くにさくロゴ
【PR】姉妹サイト
 
#1
第075回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会公職選挙法改正等調査小委員会 第1号
本小委員会は昭和四十九年十二月二十七日(金曜
日)委員会において、設置することに決した。
十二月二十七日
 本小委員は委員会において、次の通り選任され
 た。
      石井  一君    大西 正男君
      奥野 誠亮君    久野 忠治君
      小泉純一郎君    小山 省二君
      田中 榮一君    阿部 昭吾君
      佐藤 観樹君    山田 芳治君
      津金 佑近君    林  孝矩君
      小沢 貞孝君
十二月二十七日
 田中榮一君が委員会において、小委員長に選任
 された。
―――――――――――――――――――――
昭和五十年六月三日(火曜日)
    午後二時三十六分開議
 出席小委員
   小委員長代理 久野 忠治君
      石井  一君    奥野 誠亮君
      小泉純一郎君    佐藤 孝行君
      村田敬次郎君    阿部 昭吾君
      佐藤 観樹君    山田 芳治君
      津金 佑近君    林  孝矩君
      小沢 貞孝君
 出席政府委員
        自治省行政局選
        挙部長     土屋 佳照君
 小委員外の出席者
        自治省行政局選
        挙部選挙課長  秋山陽一郎君
        自治省行政局選
        挙部管理課長  山本  武君
    ―――――――――――――
一月二十九日
 小委員大西正男君同月二十三日委員辞任につき、
 その補欠として佐藤孝行君が委員長の指名で小
 委員に選任された。
五月三十一日
 小委員小山省二君同日小委員辞任につき、その
 補欠として村田敬次郎君が委員長の指名で小委
 員に選任された。
    ―――――――――――――
本日の会議に付した案件
 公職選挙法改正等に関する件(選挙区の分区
 案)
     ――――◇―――――
#2
○久野小委員長代理 これより会議を開きます。
 小委員長所用のため、その指定により私が小委員長の職務を行います。
 公職選挙法改正等に関する件について調査を進めます。
 本小委員会は、公職選挙法改正等について調査を行うため、第七十三回国会及び第七十四回国会に引き続き、昨年十二月二十七日の委員会におきまして設置されたものでありまして、昨年八月二十日の理事会において合意を見ました五項目、すなわち、一、衆参両院の定数の是正、一、政治資金の規制、一、金のかからない選挙、一、参議院全国区制度の検討、一、その他、のうち、まず衆議院議員の定数是正について、第七十三回国会に引き続き懇談会で協議してまいりました。途中政治情勢の変動もありましたが、本年三月二十日の小委員会懇談会におきまして、衆議院議員の総定数を二十名増員すること、六名以上となる選挙区は分区すること、分区については人口比、自然的条件を勘案し、従来の行政区を尊重して試案を作成するよう自治省に依頼し、この小委員会で決定すること、などの合意を見ました。
 その結果、区割り案の作成を自治省に依頼しておりましたが、一方、四月八日小委員会で合意した二十名増員を一部内容とする公職選挙法の改正案が内閣により提出されました。
 四月二十二日の小委員会懇談会におきまして、政府案の分区につきましてもこの小委員会で決定することに意見が一致しております。
 それではまず、自治省より区割りに関する試案の説明を求めます。土屋選挙部長。
#3
○土屋政府委員 ただいま小委員長からお話がございましたように、衆議院の議員の改正案に基づきます選挙区の区割りについて、この小委員会において自治省で試案をつくるようにという御依頼を受けたわけでございまして、その後いろいろと検討してまいったわけでございますが、本日お手元にお配りをいたしましたようなものを作成いたしたわけでございます。
 以下、簡単にその内容について御説明を申し上げます。
 まず第一に、この分割に関する基準でございますが、これはかつて小委員会でいろいろ議論をされました際に、また私どもに依頼をされました際に言われました条件、それを大体基礎としておるわけでございますが、次の諸点を考慮することといたしたわけでございます。
 第一は、分割により設定される関係選挙区の国勢調査人口及び将来人口が他に特別の理由がない限り、配分定数との関係でなるべく均衡のとれたものとなるようにすること。
 第二は、行政区域を尊重し、この区域を分割することとならないようにすること。
 第三は、分割後の選挙区の地域が、それぞれ自然的条件、いわゆる地勢それから交通、産業、行政的沿革等の諸般の事情を考慮して合理的なものとなるようにすること。
 第四に、分割後の選挙区の区域がそれぞれ拠点を中心として地域的なまとまりを示すこととなる等、社会的、経済的観点からも地域的一体性を保持することとなるように配慮すること。
 以上の点を基準として一応頭に置いたわけでございます。
 次に、分割に関する具体案の作成の問題でございますが、いま申し上げましたような分割に関する基準に従って分割案を具体的に作成いたします場合におきまして、ただいま申し上げたようなすべての基準に合致するように分割することができれば、それが最も理想的であると考えるのでございますが、今回の分割は特定の選挙区のみを対象として、たとえば隣接の選挙区との関係等を考慮しないで、その選挙区のみで処理をすることといたしておりますので、理想的な案として考えるにはいろいろと困難な問題が多かったというふうに感じておるのでございます。このため、先ほど申し上げました各基準によることを基本としつつ、その基準のうちから当該地域の特殊性に基づき、特に客観的にウエートを置いて考慮さるべきものに重点を置いて分区に関する各具体案を作成することといたしたわけでございます。
 そこで、関係選挙区の具体的な分割案についての作成上特に留意をした点でございますが、お手元に埼玉一区から順次表がお配りしてございます。いわゆる略図でございます。これをごらんをいただきたいと思います。
 第一は、埼玉県第一区の分割案でございます。これにつきましては、地域的な連続性を考慮いたしますと必ずしも連続した形にはなっていない点もございますが、この地区はごらんのように南北に非常に細長くて、南部において東西に広く広がっておるという選挙区の形状にございます。特に西南部区域において荒川及び荒川に沿う広大な緑地帯が東西に分断しておるという特殊な地理的な事情がございます。そういった点、それから南北両地域の拠点及びこれを中心とする地域的一体性の事情、たとえば大宮、浦和、川口というのが大きな拠点でございますが、大宮、浦和というのが特に隣接して従来から対抗的な拠点になっておる、そういったもの、及びこれを中心とする地域的な一体性の事情ということと、それから将来人口の推移による人口の均衡化に重点を置くということにいたしたわけでございまして、形の上でのものよりも、最近の人口動態等から見て、率直に申し上げて北の方、浦和以北の方が非常に人口がふえておる。そういったこと等も勘案をいたしまして案を考えたわけでございます。それとともに、道路交通の事情、行政的沿革等、諸般の事情を考慮して定めることといたしたわけでございます。
 そこに濃い地図でしるしてございますが、与野、大宮以北と、それから荒川で区切られた旧新座郡の地域というものを一つの選挙区として、残りを浦和とその隣接する地域というものとをまとめたという案になっておるわけでございます。
 その結果、その略図にございますように、現在が議員一人当たり人口が四十二万三千九百八十二人でございますが、三人、三人に分割をいたしまして、A区、すなわち南の方でございますが、川口、浦和等の地域におきましては人口が八十九万六千六百六十五人、それから一人当たり人口が二十九万八千八百八十八人、それからそれ以外のいわゆるB区では人口が七十九万九千余り、一人当たり人口は二十六万六千四百二十一人というふうになっておるわけでございます。
 それから次に、第二枚目の千葉一区でございます。千葉一区につきましては、行政的な沿革を考慮すれば、これも必ずしも適当でない面もあろうかと存じます。という意味は、旧東葛飾郡が船橋から以北になっておるということがそういった意味でございますが、そういったことはございますけれども、南北に長い選挙区の形状を考慮いたしまして、特に人口の均衡化ということに重点を置いた。これは七人区になるわけでございますので、四名と三名に分かれるということでございます。その点で人口の均衡化ということも考えなければならないということでございます。
 そういうことを頭に置きながら、南北両地域の交通の事情、社会的、経済的一体性の事情ということを考慮して定めたわけでございます。そこにございますように船橋以南を四人、それ以北のところを三人区というふうにいたしたわけでございまして、そこにございますように、現行でいきますと、議員一人当たり人口は五十一万三千八百八十七名でございますが、四名区の方は今回二十八万六百六十八人ということになります。それから三名区の方が一人頭三十一万九百五十八人ということになるわけでございます。
 ここでは鎌ヶ谷の処遇がいろいろございましたけれども、歴史的な沿革あるいは地縁的ないろいろな関係等を調べました結果、やはり船橋よりも別な北の方の区へ入れた方がよかろうという判断をいたしたわけでございます。
 それから次の東京第七区でございますが、東京第七区につきましては、特に人口の均衡を図るとともに、あわせて地勢、行政的沿革、そのほか都議会の議員の選挙区等を含めまして非常にふくそういたしておりますので、都議会の選挙区を割ってはいけないといったようなこと等も配慮いたしまして、そのほかに交通の事情、社会的、経済的、地域的な一体性の事情等を考慮して定めることにいたしました。
 そこにございますように、旧北多摩郡というものとそれ以外というものを分けておるわけでございますけれども、そういう形にいたしますと四人、四人の均衡がとれないということに相なるわけでございます。したがいまして、旧北多摩郡のうちから特に交通事情等を見て、また交通沿線に沿った分離できるようなところということで、府中等を離しまして、そこにございますような分区案にいたしたわけでございます。
 その結果、そこの表にございますように、現行は五名で、議員一人当たり人口が五十万六千七百七十二人でございますが、分区案では、A区というのは東京の区部に近い方でございまして、旧北多摩郡として残った部分でございますが、ここが四人で、一人当たり人口が三十二万九千百九十九人、それからそれ以外の八王子等の西の方が定数四人で三十万四千二百六十五人といったような形になるわけでございます。
 それから次は神奈川一区でございます。神奈川一区というのは横浜市内でございます。ここでは特に人口の均衡を図るということを重点に置きまして、あわせて行政的な沿革、地勢等の事情と社会的、経済的な一体性の事情を考慮して定めることにいたしました。
 いわゆる横浜市という一つの大きな市街でございますので、分け方がいろいろとむずかしい点がございましたが、人口の均衡化ということを考え、それとたとえば後の付属資料等にございますが、西区、中区といったようなところの経済的な一体性その他公的施設の一体性、そういったいろいろなことを考えまして、大体人口のバランスのとれた形で、そこに書いてございますような形で分区案をつくったわけでございます。
 その結果、現行五名で、議員一人当たり人口が四十四万七千六百四十八名でございますが、分区をいたしました結果、A区、これは要するに鶴見、神奈川区等の北の方でございますが、これが四名で、一人頭人口が二十六万五千六百八十六人、それからB区、それ以外の南の方でございますが、一人頭二十九万三千八百七十五名という形に相なるわけでございます。
 それから次が神奈川三区でございます。神奈川三区につきましては、人口の将来性等を考慮いたしますと、東の方がいまでも若干西よりもなお増加の率は高いようにも思えるのでございます。そういった点ではあるいは適当でない点もあるかもしれませんが、御承知のように相模川がここの区域を縦断をしておるわけでございまして、自然の大きな境界線をなしておるという特殊な地理的事情に重点を置きますとともに、行政的沿革、社会的、経済的な一体性、それから交通事情等の関係をも考慮して定めることといたしました。
 ということは、率直に申し上げますと、津久井郡というのがその南の方の大きな山岳地帯と若干分かれておるわけでございまして、特殊な地域を示しておるわけでございます。しかしながら、人口のバランスから申しますと、津久井郡をいわゆる西の方、小田原方面に入れるのが一つの案として考えられるわけでございます。そういった人口の点ではその方がバランスがとれている。しかし、いろいろと私ども現地も見せてもらって係員を派遣をいたしましたり、いろいろ事情を調べてみましても、どうも全体として交通状況その他のつながりというものが相模原の方が近いというようないろいろな事情もございまして、全般的にそこにございますような分区案の作成をいたしたわけでございます。
 その結果、現行が五名で、一人当たり人口が三十三万二千五十七名でございますが、分区案によりますと、A区、すなわち相模川の東の方でございますが、これが三名になりまして、一人当たり人口が三十万九千二百六十人、それからB区が一人頭二十四万四千百六十九人、かように、先ほど申し上げましたように若干の一人当たり人口の差が出るわけでございますが、やはり地域的、経済的一体性というものが、地勢上の上から見ましても、一体性という点から見て東の方がよかろうという判断をいたしたわけでございます。
 それから、最後に大阪三区でございますが、大阪三区につきましては人口の均衡を図る。ここも七名でございますので、四名、三名という形で分けるわけでございますが、人口の均衡化ということが一番重点でございます。それとともに、御承知のように淀川がこの区域を縦断をしておりまして、自然の大きな境界線をなしておるといいました特殊な地理的な事情がございます。それから行政的な沿革あるいは社会的、経済的な一体性ということを考えましても、この淀川の線で分けるのが最も合理的であろうということで、こういった分区案を試案としてつくってみたわけでございます。現行は四名で、一人当たり人口が日本で最も高く、五十四万五千百三十六名でございます。これが今回、北の方が四名区でございますが、四名区の方が一人当たり三十一万六千四百九十五人、南側の方のB区が一人当たり人口三十万四千八百五十六人、こういう形になるわけでございます。
 以上、簡単に基本的な考え方をお示しをいたしたわけでございます。
 なお、そのほかに、お手元にいろいろと付属資料が配付をしてございます。これは地域的形態、あるいはそれぞれの市町村の特徴、交通、道路、鉄道関係、それからそれ以外の水利関係等、いろいろと歴史的な沿革等も資料としてそろえてございます。地図は略図でございますけれども、一応そういう点が見やすいようにそれぞれの選挙区について作成をしてございますので、御参考としていただきたいと思うわけでございます。
 とりあえずはこれで説明を終わらせていただきます。
#4
○久野小委員長代理 土屋選挙部長の説明は以上をもって終わりました。
 それでは四時三十分再開することとし、暫時休憩いたします。
    午後二時五十四分休憩
     ――――◇―――――
    午後十時三十三分開議
#5
○久野小委員長代理 休憩前に引き続き会議を開きます。
 公職選挙法改正による二十名増員に伴う埼玉県第一区ほか五選挙区の分区につきまして、先ほど自治省より説明を聴取した後、ただいままで小委員懇談会において種々御協議願ったのでありますが、小委員会といたしましては、自治省の試案のとおりとすべきものと決定いたしたいと存じます。(「委員長、委員長」と呼び、その他発言する者あり)
 これに賛成の諸君の起立を求めます。
    〔賛成者起立〕
#6
○久野小委員長代理 起立多数。よって、さよう決しました。(「委員長、発言を求めておる」と呼び、その他発言する者あり)
 なお、本日の小委員会の経過を私から委員会に報告することにいたします。
 本日は、これにて散会いたします。
    午後十時三十五分散会
ソース: 国立国会図書館
【PR】姉妹サイト