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#1
第075回国会 本会議 第5号
昭和五十年二月十四日(金曜日)
   午前十時三分開議
    ━━━━━━━━━━━━━
#2
○議事日程 第五号
  昭和五十年二月十四日
   午前十時開議
 第一 永年在職議員表彰の件
 第二 昭和四十九年度の稲作転換奨励補助金等
    についての所得税及び法人税の臨時特例
    に関する法律案(衆議院提出)
    ━━━━━━━━━━━━━
○本日の会議に付した案件
 一、請暇の件
 一、北海道開発審議会委員の選挙
 以下 議事日程のとおり
     ―――――・―――――
#3
○議長(河野謙三君) これより会議を開きます。
 この際、お諮りいたします。
 内藤功君から海外旅行のため来る十六日から九日間、星野力君から海外旅行のため八日間、それぞれ請暇の申し出がございました。
 いずれも許可することに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#4
○議長(河野謙三君) 御異議ないと認めます。よって、いずれも許可することに決しました。
     ―――――・―――――
#5
○議長(河野謙三君) この際、
 北海道開発審議会委員二名の選挙を行います。
#6
○細川護熙君 北海道開発審議会委員の選挙は、その手続を省略し、議長において指名されることの動議を提出いたします。
#7
○安永英雄君 私は、ただいまの細川君の動議に賛成いたします。
#8
○議長(河野謙三君) 細川君の動議に御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#9
○議長(河野謙三君) 御異議ないと認めます。
 よって、議長は、北海道開発審議会委員に岩本政一君、高橋雄之助君を指名いたします。
     ―――――・―――――
#10
○議長(河野謙三君) 日程第一 永年在職議員表彰の件
 議員上原正吉君、岩間正男君、安井謙君は、国会議員として在職すること二十五年に達せられました。
 つきましては、院議をもって三君の永年の功労を表彰することとし、その表彰文は議長に一任されたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#11
○議長(河野謙三君) 御異議ないと認めます。
 議長において起草いたしました三君に対する表彰文を朗読いたします。
   〔上原正吉君起立〕
 議員上原正吉君君は国会議員としてその職にあること二十五年に及び常に憲政のために力を尽くされました
 参議院は君の永年の功労に対しここに院議をもつて表彰します
   〔拍手〕
   〔岩間正男君起立〕
 議員岩間正男君 君は国会議員としてその職にあること二十五年に及び常に憲政のために力を尽くされました
 参議院は君の永年の功労に対しここに院議をもつて表彰します
   〔拍手〕
   〔安井謙君起立〕
 議員安井謙君 君は国会議員としてその職にある亡と二十五年に及び常に憲政のために力を尽くされました
 参議院は君の永年の功労に対しとこに院議をもつて表彰します
  〔拍手〕
    ―――――――――――――
 表彰状の贈呈方は、議長において取り計らいます。
     ―――――・―――――
#12
○議長(河野謙三君) 阿具根登君から発言を求められております。発言を許します。阿具根登君。
   〔阿具根登君登壇、拍手〕
#13
○阿具根登君 私は、本院議員を代表いたしまして、ただいま、永年在職のゆえをもちまして表彰せられました上原正吉君、岩間正男君並びに安井謙君に対しまして、一言お祝いの言葉を申し上げます。
 上原正吉君は、昭和二十五年本院議員に当選されました。自来、今日まで、その円満なるお人柄とすぐれた御見識をもちまして、本院決算委員長等国会役員並びに自由民主党両院議員総会長等、党の要職を歴任せられました。また、昭和四十年には第一次佐藤内閣において科学技術庁長官に就任される等、憲政の発展に多くの足跡を残してこられたのであります。
 岩間正男君は、昭和二十二年新憲法下初の参議院議員通常選挙に当選せられ、政治家としてのスタートをされましたのであります。以来、同君は、日本共産党中央委員、参議院議員団長等、党の幹部として御活躍されますとともに、本会議及び委員会等における数百回に及ぶ示唆に富んだ発言を通じ、一貫して議会制民主主議の確立のために尽くしてこられたのであります。
 安井謙君は、上原君と同じく昭和二十五年に本院議員に御当選以来、本院副議長、議院運営委員長等国会役員として参議院の権威高揚のため多大の功績を残されました。また、自治大臣、総理府総務長官として、その卓越せる政治手腕を遺憾なく発揮せられました。現在、参議院自由民主党議員会長の要職にあられることは、すでに御承知のとおりであります。
 ここにわれわれ議員一同は、三君の御功績に対しまして深く敬意を表しますとともに、本日はえある表彰を受けられましたことに対し、心から祝意を表する次第であります。
 どうか三君におかれましては、御健康に留意せられ、本院の使命達成と議会制民主主義の発展のため、より一層の御尽力を賜りますようお願いいたしまして、はなはだ簡単でございますが、お祝いの言葉といたします。(拍手)
    ―――――――――――――
#14
○議長(河野謙三君) ただいま表彰を受けられました三君から、それぞれ発言を求められております。順次発言を許します。上原正吉君。
   〔上原正吉君登壇、拍手〕
#15
○上原正吉君 ただいまは、議長の発議で、私が、永年在職のゆえをもちまして、院議をもって表彰されまして、まことに名誉この上もなく、また、皆様方のお志まことにありがたく、厚く感謝する次第でございます。
 私は、何らなすところなく、と申し上げてもよいほどの在職中でございましたが、まことに生涯を通じての栄誉であると、かように感じまして、無量の感激に浸っておる次第でございます。
 思うに、私が五回も当選できましたことは、私を五回当選させてくだすった有権者の皆様方のたまものでありまして、ただ勤勉に勤めておれば二十年でも三十年でも定年までは勤まる、そういうものとは違いますので、喜びを一層深くする次第でございます。
 そして、私が五回も続けて当選できましたことは、選挙民の皆様方の御援助、御支援ばかりでなく、本院の皆様方の私に対する万事温かい思いやりが私を五回当選せしめた大なる原因となった、これを感ずる次第でございます。たとえば、わが党の先輩の方々、また、要職にある方々、こういう方々が、私のためにいろいろな職を与えてくだすったり、地位を与えてくだすったり、これが五回当選の源となった次第と存じます。
 それからまた、私は野党の諸君のお心遣いを心から感謝する次第でございます。議場で、委員会で、火花を散らして激しい論戦を重ねておられる皆様方が、一たん議席を離れると、温かい言葉で、やわらかい物腰で接していただきまして、長い間仲よくしていただきました。そして、私はそれになれて、いろいろと私自身で片づかないことは皆様方にお願いして、お力を借りたことがたくさんございます。この議席を離れると、まるで人が変わってしまうという野党の方々は、やはり多年選挙で、選挙の労苦でみがき上げられた人格のたまものだと、こう存ずる次第でございまして、私もこれからまだ任期が切れるまでは五年半ゆっくりございまするし、五年半たってもまだ八十二歳でございます。おかげで元気でございまするから、そしてまた、私はこの国会が大変住みよいところ、心安く住めるところ、こう考えておりまするので、できたらこの議席から天に上るか、地に下がるか、それをいたしたいと存じます。生涯ここで送りたい、こう念じておりまするので、野党の方々も今後ともますます御誘掖のほどを心からお願いする次第でございます。
 どうも話が脱線しかけましたから、これで私の謝礼の言葉を結ばしていただきます。
 どうもありがとうございました。(拍手)
    ―――――――――――――
#16
○議長(河野謙三君) 岩間正男君。
   〔岩間正男君登壇、拍手〕
#17
○岩間正男君 ただいまは、二十五年永年勤続のゆえをもって、院議により表彰を賜り、また懇切な祝詞をいただき感謝にたえないところです。
 私は、昭和二十二年四月、新憲法下初めての参議院議員として当選し、その後三年間の空白の後四期連続当選し、日本共産党の参議院議員として今日に至りました。これはひとえに、この長い期間中常に変わらぬ国民の皆さんの御支援と同僚議員各位の励ましのたまものであり、この際、心から御礼を申し上げる次第でございます。
 この二十五年間は、朝鮮戦争、サンフランシスコ条約批准、安保国会、日韓国会、ベトナム戦争、沖繩国会、物価狂乱国会など、まさに内外の激動期でありました。
 特に私は、あの安保国会や日韓国会での請願行動をいま生々しく思い起こしています。連日連夜、日本の平和と独立、国民生活の向上を求めて国会を取り囲んだ幾千幾万の請願者の波、そして交わした握手の数々、
 たくましきやさしきぬくきこもごもの手がそれぞれの願いもちたる私は、この願いを願いとし、心を心としてその実現のために献身することを信条として今日に至っております。
 しかし、この願いはいまだに完全には果たされておるとは申せません。みずからの力の足りなさを痛感するのみであります。
 いくばくのことをせしやとかえりみて赤き絨毯に汗はしたたる
これはかつての私の述懐でありますが、この心情はいまも変わってはおりません。
 いま、わが国にとって内外情勢はきわめて厳しく、国政革新への一層の努力を私にも求めております。
 私は、議会制民主主義を守り抜き、国会を、国民の前に政治の実態を明らかにし、国民の要求を反映し実現する場とし、平和、中立、国民生活向上の民主日本を打ち立てることを目指して引き続き献身してまいりたい所存でございます。
 以上申し述べまして謝辞といたします。
 ありがとうございました。(拍手)
    ―――――――――――――
#18
○議長(河野謙三君) 安井謙君。
   〔安井謙君登壇、拍手〕
#19
○安井謙君 お許しをいただきまして、一言お礼の言葉を申し述べます。
 今回、不肖私が、永年勤続のゆえをもちまして、議長より院議による表彰を受け、かつ、同僚議員阿具根先生より身に余る御祝辞を賜りまして、感激この上もございません。私の生涯にとりまして、忘れ得ざる栄誉でございます。
 私は、終戦後大陸より引き揚げてまいり、昭和二十五年参議院東京地方区より立候補いたし、初当選以来今日に及んでおります。私が今日あるのは、ひとえに議長初め先輩、同僚議員の皆様の御指導、また先輩、友人はもとより東京都有権者の方々の温かい御支援のたまものであると肝に銘じております。
 ことわざに「光陰矢の如し」という言葉がございますが、私にとって、この二十五年の歳月も、振り返ってみますれば、まことに夢のように過ぎ去った思いであり、みずから省みてじくじたるものがなしといたしません。とは申しながら、改めて追憶の数々をたどってまいりますと、また感慨無量なものもなしとしません。ある意味では、生きがいのあった二十五年とも申せるかと思います。
 今日、世界も日本もまさに激動を続けております。わが国の唯一の立法機関である国会の一翼を担う参議院議員、これを正しく使命を達成いたしますためには、今後その運営につきまして新しい工夫をこらすことも必要ではなかろうかと思っております。
 私は、今日の栄誉を身にしみて感じますとともに、さらに国政に向かって心を新たにして精進をいたす決意でございます。今後とも皆様方のよき御指導のほどをひとえにお願いいたしまして、私のお礼の言葉にかえます。
 ありがとうございました。(拍手)
     ―――――・―――――
#20
○議長(河野謙三君) 日程第二 昭和四十九年度の稲作転換奨励補助金等についての所得税及び法人税の臨時特例に関する法律案(衆議院提出)を議題といたします。
 まず、委員長の報告を求めます。大蔵委員長桧垣徳太郎君。
   〔桧垣徳太郎君登壇、拍手〕
#21
○桧垣徳太郎君 ただいま議題となりました法律案につきまして、委員会における審査の経過及び結果を御報告申し上げます。
 本案は、衆議院大蔵委員長提出によるものでありまして、昭和四十九年度に政府から交付される稲作転換奨励補助金等について、所得税法及び法人税法上の軽減措置を講じようとするものであります。すなわち、同補助金等のうち、個人が交付を受けるものについては、これを一時所得とみなすこととし、農業生産法人が交付を受けるものについては、交付を受けた後二年以内に、事業の用に供する固定資産の取得または改良に充てた場合には、圧縮記帳の特例を認めようとするものであります。
 本法施行に伴う昭和四十九年度の減税額は、約三億円と見込まれております。
 委員会における質疑の詳細は会議録に譲りたいと存じます。
 なお、委員長より、これまでの質疑の過程を通じて委員各位より、麦、大豆等の奨励金について税制上の特例を講ずべきであるとの意見がありましたが、わが国の食糧自給が問題とされている折から、これに対する今後の農政の進展に即応し各種の施策が講じられた場合には、税制面においても必要に応じ特別措置のあり方を検討されるよう要望いたしました。
 これに対し、梶木大蔵政務次官及び衆議院大蔵委員長代理村山理事より、それぞれ、真剣に検討する旨の発言がありました。
 質疑を終了し、討論なく、採決の結果、本案は、全会一致をもって原案どおり可決すべきものと決定いたしました。
 以上御報告申し上げます。(拍手)
#22
○議長(河野謙三君) これより採決をいたします。本案に賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
#23
○議長(河野謙三君) 総員起立と認めます。よって、本案は全会一致をもって可決されました。
 本日はこれにて散会いたします。
   午前十時二十六分散会
ソース: 国立国会図書館
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