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1949/02/11 第7回国会 衆議院 衆議院会議録情報 第007回国会 水産委員会 第12号
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1949/02/11 第7回国会 衆議院

衆議院会議録情報 第007回国会 水産委員会 第12号

#1
第007回国会 水産委員会 第12号
昭和二十五年二月十一日(土曜日)
    午前十時四十九分開議
 出席委員
   委員長 石原 圓吉君
   理事 川村善八郎君 理事 鈴木 善幸君
   理事 夏堀源三郎君 理事 松田 鐵藏君
   理事 林  好次君 理事 中西伊之助君
   理事 早川  崇君
      川端 佳夫君    田口長治郎君
      玉置 信一君    冨永格五郎君
      永田  節君    二階堂 進君
      小松 勇次君    水野彦治郎君
 委員外の出席者
        農 林 技 官 石川 東吾君
        農 林 技 官 塩谷 政徳君
        專  門  員 齋藤 一郎君
二月九日
 委員平井義一君辞任につき、その補欠として江
 田斗米吉君が議長の指名で委員に選任された。
    ―――――――――――――
本日の会議に付した事件
 水産行政に関する件
    ―――――――――――――
#2
○石原委員長 これより会議を開きます。
 この際御報告を申し上げます。去る九日平井義一君が委員を辞任され、その補欠として江田斗米吉君が議長において選任されました。
 それではこれより水産行政に関する件を議題といたしまして審議を進めます。鈴木君。
#3
○鈴木(善)委員 災害漁港の予算につきまして、委員各位にお諮りをいただきたいと思うのであります。この問題は当委員会では非常に重大視いたしまして、数次の委員会で大蔵省の主計局長に対して当局の所見をただして参つたのでありますが、その結果当委員会におきまして、主計局長の言明いたしましたところによりますれば、漁港の災害復旧の予算は、二十五年度に限り、地方港湾、すなわち地方自治団体の管理いたしますところの地方港湾と同様に取扱う、これは所管が運輸省であろうと水産庁であろうと、そういう性質の漁港は、地方港湾と同様に取扱うということをしばしば言明いたして、当委員会はそれを了承いたしておるのであります。しかるに水産庁及び大蔵省の事務当局間の具体的折衝に入りました経過を仄聞いたしますに、当委員会における主計局長の言明とはまつたく相反しまして、何ら漁港を一般港湾と同等に考えていない、従前通りの補助率にこれを押えて行こうという考え方で、大蔵当局は臨んでいるということを仄聞しておるのであります。いやしくも主計局長が当委員会において公式に表明しましたところの言明を、事実においてくつがえすやの行き方があるということそれ自体を、私どもは重視いたすものであります。国会の権威の上からも断じてさようなことは黙過できないわけであります。そこで当委員会といたしましては、この問題を委員会の権威の上からも徹底的に究明いたしまして、主計局長の言明通り実施せしむることが当委員の当然の責任である、こう私は考えるものであります。これに関しまして、委員長におかれましては委員各位にお諮りを願いまして、適当なる処置をとられんことを望むものであります。
#4
○石原委員長 ただいま鈴木君の御発言による漁港関係に対して、大蔵省の態度にははなはだ不満にたえぬものがあります。これに対してただいま鈴木君より発言の通り、適当な処置をとるということについて、他に御意見があれば伺いたいと思います。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#5
○石原委員長 御異議ないようであります。全員一致のようでありますから、それに対する最善の処置を講じたいと思います。
#6
○松田委員 今日水産庁の次長を呼んでおるのでありますが、おいでにならぬことはまことに残念に思うのであります。過般来水産庁に対する資材の面について、小委員会の付託されたので、資材課長にいろいろと折衝したのであります。その折衝の経過はかようになつておるのであります。まず綿糸とマニラ麻の問題でありますが、この二つの問題から行きますと、サイザルの三百六十万ポンド、これは補給金のついておるアメリカの放出のサイザルであるのであります。その次に現われて来たものは四百三十万ポンドの補給金のついておる原麻であるのであります。そのほかに一億六千万という補給金が残つておるのでありまして、こういうことがはつきりしたのであります。それに対して今までこうした補給金のついておる資材が生産資材として確保されておるのに、これを各生産者に発券をしていない。その事実がわかつたので、どうしてこういうものに対する発券の手続が遅れておるかということが、将来に対する大きな問題と思うのであります。たしかこれに対していろいろと事務的なずれがあつたということでありますが、この点は発券した以上すみやかにこれの配給方を折衝したのであります。ところが十二月の入になつても、閣議では現在発券してない資材に対しては将来補給金を打切るというようなお話があつたように、水産庁でも課長が言われておるのであります。かように重大なときにおいてなおさらこの問題がぐずぐずしておるのであります。そこで通産省の麻毛課と水産庁の資材課長と委員会から私が出まして、との問題に対し第一案にはこうしよう、第二案にはこうしよう、応じないときはこうしようという第三案まで立てて、そうしてすみやかにこれの配給方、獲得方及び綿糸二十九万玉に対する善後策を講ずべく努力したのであります。これに対して資材課長は、事務的に折衝をしなければならないから、議会においてはなるべく遠慮してくれという意見であつたのでありますが、水産庁長官にその意味を話して、どう考えてもこれは事務的にばかり行つてもいけないじやないか、政治的に物を考えなければこうしたときにはいけないと思うのであるが、どういう考えを持つておるかということを聞いたところが、水産庁長官は、それは事務的も大事であるが政治的に早く手を打つてくれという話であつたのであります。私は西村安本政務次官に話をいたしまして、大蔵省に議会の方で了解を得るようにするというところまで手を打つておいたのでございます。そのことを資材課長まで申入れて、早く折衝することを何回となく水産庁へ行つて申し述べておるのでありますが、どうした関係か、こうした重大な問題になつているにもかかわらず、今日までそれを放つておるのでありまして、私は資材課長に対する、もはや折衝の余地というものはないのであつて、水産庁長官及び水産庁次長がこの責任を持つてもらわなければならないのではなかろうかと思う。しかもこのマニラに対しては、三月一ぱいで公団がなくなるのであつて、全部処理しなければならない運命になつている。現在それは公団の手持であります。かような重大な時期において、きようだあすだと言つて、この問題を水産庁においては放つているという、その理由が那辺にあるかということに対して、実に判断がつかないような状態になつていることを、御報告申し上げたいのであります。しかも私は、この問題に対して、あるいはその判断が誤つているかも知れませんが、非常に疑惑の目をもつて見ている問題もあるのでありますけれども、業者が今まで約八百万ポンドという厖大なマニラを持つて、そのほかにまた一億六千万円という補給金もあるのに、今日まで水産業者に対して非常な迷惑をかけている、一体どういう理由によつてこういう問題ができているのか、これは水産庁の方針であるか。共産党から、常に民主自由党の政策の現われであるということを、この委員会においてわれわれは追及されておるのでありますが、水産当局はこれに対して、この八百万ポンドそのほかに一億六千万円という金額を国家に收めてしまうか、水産業者がこれを配給してもらうかという重大な岐路に立つている、こういうときにおいて、水産庁の今日のやり方がまことに緩漫であり、われわれ業者に対してどういう態度を打つておるかということに、非常に疑問の念を持つているのであります。今までの折衝の過程を御報告申し上げて、皆さん方の忌憚ない御意見を承り、また御支援を願いたい、かように考えるものであります。
#7
○田口委員 ただいまの問題は、相当重大な内容を持つているように考えるのでございますが、私らはただいま松田委員から初めて聞いた程度でございまして、願くは詳細に政府委員から事情を承つて、そして判断をしたいと思います。
#8
○石川説明員 ただいま杉田委員並びに田口委員からの御発言の内容について、従来の経過を御報告申し上げます。
 このマニラの製品の問題と、それから綿の問題は相互に関連のある問題で、昨年のたしか秋ごろ、この委員会で取上げられました、例の二十四年度の第二・四半期以前の綿の未現物化の問題と実は関連のある問題であります。それで前々から通産省とその二・四以前の未現物化の問題についていろいろ交渉しまして、二十四年度の第二・四半期、第一・四半期、それから二十三年度の第四・四半期の分の浮動している切符を、一応昨年の十一月十日までに全部どこかのメーカーに注文させてしまおう、それで注文しない分については切捨てて行こう、しかし注文した分については、いろいろ原料の裏づけ並びに補給金の裏づけをして行こう、こういうような考え方で通産省側から、さような通牒をメーカー関係に出し、またそれに附帯した措置として、水産庁側から、こういう措置を今回通産省でとるからということで措置をとつたのであります。ところがその結果、メーカーを経て地方の通産局を経、通産省に集まりましたその注文の数字は、大体百二十万玉ぐらいの数量が集まつたわけであります。それから、一方各メーカーに在庫しております計算上の数量は、約九十万玉ばかりでありまして、差引き三十万玉程度まで切符が多くて原料が少い、こういう結果が出たのであります。その結果に基いて、それではその三十万玉の裏づけの原料をどうするか、並びにそれに対する補給金はどうするか、こういうような問題が出て来ましたので、昨年の暮以来その補給金の出どころについて、どこかないかという問題で、一応漁業資材の中の補給金の余りを調べ始めたわけであります。御承知の通り、補給金は物価庁の所管でありますから、当然物価庁にこれを要求すれば、現在までどれたけ補給金が出て、どれだけ余つておるかということがわかるはずでありますが、現実の問題はなかなかわかりませんので、よんどころなく水産庁が中心になりまして、物価庁繊維局それから安本等の担当官にお集まり願いまして、その後さらに貿易公団等も加えまして、いろいろ補給金の残額の調査をしたのであります。その結果昨年の暮に、一応マニラについては約一億六千万円程度の余りがあるのだということがはつきりわかつたわけであります。ところが補給金の予算を組むときまでさかのぼりますが、物価庁の見解は、大体閣議決定の線は補給金の総額が約四十四億円に抑えられている、従つてその予算の編成にあたつては、できるだけ削減されなければならない、こういうような関係で、いろいろ物面庁の、主として第一部長でありますが、交渉しました結果、水産庁ですでに割当発券したものだけにとどめてもらいたい、こういうような見解で、綿糸の関係の予算、マニラの関係の予算も、一応そういう数量を土台にして予算を組んだわけであります。その後安本から、いろいろさかのぼりまして、第二・四半期のわくだとか、あるいは三、四の追加わくが来たのでありますが、その数量が大体四百三十万ポンドあるわけであります。そこで先刻述べましたような、マニラ麻約一億六千万円程度余つているのは、一体この四百三十万ポンドの原料が含んでおるか、含んでおらないのかということが問題になつたわけであります。そこで一月に入りましてから重ねて数回にわたつて関係の各省に集まつてもらい、並びに貿易公団も集まつてもらいまして、いろいろあらゆる角度から検討しました結果、大体四百三十万ポンドは、今のマニラ麻の補給金が一億六千万円余つておりますが、その一億六千万円余らしても、なお四百三十万ポンドの割当の余裕があるのだ。こういうことがはつきりして参つたわけであります。そこで綿糸の方の関係の、例の三十万玉の割当の問題と、それから原料の裏づけの問題と、それに対する補給金の問題がいろいろからみあつておるわけでありますが、一方綿糸の方の補給金の状況は、二十四年度の三、四までの分だけを見ましても、大体すでに一億円程度をはみ出している。そこでさらに三十万玉程度の原料を裏づけしなければならないが、これは実際問題はとうてい不可能である。そこで何とかこの三十万玉の裏づけをするやつを三十万玉程度に圧縮するならば、大体綿糸の方は、はみ出した一億と二十万玉の裏づけの補給金約一億、合計三億あればいいんじやないか、こういうことが一方において出て来たわけであります。先刻松田委員から御指摘のように、それではその原料の裏づけの問題、補給金の面の問題、それからマニラ麻の今の四百三十万ポンドの割当の問題は、そういうような関連性において、一体その綿糸の方の足りないものはどうしたらいいかということで、繊維局長のところで私の方の生産部長も出まして、いろいろ御相談したわけであります。その結果原則としてひとつ四百三十万ポンドは割当する。それから補給金の足りない分は、今の一億六千万円の分は、それは綿の方にまわすことはやむを得ないが、なるべくならば漁業資材以外のところからその足りない分を持つて来るような方針で臨もうじやないか、こういう大きな根本的な考え方をきめたわけであります。そこで二月六日の日でありますか、この日にあらかじめ物価庁の都合を聞きまして会議を開いたのでありますが、その際は物価庁からは第一部長、第二部長、特産課長が出ました。その他担当官、それから繊維局の繊維局長と綿業課長、麻毛課長その他担当官、それから水産庁からも出まして、それで大体今の線に沿つて交渉したわけであります。主として補給金の予算の問題は、物価庁の第一部長の所管に属するわけでおりますが、まず第一部長は、とにかく今のような綿のはみ出しの問題については、どうも数字がなかなかわからない。どうして差ができたのかというような、要するに三十万玉のいろいろ内容について非常にわからぬ。それについて補給金をつける理由がどうもわからぬ。こういうことであつたのであります。その点については、いろいろ通商産業省側と交互に説明をいたしまして、とにかくいろいろ水産庁が安本の割当に従つて、割当した後において、繊維局が輸出のために原料を出さなかつた約十一万玉のものがあるし、また昔のいろいろ中水時代の割当制度から現在の割当制度にかわるいろいろ経過上の間違い、その他がそういうことになつたのだというようなことで、一応資料を提供して、その説明に入つたわけであります。根本的な理由についてはよくわかつた。それから次にマニラの問題についてでありますが、一億六千万円余つておつて、約四百三十万ポンドの水産庁の未割当があるということ、それからこれは繊維局は現実には拂下げをしているんだ、水産庁は割当してない。それは物価庁のあの当時の第一部長との折衝に基いて、補給金は当時のすでに割当したものだけを出すという原則に基いたことと、それからもう一つは、マニラ麻の補給金が現実にどれだけ余つているかということがわからない。調査の結果一月に入つてこういうものが現実に残つているということがわかつたこと、従つてこれは割当したいこと、この点は水産庁は漁業者に対する立場から割当をしたい。それからまた通商産業省は現実に拂下げは行つているし、またかりにこれを割当しないとすれば、追徴金を取らなければならない。この追徴金を取ることは技術的に非常にむずかしい。こういう点から水産庁の割当を希望する。こういうことでいろいろ述べたのでありますが、物価庁の第一部長の考え方は、綿の方は綿の方で補給金のめんどうを見る。麻は麻で全部の割当をしてしまう。そういうことは筋が通らないじやないか。こういうことで一応話が元にもどりまして、夕刻まで至つて、それではこの点はもう一応あらためて通商産業省側と水産庁と交渉しよう。こういうことになつたのであります。そこで私翌日すぐに通商産業省の繊維局長のところへ参りまして、問題は水産庁側から見るならば、これは麻の関係も、綿の関係も、遅れれば遅れるほど漁業の生産に及ぼす問題である。できるだけ早くこの問題を一つ決定してしまつて、それで原料の関係がなければ、一応水産庁の関係で簡単に行くわけでありますが、原料関係がありますので、非常に複雑でありますから、これはできれば一つ繊維局長が主宰になつて、私の方も出ますし、それから水産常任委員の方からも代表者にお出かけを願つて、一つ懇談をして、この問題をもう一ぺん練り直してもらいたい。一方においては物価庁の第一部長に対するいろいろな問題もありますが、そういうことを申入れしました。その当時綿業課長はおらないので、麻毛課長にもその話をして、大体いいだろうからということだつたので、そのことを早く返事をしてくれ。こういうことで帰つて参つたのであります。その日は待つておりましたが返事がありませんでしたので、あくる日また重ねて綿業課長にそのことを督促したのであります。そのときは、朝松田委員がちようどおいでになつたときであります。そのあくる日もまた澁谷技官にわざわざ繊維局長のところへ行つてもらつて、その督促をしているわけであります。そういうようなことで非常に延びているので、はなはだ残念なことであります。もう一つ先刻御指摘の対物価庁の交渉のときに、松田議員が一緒においでになりたいということは確かに承つたのでありますが、何分にもこの問題を正規に物価庁に交渉をしますのがたまたまその二月の六日の日でありますので、一応第一次の会見だけは役所同士で事務的にやつて行きたい、こういう希望を私申し上げたのでありますが、その当時の経過については、すぐそのあくる日松田さんが資材課においでのときにお話を申し上げたわけであります。
 それからなおサイザル製品の問題でありますが、今の四百三十万ポンドというものがひよつとしたら割当てできるかもしれない、こういう情勢になりましたので、実はその当時までは、一応四百三十万ポンドは全然問題にならないという予想のもとに、今のサイザル製品の三百六十万ポンドの割当計画を立てたのでありますが、この三百六十万ポンドのサイザル製品というのは、すでに製品にでき上つたものであつて、きわめて細物なのであります。これを純粋にその製品を使うところに割当するか、それとも四百三十万ポンドがだめならば、三百六十万ポンド――補給金のついたこのサイザル製品の三百六十万ポンドは、ことによつたら最後の割当になる。そうなるとこれは非常に安いものでありますから、場合によれば打直しをしても、一番最後のマニラ製品の割当の調整に振り向けなければならないのではないか、こういうふうな考えもありますので、この四百三十万ポンドの割当ができれば、サイザルの方はほんとうに細物たけを使うという建前で、券の割当をすればいい。しかしもし四百三十万ポンドがだめな場合は、場合によれば三百六十万ポンドで最後的な調整をしなければならない、こういうようなにらみ合せをせざるを得なくなりましたので、一応この方の割当は見合しておるわけであります。それでできるだけ早く今の四百三十万ポンドの問題、もう一歩進んで綿の方の問題を解決したいということで、対物価庁の交渉並びに通産省の交渉をやつておるわけであります。もちろん問題が非常に大きいので、常に生産部長あるいは次長に御連絡しまして、やつておるわけでありますが、いまだにこの問題が解決しないことは、実は私自身としてもはなはだ残念に思つておる次第であります。今までの大体の経過を申し上げました。
#9
○松田委員 今の資材課長の説明は、単なる事務的な説明と自分の弁護にすぎないのでありまして、大体において綿と麻とが関連すると言うことそもそもが間違いであります。綿は二十九万玉、これはどういう理由によつて出たか知らぬけれども、この発券が出ておるのであつて、これと麻は全然異なるものである。麻は麻の補給金があり、綿は綿の補給金があつて、水産庁においても通産省においても、はつきりと数量をつかんで初めて割当ができるものであり、ゆえに今日この資料も出て来たわけであります。麻と綿が関連するとしうことは問題を最後の段階において円満に解決する方法に関連するというだけのものであつて、決して綿と麻とは同一なものではない。これだけははつきりしておるのであります。これは課長もはつきりしておることだろうと思う。また政府自体もそういうようになつておるのであります。それは原則論から行けばそうなります。
 次に私の最も聞かんとするところは、三百六十万ポンドという細物は補給金のついておるものであつて、今や手続がきちんとついて資材課長の手元で発券するばかりになつておる。これをいましばらく待てと言つて待たしておる現在である。これは二日か三日でできるということでこうして待たしてある。そこで四百三十万ポンドというものは新たにあなた方の手によつてわかつて来たものであつて、今まで事前にこういうものがわからずにいたというところに私は資材課長の能力を疑う。またこれをこのままにしておつたというのはどこに原因があるかということである。そこで初めてこういう資材の資料が通産省から現われた。これが何県のどこへ行つておるということがはつきり現われておるものをぼくはもらつて来た。またそのほかに詳細に現われておるのである。しこうしてこういう資材というものはとうに各業者に配付され、メーカーに配付されておる原料である。これが四百二十万ポンドある。しかもこの四百三十万ポンドに対しては補給金をやつたほかになお一億六千万円という麻の補給金が残つておる。これを一体お互いがどういうように考えるかということである。資材課長のただいまの答弁では物足らない。なぜ麻の一億六千万円というものに対して手当をしなかつたかということである。ただあなたの立場とすれば、われわれは麻が不円滑であるということを常に主張しておるので、政府は一億六千万円という補給金を水産業者に対して組んでくれておるのである。原料の四百三十万ポンドがメーカーの手元へ行つておるほかに、なおかつ一億六千万円という補給金が残つておる。これの原料の輸入をしなかつたのはどういうわけか。これはあなたの責任ではなく通産省の責任だと言うが、資材課長は水産業者に資材を円滑にただ割当すればいいという職ではないと思う。足りないものはこういう資料によつて足りないのだということを、常にバランスをとつておつて、補給金が幾らあつたならば、これに対する原料の手当をあなたの手によつて、通産省に一日も早くこの資材を入手するようにすることが、水産庁の資材課長の役目であると私は考える。この責任はどうかということを私は主張しておる。しからばその責任というものはいずこにあるのだということになつて行つたならば、なぜこの問題を二週間も三週間もほうつておくか。努力をしたとあなたはおつしやる。それに対してわれわれは議会の力をもつて解決せんと努力をしておる。この努力をしておるのに、なぜあなたはそれならは物価庁に交渉するために、われわれに行つてもらつては困るという言はどこから出たか。あなたの力によつてできるのであつたならば、あなたがやつてみたらいいじやないか。今日ではやれないじやないか。今日ではあなたに対して言う必要はない。長官は病気であるから次長に対して責任を問うつもりでおる。あなたの弁明というものはわかつておるのだ。もはやあなたの手からは政治的に離れてしまつた。もはやつるが切れてしまつたのだ。私はそう考えてこの問題を取上げたのだ。この前の委員会にはあなたが来て、きようは向うと連絡をしてやりましようと言うから、そのことを一時間でも早くしてもらいたいと思うからじや帰つてくださいと言つてあなたに帰つてもらつた。通産省の綿業課長が来たときにも、こういうわけで帰りましたから、どうかあなたの方で連絡をしてくださいと言つて帰つてもらつたのだ。午後の何時に物価庁と会おうかということで、この委員会としてあなた方と一緒に会おうとしたときにも、その時間をあなたは連絡しないのだ。しかも翌日もまた翌日も連絡しないで、次は出張と来る。こうした重大な問題を携えておつてあなたが出張をする――病気で休んだのならばやむを得ないが、出張をするどういう理由があるかしらぬが、こうした一億六千万円のほかにこれは一体幾らになるか、約九百万円近いものになるものを、今補給金がとれるかとれないかという境に、どういう態度をとつておられるかということを私は考えたときに、もはや資材課長との交渉はつるは切られた、こう思つた。これに対してあなたはどういう責任をもつてこれに答弁されるか。私はあなたとはもうつるは切れた。あなたはまだ自分の手によつてこの問題を解決するのならよし、さもなかつたならば、長官なり次長の責任においてこれをやらさなければならぬ。あなたは長官にしかられたはずだ。なぜそういうことをしておるのだ、水産業者の補給金を一銭でも大蔵省へ返すときは水産庁の責任であるということを、長官は私と富永代議士の前であなたに言われた。そういうくぎを打たれておつて、今日依然としてこの問題を片づけないでいるということに対しては、私は非常に遺憾に思うばかりでなく、疑惑の目まで持たなければならぬ理由がここにあるということであります。委員の方々の御協力を得て、この全体の数というもの、最後には綿の問題も解決したいし、この補給金をも生かしたいし、麻の現物も業者に配付したいというのがわれわれの意向である。委員会の委員の方々の御協力を得なければならぬし、またもつと突つこんで質問するところがあつたら質問していただきたい。資材課長との折衝及び水産庁との関係の今までのいきさつはこういうぐあいになつておるのでありますから、ひとつよろしくお願いしたいと思います。
#10
○鈴木(善)委員 松田小委員長並びに石川課長のお話で大分この問題の内容が明確になつて参つたわけでありますが、この中でちよつと私ふに落ちない点がありますので、その点をお聞きしたいと思います。それはマニラの追加割当四百三十万ポンドであります。これは水産庁がいまだ割当をしてない、未発券のものである。これは通産省からメーカーの方に拂下げにすでになつておる。このものにつきまして、先ほど石川課長は、もしこれが水産庁で発券、配給ができれば幸いであるが、もしできない場合は、サイザルの製品三百六十万トンを細物を太物にかえて配給をしたいというお話であつたのでありますが、この四百三十万ポンドのマニラを通産省が拂下げをした。しかしそれはあくまで漁業用として配給さるべく追加割当されたものとわれわれは考えるのであつて、当然これは何ら一点の疑義もなく配給され得るものだとわれわれは考えるのであるが、これについて石川課長は多大の疑問をお持ちになつておるようである。不安をお持ちになつておられ、確信を欠いておるように思うのでありますが、その間の事情を承りたいと思うのであります。
#11
○石川説明員 先刻もただいま御賛同の点について一応お答えしたつもりでおりますが、補給金の問題がなければこの問題はきわめて簡単なものであつて、経済安定本部から割当をしたものは水産庁も割当をするし、また通商産業省も簡單に割当をしてよろしいわけであります。たまたま補給金の予算の点で押えられておりますので、今のマニラ麻の問題にしましてもあの当時の交渉経過から見て、第一部長は一応は割当すべからすということを言つておるわけであります。しかし二月六日の交渉の結果、もしマニラの方を割当するのならば、綿の方は全然考えられない。綿の方の今の足りない問題を考えるならば、どうしてもマニラから予算の余りを持つて来るよりしかたがないのじやないかというような論法をとつておるのであります。それがもし綿の足りない分は当然漁業資材以外の分から出るということがはつきり言えるならば、今のマニラについてはもう当然安本からわくが来ておるわけでありますし、そのまま全部発券する、割当する、こういうふうに簡単に行くんじやないかと思つておるわけであります。その点が今交渉の難点になつておるわけであります。従つて綿の方は、今のマニラの一億六千万円の余りだけでまかなえる程度で綿は片づける。マニラは四百三十万ポンドは割当して、残つておる一億六千万円だけを一応綿にまわして、綿の一部未現物化の問題を片づける、その範囲内において通産省で手配し、補給金は今の余りだけでまかなう程度でやるというのなら、問題はきわめて簡単なのであります。私どもは綿は綿で、今の三十万ポンド足りないというものを、原料を何とかし、それについての補給金を全部つけたい、麻は麻で割当てるべきものの四百三十万ポンド全部やりたい、こういう両方考えておりますので、実は全部物価庁でつかえておりますが、一方どつちかを犠牲にすればきわめて簡單なのであります。問題はそういう点にあります。
#12
○鈴木(善)委員 私のお尋ねしております点はきわめて簡單な事柄であります。それは綿の方の補給金の問題はからめなくてけつこうであります。そのいきさつをはつきりすればいいのであります。その追加割当のあつたマニラ四百三十万ポンド、これは補給金がついておる。ところがこれはメーカーに割当をされておるが、当時の物価庁からの水産庁への申入れによつて未発券であつたために、これは発券させてもらいたいということでありますけれども、一方は漁業用としてすでに補給金をつけてメーカーに割当をしておる。そういうぐあいに漁業者に当然補給金付で渡されるべくメーカーに現物を渡したのでありますから、少くともそれに見合つたこの四百三十万ポンドの発券だけはやらなければ、漁業者の手にその補給金は渡らない。もしこれが今後の水産庁の割当について確実性がないということになりますと、補給金のついたマニラ四百三十万ポンドはメーカーの不労所得になりはせんか。われわれは当然これは当時の物価庁の指示の間違いであつて、遅ればせながらその事実がわかつたのでありますから、水産庁はこれを物価庁に要求して、補給金のついた四百三十万ポンドは今からでも当然発券させるべきであり、メーカーもまた国家に対し、漁業者に対してその責任を当然持つものである。もし今日まで発券がなかつた、遅れておつたということを理由として、横流し等をやつておつたとすれば、これはゆゆしき問題であります。この点について今後物価庁との折衝、あるいはメーカーとの関係において、確実に漁業者に配給てき得る御自信を持つておられるかどうか、この点をお伺いしたいのであります。
#13
○松田委員 資材課長の言われておることは非常に誤りであります。まず補給金というものに対しての原則論をお伺いしたい。綿というものと、麻というものとは、同じ水産資材ではあつても、麻には幾ら、綿には幾らということで補給金がついたときに、この補給金というものを流用できるかどうか。物価庁に対して、はつきりした了解を求めなかつたならば、とうてい流用というものは、あなた方たけの手によつてできるものではない。まず原則として、麻の補給金と綿の補給金というものは別個のものであるということをはつきりのみ込んで、われわれに御説明を願いたい。
 そこで、一億六千万円という問題が出て来る。この一億六千万円というものは、麻に対する補給金てあつて、今までこれが輸入されておれば、綿の方へ部署がえというか、そういうことはでき得ないはすのものである。これをはつきり一々御答弁願いたい。そこでこの一億六千万円というものは、麻の補給金である。この一億六千万円と、ただいま指摘されておる四百三十万ポンド、この四百三十万ポンドというものは、補給金が出て、メーカーにこの原料は行つているものである。その行つておるほかに、一億六千万円というものがある。そこでこの原料を、四百三十万ポンドという補給金がついてメーカーが手持ちしておつて、これがこういう資材によつて、どこどこになんぼ行つているということは、はつきりわかつておるはずである。横流しすれば、メーカーは弁償しなければならない。こういうことになるのだ。これはメーカーであるから必ずとり得るものである。ところで第一案というものは、綿糸に対する二十万ポンドというもの、すなわち一億という金を、他の補給金の余つておるところから持つて来ればよい。そうすると、一億六千万円また麻をとれる。これが水産庁としての一番よい方法であるというのが第一案。ところがこれではあまり虫がよすぎるということで行つた場合に、しからばどうするかということになつたのです。そこでやむを得ないから、一億六千万円という麻の補給金を、物価庁の了解の上において、綿の方に振り向けて、あと四千万円足らないものを、どこからか持つて来て、そうして綿を解決しよう、これが第二案。第三案としては、やむを得ないから、一億六千万円という麻の補給金と、四百三十万ポンドのうちから八十万ポンドをとつて、一億というものにして、まず二十九万玉のうち九万玉というものは操作において切ることができるということから、二十万玉という綿をひとます解決の態勢に持つて行こう。この四百三十万ポンドの麻のうち、必ずメーカーは横流しして、現物を渡さないものがあるのだから、取上げてしまおう。そしてそれが八十万ポンドぐらいは出るだろうという見込みです。もし出なかつたならば、今の高いものから、現物を業者から取上げればよい。綿の問題は去年以来非常に議会においても問題になつておるのだから、一々メーカーを探してやつて行つたのでは、二年なり三年なりかかる。かかつて金をとつたけれども、実際面に対して犯罪者が出たり何かしても、損をするのは水産業者であるから、早くこの場合において、二十万玉でもつてけりをつけよう。まず麻の方から、そうした操作をできることならばしようというのが第三案なのであります。こうしたことを、水産庁と、それから通産省と、私とか会つて、三案をきめたのだ。そうして小委員会に対して私が了解を得るということにしたのです。ところがそれを発表すればいけないから、今まで発表しないでおつた。そうしてこの第三案の線でもよいから、早くこれを現物化しようと思つて努力したのです。それに対して資材課長は、荏苒として今までこれを放つておいた、と言つてはおかしいけれども、努力したかもしれないけれども、努力の効果はない。それはわれわれから見ると、努力の仕方に対してまことに遺憾であるという考えを持たざるを得ないということで、きようは今までの経過を全部委員会に報告して、もはや資材課長との交渉のつるは切れた。あなたは相手にせず。ゆえに今度出て来る三十万ポンドは、今鈴木委員の言われるように、業者へ配給すべき一億六千万円というこの補給金とも、麻を買つて配給すべしという要求をするのである。これが正当論である。それがもしできなかつたときにおいては、だれが責任を負うか。水産庁が責任を負わなければならぬことだろう。委員会においてどう決定してくれるか。これは水産庁において、麻の補給金があるものに対しては、これだけ麻を出さなければならぬ。出さなかつたためにやみ行為が出て来ておる。私は四百三十万ポンドだけの問題でなく、一億六千万円をも麻の補給金にせよと要求する。もしこれに応じられないということたつたならば、一体この責任はだれが負うか。そこまでならぬうちに早くやれというのであつた。やろうとして協力し、努力をしたのであつたが、ここまで来てしまつて、この一億六千万円の責任は、業者に対して水産庁が負わなければならぬ。国がきめた補給金を、なぜ現物化しなかつたか、ここに重大な問題がある。綿の方はあとまわしになる。これはあなた方の方に、綿は綿の解決の方法があるだろうと思う。億六千万円というものと四百三十万ポンドは、当然麻として配給すべし。これを要求する。
#14
○石川説明員 先に松田委員から、綿と麻その他との流用ができるかどうかという質問ですが、これは物価庁の所管の事項で、一応私の承知しております物価庁の見解は、漁業資材の範囲内には相互に流用してもよろしいという見解をとつております。それでもし私の言うことを御信用できないならば、これはひとつ直接物価庁の責任者にお尋ね願いたいと思います。それが違えば、私の考え方は間違つておるわけでありますが、その点はひとつはつきりお願いいたしたいと思います。
 それから、鈴木委員の御質問の点は、四百三十万ポンドの麻の割当の問題につきましては、綿の方の解決ができ、物価庁がさしつかえないというならば、すぐに割当したいと私は思つております。この点はいろいろ御意見があつて、綿は綿、麻は麻という御意見もあるようでありますが、実際の問題として、綿の解決のためにはどうしてもかりに手当する原料が二十万玉と押えましても、それだけで一億いるほかに、はみ出しておる分が一億いりますから合計三億いる。この現実の問題は、物価庁では一応漁業資材の中で解決しなければできないという見解をとつておるようでありますから、綿の問題を全然切り離して考えるならば、これは四百三十万ポンドはすぐに割当してもよろしいと思います。しかし綿の分までのような関連性があつて、どうしても三億何がしの金を出さなければならぬということになると、今の麻の方の問題に当然食い込んで来る。それで先刻お話のように、補給金のついている原料がメーカーの手元まで行つて、漁業者の手元まで行かなければ補給金は不当に食われるという御指摘もありましたが、万一そういう際には、割当しなかつた分だげは通商産業省の方で追徴金をとる、こういう措置なのであります。私といたしましては、もしこの問題を切り離してもよろしい、綿は綿で別の問題として考えるのだということが単純に言えますならば、四百三十万ポンド割当の問題だけであつて、これを切り離して考えるということを物価庁に申入れて、これを認めてもらいたいということであります。しかしこれをやることによつてあとの綿の問題は困るのではないかということであります。
#15
○鈴木(善)委員 通商産業省の方から当時補給金をつけて価格をきめて一ぺんメーカーに拂下げをしたものを、今日追徴金をとるということは法的に認められるか。いやしくも一たび価格をはつきりきめて、この価格て拂下げをするということでメーカーに拂下げをしたのでありますから、それを後日あの価格はこういう都合があるから補給金のつかない価格で買つてもらいたい、その差額を追徴金としてとる、こういうことが一体できるのかどうか、またメーカーの側からいつてそういうことが納得されるのであるか、その点も疑問でありますが、御見解を承りたいと思います。
#16
○石川説明員 ただいまの問題はあるいは通商産業省の方の所管ではないかと思います。私はつきりいたしませんがもし具体的に四百三十万ポンドの一部を割当てして、一部割当をしないということになれば、それは割当の技術的のやり方としては四百三十万ポンドは二・四または三・四の分として割当をする、それから今のもし割当してはいけないという分が出て来たら、それは四・四以降の分として割当をする、そしてその分だけ通商産業省の方で追徴金を取上げる、こういう割当の仕方に具体的にはなると思います。
#17
○鈴木(善)委員 具体的にそういうことができるのか。一ぺん価格をきめて民間に拂下げておる。それを政府の都合があるから高く買えというようなことができるのか。個人間の取引でもそんなことはできない。
#18
○石川説明員 それは私ちよつとわかりません。通商産業省の担当官または責任者にひとつ聞いていただきたいと思います。
#19
○鈴木(善)委員 われわれとしては、そういうことは一般の商取引の常識からいつても考えれらないことである。この補給金のついた分は発券して、当然そのものは配当されなければ政府と民間との取引にならない。いかに特権のある政府といえども、そういうような取引に相反するようなことはできない。であるからこの四百三十万ポンドの麻からの綿の問題を解決する補給金の捻出は、事実上困難ではないか、法的に認められないのではないかということを心配する。その点をはつきりしてもらいたいというのです。
#20
○石川説明員 私が四百三十万ポンドはできるだけ割当するように持つて行きたいという一つの理由は、現実の追徴金はとるといつてもはたしてそういうことが可能かどうかという問題も一応は頭に置いて考えておるわけであります。
#21
○松田委員 きのうGHQの水産部に、油の問題で委員長と川端委員と私の三人で陳情に行つたのであります。そのときにいろいろネヴイルさんが説明をしてくれた。その説明にはきちんと表があつて、その表には麻は何ぼ、油は何ぼ、それには漁獲は何ぼ、四七年は何ぼ、四八年は何ぼ、四九年は幾らときちんと資料があつて、日本人のごまかしのできないようにできておる。この資料にきちつと統計の数字が載り、年度が載つておる。これがわれわれ漁業者に対して、アメリカの好意によつて、しかもアメリカの市民の税金によつて負担されて贈られておる資材である。そして表にはつきり数量が出ておるのであつて、この補給金を根本的に水産用としたならば、何もかにもごつちやだという理由が私は立たぬと思う。西村政務次官もはつきりそれを主張しておる。あなたがどのようなことを言われるかもしれぬけれども、アメリカの手によつて輸入されておる資材は、はつきり数字に現われて、これに対して補給金というものはついておる。しかも二十九万玉という綿はどういう理由によつて発券がされたか、今問題になつておるが、この綿の二十九万玉というものは発券されて補給金がつかなければならない年度のものであるが、正式な綿の方の数量ではないのである。あなた方の手によつて発券された責任を持たなければならない数量ではないと私は考える。金額に対してはそうだが、これがほんとうの数字によつて出たものじやない。いろいろなやま行為だとかいろいろな工作によつて遂に出て行つた二十九万玉というものである。これを業者がこの発券によつて現物化できないというところに、今最後の問題を解決せんとする段階に来たものだと私は考えている。その問値とこの問題とひつくるめて考えることは、最後の解決点においてこれを解決しなければならないからという問題であるのであつて、補給金をもらうか、この操作によつてやるかということである。私は物価庁の第一部長があなた方に対して四百三十万ポンドから八十万ポンドを綿に切りかえて、それでOKということはただちによいとは言わぬはずなのである。そこに原因がある。これがもしあなたの説明のようであつたならば、何も物価庁に交渉する必要がないのだ。あなた方の手によつて水産業の補給金というものがどこへでも使つていいものだつたならば、何も交渉する必要がないと私は考えておる。この点はどうであるか。さもなくて、私がただいま申し上げるように、綿は綿、麻は麻というように画然としており、あの輸入された計画というものにはつきりされておるところに、めんどうがあるのだと私は考えておるのであるが、あなたの先ほどの速記にとつた答弁は真実でありますか。もう一度重ねてお伺いしたい。
#22
○石川説明員 私いろいろ申し上げたのですが、真実であるかどうかという点はどういう点なんですか。
#23
○松田委員 補給金はどつちに使つてもいいかということです。
#24
○石川説明員 その点は、先刻私も申し上げましたが、はつきりしたことは物価庁にひとつお尋ね願いたい。
 それからもう一点は、私が今まで聞いた範囲内においては、漁業資材の補給金の中で相互に利用してもよろしいという見解をとつておるのであります。
#25
○松田委員 油でも何でもですか。
#26
○石川説明員 與えられた綿糸、マニラ麻、タンニン染料という範囲において、相互の利用を考えておるのです。
#27
○松田委員 この一億六千万というものはどこに使つてもいいということですね。
#28
○石川説明員 今の漁業資材の品目の中で相互に持つて行つてもよい。
#29
○松田委員 それなら何も問題ないじやないか。解決している。
#30
○田口委員 ただいままでの資材課長、松田委員、鈴木委員、三名のお話によりまして、大体内容がわかつたような気がするのでございますが、水産庁といたしましては、この綿糸の問題をどうしても解決しなければいけない。こういうような観点に立たれ、そのためにはこの一億六千万円をその方と関連して考える。そうして綿も麻も円満に解決しよう。こう一応のお考えになることは、官庁としてむりのないことでないか、こういうふうにも考える次第でございますが、ただこれには非常に時期が逼迫をしております。八月あるいは九月ごろでございますと、そういう考えもよろしゆうございますけれども、閣議決定もあり、また年度も逼迫しておる。こういう場合におきまして、この万全の策だけの考えで進まれるというと、せつかく漁業者に対して割当てられてあるマニラを、業者が入手することができないという問題がありますし、また国家がせつかく補給金として貴重なる財源から出しておる一億六千万円がまた業者に渡らない。こういうような結果に陥ることを非常に心配するものであります。そこで私はこの問題の解決方法といたしましては、この時期が非常に切迫しておる今日におきましては、麻は麻、綿は綿、こういうふうに考えなければ、これとこれと関連さして円満にということは、なかなかむずかしいと考えるのであります。そこで資材課長に、さように考えた場合におきまして、この綿糸の二十万玉、これはもう補給金は全部使つてしまつておるといたしますれば、補給金なしに業界で確保できるものであるかどうか、この点を一点お伺します。そうして麻と綿とをわけて解決する、こういう問題について、水産庁としての立場をもう一度はつきり承りたいと思います。
 それから松田委員に対しましては、大体松田委員の御意見も別々に解決すべきものである、こういうふうにも解釈できるのでありますが、先ほどお話になりました第一案、第三案、第三案、この三つの案はそういう方法で解決するという案でないように聞いておるのでございますが、その三つの案はおのおの関連した案でございますけれども、今日となりましては麻は麻、綿は綿、こういうふうに解決したらどういうことになりますか。そういう解決方法をとつて御賛成になられるのであるか、その点をはつきりさせていただきたいのであります。
#31
○石川説明員 ただいまお尋ねの点は、私としては今田口委員のおつしやる通り、だんだん時間が過ぎて行けばこれはまたいろいろな附蔕した問題も起りますので、もし早くきめるならばそれは私としてもできるだけ早いきめ方をしたいと思つておるわけであります。その場合の考え方といたしまして、三十万玉あるいは二十万玉という原料が必要であるが、その中の一番筋のはつきり通つたものは経済安定本部、水産庁、通商産業省に間違つて来たわくの数量が約一万一千玉分と、水産庁で割当てしたけれども、通商産業省の方で輸出原料として振り向けたために原料がメーカーに行かなかつた分、約十万玉、その合計の十一万二千何がしの分は、これはきめて筋の通つたものであります。従つてもしそれだけの分の原料は通産省から見る、それから補給金の点は物価庁で操作してもらうという考えならば、先刻のマニラ麻の余つておる分と、あるいは多少今の四百三十万ポンドに食い込みますが、そういうことならば比較的早く簡單にその問題が解決できるのではないかと思われます。但し私が今まで全体の円満なる解決を望みましたのは、この綿の問題が非常に大きく水産常任委員会において取上げられておりましたので、できるだけ当初の水産常任委員会の御決定の方向に向つて全般的の解決をしたい、こういうことで考えておつたものでありますから、非常に問題が複雑になつておつたわけなので、これを相当程度讓歩してもよろしいということになれば、問題は比較的すみやかに解決されるのではないかと考えられるわけであります。しかしなおそれに通商産業省、物価庁の考え方もありますので、今私ここで述べますのは私の考え方であつて、まだそれについて具体的にどうということははつきり申し上げられませんが、一応そういうことを考えております。
#32
○田口委員 ただいまのお話によりまして、割合に筋の通りました十二万何千万玉の分は物価庁において補給金の操作をしてくれればというようなお話でありますが、その方ができなかつた場合においてこの現物を入手するという方法ができますかどうか、その点を重ねてお伺いいたします。
#33
○塩谷説明員 ただいまお尋ねの件でございますが、私ども当初考えておりました調整割当は補給金がついておりました当時の割当発券しました購入券に対する原料がたまたま見合わない。そのために補給金がついて、当然同一価格でもらえる製品の中で、ある需要者は補給金のついた製品をもらつて、ある者は補給金のつかない価格で高い製品の配給を受けるということになり、その間で不公平ができる。それを同一価格で配分したいという線で進んで来ておりましたので、かりに綿に対する補給金が全然得られないという場合になりますと、この調整割当の考え方もまた別個に持つて行かなければならない、かように考えるのであります。それで需要者の立場といたしまして、当然同一価格で配分を受けるものに対しましては同一価格で配給する。その考え方から参りますと、穴埋めします原料については補給金を当然考えなければいけない、かように考えておる次第でありまして、もしこの際補給金がなくても原料だけ埋めるということになりますと、価格の面で不公平ができる、かように見ております。
#34
○松田委員 この問題はあとから議員同士でよく話したいと思います。また小委員会においてよく相談をいたしましてこの資材の問題を解決したい、かように考えておるので、本日はこの程度で終らしていただきたいと考えます。
#35
○川村委員 資材に関する本問題は第五回国会に取上げまして、私が小委員長として第六回国会も引続きこの問題に当つたのであります。当時通産省の綿業課と水産庁の資材課との間にいろいろな食い違いがあつたことは事実であります。従つてわれわれは長い間のいろいろな複雑した事情のもとに食い違いのあることはやむを得ないとして、その問題を双方の課においてすみやかに解決をつけるよう私は要請いたしました。そしてさらにもし事務当局だけで解決がつかなければ、私もその一役を買つて解決の中に入ろうというので、数回あなた方並びに綿業課の中に入つて来たのであります。双方の意見を聞きますと、いろいろ複雑しておりますが、これは先般来の委員会で速記をとつて、お互いの言い分ははつきりしておりますので、ここに省略いたします。とにかく一年有余にわたつてこの問題の解決がつかないということは、一体誠意があるのかどうかということを私は疑わざるを得ない。一週間待つてくれればいい、一箇月待て、二箇月待てといつたようなことで、今日にまで延び延びになつおる。もう昭和二十四年度もなくなろうとしておる。これは二十二年度からの問題であるから、三年にわたつている問題が解決つかないということに相なるのであります。まずあなた方に誠意がないという見方より方法はない。ひとりあなた方ばかりではありません。これは通産省の綿業課についても同様な考え方をわれわれはしております。これ以上論議をいたしましてものれんに腕押しである、こう考えます。先ほどから聞きますと、物価庁の方で補給金を認めれば何とかなるとか、通産省の方でこれを承諾すればこうなるとか、こちらが讓れば解決がつくとか言う、われわれはこんなことを聞きたくない。一年もかかつて解決がつかないとするならば、どちらにも誠意がないのだ。従つて私はもうこれ以上質問しても、どちらの方も結局のれんに腕押しであつて解決がつかない。そこで私は委員長に申し上げますが、委員長もこのことは長いこと耳にたこのよるほど聞いております。これ以上われわれはがまんができません。従つて委員会として今後いかなる態度で進むべきか、最後の決意をして臨むべきである。すなわち課長あるいは係の者を呼んで質問しても、かような次第であるから、長官を呼んではつきりさせるとか、あるいは大臣を呼んではつきりさせるとか、あるいはその上はつきりしなかつたならば、最悪の手段をとるというところまで決意をしなかつたならば、私はこの問題は解決つかないと思つております。綿業課は綿業課で水産庁の資材課にかけ、水産庁の資材課は綿業課にかける、これではいたずらにわれわれが声を大きくして叫ぶたけであつて、解決つかないと私は見ております。でありますから、委員長におかれましては、委員会に諮りまして、最後の断の一字を下されんことを、そうして本会を閉じられんことをお願いしておきます。
#36
○松田委員 川村委員からただいま重大な発言がありましたが、資材の小委員長として、今回いま一度だけその川村委員の御発言に対して御猶予を願いたい、かように考えるものであります。今この委員会を閉じて委員の方々の御協議をもう一度してみたいと考えておるのでありまして、次の機会にそれを讓つていただきたい、かように考えます。
#37
○石原委員長 お諮りします。まことに重大な問題でありまして、長らくこの問題はかかつておるのであります。本日の資材課長の答弁によりましても、物価庁、通産省の綿業課等へ責任を転嫁するような点もあるように思います。またこの三つの関係が一致せねばならぬ点もあるように考えられます。ことに一億六千万円の補給金がどの方面にでも流用できるというような意味合いの課長の御説明もあつたので、この問題は非常に重大と考えるのであります。川村委員の御発言もありましたが、松田小委員長の御意見のように、いま一回小委員会を開いて、愼重に審議を途げていただいて、その上のことにいたしたいと思います。なおそれはなるべく早く願いたいと思います。以上のようにとりはからうことに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#38
○石原委員長 御異議なしと認めましてさよう決します。
 なお本日は大蔵省の関係それから安本の財政金融局長等がさしつかえがありまして、金融問題に移ることができないのであります。日を期してさらに委員会を開くことといたしまして、本日はこの程度にとどめたいと思います。
#39
○夏堀委員 きようの委員会に会計機構面と金融面との関連性において、現下わが国水産界が非常な危機に直面している面を、いかにして打開するかということを審議したいと思いましたけれども、政府委員の方々がお見えになりませんので、きようはこの審議はできませんけれども、これは一日延ばせば一日延はすほど、いわゆる水産業者の非常な損害になりますので、最も近いうちに、各責任者の御都合を聞いて、この委員会を早く開いていただきたい。そして委員会としての結論を出して、何かしらここにやらなければならぬ、こう考えておりますから、どうぞ委員長において、よろしくその方のとりはからいを願いたいと思います。
#40
○石原委員長 実は本日は予算委員会が公聽会を開いているそうでありまして、そのために関係の当局者が出席できないそうで、はなはだ遺憾であります。つきましては、それぞれの部門の出席をたしかめて、一両日延びても必ず出席するという回答を求めて、金融並びに資材に関する委員会を開きたいと思います。以上のとりはからいを御承認願います。
 これをもつて本日は散会いたします。
    午後零時二十二分散会
ソース: 国立国会図書館
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