企業に勤めている人も多い。そういった面で、社会面でそれぞれの学校なり、あるいはその職場において、職場なり仕事に生きがいを必ずしも見出せない、そこでその面のうっぷんを何らかの形で晴らしていく、気を晴らしていく、そういった形の一端が非常に自動車好きであるというようなことで自動車を走らせて気を晴らしていく、こういうようなところに暴走族の出てきた一端というようなものがあるというふうに見られているわけでございます。
#12
○浜本万三君 そういたしますと、いずれにしても試験地獄というものも一つのその背景になっておるし、それから高度化した現在の生産体制における若年労働者の配置というところにも非常に問題があると、かつまた住宅事情その他いろんな社会のひずみがこういう結果をも及ぼしておるというふうに思うんですが、この非行少年の対策ということが当然そうなってまいりますと重要になってまいりますが、報告をされた中では交通行政上の非行少年対策ということが主として述べられておるわけなんでございますが、それはその面でも重要でございますけれども、もう一つは、社会的なこれらの政策というものが欠如しておったのでは、幾ら取り締まり的な青少年、非行少年対策を行いましてもこれは無意味であろうというふうに思うんですが、それはそれといたしまして、いずれにしても警察としては非行少年の対策について、特に暴走族を中心としてはどのような点を配慮して対策を講じられておるわけでしょうか。
#13
○説明員(仁平圀雄君) 少年警察の立場からいたしましても、この暴走族の問題につきましては大変重要な問題であるということでいろいろ対策を講じておるわけでございます。まず一つは、この暴走族集団の実態を徹底して把握するということでございます。それから次いで、次には暴走族集団の集まる場所、蝟集する場所等に対する街頭補導等を強化する。そして暴走族集団への加入あるいは暴走行為等の未然防止を図るということ。それからさらに、暴走族集団に加入しております少年につきましては、その行状とか非行等を把握いたしまして犯罪少年または虞犯少年として送致する。それからまた、暴走行為等の犯罪を行っておる暴走族集団につきましては、これを徹底的に捜査いたしまして解散に追い込む。また、これら集団に加入しております少年に対しましては、直接説得なり注意を行いますとともに家庭訪問とか、あるいはレター作戦等によりまして保護者に通報する。さらには雇用主や教師等の協力を得まして、何とかこの加入少年を集団から脱退するように促進するというようなことをしております。さらに警視庁等におきましては、暴走族集団のリーダーを警察署に招致いたしまして、集団を解散するように働きかけたり、あるいは暴走行為等を行わないように厳重に注意をする。それから愛知等では暴走族行為に走ります土、日の前日等には、これらの少年に対しまして直接電話をする、暴走行為に参加しないように厳重に注意をする。それからまた、この暴走族の実態等につきましては、努めて積極的に広報いたしまして、一般の関心、注意を喚起するというようなことを進めておるわけでございます。
#14
○浜本万三君 私は、この対策は、もちろん警察の取り締まりを正常に強化するということも必要だと思うんですが、総合的な施策を充実させなければならないというふうに思います。考えてみますと、われわれの身の周りを見ましても、若い気力がはつらつとして、そして何とか土曜、日曜にはせめて学業の、あるいは仕事のうっせきした気持ちを晴らしていこうというような少年にとって余りにもその場所がないんじゃないかというふうに思うんですね。ですから、そういう場所の提供ということを総合的な施策としてはやっていかなければならないと思うんですが、これは特に総合的な施策を進めるように調整をされております内閣の方に要望をしておきたいというふうに思います。
 それからもう一つお尋ねするんですが、サーキット型というのがさっき二つの一つに報告されておったのですが、私ども田舎でよく見るんですが、非常に急傾斜の山を削り取りまして危険な暴走をしておるところをときどき見ることがあるんですけれども、そういう場所は全国的に非常に多いわけなんでしょうか。私が聞いたところによると、そういう場所の提供は、むしろオートバイメーカーといいましょうか、そういう企業が提供しておるという印象を受けるんですけれども、それどうでしょうか。そういう点つかんでおられましたらお知らせ願いたいと思います。
#15
○政府委員(勝田俊男君) 運転技術の向上、危険な状態からどう脱出するかというような運転技術の基本的な向上という面から、あえて特別の急坂の場所とか、野原とか、そう耕作されていない場所を選びまして、そうして訓練をやる、モトクロスと、こう言っておりますが、そういった競技があるわけでございます。それで、警察の白バイの訓練なども基本的にそういった訓練もして技能を上げていくということでございまして、そういったコースがあって、そういったところで訓練をするということは、これは必ずしも悪いことではなくて、むしろ訓練の技術の基本を身につける、運転の本当の意味のよさ、興味というものを持ってくるということで、そういうところで基本的な訓練を積めば暴走族になることはむしろないんじゃなかろうかというふうに考えるわけでございまして、若干の企業で、やはりそういうモトクロスのコースを持っているところがあるかと思います。恐らく、そういうところで訓練をしているのは健全なグループじゃないかというふうに思っております。
#16
○浜本万三君 そういう四つ車の問題はわりにぼくは問題ないと思うんですよ。むしろオートバイで急傾斜の山を削り取りまして提供しておるというところが問題だと思うのです。そこである種のスリルを味わって、そして最終的には四輪車に乗りかえて、さらに四輪車でそういう暴走的な行為を行うというように、だんだんどうも発展しておるきらいがあるんじゃないか。だから、ぼくはむしろ、二輪車のメーカーがかつてそういう場所提供というふうな行為をやっておったので、非常にこれは危いなというふうに思っておったんですが、それはもうございませんか。
#17
○政府委員(勝田俊男君) ただいま申し上げましたのは、主として二輪車の問題でございます。ですから、コースそのもので訓練をするということは必ずしも問題ではない。そこの訓練の管理なり、そういったことが行き届いておれば、それで十分のむしろ予防的な効果という面があるんじゃないかというふうに考えます。
#18
○浜本万三君 管理者は何人もいないですよ、そういうところは、大抵。ですから、ここが一番の出発点のように思いますから、もう少し実態を調べられまして、その対策をひとつ十分とっていただきたいというふうに思います。
 それからもう一つは、自動車の構造上の問題なんですがね。よく町でも見かけるわけなんですが、変な警笛に取りかえておるとか、あるいはことさらに大きいタイヤ、特に音が出るようなタイヤに取りかえるとか、あるいはまたマフラーを高音が出るように装置するとかいうような行為が相当見受けられるわけなんですが、余り警察の方もそれに対しましてはやかましい規制をされていないように思うわけなんですが、自動車のそういう構造上の問題、一定の基準があると思うし、また基準に従って取り締まられることもあるんじゃないかと思いますが、その点の実情と、それから一定の基準があれば、その基準、さらに警察はそういう行為に対してどういう指導をしておるのか、三点にわたってお尋ねをしたいと思うんです。
#19
○政府委員(勝田俊男君) 自動車の基準につきましては、運輸省で保安基準というので定めているわけでございます。クラクションの問題もわれわれも問題であるというふうに思っております。街頭で突然変な警笛を鳴らすということなんでございますが、保安基準の観点から言いますと、正規の警笛を備えておるということが保安基準の基準になっておりまして、それ以外に別のクラクションを持っているということが必ずしも禁止はされていない。それから保安基準の違反というのは直罰規定はないわけでございます。保安基準は違反をしておってそれが交通上危険である、あるいは人に非常に迷惑をかけるというような状況であれば、これは道路交通法の規定によって取り締まるという形になっているわけでございます。したがいまして、マフラーを切った場合に、その騒音が一定の基準を超えて非常に大きな騒音が出る、それが他人に迷惑をかけるというようなことで取り締まりの対象になるというようなことでございます。そういったことで、現状としてなお変な警笛の車が取り締まりの対象にならないままに残っているということでございます。
#20
○浜本万三君 これは運輸省との関係もございますでしょうが、やはりそこから出発するというこれも原因になっておると思いますから、十分基準の改正なり、あるいはまた指導の方法なりについて善処をしていただきますように希望したいと思います。
 それから、神戸の事件につきまして、警察庁は二十五日に何か全国の関係官を集められまして、この対策を講じられるということが報道されているわけですが、その方針は先ほど言われたような内容がもとになるんじゃないかと思うんですが、私はちょっと注目しておりまするのは二つあるわけです。
 一つは、神戸の事件をいわゆる暴動事件として調査をするというふうな報道があるんですけれども、暴動事件ということになりますと相当大きな問題であろうというふうに思いますので、暴動事件としての規定される場合の一定の基準があれば、その基準についてまずお話を願いたいということ。
 それから、二つ目にちょっと心配をしますのは、先ほどの今後の方針の中でも述べられておりましたように、少年補導の強化という中で、あらかじめ――悪い言葉で言えばメッコをつけた少年に対しましては補導活動を強化すると、こういうことになっておるわけですね。そういたしますと、いわゆるその少年に対して行き過ぎた補導が行われて、それを契機にまた一層非行への道を進まないだろうかということも考えられまするし、また実際そうでない人があらぬ疑いをかけて補導の対象にされるということになりますと、これまた人権問題だということを考えてみますと、よほどこれは注意をしてやっていただかないと問題が出るんではないかというふうに思うわけでございます。少し気がつきましたので、そういう点について何か考えておられましたら答弁をいただきたいと思います。
#21
○政府委員(勝田俊男君) 暴動事件というような表現も一部あるようでございますが、これは暴走族対策でただ車に乗っている交通面からの対策だけではなしに、あれだけの人が出た場合にそういった集団に対する措置、それをどうしていくか、集団で行われた犯罪をどうして処理していくかということでございまして、いわゆる騒擾事件として処理するというような考え方ではもちろんないわけでございます。
 それから、補導の問題につきましては少年課長の方から……。
#22
○説明員(仁平圀雄君) 少年補導に当たりましては、少年の人権と言いますか、を尊重するのはもとよりでございますが、特に少年が心身ともに未熟である、将来、教育可能性と言いますか、そういうものがあるということを十分念頭に置いてやらなければいけないだろうというふうに考えまして、そういうふうに指導しておるわけでございますが、同時に暴走族集団に加入している少年につきましていろいろ実態調査等をしてみますと、精神的には大変社会や警察に対する甘えがあるわけであります。そういう点につきましては、これはやはり厳しく警告、注意を与えるということが必要であろうと考えますので、緩急よろしきを得て適切なる補導を推進するようにいたしたいというふうに考えます。
#23
○浜本万三君 先ほど、厳しくというお話がありましたんですが、最近警察の取り締まりも相当強化をされまして、いろんな面で交通違反が摘発される場合が多いのですけれども、特にスピード違反など、いわば最近機械が進んでいるもんですから、だまし打ち的な傾向があるというようなことがございまして、そういう面で逆に言えば甘えておるのでなしに、日ごろの恨みをこの際晴らそうというような気持ちが多少でもあるのではないだろうかということを心配するわけなんですが、そういうことがあってはいけないというふうに思いますので、交通の取り締まりなどにつきましても、やっぱり十分交通の中で車などを利用しておる者に対しましては適切な取り締まりをしていただきたいというふうに希望をいたしたいと思うわけです。
 重ねて申しますが、要するに、これは道路交通法上の取り締まりだけでは、しょせん問題の解決はできないというふうに思いますので、社会政策全体の中でこういう暴走族が起きないように速やかに対処をする必要があると思いますので、関係官庁におかれては総合的な対策について早急に樹立をしていただきますように要望をして、時間が来ましたので私の質問を終わりたいと思います。
#24
○太田淳夫君 それではかわりまして質問させていただきます。
 この暴走族の問題につきましては、毎年当委員会でもそういう御報告をいただき議論されているわけでございます。特にこれからの季節、梅雨どきのうっとうしい期間があり、またそれが過ぎますと夏休みということで、ますます暴走族が跳梁する季節になってくる。それだけ警察庁としましても心を配っておみえになると思います。
 それで最初に、神戸で起きました事件の状況と、現在のまず調査の過程をちょっとお聞きしたいと思います。
#25
○政府委員(勝田俊男君) 神戸事件の概要でございますが、発生の日時は、御承知のように五月の十五日、土曜日の午後八時半ごろから翌十六日、日曜日の午前六時ごろまでの間でございます。
 発生場所は神戸市役所周辺、国鉄三ノ宮駅付近でございます。
 ちょうど「神戸まつり」が五月の十四日から十六日まで行われておりまして、この十五日は各会場とも五時ごろ行事は終了したわけでございます。
 午後五時半ごろから市役所前のフラワーロード、広い道路でございますが、そこに群集が集まり始めまして、午後九時半ごろには約三千人、午後十時ごろには約五千人となったわけでございます。このころから暴走族の車両四十台――四輪二十台、二輪二十台――がこのフラワーロードにおいて散発的な暴走行為を行っておったわけであります。
 一方、群集は次第に多くなりまして歩道上から車道上にはみ出す状況となってきたわけでございます。
 この警察の体制といたしましては、約千二百人、車両七十五台ということで、かなり強力な部隊でもってこの警備に当たっておったわけでございます。
 午後九時四十分ごろに、フラワーロードにおきまして、群集は通行中のタクシーを停車させ、これを転覆して放火し、さらには警察官等に投石するなどの行為に出たわけでございます。
 午後十時ごろ、フラワーロードにおきましては、暴走族を含む群集は約五千人、進行中の車両等に次から次へと放火し、あるいは警察官等に投石するなどして次第にエスカレートしたわけでございます。
 ちょうど午後十一時二十五分ごろ、フラワーロードのちょっと先になります小野柄通り八丁目というところでございますが、ここで神戸新聞の写真部の記者の西原基之氏が暴走族の取材活動中、蝟集していた群集から暴行を受け死亡するという事件が発生したわけでございます。
 フラワーロードから警察部隊により規制、排除された群集は、翌十六日の午前零時三十分ごろ、約五千人、これが先の国道二号線の生田川交差点に移動し、さらに午後二時三十分ごろには群集は六千人にふくれ上がりまして国鉄の三ノ宮駅付近に移動したわけでございます。これらの群集は至るところにおいて警察部隊に対し投石するとともに、一般車両を取り囲んでこれを転覆させ、放火するなどの悪質な不法行為を行ったわけでございます。
 こうした事態に対し、警察部隊は規制、排除等の警備実施を行い、ようやく翌十六日の午前五時ごろ事態を収拾するに至ったわけでございます。
 被害の状況でございますが、一般の被害は死亡一人、負傷八人、車両損壊三十七台、うち七台が焼失でございます。警察の被害は、警察官二十九人の負傷、車両の損壊二十八台。
 当日の取り締まり状況でございますが、刑法犯検挙で九件、九人、道交法違反で四十五件を検挙いたしております。うち三人を逮捕いたしております。合計逮捕は十二人でございます。
 本事件につきましては、捜査のために五月十六日に、暴走族等による殺人、放火事件合同捜査本部を設置いたしまして鋭意捜査中でございます。
#26
○太田淳夫君 昨年の六月十八日の当委員会におきます目黒委員の質問に対する勝田政府委員の御答弁の中にも、「本年も五月に入りましてから神戸なり岡崎で群衆を巻き込んで暴行するというような事案が起こりました」、こういうお話がありまして、やはり昨年も、五月に「神戸まつり」だと思いますが、やはりこういった同じような事犯が起きていると思います。それによってこの「神戸まつり」の終了時間を早めたんだという話もちょっとお聞きしておりますけれども、したがって、このようなやはり「神戸まつり」で暴走族が再度このような事件を起こす、群衆を巻き込んで起こすような事件というものは前もって考えられていたんじゃないかと思うんですが、その点、こういう事件が起きてしまって後から反省するのはあれですけれども、やはりその対策に手抜かりなかったかどうか、ひとつ、その点、ちょっとお聞きしたいと思います。
#27
○政府委員(勝田俊男君) 昨年も御指摘のように、「神戸まつり」の後でこういった騒動事件があったわけでございます。そこで、本年におきましてもこの種の事案についての懸念が非常に強かったわけでございます。そこで、兵庫県警としましても、できるだけの体制を整備するということで、昨年はたしか当初五百人で警備に当たったわけでございますが、本年は千二百人ということで二倍余り、二倍半に近い体制をもって対処していく、それから隣県にもそれぞれ通報して、検問なり情報収集についてお願いをする、県下ではもちろん厳重なる検問体制をとるということで、昨年の情勢から見て、最終的に収拾された状況から見ますと、この程度の警察官があれば相当な数が出ても収拾できるんじゃなかろうかという判断をしたことは、そう責めるわけにはいかないというふうに思うわけであります。結果的には群衆の出方が非常に多くて、群衆の中からそういった問題が出てきたということで、こういった事案が出たことは遺憾でありますけれども、事態を初めから決して軽く見ておったわけではない、それなりに懸命な取り組みをしておったということは言えるかと思います。
#28
○太田淳夫君 それでは質問変わりますけれども、昨年、こちらの委員会で自動車安全運転センターという法案が通りまして十月から発足されましたね。そのセンターの業務の中に、青少年運転者に対する「その資質の向上を図る」云々、という項目があります。その中で、やはり勝田政府委員からの御答弁の中にも、このセンターの業務の中には「暴走族というものも一応頭に入れて考えている」と、そういうお話がありました。「こういったものをやはりこういったところで十分に指導し訓練し、運転の一番の基本的な心構えなり運転の基本的なテクニックというものを教えることによって暴走族になることを防止できるのではなかろうか、あるいは暴走族にすでに入った者についてもこういったところで是正できるのではなかろうか」、こういうお話がありましたけれども、十月に発足しましてまだ半年ですから、それほど十分な効果は期待できないにしましても、現在、この安全センターの中でこの暴走族の対策というものがどのようにいま実施に移されていますか、ちょっとお聞きしたいと思います。
#29
○政府委員(勝田俊男君) 安全運転センターは十一月に発足をいたしたわけでございます。
 それで、一号から、これはいろいろ、五号、六号と業務があるわけでございますが、各種の証明業務につきましては一月一日から実施をいたしております。そこで、研修業務でございますが、研修するためにはどうしても訓練の場所が要る、かなりの設備も要るということで、とにかく土地を確保しなければいかぬということで、現在、鋭意土地の確保について検討を進めている、あわしてコースをどう設計するか、その場合にどう訓練するかというような準備もやっておりますが、そういったことで訓練施設ができるまで、すぐには研修にかかれない。非常に残念でございますが、そういう状況でございます。
#30
○太田淳夫君 大体見通しとしてはいつごろですか。
#31
○政府委員(勝田俊男君) いま、これから土地を入手し、それから施設をつくってということでございますので、二、三年はやはりでき上がるまでにはかかるんじゃないかという気がいたします。
#32
○太田淳夫君 せっかくのあれができましたんですから、大いにその効果が発揮できますように私ども期待しております。
 次に、十五日に「神戸まつり」の事件がありまして、十六日に暴走族対策連絡室というのが発足したと聞きましたけれども、これは警察庁には暴走族総合対策委員会というのがございます、また各都道府県県警には暴走族総合対策本部がございますけれども、これとの関連はどのようになっていますか。先ほど同僚委員からお話ありましたように、総合的な各省間の連絡的な性格を持ったものですか、ちょっとお聞きしたいんですが。
#33
○政府委員(勝田俊男君) 警察庁で総合対策委員会を置いておりますが、各府県でも総合対策本部を置いて当たっているわけでございますが、暴走族の動きも大変広域的になってきているわけでございますし、少年問題、そういった問題もあるわけでございます。そこで、連絡室というものは警察庁におきまして各府県間のいろんな情報を集めてくる、あるいは交通、防犯の連絡を密にする、対策委員会のような機関じゃなしに、常設に土曜日なら土曜日の晩にそこに人が詰めまして、そういった情報を集めながら各府県との調整もやり、適切な措置がとれるような処置をする、そういった面で設置をするということでございます。昨年も夏の期間、毎週土曜日に暴走族が出るということで、毎週土曜日になりますと全国で一万人余りの警察官を動員して暴走族の取り締まりに当たったわけでございますが、そういった各府県の動きを的確にとらえながら、関係機関とも連絡を密にとりながら適正な指導をしていく、そういった面で置いているということでございます。いよいよシーズンになりましたので設置すると。
#34
○太田淳夫君 それでは先ほどの御報告の中身からちょっと御質問しますけれども、対策の「その二」の「取締りの強化」というところがございますが、この中に「群衆を巻き込んでの集団暴力事件、グループ間の対立抗争事件等を惹起するおそれのある悪質グループについては、」とありますが、この悪質グループの実態についてはもうすでに掌握済みだと思いますが、どういうような、何グループぐらい悪質グループが存在しているわけですか。
#35
○政府委員(勝田俊男君) 車で普通に走っているグループもあるわけです、健全なグループも。こういったのは暴走族と、こう言ってないわけでございまして、暴走族とわれわれが名づけて把握しているのは一応悪質なグループであるというふうにお考えいただきたいと思います。
#36
○太田淳夫君 「その三」の方には「少年補導の強化」と書いてありまして、「補導活動を強力に行い、グループの解体を図っております。」ということでございます。まあ、警察当局としましては懸命に努力されていると思いますが、新聞の報道によりますと、「警視庁の暴走族総合対策本部は、十八日までに、都内の暴走族グループが連合体を結成、組織力を着々強化していることをつきとめた。」こういう新聞の報道がされておりますが、三十グループが六組織の連合体をつくって、無線機で敵状を探り合っているというようなことですが、そういうことは掌握されて、これに対する対策はとられておりますか。その点いかがですか。
#37
○政府委員(勝田俊男君) 暴走族のグループがグループ化し始めたのは、四十八年ぐらいから非常にグループ化が進んできまして、四十九年ぐらいから対立抗争が非常に激しくなってきた。それから昨年ぐらいから組織が大きくなった。対立抗争をやってまいりますとお互いに組織が大きい方がいいというようなこともあるかと思いますが、組織が大きくなってきたという傾向が見られるわけでございます。そこで、暴走族がグループ化してくるとどういう問題があるかといいますと、暴走族自体はその八〇%ぐらいがグループ員になってから一年未満ということでございまして、アンケートいたしましても四〇%余りが暴走族はやめたいと考えている。その人の成長過程におけるある意味じゃ一過性の現象とも見られる面があるわけでございますが、こうした組織化が進んでくると、そうしたことが定着化してくる可能性がある。そういった面で組織というものはできるだけ解体をしていく必要があるのではないかということで、少年を中心に解体をできるだけしていこうということでございます。また、グループ化しますとその動きが大胆にもなってくる、あるいは広域化してくるということで、暴走族に対する対策も府県府県ということの範囲を超えまして、広域的な体制で臨まなくちゃいかぬと、そういった面で連絡室といったようなものを設けているわけでございますが、今後ともにこういったことに対しては広域的な対策、現象面においてはそういった広域対策といったものをさらに進めていく必要があろうと、基本的には解体とかそういった問題を進めていく必要があろうというふうに考えるわけでございます。
#38
○太田淳夫君 それでは最後になりますけれども、この対策の中に、毎週土曜日には約一万人の警察官を動員して警戒に当たっておりますということでございます。今度の神戸事件では市民が死亡されている。痛ましい事件ですが、一万人の警察官の方も毎週土曜日動員されて、それは職務もあると思いますけれども、やはり悪質なそういった暴走族の事件になりますと生命の危険にもさらされるわけです。非常に大変な職務に当たっているわけでございますが、やはり一日も早くこういった暴走族の事件というものを少なくしていく、根絶していかなければならない。そういうことで一生懸命やっておみえになることはよくわかりますけれども、先ほど同僚委員からもお話がありましたとおり、これは警察ばかりでなくて、少年問題も含まれておりますし、あるいは教育問題もありますし、そういったやはり、「関係機関と緊密な連絡を」とここにございますけれども、そういった全省を挙げての、内閣としての、政府としての大きな責任問題としてこれに取り組んでいくべきじゃないかと思います。昨年の委員会でも目黒委員からもその点の総合的な対策を講ぜられるように提言もありましたし、ここで一年たっているわけですが、現在、総理府を中心でも結構ですが、そういう政府挙げてのこの問題に対する取り組みの姿勢があるのかどうか最後にお聞きしたいと思います。
#39
○政府委員(室城庸之君) 実は従来も暴走族対策がただ単に警察の取り締まりだけでは十分に効果を上げ得ないという御指摘もあり、また政府部内においても総合的に行政を集中していく必要があるという意見がございまして、実は総理府といたしましても、交通面の問題は交通安全対策室が中心になり、またいわゆる青少年問題という角度からは青少年問題対策本部というのがございますので、そこを中心に従来とも暴走族問題を取り上げてまいっております。取り上げてまいっておりますが、従来はどちらかといいますと、お互いに現場を掌握しております警察から情報をあるいは実態を聞くと、そしてそれを理解した上でそれぞれの行政庁で、自分のところの仕事があれば側面的に協力していこうという意味の呼びかけをやっておったわけでございまして、たとえば青少年対策本部等も、警察がいわゆる補導という形でやりますのは、現に暴走族グループということで非行事案を起こしておるそういうものを中心にやっていくわけでございますが、青少年対策としては、現に暴走族として動いておるという者ばかりでなく、より広い範囲に青少年というものに対して、どういう呼びかけをやって、暴走族まがいの動きをさせないような一般的な広報でありますとか、そういったものをいわゆる市民運動というような形で盛り上げていきたいというような角度からの取り組み方をやっておったわけでございます。しかし、そういった従来のやり方では十分ではないと、特に今回の神戸の事件を契機にいたしまして、政府としてより強力な施策を総合してこれに当たる必要があるということから、総理府総務長官が中心になりまして、とりあえず当面の問題を中心に専門家の御意見を聞き、その上で総合的な対策として、どういうことを取り上げるべきであるかということを一応集約いたしまして、それをそれぞれの行政レベルで現実の問題として実行できるような姿にしていくべきであるということから、実は十八日に第一回の会合を催しまして専門家の御意見を承ることにしたわけでございます。
 ただ、第一回目は、実態の認識等について専門家の皆さんに現状を知っていただく、あるいはそれぞれの専門家の角度からの御意見を述べていただくということに終始いたしまして、具体的な対策としてどうかというところまでは実はまいっておりません。二十八日に第二回目の会合をいたしまして、第二回目――できればその後にもう一度ぐらいと。余り時間をかけても時期の問題でございますので、とりあえずあと二回ぐらいの間に対策としてこういう点をやっていくべきであるというような結論を得まして総合的な施策に乗していこうというふうなことで考えております。したがって、従来やっておらなかったわけではございませんけれども、今回より徹底した対策を樹立しようという点で、熱意を持って当たっておるという現状でございます。
#40
○河田賢治君 この神戸の警察がとった処置について、現地に皆さんおられないんだから詳しくはわからぬと思いますけれども、ある程度それぞれの報告によって認識されるとは思うんですが、とにかく当日地元の兵庫県警の石谷対策本部長、交通部長ですね、こういうことを新聞で述べているんですね。暴走行為だけでなく暴動化することもある程度予測していたと、死亡事件が起こるような事態についても警戒していたということを新聞で発表されておるわけです。だから、そのお祭りには相当な予測がされているわけですね。これは三年間ですか、ずっと続いてきているわけで、それがだんだん年々たび重っていくごとに規模が大きくなっていると、したがって大きな問題も起こるかもしれぬと予測されてですね。ところが、これに対して確かに警察官の動員も前よりはたくさんされておる。しかし、この「神戸まつり」で毎年こういう旗上げをする一つの場所にもなっているんですけれども、これについてどうもこのときの処置が、まあ私たちにもちょっと腑に落ちない点があるんですよ。
 御承知のとおり前夜祭ですね。十二日ですか、六甲でやっぱり事件が起こっているんですね。それから十四日に「神戸まつり」の前夜祭にも事件が起こっておると、したがって十五日は相当、一番ピークになるわけですから。ところがどうも効果的な対策ができていないというふうに思うわけですよ。この点で、あなた方の方へはいろいろ報告が来ていると思いますけれども、とにかくこれだけの千二百名も警察官を動員していると――前は五百人。それで昨年集まった群衆が二千名と言われているんですね。今度は千二百名の警備の動員をして、これで一万名と、こう新聞は言っていますが、あなたの方では大体六千名と言われているんです。そうすると、五人に一人は群衆と警察官との関係ですね。だから、数から言いますとそんなに少ないわけじゃないと思うんですよ。ところが、こういう事件が――いろいろ暴走族に注意していたんで、群衆の方からそういう問題が起こったということもありましょうけれども、どうもこの辺が私たちには当時の警戒体制それからその他予備的な、これの起こる前、直前の問題なんかに対する処置がちょっと鈍いんじゃないかというような気がするんですが、この辺はどういうふうに説明されるでしょうか。
#41
○政府委員(勝田俊男君) 兵庫県警としては、事態を一応予測もしておったし、それなりに体制を整えて最善の警備をやりたいという考え方で臨んだと思います。結果的にこのような事態になったということは大変残念でございます。
 そこで、今回の事案についてのこれからの反省というようなことを含めて事案の真相を究明し、究明の中でいろいろ反省の材料があれば今後反省をしながら処理をしていきたい。やはりこういった場合に、非常に何か事あれかしという感じで集まっている群集が大変多いと思うわけでございます。ちょっと火をつけた場合にそれが燎原の火のごとく広がるということになると、なかなか現場現場での処置が手がつきにくいということもこういう群集心理の中ではあり得るわけでございます。そこで、群集とそういった暴走族グループとをどうして分けていくか。非常に広い場所でございますので、チェックして一たん排除さしてもまたわき出るように出てくるというような地域のように思います。そういった分け方も非常にむずかしい問題がありましょう。それからこういった地域についての事前のいろいろな準備、主催者なり地域の方々、招待客もあるわけでございますから、そういった方々の協力を得ることはどうすればいいかというような点も今後の反省点になってくると思います。この真相を十分に究明しまして、そこからまた反省材料を見出して今後の警備に遺憾なきように期したいと考えております。
#42
○河田賢治君 当日ですね、生田署に暴走族防圧対策本部というようなものを設けられて、神戸市内へ中心に入ってくる主要な道路十六カ所ですか、フラワーロード十カ所で検問していたらしいということも書かれているわけですね。で、国道の二号線、四十三号線から続々と神戸に向かっていた暴走族に対してどういう処置がとられていたか。御承知のとおり、各府県にそれぞれこういう問題に対する対策本部もありますし、警察も、ただ県内だけでなくて付近の県外からも入ってくるわけですから、これらに対する連絡もあったと思うのですが、ここで、新聞で述べておりますのは、当日延べ百二十台、県内車がそのうち六割を占めている、他は関東ですね、それから中国、四国ナンバーの県外車だったといわれているのですね。ですから、県内でも神戸を中心にすればかなり、つまり地方都市から入ってきているわけですね。そうすると、神戸自体ではそうたくさんでないようにも思えるわけです、この数からいきましても。こういう場合に、他の府県も、たとえばどうせ暴走族がそういうことを予想して行くとすれば、新聞なんかにも書いてありましたが、石なんかを積んで行ったとかというようなこともあって、かなり前もって計画的にそういう群集の中でひとつ暴れてみようというような連中もあるわけなんですね。そうすると、やはり県外から行く者に対しても大体グループというものはわかっているでしょうから、こういう者をある程度――何もせぬのにチェックするわけにはいかぬでしょうけれども、どうせスピードを出したり何かするでしょうから、そういう者を途中である程度チェックしていくというようなことも相当行われたかどうかと、つまり県外との問題、県内の他の警察ですね、こういうことはどういうふうになっていましょうか。
#43
○政府委員(勝田俊男君) 当日は「神戸まつり」があるということで、兵庫県警から近畿管区内の各県に対しまして、電報で情報提供方、警戒方のお願いをしているわけでございます。ちょうど当日は近畿管区内の交通安全デーというものが重なっておりまして、各県ともに相当数の警察官を出して警戒に当たっております。現実に検問の際に確認した車でございますが、五百七十台ばかり確認しております。そのうちでやはり県内車が四百五十台ばかり、県外車が百二十台余りということでございます。検問の際にこれはいろいろ話もするわけですけれども、どうしても行きたいということになると、これはなかなかとめるわけにもいかぬというようなことで入ってくる者ももちろんあるわけでございます。
#44
○河田賢治君 それで、そういうふうにして多少でも危険な車が集まってくることは前もって周囲である程度チェックしていくと、そういう多少でもスピード出したりしておればとめちまうとか何とかしてそこに参加するのを少しでも防いでいくことが大事だと思うんですね。ところが、この十五日の祭りが市の方でも、いつも夜もやりますけれども、当日は午後の五時で終了しているんですね。ところが、後は暴走族の恒例が始まるということで、十分予測できた多くの見物人が残って、やがて暴走族がまだ来ぬかまだ来ぬかと言って待っているというような状態であったといわれているんです。それで、ちょうど九時過ぎから彼らはあらわれ始めたんですが、これに対して警察は前もって婦人警官や交通巡視員などが前面に出て非常にソフトムードで早い帰宅を呼びかけておったと、それから第二に、群衆を刺激するいわゆる出動服姿の機動隊は表面に出さなかったと、それから第三に、交通取り締まりの警官は警棒も使用してないというような状態ですね。つまり祭りの気分を壊さないような配慮をしていたと。これは一面そういうことも必要だったと思うんですが、それでフラワーロード一体にワルツを流して、非常にお祭りの後ですからお祭り気分で一方警戒もやると、群衆もおもしろがって集まってくると、こういう状態だったらしいんですね。ところが、このソフトムードに対して暴走族は、警察はきょうは何にもしないんだというような、暴走族自身から見れば、まあ警察はこんな調子でやわらかく出てるわいと、だからおれたちは自由に行動できるというような自信をある程度持たしていると思うんですね、というふうに思われます。だから、だんだん暴走行為もエスカレートすると、群衆も付和雷同するということで、警察が今度あわてて強制排除しようとしたと、だんだん興奮もしてきましょうから。そこで、この機動隊の姿を見て一遍に逆上して、そして一斉に投石を始めるとか、隊員は終始守勢に回って、車を置いておいて、例の殺された人ですね、新聞記者か、あれなんかも全部車から出たらしいですね、警備の方が。こういうふうにして、つまり警察自身がそのときには守勢に回っておったということが新聞には報じられているんです。だから、このとき私たちは考えるのに、この日はもう午後五時で終わっているんですから、だからある程度そこへ来る暴走族にしろ、群衆にしろ、もうこういう問題のあることを予期し、またこれを見物したり、あるいは時によればそれに加勢するというような人が多いわけなんですから、だからいわば警察から見れば予測された人人が集まっていると、そうだとすれば、余りこのときおかしなワルツを流したりなんかしてソフトムードを出すと、まあ多少そういう点もなくちゃならぬだろうけれども、もうきょう集まればここではもうそういう暴走族に勝手なまねはさせないんだという、やはり一面の厳しい態度を、もうお祭り済んでいるんですから、当然見せるべきじゃなかったかと。それで、後になって群衆が少し興奮し出してから急に出て、それでかえって相手を逆上させるというような効果になったと、九時はもう車両の通行どめですね、こういうことが行われる。だから、群衆と暴走族を分離しようと思っても、ずいぶんこれまでの経験がありますけれども、なかなかそうもいかぬというふうにして、警察が守勢に回っているんですけれども、こういう現場における処置ですね、こういうのがちょっと手際よくやられていないような気がするんですね。なかなか群集心理というものはむずかしいものですから、そう一概には言えませんけれども、ちょっとこの辺に警察のやり方というもの自身にむしろ甘さがあるんじゃないかというふうに私たちは考えるんですが、どうでしょうか。
#45
○政府委員(勝田俊男君) そういうフラワーロードで何か事があるかもしれない、何か事があればひとつ気晴らしに見てやろうというような群衆が集まって待機をしているというふうに考えられるわけであります。そこで、それはできるだけ群衆をそういう場所から排除させるというのがやはり一番基本的な原則であろうと思います。そこで、排除する手段、方法がどういう方法がいいだろうかと、やはりできるだけ刺激しないで排除されれば一番ベターであろう、そういったことでいろいろな工夫もしたんだろうと思います。結果的にああいう事件が起きましたので、そういった点についても今後また反省したいと思いますけれども、やはり排除するということについては、いろいろと工夫をこらしやったものというふうに考えております。
#46
○河田賢治君 そこで、ここに起こった問題としては大体そういうことなんですけれども、暴走族が非常に何といいますか、最近のオートバイとか自動車など、非常に日本のいまの実情に合わぬようなものがだんだん売り出されたりされているわけですね。オートバイなんかは七百五十ccでは二百二十キロまでのメーターがついていると、そうすると、乗る者にしてみればひとつこのメーターいっぱい出してみたいという気も起こるわけですね。しかも御承知のとおり、日本ではそんなに出せるわけじゃないんで、主として外国なんかの道路の広いところで使うんでしょうし、日本の企業家もできるだけ優秀なものをつくろうといって、オートバイの国際的な競走なんかでもヤマハですか、あれなんかよく一等とっておりますけれども、しかし、その調子でこれだけいい技術を持っているからといって、日本でとことこ売り出されたのではこれはたまったものじゃないですね。だからこの辺の、これは関係庁は通産省の問題にもなりましょう。しかし、やはり交通安全の対策から見て、こういうものはある程度どの程度に禁止するとかいうようなことを考えないと、最近の普通の車でもだんだん大型になりますね。私なんかも車に乗っておりまして非常に大型になる。それから非常に車体が長くなるんですね。そうしますと、よく川の縁を私なんか始終通るんですけれども、そうすると、湾曲しているでしょう、川の縁ですから。そうすると、あれが長い長い車体で材木を積んだり、長い鋼材なんか運んできますと、回るのにけつがぶっつかりゃせんかとか何とかというような心配をするわけですよ。だから道路が狭いのに、しかも湾曲しているようなところにああいう長い車なんかを通されるとこっちもひやひやしているんですね、いつも。で、だんだん、道路がそんなに改良されないのに、車体の方は技術を改良したり、あるいは構造をできるだけ安上がりにするために大きくはしてきます。それがわれわれにとっては非常に不愉快でもあるし、また危険なことでもあるわけなんですね。こういう点なんかもやはり交通安全の対策の面から、いまは日本の今日の道路事情や、あるいは都会、田舎のいろいろな諸関係を見て、もっと車なんかに対するある程度積極的なやはり関係省に対して――技術はそれはみがかなければなりませんけれども、しかし、それを直ちに国内でやるということは、これは交通安全からいっても、また人命の尊重からいっても非常に問題になると。だから、この点なんかももっと強力に交通安全の対策からやってもらいたいということ。それから運輸省は、安全よりスピード本位の車体の構造を代々認めているわけですね。ですから、こういうようなものもやっぱりもう少し注意してもらう。それから建設省の道路の利用の効率ということだけでなく、やはり安全ということも考えてもらいたい。それから文部省も社会教育、こういう問題が出てきます。これはつまり交通安全の対策の面からだけ見て考えるわけで、これはあとでまたお聞きしますが、この問題について今度の事件で群衆のあおり行為が非常にはっきり出たと。で、神戸事件がこういうのが初めてで、今後新たな暴走族対策を練り直す必要があるということをおっしゃっているわけです。で、さらにこれが交通取り締まり事件でなく、今後交通問題も含めた暴動事件として臨む方針だということを、警察庁の方ですかな、山本さんですか、次長さんがお話しになっているわけですね、五月十七日、朝日新聞ですか。どうもさっきもお話ありましたけれども、確かに群衆が自動車を焼いたり、それから人を殺したり、あるいはまた家屋を損傷するとかというような問題があれば、確かに暴動的な要素は持つわけなんですけれども、直ちに何でもかんでもああしたちょっと事件があったら、これをすぐ暴動として見ていく、こういうのはちょっと、刑法上どういう問題になるか私も知りませんけれども、とにかくこういう考えで交通安全の面から言われると、私たちちょっと不満なんですね。これは非常に一面的な見方になっちゃうんですよ。さっきも申しましたように、取り締まり自体も――ああいう三年にわたってだんだん、だんだんお祭りの後には暴走族が走り回るということは年々もうみんな知り出したと。わしも行ってみようかということになるわけですね。だから、最初のときにああいう問題をきちっとある程度抑えませんと、年々これがだんだん増進していきますと、一つの恒例化してしまう。それがだんだん大規模化する。ところが、こういうことを十分取り締まらなかった責任というものは、やはり警察にもあると思うんですよ。今度の事件でも、私はさっき申しましたようないろんなちょっと手落ちがあるようですが。したがって、ただもう何か問題があれば暴動事件だというふうな考え方はちょっと警察の方としても一遍考え直す必要があるんじゃないかと。この事件をどうされるということについては私は申しませんけれども、とにかくそれは人の生命を破壊したり、あるいは財産を壊すということに対しては、それは厳重に私たちも要求するし、またそういう主張もしてきているわけですね。しかし、問題があるとすぐ暴動事件というような、こういう点が私たちはあれです。今度の事件でもちょっと認識が甘いし、情報が収集はされているけれども、不足、不備なものがある。率直に反省して見なければならぬように思うんですね。
 それから、警察の規制強化だけでは根本的に解決になり得ないんですから、これはまた青少年対策としてやらなければなりませんが、とにかくこれらの取り組みの弱さをたなに上げて、ただ治安問題として見るという点では、私はきわめて危険な考えであると。こういう考えが往々にして民衆運動なんかにもよく適用されます。第一私たちもあのあなた方の言う過激派学生ですね、これなんかにもずいぶん反対しているんです。いまではもう内ゲバがいまもってあらゆるほとんどの大学でありますね。なかなかこれが警察で一われわれはしょっちゅうあの当時言いましたけれども、つまり政府の泳がせ政策というやつですね。だから、あれをきちんとやりませんから、もう至るところにこれが発生している。現在こういう関係から、たとえば大学へ行ってもちっともおもしろくないと。おもしろくないだけでなく、内ゲバがあって恐ろしくて学校へ出れぬということも、今度の暴動事件の中に参加した若い青年が言っているわけですね。大学へ行っても内ゲバで恐ろしくてしょうがないと、だからまじめに学校へ行って勉強する気にならぬというようなことも言っているわけです。ですから、学生運動のああいう過激派的なものに対する処置、それからまた神戸では御承知のとおり昨年あたり同和問題がありました、副知事ですか、何か監禁されるとか。ああいうふうな問題ではかなり熱心にやられるけれども、しかし一般にそういう警備体制や何かに対する処置が、どっちかというとぬるいということも言えるわけです、これはあそこだけの問題ではありませんけれども。とにかく警察の考え方なんかに非常な不公正な、あるいは公平を欠くような処置が往往にして起きているわけですね。だから、こういう点をやはり私たちはこの際反省をしてもらって、厳しいところはどんどん厳しくやって人命を守る、財産を守るという方向ですね。それからまた、こういうことの再発しないような方向ですね、あるいは対策、こういうことが必要だと思うのですが、きわめて長くしゃべりましたけれども、ひとつあなたの方のお考えを聞いておきたいと思います。
#47
○政府委員(勝田俊男君) 警察は不公正ということはないと思います。われわれは公正に公平に国民を守る、こういう立場で仕事をやっているわけでございます。
 それから暴動ということの新聞の記事を引用されてのお話でございますが、どういう形でそういう記事になったのかわかりませんが、われわれは暴走族の今度の神戸の事件というものをただの車の事件ではなしに、多くの人間が出てきたのだから、それに対する対策あるいは起きた事件については、そういった多くの人間が参加した事件という形での事件の処理ということを考えなくちゃいかぬというふうには考えております。したがいまして、そういった意味のことは考えておりますが、まあ刑法上の騒擾とか、そういう考え方でいるわけではないわけでございます。
 それから一般的な交通安全の問題につきましては対策室長の方からお答えがあるかと思います。
#48
○政府委員(室城庸之君) いろいろ御指摘をいただきました点等につきましては、先ほど太田先生の御質問に関連してお答え申し上げましたようなことで、総理府といたしましても、政府の各省庁にわたります施策を総合して、強力に対策を立てていきたいというふうに考え、現在その作業をやっておる段階でございます。
#49
○河田賢治君 この間私もちょっとテレビで――十八日ですか、専門家の方々お集まりになったのですが、これは大体どういう方面の方がお集まりになっているのですか、この専門家。
#50
○政府委員(室城庸之君) 従来、総理府の交通安全対策につきましては、交通関係の評論家の方々、あるいは交通工学あるいは経済政策の面での交通問題、こういった問題を担当しておられる先生方に、いわば総務長官の相談役といいますか、そういう形でいろいろお知恵を借りておるグループがございます。また、青少年問題対策本部という組織で青少年問題を考えておるわけでございますが、これについても同じように総務長官がいろいろお知恵を借りておる先生方がおられます。そのほか暴走族事件というのは今回初めて起きたということではなくて、かなり前からいろいろなケースがございましたので、学者あるいは評論家の中にも暴走族問題ということに特定して深い研究をしておられる方、あるいは関心をお持ちの方がおられます。そういった方を中心に二十一人お集まりいただきましてその中には報道関係の方も入っておるというような形で、しかも従来役所の中だけで会議をやっておるという形でございましたが、十八日の会議は公開というような原則にできるだけ持っていきたいということで、新聞記者の方にも記者席を設けてお聞き取りいただくような形式の中で進めさしていただいたというようなことでございます。
#51
○河田賢治君 とにかく日本の国民の次代を背負う青少年ですから、私たちもできるだけ――この青少年の対策というものについては単にいろいろな面からわれわれにも責任があるわけです。第一政治が変な政治になっておりますと、これは大きな影響を受けますね。共産党も御承知のとおり青少年なんかの文芸、芸術なんかの退廃問題を取り上げて非常に社会的に道徳的な退廃があるからこれを直さなければならぬと言ってポルノの問題やらいろいろな問題を取り上げてやっていることは御承知のとおりなんです。ですから、青少年にしましても、最近の学校の詰め込み教育というものをある程度直そうとして、漢字をどうするとか、あるいは国語教育をもっと少なくして、少し自由に、クラブ活動やら、そのほか体育なんかに重点を置こうというような話も出ております。したがって、少年の非行の問題、それから青年の問題、これは大きな問題なんですね。一国の将来に関する問題なんで、したがって一、二回の会合だけでまとまるものじゃないと思いますが、しかしこれは各省の問題ですし、特に文部省なんかが大きく学校教育から社会教育、それからわれわれにしてみれば政治を正すとか、あるいはまた家庭教育などを一致しないと青少年に本当に明るい方向を出すことができないと思うのですよ。御承知のとおり、大人にはたくさんないま何といいますか、ゴルフなんか場所があります。ところが青年の趣味もたくさんあります。山へ行く者もあれば、海へ行く者もある。あるいはまた釣りをやる者もあるし、しかしまた車に乗りたい者は乗りたいでしょう。世界的にも何とか一番早い車に乗って、たぁっと谷を越えたり、丘を越えたりして走った者には一等賞を出すというようなことをやっていますからな。ああいうのでやはり多少冒険的な面もやってみたいという気がありますから、どこか島か、余り人跡――余り関係のないようなところで少しぐらいの場所を与えて、文部省あたりが青少年の家をつくりますけれども、青少年のひとつ場所をつくってそこで思い切り――そこはだれも監督しないと、死にたい者は死んでもいいと、スピードも幾らでもいいというような、そういうふうなところを一つぐらいつくってやってもいいじゃないかと私は思うのですよ。やはりある程度大人といま青年との間のいろいろな趣味の違い、それから方向も違いますから、多少彼らの言い分、何もかも満足さすわけにはいきませんけれども、そのくらいの設備を一つぐらいつくっていくとか、いつも青少年の家とかなんとか家の中へ閉じ込めておくようなかたいものだけでなく、やはりもっと開放的な、また現代の青年の心理にある程度タッチしたそういう設備もつくるとかして、やはり私たちは青年の現在の趣味や、それからまた、さっきも話がありましたように、とにかく分業で、工場へ行けば締めつけられておもしろくないと、それからまた学校は学校で受験だとか試験だとか、これでおもしろくない。どこへ行ってもおもしろくないものですから、やっぱり土曜、日曜ぐらい一日くらい発散したいという気分になって無軌道ぶりも発揮するわけなんです。だから無軌道にならぬようなやはり方向を与え、またそういう場所やそういう仕組みをやはり多少でも考案していくということが必要じゃないかと思うわけです。
 こういう点で、青少年対策のいまそういう委員会ができましたけれども、まだまだ行政全般としてずいぶん改革しなくちゃならぬ問題、さっき言いました、通産省にしろ、運輸省にしろ、いろんな面から日本のいまの社会人の生活に余りにかけ離れないような、しかもこれを全体として守れるような方向で行政もやってもらわなくちゃならぬと思います。また、その立場から青少年の問題も、相当将来を見通して、ここ一、二年の問題じゃありませんから、日本の国家百年の大計を背負って立つ国民の教育なり、あるいは教育の成長の問題を取り扱うわけですから、その点をひとつ御考慮を願いたいということを申し上げて、一応あなた方の方のお答えをいただいて質問を終わりたいと思います。
#52
○政府委員(室城庸之君) 今回の暴走族の問題につきましては、私ども総合対策という形でこれをとりまとめ推進していきたいということを先ほど申し上げましたとおりでございますが、御意見としては、実は先般十八日の会議をやりましたときにもずいぶんいろいろな御意見が出ております。今後こういったものを逐次整理してまいりますか、やはりこれを行政の面に乗せて実行できる計画にしていく必要があろうということでございますので、これからさらに関係省庁とも十分連絡をとりながら実りのある行政という方向でこれを推進していくように考慮したいと思っております。
#53
○委員長(野口忠夫君) 本件に対する本日の質疑はこの程度にとどめます。
    ―――――――――――――
#54
○委員長(野口忠夫君) 次に、継続調査要求に関する件についてお諮りいたします。
 交通安全対策樹立に関する調査につきましては、閉会中もなお調査を継続することとし、本件の継続調査要求書を議長に提出いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#55
○委員長(野口忠夫君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
 なお、要求書の作成につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#56
○委員長(野口忠夫君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
    ―――――――――――――
#57
○委員長(野口忠夫君) 次に、委員派遣承認要求に関する件についてお諮りいたします。
 交通安全対策樹立に関する調査のための閉会中の委員派遣につきましては、その取り扱いなどを委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#58
○委員長(野口忠夫君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
 本日はこれにて散会いたします。
   午後二時二十六分散会
ソース: 国立国会図書館
姉妹サイト