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1947/08/27 第1回国会 参議院 参議院会議録情報 第001回国会 水産委員会 第7号
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1947/08/27 第1回国会 参議院

参議院会議録情報 第001回国会 水産委員会 第7号

#1
第001回国会 水産委員会 第7号
  付託事件
○魚の自由販賣に關する陳情(第百三
 十二號)
○魚價引上げに關する陳情(第百三十
 六號)
○漁業法竝びに漁業協同組合法の制定
 に關する陳情(第百六十七號)
○漁業用資材の確保に關する陳情(第
 百六十八號)
○資金融通準則の一部改正竝びに水産
 金庫設置に關する陳情(第百六十九
 號)
○沿岸漁業者用加配米に關する陳情
 (第百七十一號)
○機船底曳網漁業取締に關する陳情
 (第百七十二號)
○海中沈没物速時引揚に關する陳情
 (第百七十三號)
○魚價引上げ竝びに高級魚の自由販賣
 に關する陳情(第百七十四號)
○漁業用綱索原料、マニラ麻の輸入懇
 請に關する陳情(第百七十九號)
○かつを、まぐろ竝びにさめの價格引
 上げに關する陳情(第百八十一號)
○漁業権の漁業組合共有に關する陳情
 (第二百四號)
○大衆向き魚類價格の引上げその他魚
 類の自由販賣に關する陳情(第二百
 五號)
○漁業用燃油の配給に關する陳情(第
 二百六號)
○魚價引上げに關する陳情(第二百八
 號)
○魚價引上げに關する陳情(第二百十
 二號)
○熊本縣牛深漁港修築に關する請願
 (第百三十三號)
○熊本縣牛深漁港修築に関する請願
 (第百四十五號)
○魚の自由販賣に關する陳情(第二百
 四十三號)
○魚の自由販賣に關する陳情(第二百
 五十四號)
○實地調査班の報告
  ―――――――――――――
昭和二十二年八月二十七日(水曜日)
   午後一時二十五分開會
  ―――――――――――――
  本日の會議に付した事件
○實地調査班の報告
○魚の自由販賣に關する陳情(第百三
 十一號)
○魚價引上げに關する陳情(第百三十
 六號)
○魚價引上げに關する陳情(第二百八
 號)
○魚價引上げに關する陳情(第二百十
 二號)
○漁業用資材の確保に關する陳情(第
 百六十八號)
○漁業法竝びに漁業協同組合法の制定
 に關する陳情(第百六十七號)
○資金融通準則の一部改正竝びに水産
 金庫設置に關する陳情(第百六十九
 號)
○沿岸漁業者用加配米に關する陳情
 (第百七十一號)
○機船底曳網漁業取締に關する陳情
 (第百七十二號)
○海中沈没物速時引揚に關する陳情
 (第百七十三號)
○魚價引上げ竝びに高級魚の自由販賣
 に關する陳情(第百七十四號)
○漁業用網索原料マニラ麻の輸入懇請
 に關する陳情(第百七十九號)
○かつを、まぐろ竝びにさめの價格引
 上げに關する陳情(第百八十一號)
○漁業權の漁業組合共有に關する陳情
 (第二百四號)
○大衆向き魚類價格の引上げその他魚
 類の自由販賣に關する陳情(第二百
 五號)
○漁業用燃油の配給に關する陳情(第
 二百六號)
  ―――――――――――――
#2
○委員長(木下辰雄君) 只今から水産委員會を開會いたします。議事に先立ちまして、この間の魚價の改訂に當りまして感謝の電報が二三参つておりますので、御報告いたします。「魚價につき御盡力を謝す。増産の熱意新たなり。三重魚民大會委員」、「魚價の改訂につき御努力を感謝す。長崎底曳業者一同」、「魚價の件感謝いたします。日本鰹鮪遠洋漁業者組合聯合會」。そういうものが参つております。外にも一、二ありましたけれども、大體今囘の改訂では、現在の状態としては不滿もあるようですけれども、一部においては止むを得ないというような意見も多分にあるようであります。それだけ御報告いたします。
 それからこの前の委員會で、まだ資料が整わないので、次囘に報告するということになつておりました、集出荷竝びに配給委員會の第一班の御報告をお願いいたします。
#3
○岩男仁藏君 實は材料はこの通り何十枚とできております、これは一々申上げると數時間を要すると思います。又速記も大變ですから、結論だけ申上げたいと思います。その前に我々一行七名でありましたが、僅か十一日の期間でありまするので、いろいろと詳しい調査もできないということで、いろいろ打合せの結果、夜行を利用してでもうんと一つ勉強しようということで、二日ばかり夜行を利用いたしまして、期日は割合短こうはありましたけれども、相當澤山の視察調査をいたしたのであります。見ました場所は仙臺、函館、森町、小樽、札幌、八戸、鹽釜、この現地について親しく視察調査をいたしました。各地とも座談會を中心にいたしまして、地元漁業者の聲或いは、漁業に関係のある當業者の聲、尚所によりましては縣廳の役人、或いは市役所の役人、こういう者の参集を願つて廣く意見を聽取したわけであります。各地とも多少の違いはありまするが、先刻申上げましたように、結論だけを申上げまして、詳しいことは委員長にこれを差出しますからして、一つ御覧を願いたいと思うのでありますが、讀みます。
 結論 水産物集出荷協議會その他調査の結果を要約するに、水産業の健全なる發達を期待するためには、水産物の統制撤發を行うことが生産者、取扱者、消費者とも一般に希望するところであると言うことができる。現行の統制は徒らに統制違反者、價格違反者を續出させる惡制度であるとの聲が強い。
 政府は先ず水産物の生産増強の手を打つて、金融、魚價、輸送、漁船等に重點的に積極手段を講じ、生産者に對し生産意慾の向上を圖り、然る後圓滑なる統制を強行すベきであるとの輿論が、いずれの協議會においても一連した皆の主張であつた。
 漁業者は生産資材の燃油、漁網、ロープは勿論、主食のごときも大半を闇仕入れによつて營んでいるのに拘わらず、折角漁獲した水産物は公定價価で出荷すべき責任を負うことは生産者の納得の行かないところである。
 水産物の統制撤發に當り、食糧、漁業用資材の輸入見通し、竝びに國内においては金融、輸送等、水産業のため不利になる事項の發生、又は農村の主食統制に及ぼす影響等、研究の餘地はあるが、水産統制撤發に伴い、水産面に今後好影響を與えるであろうと豫想せられる意見を示せば次のようである。
 イ、漁獲物の増産
 現在の漁業は前記のごとく殆ど闇資材の入手により經営しているので、從つて漁獲物は闇價格で販賣する傾向が多く、漁獲の多量より魚價、闇値の高價を期待するので、漁獲能率以下の操業で作業を打切る場合がある。
 然るに統制、竝びに公價の撤發により自由に公然と漁業ができるので、漁獲高は倍加する。
 ロ、魚價の低下
 統制撤發直後は魚價の高騰が一時的にみられるが、漁護の増産に伴い消費需給の關係上、漸次魚價は低下する。
 尚現下の輸送状況竝びに冷却、冷藏施設の不備により、生産地においては出荷が自由でないので、魚價の低下は甚しく、農家の要望する魚肥の生産が必然的に増加する。
 ハ、鮮魚需給の圓滑。
 現在の配給は好むと好まざるの如何に拘わらず、鮮度不良のものが多く、消費者階級の上下とも一様の魚種が配給されているが、統制撤廢により消費者は上等魚、下等魚等、魚種又は鮮魚の生命である鮮度の選擇が自由になる。
 從來消費地の消費者は生産地のそれより高價に鮮魚を消費する餘力があるので、消費地向出荷が最大限に多くなる。尚小賣店頭に鮮魚が常にあれば、消費者は自由に購入できる安堵感のため買急ぎをしないので、鮮魚の購買力は現在より暖和される。
 ニ、要するに漁業生産の資金、資材の裏附けを行わず、漁業者の納得の行かない供出を命ずることは統制の完全を期し得られないから、むしろ統制撤廢すべき輿論が多いのである。
 こういう結論を見出したわけであります。以上であります。
#4
○丹羽五郎君 第一班の岩男君外六名の委員の諸氏がこの交通難の折に遠い北海道まで行かれて、各津々浦々を御視察になつて、今我々に貴重な調査報告を得たことは、我々今後水産行政を司る水産委員といたしまして、いろいろの問題を考うるに非常に有力なる材料を提供して頂いたので、深くその努力に對して感謝をいたします。
#5
○委員長(木下辰雄君) 私からも一言感謝をいたしたいと思います。丁度洪水後の悪天候でありまするし、且つ又主として夜行を以て短時日の間に北海道の小樽まで行かれて、いろいろの調査を頂きました委員に厚く感謝いたします。それから集出荷竝びに配給の委員會にお願いいたしたいのは折角の立派な、貴重な資料を入手いたしましたので、それに基いて集出荷竝びに配給制度の改善すべき點を十分御檢討になりまして、本委員會の方に成るべく早い時期において御提出を願いたいと思います。それでは報告を終りまして本會の……。
#6
○岩男仁藏君 ちよつとさつき二班の班長の青山さんと話をしたのですが、一班、二班で近いうちに打合わせをやつて、そうして通じた結論的なことを見出して、後刻御報告申上げたいとこういう結論に達しました。
#7
○委員長(木下辰雄君) 本日の委員會の議題は十六件に互る陳情書の取扱いに關しての協議であります。陳情書も付託されましたのは大分前からでありますが、最近において全部で十六件集まりました。専門調査員の方でそれを種分けまして、ここに委員會を開くに至りました次第であります。只今専門調査員の方からその陳情の要旨竝に種分したことについての事柄を申述べさせまう
#8
○専門調査員(岡尊信君) 私岡であります。只今委員長からのお話のありました通り、現在までの陳情文書が十六件ありまして、これを種分けますと、法制の制定促進及び取締勵行というような法規に基くものが三件、資材金融こ關するものが四件、魚價引上、自由販賣というようなものが七件、その他が二件であります。これを陳情の受付順に御説明いたしますか、或いは法制は法制、資材は資材と一括していたしますか、どちらにいたしますか。
#9
○委員長(木下辰雄君) 一括して…。
#10
○専門調査員(岡尊信君) では一括することにいたしまして、第一は法制に關する「漁業法竝びに漁業協同組合法の制定に關する陳情」百六十七號、これは和歌山、大阪、兵庫、岡山、廣島、山口、福岡、大分、愛媛、香川、徳島、高知の府縣水産業會、即ち一括いたしまして、瀬戸内海水産連合會というものからの陳情でありまして、要旨は、第一が漁業法竝びに漁業協同組合法の制定を促進して貰いたい。第二は漁業權は眞に働らく生産漁民に解放するようにして貰いたい。漁業界の民主化を圖つて貰いたい。尚漁業權は生産者の團體たる漁業協同組合に附與し、これが行便に當つては全面的に解放し、別途魚價、漁業にまでその範圍が及ぶよう、民主的な管理委員會を構成し、資本家漁業との調節を圖るが如くするのが妥當である。そういうことが陳情の要旨であります。
 次に法制部門だけを申しますと、西日本水産協議會、これは電報を以ての陳情であります。即ち漁業法改正に際し、漁業權はあくまで漁業協同組合のみの享有とし、他のいかなる機關においてもこれを享有することは絶對反對である。右決議を以て陳情する。特別の御配慮を願いたい。
 もう一つは機船底曳網漁業の取締の勵行に關する陳情、これも先程申しました和歌山縣、外瀬戸内海の水産連合會からのものであります。その要旨は戦時中食糧不足と漁業労働不足のため禁止區域内の機船底曳網を黙認しておつたのが、終戦に伴う復員竝びに徴用解除により勞務實績において漁業態勢整い、漁業増産に邁進せんとする今日も、禁止區域侵犯が甚だしく多い。この際違反漁民の絶滅を關係府縣に陳情したが、府縣の取締船の故障によつて完璧を期しがたい、從つて農林省の取締船を瀬戸内海に常置して、違反漁業を徹底的に取締をして貰いたい。こういうのが三件あります。
 その次は資材、金融というような面でありまして、和歌山縣外十二府縣、即ち瀬戸内海水産連合會の陳情であります。漁業用資材の確保に關する陳情、要旨は漁業資材は燃油約六、七割程度、漁網約二、三割程度を正規のルートにより配給にして、その他は闇資材である、漁業資材は正常時においても生産費の八割なるに、闇による生産費は過重せられつつある。資材の不正所持者を嚴重取締つて、すべて漁業用資材は生産者團體に一元的に配給して貰いたいというのが一つであります。
 もう一つは資金融通準則の一部改正、竝びに水産金庫設置に關する陳情、これも瀬戸内海水産連合會からであります。本年三月一日附の大藏省告示第三十七號資金融通準則は、系統金融は殆ど枯渇して生産物に對する支拂いも不圓滑資材の購入不可能となつて、生産意欲は甚だしく低下しておる。系統機關は一般金融と分離して貰いたい。尚水産團體の金融を農林中央金庫の依存より脱却して、水産中央金庫を設置し漁村金融を確立して貫いたい。これが金融に關する面であります。
 もう一つは資材でありまして、漁業用網索原料マニラ麻の輸入懇請に關する陳情であります。これは青森、岩手、宮城、福島の揚繰網、底曳、定置の各漁業者の代表者竝びに岩手縣水産業會の會長、これが陳情者であります。その要旨は連合軍の同情の下に綿糸、綿漁網、燃油というのは適正なる配給を具ラ麻等を原料とする麻網綱類については、未だ方針が確立していない。麻を主原料とする機船底曳網の例によりますると、總經費の二六・九%の高率になつておるにも拘わらず、入手難のために休漁の止むなきに至つておるものがある。尤も國内産の硬質繊維の綱索及びワイヤ等、或いは兩者を混合したものを使つておりまするが、これを以てマニラに代位せしめることは極めて困難である。又前途遼遠である。故にマニラ麻を少くとも毎月一萬俵程度の輸入懇請をして、輸入原麻の製品化を促進して貰いたい、こういうことであります。
 もう一つは漁業用燃油の配給に關する陳情でありまして、これは全國漁民大會、實行委員代表からであります。漁業用燃油の公正なる配分の確保、圓滑迅速なる需給の操作、漁業生産状況に及ぼす影響が甚大であるを以て左記のことを希望する。第一は輸送、燃料施設を有する輸送と、貯油施設を有する水産業團體を指定配給物資配給手續規定及び石油配給公圓法に基づく販賣業者に指定を受け、燃油の取扱いをなすようにして貰いたい。第二は水産業の特異性に鑑みまして、迅速圓滑なる配給操作をして、割當の適正を期すや否や、水産業團體の代表を配分計畫の立案及び審議に参畫せしめて貰いたい。更にでき得れば官民合同の水産用石油協議會を設けるようにして貰いたい、これが資材の問題であります。
 その次は魚價の問題と、もう一つは魚の自由販賣に關する陳情であります。魚の自由販賣に關する陳情、これは福島縣相馬郡中村町の佐藤五郎氏外二百三名の陳情であります。その要旨は随分長くありますが、これを縮めて申しますると、理由は賣買共に競争をするから消費者に對するサービスがよくなるとか、第二が漁獲高が正確には分らんから統制配給は困難である。或いは魚の味は季節によつて差があるから値段も差を付けなければならん。二三の價格差によつて公定するのは統制を破る因である。魚は鮮度の低下しない中に處理しなければならない、自由販賣にすれば鮮度のいい中に配給ができる。魚は種類が非常に多い。從つて一種類の價格では統制がとれない。多數種類の魚の價格差を適正に定めることはできないから統制はできない。保藏加工設備が完備しない現状において統制ができない。統制は惡徳役人と闇商人に巨利を得させるから自由販賣にすればこれがなくなる。統制を外せば魚價が一時的には上がるが、必ず自然調節によつて安くなる。魚は主食品でないから、消費者は高いときは我慢して、安いときに食えばいい。自由販賣にすれば漁業家が澤山現われて大いに漁獲する。從つて大量となり、安い魚が食える。自由販賣にすれば魚は高價な土地に流れるから、消費面においても都市、農村等に順次囘轉する。統制があると買出しに出て高い闇値で賣る。自由にすれば堂々とトラックで運ぶから安くなる。魚は目切れがあるから統制は無理であるというようなこと、十三項目を擧げまして陳情をしておるようなわけであります。あとは魚價に關する分があるのでありますが、これは佐賀縣漁民大會代表、現行鮮魚介價格は他物價に比し著しく低下であり、生産隘路の主因をなすものであるから、漁業採算の取れるまで引上げろ。それから第二は漁業用資材の適正適量配給を即時實施するようにして貰いたい。それから同様の陳情が瀬戸内海の水産連合會、これもさつきと同様の陳情であります。それから日本「かつお」、「まぐろ」遠洋漁業會連合會におきましても大體同様でありまするが、「かつお」、「まぐろ」、「さめ」のマル公を現行の二、三倍とするようにする。或いは「まぐろ」、「さめ」は配給の末端では種類の鑑定困難であるから價格等級をできるだけ少くする。「まぐろ」の季節による價格差を撤廃するか、接近させるようにして貰いたい。それから西日本水産協議會は「いわし」、「あじ」、「さば」、等大衆魚は現行價格の三倍に引上げるという陳情。それから全國漁民大會におきましては、水産物の現行價格については漁業生産を維持することを得ず、よつて速かに適正なる價格に是正するということ。その外それに關連する資材等の問題であります。それから宮崎縣から同様の問題があります。
 それからその他として二件ありますが、第一は海中沈没物引場に關する陳情であります。これは瀬戸内海水産連合會。瀬戸内海各所に戰時中艦船、飛行機、その他沈没物が多数あり、政府においてこれを引揚げする方法をとつて貰いたい。漁業者におきましても漁具の損害が甚だしく多いし、小さいものに對しては地先においてやるが、大型のものに對しては政府で引揚げて貰いたい。
 それからもう一つは沿岸漁業者加配米に關する陳情でありまして、遠洋漁業者にのみ勞務加配米があつて、沿岸漁業者にこれがないのは不合理である。沿岸漁業者にも遠洋漁業者なみに、重勞働者なみの勞務加配米を出して貰いたい。こういうのでありまして、以上が今日の議案になつておりますのであります。それからさつきの漁民大會の魚價引上の中に、水産用の資材の確保を期し、併せて配給機構を生産者團體に歸屬せしめて貰いたい。漁業生産の維持増強を期するために水産金融の強化を圖ること。水産政策を強化するために水産廳を設置すること。或いは水産物の増産を圖るために北洋漁場の解放を懇請する。こういう附帯事項もくつ付けて陳情しております。尚おこの内容についても、幾分政府の現在やつておる點等についても調査はしておりますが、いずれ議題になりまして必要に場合は申上げたいと思います。
#11
○委員長(木下辰雄君) ちよつと皆さんにお諮りいたしますが、岩手縣の町村長の方四名がこの委員會の傍聽をしたいといつて來たそうですが、許可して構いませんか。
#12
○委員長(木下辰雄君) 御異存ないように存じまするからして、許可します。只今陳情の件について専門調査員から概略のお話をいたしましたが、價格問題の陳情書は價格の決定前だろうと思います。併し一應これも御意見があればこれに對して御意見を願いたい。或いは今の陳情書を見ておりますと、どの小委員會になにか關係がある問題のみのように思いますから、一應その輕重を小委員會にかけて、若し本會議に掛けるべきものは本會議にかけて、普通の議案同様本會議で可決いたしたい。それから本會議にかけるまでもないというものは、この委員會の決定事項を政府に傳えて善處して貰うというふうにいたしたいと存じまするが、いかがでございましようか。
#13
○江熊哲翁君 私その前にお伺いして置きたいのですが、この小委員會の中に、水産委員會漁船建造資材及び金融に關する小委員會というのがある。それは漁船建造の資材及び金融とこういうふうになつておると、この文句で見ますと、金融及び資材というものは御承知のように水産としては非常に重要な問題である。然るにこの書き方で見ると、漁船建造の資材及びその漁船建造の金融だけをいつておるように思うのですが、これはその話があつた當時においては、漁船の問題が專ら論じられたときにこれが話が出て、こういうところに間違いが起つたのではないかという氣がしておるのですが、その點いかがなものでありましようか。別途に金融及び資材という問題を小委員會は持つてするのか。それにせずに、これに含めておるのか。これは又文句の通りの意味のものであるか。そこのあたりをはつきりして置いた方が、今後いろいろと陳情書などに出てくる場合の處理上にも非常に好都合だろうと思います。
#14
○委員長(木下辰雄君) 最初のつもりは、先ず船を造るには金が要る。だからして先ず全般金融も含めて、船を造つて、それで漁業をやるには資材が要るというので、關連性を持つて、漁船金融資材、その中でも漁船に一番關係があるので、漁船の金融に重點を置くということを最初考えたのですが、資材はこれは一般の資材のつもりだつた。ここではまあ漁船の資材という意味に解したいと思いますが、この委員會においては、私は一般の資材、それから金融は漁船の金融を主體とした水産全般の金融という意味におきまして小委員會においてはお取扱い願いたい、かように存じます。それで今後請願もありますが、陳情請願というのは小委員會があります以上、一應小委員會にかけて、そうしてこれは委員會だけで決議をして、政府に示して善處して貰うものであるとか、これは本會議にかけて議案同様本會の可決を以て政府に要望すべきものであるとかいうような、はつきりした區分けを付けて本委員會で取扱いをいたしたいと思いますが、如何でしよう。
#15
○委員長(木下辰雄君) 御異存がなければ左様に取り計らいたいと思います。それで今の陳情書の中で各小委員會に屬すべきものは小委員會の方に付託いたしますから、さよう御了承願います。
#16
○青山正一君 只今岡專門調査員の説明によりまして陳情書の内容は私共の常に頭から離れない問題ばかりでありますが、この陳情書はできる限り例えばどんな簡單なものでありましても、懇切丁寧にその申請者に對して返答を與えて貰いたい、在來の國會というものは殆ど、その陳情書というものに對して握り潰しである。その陳情者に對して確たる何らかの返答も與えていない、新憲法の第一囘の國會議員として登場した私共は在來の握り潰しというような考え方を棄てて頂いて、こういつた申請者に對しても納得の行くようにできるだけの丁寧な返答を與えなければいけないとこういうふうに私は考えております。特に專門調査員とか書記のお方にこの點を御留意願つて、一つどんな小さなものに對しても返答を與えるというふうに一つ進めて頂きたいと思います。
#17
○委員長(木下辰雄君) 委員長としてはさよう取り運びます。小委員會の意見によりまして、先ず委員會の決議によつて政府に提出するものはその旨專門調査員の方から陳情者に返事をする。本會議にかけるものはその旨の返事をする。それからもつと魚價の如き後で受けたものはその旨を返事するという工合にいたしまして陳情者に對して満足の行くような處置を取りたいと思います。
 それでは本日の付議事項はこれで全部結了いたしました。只今決定しましたように陳情書は各小委員會に付託いたしますから、小委員會において然るべき御決定をお願いいたしたいと思います。これにて閉會いたします。
   午後二時三分散會
 出席者は左の通り。
   委員長     木下 辰雄君
   理事
          尾形六郎兵衞君
   委員
           門田 定藏君
           丹羽 五郎君
           加藤常太郎君
           小畑 哲夫君
           青山 正一君
           岩男 仁藏君
           江熊 哲翁君
           小川 久義君
           三好  始君
           矢野 酉雄君
           千田  正君
ソース: 国立国会図書館
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