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1974/07/24 第73回国会 衆議院 衆議院会議録情報 第073回国会 本会議 第1号
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1974/07/24 第73回国会 衆議院

衆議院会議録情報 第073回国会 本会議 第1号

#1
第073回国会 本会議 第1号
昭和四十九年七月二十四日(水曜日)
    ―――――――――――――
 議事日程 第一号
  昭和四十九年七月二十四日
   午前十時開議
 第一 議席の指定
 第二 会期の件
 第三 外務委員長の選挙
    ―――――――――――――
○本日の会議に付した案件
 日程第一 議席の指定
 日程第二 会期の件
   午後十一時十八分開議
#2
○議長(前尾繁三郎君) 諸君、第七十三回国会は本日をもって召集せられました。
 これより会議を開きます。
     ――――◇―――――
 日程第一 議席の指定
#3
○議長(前尾繁三郎君) 衆議院規則第十四条によりまして、諸君の議席は、議長において、ただいまの仮議席のとおりに指定いたします。
     ――――◇―――――
 日程第二 会期の件
#4
○議長(前尾繁三郎君) 日程第二、会期の件につきおはかりいたします。
 今回の臨時会の会期は、七月三十一日まで八日間といたしたいと存じ、これを発議いたします。(発言する者あり)
 本件につき討論の通告があります。順次これを許します。山口鶴男君。
  〔山口鶴男君登壇〕
#5
○山口鶴男君 日本社会党を代表し、八日間の会期に断固反対の意思を表明いたします。(拍手)
 第十回参議院通常選挙後に開かれた第七十三臨時国会を迎えるにあたり、いま静かに、国民が何を求め、何を期待しているかを正視すべきであると思います。
 今次参議院選挙に対する国民の関心はきわめて高かったことは、異例ともいえる七三%の投票率に端的に示されております。年間二五%という世界最高の消費者物価の上昇にあえぐ国民は、「物価高や公害は雨漏りのようなものだ」という田中総理の暴言に憤激し、地方区においては、自民党の得票率を三九・五%にまで低落せしめたのであります。(拍手)そして、文字どおり、保革伯仲の政治情勢をつくり出したのであります。
 いま国民の目は、この政治情勢のもとで、物価問題をはじめ当面する緊急課題に対して、国会がどうこたえるかに向けられていることは言うまでもありません。
 わが党は、この臨時国会を単に院の構成の問題に限定するのは誤りであり、反インフレ生活防衛国会として、徹底的な物価集中審議を行ない、インフレ抑制、経済政策の転換をはかるべきことを強く要求したところであります。(拍手)
 さらに、当面する食糧危機対策の確立、公務員給与改善、対朝鮮政策の転換、集中豪雨対策などに取り組むとともに、金権選挙、企業ぐるみ選挙に国民のきびしい批判が集中している現在、金のかからない選挙の実現のために、政治資金規正法の改正、定数是正、選挙公営を早急に行なうべきことを強く主張してまいったところであります。
 しかるに、自民党は、昭和三十三年の国会法改正により、昭和三十四年、第五回参議院通常選挙以来今日まで、慣例として定着してきた総理大臣の所信表明演説をも拒否し、予算委員会はじめ各常任委員会、特別委員会の開会をも不可能にするような、わずか八日間の会期決定を強行するということは、まさに議会制民主主義を圧殺し、国民の声を無視するファッショ的暴挙といわなければなりません。(拍手)
 わが党は、かかる暴挙を断じて許すことはできません。第十回参議院通常選挙に示された国民の総意とともに、怒りを込めて、この八日間の会期に反対の意思を明らかにする次第であります。(拍手)
#6
○議長(前尾繁三郎君) 田澤吉郎君。
  〔田澤吉郎君登壇〕
#7
○田澤吉郎君 私は、自由民主党を代表いたしまして、ただいまの、会期を八日間とする件について、賛成の討論を行なわんとするものであります。(拍手)
 その第一の理由は、鳩山内閣当時、すなわち、昭和三十一年七月に参議院選挙が行なわれ、その後十一月まで院の構成ができなかったという事例もあって、このようなことをなくするため、昭和三十三年に国会法の改正を行ないまして、参議院選挙後に臨時会を義務づけたのであります。それはあくまでも院の構成を行なうことが目的であり、所信表明等は必要条件ではないのであります。
 このことからいたしまして、政府は、今国会に臨むにあたり、先般の通常国会は、三十五日間延長し、百八十五日間の長期にわたり十分な審議が行なわれ、去る六月三日に終了いたしたのであります。この間に、政府の施政方針及び重要施策については、すでに十分論議し尽くされておるのであります。このような観点から、今国会に議案の提出を予定しておらず、所信表明を行なわないとの態度をとっておられるのであります。このことにかんがみ、過去の先例等を考慮し、会期は、ただいま議長の発議のとおり、院の構成ということにしぼって決定された八日間とするのが当然であります。(拍手)
 賛成の第二は、会期について、野党は、先般来、あるいは一カ月、あるいは二カ月という、現実にはなはだ無理な会期を表明しておられるようであります。これはわが党に事前に何ら正式の申し入れのなかったことであり、おそらく野党諸君も、二カ月という会期が、秋のIPU総会等を控え、はなはだ非現実的なものであることを十分認識しながら、あえて表明されることは、笑止千万であるといわねばなりません。(拍手)
 いずれにせよ、正式な申し入れのなかったわが党としては、国会法改正以来、参議院選挙後の臨時国会のうち、政府より提出法案のなかった臨時国会は、いずれも会期が十日前後であったという先例にも照らして、今国会の会期は八日間とするのが当然であると思うのであります。(拍手)そこで、わが党といたしましては、ただいま議題となっております会期については、全面的に賛意を表するものでございます。
 ここに、あるいは一カ月、あるいは二カ月という、非現実的な会期を提唱する野党諸君の猛省を促しつつ、私の賛成討論を終わるものであります。(拍手)
#8
○議長(前尾繁三郎君) 東中光雄君。
  〔東中光雄君登壇〕
#9
○東中光雄君 私は、日本共産党・革新共同を代表して、今臨時国会の会期をわずか八日間とし、われわれの主張である、当然行なうべき総理の所信表明も行なわず、参議院の院の構成を定めるだけにとどめようとする自民党の暴挙に、断固反対するものであります。(拍手)
 私は、広範な国民とともに、今臨時国会は、国民の負託にこたえ、当面の緊急かつ重要な諸課題の審議のため、少なくとも一カ月間の会期とすることを重ねて主張するものであります。(拍手)
 それは、第一に、参議院選挙後の臨時国会で、政府の所信表明と、これに対する代表質問、予算委員会の開催など、必要な審議を行なうことは、昭和三十四年以来一貫して行なわれてきたことであります。しかも、今回の選挙では、自民党はかつてないきびしい国民の審判を受けて、議席、得票率とも大幅に後退し、その失政は明白となったのであります。(拍手)自民党の大企業中心の政治と金権選挙は、国民の大きな怒りを示すものであります。そうであればこそ、総理は、この痛烈な国民の批判に対し、政権担当者として当然所信表明を行なうべきであります。(拍手)
 第二に、物価、災害対策をはじめ、国会で審議すべき緊急課題が山積しており、一刻も猶予できない事態となっていることであります。
 周知のように、政府は、電力、私鉄料金をはじめ、国民生活に重大なかかわりを持つ諸物価の引き上げを相次いで認可し、国民は深刻な危機感を抱いているのであります。こうしたとき、国会は、物価、生活問題に対し集中審議を行ない、国民生活の安定のための方途を徹底的に究明しなければなりません。これは国会に課せられた重大な責務であります。にもかかわらず、自民党は、物価問題はすでに先国会で論議済みだとか、野党の意見は選挙中も聞いたなどと、許しがたい暴言を吐き、臨時国会をわずか八日間とし、院の構成だけにとどめるなどということは、国民の切実な要求と広範な世論に挑戦し、議会制民主主義を乱暴にじゅうりんするものといわなければなりません。(拍手)これこそ、まさに政権担当者の能力を失い、国民のきびしい批判の声におびえている田中内閣、自民党の実態をまざまざと暴露したものといわざるを得ません。(拍手)
 わが党は、広範な国民とともに、自民党、田中内閣による国会運営反動化の暴挙を断じて許さず、議会制民主主義をあくまで擁護し、国民生活の安定と向上、自由と民主主義のために自民党の悪政と対決し、徹底して戦い抜くものであることをここに表明して、反対討論を終わります。(拍手)
#10
○議長(前尾繁三郎君) 大久保直彦君。
  〔大久保直彦君登壇〕
#11
○大久保直彦君 私は、公明党を代表いたしまして、今臨時会の八日間の会期に反対の討論を行なうものでございます。(拍手)
 今回の参議院選挙の結果は、政府・自民党のインフレ、物価に対する無策ぶりを国民がきびしく審判したものであり、さらには、金権、企業ぐるみのどろまみれの選挙への痛烈な批判であったと思うのでございます。(拍手)
 国民が現在最も憂慮しておることは、第二の狂乱物価高騰が始まるのではないかということであります。六月からの公共料金をはじめとする諸物価の値上がりの動向を見ますと、すでに六月、電力をはじめ灯油、食油、マーガリン、LPガス、洋酒、七月には砂糖、洗剤、私鉄運賃、そして来たるべき秋には、国鉄、航空運賃、消費者米価その他生活必需品が軒並みに値上げが予定されておるのでございます。かかる国民生活の破壊につながる危機ともいわれるこの時期に、参議院選挙の結果も踏まえましで、わが国会はすみやかに国民の期待にこたえるべきであります。物価問題の早期解決こそ、今日の最大の政治課題であり、国会の責務であるとさえいえます。
 にもかかわらず、わが党をはじめ各野党が要求した総理の所信表明演説並びに新任の大蔵、外務両大臣の施政方針演説を行ない、それに対する代表質問、並びに物価、インフレ集中審議のための予算委員会の開催に全く応じようとせず、実質的審議が不可能であるきわめて短期の会期をゴリ押しで決定しようとすることは、国民の審判並びに期待にほおかぶりをして逃げるような態度といわれても、一言の弁解もないと思うのでございます。(拍手)
 さらに突っ込んで考えれば、議院内閣制の存立意義にもかかわる、きわめて重大な国民に対する挑戦といわざるを得ないと思うのでございます。
 さらに言及するならば、選挙中にわが党が与党自民党に対し提出しました、インフレから国民生活を守るための公開質問状に対しまして、全く回答もなく、その理由は、すでに議論されたし、問題は選挙後の国会で議論しようということでございました。選挙後の国会で議論しようということであったにもかかわらず、ただいま、その議論する場をもセットできないということは、無責任もはなはだしいと断ぜざるを得ないと思うのでございます。(拍手)
 田中内閣は、即刻、国民に対し、責任ある発言をすべきであります。できぬならば、できないという責任を明確にすべきでありまして、今国会を院の構成にとどめ、断じて無言の国会にしてはならないと思うのでございます。(拍手)
 最後に、総理の所信表明演説を重ねて強く要求いたしまして、八日間という会期設定の反対の討論といたします。(拍手)
#12
○議長(前尾繁三郎君) 小沢貞孝君。
  〔小沢貞孝君登壇〕
#13
○小沢貞孝君 ただいま議題となりました会期を八日間とする件に関し、民社党を代表してこれに反対し、列国議会同盟開催準備工事を始める八月十五日前までの二十日間を最低の会期とするよう要求するものであります。
 今臨時国会は、参議院通常選挙直後に開かれるまことに重要な国会で、参議院の構成はもちろんのこと、物価高、インフレにあえぐ国民の生活危機を解決するなど、山積する政治経済の緊急課題を解決し、さらに、田中内閣が参議院選挙で公約した諸政策を実施するための国会であります。にもかかわらず、この国会の諸要求を無視し、全くのほおかむりで、所信表明さえしょうとせず、八日間の会期で逃げ切ろうとしておるのであります。このようなことは断じて許すことができません。(拍手)
 昭和三十三年、国会法改正以後、参議院選挙直後の臨時国会の会期は、第五回参議院選挙直後の臨時国会の会期が十二日間、第六回選挙後が三十日間、第七回が二十一日間、第八回が十日間、第九回が十一日間となっております。今日のわが国の置かれている政治経済情勢は、かつての参議院選挙直後の情勢とは比較にならないきびしさを持っていることは、周知の事実であります。したがって、わが党は、長期の臨時国会を要求してまいりましたが、列国議会同盟の準備を八月十五日から始めなければならないとの事務当局の要請でもありますので、それまでの二十日間の会期を主張するものであります。
 二十日間を主張するのは、参議院の構成はもとよりでありますが、その他、第一には、総理の所信表明と代表質問の展開であります。今日の重要な段階において、国権の最高機関である国会に田中内閣が今後の施策の方針を明らかにしないということは、断じて許されません。また、国会法改正以後のよき慣例を破ることは、田中内閣の暴挙というよりほかに言いようがありません。
 第二は、今日の物価高、インフレ、また、今後実施されようとする各種公共料金の値上げなどに対して、国民生活安定の立場から、物価集中審議を行なう必要があります。
 第三には、日本農業は、歴代保守党内閣の農政の失敗によりまして、米麦だけでなく、蚕糸、畜産、園芸その他あらゆる面で危機であります。したがって、今国会を農民の期待にこたえる救農国会とする必要があります。
 第四には、ここ二、三日中に、人事院勧告が政府と国会に行なわれることになっております。民間産業、公共企業体職員などは、すでに三〇%以上のベースアップを獲得いたしております。今日の物価高の時代にあって、人事院勧告が行なわれ、しかも国会が開会されているのに、国家公務員の給与をそのまま放置しておくことは、断じて許されないところであります。
 以上のように、緊急に解決しなければならない政治経済の重要課題をかかえながら、何の論議も展開せず、見ざる、言わざる、聞かざるの国会でこれを終わろうとすることは、まさに議会制民主主義の破壊につながる暴挙であって、断じて反対であります。(拍手)
 会期八日間を撤回し、わが党の主張する最低限二十日間を会期とすることを強く要請して、私の討論を終わります。(拍手)
#14
○議長(前尾繁三郎君) これにて討論は終局いたしました。
 採決いたします。
 会期を七月三十一日まで八日間とするに賛成の諸君の起立を求めます。
  〔賛成者起立〕
#15
○議長(前尾繁三郎君) 起立多数。よって会期は八日間とするに決しました。
     ――――◇―――――
#16
○議長(前尾繁三郎君) 本日は、これにて散会いたします。
   午後十一時四十二分散会
     ――――◇―――――
ソース: 国立国会図書館
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