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1975/05/24 第77回国会 衆議院 衆議院会議録情報 第077回国会 商工委員会 第15号
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1975/05/24 第77回国会 衆議院

衆議院会議録情報 第077回国会 商工委員会 第15号

#1
第077回国会 商工委員会 第15号
昭和五十一年五月二十四日(月曜日)
    午後零時十四分開議
 出席委員
   委員長 稻村左近四郎君
   理事 橋口  隆君 理事 武藤 嘉文君
   理事 安田 貴六君 理事 渡部 恒三君
   理事 上坂  昇君 理事 佐野  進君
   理事 神崎 敏雄君
      天野 公義君    内田 常雄君
      小川 平二君    粕谷  茂君
      木部 佳昭君    塩川正十郎君
      島村 一郎君    田中 榮一君
      中村 弘海君    羽田野忠文君
      萩原 幸雄君    八田 貞義君
      深谷 隆司君    松永  光君
      山崎  拓君    岡田 哲児君
      加藤 清政君    加藤 清二君
      勝澤 芳雄君    中村 重光君
      渡辺 三郎君    野間 友一君
      米原  昶君    近江巳記夫君
      松尾 信人君    玉置 一徳君
      宮田 早苗君
 出席国務大臣
        通商産業大臣  河本 敏夫君
 出席政府委員
        経済企画庁長官
        官房長     辻  敬一君
        経済企画庁調整
        局長      青木 慎三君
        通商産業大臣官
        房長      濃野  滋君
        通商産業大臣官
        房審議官    藤原 一郎君
        通商産業省生活
        産業局長    野口 一郎君
        資源エネルギー
        庁長官     増田  実君
        資源エネルギー
        庁石油部長   左近友三郎君
        中小企業庁長官 齋藤 太一君
        中小企業庁指導
        部長      児玉 清隆君
 委員外の出席者
        商工委員会調査
        室長      藤沼 六郎君
    ―――――――――――――
委員の異動
五月二十四日
 辞任         補欠選任
  小川 平二君     松永  光君
  栗原 祐幸君     中村 弘海君
同日
 辞任         補欠選任
  中村 弘海君     栗原 祐幸君
  松永  光君     小川 平二君
    ―――――――――――――
本日の会議に付した案件
 閉会中審査に関する件
 通商産業の基本施策に関する件
 中小企業者の事業分野の確保に関する件
 絹業安定対策に関する件
     ――――◇―――――
#2
○稻村委員長 これより会議を開きます。
 閉会中審査申し出に関する件についてお諮りいたします。
 まず、
 第七十五回国会、内閣提出、日本国と大韓民国との間の両国に隣接する大陸棚の南部の共同開発に関する協定の実施に伴う石油及び可燃性天然ガス資源の開発に関する特別措置法案
及び
 内閣提出、揮発油販売業法案
 以上両案につきまして、議長に対し、閉会中審査の申し出をいたしたいと存じます。これに賛成の諸君の起立を求めます。
    〔賛成者起立〕
#3
○稻村委員長 起立多数。よって、両案は閉会中審査の申し出をすることに決しました。
 次に、
 内閣提出、中小企業事業転換対策臨時措置法案
 第七十二回国会、中村重光君外九名提出、中小企業者の事業分野の確保に関する法律案
 第七十五回国会、神崎敏雄君外一名提出、官公需についての中小企業者の受注の確保に関する法律の一部を改正する法律案
 第七十五回国会、近江巳記夫君外一名提出、伝統的工芸品産業の振興に関する法律の一部を改正する法律案
 第七十六回国会、中村重光君外九名提出、伝統的工芸品産業の振興に関する法律の一部を改正する法律案
 第七十六回国会、多賀谷真稔君外九名提出、私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律の一部を改正する法律案
 米原艇君外一名提出、中小企業者の事業分野を確保するための大企業者の事業活動の規制に関する法律案
 板川正吾君外九名提出、小規模企業共済法の一部を改正する法律案
 通商産業の基本施策に関する件
 中小企業に関する件
 資源エネルギーに関する件
 特許及び工業技術に関する件
 経済の計画及び総合調整に関する件
 私的独占の禁止及び公正取引に関する件
 鉱業と一般公益との調整等に関する件
以上各案件につきまして、議長に対し、閉会中審査の申し出をいたしたいと存じますが、これに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#4
○稻村委員長 御異議なしと認めます。よって、各案件は、閉会中審査の申し出をすることに決しました。
 次に、閉会中審査案件が付託になりました場合、今国会に設置いたしましたエネルギー・鉱物資源問題小委員会及び流通問題小委員会は、閉会中もこれを存置し、調査を続けることに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#5
○稻村委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。
 なお、閉会中審査におきまして、委員会及び小委員会において、参考人の出席を求め、意見を聴取する必要が生じました場合は、参考人の出頭を求めることとし、日時、人選等につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#6
○稻村委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。
 次に、閉会中の委員派遣に関する件についてお諮りいたします。
 閉会中審査に当たり委員派遣を行う必要が生じました場合には、委員派遣の申請等の手続に関しましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#7
○稻村委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。
     ――――◇―――――
#8
○稻村委員長 通商産業の基本施策に関する件について調査を進めます。
 この際、武藤嘉文君外四名から、自由民主党、日本社会党、日本共産党・革新共同、公明党及び民社党五党共同提案に係る中小企業者の事業分野の確保に関する件について決議されたいとの動議が提出されております。
 この際、提出者から趣旨の説明を求めます。提出者武藤嘉文君。
#9
○武藤(嘉)委員 中小企業者の事業分野の確保に関する決議案につきまして、提案者を代表して、その趣旨を御説明申し上げます。
 まず、案文を朗読いたします。
    中小企業者の事業分野の確保に関する件(案)
  中小企業者の事業分野の確保は、現下の中小企業政策における最も重要な課題であるが、現行法制によつては必ずしも十分な効果を挙げることができない実情にある。
  よつて、政府は、可及的速やかに中小企業者の事業分野の確保に関する法的措置を確立すべきである。
  右決議する。
以上であります。
 今日、中小企業の分野に大企業等が進出し、中小企業者を著しく圧迫する事例が見られ、中小企業分野問題がいまや最大の課題となっておりますことは、よく御承知のとおりであります。
 また、この問題を解決するために早急に立法措置を講ずべきであり、その時期がすでに来ておりますことは、各党とも一致した意見であります。したがいまして、政府はできる限り速やかに中小企業分野の確保に関する法的措置を立案して国会に提出すべきでありまして、私どもは強くこれを要請いたします。
 なお、万一政府案の提出がおくれた場合におきましては、議員立法によって次期国会においてでも目的を達成する決意でありますことを、特に申し添えます。
 以上が提案の趣旨であります。
 何とぞ、委員各位の御賛同をお願い申し上げます。
#10
○稻村委員長 以上で趣旨の説明は終わりました。
    ―――――――――――――
#11
○稻村委員長 本動議について採決いたします。
 本動議に賛成の諸君の起立を求めます。
    〔賛成者起立〕
#12
○稻村委員長 起立総員。よって、武藤嘉文君外四名提出に係る動議のごとく決しました。
 念のため申し上げます。
 本決議案については、通商産業大臣は次期国会において必ず提案するよう努力することを申し添えます。
    ―――――――――――――
#13
○稻村委員長 次に、絹業安定対策の決議に入る前に、大臣に二、三点御質問を申し上げて、決議に入りたいと思います。
 まず第一番目にお伺いしておきたいと思いますのは、今度絹業安定法というものについて、自民党の中で、どうしても将来の絹織物、絹撚糸等々の現状の実態を把握した場合に立法化するべきであるという動きが強かったわけであります。しかしながら、もちろん政府は介在したというふうには考えておりませんが、党のいろいろな反発によってこの絹業安定法案が一応は今国会には見送りという形になったわけです。大臣も御承知のとおりであります。
 そういう意味から、輸入数量の調整を図るというふうに言われておりますが、今後どういうふうにしてこれを調整されるか、まず第一点をお伺いします。
#14
○河本国務大臣 国内絹業の利益を守るため、国内の需給状況を十分見きわめながら、適正な輸入枠の設定、貿管令の運用等により、輸入数量の調整を図ってまいりたいと存じます。
#15
○稻村委員長 それから第二番目ですが、所要の補てん措置を講ずる、こういうことでありますが、これは生産者に還元をするのか、それとも織物業者の場合は個々に流すのか、それとも製糸業者を通ずるのか、これについてお伺いをいたします。
#16
○河本国務大臣 その具体的な方法につきましては、現在検討中でございます。
#17
○稻村委員長 基金制度の確立ということでありますが、基金果実として構革あるいは需要対策にするのか、それとも織機の買い上げを実施するのか、この点についてもお伺いをしておきます。
#18
○河本国務大臣 まず、先ほど来御質問の点につきましてもう少し詳しく申し上げてみたいと思うのでございますが、絹業者は割高な国産生糸を現在三十万俵使用しておりますが、蚕糸及び絹業の調和のある発展を図っていくためには、根本的には現在の生糸の一元輸入制度の見直しを含めまして現行制度を再検討する必要があると考えております。価格差是正のための具体的措置も、これらの一環として検討さるべきものと考えておる次第でございます。
 それから次に、絹業者が現在二万企業ございますが、この二万企業の安定的な発展を図るために、通産省といたしましては、従来各般の構造改善事業を行ってまいりましたが、これからも構造改善、需要の振興、事業の転換、こういう各般の面におきまして十分なる対策を強力に実施してまいりたいと存じております。
#19
○稻村委員長 もう一点聞いて終わりたいと思います。
 繊維はファッション性があり、付加価値の高い製品の製造に移行できるよう構造改善、事業転換について適切な対策を強力に実施すべきであるが、これに対していかなる方策をとられるか。
#20
○河本国務大臣 具体的な措置につきましては今後の検討に待ちたいと思いますが、基本的には強力に構造改善事業を進めていくつもりでございます。
    ―――――――――――――
#21
○稻村委員長 この際、委員長より御提案申し上げます。
 絹業安定対策に関する件について決議をいたしたいと存じます。
 本案に関しましては、各党の理事各位におきましてその協議が調い、案文がまとまりました。
 便宜、委員長から案文を朗読いたし、その趣旨の説明にかえたいと思います。
    絹業安定対策に関する件(案)
  わが国の絹業は、原料生糸高及び製品輸入の急増により極めて困難な経営を続けてきているが、先般の繭糸価格安定法改正による生糸一元輸入措置の当分の間の継続実施により一層苦しい立場に追い込まれることとなつている。
  かかる状況下で絹業が疲弊の一途を辿ることは、わが国蚕糸業にとつても憂うべき事態であり、早急に現行制度の抜本的見直しを行つて、生糸、絹糸、絹織物にわたる一貫性ある施策を確立し、今後のわが国絹業の安定的発展を期する必要がある。
  よつて政府は、この実情を十分に認識し、左記事項について特に適切な措置を講ずべきである。
      記
 一 生糸・絹製品の輸入に関する各国との取極めについては、国内需給の推移を見極めつつその運用の正確を期すること。
 二 今後における絹製品の輸出国との交渉にあたつては、国内の需給状況に対応して輸入数量の調整を図ること。
 三 輸入生糸については、実需者が低廉な価格で迅速に入手できるよう、一元輸入制度の運用を改善すること。
 四 国内生糸については、内外の価格差を解消するため所要の補填措置を講ずることを検討すること。
 五 絹業の安定的発展を図るため、需要振興対策、構造改善対策、事業転換対策等を強力に実施すること。
 六 生糸一元輸入措置の実施中における生糸取引所の立会い停止等を検討すること。
 七 生糸の輸入制度については、一元輸入措置の見直しを含めて、蚕糸業及び絹業の調和ある発展に資する長期的根本的対策を確立するよう検討すること。
右決議する。
    ―――――――――――――
#22
○稻村委員長 ただいま読み上げました案文を本委員会の決議とするに賛成の諸君の起立を求めます。
    〔賛成者起立〕
#23
○稻村委員長 起立総員。よって、本件については、案文どおりこれを決議することに決しました。
    ―――――――――――――
#24
○稻村委員長 この際、通商産業大臣より、ただいまの両決議に対し発言を求められておりますので、これを許します。河本通商産業大臣。
#25
○河本国務大臣 まず最初に、中小企業者の事業分野の確保に関する件につきまして発言をしたいと思いますが、ただいま御決議のありました中小企業者の事業分野の確保に関する件につきましては、御決議の趣旨に沿いまして、できる限りの努力をしていく所存でございます。
 次に、絹業についての問題について発言をさせていただきます。
 絹業にとっての最大の問題は、ただいまの御決議にもありましたように、生糸の一元輸入措置にあるので、その適正な運用と見直しの検討を含め、長期的な観点に立って絹業の安定的発展のための施策の遂行に最善の努力を払う所存でございます。
#26
○稻村委員長 なお、ただいまの両決議の議長に対する報告及び関係方面への参考送付の取り扱いにつきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#27
○稻村委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。
     ――――◇―――――
#28
○稻村委員長 今国会の最後の委員会に当たりまして、この際、一言ごあいさつを申し上げます。
 今国会は、昨年十二月二十七日に召集され、本日をもって、百五十日間にわたる長期の会期を終了することになりました。
 この間、石油危機以来停滞を続けたわが国の経済環境にあって、不況の克服、中小企業政策の推進、資源エネルギーの安定供給の確保等、直面する幾多の困難な諸問題について終始熱心に審議に当たられ、もって国民生活の安定のために尽くされました委員各位の御労苦に対し、深く敬意を表する次第であります。
 また、委員会の運営に当たりましては、練達堪能な理事及び委員各位の絶大な御支援、御協力を賜りましたことに対し、衷心より御礼申し上げる次第であります。
 委員各位におかれましては、いよいよ御自愛の上、一層の御活躍あらんことを切望する次第であります。
 どうも皆さんありがとうございました。(拍手)
 この際、暫時休憩いたします。
    午後零時三十三分休憩
ソース: 国立国会図書館
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